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R&Aさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

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201.  誘う女(1995・米)
目的のためには体も武器にするし人も殺す女。目的意識がはっきりしているから罪悪感を感じることもない女。その目的ってのがたかだかテレビに映りたいというだけのたわけた女。こんな女が実際にいればコメディだ(殺された人からすれば、そうも言ってられないだろうけど)。そしてガス・ヴァン・サントも当然コメディタッチでこのあっけらかんとした悪女を描いてゆく。文章でこう書くとコーエン兄弟の映画のようでもあるが、ガス・ヴァン・サントはひたすらシンプルに、そしてひたすら主人公にのみスポットを当て続けることで、コーエン兄弟とはまた違ったシニカルさを作品にもたらしている。いかにも外見だけで中身のない女を二コール・キッドマンがこれ以上ないほどに魅力的に好演。そして監督も二コールの魅力的な美貌を最大限に活かしきっている。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-02-22 14:11:28)
202.  サイコ(1998)
まずは窓枠をカメラが通り抜ける有名な冒頭シーンをどう撮っているのかニコニコしながら観る。多くのリメイク作品は物語のプロットを拝借しているだけなのだが、おそらくこれはヒッチコックの独自の演出部分を今風に撮るというリメイクなのだろうと思って観たわけです。まさか構図からカット割まで同じだなんて知るよしもなく。でもまあ、ヒッチコック演出のリメイクというところでは正しくそのとおりで、他の某ヒッチコック作品のリメイク作のように電話の形体を変えるとか、どんでん返しを付け足すとかという安易なリメイク作品よりはずっと楽しめました。殺される役は当然ブロンド女優ということでアン・へッシュが抜擢されてましたが、オリジナルでは叶わなかったシャワールームの死体を上から撮った画がバーンとありました。このケツ丸出しの不恰好な死に様をバーンと見せるというのはヒッチコックのブロンド女優いじめに倣ったのでしょうか。それでいて同じ役なのにジャネット・リーがアカデミー賞にノミネートでアン・へッシュがラジー賞にノミネートってなんともかわいそうな。ナイフをザクザクと刺すシーンや探偵が階段から落ちるシーンなどの、そのことを強調するシーンはカラーになると虚構性まで強調されていて面白い。
[DVD(字幕)] 6点(2008-02-21 14:33:11)
203.  処刑人
冒頭の教会シーンが異様に意味深なんだけど、てっきり過去に何かがあって何かを成し遂げようとする兄弟の話なのかと思ってたら全然違った。うーん、この教会のシーンはいったい何だったんだ?頭の切れるFBI捜査官のデフォーが殺人現場からプロファイリングしてゆく過程で、我々も殺人シーン(というよりアクションシーン)を見てゆく。そこでそのガンアクションのかっこよさとデフォーの頭の切れっぷりを同時に堪能する。さらにやりすぎデフォーに大笑いする。銃撃戦再現シーンのデフォーは完全に『プラトーン』のセルフパロディでしょ。女装は衝撃。何が衝撃って見た目の強烈さもたしかに衝撃なんだけど、何よりもその必然性の無さが衝撃的。笑うところなんだろうけどあまりに気持ち悪くて半笑いだし。予想とはずいぶんと異にする展開の作品でしたがじゅうぶん楽しめました。
[DVD(字幕)] 6点(2008-02-08 14:32:53)(良:1票)
204.  ザ・プレイヤー
カチンコから始まることから、全てが映画内映画ともとれる。そんな逃げ道を用意してるから、内容は極めてブラックで攻めてくる。コミカルさの中に毒がありシニカルさの中に笑いがあるというなんとも言えない作風は独創的であるものの、映画内映画と割り切れない妙なリアル感が漂って後味が悪い。もちろんそこを狙っているんだろうけど。カメオ出演の豪華な顔ぶれもそれ自体が皮肉めいていて、やりたい放題ですな、アルトマン。
