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ゴシックヘッドさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 811
性別 男性
自己紹介 今年は映画見れてないです。

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41.  ゴシック 《ネタバレ》 
3年くらい前に観た作品。どうやらDVD化されていないようだ。 快楽、享楽が渦巻き、それがとても病んでいて、退廃的な雰囲気だったように記憶している。 快楽に溺れる憂鬱が描かれていたように思う。(欝は欝でも限りなく躁鬱状態!) 学生時代に難しいのを頑張って読んだ「エドガーポオ」の小説を思い出しました。 とにかく変な雰囲気が館の中を渦巻いていて、とても「変」な作品だった。 館の中には、これまた変な女性の人形があり、それがとても奇妙な動きをすることにより凄く変な雰囲気を放っている。あの人形は怪奇です。 変な作品! 登場人物みんなビョーキだ。 (もしかしたら、少人数で日常から閉ざされた空間の中で過せば、発狂して変な現象が起こるかも知れない。)  魔物が登場したと思うが、それも登場人物たちの幻想世界の住人なのかもしれない。 館の怪しげな美術品や装飾模様がそういった厳格を引き起こすのだろう。 あるいは館の陰に潜む妖精なのかもしれない。。 館は迷路のように歪んでいて迷い込みそうになる。 (しかし記憶が確かではないために、もう一度観てからでないとわからない。でも僕の記憶しているところだと、その館はとても変なふうに歪んでいた) 美しく毒々しい。快楽の向こう側にある狂気、憂鬱、退廃、これぞ「ゴシック!」といった感じだったと記憶している。(今観ると普通なのかもね) もしDVDがあったら再度観て評価しなおそうと思う。 この作品のDVDが欲しい!!  「アルタードステイツ」が「ドラックムービー」なら、この「ゴシック」も少し違った形で高揚感のある「ドラックムービー」「トリップムービー」だと、僕が個人的に思います。 ※決して面白いとかではないです。 
[ビデオ(吹替)] 8点(2007-12-30 22:53:26)
42.  未来世紀ブラジル 《ネタバレ》 
社会のおかしな部分、それが怖いくらいとてもユニークに表されている。 またタイミングが絶妙に決まっているので神業的な感じがする。 明らかに何かがおかしいことが普通に進行している感じがまた奇妙だ。 最もよく思うのは、修理の際の手続きの運びの悪さ、イライラします。  空想の未来というのは恐ろしさを秘める。 何処か歪んでいる風に思う。 人間への敵意を強く感じる。  見えないものに支配されている感じがとくに怖い。 描かれる未来の世界は全てが胡散臭くて惑わされっぱなし。 正気を失った常識がある。 全く正体の見えない怪物がいる。 SFのテーマとしてよくありますがこの監督の映画は独特。 「毒」の部分がユニークで強烈。 それが的確すぎるため、そのイメージが脳内を深く傷つける。 洗脳のようだ。  これは性までもどこかおかしい。 ヒーローも変だ。 全ての概念がおかしいなかで、歪んだものだけが確かなおかしな世界。 夢の中の巨大な鎧武者が不気味すぎて強烈だった。
[DVD(字幕)] 8点(2007-12-04 03:08:42)
43.  ヘルハウス 《ネタバレ》 
