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コメント数 1504
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自己紹介 先日(2023/6/10)PCが逝ってしまいました。
長年のデータが全てパーです。登録前のレビュー数十本も全部消えました。
バックアップは大事ですねえ。

皆さんも気を付けてください。

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81.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 《ネタバレ》 
舞台は60年代末期のハリウッド。TVから映画への転向が上手くいかず下り坂に入りかけてるハリウッド・スターのリックと親友で付き人であり専属スタントマンのクリフの物語。ある日、リックの家の隣に売れっ子ポランスキー監督と新鋭女優シャロン・テート夫妻が引っ越してくる。光り輝いている二人を見てもう一度返り咲くためにイタリア映画息を決意するリック。そして、あの日がやってくる。 161分と長めながら一方では苦悩と焦りで消えていく俳優を描き、一方では華やかなスポットライトを浴び結婚もして幸せの絶頂だったシャロンを描く。相変わらず緻密な演出と上手い構成で、過渡期を迎えていたハリウッドの陰と陽が巧みに描かれていて全く退屈しなかった。 その消えていった多くの俳優と違い土壇場で会心の演技を見せるリックと相棒クリフがそれぞれひょんなことからマンソン・ファミリーとかかわり、それによって映画史に残る悲劇を回避。悲劇のヒロインだったテートは自身が出演している映画を鑑賞している観客の反応を見て成功を実感し天真爛漫で屈託のない笑顔で喜び、リックとクリフのおかげでカルト集団とも全くかかわらずにその後も過ごすことが出来た。最後のリックとテートのインターホンのやり取りはちょっとウルっと来ましたね。凄惨で映画史を塗り替えたといわれた事件をさらに塗り替えたのが苦闘していた俳優とその相棒スタントマン。映画の小道具で撃退するリックと戦場仕込みのマジ者クリフの活躍はスカッとしましたね。本当にこういう顛末だったら良かったな。あの二人はポランスキーとも出会いさらに成功を収めたのだろう。ポランスキーも後の愚行をせずシャロン・テートと幸せに暮らしたのかな。 60年代ハリウッドの風景、ファッション、音楽がこれでもかと溢れかえっていて古き良き時代のハリウッドへ送るタランティーノの愛情あふれるラブレターでしたね。あのラストは幸福感に溢れていたなあ。 しかし、ブルース・リーの扱いがちょっと残念だったかな。いろいろ読んできた限りではあんなに傲慢で好戦的じゃないと思うけど。カシアス・クレイに関しても信奉者でアリのファイトスタイルを研究してましたし「僕の小さな拳じゃとても勝てない」と語ってましたしね。あと、出て来た時は「似てるかな?」と思いましたが、サングラスを取ったとこで「ブルース・リィ」とか「ブルース・リ」などを思わせるパチモン臭が酷くて吹きそうになりました。主役が落ち目のスターとスタントマンでシャロン・テートやブルース・リーを絡めると聞き、「あー、これはハリウッド映画にかかわった人たちでカルト集団をボッコボコにするんだな」と誰もが思ったでしょうけど、そのメンバーにリーも噛ませてもらいたかった気がします。でも、タランティーノの思いを込めた映画だし、あの俳優じゃアレくらいの出番で正解かもな。
[映画館(字幕)] 9点(2019-08-31 22:54:17)(良:1票)
82.  GANTZ 《ネタバレ》 
原作既読。今の日本のVFXレベルでは実写は無謀としか思えない『GANTZ』でしたが、ソッチ方面は少なめだしアングルや陰影で多少は上手く誤魔化せていたかな。でも転送シーンは案の定残念な出来だった。 三度の戦闘があり概ね原作通りの流れになっていますが、上辺だけなぞっただけですね。ネギ星人戦で追い詰められた玄野がヒーローであった少年期を思い出しスーツの凄さにも触れネギ星人を圧倒する。それが、次戦の田中星人戦でスーツを忘れてきてしまい生身で戦わなければならなくなるという恐怖、絶望感も無い。星人も弱すぎるし数も少なくて不条理なモノに巻き込まれ、圧倒的なモノに蹂躙される絶望的な状況が全く無く残念。軽薄で性格に難のある玄野が加藤の正義感に感化され変わっていくのも薄かったな。 全体的にかなり原作を薄めた感はアリアリだったが邪悪丸出しの西だけは良かったかな。パート2は完全オリジナルになるっぽいけど、どうケリをつけるのか興味津々ではある。
