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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2001
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  スリーピング タイト 白肌の美女の異常な夜 《ネタバレ》 
・・ちょっと、勘弁してくださいよ。鑑賞中はもうずっと生理的嫌悪感との闘い。サスペンスとの触れ込みだから観てみたけど(たしかにすごくサスペンスフルだけど)、それ以上に変質味が強いので苦手な人は要注意です。 まあこう言っちゃナンですが変態キャラによくハマる役者を使ったものですね。 表向きは親切無害な管理人面だけど、一皮むけば・・のその切り替え具合がホント上手い。現実にもいそう。ぶるぶる。 このオッサンさあ、自分だってリア充社会からのつまはじきのくせに、独り身の老婦人にはマウント取りやがんのね。解雇されてもう社会的付き合いが必要無くなった途端に見下した侮蔑発言を浴びせるその卑劣なこと。いきなりの攻撃を食らった高齢おばさんの引きつった表情が辛くて見てられなかった。腹立つなあ変態のくせに。 感想としては不愉快100%だったので0点を付けたい位なのだけど、‶すんでのところでバレそう”といった緊迫演出等はレベルが高いし、「全てお見通し」な厄介キャラ(男から見て)の女の子を配置しているのも話にピリッとスパイスが効いてて巧い。なので差し引きしてこの点数で。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2024-03-14 22:59:38)
2.  スティーラーズ(2013) 《ネタバレ》 
質屋を起点に交錯する群像劇・・なのですが、群像を形成する一人一人が誰一人平均値にいないので相当にイカレた話となっています。わたしは好きですが。 バカで所々グロくて悪趣味でどうでもいいお話ですが、え、それで?どうなるんだろう、と飽きることなく観られたしラストはカオスな一日の終わり方としてまずまず綺麗に(??)締めましたし、楽しめてしまったクチです。 わりかし高いギャラを取るであろうクラスの俳優らがたくさん出てるんですよね、こんな映画に。皆さん吹っ切れて、というか楽しんでるのかな。ホワイト・トラッシュなジャンキーがポール・ウォーカーじゃんこれ、と気づいた時はびっくりしましたしイライジャ・ウッドに至ってはアンタよく出たねコレに、だしブレンダン・フレイザーは完ぺきに気味が悪いです。 質屋の店主とその友人との他愛ない会話や、ジャンキー白人同士の‶なんとなくやっているKKK”論とかどうにもユルいこのセンス。 諸作品の模倣という厳しめの批評もあるけれど、そしてそう思うけど、これはこれで及第点を差し上げます。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-11-03 12:42:54)
3.  ストックホルム・ケース 《ネタバレ》 
ストックホルム症候群て、人質側の人間が犯人との連帯感を抱いてしまうこと。ペルーで起きた日本大使公邸占拠事件などを見るに、犯人の政治的な動機に共感することを指しているものだとばかり思っていた。・・でも本作を観たら、いやあ単なる恋愛感情なんですねえ。そうか、そうならもうちょっと納得のいく人物造形にしてほしかったな。 イーサン・ホーク、悪くはないけど一日二日で惚れこむキャラではないよな。(個人の意見です)ちょっと馬鹿すぎるし。すぐでかい声出すし。 銀行員もノオミ・ラパスではちょっと違うな。数時間でコロッと男に参るようなタマには見えない。もっと、なんかこう夢見がちな地味女子タイプがこの役にはハマると思うんですが。 まあこれは実話ベースなのでどこまで事実に寄せているのかは分かんないのだけど。一鑑賞者の勝手な感想でした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-08-26 23:27:40)
4.  スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム 《ネタバレ》 
