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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2100
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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1.  グラン・トリノ 《ネタバレ》 
中盤まではイタリア人の床屋やアイルランド人の建築屋とのやりとりや、ウォルトと東洋人の隣人とのやりとりがコミカルで楽しい部分もあり、(ウォルトの「う~~」という怒りを噛み殺すうめき声にはかなり笑いがおきてましたね・・・)そしてずっと「気安く呼ぶな」と拒絶されていたけれど最後には「ウォルトでいい」と受け入れられた若い神父の人間味あふれる魅力も忘れられない。そして終盤は思いっきり気持ちよく感動させてもらいました。監督クリント・イーストウッドが俳優クリント・イーストウッドを葬送するかのようなラストシーンにはただ涙・・・。人間臭さが漂い、決してスマートではないけれどもカッコいい。男が男に惚れる、最後までそんな強い男の姿を見せ続けてくれたのがとても嬉しかったです。
[映画館(字幕)] 10点(2009-05-14 22:13:33)(良:2票)
2.  クレイマー、クレイマー 《ネタバレ》 
テーマはとても重く辛いものですが、この作品からはそれ程の重さや辛さを感じさせませんでした。それは一つにはダスティン・ホフマンの存在。息子と二人暮しになった後、仕事人間だった彼が家事や子育てに奮闘する姿が微笑ましく、上司が呆れて聞いているにもかかわらず、楽しそうに子供の話をするシーンや自転車のシーン、そして息子ビリーに見せる何とも優しい笑顔が実にいいですね。そして、ストーリーが進むにつれて微妙に変化していくメリル・ストリープとの関係の描き方もいいですね。裁判で厳しい質問をされ、涙ぐむメリルとそれを聞いているダスティンが一瞬見つめ合い、その一瞬にお互いを思いやる表情を見せるシーンがとても好きです。そのシーンや、ラストシーンでこの二人の関係に希望を見せてくれているのが嬉しいですね。この2人の名演技、全く無駄が無いストーリー展開とビリーの可愛らしさや作品を優しく包む音楽の心地良さも忘れられない名作に10点献上です。
[DVD(字幕)] 10点(2009-01-25 17:21:49)
3.  グレート・スタントマン
ハル・ニーダム監督に主演バート・レイノルズ。そして紅一点にサリー・フィールド。 同じメンバーが顔を揃えた「トランザム7000」の翌年の作品。 これで真面目なドラマ、ストーリーを期待して見る人もいないと思いますが、 陽気で愛すべきタフガイ、レイノルズが魅力いっぱいに大活躍してくれる作品です。 レイノルズが好きな者にとっては、もうそれだけで満足です。 若いのも、おっさんも、ジジイも、出てくる誰もが気のいい連中揃い。 どこまでも陽気で能天気。いいですね。こういうアメリカ映画。 レイノルズが演じるベテランスタントマン。アクション映画の撮影シーンがたっぷり挿入されている。 アクション映画と、それを縁の下から支えるスタントマンへの愛に溢れた愛すべき一品。 気に入らない映画監督に対して、「こいつに今から一発お見舞いしてやるぜ!」と言わんばかりに 振り返り、カメラ目線で見る者にアピールするレイノルズ。 そしてこれまたカメラ目線でお茶目な笑顔を見せてくれるラストのレイノルズ。 最後まで実に気持ちのいい映画でした。
[DVD(字幕)] 9点(2019-08-26 21:36:04)
4.  グレイテスト・ショーマン 《ネタバレ》 
オープニングからミュージカルが全開!。久々にこれぞザッツ・エンターテイメント!を堪能しました。 主人公夫婦が子どもの頃から結婚までを一気に見せるプロローグから、まずはミュージカルシーンをたっぷりと見せてくれます。 以降も、一風変わった連中が続々と劇場に集結してくる。どうなるんだろうと思っていたら、 彼らが全員参加での実にパワフルな歌とダンスに圧倒されます。 続いて男2人がバーで。バーテンダーもスポット的に参加し、グラスやボトルも効果的に使われるパートもとても楽しい。 家族が揃う心温まる場面に、仲間が皆揃っての楽しくパワフルなステージに、時には女性歌手がしっとりと歌い上げる時間帯もあり。 更に空中ブランコ乗りがミュージカルシーンに立体感と躍動感をもたらし、本作に欠かせないピースとして実に効果的に機能しています。 趣向を凝らしたミュージカルシーンの数々、その音楽も素晴らしかった。 ストーリーは家族の物語から始まり、主人公の興行師バーナムは成功と挫折を味わいますが、ラストはまた家族の元へと帰っていく。 素晴らしき予定調和、やはりミュージカルにはこんなストーリーの流れがいいですね。
