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プロフィール
コメント数 1845
性別 男性
ホームページ http://twitter.com/subekari
年齢 42歳

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281.  図鑑に載ってない虫 《ネタバレ》 
 三木監督は今作ではシュールを通りこして、もはや正気レベルではない脚本を書いてし まったようです。ブチ切れた狂人たちのボケに突っ込むのは主演の伊勢谷ただ一人。もはや笑わせようという気すら感じられません。やりすぎでわけがわかりません。 それにしても、ふせえりは大好きなのでほぼ無条件で笑ってしまうのですが、メインキャラである松尾スズキのキャラがクドすぎるのがきつい。そして、意味深な黒幕の伏線は一切無視とはこれいかに…などなど、評価し難い点だらけなのですが、最終的なまとめ方が巧みなためか悪い印象は残らないです。
[DVD(邦画)] 6点(2008-01-26 16:35:49)(良:1票)
282.  劇場版 SPEC~天~ 《ネタバレ》 
これは酷い。テレビドラマの続きとして家で観たから、鼻で笑うだけですんだが、これを映画館で見させられた人の気持を思うと…。 ・滑りまくりなおちゃらけ ・ドラマ版の雰囲気破壊 ・2000年代とは思えないヘボすぎるCG ・つまらない上に長すぎる戦闘シーン ・感動させたい根性見え見えのかったるい長セリフ ・主人公というだけでどんな爆発でも死なないという適当さ ・突如加えられた意味ありげでクソどうでもいい予言 あまりにも酷い! エヴァみたいに意味ありげに作っておけばバカなファンが勝手に色々解釈して、勝手に名作になるんではないかという製作者のゲスい根性が見え見えで不快。 これを劇場で公開して金をとっても問題ないと思った制作陣に腹が立つ。 
[DVD(邦画)] 1点(2013-07-14 10:08:16)(良:1票)
283.  サニー 永遠の仲間たち 《ネタバレ》 
退屈せずに楽しめた作品は、それだけで結構満足なんだけど、本作はちょいちょいマイナスポイントも目立ったかも。一番大きい不満は、現在パートでは、人探しも問題解決も結果的に他力本願(金で解決)ってところ。金がなかったら、なんにもできなかったのでは・・・?と、思ってしまう。 せっかく回想パートでの主人公が、敵に一人で立ち向かったり、機転を利かせて敵を追い払ったりして活躍しているのに、現代パートでは、ちょっと怠けすぎでは…。人集めの過程に何のリスクもないので、気持ちが入りづらい。これなら、回想パートメインで、現代の方はオマケ的な感じにしてしまえば良かったのにな、と。 現在と過去をいったりする構成において、主人公チームが7人ってのは多すぎたような気がする。余りにもおちぶれた2名の脇役の扱いはぞんざいで、こんな扱いするなら5人組くらいにして、1人1人掘り下げてくれたほうがよかった。自分の好みでない部分は多かったものの、決してしめっぽくならないパワーがあって、きっちり楽しめたのも確か。
[映画館(字幕)] 7点(2012-07-09 23:13:41)(良:1票)
284.  キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー 《ネタバレ》 
ストーリーは言われてるほど面白いとは思わなかったし、全体としては前作の方が好きだが、本作はとにかくアクションが最高!すべてのアクションシーンに気合が入っていて熱くなれるので、アクション映画としては最高。 序盤の潜入アクションからかっこいいもの。前蹴りが良い。肉弾戦が多く、盾を駆使ししたバトルがかっこいい。狭いところでムサイ男たちを一掃して飛び降りるスーパーマッチョ、キャプテンアメリカかっこいい! 敵が戦闘機だろうと一歩も引かないスーパーマッチョ、キャプテンアメリカかっこいい! スーパーマッチョとは言え、生身にも近い体なのに、彼は決して恐れない。盾が自動で返ってこないのに恐れない。薄顔なのに恐れない。怖いのは、何を考えてるかわからない女の子だけ!(昔の少年漫画か) そして新たなヒーロー登場!コイツがめっちゃかっこよく、キャプテンアメリカを援護する。 いやー、やっぱ空飛ぶヒーローは華やかですなー。(禁句)