学園ドラマとヒーローものを良い塩梅でミックスさせているのは前作通り。学園パートの方は先生やクラスメートら脇役は完全にコメディ要因、親友は安定の「良いヤツ」。アメリカには何十年ものドラマ脚本の蓄積がありますから、ここらのキャラクターの活かし方は手練れ感もあります。 おいしい役回りはジェイク・ギレンホール。まあ彼ほどの実力派スターが「新参のナイスヒーロー」扱いで終わるわけはないだろうとは誰でも思うところですが。 テンポ良く台詞も楽しくベニスの風景も美しい、楽しい二作目です。 でもわたし、トニー・スタークが死んじゃっているということを知らなかったマーベルの一見さんですので、その辺りのネタにピンと来なくて置いてきぼり感はありました。今度アベンジャーズ/エンドゲームも観てみよう。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-08-08 22:09:01)
5.  スパイダーマン:ホームカミング 《ネタバレ》 
世界設定が面白いですね。科学技術がずっと進んでて、地球外との関わりもあって、そのせいかスパイダーマンなる存在は近所のお兄ちゃん的な軽さ。本人もやってることは地域の防犯部長レベルだと自認しているという。ヒーローを等身大のティーンエイジャーにしたことで、ジュヴナイルな要素もはらんで物語の幅が広がりました。 ミスって上司に怒られて落ち込んだり、私生活では女の子のことが何よりも優先だったりと「ヒーローをやってる高校生」のリアルが微笑ましくて楽しい。 ただイベント盛り込みすぎ、同じような追跡シーンが多くて長いかな。どうせ3部作なのは決まってたんだろうから、もう少しスパッと切り上げてくれた方が好みです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-08-07 00:21:49)
6.  スキャンダル(2019) 《ネタバレ》 
♯Me Too のFoxTV版ですね。知性をもって仕事にまい進したくとも性的圧力と闘わなくてはならない女性キャスターたち。美貌に恵まれて学業にも秀で、優秀な人生を歩んできたであろう彼女らをもってしても、こーんなに下品でしょーもないスケベ親爺らの欲望から身をかわすことは難しいのですね。 もういいかげんにしろよっと全世界規模で女たちがキレたうねりを背景に、この映画に出たことでセロンやキッドマンといった大物女優も怒りを表明していることがよく伝わりました。 セロンの思慮深そうな雰囲気やキッドマンの尖りっぷりに加え、若いM・ロビーの受ける衝撃と三者三様どれも印象的で巧い配役だと思います。 ただ、米国人には周知の人物らも日本人のわたしには誰なのか理解に苦しいことが多々あって、多すぎる人物の整理ができていないことが観辛く感じました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-12-06 23:33:05)
7.  スケアリーストーリーズ 怖い本 《ネタバレ》 
画が湿っぽくて暗い。この雰囲気がギレルモ印、ティーンが主役ですが、ジュヴナイルものにしてはキングのより爽やか成分が少ないですね。十代の子が二人帰ってこないのはなんとも理不尽だし。 画ヅラで怖がらせることに成功しています。案山子や顔バランスのすごく悪い白い女の造形力は、ホラー化け物百出の現代においても卓越していると言えるでしょう。 そもそも図書館の古ーい本て、なんかちょっと怖いですもんね。そこにリアルタイムに赤文字が綴られてゆく。感受性の若い小学生が怖がるツボを正しく突いているなあと思いました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-11-27 23:08:32)
8.  スターリンの葬送狂騒曲 《ネタバレ》 
旧ソ連の指導体制を笑おう、という演出にキレはあると思います。冒頭、スターリンの無茶指示に慌てふためくモスクワ放送局長には心から同情しつつ笑ってしまいますし、政権中枢幹部らのスターリンへの媚びへつらいぶりったら、もう。ウケたネタ、ウケなかったネタを表にしておさらいしているなんざ、高潔さを失った人間とはかくも滑稽である、の見本です。 だけど、人間の扱いのあまりの軽さ描写には肝が冷えて笑うどころではありませんでした。 笑い飛ばすことができないのは、血なまぐさい政争も市民への弾圧も極めてノンフィクションであるからで、あのおっかないソ連時代からさほど時が経っていないことをつくづくと思いました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-06-28 23:39:05)(良:1票)