[映画館(字幕)] 9点(2018-02-28 16:00:11)(良:1票)
5.  クール・ランニング 《ネタバレ》 
どこまでも陽気で前向き。本職の陸上競技でオリンピックの夢を絶たれてもなんのその。 ボブスレーという競技を知り、即決でオリンピックを目指す4人組の勢いが実に気持ちがいい。 「がんばれ!ベアーズ」のウォルター・マッソーを思い出させるようなジョン・キャンディのコーチぶりも素晴らしい。 南国を思わせるカラフルな普段着も防寒着も、白銀の世界に響くレゲエも作品の陽気な雰囲気を見事に作り上げている。 ボブスレーでは弱者である彼らが、困難に直面し強豪国の白人のエリート選手から馬鹿にされても、 どこまでも陽気で前向きな「プライド!パワー!」の合言葉どおりの彼らを応援せずにいられなくなる。 素晴らしきスポーツコメディです。 ゴールシーンはフィクションのようですが、観客も母国でTVの前で応援している人達も反目していた父も、 馬鹿にしていた強豪国の選手達も、コーチと敵対してた人物も、皆が4人の健闘を称えリスペクトする。 スポーツ映画のラストにふさわしい感動があります。やはりスポーツ映画にはこんなベタなラストがよく似合います。 メダリストだけがヒーローじゃない。近年は色々な問題もありますがやはりオリンピックっていいもんだなと思わされる作品です。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2017-01-28 15:16:04)
6.  暗い日曜日 《ネタバレ》 
名曲「暗い日曜日」まつわるエピソードは聞いたことがありましたが、 その曲をモチーフにした、こんなストーリーがあったとは・・・。 あまりにも美しい1人の女と3人の男。それぞれの人物像と、彼らの心の配置が見事という他に無い。 戦争の時代を描いたドイツの映画特有の重さはあるのですが、 「暗い日曜日」の旋律の如く美しく悲しく、そしてエロティックでサスペンスフルで、何と上品な映画か。 3人の男のうち2人は戦争中に命を落とす。しかし、イロナには新しい命が宿っている。 ラストで作品は冒頭に続く現代に戻る。60年の時を経ての3人目の死。あの店で、あの曲が流れている中で・・・。 店の奥で息子が母の誕生日を祝っている。洪水の後も、彼女は洪水を忘れることなく力強く生き抜いたのであろう。 とても静かですが、重みを感じさせるラスト。そして常に死を感じさせる作品でありながら、 鑑賞後の後味は上質のワインでも味わった後のような余韻が残ります。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2016-11-20 16:36:38)
7.  グッド・ライ いちばん優しい嘘
スーダン内戦とは何か。政治、民族、宗教、色んな背景はあるのだろうけど、前半のアフリカのパートからは ただ平和に暮らしていた彼らの小さな村に兵士がやってきて容赦なく彼らに銃弾を浴びせ、 一緒に暮らしていた仲間や家族が命を落としていく様を容赦なく見せる。 命からがら村を脱出し、ケニア国境までの長い長い道のり。 親を殺され、子ども達だけで逃避行を続ける彼らにさえ容赦なく銃口が向けられる。 「僕は生きたい。死ぬのは嫌だ」の台詞が胸に突き刺さります。 苦難の果てに彼ら兄弟は難民キャンプにたどり着き、やがてアメリカ行きの許可がおりる。 まだ食べられる食品を廃棄する必要も、家電製品も電話も必要の無い暮らしをしてきた彼ら。 彼らとアメリカ市民、モノにあふれたアメリカ社会との関り方をユーモアを交え描かれるアメリカパートの前半もいい。 アメリカに入国できた彼らは幸運でしたが、拭い去ることの出来ないアフリカでの記憶と、 全く違う価値観の社会でゼロから再出発する彼らの苦悩もまた、しっかりと描かれています。 本作でスーダン難民の兄弟を演じた俳優達は現実でも元スーダン難民で、少年兵だった者達も含まれています。 演じた彼ら1人1人にも言い尽くせぬ困難があったことでしょう。 彼らがアメリカに入国して間もなく、アメリカは彼らの受け入れに対し非常にシビアになっていきます。 9.11の影響は本当に救いの手が必要である善良な彼らにまで及んでいました。
[DVD(字幕)] 9点(2015-12-13 19:27:09)(良:1票)
8.  クリスマス・キャロル ザ・ミュージカル〈TVM〉
90分に満たない小品でありTV用に作られた作品ながら、映画館で見たい!と思わされるほどのクオリティの高さをほこるミュージカル。  基本的に人間の善良さが描かれる事が多いクリスマス映画は好きなジャンルであり、ミュージカルとの相性もいいですね。  大通りの隅から隅まで、さらにその奥の路地に至るまで、クリスマスを控えた人々の高揚感が伝わってくる冒頭の町の描写から素晴らしい。  台詞が全て歌の「シェルブールの雨傘」ほどではないですが、台詞の実に多くが歌になっている本格的なミュージカル映画です。ダンスが絡むシーンも楽しく、ディズニー映画でお馴染みのアラン・メンケンの音楽も、スクルージを演じたケルシー・グラマーから子ども達(みんな表情がイイ!)に至るまでキャストも皆が素晴らしい仕事をしている。  悪人も、悪人ぶっている人間も、みんな生まれたときからそうだった訳じゃない。全ての人間が本来持ち得る善良さを表現する歌の数々も素晴らしいミュージカルです。