[映画館(邦画)] 5点(2011-02-02 22:59:22)(良:1票)
83.  アントマン&ワスプ:クアントマニア 《ネタバレ》 
原作未読。MCUは映画だけ観ていて配信ドラマは一切見ておりません。 やたら危険だと言われていた量子世界はスター・ウォーズの世界のようで目新しさはなく、建造物や乗り物や登場人物や武器なども既視感バリバリ。お互いにビーム砲を撃ち合ったり肉弾戦で殴り合ったりをするお馴染みの展開と映像ばっかりで面白みがなかったです。スコットは自らの身体を縮小・巨大化する得意芸は何回もしてましたが、物を小さくしたり大きくしたりピム粒子を臨機応変に使い分け自在に操り立ち回るアントマンらしさが少なかったのも微妙感を増したかな。指パッチンで家族との時間が奪われ微妙な距離感のあった家族がまとまったのは良かったんですけどね。まあ一番問題なのは予告で見た通りの小物っぽさと貫禄のなさで魅力が全く無い征服者カーンですね。最初に対峙した場面では余裕綽々な態度で妙な力を使いあっさりスコットをねじ伏せてましたが、終盤では殴り合いでボコられまくるし蟻の大群を見てヘタレ顔でバリアを張るだけだし、「これでMCUヴィラン最強クラス?」と思っちゃいましたね。あらゆる時間や空間を行き来できる超越者という設定のようで最後に全ユニバースのカーンさんが一致団結してましたが、見飽きた系の脳筋タイプ(しかも弱い)でほとんどのバースで負けてるんだろうなこの人としか思いませんでした。あの中で弱い方だったのかもしれませんが、もうちょっと知的な狡猾タイプで圧倒されるのかと思ってました。 あと、長く支えてきたアベンジャーズの古株が退場し新世代アベンジャーズを構築しつつありますが、苦労した描写が一切なくアッサリと前任者のお株を奪うような天才少女は飽きました。チャドウィック・ボーズマンの早逝は計算外にしろアメコミはあらゆる設定で様々な作家が描きまくってるし、もうちょっと違うエピソードを創造したり抽出出来ないのかってくらい方向が凝り固まった感がありますねMCU。
[映画館(字幕)] 5点(2023-02-17 19:02:02)(良:1票)
84.  かいじゅうたちのいるところ 《ネタバレ》 
原作はむかし読んだ気がするけど覚えてません。社会の縮図を見るような「かいじゅうたちのいるところ」でしたね。純粋だけど残酷でもある少年がいつまでも自分の思うようには生きていけないって事を知った旅。人間界が嫌になって逃げ出した少年が、かいじゅうたちの世界で大暴れするキャロルを見て自分の行為を見つめなおすと。人の振り見て我が振り直せか。まぁひとケタの年齢で感情のコントロールってのは難しいわ。 かいじゅうたちは着ぐるみで表情だけCGにしたそうですが、それぞれ「あー、いるなこんな人」って思える性格付けと愛嬌があって面白かったです。かいじゅう踊り、みんなで固まって眠るって流れは純粋に「良いなぁ」と思っちゃいましたね。後半の方はそれはちょっと…と思うようなシーンもありましたけども。原作こんなんだったかな?小さい子はちょっと怖がるかもしれないしドン引きするかもしれませんね。 私の方では字幕版が上映してないので吹替え版を見ましたが、マックス役の子供店長コト加藤清史郎くん、キャロル役の高橋克実、KW役の永作博美をはじめとした吹き替え陣はなかなか良かったです。
[映画館(吹替)] 6点(2010-01-15 23:34:18)(良:1票)
85.  お父さんのバックドロップ 《ネタバレ》 
