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花守湖さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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221.  プリシラ(1994)
砂漠は熱帯で生じた上昇気流が下降してくるため雲が発生しにくいので空はだいたい青いんですね、青い空にオカマという組み合わせは新鮮でした。シモネタも炸裂していました。おしりの穴からピンポン玉のようなものを飛ばすシーンはめまいがするほど下らないですが癖になりそうです。オカマたち3人の外見は決して美しくありません。むしろ化け物です。食事中に観たら吐くでしょう。なにせエージェント・スミスがオカマを演じているのだから本当に怖い。変な汗が出てきました。しかし3人が旅を通じて自分の本当の姿をさらけ出していく様子を眺めていると自然と共感が持てるようになってきます。化け物だと思っていたものが人間に見えてくる。ETを観ていたときを思い出しました。 人間は外見じゃなくて中身だというあたたかいメッセージに溢れています。心が清らかなぶんだけチャーリーズ・エンジェルの3人よりも美しいでしょう。 
[DVD(字幕)] 7点(2007-10-13 22:31:37)(良:1票)
222.  リトル・ヴォイス 《ネタバレ》 
マイケルケインは、LVよりかあちゃんを漫才でスカウトしたほうが破産せずにすんだと思う。マイケル・ケインとかあちゃんのキスシーンがうざいほど繰り返されるのがめまいがするほど最高でした。スポットライトを浴びるLVを舞台の上で紹介していた男。ボクシングの試合で世界チャンピオンを紹介しているのかと思った。鳩小僧のユアンが鳩を外に出したあとに、ラッパを吹きだしたら完全にラピュタになっていたでしょう。 以上。
[DVD(字幕)] 7点(2007-09-19 19:24:21)
223.  アビエイター 《ネタバレ》 
ハワードは夢を追いかけた人物として描かれていましたが、彼のやっていたことは、お金を湯水のように使って壮大な自分探しをしていただけのように感じました。経済学者のケインズだったらマクロ的な見地にたってハワードを擁護するでしょうが、さすがに庶民レベルではこの金の使い方は理解しがたい。同じ金持ちでもビルゲイツの金の使い方は、最終的には自分の全財産の95%を寄付すると言っているように社会への還元を目的としている。偉いですね。ただしビルゲイツじゃ映画にならないということです。ハワードの場合はコンプレックスや性格の欠陥が多すぎた。だから逆にヒューマニズムの観点から映画にすることができた。ハワードこそ人間の本質です。だから私はハワードは嫌いじゃない。若造の彼がお金にモノを言わせて、異分野である映画界に殴りこみをかける様子はバカらしくも痛快じゃありませんか。まるでハワードは日本のホリエモンです。ただしアメリカらしいのは、ハワードは吊るし上げられるはずだった上院調査委員会で逆に議員たちを論破して世論から喝采を浴びる。日本のマスコミだったらこういう異邦人の若者はバッシングしてつぶしてしまう。アメリカはだから強いのだと思う  
[DVD(字幕)] 7点(2007-09-17 23:33:04)
224.  エヴァとステファンとすてきな家族 《ネタバレ》 
共同生活をしている人たちの存在感が凄まじい。フリーセックス主義の女、神経衰弱気味の共産主義の若者、フェミニストが嵩じてレズビアンになった女、おかっぱ頭のゲイなど個性的な人たちというよりも変態的な人たちの濃密な人間関係を堪能できる。まず冒頭から衝撃的なシーンがある。レズビアンの女は「性病にかかった」といって下半身を平気で人前で露出している。(毛がもさもさのためモザイクなし)それを見苦しいと思った元夫は、そのことを相手に分からせるために自分も下半身を露出する(もちろんモザイクあり)そんなときにこれからここに住もうとしているエヴァとステファンがやってきて見てしまった。