[映画館(字幕)] 7点(2014-05-03 18:48:11)(笑:1票)
285.  バックドラフト
序盤の現場シーンはホントにすげぇとかなりひきこまれますが、中盤以降はやたらサスペンス色が強くなって話がややこしくなって、なんだかめんどくさくなってきます。そして長い。バックドラフトシーンとか凄いんだから、もっとシンプルでも良かった気はします。
[DVD(字幕)] 6点(2008-07-11 18:14:45)(笑:1票)
286.  ローマの休日 《ネタバレ》 
言わずと知れた洒落たラブストーリー。こじゃれた感じとテンポは名作のソレですが、話としては、ちょっと面白味に欠けますかな。ラストはクールにあっさりで、気持ちはよいです。
[DVD(字幕)] 7点(2008-11-18 13:57:17)(良:1票)
287.  エクスペンダブルズ 《ネタバレ》 
先に言っておくが、この映画全く中身がない! そして、ポスターにデカデカと名前の乗っていた中の三人には戦闘シーンは用意されていない!そんな事が気になる人は、見なくて良し!感動とかしたい人は見なくて良し!  ひたすらスタローンさん達が敵をボッコボコにし、蜂の巣にし、爆発させまくって、ブっ殺しまくるだけの映画。特攻野郎Aチームみたいにあっと驚く作戦を考えたりしない。とりあえず、現地行って、殺して、爆発させる。至ってシンプルな奴らである。 それだけなのになんでこんな面白いんだろ。ハゲばっかなのになんでこんな面白いんだろ。 アクションってこうでなくちゃ!って思うのよ。最近のハリウッドは妙にお行儀が良くなっちゃって、アクションなのに汗も血もない爽やかなものが多い中、これだけ容赦なくやってくれたという気持よさ。一杯血が出ます! ヒロインも別に美人でなくても良くね?というのもスタローンらしい。 僕らが子供の頃に見て、熱狂したアクション映画がここに!シリーズ化も目論んでるらしいが、大いに歓迎。 終わってみると、スタローン達が何のために戦ってたのかもよくわからんけど、この映画には、ストーリーすらいい加減で、ダラダラストーリー語ってる暇があったら暴力シーン入れなきゃ!っていうある種の清々しさが最大の魅力でもあるので、このままの路線でも全然良ろし。 この映画に「中身がない」などと言って批判しようものなら、「その通りだ、何が悪い。グハハハハハ」とエクスペンダブルズに一笑されるだろう。  日本側の話だが、エンディング・テーマの差し替えはホント止めた方がいいと思う。
[映画館(字幕)] 9点(2010-10-17 03:58:12)(良:1票)
288.  愛のむきだし
劇中で一体何度「変態」という言葉を聞いただろうか。 むきだしの愛を中心に、宗教と友情と勃起と盗撮と血と絶望とが入り交じった青春アクションシリアスコメディサスペンスラブストーリー…とジャンル分け不能のごった煮な映画でありながら、バランス感覚は良い。 長くて無駄が多いし、安っぽさが目立たないわけでもないが、尋常ではない人生を送ってきたむきだしな登場人物たちの行方に目が話せず、4時間近い尺もなんのその。 しかし、盗撮はともかく、好きな女でしか勃起しないなんて変態どころか、究極に純粋だと思うぞ。そして、やはり安藤サクラはエロい。 あと、いくら長いからといって、DVD上下巻に分けて別売りするのはヤメテ欲しいですね。 
[DVD(字幕)] 8点(2010-01-24 20:41:41)(良:1票)
289.  バタフライ・エフェクト/劇場公開版