9.  スーサイド・スクワッド 《ネタバレ》 
もうこれはハーレイクインことM・ロビーの映画だね。悪役ばかりでチームを組みました、とは言っても引くような極悪人はいなくて「ちょっとクセの強い」程度の人選。しかし戦う相手はほぼ魔法使い、ていうのもバランス悪いなあ。どうやって勝てというの。 なぜジョーカーをメンバーに加えないの。彼はメンバー外だけど、この映画ハーレイクインとジャレッド・ジョーカーの二人で画を引っ張っているというのに。 マーゴット・ロビーの仕事の的確さには唸ります。この会心の手ごたえはジャック・ニコルソン版ジョーカーを観た時のと同じで、すなわち原作のコミックテイストを最大限に尊重したキャラ作りにあります。本作は漫画世界の実写化であるので、いかにカリカチュアされた小悪魔像を演じるかが大事。けれんみは最大値に、そしてリアリティは不要。眉毛の上げ方ひとつ取っても、マーゴットの仕事は完璧といえるでしょう。 ひきかえ、他メンバーの印象薄さは否めません。ウィル・スミスはコミックのキャラを演ってもいないし、悪人ですらない。ワニも火吹きもブーメランも中途半端に苦悩を背負っているのが余計です。やっぱりジョーカーとハーレイクインのチームで綺麗ごと抜きに、傍若無人にぶっ飛ばせば良かったのにな。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-07-27 00:13:10)(良:2票)
10.  ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 《ネタバレ》 
もう、美しかったです。「若草物語」が美質の塊のような原作であることに加えて、役者陣、風景、衣装、何もかもが美しい。わたしなんぞは素敵な四姉妹が連れ立って隣家に食事を運ぶシーンだけでその尊さに涙止まらず、折しもウィズコロナ下での鑑賞ゆえマスクがハンカチ代わりになるという、湿り気のある体験になりました。 従来の作品群と大きく変えてきたのは時間軸を前後させる脚本。これまた巧い。何度も現在と過去を行きつ戻りつしながら、ジョー目線に偏らずメグやエイミーの心情もこれまでにないほどの丁寧さで描きます。特に「お利口さん」のイメージが強かった長女メグについては彼女の小さな見栄や羞恥心まで描くことで、どのメグ像よりも立体的で人間性がよく伝わる造形となりました。 姉妹の脇を固めるベテランも皆役の解釈が正しく圧倒的な仕事を見せます。賢母のローラ・リニー、封建的考えの叔母M・ストリープ、少ない出番ながら印象大のC・クーパー。しかし特筆すべきはティモシー・シャラメでしょう。これまでこんなに鮮烈にローリーを演じた役者がいただろうか。若草物語といえば四姉妹のお話、であったのが今作は「ティモシー・シャラメの」と枕詞がついても過言でないくらいの存在感であります。 この人は「君の名前で僕を呼んで」でも見せたように、身悶えするほどの恋情を演じたら天下一品。ジョーに告白する丘のシーンは切なく激しく、彼の心がざくざく切れる痛みまで伝わり、映画史における告白シーンでも屈指の場面といえるでしょう。彼の表情を捉えるカメラも、距離や角度が完璧です。ティモシーの発露するフェロモン量はただ事でなく、世界中でやられる女子が続出するのも納得ですねえ。 ラストはちょっと驚きました。ここでようやく邦題の意味するところが分かるのですが。監督は原作者オルコットの考えを最大限に尊重したのだそうな。 編集者と対するジョーは突然オルコット女史になり、それまでの物語は以降は(数分程度ですが)フィクション扱いとなって展開するんですよね。目線の急激な転換にわたしは大いにまごついてしまって、咀嚼するのに時間がかかりました。なんというウルトラC的な力技でしょうか。とはいえ現実のオルコット女史の幸福は製本過程の美しく丁寧な職人技の描写で伝わりますし、フィクション側のマーチ家の人々もハッピーエンドです。監督の原作&原作者へのリスペクトを感じます。