まさに変態ハウスにようこそという様相でした。まずここでこの混沌(カオス)を見て、観客は引き込まれるか引いてしまうかに選別される。それからエヴァの父親は、宇宙戦争のトムクルーズの駄目パパぶりをさらに磨き上げたようなスーパーダメオヤジでした。実際に世の中には子供から孤立してしまう父親というのはとても多いと思う。父親というのは、母親が「あなたは父親ですよ」と認めることではじめて子供たちは父親を容認できる。逆に母親が父親に対して、親失格の烙印を与えれば一瞬にして父親は子供たちの前で親の権利を剥奪されてしまう。この映画の父親はなんとか家族を取り戻そうとするが焦れば焦るほど子供たちの前で失態を繰り返してしまう。そういう父に対してエヴァは現実的な子供の対応をし、ステファンは映画的な子供の対応を見せる。車の中でステファンと父親が抱き合っている姿を母親が窓から見守るシーンは映画的であり感動させられますが、反対にエヴァは冷めた目で親の離婚騒動を他人事のように眺めている。私もエヴァタイプの子供だったし多くの子供も同じだと思う。親の離婚騒動を客観化するのが現実の子供の姿です。ラストのサッカーシーンは泣けます。ゲイもレズもダメオヤジも隣に住むセックスレス主婦まで参加してボールを蹴っている。彼らはボールをどちらのゴールにいれるかに全くこだわっていない。そこに監督のメッセージを感じる。 
[DVD(字幕)] 9点(2007-08-29 21:03:53)
225.  ブラック・ダリア
おいアイスマンよ。君のような3流俳優がヒラリー・スワンクやスカーレット・ヨハンソンという超一流女優2人とセックスばっかりしていいと思っているのか。しかも机が壊れそうなくらいセックスが激しい!!むっつりスケベは嫌いです。せめて2人の女優とつりあう男を出してほしかった。以上。
[DVD(字幕)] 5点(2007-08-21 19:25:59)
226.  マンダレイ 《ネタバレ》 
黒人が「自由」よりも「奴隷」を選択したのは奇異に映りますが、「奴隷」とはどういう意味でしょうか?たとえば会社にコキ使われるサラリーマンも、ある意味で奴隷です。つまりグレースが黒人たちに言ったことは、「あなたたちから自由を奪っている会社を廃業にしてあげますから、今日からあなたたちは起業してください」と宣言したのと同じだといえる。「ママ」という存在はワンマン社長のメタファーだと考えればいい。このように見ると日本人のほぼ大半が黒人たちと同じ行動をとることが安易に想像できます。ようするに会社を離れて独立して生きていく自信がない人が大勢いるように、黒人たちも不安だった。グレースはそれを「自由に慣れていないために戸惑っている」と解釈した。 しかし「自由」を得ている人間などは昔に限らず、現在においてもほんのわずかな人間しかいない。私たちは知らず知らずのうちに「自由」と引き換えに、自分を庇護してくれる何かと契約を結び「生きる保障」を得ている。黒人が白人に従属するように、我々は「組織」に従属している。たとえワンマン社長の愚痴を言おうが自分で独立して働こうとは思わない。だからグレースの「自由」の押し売りに黒人たちは戸惑う。ちなみにアメリカが自由の国だと言われる所以は銃社会と表裏一体の関係にあるからです。この国には自由を得る代償として自分の身は自分で守るというリスクが存在している。そう考えると、グレース=アメリカであり、黒人=日本という構図が自然と浮かび上がってくる。だからといって「グレースは偽善者だ」と言い切ってしまうのも単純だ。すべての人間は偽善者であり、また自分が善人だと思っているからこそ人は生きていけるのだから。監督のトリアーがアメリカという悪を批判できるのも自分だけは善人だという観点に立っているからです。一番正しいのは現実主義者のグレースの父親であり、理想主義者のグレースは間違っている。しかし一方でどんなにグレースが過ちをおかそうが理想の高さこそが人間の器を大きくしてくれる。  
[DVD(字幕)] 8点(2007-08-18 18:34:24)(良:2票)
227.  ダ・ヴィンチ・コード 《ネタバレ》 