内容としては結構使い古されたネタですが、展開の多彩さ、いい感じのどんより具合、そしてラストにグッときました。都合の良い話ですがね。暗いバックトゥーザフューチャー。
[DVD(字幕)] 8点(2008-07-11 18:21:16)(良:1票)
290.  HANA-BI
相変わらずちょっと大袈裟な久石譲の音楽と、しつこい劇中画は少し気になるが、基本的に静かな映画であり、その静けさと同居し得ているバイオレンスシーンが鮮烈。 ストーリーの筋は絶望的であるのに、夫婦間のシーンはとても微笑ましく、時に挟まれるコミカルなシーンも浮いていない。 他人といるときは無表情で心ここにあらず。敵と認識した相手には容赦も躊躇もない徹底的な暴力を振るう。そんな男が奥さんに見せる表情がとても優しく温かい。 ここまで極端でないにしても、残酷さと愛情と悲しみは誰しもが併せ持っている物であると思うし、生きている限り死は人間の永遠のテーマであるわけで、好き嫌いはあるにしろ、どっかしらで共感できる部分があると思います。 ポジティブとかネガティブだとかそういうレベルの話でクドクドと語らせない、こういう冷静なタッチで描かれた作品はとても好きです。たけしの哀愁はやはり特異。
[DVD(邦画)] 9点(2009-08-09 01:28:11)(良:1票)
291.  恋愛寫眞 Collage of our Life 《ネタバレ》 
・・・スゴイ映画を見てしまいました。前半は洒落た感じの恋愛モノなんですが、中盤からがひどいです。なかだるみしっぱなしの展開と、ご都合主義的に進んでいくストーリー、そして遂には発狂する小池栄子。 火曜サスペンスも真っ青な安易すぎるオチで、洒落た前半を完全に葬り去ります。とにかく、良い悪いを通り過ぎて酷すぎてちょっと笑えます。本当はサスペンスですが、最初の三十分は青春しててなかなか良い映画です。前半部だけなら+5点以上ですが・・・。
[DVD(邦画)] 2点(2008-01-29 15:00:06)(笑:1票)
292.  めがね 《ネタバレ》 
見はじめの段階では人情モノのストーリーを予感させますが、極めてゆるやかで自然というか、何も起こりません。ただ、なんとなくなじんでいくだけの荻上節。登場人物たちの数々の謎は、そんなものどうでもいいじゃないか、と最後まで明らかになりません。そんなこと気にならず、いい映画だったなぁ、と思える人程きっとタソガレ上手なんでしょう。タソガレ上手な人程楽しめる映画でもあり、タソガレのためのガイドライン映画でもある。もたいまさこの百万ドルの笑顔が堪能できます。
[DVD(邦画)] 7点(2008-03-27 11:37:13)(良:1票)
293.  ラヴソング 《ネタバレ》 
高得点だらけの中、非常に書きづらいんですが、非常につまらんかったです。 婚約者がいるのにセフレを作ってウダウダとどっちつかずななゲスな主人公の幸福を願うなんて到底無理。せめて結婚する前に婚約者と別れてれば何の問題もなかったのに…。 浮気しといて「僕もつらいんだ」って、よくも言えたもんだ。 ヒロイン側の気持ちもあっちへフラフラこっちへフラフラだし。二人の行く末に全く興味が持てなかったです。 どんな悲惨な展開になっていくと思いきや、全然不幸にならないし。ご都合主義だし。ぬるい、ぬるすぎるよ。彼を信じて待っていた嫁さんが一人でかわいそうすぎるよ。 大げさなBGMでロマンチックなラブストーリーと感じさせようとしてくるのも嫌だし、スローモーション多用の演出も嫌だし、全く肌に合いませんでした。 あ、テレサ・テンの歌は良かったです。
[DVD(字幕)] 3点(2009-12-20 23:37:45)(良:1票)
294.  ハンサム★スーツ 《ネタバレ》 