[映画館(字幕)] 10点(2020-07-16 23:44:49)(良:2票)
11.  スリーデイズ
オリジナルに後付けの展開をちょこちょこプラスして尺を水増ししたかのような。より丁寧な描写になったと感じるか逆にダレるなあと思うかはその人次第。わたしはあんまり上手くないリメイクだなあと思いましたが。人物の感情表現がオリジナル版の方が細やかだったと思うのです。ちょっとの差ですけど。妻を想う気持ち、息子に会えない切なさなどはヴァンサン・ランドンとダイアン・クルーガーの方がぐっと伝わった印象があります。先に観たからかもしれませんが。 ほかの方も言及されてるように、えん罪かもと思いつく刑事の描写は蛇足ですね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-07-01 00:43:45)(良:1票)
12.  スプリット 《ネタバレ》 
サイドミラーに映る何らかの異変。この遠回しなぞくっとする演出はいかにもシャマラン。おお、いいねえと始まって3分で大いに期待したものの、結局ここが私的に一番の盛り上がり場面でありました。 シャマラン好きとしては二十四人格サスペンスと聞いて期待値を上げすぎてしまいました。拉致、監禁から脱走への全容はあまりスリリングでもなく、横糸となるクレアの過去話もちょっと弱いし結を見ず終わってしまう。 J・マカヴォイの人格変化ぶりはさすがですが、でも5人程度の人物しか現れなかったのは肩透かし気味。24番目のが人肉喰らいの半獣ていうのもなあ。あまりタイプじゃなかったなあ。 「アンブレイカブル」未見なので、ラストシーンはどういう風にも受け取れず、置き去りにされた気分になって楽しくない。まさかここが本作の「驚愕のラスト」ではあるまいな。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-05-04 16:39:04)
13.  スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け 《ネタバレ》 
SWファンの個々の想いが熱くて、レビューの熱量が半端ないですね。ワタシは、シリーズ最終章として「これしかない」という着地を見事にキメてくれたと思いますけども。だってスターウォーズってこういうことでしょ。選ばれしフォースの使い手の成長と絶対的な悪、圧制に立ち向かうレジスタンス。圧倒される映像とメカのかっこ良さ。本家本元ep4から6で育った監督の、SW世界観の解釈は極めて正しいと思います。 旧作と比べてちょっとキャラが弱いな、というのが7からの難点だったのだけどカイロ・レンがやってくれました。冒頭に流れる前置きで「怒りにまかせて」のカイロ・レンとあって、相変わらず怒りん坊なんやなーと笑ってしまった。怒れる自分探しのカイロ・レンが、自己承認欲求も吹っ飛ぶほどに女に惚れる最終話となるとは。師であるルークに対しては「ありったけの火炎を放射しろ」と狂犬ぶりを見せていたのに、今回可愛い子ちゃんが相手だとてんで弱い。まあ仕方ないよな。キミのじいさんも恋女房への想いが強すぎてこじらせたわけだから。遺伝やな。心の迷走を立て直すために父親の幻影にまで頼っちゃうとは、まんま中二。 こんなにハートのもろい人物はシリーズ中どこを探しても見当たらない。SW始まって以来のキャラでありますね。ジェダイにも、名を遺すほどの悪党にもなれなかった彼ですが、弱っちいカイロ・レンを今作で大好きになりました。ダメな子ほど可愛いってやつですかね。 今回レイとカイロ・レンの絡みに時間を取られて割を食ったのはレジスタンス側。森の中でモニターを広げながらも何をやってんだかよく分からず。ポーとフィンはストーリーのどたばたサイド担当のよう。レイは必死に顔をゆがめて戦っていても美しいです。 旧作の御三方を出してくれたJ・Jありがとう。ハン・ソロのセリフといえばあの一言。それを息子に伝えに現れたハン。弟子に有用な助言を与えられるようになったルーク。そしてもう本当にラストの、奇跡のレイア姫の姿。 エンドロール、キャスト名の最初に据えられたキャリー・フィッシャー。彼女こそが我らがレイア姫。ファイナルを一緒に迎えたかったと、心から思いました。
[映画館(吹替)] 8点(2020-01-22 18:03:50)(良:1票)
