1. シベリア超特急4
ついにここまで辿りついた。李将龍さん、きのすけさん、山岳蘭人さんに続いて4人目の快挙(いや多分もっと観ている方はいるはずだけど羞恥心というものが邪魔して書けないのだろう。よく分かる)。この前者御三方はもちろんシベ超①~③までの作品においてすべてレビューを書かれている。”シベ超皆勤賞”と呼ばれる栄誉ある賞をとられている方々だ。そして私もそのお仲間に加えさせていただいた(殿堂入りということだろうか?)。映画に対する感性や趣味などは違うかもしれないし、もちろん話した事も無いけどなぜか妙な親近感が湧いてしまう。このシベ超戦線という死線を共にくぐり抜けてきた”戦友たち”だから。その戦友たちだからこそなぜ私がシベ超①に0点を付けてこのシベ超④に9点とう高得点を付けた心情が理解出来ると勝手ながら思っております。観てない方はここまで這い上がって来てくださいきっと分かるはずです。そしてようやく私はこの戦争に参加した”意義”というものがうっすらだけど見えた気がする。戦争の先にあるものとは”愛”ということを・・・。私がここまでこれたのもただただ山下閣下への愛情を裏切らず信じてきたからこそ成せたことだと思う。今日この日自分で自分を誉めてあげたい。 作品に対するコメントは・・・シベ超①~③まで観てきた方なら腹がよじれるほど笑えます。映画も映画なら舞台も舞台で「なんじゃこりゃ~!」という感じです。シベ超シリーズを観られてない方は絶対④から観ないでください。確実に引きます。寒気がします。はっきり言って全員セリフもろくに覚えてません。カンペどころじゃなくどこからともなく声が聞こえてきます(なんと言っていいのやら”愛の手”というべきだろうか)。いえいえそれでもいいんですよ。気にしない気にしない。それが”シベ超”だから。 --- ”シベ超=戦争”を”シベ超=愛”へと変わっていったレビューワここにありき --- 9点(2004-10-08 12:57:09)(笑:4票) (良:1票) |
2. 天空の城ラピュタ
人には”夢”をもつことの素晴らしさがある。その夢とは人それぞれに違いはあるが時としてその目的を同じゅうしてぶつかり合う人達もいる。この『天空の城ラピュタ』では遥か遠い空の彼方にあると言われていたラピュタを目指すということでさまざまな人間達が鎬を削って己が道を進んで行く。単純にそのラピュタの存在だけを知りたいが為、ラピュタに眠る財宝を狙う為、そしてラピュタの持つ科学を手中にして全世界の覇権を狙おうとする為。多種多様の人間が織り交ざりながら同じものに達するために繰り広げられる人間模様はとにかく素晴らしい。これほどロマンに満ち溢れた作品を今後目にすることが果たしてあるのだろうか。 9点(2004-06-12 21:31:39) |
3. スモーク(1995)
一生嫌いになれない映画のひとつ。 [ビデオ(字幕)] 9点(2004-06-10 12:10:01) |
4. アフガン零年
一生に一度しか観なくてよく、一生に一度観るべき映画。それ以下でもなくそれ以上でもなくそれ以外でもない。これにはあんまりいろいろと私が書くと蛇足になるのでただ一つ言わせいただくと「私は幸せだ。そしてあなたも」 [DVD(字幕)] 8点(2006-01-26 00:13:31) |
5. 戦場のメリークリスマス
私が小学生の頃よく見ていた「天才たけしの元気が出るテレビ」の”河童伝説”に使われていた曲だったのでなんとなくそれを思い出してしまった。それを見て当時河童は存在するとマジで信じていたものでした。家族全員でテレビを見ていたのでうちのばあちゃんなんかは「近くの川の淵には河童がいて昔泳いでいたときに足を引っ張られて溺れそうになったことがある」などと言って私をびびらせたものです。今となってはただ私をびびらせたかっただけだろうか。それとも・・・ 8点(2005-02-11 23:57:46) |
6. 吉原炎上
どうにもこの作品は好きになれない。人間のどす黒い負の部分を見せてつけている。それを楽しんでみることは私には出来ない。描写としてのエロチシズムはあるが作品自体のエロさはまったくないと言っていい。生きるために体を売ることとお金の為に体を売ることとは似ているようで紙一重の”何か”があるために捉え方がまったく違うみたいですね・・・。私に理解できることはないけどその辺りをいろいろと考えさせられます。 8点(2004-11-26 13:57:28) |
