21. 十二人の怒れる男(1957)
じつに見事な脚本。 初めは予定調和的で退屈な展開だったが、どんどんと面白くなってくる。 しかも実際の法廷ではなく、ほとんどが陪審室での討論シーンのみという独特なシチュエーションというところがすごい。 ベースボールといった個人的趣味から、最後は階級や人種による偏見まで話が広がるが、個々人の心理描写がじつにうまくえがかれている。 無駄のない、優れたストーリー以外にも、この映画が司法という場に与えた影響は大。名作。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-10-17 13:33:07) |
22. 勝利への脱出
終盤の意表をついた展開には感心させられるが、いかんせん前半がグダグダと長いのが残念。 戦争中の収容所だというのにあまり緊張感が伝わってこないのも違和感を感じた。 それに字幕で見たせいか、どうやって脱出する作戦なのか前半よく理解できなかった。 後半脱出劇が始まって動きが出てくると面白くなるが、サッカーの試合はペレ以外の選手は凡庸でリアリティーがない。 聴衆の解放されたカタルシスに乗せられた脱出劇だけはお見事で、脱帽させられた。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-08-29 21:05:17) |
23. 幸福の黄色いハンカチ
《ネタバレ》 予想と違ってほぼ前編を通して北海道を舞台にしたロードムービー。 軽いノリの武田鉄也の存在でB級映画っぽい前半が終わり、 次第に高倉健の深刻な背景が浮き彫りになってくる後半、 そしてラストの爽やかさで後味の良い作品。 倍賞千恵子の寅さんシリーズとはまた違った女の部分を見られたり、 少しぶっとんだ桃井かおりがいい意味で高倉健との対比で良さを出している。 [地上波(邦画)] 6点(2011-04-14 22:37:19)(良:1票) |
24. 十五才 学校Ⅳ
山田洋次監督の学校シリーズのロードムービー版。良い。 主人公金井勇太(吉岡似)の自然体な演技に加えて、旅で出会う4人の登場人物たちがどれをとっても違和感がない。 赤井英和トラック兄ちゃんは似合いすぎているし、麻美れい演じる自閉症気味の息子を持つ母親像も人間味がある。 登山で出会うおねえさんも爽やかだし、丹波哲郎のキャラクターも突き抜けていながら自然体に見えて無理がない。 立ち止まって自然を慈しむという詩も素晴らしい。 不登校問題に関わる人だけでなく、すべての人にお勧めできる秀作。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-01-14 22:26:15) |
25. 四月の魚
大林監督のファンと、高橋幸宏の曲が好きなら一度は見てもいい作品だけど、終始へんてこなノリで笑わせるでもなく、奇をてらうわけでもなく、微妙な作品でした。南の島の酋長に替え玉のワイフを捧げるっていうアイデアは面白いんだけど、ドタバタシーンがものすごく多く、音楽センスの良さを打ち消してしまう。周りの俳優は豪華です。 [ビデオ(邦画)] 3点(2010-05-22 09:15:08) |
26. 下妻物語
良い意味でのぶっとび加減と、テンポの良さ、キャストのハマリ具合に6点献上。女暴走族というテーマを扱いながらも、ハイテンションなノリでなかなか楽しめました。 [地上波(吹替)] 6点(2009-09-09 18:50:09) |
27. 十五少女漂流記
どっかのパクリモノかと思いきや、意外にもしっかり作られています。ストーリー、映像、喜太郎の音楽どれを取っても製作者の熱が伝わる作品です。つっこみどころは満載ですが、10代思春期のうちに見ておいても損はない映画でしょう。 [ビデオ(邦画)] 6点(2009-08-08 19:18:55) |
28. 7月7日、晴れ
全編に流れるドリカムの曲は素晴らしいし、ジャケットにわざわざ「ハリウッドタッチの極上エンターテインメント作品」と書くぐらい映像は良いけど、この心に入ってこないストーリーは何でだろう。 リアリティーがなさすぎる?それもそうだけど、脚本をもう少しうまくできなかったのかと観ながら思った。でも自分でもどうしたらよいか分からない。結局映像に凝ってしまう方向に流れるのは仕方がないか。映画って作るの難しい・・・。 観月ありさの演技が良かっただけに残念。 [ビデオ(邦画)] 4点(2008-09-20 12:04:49) |
29. シンドラーのリスト
白黒で画面も暗く、エンターテインメント性もほとんどない内容では、若い自分にはつらすぎました。 [映画館(字幕)] 3点(2008-08-23 09:55:42) |
30. 幸福の条件(1993)
観たときの精神状態が良くなかったせいか、いまいちでした。前半は分かりやすくて良かったのですが、後半どうでも良くなってしまいました。 [ビデオ(吹替)] 5点(2007-03-09 12:58:40) |