14.  スター・ウォーズ/最後のジェダイ 《ネタバレ》 
本サイトの平均点がなかなか厳しいなあと思う程度には楽しめました。もっとも、私もレイが伝説のジェダイ・ルークと会って、フォースを磨き上げるべく修行に入る、その話が中心になるのだろうと思っていたクチです。あれれ、レイがメインというわけではないのね。ニューフェイスがたくさん登場しますが、旧作のジャバ・ザ・ハットのようなクリエーター魂を感じるインパクト大のクリーチャーではなくて人種を多々そろえてきました。こんなことは制作のマーケットに対する忖度を感じるだけで、物語上全然よろしくない。今作のアジア人女優はスクリーン映えするとは言い難く、御大デル・トロは演技がこなれすぎていて、フィンとローズと一緒の画面に収まると格が違いすぎて逆に浮いてしまってます。 旧作のように帝国側にはダース・ベイダー、反乱軍側にはハン・ソロ、ドロイドやヨーダといった個性のくっきりした存在がいないのも薄味に感じる要因なのかも。カイロ・レンが次作でどれだけ狂ってくれるかに期待です。 文句ばっかり言いましたけど、期待値以上に良かったのがルークでありました。引きこもりの爺さんとして登場しましたが、手がけた子(甥)が反社会的な存在になってしまったんだもの、これはつらいですよ。現実社会に起きている事件の縮図みたいではないか。世間は「周囲に相談すれば良かったのに」などとコメントするけれど、「甥っ子がダークサイドに堕ちちゃってさあ」などとジェダイの騎士が誰に相談できようか。 後進に思いを託して逝ったルーク・スカイウォーカー。その最期は荘厳ですらあって、このラストは私の涙腺を崩壊させることとなりました。人生をほぼ一緒に歩んできたSWシリーズ、ファイナルとなる次作に抱く気持ちはファン皆大きいでしょう。がんばってほしいな。
[DVD(字幕)] 7点(2020-01-03 23:49:45)(良:1票)
15.  スーパー・チューズデー ~正義を売った日~
米国大統領予備選における全然美しくないお話。派手な仕掛けが無いので人によっては淡白に感じられるかもですが、他人の顔色を気にしいなワタシにとってはあけすけな解雇通告やら手の平返しやらがこうもばんばん飛び交うと、もうそれだけでスリリングでした。あちこちに気使いすぎて疲れちゃったよ。 選挙参謀たるもの、そんなチキンはいないとばかりに気迫のこもった顔ぶれが揃います。P・ジアマッティにP・S・ホフマンにR・ゴズリング。ホフマンの腹なみにどかんと重量級の面子。それに負けないスターの佇まいを見せるG・クルーニーもさすがです。 G・クルーニー「監督」は観る者の気分を乗せた上で引っ張ってひっくり返す、といった演出をあまりしない印象があります。オーソドックスな作りは時に淡々としすぎに感じることもあるけれど、今作は話の面白さと役者陣の巧さが活きてて彼の携わった作品ではベストかと思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-08-24 23:45:13)
16.  スノーデン 《ネタバレ》 
この事件、アメリカの不正義を何が何でも許さないオリバー・ストーンが手を出さないわけがない。CIAのやりすぎ監視システムに個人として疑問を抱き内情をリークしたスノーデン氏の心情を細かく追い、”国家反逆罪”に問いたいCIAの主張をふざけんな、と一蹴。100%スノーデン氏寄りの清清しい描写です。 人の権利を侵害して尚エラそーなアメリカの態度にむかつく国々に匿われて逃亡生活を送るスノーデン氏。彼がラストに元気で登場したのはうれしい驚きでした。 J・G・レヴィットの緻密な演技は見事で、ドキュメント作品としての品位をキープしてますが「起こったこと」をなぞる展開はちょっと起伏に欠ける気もします。娯楽サスペンスじゃないのでまあそこは仕方ないのですが。氏のキャリア前半にあった国家の陰謀によって人生を踏みつけにされたパキスタン人銀行家のエピソードは一市民としては心胆寒々とするものがあり、この手の実例をあと一つ二つ入れてたら、こちらもぐっと盛り上がったのにな、とは思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-08-25 01:12:53)
17.  スウィッチ 《ネタバレ》 