怪奇映画が好きな人ならノックアウトしてしまう程の濃厚な怪奇幻想の雰囲気。 序盤の退廃的な風景は素晴らしい。 タナー嬢のゴスロリな美しさ、フィッシャーの精神的に憔悴した感じが見事。 演技を超えたキャラクターは本気度があり迫力が漲る。 この映画の霊現象もまた迫力が凄い。 そして重苦しい恐怖が暗い。 本物のオカルト映画という感じがする作品だ。 洋館の雰囲気はどのホラー映画よりも素晴らしい。 ベラスコの狂気の人間像がこの作品の中で生きている。 タナー嬢が中盤から終盤にかけて色気を増してくのがヤバい。 若くて美しいタナー嬢の霊媒体質が性的に利用されてゆく様が生々しく描かれている。 これはオカルトホラーとして非常にレベルが高い。 この作品は呪いのようなものが感じられて気が重くなる。 この作品の古臭さはカルトさと幻想的なムードを高くしているので本格ホラーの魅力だと感じる。 目新しいホラー演出が好みの人には全く向かない。 淡々としていて物語の運びが少々悪いのかもしれない。 ただそれは飾ることよりも描くことに専念しているからだと僕は感じた。 そのリアリティー重視なところが良い。 あまり納得がいかないのは、霊的な力を科学の力で打ち消してしまうということだ。 これだけ邪悪な霊力を見事に描いた作品が何故そんなガッカリな事をしてしまうのか。 最後は邪悪な霊力よりも人間の狂気にゾッとしてしまった。 
[DVD(字幕)] 8点(2007-12-04 02:16:07)
44.  オテサーネク 妄想の子供 《ネタバレ》 
やっぱり変な映画。 アパートの中に独特の雰囲気が渦巻いていて、それがとても居心地よく感じた。 食べ物がグロテスクに描写されていて見事だ。人物像も面白く描かれている。 赤ちゃんがコワ~。。。 この監督にしては地味かも知れないが、しかし変なものが渦巻いている。 
[DVD(字幕)] 8点(2007-08-02 00:21:45)
45.  オリエント急行殺人事件(1974) 《ネタバレ》 
なんだか昔の海外ドラマを見ているみたいです。 安定感のある上品なつくりで、(僕は原作を読んだことはありませんが) 原作を読んだことのある人にとっては原作以上のものではないという印象なのかもしれません。 推理物の原点といった感じがします。 ただ推理の謎が難解というだけではなく、そこに人間ドラマを感じさせます。 格式高い西洋趣味に陶酔します。 鉄道と雪景色はなんかいいですね。 上流階級の雰囲気も味わえました。 ポワロって人は一癖ある面白い人だったんですね。
[DVD(吹替)] 7点(2015-11-09 22:45:57)
46.  ティム・バートンのコープスブライド 《ネタバレ》 
ナイトメアビフォアクリスマスの再来とまではいかないと思いますが、 ティムバートンのダークファンタジーが炸裂してました。 ユニークなキャラクターが面白くて アニメーションはとても繊細です。 物語には"生の世界"と"死の世界"がありますが、 "生の世界"はまるで死んでいるかのようにモノクロームに包まれ、 逆に"死の世界"はパラダイスのごとく生き生きとしているのが面白いです。 ナイトメアビフォアクリスマスの世界とどこかでつながっているような気がします。 
[DVD(吹替)] 7点(2015-01-05 22:50:21)
47.  ムカデ人間 《ネタバレ》 
かなり最悪な映画でした。トラウマ映画かもしれません。 発想はちょっと下らないけど大胆で、なかなか奇抜な映画でした。 内容はマッドドクターが人をさらってムカデ人間に改造してしまうというもの。 このマッドドクターというのがとても怪しくていいです。 犬の写真を眺めるドクターの異様さ、注射するときのドクターの恍惚感はなかなかイってます。 この映画で最高に雰囲気が出ているのはドクターが被験者たちに手術の説明をする場面です。 そのアンダーグラウンドで危険な感じはある意味で名場面だと思います。 それにしても被験者の一人は日本人ですかw さらに男を先頭にして何が楽しいのか分かりません。美女を先頭にしたならもっと評価できたのに残念です。 日本人を先頭にしたのは「コミュニケーションできない状況を作った」のだとか。  結局この映画を考えた人の目的って「美女に自分の肛門を舐めさせたい」とか「糞を食わせたい」だけのような気もしますが。 前半はシリアスに淡々とプロセスが描かれていてなかなか良かったです。 中盤では下らなくて笑える場面もあります。 結末はちょっと後味が悪いです。 普通、最後尾まで栄養がいきわたらないことくらい博士なら分かるでしょ。そういうバカっぽさもこの作品の面白さなのかもしれません。 最悪な展開の中で二人三脚のような一体感と支え合いの気持ちが出始め、さらに人間として生きる尊厳まで見えてくるのは面白かったです。 最悪な映画なので不要な人は避けて通るべきだと思いますが、恐怖映画やゲテモノ映画が好きな人なら漏れなく見てもいいかもしれません。 ただ、この映画にはかなりの衝撃とある種のパッションはあったと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2014-03-02 18:06:12)