[DVD(字幕)] 9点(2012-06-25 20:50:23)(良:1票)
9.  グッバイガール 《ネタバレ》 
ヒゲ面のリチャード・ドレイファスと美人女優とはちょっと違うマーシャ・メイスンの2人がとても素敵に見えました。2人の会話からにじみ出る人間臭さが何ともいい味で、それでいてロマンティックで。二ール・サイモンの脚本がお見事です。初めて出会った二人が深夜に大声で喧嘩を繰り広げたアパートの前の同じ公衆電話からラストは・・・!ラストは多分ハッピーエンドなんだろうなあと思ってみていたら期待通り、いや、期待を上回る爽快感に心地よく浸らせていただきました。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2009-02-06 22:51:22)(良:1票)
10.  グッドモーニング・バビロン! 《ネタバレ》 
イタリアからアメリカにやってきて、言葉の壁や数々の苦難をいつも二人の力で乗り越えてきた兄弟の物語です。親子愛、兄弟愛、映画への愛に溢れた素晴らしい作品だと思います。ハリウッド草創期の描写がとても楽しく、兄弟が作った象の美しさ、人工の光ではなく、スタジオに降り注ぐ陽の光の美しさに感動しました。また、オメロ・アントヌッティ演じる父とグリフィスが対面するシーンも良かったです。ラストはちょっと無理やり感がありますが、それでもやはり、兄弟がカメラに向かって子供達に最後の姿を納め合う姿には感動しました。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2008-12-25 23:55:53)
11.  グレイスランド 《ネタバレ》 
自分のことをエルヴィスだと言い張る、あつかましいにも程がある謎の男。どう見てもエルヴィスには見えない。しかし、旅先で出会う人達は皆、彼がエルヴィスだと信じ、彼に敬意を表する。そして、それは登場人物だけでなく、ストーリーが進むにつれて見ている僕たちも。ひょっとしたらエルヴィスは本当に生きているのかも・・・?そう思わせるエルヴィスに全く似ていないハーヴェイ・カイテルの名人芸。感動しました。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2008-11-19 23:47:37)
12.  黒い瞳
マストロヤンニの名演を堪能しました。とびきり明るいけどちょっといい加減、でも決して悪い人間ではない愛すべき男。この頃のマストロヤンニはこんな男をコミカルに演じさせると天下一品です。ロシア人のミハルコフ監督が放った会心のイタリア風のコメディだと思います。ミハルコフ監督がマストロヤンニを起用し、イタリア映画風の展開の中にさりげなく挿入されるつむじ風や雨、そして旅先で出会うジプシーや霧の立ち込める美しい風景などの中にミハルコフ監督のロシアの大地と自然と、そこにたくましく生きる人間への敬意が感じられます。
[映画館(字幕)] 9点(2008-11-19 22:35:54)
13.  グリーンブック
育ちも性格も全く異なる2人が旅に出る。ロードムービー定番の作品の始まり。 それ程の大事件は起こりませんが、小さな出来事を丁寧に積み重ねていき、 街から街へ、2人が固い絆で結ばれていく過程が見事なテンポの良さで綴られていきます。 しかし、60年代、アメリカの南部、黒人と白人、実話。 これから旅先の南部の地でどういうことが起こるのかは容易に想像がつく。 コメディにするには非常に難しいテーマですが、 シリアスさとコミカルさを見事に両立させてみせた脚本が素晴らしい。 また、これが両立したのはヴィゴ・モーテンセンの存在があってこそであると思います。 彼が主演という前提で見たので分かりましたが、予備知識なしで見たら彼だと気付かなかったかも。 演技の素晴らしさと共に、本作にかけたその役作りもまた見事です。 色々あった旅の終わりだけに、終盤に度々登場する「メリークリスマス」の使い方がいい。 ラストの「手紙をありがとう」には参ったな・・・。クリスマスにいい映画を見ることができてよかったです。
[DVD(字幕)] 8点(2019-12-26 15:19:26)(良:1票)
14.  グッドナイト&グッドラック