子役の2人と南方さんがかなりイイ味出してましたね。昭和プロレスを思わせるポスターや黒板の日直の名前、電柱の張り紙(ボクシングだけど)などニヤリとさせてくれる小ネタも満載。宇梶のプロレスのシーンは、相手がプロレスラーのAKIRAだけあって綺麗に技を受けてもらえ、まずまず見られます。まぁリアリズムを必要としてないし。異種格闘技戦は盛り上がりましたねぇ。らもさんはこれが遺作になったけど、満足な人生だったんじゃないかな?それにしても喜怒哀楽のあるプロレスは素晴らしい。
7点(2004-10-12 18:50:58)(良:1票)
86.  告白(2010) 《ネタバレ》 
原作未読。娘を殺された女教師の告白と復讐なのかと思いましたが、関わった人間のそれぞれの視点からの告白という形態で、誤解や偏見による見解の相違や論理感で悲劇を生みだし進んでいく展開は中島監督の演出の巧さもあってグイグイと引き込まれるモノがありましたね。編集や間の取り方、子役も上手いし音楽も良いな。 学生時代を思い出しながら観ましたが、「いるよなぁ、このタイプ」と思うような生徒達と無駄に熱血で話を大きくする先生、現実を直視できない母親、子供が思うようにいかないと切れる母親などリアルを感じました。 感情が死んだのかと思わせるような淡々とした口調で告白する森口。彼女は理論的で理詰めで精神的に追い詰めるやり口で怖かったな。最後の「なぁ~んてね。」って台詞は色々なトコに掛けているような解釈ができるので深みが増した。 学級崩壊、いじめ、徒党を組み場の雰囲気に流されノリで悪さを繰り返す少年法に守られた冷めた子供たち。守られていると解った上で軽々しく人の命を奪うのは稀な例だが、命の重みを理解するには自分の大事なモノが壊されないと、ってのは感じますね。全てお遊び感覚なんだろうな。日本の未来はどうなるんだろう。 まぁこの無軌道な子供たちやその親に鉄槌を喰らわすような作品をよく撮ったし、凄いなとしか言えませんわ中島監督。これに対して観た人がちゃんと理解し、向き合うかはその人次第だろうけどね。
[映画館(邦画)] 10点(2010-06-08 22:26:59)(良:1票)
87.  ソウ4 《ネタバレ》 
時系列をずらしていて、実は3と同時進行だったというのはやられました。また新たな謎が出ましたけど全部通して観ないと駄目ですね。前作で残った疑問点を次作でだいたい説明してますが、真の伝承者が現れて次の5はとても気になりますね。また過去を明らかにしてくると思われますがいい加減終わり臭いし。それにしてもジグソウは出るたびに引出し開けてきてズルイですな。死んじゃったけどまさに神を崇められそう。 オチの衝撃度は作るごとに弱くなってますが、この手のジャンルでこれくらいのレベルを維持してシリーズを続けているのは凄い。
[映画館(字幕)] 6点(2007-11-21 00:05:17)(良:1票)
88.  必殺!Ⅲ 裏か表か 《ネタバレ》 
人気キャラの竜、政、秀の御三家揃い踏み。しかし主水と比べると、まだまだ貫目が足りませんね。裏家業の仲間が次々と殺されていく壮絶な作品。あの主水も絶対絶命の史上最大のピンチに陥ります。劇場版の中では際立ってる傑作。
8点(2004-08-14 01:09:13)(良:1票)
89.  リトル・ランボーズ 《ネタバレ》 
宗教を信奉しその教え(道徳規律)を守る厳格な母と暮らす、子供の無邪気さ快活さを失ったウィルと、母は子育てを放棄して海外暮らし、学校では問題児だが年の離れた粗暴な兄と二人暮らしのため背伸びして大人になる必要があったカーター。そんな二人が出会い、友情が芽生え、映画『ランボー』に触発され映画製作をする過程は微笑ましかったし大いに共感できた。純粋で奔放な子供の想像力はなんと豊かなんだろう。ところどころに挿入される二人のイマジネーションの世界なんかも上手く表現されていて監督のセンスの良さを感じた。最後はホロリとさせられたなぁ。 将来有望そうな子達でしたが、今作は2007年制作の映画だそうで現在はどんな感じに育っているのか気になりますね。
[映画館(字幕)] 8点(2010-11-12 22:43:20)(良:1票)
90.  さらば あぶない刑事 《ネタバレ》 