48.  スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師 《ネタバレ》 
虫けらの棲家、醜いロンドンでは詩はユーモアに満ちて高らかに?歌声は美しく響く。 芸術とはこういうものなのだと思う。 分かりやすいほどに暗く幻想的な世界観。 ティムバートン監督はこの手のファンタジーの職人といえる。 この作品もまたブラックユーモアに満ちている。 殺人、地下室、拷問器具(のような椅子と精肉器)、ミートパイのネタ、精神病院、 魔女、悲劇、これらはダークファンタジーの極み。  怪奇映画は歪んだ愛というものが大体を支配している。 この映画もそんな感じだけど、 愛の歪み方がユーモラスで面白い。 歪みは大体が悲劇しか生まないようだ。 それを体現するような映画だった。 スプラッタ映画としてのレベルも高く、 ”スパッと切れる”のと”グチャってなるの”との両方が繰り返されるところに 変態じみたものを感じる。  スウィーニートッドはブラックジャックみたいだ。 またスウィーニートッドはその髪型がⅩ麺のウルヴァリンみたいだ。 これでシザーハンズみたいに剃刀を鉤爪みたいにつければ完璧にウルヴァリンだったのに、惜しい。 突拍子もないこと言ってスミマセン。 幽閉されたヒロインの少女はラプンツェルがモデルだろうか? この薄気味悪いロンドンで杖を鞭打ちみたいにしている役人の光景はジキルとハイドを思い出す。 ティムバートンの映画は魔女とか悪女がけっこう出てくるの特徴がある。 青年の愛多きゆえの失態がウザい。 あまりにも憎ったらしい判事への復讐が失敗に終わった瞬間、気が変になりそうだ。  暗く悲しい終わりが美しくて、スリーピーホロウの頃のティムバートンのダークファンタジー復活を思わせる。 ミュージカルの歌が良かった。
[DVD(吹替)] 7点(2013-11-26 23:37:03)
49.  マドモアゼル 《ネタバレ》 
ちょっとトラウマな感じの残るカルト映画だった。 女教師マドモアゼルの腐りかけた美貌が放つ熟れた色気と、 彼女の不条理かつ理不尽なまでの悪徳がこの作品の魅力だ。 閉鎖的な村ではその悪徳は独自の展開をたどる。 ってか動物が可愛そう。 彼女の悪徳と追尾するかのように少年の内にある性のざわめきが描かれてるみたいで面白い。 それからチェーンソーを持ったイタリア男(少年の父)が肉体美をもってセクシーに描かれる。 このイタリア男の笑い方には何か暗い余韻が感じられる。 イタリア男と女教師の辿る末路の差は、まるで男と女の違いが示されてるみたいだ。 差別、暴力、嫉妬、エロス、人間の醜い部分が森の影でむき出しになるが、 それとは逆にモノクロ映像は時に詩的なまでに美しく幻想的で、それがこの作品を芸術の域にまで高めている。 悪女や女教師に強い関心のある人ならおススメかも。
[DVD(字幕)] 7点(2013-09-28 18:07:07)
50.  カプリコン・1 《ネタバレ》 
これ実話ですか? エンターテイメントとは思えない真実味があります。 ここまで陰謀の姿を浮き彫りにした映画はなかなかないと思います。 っていうか陰謀ふざけるな。 読解力のない自分に字幕映画は向かないです。 この映画はシリアスで、前半ではけっこう話が長かったので吹き替え版がほしかったです。恥ずかしい話ですが。 宇宙とか政治の話って字幕で読むにはちょっと難しいところがありますし。 お話自体は真実味があっておもしろかったです。 逃亡のサバイバルとか飛行機アクションとか、暴走した車のシーンとか断片的に面白かったです。 てか陰謀こえええ。ほんとに実話じゃないんですか?  「陰謀はこうして起こされる」ということを的確に伝えていると思います。 ま、これがもしホントにあった陰謀を事実のまま映画化したなら この映画は制作の段階で陰謀によって消されていたでしょうけど。