よりによってイエス・キリストの末裔を「人間」にして、しかも「女」にして、あげくのはてに「アメリ」にしたのですから、これはレベルの高い挑発でした。キリスト教の信者なんて偉そうなことをいっても、しょせんは男尊主義の思想がある差別主義者の集団なんですね。腹がたちます。だったらアメリじゃなくて、パリス・ヒルトンをキリストの末裔にして信者たちを失神させてほしかった。それが本当の「挑発」をするということです。それと悪の親玉にマグニートが出てしまいたがすぐに逮捕されました。やはり念力を使わないとただのじじいでした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-08-15 21:18:09)(笑:1票)
228.  幻の光
「誰も知らない」の監督さんが、徹底的に暗さを追及して作ったような映画でした。 場面は夜が多く、着ている服も全編を通して黒が多かった。 舞台の能登も「これでもか!」というくらいに暗く撮られている。 実際に北陸に住んでいる私としては空の色がとてもリアリティがありました。障子や畳も暗さを際立たせていたと思う。 波の音は集音マイクで拾いすぎ! あんなにもうるさくないし。 いろいろ突っ込みどころはありますがよく作ってくれたと思います。 海辺の町という美しい雰囲気とはかけ離れているけどタイトルの意味が「不吉な光を発する海」ということだから仕方ないでしょう。原作は「死」を強調した物語でしたが、映画は「生」を描いていたと思います。もちろんこれは映画ですからそれで構わないと思いました。
[DVD(字幕)] 7点(2007-06-28 00:02:13)
229.  モーターサイクル・ダイアリーズ 《ネタバレ》 
「旅行もの」としても純粋に楽しめました。彼らの旅行はかなり無謀。それは猪突猛進的な旅行であり、若者特有の怖いもの知らずの行動であり、歳をとって過去を振り返れば「若気の至り」という言葉で笑ってすませることもできるような体験なのでしょう。少し呆れたのは何度もバイクで転ぶシーン。学習能力が足らないですね。彼らが旅行する道は、道とは言えないところばかりだったから、逆によかったのかもしれない。もし日本のかたいアスファルト道路であんなに転んでいたら即死です。無茶な運転ですが、あの様子からも、あふれ出るエネルギーをどうしていいか分からない若者らしさが出ていたようにおもいます。旅行中は、雪が降ってきたり、台風でテントが飛ばされたり、大雨が降ってきたり、灼熱の砂漠を歩いたりと、わざとらしいくらいに、ありとあらゆるシュチエーションが用意されていたのが笑えました。不安と期待が入り混じった本当の旅行の楽しさを味わうことができる映画だとおもいます。今の日本のように道路も整備されて、バスも電車も車も何でもあって、そのうえにカーナビまで揃っている現代では便利な旅行はできるでしょうが、便利であるがゆえに何か寂しい気もします。この映画をみて本当の旅行の楽しみを実感できました。  
[DVD(字幕)] 7点(2007-06-22 22:39:08)
230.  天空の城ラピュタ
きょうも、ハモリながら観ていました。「ママ落ちる~」「シャルルやもっと低く飛びな」「いぃ・・」 「40秒で支度しな!」「おもかじにげろー」 愛すべき海賊たちの名言はすべて熟知している。なによりもムスカのセリフは強烈だ。「ハッハッハ~どこに行こうというのだねぇぇ」「君のあほ面には心底うんざりさせられる。死ねぇぇ」「おほ!見ろ!人がゴミのようだぁ~」「目がぁぁ~目があぁぁぁ!」最近の宮崎アニメの声優陣ではありえない過剰演技だけど素晴らしい存在感を発揮している。ムスカの声がこの映画の大きな魅力の1つになっている。パズーのこの言葉も知らない人はいないでしょう。「行こうっおばさん!父さんの行った道だ! 父さんは帰ってきたよ!」さらにシータも萌えるセリフが多い。「海に捨てて~」「あら、おばさまも女よ」「国が滅びたのに、。王だけ生きてるなんて滑稽だわ。」 頭を壁にぶつけたい!記憶喪失になって、もう一度この映画を、はじめてみたい!
