241. スクール・オブ・ロック
《ネタバレ》 ジャック・ブラックが半ば無理やり(笑)ロックの良さを子どもに叩き込むコメディといった所でしょうか。作ったスタッフのロック愛みたいなものが画面からビシビシ伝わってくるほど全編ロック、ロック、ロック!です。規則正しく品行方正に生きている少年少女達がロックというカウンター・カルチャーを知っていくのは爽快でした。 最後のステージに上るまでの練習過程がキッチリと描かれていたのが非常に良かったです。当たり前のことなんですけどね。ここら辺を矢○監督にも見習ってもらいたい。 本当なら10点付けてもいいんですけど、余りにもジャック・ブラック扮するS先生が「クラシックみたいなダセぇ音楽するな!ロックをしろ!」みたいな流れで無理やりロックをやらせちゃうんで1点減点。話の都合上仕方ないことだとは分かっているんですけど、クラシックも好きな私としては少しなんだかなぁの気分でした。 [DVD(字幕)] 9点(2009-07-14 23:49:50) |
242. モンスターVSエイリアン
《ネタバレ》 映画の要所要所にSFネタや怪獣映画ネタが沢山取り入れられていて、ネタを知ってる人には楽しめる内容だったと思います。あとゴールデンゲートブリッジでの大格闘やサンフランシスコを滑走するスーザンは迫力満点だったので子どもも興奮できる内容かな。 気になったのが声優さんの不出来さ。スーザンとボブの吹き替えが少し気になりました。緊迫した場面なのに声に余り焦りが感じられず、そうした場面に感じられない。 [映画館(吹替)] 6点(2009-07-14 10:41:38) |
243. アポカリプト
《ネタバレ》 久々に此処までものすごいアクションが連続する映画を観た気がします。話としては先が非常に読める展開なのですが、そのベタさを逆手に取った熱い展開が繰り広げられます。敵に狩られる側だった主人公が、自分のテリトリーに入ってから逆に敵を狩る側になるのはランボーみたく面白かったです。 本当にここまで出来の良いアクション映画は中々無いと思います。要所要所で入るサスペンスなシーンも非常にハラハラドキドキもので最初から最後までアドレナリン出っぱなしでした。 ただ最後の船が来て助かるという展開はなんだかなぁ。ご都合的過ぎる気がするし、あの話の流れに合ってない様な気がしますね。 [DVD(字幕)] 8点(2009-07-12 23:30:30) |
244. バッドサンタ
ビリー・ボブ・ソーントンのインチキサンタが板につき過ぎてサイコーです!何も出来ないデブでマヌケな男の子が成長する過程も面白い。サンタが暴れまわる各所に格調高いクラシック音楽を合わせる辺りもセンスを感じますね。 最高で最低な映画! [DVD(字幕)] 8点(2009-07-09 22:51:20) |
245. ROOKIES-卒業-
《ネタバレ》 今年の大ヒット作品という事で鑑賞しました。期待などは全くしていませんでしたが、それでもこれは酷い……。 個人的に映画が始まって三十分は良かった部分もあったと思うのです。例えば桐谷健太は画面に出るだけで面白い演技を見せてくれますし、佐藤隆太の熱血教師っ振りも板に付いていたと感じました。それにニコ学の野球部員にとって甲子園出場を一つの「夢」として明示しておいて、じゃあその夢が達成されたとき「夢の先」は存在するのか?という事を何度も作品のテーマとして問いかけるのは良かったと思います。 作品が崩壊するのはその後です。この映画で主要な部分は地区予選の決勝戦なのですが、まず相手チームの描き方が余りにもずさん過ぎます。普通のスポーツ物は相手チームにも試合に負けられない理由や意地みたいなものが示されて、その試合展開に観客が白熱出来るという流れがお約束ですが、本作では相手チームのアイデンティティはエースのピッチャーのみ、監督が三カットくらい映りますが他のナインはロクに映されません。そのエースのキャラ付けも「ちょこっとムカつく奴」程度で非常に淡泊。これで試合に白熱出来るわけがありません。あと試合中にしょっちゅうタイムを取っては監督やチームの一人がナインに喝を入れて「じゃららら~」というメインテーマが流れる展開が繰り返されるのには辟易しました。アホかと。その間相手チームは完全に無視されて、画面にも映らない。これではまるでゲームでコンピュータ相手に戦っているようなものです。感動できるわけがない。最後は何とか逆転して試合に勝って終わりですが、その際も相手チームは全く映りません。ここで相手のエースが悔しがっているカットを入れるだけでもドラマとして成立すると思うのですが……。総括すると只のカッコいい俳優たちの感動ごっこを鑑賞する映画といった感じでした。 最後に許せなかった点を一つだけ。「夢の先に何があるのか?」と云う事が本作品のテーマだと前述しましたが、終盤に市原隼人がこう言いやがります。『やっぱり夢の先には何もねーよ!』と。それテーマに対する答えじゃねえから! [映画館(邦画)] 1点(2009-07-05 22:09:06)(良:1票) |