アメリカ映画を見ていると忘れた頃にその名が出てきて嫌でもある程度知ることになる、 アメリカ映画界にも大きな影響を与えたジョセフ・マッカーシーと赤狩り。 マッカーシズムと真っ向勝負を挑んだCBSのアンカーマン、エドワード・マローを主人公としながらも、 その対決の相手となるジョセフ・マッカーシー上院議員を演じる人はいない。 マッカーシーは頻繁に登場しますが、それは全て当時のモノクロのアーカイブ映像の中に登場する本人。 そしてエンターテイメント性を徹底的に廃し作品自体もモノクロにすることで、 本作のキャストが同じ時代で当時のマッカーシズムと闘っているような緊張感を生み出しています。 ジョージ・クルーニーが映画人として骨のある所を見せつけた佳作。 作品タイトルの"good night and good luck"、これはエドワード・マローへのこれ以上ないリスペクトであると思います。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-06-17 20:40:25)
15.  クラッシュ(2004) 《ネタバレ》 
冒頭のドン・チードルの”触れ合いとぶつかり合い”の語り。 鑑賞後にこの冒頭の語りがとても印象に残る作品でした。 本作には様々な人種の人々が登場する。人種差別主義者もそうではない人も登場する。 人々の暮らしの中に普通に存在してしまっている銃の存在。 アメリカに住む市民なら誰もが、多少なりとも本作に登場するような人に出会い、 触れ合いもぶつかり合いも経験したことがあるのではないかと思う。 特定の主人公は存在せず本作の登場人物も誰もがアメリカの一市民であり、 これらに対し本作は特にこれといった解決策を見出している訳ではないですが、 現状では誰にも解決策なんて見出すことができないんだから仕方が無い。 その上でポール・ハギスはアメリカ社会の現状の一端を語り、アメリカ市民に問いかけようとしたのか。 それでも、序盤から人種差別的な行動や発言を繰り返す、主役級のマット・ディロンやサンドラ・ブロックですが 彼らの序盤からのぶつかり合いの果ての触れ合いに少し救われたような気がします。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2016-11-26 17:40:16)
16.  黒猫・白猫
冒頭からとにかくクストリッツァ・ワールドが全開。 動物がいっぱい出てきて、人々がフィドルやギターやアコーディオンを奏で陽気に歌い踊る人生賛歌。 この人の映画は2時間を越える長いものが多いのですが、 その間ほとんど隙間が無いというか、テンションが緩まずホッと一息つく間もない。 常に登場人物が楽器を奏で歌い踊り、動物も人も常に大勢がワイワイガヤガヤとやっている。 鑑賞後は彼の映画の独特の世界観にお腹一杯になる。でも、それがこの人の映画の魅力でもあると思う。 クストリッツァの映画には彼の祖国の歴史を語る時避けて通れない内戦が背景にあるものが多いですが、 政治や内戦とは対極にあるようなドナウ川と動物達と共にあるジプシーの暮らし。 賑やかな音楽とギャグも満載に陽気にワイワイガヤガヤと描かれる彼らの暮らしからは平和の尊さも感じずにいられません。 そして時代や国にかかわらず、やっぱり「カサブランカ」のボギーは男の憧れの姿の1つなんだなあ・・・。
[DVD(字幕)] 8点(2016-04-16 21:47:00)(良:1票)
17.  グリニッチ・ビレッジの青春 《ネタバレ》 
俳優として成功する事を夢見て、家を出てグリニッチ・ビレッジにやってきた一人の青年の、様々な出会いを通しての成長を描いた50年代を舞台にした青春群像。  主人公の青年以外の脇役も実にいい。まだまだキャリアがスタートしたばかり。「ディア・ハンター」の2年前。クリストファー・ウォーケンもその中の一人。演じる役は15歳で家を飛び出し、人を愛した事が無いという孤独な作家志望の男。もう既にウォーケンらしさがとてもよく出ています。  そして子離れできないママというどこか悲しい役をコミカルに力強く演じたシェリー・ウィンタースも素晴らしい存在感。  作品は主人公の青年が実家を出て行くところで始まり、実家を出て行くところで終わる。冒頭で家を出ていく時は母はヒステリーを起していたが、ラストは「クラーク・ゲーブルに会ったら母がファンだと伝えて。いい役者になってね」と気持ち良く息子の門出を祝福した。青年の成長と同時に、最後は家族の成長も気持ちよく描いた佳作。  1976年製作。アメリカン・ニューシネマ後期にあたる頃。グリニッチの仲間の自殺なども描かれるだけに、主人公の男は夢に敗れるのか否か。途中はどちらに転んでもおかしくない人間模様でもありましたが、最後はバイト先の夫婦にも両親にも祝福され夢への一歩を歩みだす。清々しさのあるいいラストでした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-02-10 20:15:39)(良:2票)
18.  ぐうたらバンザイ!