[地上波(吹替)] 10点(2007-06-16 00:59:18)(良:1票)
231.  リトル・ミス・サンシャイン
1人じゃ走れないオンボロ車でも家族みんなで押してやれば、もう一度走り出すことができる。あの車の存在は「負け組み家族」のメタファーとして見ることもできる。典型的なミニシアターでありながら、コンテスト会場に車で突入するシーンは、低予算であるにもかかわらず、お金のかかった映画の爆破シーンに劣らないほどエキサイティングでした。また、ゲイの叔父が必死にコンテストの受付に向かって走り出したときに流れてくる音楽がじつに素晴らしい。「娘の晴れ舞台のために」という共通した目的のために、負け組家族が1つにまとまります。本作の見所は何と言っても家族の個性的なキャラクターにつきる。たとえば、ライ麦のホールデンのようにひねたアニキは、ニーチェに影響を受けて無言を貫く。勝ち組にこだわり続けるオヤジは、自己啓発本の出版に失敗し破産する。ゲイの恋人にふられた叔父は自殺未遂を起こす。みんな負け犬です。そして何よりも老人ホームから追い出されたエロじじいが最高でした。あのエロじじいの喋ることのすべてがデンジャラスでした。彼の存在そのものが、この映画がR指定された原因でしょう。しかも、そのエロじじいは、途中でドラッグ中毒で逝ってしまう。それにもかかわらず、助演男優賞をゲットしている。そして何人かの人が同じことを感じたかもしれませんが、じじいが死んだ直後から、彼が息を吹き返すのではないか?と思わせるシーンがいくつかあったと思います。私は何度となく彼が息を吹き返すのではないかと考えてドキドキしていました。だから死んでからも強い存在感を発揮していました。娘の舞台に家族が乱入するシーンは恥ずかしくて目を開けていられなかった。しかしあのシーンでも、「勝つこと」が全てではないというメッセージだけは確実に伝わりました。ナポレオン・ヒルやカーネーギーのように「成功の法則」に関する本ばかり読んでいる人々がこの映画を観ればパラダイム転換につながるのではないでしょうか。とても、あたたかくて、すごく好きな映画です。 
[DVD(字幕)] 10点(2007-06-05 20:44:00)(良:3票)
232.  トゥモロー・ワールド 《ネタバレ》 
生まれてくる赤ん坊の命と、あっけなく死んでいく人間の命の対比を意図的に見せようとしていました。しかし・・・命に軽いも重いもないやろ!たしかに生まれてくるということは素晴らしいですよ。しかし老人として生きつづけることも同じくらい素晴らしいじゃないか。あの老人が愛妻と愛犬を殺して自らも命を捨てて赤ん坊を守る様子はどう考えても尋常じゃありません。クレイジーです。この赤ん坊にかかわった人間たちがみんな蚊みたいに殺されていく。1つの命のためにここまで命を落とす人が出てくればそれゃどう考えても命の重さって人によって違うのかい?なんて思ってしまいますよ。若いほど命は尊いのか?冗談じゃない。べつに赤ん坊に恨みはないですが生まれてくる命を尊いものに見せようとして「命」に差をつけすぎなのです。クライブ・オーウェンは濃いので元々好きではありませんでしたが今回ばかりは彼に同情しましたよ。ヒロインは速攻に殺されるし、主役の彼ですら赤ん坊様の尊い命に比べれば虫けらのような命でした。彼が死んだ瞬間にトゥモロー号がやってきました。そのとき、注意して耳をすますと何ということでしょうか・・・鼻歌が聞えてくるのではありませんかぁぁ!母親は嬉しさのあまり、オーウェンの死体を前にして「ふん♪ふん♪」と上機嫌に鼻歌まじりで歌っていたのでした。これで赤ん坊様は助かりました。一件落着めでたしめでたし。 
[DVD(字幕)] 1点(2007-05-27 20:55:03)
233.  Vフォー・ヴェンデッタ
V様が最高でした。最初はオペラ座のファントムのような感じのキャラクターだと思いましたが、思いのほか変態でした。フェチ心をくすぐりそうなキャラクターだし、半官びいきの日本人には好かれるタイプだと思います。N・ポートマンが唐突に坊主になったのには驚いた。あれはV様が坊主にしたのではなくてポートマンの希望だったと思う。「ワタクシは体当たりの演技をしてまーす、アカデミー賞をクダサーイ」というポートマンの心の叫びはしっかり受け止めました。