[DVD(字幕)] 6点(2007-12-20 15:51:31)
205.  幻の光
どっしりと構えられたカメラによって映し出される画はどれもが程よく素晴らしい。構図はほぼ完璧。なのに何か物足りない。完璧すぎて面白みに欠けるってのもあるかもしれないが、構図がいいのが目立ちすぎている。生活感が乏しいのはそこに起因しているかもしれない。べつに生活感が無いからダメってことじゃなく、むしろ再婚する以前の生活は虚構性を帯びたほうが良かったと思うのでいいと思うのだが、それも結果的にそうなったにすぎないことはその後も同じような画面が続くことからも明らかで、どうも構図だけにこだわりすぎて、お話を語るうえでのリズムを無視しているような感じ。よくわからんが。とにかく何かが足りん。
[DVD(邦画)] 6点(2007-11-22 13:34:29)
206.  トパーズ(1992)
原作はただ過激なSMプレイを描いてみせ、ノーマルな男がそれを聞くたびに吐くといったイメージでしかなく、いくらアンダーグラウンドに生きる女を称えていると言われても正直なところ面白いとは思えなかったんだけど、あの単なるエピソードの羅列のようなものを、しかも一部猟奇的な描写をどうやって映画にするのだろうという興味から観た。映画は原作よりもその言わんとしていることがわかりやすくなっていると思う。猟奇的な描写は排除され、同じシチュエーションのものはあっても全く別のお話のようにうまく脚色されている。原作者が監督したとは思えないほど、原作の上辺をなぞることをせずにしっかりと映画へと昇華させている。映画『限りなく透明に近いブルー』とは雲泥の差。キャスティングが監督の人脈をうかがわせるのだが、作品の持つアバンギャルドな雰囲気に実に合っている。絶賛はできないが意表を突かれたせいか、けっこう満足感を味わえました。
[DVD(邦画)] 6点(2007-11-12 19:21:46)
207.  シラノ・ド・ベルジュラック(1990) 《ネタバレ》 
寡黙な私にとってはこの女の行動はかなりむごい。キレイだけど。まあ「おはなし」なんだからムリに現実(しかも今の時代の)に当てはめるのもおかしな話ではあるんだけども。それでも戦争の最中で真実を知り、それでも変わらぬ愛を・・って展開だと思ったら、そのウン年後にまで引っぱってやっぱり「知的で詩的な愛の言葉」がいいのね、あなたは(ショボン)。キレイだけど。と、なんか複雑な心境ではあるのですが、たしかに「ことば」って大切だなあと。美しい言葉というのは美しい絵画や美しい音楽と同等に芸術なんだろう。その具現化した最たるものが詩であり戯曲であり、その戯曲で美しい言葉を題材にしているというのだから、この徹底した「ことば愛」も許されるってもんです。だから戯曲でこそ映えるんであって映画にしちゃうとちょっと違和感があったりするのだろう。ただ、言葉だけじゃなく、あんなに嫌な奴だった上官も含めてみんな男気に溢れていて、その男気の単純な見せ方には素直に感動。
[ビデオ(字幕)] 6点(2007-10-31 14:53:10)
208.  セカンド・サークル
旧体制の軍人であった父に反発し家を出た青年が、父の死を聞き返ってくる。すでに死体となった父との対面後、死体が事務的に処理されてゆく様が延々と映される。旧体制の人間の死を「無」として描くところに社会の隠喩があるのは明らかなのだろうが、ひたすら長回しで映される淡々とした死体処理の段取りは正直退屈であり、眠気を堪えるのに苦心した。思い返せば、その段取りに翻弄される青年の物語には面白いところもあったかもしれないが(もちろん物語そのものが面白いのではなく映像の中に面白さがある)。惹かれるのはモノクロの黒の真っ黒さと白の真っ白さとそこに被さる生活の音と無線機からのノイズが奏でる虚構と現実とが均衡している画面そのもの。
[ビデオ(字幕)] 6点(2007-10-16 12:01:29)
209.  顔のない天使