何なんだ?この映画は!?一番レビューの方から6年の時を経て偶然にも僕もお盆休みに本作を見てしまいました。  怠け者の農夫アレクサンドルを演じるフィリップ・ノワレが実に味のあるとぼけた怪演を見せる。前半はちょっと目を離せば仕事を怠けようとするアレクサンドルvs何とか働かせようとする奥さんの心理戦が可笑しく、後半はアレクサンドルが飲んで食って寝て、釣りしたり水浴びしたり遊んでいる様子とそれが村にもたらす騒動がのんびりと描かれる。大したストーリーもありません。なのにこの可笑しさ。音楽の素晴らしさも見逃せません。ジャック・タチの「ぼくの伯父さん」を思い出す雰囲気を持つ実に愛すべきフレンチ・コメディの快作(いや、怪作か?)です。  みんな間が抜けてるけど可愛げがある農村の人間模様、名前さえ付けてもらえない”ワン公”の姿に心も和む超ゆる~~~~い人生賛歌。「ぐうたらバンザイ!」という邦題も見事です。確かにお盆休み後半にもう1回見たら休み明けの社会復帰に苦労しそうな困った映画です(笑)
[DVD(字幕)] 8点(2011-08-12 17:27:30)
19.  クリスマス・ストーリー 《ネタバレ》 
クリスマスに合わせて公開され楽しみにしていた作品でしたが、大晦日にようやく鑑賞。期待通り重厚で見応えのあるホームドラマでした。家族の相関図がちょっと複雑なのですが、その複雑なそれぞれの関係がしっかり物語の中で生きています。  母親の白血病の治療のため骨髄移植が必要になり、久々にクリスマスに合わせて顔を揃えた家族のクリスマス前後の数日の人間模様が、過去、そして現在の家族それぞれの様々な事情を交えながら描かれていきます。  一見どこにでもありそうな家族。しかしこの世の全ての家族に何かしらの事情がありドラマがあり、それを大げさになりすぎず見事に普通に表現し、味わいのある家族の絆の物語を見せてくれた豪華キャストそれぞれの演技も見応え十分。特に数年前にある事情で家族と疎遠になっていたアンリの存在が効いており、一家の問題児的存在であった彼の骨髄が母に移植されていくシーンが感動的でした。「血は水よりも濃い」という諺を思い出しました。
[映画館(字幕)] 8点(2010-12-31 18:36:07)
20.  グレートレース 《ネタバレ》 
冒頭からアホなチャレンジに果敢に挑み続けことごとく失敗する教授と助手。空から真っ逆さまに墜落するは、車ごと大爆発するはで実際には確実に死亡事故ですが二人はかすり傷一つ負わない。そんなマンガのようなジャック・レモン&ピーター・フォークにまずは爆笑。この冒頭で本作は何が起こっても安心して笑っていればいい映画なんだということが見事に観る者に伝わります。お陰で最後まで安心して笑ってる間に2時間半が本当にあっという間の映画でした。いつものことながらマンシーニの音楽が素晴らしく、ジャック・レモンという俳優の素晴らしさを再認識すると共にピーター・フォークとの芸達者な二人によるベッタベタではあるのですが楽しいコントの数々には本当によく笑わせてもらいました。レモンとは「お熱いのがお好き」で楽しい女装コンビぶりを見せてくれたトニー・カーティス、紅一点ナタリー・ウッドも皆が本当に楽しそうに演じていたのが印象的。もう1回スタートするラストシーン、そして最後のオチまで最高に楽しい映画でした。
[地上波(字幕)] 8点(2009-10-02 22:55:15)
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