ヒロインは親しみやすい容貌の美人さんだし、導入部から外国で殺人犯にされてしまうあたりまではなかなか引っ張ってくれるんですけども。だんだん、お話を派手に盛ろうとする無茶なチカラ技にやや辟易しますね。人一人の存在を無かったことにするなんざ、旧ソ連の諜報機関レベルの大技。これを一般の女子一人でやるなんてやっぱ無理でしょ。「そんな馬鹿な」と客に思わせないための工夫がしてあるとは言い難い。 犯人の計画もつっこみどころ満載。無駄が多いしアラも沢山。そもそもヒロインが”部屋交換”にノラないかもだし、違うサイトを使うかもしれないし、友人と一緒に旅行しちゃうかもだし、ひょっとしてパスポートをこれから申請したりしたら時間がかかっちゃって、入れ替わり予定の解凍死体が腐っちゃうかもよ?って、ここまでイチャモンをつけることもないわけですが。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-05-25 17:28:43)(良:1票)
18.  スポットライト 世紀のスクープ 《ネタバレ》 
アカデミー会員が好きそうなごりごりに硬派な社会派映画でした。「映画」の文法に期待されるカタルシスとか、情感盛り上がり場面とかが無い、クソ真面目な作品です。 ”神父による子供への性的虐待”、この文言のおぞましさはカソリックを信仰して生きるアメリカ人には我々の何倍も衝撃を伴うものなのでしょう。それこそ社会全体を根底から揺るがすほどに、信仰心とは根が深い。故に記者達への妨害も、教会はもとより、波風を立てたくない地元の名士らによる横やりの方がたちが悪いのです。 いろんな障害を乗り越えて世間に巨悪を暴いたBoston Globe紙の勇気に対しての、アカデミー賞授与というふうに感じました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-01-25 00:24:28)(良:2票)
19.  スター・トレック/イントゥ・ダークネス
トレッキーではないワタシがなぜこの映画を観たかというと、エイブラムス監督にちょっと信頼があるのと、B・カンバーバッチ目当てだったからである。スタートレックの世界観を知らない一見客からトレッキーの皆さんに伺いたい。キャプテンはC・パイン、彼で良いのでしょうか。元ネタを知らないのでカーク船長のキャラクターを知らないのだが、彼一人周りとは違う芝居をして浮いているように感じる。画面における存在感に至ってはヒール役のベネディクトに完全に持っていかれてるし、スポックにすら劣る。一人学園ドラマな彼の下でクルーが結集できるのか、エンタープライズ号が心配だ。 キャプテンがあんなんだから、すっかりカーン寄りで観てしまった。私含め、ベネさんを殴らないでっ、と怒りに震えた女子はきっとけっこう多いのでは。点数はベネさん加点の+2。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-06-19 00:09:24)
20.  ズートピア 《ネタバレ》 
いやはや、最近のディズニーは夢と希望を謳っているだけではいかん、と思ったのかどうかびっくりするくらいの社会派なテーマを扱うのですね。自分とは異質な物を潜在的に恐れ、嫌い、排斥しようとする、「夢の国」ズートピアで起きていることは「自由の国」アメリカの映し鏡。なにしろ大統領候補からして人種差別発言を公に行う昨今ですから、文化人らも相当な危機感を持っているのかもと思ったりしました。 ウサギとキツネが相棒で捜査する様は、かつて山ほど見てきた白人と黒人警官のペアを彷彿とさせ、名画のオマージュを散りばめたストーリー展開は起伏に富んで飽きさせない。薬草花の球根がきちんと伏線として張られているあたり、さすが世界一競争力のある脚本であります。 ところで主人公のジュディ、実に前向きでめげない委員長体質の女子でして、この屈託の無い純粋さがワタシは苦手なのですが、こういう資質は本来のディズニーであるとも思うわけで かつての路線からかなり遠い世界観の中にディズニーイズムを感じてほっとしたり(?)と、我ながら面倒くさい客だ。
[映画館(吹替)] 7点(2016-06-13 00:39:55)(良:1票)
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