TVシリーズから全部見てます。プロレスラーの引退試合のようなこのシリーズでしたが二人が定年を迎えようやく本当に終わりそうですね。劇場版はいつも無駄に話を大きくするだけで酷い出来でしたが今回もいつもと同じ感じ。あぶない刑事自体がスタイリッシュで粋なやりとりと何をやらかすかわからない二人の破天荒っぷりが面白くウケたわけで、今回もその片鱗を見せているだけに各所の雑加減が目立ってたのが残念。 吉川演じるガルシアとタイマンを張っている最中にたまたま拾った拳銃を持った彼女に「撃て!」などとありえない事を言い放った鷹山のミスにより殺される流れはガッカリを通り越して呆れ果てましたわ。その上、事件解決後は彼女の死を弔うことなくいつもの定番な流れで終わりだしね。まぁあの終わり方は一番らしいのでファンも納得だと思うけど彼女があんな扱いなら出す意味がないし、なぜ最後になって鷹山に彼女なんて入れようと思ったのか理解できない。 終盤のガルシアとのセンスゼロのバイク対決シーンもそうだし、倒した後の余韻もへったくれもなく始まるその後の登竜会とBOBとの銃撃戦もそうですが、終始一貫して脚本と演出があり得ないほど酷く雑で可哀想な出来だった。ほぼファンタジーなんだし観に来るのは長年のファンが多いんだから、かつてぶっ潰された銀星会の残党が作った登竜会がBOBと手を組んだけど、イケてるダンディ鷹山&セクシー大下+トオルに成敗されました!で単純明快なカッコいい暴れっぷりを見せときゃいいのにね。監督脚本はTV版同様の人たちだったけどお世辞にも面白いとは言えない出来でしたわ。 タカ&ユージとトオルやカオル他歴々のメンバーとの軽妙なやりとりは相変わらずで、あぶ刑事ワールドを感じさせてくれたし誰もが憧れた往年の日産レパードも登場。吉川晃司も大物感があって得意のシンバルキックも見せてくれたのでそこら辺は良かったな。近藤課長こと中条静夫さんから始まる歴代作品の映像が流れるエンドロールは懐かしくてしょうがなかったな。
[映画館(邦画)] 4点(2016-02-06 21:42:16)(良:1票)
91.  アナベル 死霊博物館 《ネタバレ》 
『死霊館シリーズ』の心霊研究家ウォーレン夫妻がスピンオフの『アナベル・シリーズ』に初登場。今回はアナベル人形が運び込まれた心霊資料保管室のある夫妻の自宅が舞台で妻ロレインの霊感を引き継いでいる一人娘ジュディとベビーシッターのメアリー+お友達ダニエラの物語。舞台設定もこじんまりしていて主要キャラも少なくシリーズ初見の人にも優しい作りになってますね。それでいて、常に不穏な空気を醸し出しているのはさすがでした。ジュディは「インチキ心霊研究家の娘」として同級生につま弾きにされ、ダニエラは自分の交通事故で一緒に乗っていた父親を亡くしなんとか交信をしたいと願っている。そんなチャンスを逃すまいとアナベルさんが画策するという展開。今回も子役は上手いし他のスピンオフより作りが丁寧で伏線も演出も巧みに出来ていて面白かったです。終始不穏な空気を感じさせ多数の霊を出没させながら、安易に誰も殺さなかったっていうのも大きいな。個人的に死霊館ユニバースの中でも上位の出来でした。封印されていたアナベルの策に嵌って大混乱を招いたダニエラでしたが、父親の霊のメッセージを伝え励ます優しいまなざしのロレインに救われるエンディングは清々しかった。そのロレインのモデルである今年4月に亡くなられたロレイン・ウォーレンさんのご冥福をお祈りいたします。
[映画館(字幕)] 7点(2019-09-21 02:13:06)(良:1票)
92.  エルム街の悪夢(2010) 《ネタバレ》 
放火により焼けただれた皮膚をリアルに表現したかったのか、フレディは無駄にメイクが凝っていて、そのせいで表情が乏しい。その顔は即身仏のミイラ?どっかの宇宙人?と思うほどのブ男ぶり。セリフ回しもオリジナルのフレディを演じたロバート・イングランドのような「粋さ」が全く無く、ボソボソ喋るだけでただただ陰気。オリジナルでは怯えるティナの「Please God!」に対し「This!Is God!(ニヤニヤ)」って言い回しはシビレたんですがね。今作はオリジナルのシーンを劣化コピーしまくったようで、観賞中は「なんだかなぁ」ばかりでした。まぁこの人は背も小さいしフレディ役には向いてないと思うな。 オリジナルでは回を重ねる度にコミカルでブラックユーモアを交えた変態ドSキャラになっていきましたが、1作目は変態+冷徹な怖さを漂わせていた不気味でカッコイイ(?)凶悪殺人鬼だった。そのフレディが、ただの変態ペドになっているのには言葉を失います。こんなトコだけ現代風にしなくていいっての。ホラー界のスターを何だと思ってるんだろう。 ナンシーも暗くて華がないし、知恵も勇気も感じなかった。 ホラー作品のリメイクがメインのマイケル・ベイの会社であるプラチナム・デューンズが製作ですが、ここはお金はあるけどアイデアやセンスは微妙って印象しかないな。なんでこう名作ホラーをことごとく蹂躙するんだろうか。
