81. 幕末
《ネタバレ》 福山が40過ぎてナヨナヨしたチャライ竜馬をやった事を考えれば、当時38歳の錦之介が演じるのは無理はないのかと。ちょっと貫禄ありますが、思ったよりよかった。短時間で駆け足だし、時代劇風なのは確かですけど、やはり近江屋で未来を語り合うシーンには心動かされ、30前後の2人が無残に殺されたという事を考えると残念な気持ちになります。が、これもひとつの歴史として認識しておかなければならないのかなと。ただし、会話の内容は誰にもわからないので、天皇批判までしたのか否かはナゾですね。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-05-13 10:46:54) |
82. HANA-BI
《ネタバレ》 全体的に無駄が多いかな。で、説明不足というか。そういう乾いた感じが、ウケたのかもしれないが、基本的に日本映画はウェトなのが好みなので。余命僅かな妻の為に犯罪でカネを手に入れて逃亡旅行。なら、もっと夫婦愛や苦悩みたいなモノがもっとあってもいいような気もするが。映像で感じろを言われてもねえ。ちょっと無理があるかな。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-05-08 23:49:53) |
83. 半次郎
中村半次郎(桐野利秋)の存在については勉強不足で知らなかったので、こういう人が居たという事がわかった点ではよかった。が、教科書的な歴史については知ってはいるものの、内容的には駆け足過ぎて2時間では因果関係や背景がよくわからず、結果、西南戦争のスペクタクル作品でしかなくなっている。日本最後の内戦でもある西南戦争とは何だったのか?が殆ど伝わってこなかった。 企画者としての想いがあるのは理解できるが、親子ほども年の違う榎木孝明とAKIRAが同い年という設定はいかがなものか。榎木孝明は自身の年齢を考えて、ここは身を引くべきだったのではないか。榎木孝明と実際の主人公の年齢差が気になって、その事が終始頭から離れず、違和感を残したままになってしまった。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-04-17 12:47:02) |
84. はじまりのみち
どこまで事実なのかわからないが、ちょっと話がデキスギなような気もする。音楽や映像も戦時中を感じさせない。ロングショットの宮崎あおいの不満そうな態度・表情はよかったけど。 言いたい事は木下作品への賛辞のみならず、人間の喜怒哀楽も自由に描けない時代の窮屈さへの反論と、表現の自由の堅持へのメッセージなのかなと。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-04-14 23:18:23) |
85. 晴れ、ときどき殺人
角川3人娘の中では渡辺典子がイチバン美人だとは思うのだが、この作品見るとやはり他の2人に比べると存在感がイマイチって事に気づかされるな。他の2人はよく生き残ってるとは思うけど。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-12-27 11:19:40) |
86. 春との旅
家族とはホント厄介なものだ。それがよく出ていた。が、ラストの方で多少救い(というかファンタジー?)があるので、ここまでやるならもっと辛辣に徹底的にやってもよかったと思うが。 設定としては老婆の放浪の方が面白くなったのではないのかと。男家族には身内は原則冷たいからイガイ感がない。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-08-06 12:51:50) |
87. パラダイス・キス
北川景子の女子高生役は貴重ではあるが、年齢的にかなり無理もあるような。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2014-06-11 09:17:51) |
88. 華の乱
明治大正の文壇における大事件を描いた大作(どこまで脚色しているのかわからないが)ではあるが、駆け足すぎて基礎知識の無い人にとっては、何がなんだかわからないだろう。これだけの事件と人間関係を描くには3~4時間かけてじっくりやって欲しかった。 登場人物が皆中途半端で、心情・思想の掘り下げが弱い気がする。この辺を補填したいのであれば、原作を読めばよいのかもしれないが。 有島武郎の心中は今でも不可解で、子供が出てくるシーンでは「小さき者へ」が思い出され、「これだけの文章が書ける人がなんで?」との思うと同時に、松田優作は死直前の演技でもあり、どういう気持ちでこの役を演じたのだろうとの思いも強くなった。 [地上波(邦画)] 6点(2014-06-10 11:09:33) |
89. 八甲田山
リーダシップとは何か?を考えさせられる映画。 <追記>10年ぶりに再見。欣也は愚かなリーダーというイメージだったのだが、よく見ると部下の信頼は厚く、慕われているが上司に振り回されてモノが言えない哀れなリーダーだったのだなと。まあ軍隊だから仕方ないけど。一方対比的に描かれる高倉健の方はちょっと英雄過ぎてファンタジーになってしまっているような。諸々の選択の結果も偶然性が高いというか、単純に各々の隊の善悪を決め付ける事もできず、自然の前では人間は無力なのだなあと思わせられる。特に311後だと痛感する。再見で気になったのは加山雄三の存在。常に冷静で空気を読む。上司の前ではしゃばらず、部下に対しても偉ぶらず、あまりリスクもとらない。こういう人が組織では生き残り、出世していくタイプなのかなと。 各々の隊については極端に対比的に描かれているが、どうも史実はちょっと違うようである。この辺についても詳しく調べてみたいなと思った。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2014-04-12 13:43:00) |