7. 雲のように風のように〔TVM〕
これが登録してあるなんてちょっとびっくりよりかなり驚き。たしか中学生の頃ぐらいにたまたまテレビを適当につけてたらアニメがあってたので「まぁ観てみるか」ぐらいで観始めたら最後までものすごくはまって観てました。観終わった後にこの国の歴史が知りたくていろいろと書物を読んだけどまったく記載されていないので五胡十六国時代の小国の話なのかなと20歳過ぎるまで思ってました。まあ小説読んだらフィクションというのがすぐ分かったけどこの作品を観てから小説を読もうという気になり同作者の「墨攻」も読み中島敦の作品も読みと自分の方向性が見出せたのでなかなか良い作品を観たのだなと今でも思ってます。この作品のレビューが100を超えることはまず無いと思いますけど「良い作品」には間違いないと太鼓判を押します。でもレンタルビデオ店で未だに見たことがありません。子供向けというより大人向けだと思います。今考えたら「房中術」ってねぇ・・・風俗の講習じゃあるまいし。 8点(2004-11-23 10:39:31) |
8. ミンボーの女
その筋の方に遭いたくば歓楽街に行くより「拘置所」の門の前にいるほうが遭える確立は高い。これから入られる方、お見送りされる方等を遠目からこっそり見ていた(遭ってないじゃん)私は一体何の目的があって見ていたのだろうか。だけどなんとなくストーカーの気分を味わえたような気もした一日だった。 8点(2004-10-16 00:19:14) |
9. マルサの女
まあ私の給料では一生コップからはみ出ることは無いと思うし、ましてや”おちょこ”からもこぼれないと思う。そうあの例えはサラリーマンや公務員のような固定給職にとってはあまり意味をなさない。でも素晴らしい小話だった。 8点(2004-10-15 23:39:53) |
10. となりのトトロ
「まっくろくろすけ出ておいで~♪ 出ないと目玉をほじくるぞ~♪」メイちゃん子供のわりには表現グロいよと思ったけどまっくろくろすけとしては別に出てこなかったら目玉をほじくられる心配は無い。がしかし無謀にも好奇心溢れる小さな子供の前に姿を現してしまったのだ。しかもメイちゃんは目玉をほじくるどころかまるで”蚊”のごとくあっさりとひとつの命の灯火を消してしまったのだ。まっくろくろすけは息つく暇もなかっただろう。私は思った。なぜあのシーンで一匹だけ取り残されたのかと。いや違うあれは取り残されたのではなくあの一匹こそが囮となり他の仲間を守るための”犠牲”となったのだ。そうあれは一つの命で多数の仲間を守るという”自己犠牲”の意味合いが含まれていたのだ。暴君(メイちゃん)から仲間を守った彼はまっくろくろすけの歴史上”誇り高き自己犠牲の徒”として永く語り継がれていったに違いない。人はあのまっくろくろすけを見てかわいそうだと思うだろう。だが彼はあれで本望だったと思う、いやそう思いたい。自分の命と引き換えに大勢の仲間の平和を守ったのだから・・・。このことを踏まえていつの日か自分の行為がいかに短絡的で愚かだったことかとメイちゃんにも分かる時が必ず来ると願ってます。 8点(2004-06-15 21:48:14) |
11. 風の谷のナウシカ
”腐海”という表現にこの世界観が溢れ出してくる。自然と向き合い共存しようとする人々と常に文明の進化を疑わない人々の対比が出て分かりやすい。王蟲の群れにより染色された空は夕焼けみたいでおばばの言った”大気が怒りに満ちておる”という表現が妙にマッチしてました。 8点(2004-06-12 21:48:32) |
12. ケニー
あれっ?この作品って観てない人っていないんじゃないですかというぐらい有名な作品ですよね。なのに全然レビューないのが不思議です。まあ映画と言われればどうかと思いますけど心温まるヒューマンドラマとしてはやっぱりいい。演技、ストーリー云々はどうでもよくケニー君のこの直向さは見習うべきものがある(乙武さんにも言えるし他のいろんな方にも言えるけど)。普通の五体満足な体に生まれた自分が手抜きの人生を送っているようにも見えてくる。あざとい演出に嫌気が差すかもしれませんがすべて”本物”だからどう否定しようもない。映画は否定出来るけど大半の人がケニー君自体を否定することは多分出来ないと思うしそれだけははっきり言える。ケニー君にもし会えたとして「頑張って」というのは失礼かもしれない。ずっと頑張ってきているから今更「頑張って」はないだろうと思う。じゃあ何て言えばいいのか迷う。でも多分こう言うかもしれない。「アームレスリングしよう」と。 8点(2004-06-07 01:47:29) |
13. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦
なんかテレビであってたので適当にチャンネルを合わせただけだったんですが、途中から食い入るように観て最後には結局泣いてしまいました。泣かせんなよしんちゃん! 8点(2004-06-04 19:13:18) |
14. 魔女の宅急便(1989)
宮崎アニメは「天空の城ラピュタ」でしょうと思っていました。ところが自分がいざ親元を離れて一人暮らしをするとこの作品がなんか一番愛着湧きます。例えば家族と一緒に暮らしていた時風邪とか引いて寝込んでも必ず誰かが看病してくれて治りも早かったような気がします。それは多分家族の愛情が自分の心に浸透して気持ちに”ゆとり”が生まれ良い方へ良い方へと向かっていくからだろうと思います。いろいろと落ち込んでも「家」そして「家族」というものがあればそれだけで”こころ”が落ち着きます。この作品でも主人公キキはいろいろと落ち込むことがあり、悩みそして苦労を知ります。一人で悩み続けそれでも答えが出ず、周りの色々な人達に人生のアドバイスを聞いて自分の判断で解決するという成長過程が実に素晴らしい。キキは周りの人の温かみを知り、家族の愛情を再認識したことだろうと思ってます。この作品を評価するにあたっては「一人暮らし 」をしたかしないかで評価が分かれるような気がします。私はたまにテレビであっているのを観たりしますけど表情では何も出しませんが心の中で「キキ頑張れっ!」と常に叫んでます。 8点(2004-06-04 00:03:03)(良:1票) |
15. 鮫肌男と桃尻女
何げに我修院達也の「ヤマダ」ってセリフを自分で言ってみたら似てて「これはいつか披露せねば」と思うんだけどイマイチ周りに知ってる人がいなくて未だに披露することができないでいる。いつか来る機会のときまで練習しておこうとおもうとります。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-01-30 00:28:08)(笑:1票) |
16. アカルイミライ
これを観たらオダギリ・ジョーがネクラだと思えてくる。いや彼はネクラだろうな。たぶん [DVD(字幕)] 7点(2006-01-30 00:04:46) |
17. 茶の味
自然派な私としてはその映像だけでも7点であります。ということは・・・ ちなみにエンドロールの”アキ”って水玉れっぷう隊のアキさんだろうか?。あの金髪モヒカンの人かな。あの人ならあれぐらいの”さばき”ができるはずだろう。だれかおしえてたもー [ビデオ(吹替)] 7点(2006-01-18 22:50:41) |
18. 火垂るの墓(1988)
以前「私と祖父」、「私と祖母」の2バージョンで観たことがあった(私はおじいちゃん子でありおばあちゃん子でもある)。祖父は戦争へ、祖母は銃後の守り。戦時中の本当の苦しみを知っている二人だからこれを観てからどう感じるだろうか?と思った。さて祖父は途中で寝てしまった。祖母は涙を流すことは無かった(もともと泣く姿を見たこと無い)。両方とも私は泣いてしまったけど両者のそれが全てを物語っていると思う。ちなみに祖父は水戸黄門で大泣きします。 7点(2005-01-10 07:49:04)(良:1票) |
19. クリフハンガー
私の父は山登りが大好きです。スタローンも好きみたいです。となれば後は語らずとも私もその遺伝子を受け継いでおります。ではなぜ10点をつけないかと言うとそれは私の中の母の遺伝子が「4点をつけなさい」と脳に訴えかけるのです。ですので間を取って7点にしました。ゴメンねお父さん。 7点(2004-12-12 17:32:28) |
20. 耳をすませば(1995)
「ジャンプ」を見て育った少年と「りぼん」を見て育った少女。どちらが恋愛に対しての”憧れ”を持っているかがなんとなく分かる作品ですね。 「とりゃーっ!うおりゃー!くらえー!」で育った男性が、恋愛の”見取り稽古”を積んできている女性にかなうはずがないのです。 7点(2004-08-15 22:51:11)(良:1票) |