[ビデオ(吹替)] 5点(2007-05-19 22:56:17)(良:1票)
234.  手紙(2006) 《ネタバレ》 
差別や偏見はいけませんよ、という物語ではないと思う。この物語からは「差別からは逃げられないんだよ!」という強いメッセージを感じます。主人公は差別のない国へ行きたいと言う。しかしそんな世界は存在しない。主人公が勤める会社の社長さんはこう言いました。要約すると「あなたが差別されるのは当然のことだ。しかし差別をしない人間も大勢いる、そういう人間を自分のまわりに増やしていきなさい」といった。差別はなくならないと思います。親が離婚しているという理由だけで理不尽な偏見を持たれる子供もいる。そういう差別や偏見は悪い!と腹をたてるよりも、それが人生の一部だと思わなくてはいけないのでしょう。世の中は公平ではありません。差別する人と差別される人で構成されています。デブ、ブサイク、貧乏人、白人、黒人、どんな差別でも同じです。結婚してようやく落ち着いたと思った主人公ですが、今度は我が子が差別されることを怖がってまた逃げ出そうとする・・社長さんの言っていることをしっかり理解せいや!と思いましたが最後は妻のひとことがききました。「私は逃げない!」と毅然とした態度で言い放ったところでこの問題は決着がついたと思います。つまり・・・・差別されることを避けるためにずっと逃げてきた主人公は、ようやくここにきて「差別」と一生つきあっていく覚悟を決めたのでしょう。「差別」というものは、避けたりするものではなくて、つきあっていくものだと思う。大切なことは差別する人間より差別しない人間の絆をつなげていくことなんですね。とてもためになった映画でした。ラストシーンはすばらしい。あの漫才に最初は寒気を覚えましたが最後は泣かされました。笑いませんでしたけど。さあ、みなさん、いっしょに!!マンボー  
[DVD(字幕)] 8点(2007-05-14 21:08:04)(良:4票)
235.  ブラッド・ダイヤモンド 《ネタバレ》 
この作品の舞台となっているシエラレオネは世界で一番寿命が短い国として有名だそうです。RUF(反政府ゲリラ)が残酷非道な悪者として描かれていましたが、政府も腐敗しているのでしょう。少なくとも政府が弱くて頼りないという事実はそれだけで民衆に対する罪です。それにこれはダイヤモンドを買わなければそれで良いという問題じゃないでしょ?ダイヤモンドに限らず石油だって貴重な資源です。その資源を持っている中東では石油を売ったお金で武器を買って内戦をやっていますか?だ、か、ら、ね、ダイヤなんて買いたければ好きなだけ買えば良いんですよ。ダイヤを買ったからアフリカで血が流れているという理屈はちょっとおかしい。ダイヤがなくてもこの国の現状はちっとも変わらないはずです。かりに日本にダイヤがあったところで絶対に血まみれのダイヤモンド(ブラッドダイヤモンド)なんて言われないでしょう。北朝鮮やイラクがダイヤを持っていればそのダイヤを売ったお金で核や生物兵器を買うでしょう。つまりけっきょくはダイヤを持つ国そのものに問題があるんだから。そういう意味ではこの映画は少し一方的にダイヤを悪者にしすぎている印象を受けました。しかし物語としてみると、ソロモンとアーチャーの2人がとても良かったです。アーチャーは欲深い人間ですが悪い人間じゃない。両親を惨殺されているせいで虚無主義に陥っている。ヘリコプターの中であろうが、殺されるかもしれない車の中だろうが平気で眠ることができる神経の持ち主。強い男というよりもタフな男を演じていると感じましたね。ディカプリオは巧い。本当に巧い。娯楽作品としてはパーフェクトでした。 ダイヤに対する偏見を持つ人が増えそうなことだけが気がかりです。
[映画館(字幕)] 9点(2007-05-09 22:44:18)(良:2票)
236.  日本沈没(2006) 《ネタバレ》 