31. シコふんじゃった。
そこそこの面白さ。特に爆笑できるシーンがあるわけでもなく、心に響くシーンがあるわけでもない。「Shall we ダンス」よりも評価が高いのが信じられない。 [ビデオ(邦画)] 4点(2006-10-02 21:26:33) |
32. 17才 旅立ちのふたり
下の【エリー】さんとほぼ同じ意見です。わざわざアイドルを起用した意図がよく分かりませんでした。優等生と家庭に問題を抱えた少女の交流というと「光抱く友よ」という本を思いだしますが、実写で見たせいか、肝心の人間ドラマが安っぽく見えてしまいました。もう少し分かりやすい映画であればもっと点数が上がったと思います。 [ビデオ(邦画)] 4点(2006-08-04 21:17:05) |
33. Jam Films
一つ一つの作品が独立しており、評価もそれぞれ異なる。よって一つ一つの作品を点数に表してみる。◆北村氏「the messenger」・・・かっこいいが中途半端。6点。◆篠原氏「けん玉」・・・これが一番面白かった。にやっとさせる。展開やまとめ方もお気に入り。8点。◆ 飯田氏「コールドスリープ」・・・ノリの良さに少しヒく。5点。◆望月氏「Pandora 」・・・エロい。6点。◆堤氏「HIJIKI」・・・よく意味が分からなかったが、短編の良さを上手く生かしている。6点。◆行定氏「JUSTICE」◆岩井氏「ARITA」・・・見る前からこの作品二つを期待していたのだが、期待外れ。とても時間が長く感じたし、同じ展開を引っ張りすぎ。締りがない。どちらも3点。◆総合評価・・・計算してみたら平均5.2点。このサイトのレビューを盲信しているわけではないが、自分の評価がぴったりだったことにびっくり。 [ビデオ(邦画)] 5点(2006-07-18 12:10:56) |
34. JSA
韓国映画のレベルが高いことを改めて実感しました。この作品は重厚な作りで分かりにくい部分もありますが、見るものを引きつけて離さない魅力に溢れています。個人的にもっと明るい話が好きなので点数を下げましたが、レベルが高い映画であることは間違いありません。しっかりストーリーを確認したくて、最初の20分を繰り返して見ました。 [ビデオ(吹替)] 6点(2006-03-04 21:47:04) |
35. ジングル・オール・ザ・ウェイ
なかなか面白かった。特に間違えてロボットの主役を演じるところなんかありえないけど、コメディと割り切って見ればそれもいい。いつか子供と一緒に見たい。 [映画館(字幕)] 6点(2005-12-05 15:16:17) |
36. 邪魔者は殺せ
痺れるばかりのサスペンスシーンの連続で、こういう映画は見ていて疲れます。内容については「死ぬまでに観たい映画1001本」に載っているだけあって完成度は高いと思いますが、個人的にはラストシーンも含めて切ない映画で頻繁に見たいと思いません。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-11-25 10:53:06)(良:1票) |
37. シベリア超特急
間違ってはいけません。これは、あの「バルカン超特急」ではありません。借りるときにパッケージをよく確認しましょう。繰り返します。間違っちゃいけません。日本語字幕と英語字幕が交互に出てきますから、すぐ分かります。 [地上波(字幕)] 5点(2005-09-20 18:20:42)(笑:3票) |
38. 新・男はつらいよ
下の皆さんの意見とほとんど同じ。100万円といったらそんな大金に思えないのだけど、ハワイ旅行が一人20万、初任給が3万かあ。生まれる前はそんな時代もあったのね。近所にばれないように、家の中でこっそり暮らすという喜劇が面白い。でも、ヒロインとの関わりが今回はあっさりしすぎていたような気もする。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-08-20 11:15:00) |
39. シカゴ(2002)
題材もテンポもみな悪くないんだけど、なぜか惹き込まれるものがない。アカデミー作品賞作品ということで期待したけど、それほどでもなくてがっかり。あたしぁ、もっと感動がほしいのよ。 [ビデオ(吹替)] 5点(2005-07-13 17:58:59) |
40. 死の棘
なんなんだ、これは。醜い闇の心を描いた、どうにも暗くて映画だ。 嫉妬、狂気、疑念、葛藤、猜疑心。こんな言葉が渦巻いてくる。 主演二人の演技はほとんど完璧と言っていいほどだ。 それが、この作品を芸術の域にまで高めている、そんな気がしてくる。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-07-08 11:13:56) |