[映画館(字幕)] 2点(2010-06-30 00:42:31)(良:1票)
93.  グリーンブック 《ネタバレ》 
無教養で粗野だが口が達者で腕っ節が強く頼りになる白人と知的で裕福で高貴だが孤独な黒人天才ピアニストが人種差別が合法だった時代のアメリカ南部を旅する物語。 南部の有色人種への差別っぷりはいろいろと知ってましたが黒人用旅行ガイド『グリーンブック』というモノは知りませんでした。確かにアレだけの酷い差別を受けていたらトラブルを回避するためのガイドがあると助かりますね。コンサートに来ている演奏者の黒人なら多少は融通されていたのかと思いましたが、楽屋は物置小屋でトイレは庭にある掘っ立て小屋でレストランでは立ち入ることも出来ず普通の黒人変わらないぞんざいな扱い。そんな南部をわざわざ目指したシャーリーは気位が高く立派だった。そのシャリーを見て変わっていくトニーもまた男前。ナイトクラブで様々な人間を見てきたから変われる素養があったんだろうな。人種も育ちも全く違う二人が徐々に心を通わせていくさまは心地良かったですね。 人種の坩堝であるアメリカの歴史を知っているともっと深く映画を見ることが出来たんだろうな。むかし近鉄に入団したメジャーで本塁打王にもなった事もある黒人選手のオグリビーは、試合後に不調で落ち込んでいた自分と一緒にお風呂に入って励ましてくれた日本人選手たちに感激したらしいです。日本人には白人でも黒人でも外国人ってだけで同じですが、実績十分だったメジャーですら白人黒人と別にされてたらしいですからね(まあ日本人も外国人相手というと壁を作る傾向もありますが)。ほんの50~60年前までこんな差別が当たり前でいまだに根深く社会問題化しているのだから、いろいろと考えさせられました。それでいて笑えるシーンもあるし上質なロードムービーでしたね。
[映画館(字幕)] 8点(2019-03-03 00:34:28)(良:1票)
94.  バーレスク
アギレラは多少聴いた程度。ベタなストーリー展開ではありますが一見の価値がありますね。テニス界のヴィーナス姉妹並に筋肉ムキムキなバックダンサーを従えて颯爽と踊りまくる華奢ながらもパワフルボイスのアギレラは抜群にカッコ良かったです。貫録のシェールのナンバー、「You Haven't Seen The Last Of Me」にはシビレました。借金で立ちゆかなくなり万策尽きた感のあるクラブが、シネコンに圧され3D映画に対応できず閉鎖されていく映画館の悲哀に通じてしまったな。クラブの再生にかけ、己を奮い立たせていたテスにも魅せられた。微力ながらも映画ファンとして応援させて頂きますので単館系のオーナーの方々頑張ってください。3Dなんて一過性のモンだと思います。
[映画館(字幕)] 7点(2011-01-13 21:48:34)(良:1票)
95.  五福星
サモ・ハンが主役なのに、一般ではジャッキー映画とされてしまうトコが、哀愁を誘う。
4点(2003-11-10 02:14:48)(笑:1票)
96.  ゴーン・ガール 《ネタバレ》 
原作未読。フィンチャーらしく演出に切れがあり編集が上手いのでどんどん引き込まれた。特に消えた妻エイミーの綿密な計画の回想シーンは、細かいカット割りの巧さもあり完全犯罪成立で勝者になりえるくらいの勢いだった。気の緩みから小馬鹿にしていた低所得者に目を付けられ大金を奪われるカウンターを食らうという自爆や向ける矛先がなく枕に発狂したりする辺りは可愛げもあったが、立て直す唯一の手立てだった元カレの元に転がり込むも軟禁状態にされ、どうすっかなと思考中に旦那の媚びた会見を見て気が変わり、元カレを虐殺して練ったシナリオを強引に修正するあたりは恐ろしさを感じた。