もっと大袈裟な演出で感動を煽ってもよさそうなのに、しんみりとした感動に徹した演出に好感が持てる。俳優メル・ギブソンの初監督作なのに、俳優が前に出ることなく(かといって映像が前に出でもなく)出来事の一つ一つを丁寧に描かれてゆく。数年後という設定のラストシーンは、本当に数年後に撮ってるんですよね(ビデオソフトだけ、後で追加撮影したとかですか?それとも別の俳優ですか?)。妹の姿に時の流れの残酷さ、いやいや、成長の証を見ました。化け物扱いされる男が謎に包まれている前半は、画的にもっと怖い演出をしてほしかった。
[ビデオ(字幕)] 6点(2007-10-04 12:31:08)
210.  鬼畜大宴会 《ネタバレ》 
この作品のウリは中盤以降のリンチシーンの容赦の無い強烈な描写にあると思うのだが、そこにいくまでの展開の見せ方が素晴らしい。思想で繋がったグループというのは建て前で、あくまで一人のカリスマ性に惹かれた者たちが、そのカリスマを失ったときに見せる醜悪な実態が延々と映される。疑心暗鬼を前面に出したサスペンスでも面白いだろうけど、そんなものは無視してひたすら幼稚な人間の本性を見せる。とくに女リーダーは、女というよりメス。ものすごく生々しく、ものすごく激しく、そして端的に最悪の事態に向かって突き進む。訪れる最悪の事態はホントに最悪だ。あそこをちょん切るシーンはこちらがもんどりうってもがいてしまう。これらのスプラッター描写も実に生々しく且つしつこい。もともとスプラッターは苦手なのだが、他のシーンはまだ耐えれる。でもおちん○んだけは~~!かなりもんどりうったのでしょう。翌日は筋肉痛でしたから。評価はしつつもやっぱり私も二度と観たくない映画。
[ビデオ(邦画)] 6点(2007-09-06 14:02:26)
211.  ヴァージン・スーサイズ
デビュー作にしていきなり独自の世界観を画面にしっかりと残したソフィア・コッポラの作家性には恐れ入る。けして生々しすぎる人物造形はせず、あくまで虚構の人物造形に徹しながらも、女の子の「不思議」と「キュートさ」にはどこか生々しいものを内包させており、そういえばこの人、元写真家なのだそうですが、たしかにまるで写真の中にしか存在しないような加工された美と、けして映るはずのない被写体の中にある何かを、同時に写しだような画という印象を受けました。ただ、映し出される被写体が男の子たちになると、途端に凡庸以下なものになっているような気がする。内容からして確信犯なのかもしれませんが。監督のその後の映画を観ても、女の子を可愛らしく撮ることにかけては長けていると思われる。これはかなり大きな武器だと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2007-09-05 12:12:43)(良:1票)
212.  ラスト・ボーイスカウト 《ネタバレ》 
ありきたりっちゃあ、ありきたりで、4~5回ほど見てるはずなのにあまりアクションシーンが頭に残らない。でも冒頭でいきなり妻に浮気されるというものすごく情けないというかやるせないシーンがけっこう効いてて、ついつい応援したくなる。で、ラストで娘の父に対する言葉遣いを注意する母、という描写に毎回頷くのだ。子供が父親のことを尊敬できるかどうかは、父親の行いはもちろんであるが、妻の夫に対する行いも重要なのだよ。聞いてるか?うちのヨメさん。
[DVD(字幕)] 6点(2007-08-01 12:01:52)
213.  ショーガール
ヨメさんの、もう観ることもないだろう数少ないレーザーディスクコレクションにこれがある(なぜこれなんだ?)。映画はこれと『ラストエンペラー』だけ(なぜこの組み合わせ?)。深夜テレビも含めて何度か見たことのある私はひたすら「なぜ?」を繰り返すのだが、好きなんだそうだ。でもわかる気もする。もともと舞台劇好きだから、ショービズの裏側ってのはそそられる題材なのかもしれない。それになによりもストーリーがシンプルで解かりやすい。そもそも彼女が映画をあまり好きではない理由の「ドンパチがイヤ」「恋愛ものは腹がたつ」「誰かが病気で死ぬとかかわいそうで見てられない」というこの3つを見事に外した映画でもある。つまりひねったストーリーやら安易な驚きや感動で観客に媚びた映画ではないということになる。裸は裸を売りにしたビジネス界のお話なんだからあって当たり前だしエロさは然程無い。うーん、なんでラジー賞なんだろう。