[DVD(字幕)] 7点(2013-08-21 00:49:43)
51.  ディセント 《ネタバレ》 
ほんとどんだけ怖いんだよっていうホラー映画だ。 特に点数の高いホラーを狙って見ている訳ではない自分には、 こんな怖いホラーに出会えるのは年に2度あるかないかだ。 まずこの映画をほめるとすると女性ばかりな点だ。 年齢は20代前半から後半の女性ばかりなので、ある意味で楽しい。 ロケーションは山小屋から洞窟内部だ。 その洞窟が怖い。 まず何が怖いって閉所恐怖症的な怖さだ。 狭い通路で天井が崩れそうになった時の圧迫感というか息苦しさといったらない。 それから暗いところの恐怖。暗いから何がいるかが分からない。 暗いところから心霊映像のように浮き上がる存在の不気味さ。 また正体の分からない存在に対する不気味さ。 ネタバレをいってしまえば地底人なんですが、正体が分かってしまうとそれほど怖くはない。 ただし急に出てきてビックリする怖さがある。 先は読めるけどビックリする。 久しぶりに心臓に悪いホラー映画を見た。 幽霊みたいのも怖いし、この映画どんだけ怖いん。 totalfilm誌が寄せたコメントにある「途中怖くて映画館を出たくなった」というのはあながち嘘ではない。 この映画の恐怖は、スペインのレック並みに成功しているかも。 子供のころにエイリアンを見たときに味わったような怖さだった。 個性豊かな女性たち。トゥームレイダーみたいな女が好き。 主人公の女は血を浴びた瞬間から人格変わった風だったけど、どうりでなと思った。 喉笛を事故で掻っ切られた女はかなり残酷だった。 それから「待て」って大声で何度もいってるのに突っ走るかよ。せっかちな女だな。 このように女たちのキャラクター性が濃くて面白いです。 終わり方は結構ダウナーだ。
[DVD(吹替)] 7点(2013-07-07 15:23:23)(良:1票)
52.  スペースバンパイア 《ネタバレ》 
ホラーブームの原点ともなった最高傑作とパッケージに書かれてた。 それも分かる内容だった。 テーマ曲の雄大な感じから気に入った。  恐らくスピーシーズの元であり、パラサイトイブもここからいくらか来ていると思う。 エイリアンのような宇宙船描写と、宇宙に対する未知の恐怖。 また吸血鬼をユニークな視点で描き、SFバンパイアというものを創造してしまった。 いや、SF映画と吸血鬼映画との高次元な融合とでもいうか。  またゾンビ映画の名作ともいえそうで、 たぶんこれは「走るゾンビ映画」の走りともいえそうだ。 たぶんヴァンパイアゾンビというのも当時まだ新しい。 この作品が元になった映画は僕が知らないだけでもっとあるだろう。  なんといっても規模が素晴らしい。 地球VS地球外生命体というスケールをこのスペースバンパイアはド派手にやってる。 大量の死体の山が他の映画に類を見ない終末的風景だ。 ゾンビ映画としてみた場合こんな規模の大きなゾンビ映画はないかもしれない。 天から教会を縦に突き抜ける光の柱は画的に神々しい。 古いSFファンタジーの良さも感じられる。 トビーフーパー監督の初期のやり過ぎ感が作り出す半端なき迫力のシーンの数々が面白い。 スプラッタやモンスターの表現も実に迫力があり「悪魔のいけにえ」でみせた実力が生きる。  そしてこの作品を見たときSF映画を見たなという実感がわいてくるそんな超SF映画だ。 
[DVD(字幕)] 7点(2013-05-26 00:05:26)(良:1票)
53.  ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン! 《ネタバレ》 