まあ、隙もあるけど子供という人質も取られてしまい、この女には生涯勝てそうもないなと思いましたね。 エイミー役のロザムンド・パイクが圧倒的な存在感で素晴らしかったけど、旦那役のベン・アフレックもお人よし風で愛想良くするだけで一見人畜無害のぼんやりした男を好演したかな。人によってはホラー、人によってはブラックなコメディの要素もあって面白かったですね。結婚間近のカップルや倦怠期の夫婦の方が観たら色々と面白そうな気がします。彼や彼女は理想の男や女を演じているだけなのかもしれません。あなたは隣にいる人の事をどこまで知っていますか?結局は相手を信じるしかないんだよねえ。
[映画館(字幕)] 7点(2014-12-14 01:00:31)(笑:1票)
97.  アドレナリン(2006)
アドレナリンが出ていないと死ぬと言う設定は面白い。でも、バカ映画にしても突き抜けたモノが無く中途半端だな、と。もっとガンガン勢いよく行って欲しかったな。
[映画館(字幕)] 3点(2007-07-25 21:10:57)(良:1票)
98.  ミッドサマー 《ネタバレ》 
いろいろと勿体ぶってるだけでやたら冗長に感じましたね。コレが面白い感じに見えるのは、ただ単に白夜の太陽の元に美しい花々が咲き乱れた北欧で民族衣装に身を包みアーミッシュのような暮らしをしている小奇麗な白人がやっている夏至の祭りが舞台で珍しいってだけで、さんざん見飽きた系の未開の地の部族がやっているような血肉を捧げる怪しげな儀式と中身は何ら変わりないな、と。手始めに冬を迎えたジジババが飛び降りて己の命を捧げてましたが一人目が成功し現代社会から誘い出された来訪者が慄いてるトコで、二人目は臆したのか足から落ち失敗し村人が止めを刺すってのも村の異常性を強調するのに見え見えすぎた。その後の流れも「そうなるだろうな」的に思えてなんかノレませんでしたね。最後、生贄の予定だった主人公は勝ち抜いて様々なモノから解放され、憑き物が落ちたような笑顔を浮かべ異常な村で女王になっていましたが、数多く飾られた歴代女王の写真を見た感じだと次の人たち来たら終わりなんだろうなと思いました。
[映画館(字幕)] 4点(2020-03-09 21:00:52)(良:1票)
99.  インクレディブル・ファミリー 《ネタバレ》 
吹替版を鑑賞。前作は気乗りしないまま観に行きましたが、山口百恵と結婚しただけの人と思っていたMr.インクレディブル(ボブ)役の三浦友和のあまりの巧さにビビりました。能ある鷹は爪隠すだなとつくづく思わされましたが、コレ以後の仕事ぶりを見ると晩成型だったのかな、と。今回も安定感があり一家の主として家族全員のバックアップをするなど立派な主夫ぶりでした。ほぼ主役のイラスティガール(ヘレン)役の黒木瞳など日本語吹替版キャストはとても上手いので吹き替えを敬遠する方でも気にせず観るコトが出来ると思います。脇を固めるフロゾン役の斎藤志郎、エドナ・モード役の後藤哲夫のベテランもさすがの安定感だし、新たなヒーローとして加わったイラスティガールに憧れるキャピキャピしたヴォイド役の小島瑠璃子も彼女にピッタリな性格だったのでハマってましたね。 今回は女性の社会進出や家事や子育てをする旦那とご時世ネタを反映させつつきっちりと家族愛を描き、前作同様60年代風のスパイアクション映画を感じさせるガジェットや音楽の数々が気持ち良く、各自のスーパーパワーを活かした目まぐるしいアクションが満載でとても面白かったです。しいていえば、敵や思想がベタだったのと取り逃がしたままのアンダーマイナーを家事育児の憂さ晴らしとばかりに最後にボブに倒して欲しかったところですが、それは次回に期待します。
[映画館(吹替)] 8点(2018-08-02 21:56:22)(良:1票)
100.  カレンダー・ガールズ
笑いあり、ホロリともさせられます。中高年の女性は特に、勇気と活力を与えられそうです。おばば軍団のパワーは凄いなぁと。劇場にも多数居られました、ドリフ大爆笑の声に使えそうな方々。
7点(2004-06-08 22:56:14)(笑:1票)

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