[ビデオ(字幕)] 6点(2007-07-25 11:38:04)(良:1票)
214.  永遠と一日
いきなり「時間とは、浜辺で石遊びをする子供」ときた。最後は「明日の時間は“永遠と一日”」ときた。哲学的であり詩的である。そして難解である。時間の境界が取り払われ現在と過去が同じ画面上に映される。亡き妻が言うところの「私の日」、そして19世紀の世界が主人公の最後の1日である現在の中に現れる。明らかに現在とされるシーンにも恐怖をイメージ化したような国境シーンや不法滞在の少年を取り締まる警察の劇的な登場の仕方など、随所に幻想性を覗かせている。難解と書いたが、こういった映像にある醍醐味はじゅうぶんに楽しめる。そこに難解さは無い。意味を求めなければいいのだ。しかし意味を求めざるを得ないような映像であることも確かで、それでも映像に関しては全然いいとしても、発せられた「言葉」には、ただ詩的な映像を増幅させるためだけではなく、やっぱり必ずそこには意味があり、映画に没頭する傍らに意味を模索する自分がいて、時間と共に疲れてきてしまうのだ。重要な「言葉」が一つ二つならいいのだが。また無視できればいいのだが、なまじ映像が美しく、また考えるにはとっておきの静かな間が多いので無視できないのだ。だから映像における感動があっても常に消化不良感が伴う。
[ビデオ(字幕)] 6点(2007-07-06 19:07:55)(良:1票)
215.  百一夜
これ、たしか映画生誕100年を記念して作られたものだったと思うのですが、観たのがえらく前で、そのときの印象は、世界中の映画と映画人がたくさん出てきてはいるものの、コレ自体がフランス映画だけあって、メインはフランス映画で占められているなぁというのが正直なところ。とくに鮮烈に印象に残っているのがゴダールの『軽蔑』なのですが、そもそも『軽蔑』という映画は色(このときは赤)によってひとつのシーンをイメージとして頭にこびりつかせてしまう映画ですから、私の抱く強烈な印象が『軽蔑』そのものからの印象とごちゃ混ぜになっている可能性はありますが。次にやはりブニュエルの『アンダルシアの犬』でしょうか。ミシェル・ピッコリ演じるシネマ氏の元に訪れるアラン・ドロン(年をとっても男前!)にJ・P・ベルモンド(あんなにかっこよかったのに、、ちょっとショック)。その他、層々たる顔ぶれのフランス俳優の中にアメリカを代表するデ・ニーロがじゅうぶんな役割を任せられていることから、世界を代表する映画俳優として認められているのだとあらためて納得。セリフの端々に様々な映画へのオマージュがあったはずなのですがよく覚えていません。あらためて観たいのですが、なぜかレンタルショップに無い!前はあったはずなのに~。以前観た時よりも少しは映画を観た本数も増えているのでぜったい以前以上に楽しめる予感がするのですが。
[ビデオ(字幕)] 6点(2007-07-05 11:54:15)
216.  バタアシ金魚
すべての行動規範が「一目惚れした女」にあるというあまりに真っ直ぐな男は、女にとっても、傍から見ても鬱陶しい奴。実際にいればかなり気持ち悪い奴。そのうえバカで身勝手で自惚れ屋ときた。それでもこれが青春なのだ!と思わせる説得力があるから不思議。筒井道隆の中にある主人公カオル的な部分を見事に映し出しているからなのか、風景が見事なまでに「ニッポンの夏休み」を再現しているからなのか。物足りないのは高岡早紀の存在感の乏しさ。たしかに可愛い。とくに出会いのシーンのプールサイドに佇む水着姿の彼女は。でも筒井道隆と比べて魅力的じゃない。この監督は男を撮ることに比べて女を撮ることには長けていないように感じる。シチュエーションがちょっと似ている塩田明彦の『月光の囁き』がいいのは女が魅力的に撮られているからなのだとあらためて思う。