観ているのが苦痛だったというよりむしろハイレベルな拷問を受けているようでした。どうして原作をここまでくだらなくできるのか不思議を通り越して神秘的でした。もしかしたらこれは小松左京さんを陥れようとする陰謀じゃないでしょうか。スポンサーや芸能人にいいように操られて監督は置物状態になっている。映画監督というのはですね、もっと戦わなくちゃいけないんですよ!これじゃ宮崎監督のバカ息子と一緒だ。どうせ主役のスマップも芸能事務所から使ってくれと言われて「はいはい」といって使ったのだろう。それにしてもあのスマップはもっと自然に喋れないのだろうか。「笑っていいとも」に出てた時のほうがよっぽど普通に喋っているのになぜ映画に出るとキザな話し方になるのか?本当にイライラした。途中で観るのをやめようと思いましたが、スマップがアルマゲドンの真似をして死ぬと途中でわかったので頑張って最後まで観ました。むかつく主人公が死んで少しだけ気分が晴れました。けど終わってみれば一番目立っていたのは大物芸能人のあのおばさんだった気がする。これだけ大勢のタレント連中をコネや芸能事務所の都合で大量に主演させれば良い映画ができるはずもないです。親友だからという理由でアニメ監督まで主演させている。どうせなら監督の親兄弟全員登場させてしまえ。映画が面白くないだけならまだ我慢できますが映画に対する姿勢が許せない。日本映画の悪い点の1つはしがらみの多さだと私は言いたい。GW最後の日に観たのですが罰ゲームを受けた気分です。もしこれを映画館で観ていたら私は間違いなく憤死していたことでしょう。 
[CS・衛星(邦画)] 1点(2007-05-09 18:54:21)(笑:2票) (良:4票)
237.  エリザベスタウン 《ネタバレ》 
クロウの映画にはM男が多く登場する。本人もMなのでしょう。そしてオーランド・ブルームはそういう意味では適役のMでした。キルスティン・ダンストは底抜けに明るくて気さくな女性を演じている。まるで2人の関係は、しっかりしたお姉さんと頼りない弟という関係です。彼女はいい意味でオーランドを攻め続ける。オーランドは始めのうちは、上の空で彼女の話を受け流していましたが、だんだん彼女の熱のおびた話しかけにひきこまれていく。・・・・・。 いきなりですがここでキルスティン・ダンスト論をぶちまけます。彼女はヘタレ男を癒す不思議な魅力があると思う。ヘタレヒーローのスパイダーマンが惚れるのも無理はない。 この女優さんは、弱い男を励ましたり癒したりすると、なぜかスクリーンのなかで不思議な輝きを増す。その理由は彼女の母性本能の強さにあると考える。彼女を起用する映画業界もそのことを充分に理解しているのではないだろうか。だから彼女と競演する男優はみんな筋金入りのヘタレばかりである。今回、はじめてその事実に気がつきました(気のせいでしょうか?) それと私はどうしてもオーランドのキャラが気に食わなかった。車のなかで、おいおい泣きまくる姿をみて、そんなに死にたいなら勝手に死ねや!と素直にそう感じたものです。人間を廃業して一生エルフでもやってなさい。 そういうわけで、キルスティンダンストには幸せになってもらいたいという思いと、オーランドには即刻死んでもらいたいとおもうジレンマを抱えながら、恋の行く末を見守っていました。 
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-04-25 19:53:30)(笑:1票)
238.  デイジー 《ネタバレ》 
ロック好き?の刑事とクラシック好きの殺し屋という組み合わせ。殺し屋は芸術を愛する男でした。この物語のテーマはズバリ「芸術」です。私は殺し屋の定義なんてあんまりこだわらなくていいと思う。あんがい本当の殺し屋とは、お洒落でロマンチックで芸術的なのかもしれません。それとオランダは日本のように電柱がないので、すっきりしていて空の青さが目立ちました。なによりも22時にならないと日が沈まない時期にこの場所で撮影したことは評価できます。だって綺麗じゃないですか?なにゆえにオランダ?というつまらない理屈よりも、「綺麗だ」と思う感性が上回りました。しかもオランダの建築物は川と緑と一体となって1つの色彩を形成していて、すべてが川に向き合うように建物がたっている。派手な広告看板の乱立で、どぎつい色彩の町並みが目立つ日本とは大違いで美的感覚に優れていました。ひたすら明るく芸術的な舞台を背景に、芸術を志す女性と芸術を愛する殺し屋が中学生のようにものすごい純愛を展開するわけですから、恥かしながらもメルヘンチックな気分にひたれます。日本のごちゃごちゃしたダサい街並みを忘れましょう。そしてすすんで癒されましょう。これはそういう映画でした。 