見た目のコンプレックスにスポットを当てたソコソコ笑えるコメディ。印象的な色遣いもソコソコの好印象。中盤からの不細工の苦難が描かれるシーンはなかなかヘビーで、身につまされて泣きそうでした。こうなると、もうオチ次第で傑作になりえると期待したのですが後半からの展開がいただけない。 都合の良い事故シーンと、アメリカ的演説シーン、絶対脱げないスーツという一番大事な設定をいとも簡単に棄却するという暴挙。そして、一番やってほしくなかった予想範囲内のラストにがっかり。 北川景子が出番が少ないのはともかく、自分がきれいだから中身を見てもらえないというただの傲慢女で終わってるためラストにもイマイチ喜べない。琢郎には「俺は本江さんの見た目もひっくるめて好きだったのに!」と言ってほしかった。中身至上主義になってしまうと「なんだ結局はキレイごとかよ」と、ひねくれものの僕は思ってしまうのでした。 見た目と中身を合わせて一人の人間だと思うんですよね。あのラストに琢郎が喜んでしまうと、この映画のメッセージもぶれちゃうでしょ。塚地、大島、谷原の三人は面白かったです。洋服の青山さん、試作品でもいいからハンサムスーツ売ってくれ。
[DVD(邦画)] 5点(2009-04-01 00:17:47)(良:1票)
295.  しあわせの隠れ場所 《ネタバレ》 
かなりの金持ちで夫婦円満で、姉ちゃんは可愛くて優しくて、弟は愉快で愛くるしい。 全く弱点もなく善良すぎる家族がかなりファンタジーに見えるが、それはそれで観てて気持ち良く、面白かった。サラっとした演出も好きだ。 たまたまこの家族に拾われた時点でマイケル君の不幸は終わっていたのだ。 恵まれない境遇の子を救うには「金」と「善意」と「余裕」が必要だなー、とも見えてしまう映画。
[DVD(字幕)] 7点(2010-08-09 14:20:47)(良:1票)
296.  映画 鈴木先生 《ネタバレ》 
タブーと言えるようなテーマに踏み込んでなく、ドラマの時より圧倒的につまらなくなっている。 これじゃ、何の変哲もない学園ドラマではないか…。 エキサイティングさの欠片もないダラダラとしたストーリー運びで、それを打破するのが「犯罪者の登場」という安易さ。しかも、打破できていないのが問題だ。 その犯罪者が鈴木先生と熱い討論してくれればいいんだけど、犯行の動機に全然説得力がないし、それに対して鈴木先生は華麗な切り返しができていない。上っ面なトーク(同調)なのだ。 これは、このドラマにおいて致命的だ。ドラマを楽しんだ人ほど失望するんじゃなかろうか。 しかも、相手が暴力を振るうので、それをされてしまうと鈴木先生はどうしようもないのである。 そもそも「第11話」ってつけてるところから志が低すぎする。 今後、ますますドラマの映画版は見なくなるだろう。
[映画館(邦画)] 2点(2013-01-20 15:57:06)(良:1票)
297.  マラヴィータ 《ネタバレ》 
マフィア風ファミリーVSマフィアの話だと思っていたし予告でもそんな風に見せていたけど、実際の内容の9割はマフィア風ファミリーの日常コメディである。序盤の人物紹介とあわせて、各人物のイカれ具合をみせていく所なんか、すごく面白いし、笑える。 「このイカれたファミリーが、とんでもない強さをみせてマフィアを殲滅するのか!」と期待する。 にも関わらず、徐々に失速し、ゆるい日常がダラダラ続くのだ。グッドフェローズネタなんかも嬉しくはあるんだけど、一つ一つのネタを引っ張り過ぎだ。 終盤になって、やっと恐ろしいやつらがデ・ニーロファミリーの居場所を突き止め、町にやってくる。あっという間に包囲網がしかれ、淡々と殺しが行われるシーンの演出は流石にかっこ良く決まっていて、ゾクゾクさせられる。 あれだけ逞しい2人の子が、あまりの恐怖に涙を流し、これからとんでもない事が起こるぞと予感させられる。  それなのに…。 最終決戦はあっという間に、盛り上がりどころもなく、そんなに手こずらずに終わる。  このキャストやスタッフなら、本気で作ってくれれば傑作にもなったと思うんだが…。
[映画館(字幕)] 6点(2014-02-23 12:22:30)(良:1票)