面白かったと思う。 コメディが良い感じで、思ってたほど爆笑しなかったけど面白かった。 (あんま僕はこの監督さんの作品とは相性が良くないみたいですが)平均点の高い監督さんなんですね。 前半はよく分かんなかったけど、 殺人鬼らしき影が出てきた辺でワクワクしてきた。 後半から徐々にアクションも増えてきて、コメディにも拍車がかかってきて面白くなってきた。 さらにスプラッタが面白くて、、、走る黒装束の人がクリムゾンリバー2のようだった。
[DVD(吹替)] 7点(2013-05-03 01:11:14)
54.  吸血ゾンビ 《ネタバレ》 
ゾンビの原点ともいわれるハマー・ホラー映画。 恐怖城ホワイトゾンビのような、ブードゥーの魔術でゾンビを生み出すみたいな映画だ。 恐怖城ホワイトゾンビほど不気味な演出や恐怖表現は成功していない。 働くゾンビがたくさん出て来た。 本来ゾンビとは主人に仕えて働くものだったらしい。 そんなゾムビーのメイクはけっこう迫力ある。 いきなり最初のゾムビ―が出てきた場面はびっくりした。たぶん名場面だ。 アフリカ系の太鼓のサウンドが呪術っぽい迫力はあるけど時にバカっぽい。 恐怖城ホワイトゾンビはベラルゴシという怪奇名優の怪演がマニアにも喜ばれたが、 この吸血ゾンビはおどろおどろしいゾムビ―以外に目立った点はない。 アンダーグラウンドな不気味さはあるが、吸血鬼映画のような幻想性はない。 ハマーホラーの怪奇な雰囲気はまあ楽しめるか。 ジェームズフォーブズ卿はひとりで活躍し過ぎだ。
[DVD(字幕)] 7点(2013-04-03 23:41:08)
55.  バンパイア・ラヴァーズ 《ネタバレ》 
ハマーホラー。 自分は女バンパイアものってなかなか見たことがなかった。 怪奇幻想とエロスが濃厚に絡み合う物語は素晴らしいと思った。 美女の首がとぶっていうのがちょっと衝撃的だ。 古城、墓地、洋館、酒場、森、すべてがゴシックロマン色に包まれていて自分好みな映画だった。
[DVD(字幕)] 7点(2013-03-16 01:17:30)
56.  ドラキュラ血のしたたり 《ネタバレ》 
吸血鬼カーミラをモチーフとした作品。 吸血鬼カーミラという小説はヴァンパイア小説の基本中の基本でありながら 自分は恥ずかしながら読んだことはない。 のでこの作品が原作とどの程度リンクしてるのかはなんともいえないけど。 この作品の最も印象的なのは美しい双子の姉妹だ。 彼女らが非常にエロスな存在で吸血鬼幻想を彩る。 当時の衣装はみんなそうなのかもしれないが、開いた胸元がグラマラスさを隠しきれずにセクシー過ぎだ。 もう男性はそこに目が行くしかないように衣装がそうできている。 ブラザーフッドのリーダーであるグスタフ役に、怪奇映画ファンに非常に人気のあるピーターカッシング。 厳格なキリスト教観念にとらわれた冷徹な男の役として素晴らしい演技を見せる。 グスタフをはじめとするブラザーフッド一味は魔女狩りで罪のない美女を火祭りにしていた。 最初は一番嫌いなタイプな奴だとも思ったけど、最後の展開で好感度はアップした。 結局この映画では魔女狩りも吸血鬼も同等のものである。 両方とも美女の命を食い物にしているバケモノだからだ。 魔女狩りのような残酷な儀式も怪奇映画に華を添える。 美しい姉妹フリーダとマリア。フリーダはエロさを表に出すが憎たらしい。 清純派マリアのほうが慎ましいけど内からセクシーさがにじみ出る。 それにしても女学校とか美女ばかり出てくる。 当時の男性の観客を意識したものだろうか。 ところでこの映画のようにヴァンパイアを倒すとしたら投げ槍の選手でもないと到底無理だ、、、 けどそんなツッコミはどうでもいい。 ・・・ 厳格なキリスト教の雰囲気、魔女狩り、ブラザーフッド、美しい双子姉妹、 これらはきっと怪奇ファンを楽しませるだろう。
[DVD(字幕)] 7点(2013-03-14 00:04:59)
57.  ヘンリィ五世(1944) 《ネタバレ》 