90. 幕末純情伝
牧瀬には存在感はあるし、殺陣も悪くはない。渡辺竜馬も中々よく、30前後の元気のよい青年達が動乱期にドタバタしているというのは、落ち着いたオッサン達が演じるよりもリアリティーがあるとも言えるんだが、皆さんおっしゃるようにどうしても杉本土方には納得いかなくて・・・。 元々新撰組にはBL的要素があるわけで、沖田をワザワザ女にしなくとも、沖田を女に演じさせれば、それで面白くなるのでは?と思うのだが、この時代にはそういう発想はなかったのかも。ちょっと調べると、その後も舞台は継続して、広末や石原さとみ、桐谷美玲なんかがやっていて、アイドルの登竜門的作品ではあるのかな。 [DVD(邦画)] 4点(2014-04-07 11:00:52) |
91. ハゲタカ
原作未読だが、ストーリーは三流企業小説だし、説明臭い台詞、仰々しい音楽とダメダメなんだが、玉鉄と高良はよかったな。遠藤憲一もダメ人間をやらせたら無敵。が、柴田は相変わらずの大根で、大森も存在感と華がないので主役をやるのはキツイ印象。 [DVD(邦画)] 5点(2014-02-18 11:33:06) |
92. バーバー吉野
設定は「フットルース」のパクリですけど、伊豆松崎の風景もよかったですし、少年たちの演技も小学生らしい葛藤を感じさせるものがありよかった。でも髪型(ファッション)が題材ではやはりリズム・テンポの点で音楽には負けるので、「フットルース」比べてしまうと疾走感に欠けるかな。爽快感はあるけど。最後は学校男子全員が髪型変えて踊りだすのかと思ったけど、流石にそこまではやらなかったか。あの抑えの効いた静かな終わり方は邦画らしくてよかった。 [DVD(邦画)] 8点(2014-02-13 10:57:16) |
93. 8月のクリスマス(2005)
《ネタバレ》 小学校の先生が他人を「オジサン!」って呼びつけるのに違和感。で、教師が学校近くの店に石投げ込むか?そもそもヒロインがあんまり魅力的でもないし、惹かれていく過程もなんだかよくわからなかった。山崎まさよしの演技もイマイチで、死を運命付けられた悲しみ・苦悩のようなものがあまり感じられなかったし、こちらもヒロインに惹かれていく過程もなんだかよくわからなかった。 そもそも狭い町の商店主の動向ぐらいは近所の人がわかってるハズで、すれ違いの設定にも無理がある。 [DVD(邦画)] 4点(2014-02-12 13:09:04) |
94. 犯人に告ぐ
トヨエツの大根は相変わらずだが、ありきたりとは言え、警察内部の抗争等々は見応えはあった。警察不祥事はいろいろありますが、実際どうなんでしょうねえ。組織だし人間だし似たような事はあるのかな?とは思いますが。 [DVD(邦画)] 6点(2014-02-03 11:00:14) |
95. 初恋(2006)
純な女子高生から悩める女子大生まで演じきった宮崎あおいが素晴らしく可愛い。それだけでいいじゃないか! [DVD(邦画)] 8点(2014-01-30 23:30:48) |
96. バッテリー
原作未読。田舎の中学が舞台で、全体的な雰囲気は悪くはないのだが、林くんの演技がイマイチなので、中学生にありがちな葛藤というものがあまり感じられなかった。天才少年を主役にしてしまうと中々難しいというのもあるのだろうけど。キャッチャーの子は林君に比べると中々よかったが、ちょっと貫禄ありすぎてデキスギかなという気もする。 「ふ~りにげ!」の掛け声にあるように、野球は相手を野次る所がどうも下品で好きになれない。心理戦と言ってしまえばそれまでなのだろうが、力と力のガチンコ勝負になりにくいのが難点。 リンチしてしまう上級生や逃げてしまった中学生の心の闇や葛藤みたいなものは僅かに描かれているものの、ちょっとキレイにまとまり過ぎているかな。大人の役者は総じて下手糞でダメだったと思う。蓮佛ちゃんはよかったが、登場シーンが少ないのが残念。 [DVD(邦画)] 5点(2014-01-25 10:54:58) |
97. パーマネント野ばら
テンポの悪い、ダラダラとした下品でオーバーな話が延々と続く中、最後で視聴者を背負い投げ。作品としてはどうしようもないね。子役も含めて役者陣はがんばっていたとは思うけど。 [DVD(邦画)] 2点(2014-01-20 11:17:44)(良:1票) |
98. PERFECT BLUE
《ネタバレ》 清純アイドル辞めたくない(セクシー女優になりたくない)という無意識の心理が幻影を産み、それが二重人格化しているというドラマとシンクロする話かと思ったが・・・。ストーカー的ファンの配置も巧みだし、中々よくできてると思うのだが、実はマネジャーが犯人ってのはオチとしてどうなんだろ?辻褄が合うような、無理があるような、どうもスッキリしない感が残るのだが。 [地上波(邦画)] 7点(2013-12-27 11:11:21) |
99. 博士の愛した数式
原作未読だが、ラジオドラマの方は聴いたことがあり、ラジオの方がよかったかな。先生の回想形式ってのがどうも違和感があった。数学の細かい知識の説明はいらないでしょう。また、深津絵里ではちょっと若くて、カワイイ感じがしてしまって家政婦っぽくないような。子役が吉岡秀隆の子供時代にそっくりでびっくりした。よく見つけたなあという感じ。 [地上波(邦画)] 5点(2013-04-29 12:10:27) |
100. 阪急電車 片道15分の奇跡
女流作家の限界というか、女から見た嫌な女か、男を総じて悪者化するという、ややワンパターンというかステレオタイプな話ばかりでちょっとウンザリする。偶像劇にしてしまったのでこうなってしまうのは当然の結果か。原作は未読なのだが、この人は男を上手く描けない作家なのだろうか?男目線・女目線ってそうには簡単変えられるものでもないのだろうけど。ローカル線のロードムービー的な要素は面白い試みではあるとは思う。 [地上波(邦画)] 5点(2013-04-13 12:02:14) |