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-04-20 21:15:49)
239.  かもめ食堂
これはドロップアウトした人たちの物語でした。彼女たちがうらやましい。ふつう、あんな意味不明な理由でフィンランドに行きますか?しかしこのバカらしいまでの彼女たちの行動力にわたしは感動すら覚えます。普通はこんな真似はできません。なぜなら、わたしたちは、家庭があって仕事があって、常になにかに縛られて生活している。そして時間がなくて忙しいという理由をでっちあげて「やりたくてもできないのだ」と自分に言い聞かせている。でも、疲れてしまって、どうしようもなくなってしまったら、無責任になって、なにもかも放り出して、ちょっと行方不明になってみるのも、楽しいかもしれません・・・・・。これは、まさにドロップアウト疑似体験映画です。今やる気十分でバリバリ仕事をしている人が観てもピンとこないかもしれませんが、時間に追われる毎日に少し疲れと疑問を感じている人が観たならば、そこからなにかヒントが生まれてくるような気がします。 私たちは生活を維持していくために、歯を食いしばって毎日働いていますが、かもめ食堂の女性たちの「働く」という意味はちょっと違う。彼女たちにとって「仕事」とは、好きな人と毎日会ってぺちゃくちゃと話をするための口実です。なんて魅力的なのでしょうか。 人間は、やろうと思えば、なんだってできる。疲れきってノイローゼになって追い込まれて自滅するくらいならば、思い切ってドロップアウトしよう。世界地図を広げて、目をつぶって、さあ、指を指してみましょう!この映画をみて真似した人も多いのではないでしょうか?私もやってみました。北朝鮮でした。 
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-03-26 19:30:32)(笑:4票) (良:2票)
240.  ウォーク・ザ・ライン/君につづく道 《ネタバレ》 
ジョニーキャッシュと一番目の妻ヴィヴィアンとのあいだに生まれた娘さんは、自分の母親が映画の中で公平に描かれていないと反論しているそうです。私が不思議に思ったのは、娘と妻を捨てて愛人の元に走ったジョニーが、なんで映画の中で美化されているの?と感じたことです。ひどいのは、まるで正妻ヴィヴィアンが夫を捨てたように見せかけているところです。その理由はあえて言いませんが映画関係者の利己的な考えがあるらしいです。ジョニーが家の電気を止められてしまったのは慰謝料をがっぽり請求されたからじゃないの?(関係ないけど歌手のポールの慰謝料は60億円!自業自得ですが、こういう馬鹿な男から慰謝料をもらっても女性の受けた傷は癒されません) しかし、いま不倫で苦しんでいる女性がこの映画を観たら、別な見方をするかも?「わたしもいつか、ジューンのように妻の座を勝ち取ってみせるわ!」と元気が出たりして(笑) 不倫というのは難しい問題です・・・。男にとってはたんなる浮気でも女性にとっては真剣な恋。 私はジューンの幸せを心から願いました。そのジューンを演じたのがウィザースプーン。この人は常にあらゆる女性の希望の象徴です。でもジョニーキャッシュの人間性に吐き気がしたほうが自分としては大きかった。いっておきますがジューンとジョニーのセックスシーンは一度しかありませんから誤魔化されやすいですが、彼らは友達同士から結婚したのではなくて愛人同士から結婚したということです。 
[CS・衛星(字幕)] 1点(2007-03-10 20:57:56)
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