1. 鉄道員(1956)
実は期待していなかったが、間違いなく名作。 「人が争う時は、どちらも正しい」。この時代特有ではなく普遍的なテーマだが、現代でこういった作品を作る場合、複雑になり過ぎる可能性が高い。 人生、分かっているようで、でも行動は違っている。破滅的な方向に向かう時も意識はあるが止められない。 何故に生きにくいのか。幸せにしようとして、幸せになろうとして、でも直接的な表現は出来ない、どうしても。 子供は、未来は救いになるのだろうか...いや、幻想だろう。時代は形を変えて繰り返す。 あと、シルヴァ・コシナは美しい。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2020-02-11 21:59:32) |
2. 生きる
後世に残る名作。 「生きる」ということは個々人の問題、誰かのためのようで自分のもの。 いつか観返す時のために満点にはしないでおきたい。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2023-12-19 21:20:03) |
3. 道(1954)
《ネタバレ》 名作、という先入観が無かったら途中で観るのやめていたかもしれない。 でも、後半からずっと胸がしめつけられる感覚が続く。しかも柔らかく苦しい、この感覚は映画を観ていて初めてかもしれない。 人の生きる「道」とはなんだろう、と思う。明らかに良い道がありそちらを歩けるのに、あえて理不尽な選択を「運命的」にしてしまう。 修道院の別れで彼女は自分の「道」に平凡な幸せを求められないことを本能的に分かっている。 ここまで悲しい作品だからいろいろと考えるのだろうか。そして、それもまた悲しい。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2014-06-08 01:14:35)(良:1票) |
4. ローマの休日
有名な映画だし、何度か観ている。 今回感じたのは、前半はちょっとまどろっこしいが、後半からかなり良くなっていく。 そして、最後のシーンでブラッドリーが去っていくところは秀逸な出来。こういった後味の映画は最近の作品では味あえない雰囲気だと感じた。 全般的には、軽い映画という印象が残るが、それでも「映画」の歴史に遺した影響はあると大きいのだろう。 やはり、オードリ・ヘップバーンは可愛い。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-06-11 11:49:41) |
5. ライムライト
チャップリンの晩年の名作。それに違わない出来。 作品の中の主人公の言葉はチャップリン本人の思いが詰まっていると思わざるをえない。ただし、最後の流れには多少違和感が残る。もう少しひねりがあるかと思っていたがそういうものか。 主演の女性がとてもキレイだったという印章も強い。 (もう一度観た...チャップリンの本当の死を見ている、そんな気持ちになった) [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-03-10 00:39:25) |
6. めまい(1958)
最初は普通の感じで、最後までたどり着くかな...と思ったが、途中からはいい感じ。 考えてみれば想像がつく展開だが、なかなかの演技だし、良い映画だと思う。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-11-23 15:30:17) |
7. 情婦
良く出来たシナリオ。ただし、期待しすぎてある程度予想できてしまったのは、この作品の模倣系をどこかで観たからだろうか。 当時の観客はとても満足したと思う。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-09-16 19:51:53) |
8. 大いなる西部
西部劇はあまり好みじゃない、がこれはすんなりと入っていけた。 人間関係に焦点を当てているからだと思う。ただし、終盤はちょっと長い。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2019-04-21 17:03:32) |
9. ジャイアンツ
再見。ジェームス・ディーンの遺作としても有名。 ただし、主役はロック・ハドソンやエリザベス・テーラーだろう。 時代も時代なのでテキサスにおける旧い家長制度や人種差別等もテーマで、長いけど面白い。個人的には飽きることは無かった。 ジェームス・ディーンは確かに存在感が感じられるが、あのグダグダ感が独特さを醸し出している。エリザベス・テイラーは美しく力強い。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-03-17 22:14:15) |
10. 陽のあたる場所
意外(?)にも重厚な作品だった。 恋愛ものや立身出世ものではなく、サスペンス系。でも最後は恋愛系にちょっと戻るような戻らないような...思ったよりも良かった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-09-17 21:51:10) |
11. 東京物語
原節子さんをしのんで観賞。 映画として、かなりの出来だと感じる。この世界観は普遍的なものだろう。それでも、作品の出来が良いとしても観る時の心理状態と合うかどうかが評価のポイントになってしまう。 泣けそうで泣けなかった、それが気になる。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-11-28 19:38:09) |
12. エデンの東(1955)
ジェームス・ディーンの雰囲気がどうも好きではなかったが、結局食わず嫌いだったと感じた映画。 「愛」が無ければ人間は駄目になってしまう、という主題も分かりやすい。最後のシーンに近づくところはなかなか見応えありだが、全体的に大人しい感じがする作品でもある。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2015-08-01 13:45:27) |
13. ベン・ハー(1959)
これだけの名作だが、今回初見。 展開も早く、ダイナミック感や迫力もあり、感動とまではいかないものの飽きること無く最後まで到達する。意外だったのは、「キリスト教」の要素が凄く強く出ていたこと。実はこの作品はそういう意図で作られたものなのだろうか。 エンターテイメント性がなかなかのものなので気にならないが、宗教色が強いのは予想外だった。でもさすがの映画。 [地上波(吹替)] 7点(2015-06-20 13:34:37) |
14. 雨に唄えば
ミュージカルって思ったよりも楽しい。この映画を見てそう思った。 これまで観てきた映画はどうにも違和感が先にあったが、この作品は自然に感じられる。ストーリーも分かりやすいし、とても好感が持てる。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-10-04 16:45:38) |
15. 愛情物語(1956)
《ネタバレ》 なかなか感動的な映画。実在の人物の物語というのも興味深い。 日本タイトルが変な感じだが、音楽中心の映画というよりは妻への愛がメインだからこうなったのかもしれない。 大きな悲劇が二度あるが、登場人物が極端に堕ちることもなく、悲劇であっても安心して観られる雰囲気がある。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-06-07 16:33:30) |
16. 禁断の惑星
当時の発想としてはなかなか凄かっただろ、と思う。B級の雰囲気もするものの、SFの感覚は十分に堪能できる。 今から考えれば、の古さは仕方ない。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-03-14 22:02:09) |
17. ひろしま(1953)
この時にこういった映画が作られていたとは知らなかった。 観続けるのは少し苦しい面もいろいろあるが、一度は見るべき作品だと思う。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2019-08-19 16:23:26) |
18. めぐり逢い(1957)
この展開はその後のスタンダードにもなったと思われる。 それはとても評価できるが、最後まで待たないといけない途中部分がまどろっこしいと感じる。まあでもいい映画でしょうか。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-10-27 22:47:44) |
19. シェーン
実は凄く渋い作品。 この映画は、セリフが全て男っぽい(?)のが特徵となっている。ほとんど何かで使われていそうな、使えそうな、そんな言葉になっている。 それに、シェーンもいいが、ジョーもかなりの男前。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-04-15 22:24:22) |
20. ヘッドライト
不倫の物語だが、それに合わせて上手くいかない人生の寂しさが初老の雰囲気と混じり合っている。 何度も観たいとは思わないが、記憶には残る映画。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-11-18 12:07:25) |