[ビデオ(邦画)] 6点(2007-05-16 11:47:02)(良:1票)
217.  どこまでもいこう
どこか懐かしい少年時代の些細な出来事が描かれているはずなのに、まるで人生の悲喜交々、喜怒哀楽のほとんどがこの時期に集中しているかのように、そしておそらくソレは本当にそうなんだと思わずにはいられない超現実感がある。だから「史上最大の作戦のマーチ」がまるでこの映画のためにあるかのようにはまる。悪ガキ転校生の登場の際の怪しげな音楽が主人公にとっての最悪な事件を予感させ、その予感は親友の「裏切り」という大事件をもって的中する。大人からみれば「裏切り」でもなんでもないものでも主人公にとっては「裏切り」以外のなにものでもない。でも親友だからぎこちなく仲直りする。大好きだからとか必要だからではなく親友だから。精巧なプラモデルに「凄い」と言う。クラスメイトだからでも友達になりたいからでも、ましてや憐れみからでもなく「凄い」から「凄い」と言う。毒されていないから戸惑い、傷つき、悲しむ。そうやって大人へと成長する。リアルすぎるのが唯一の欠点。
[ビデオ(邦画)] 6点(2007-04-09 12:48:22)(良:1票)
218.  突然炎のごとく(1994) 《ネタバレ》 
坂上香織のお尻のアップが映される。それも二度。3度目のお尻はアップではなく公衆電話での後姿。これが完璧なお尻。これを見せるために二度のアップがある。私はお尻にはうるさい。ジーンズを履いたお尻の描写としてはパーフェクトです。これだけで10点つけちゃいそうなくらい。そんな可愛くて色っぽいお尻を見られることからひとつの出会いが生まれる。その出会いを待っていたからお尻は可愛くて色っぽいのだ。しかし出会いの先にあるものは女が待ち焦がれていたものとは違った。そのオチがイージー。劇中に誰かが死ぬことによって簡単に得られるカタルシスに逃げている。井筒監督としてはこれこそが映画的なのだというところなのだろうし、たしかに過去のアメリカ映画的あるいはフランス映画的ではあるかもしれないが、私が好む井筒ワールドには馴染んでいない。
[DVD(邦画)] 6点(2007-02-27 14:09:53)
219.  フィッシャー・キング 《ネタバレ》 
殺人事件を結果として煽ってしまったDJと遺族の出会いという、どう転んでもほのぼのとした作品にならなさそうなものをほのぼのとさせてしまう脚本がうまい。とんでもないトラウマを抱えてしまった二人の男。一人は子供に帰ることで自らを癒し、一人は大人の思考で責任を果たそうとする。そこにギリアムの毒気は無い。しかし物語は終盤にうまくいきそうでうまくいかない展開へとなだれ込む。そこでありもしない聖杯奪還というけして大人がしない冒険でケリをつける。あぁ、やっとギリアム登場。毒気は無いけど。まあ、物足りないし、それ以上に長いし、だけどこのほのぼの感は嫌いじゃない。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-02-21 12:43:46)
220.  アンダーグラウンド(1995)
クストリッツァのドタバタ演出の完成形。体制に翻弄される人々を描くにとどまらず、自らのエゴに翻弄される人間の悲しき性をどこまでも賑やかに映し出す。賑やかであればあるほどに、テンションが上がれば上がるほどに、悲劇が浮かび上がる。賑やかさがむなしさを共有する。他のクストリッツァの映画と同じような演出に見えても、この作品のハイテンションは常に悲哀を内包していて実に効果的といえる。物語の顚末がまた、それまでのハイテンションの中の悲しみをいっそう引き立てる。それでも正直、長さを感じた。退屈に感じたところでラストで盛り返してくれたけど、やっぱ、実際の時間も長いし、さらにその間ずっとテンション高いままなので余計に長さを感じた。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-31 13:46:20)
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