298.  マイ・フレンド・フォーエバー 《ネタバレ》 
若さゆえの無邪気さと無謀さをもった二人の冒険がとても微笑ましく、楽しい。 この映画にこんなにも感動させられるのは、ただ難病と死と子供の友情を描くだけでなく、難病の少年の母親の我が子の親友に対する愛情を描いているからでしょう。自分が一番つらい時に他者を思いやれる言葉を吐ける強く、いじらしい母親の姿に最も胸を打たれました。死のシーンで登場人物にワンワン号泣させてもらい泣きをさせるような映画とは全然違います。 子供を大事に想っているという自分に酔って、周りが見えなくなってしまうエリックママのような形相の母親達に見せたい、本物の母性が描かれている一本です。こんな名作がDVD化されてないなんてなぁ…。 
[ビデオ(字幕)] 9点(2009-09-13 16:36:12)(良:1票)
299.  127時間 《ネタバレ》 
そもそも山で遭難して、一人ぼっちで・・・っていう内容なので映画にするには、ドラマ性が極めて薄い題材。世界まる見えとかの1コーナーで、ノンフィクションとして 盛り上がるには良い題材だろうけど。 それをこんなスタイリッシュな映像と、効果的な音響、あれやこれやと技巧をつくして 退屈させないような一本の上質な映画として仕上げたダニー・ボイルさんは流石。 オープニングから、タイトル「127時間」が出るまでのカッコ良さは筆舌に尽くし難い。 それでも、前半はイマイチ面白くないなー、と感じてしまった。妄想や回想にフラフラ切り替わる手法はあまり好きではなく・・・。 しかし、あのクライマックスは凄まじかった。 痛い痛い痛い!!! 数々のホラー、スプラッタで人体が破壊されていくのを観てきたが、ここまで目を覆いたくなるような事は稀。 終わるころにはグッタリ・・・。 人間の手足って、もっと簡単に取り外しできればいいのにね!! 
[映画館(字幕)] 7点(2011-06-19 15:00:34)(笑:1票)
300.  ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック・エネミー)No.1と呼ばれた男 Part 1 ノワール編 《ネタバレ》 
タイトル長っ! パート1とパート2を同時期に上映するなんてなんとも冒険的である。 1が面白ければ2もなし崩しに客が入るが、1が滑れば2は誰も見ないだろう。 この心意気は素晴らしい。 アル・パチーノが演ずるギャングを彷彿とさせるようなジャックさんは、全く人間くさくない。何のために犯罪を繰り返すのか。金のためというより犯罪のための犯罪を繰り返し続ける。極悪非道というほどではないが、逆恨みで善良なおっちゃんを誘拐したり、自分の奥さんをボコったり、必要とあらばためらわず人を殺すクソヤローのジャックさん。何を考えてるかわからないが、そのクソ度胸の堂々たる犯罪にスカっとしてしまうのは確かだ。徒党を組まずごく少数の仲間とだけでどんな相手にも向かっていくところも格好良く、彼は犯罪者の中のヒーローに相応しい存在感なのである。 泥臭い世界をなんともかっこよいセンスで撮りあげたこの映画は、心に何も残すこともなく、ともすれば犯罪賛美にも見え、眉をしかめる人もいるだろう。実際のモデルがいるというのもタチが悪い。でもこれは映画。面白ければオーケーだ。 前半のぶつぎりエピソード集から一転、収監後の怒涛の展開。死や別れにより突然に退場していく登場人物たちに執着も余韻もなく、より派手な展開に転がっていく。 後半の各シーンの異常なまでの緊張感は超一級品。二部作なのにそれなりにキリの良いところで終わって、単品としても観れるようになってるも好感がもてる。 後半に多大に期待がかかる。面白かった!!
[映画館(字幕)] 9点(2009-12-02 10:50:31)(良:1票)

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