デパートに買い物に行ったらシェイクスピア名作映画集ってのが500円で売ってたから、 そのうちでもっとも大作っぽいものを選んで買ってみた。 シェイクスピアの文章は難しい。 だから映画の字幕でも読みにくい文章が結構あったけど、 シェイクスピアの名言ともいえそうな素晴らしい言葉も多かった。 若きイギリス国王ヘンリィ五世の、皆を率いる王としての在り方が素晴らしいと思った。 なんとなく高貴で高尚な感じの戦争映画で、最近の映像効果でコテコテの戦争映画よりも面白いかも。 衣装もセットも楽しめて、音楽は素晴らしく、戦場面は土臭くも迫力あり規模が大きいと感じる。 原作は未読。劇場のシチュエーションから始まる物語は観客をひきつける効果あり。 また非常に凝っている。
[DVD(字幕)] 7点(2012-12-28 23:13:36)
58.  フル・モンティ 《ネタバレ》 
なかなか素晴らしい作品でした。 不況に負けない明るさがなんとも魅力です。 そして完璧な肉体よりも素人には素人の良さがあるのだなと。 様々な愛が描かれる中でコメディーもあり、非常に面白かったです。 デブ男の奥さんが素晴らしいです。 なんとも冴えない肉体の集まりですが、そこに良さを見つけていくところが良いです。 それこそ人間の良さを発見していくかのようです。 素っ裸になるっていう行為にはなんともいえない素晴らしさがあります。 素っ裸になったらもう元気しかありません。 最初は嘲笑でしかなかったものが最後に素晴らしいものになるのは素晴らしいです。 (・・・なんでポリ公の格好だとゲイっぽく見えるんだ?) 
[DVD(吹替)] 7点(2012-07-26 00:49:14)
59.  ホテル・ルワンダ 《ネタバレ》 
ルワンダ紛争の悲惨さをただただ伝えていました。 人間の怖さと残忍さがあり、 また逆に人間を救おうと必死になる人の姿があります。 そして怯えながらも必死に生き延びようする人々の姿があります。 家族愛と子供たちの笑顔がありますが、 外では無数の死体が転がります。  大虐殺の被害者の膨大過ぎる数の上で、 子供たちの歌う民族音楽には生命の力が漲ります。
[DVD(吹替)] 7点(2012-06-22 23:14:31)
60.  クロコダイルの涙 《ネタバレ》 
ジュードロウ様が甘くも美しすぎるヴァンパイア映画でした。 ヴァンパイア映画らしい悲壮感に満ちたメランコリックな雰囲気があって良いと思います。 独特なのはヴァンパイアを、まるでシリアルキラーを描いたサスペンスのようにも描いているところです。 シリアルキラーが絵を描いたり、殺した相手の持ち物を収集したりというような習性を、 まるでヴァンパイア映画らしく美しくロマンチックにやっているところが良いです。 これまで見たヴァンパイア映画では、ヴァンパイアとは愛に飢えた化け物であると僕は解釈していますが、 この映画では血を愛であるかのように例えているところがなんとも面白いと思います。 血(愛)に飢えて苦しむヴァンパイアの姿はまるでシリアルキラーのようでもあります。 この映画のヴァンパイアは血=愛というヴァンパイア式の愛を得ることよりも、 むしろ人間らしく自分の身を滅ぼすことを決意した誇らしさがなんともロマンチックで悲壮的だと思います。 最後は少し怪しいところもありましたが。 「人間が横になるとき、哺乳類が横になってそれから爬虫類が横になる(うろ覚え)」 ちょっと印象的なお話が物語中にあります。 爬虫類の話で本能を表してましたが、最後で危うく人間のところの理性が勝ったみたいです。 この話の爬虫類とはジュードロウ演じる人物に潜むヴァンパイア性のことだと思います。 この映画ではある人物に焦点を当て、その二面性をうまく描いています。 始まりと終わりの霧に包まれたような幻想的な雰囲気は素敵でした。 地味めかもしれませんが普通のヴァンパイア映画とはまた一味違う独創的な感じがあります。 男の僕でもジュードロウのあの目で見つめられたらヤバいと思った。
[DVD(吹替)] 7点(2012-06-14 00:44:36)
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