246. ホリデイ
《ネタバレ》 役者陣は非常に頑張っているが脚本がそれに見合う内容では無いというのが正直な感想です。映画ネタをふんだんに盛り込んだり、アイリスがジゴロの元彼に気持ちを爆発させたり、脚本家の祝賀会のシーン、など部分部分では面白いとは思うのです。しかしやっぱり二つの恋愛話を等価に2時間15分の中で纏め切るというのは難しいことだったのか、恋愛話自体は凄く凡庸です。 それでもジャック・ブラックのらしくない男前の演技は面白かったし、ケイト・ウィンスレットの恋愛に不器用な感じはキュートで非常に楽しめました。まあぶっちゃけるとこっちのペアの話だけで個人的にはよかったです。キャメロン・ディアスとジュード・ロウのペアはどーも感情移入し難い。 [DVD(字幕)] 5点(2009-07-03 14:54:31)(良:1票) |
247. グラン・トリノ
《ネタバレ》 流石の出来でした。素晴らしい。青年の大人になる為の成長と、妻を失った老人の人生の終わらせ方と、人種の違いによるわだかまりを乗り越える様を同時並行して二時間で描ききるのは普通の監督ではまず無理でしょう。 クリント・イーストウッドはこの映画で引退するらしいですね。本当に惜しい人ですが……。 [映画館(字幕)] 9点(2009-07-03 10:28:59) |
248. トランスフォーマー/リベンジ
相変わらず映像はトップクラス、内容はスッカラカンという出来。大学に行くと綺麗なねーちゃんがいっぱい居て、かつクラブで自分に迫ってくるという中学生の妄想を具現化した様な導入部を入れる辺りでこの映画の対象年齢はティーンなんだろうなぁと思いましたが、それにしても内容が無さ過ぎるような……。 まあマイケル・ベイに何を期待している訳でも無いですが、次回作はもう少し大人でも鑑賞に堪えうるストーリーを下敷きにして欲しいと感じました。 [映画館(字幕)] 4点(2009-07-03 10:16:18) |
249. ターミネーター4
《ネタバレ》 "未来からターミネーターが単身で主人公を抹殺しに来る"というお話とは完全に違うスタンスで作っているので、今までのターミネーターが好きだと云う人からは受け入れられないでしょう。幸い私は今作の荒涼とした大地と崩壊した都市のみが広がっている世界観がとても好きだった為、楽しく鑑賞する事ができました。ターミネーターが襲撃するシーンのVFXは少し安っぽいという気もしましたが、まあ及第点かと。機械の造形が錆つき、薄汚れているビジュアルは正に世紀末といった印象で○。 気になる点としては人間と機械の中間の存在というキャラクターを主人公にしたのだから、その設定をもっと深く掘り下げたらいいのにと思いました。一応は自己の存在に悲しみ苦悩するのですが、思ったよりあっさり流されてしまい残念に思います。ブレード・ランナーのロイ・バッティーみたく悩み込んで欲しかったです。 あとは流石に人間を捕虜にするってのは……笑。人間なんて何に使うんでしょうねえ。 [映画館(字幕)] 7点(2009-06-24 18:33:00) |
250. トリプルX ネクスト・レベル
《ネタバレ》 取りあえず派手さという点では楽しめました。ウィレム・デフォーはもう少し上手く魅力のある悪役として演じて欲しかった。彼はエリート悪役よりサイコ悪役(なんだそれ?)の方が似合いますからねえ。 あと主人公のアイス・キューブがどうも頂けなかった。演技が上手いとはお世辞にも言えないし、こういう有名黒人ラッパーがいきなりハリウッドに進出する流れはやめて欲しいと感じます。 [地上波(吹替)] 5点(2009-05-26 22:46:10) |
251. ショーン・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 巷で非常に評判がいいので鑑賞してみましたが、面白かったですねー。好き勝手してるのに物語として面白いし、話が破綻してないのは、この手のパロディ映画では珍しいのではないでしょうか?キャラクターの描き方も定番かつ丁寧でした。ただゾンビ物に定番のお色気シーンが皆無だったのは少し残念でした。あと劇中に流れる曲のセンスもよく、ジューク・ボックスからクイーンが流れるあたり、イギリスらしいなぁと笑ってしまいました。 それにしても最後のオチは凄いですね。笑えねーよ! 笑 [DVD(字幕)] 7点(2009-05-24 12:58:04)(良:1票) |
252. 夜のピクニック
《ネタバレ》 前半は観ていて単調だし只の青春ロード・ムービーかと思っていると、後半でかなり面白くなってきます。特に夜になってからの高見のキャラは中々良くて要所要所で笑ってしまいました。当たり前のことをサラッと云ってくれる映画です。ベタさの加減も丁度いい感じで好感が持てます。 しかしアニメの部分や杏奈の弟の部分は特に必要無いように思ってしまうなぁ。 [地上波(邦画)] 6点(2009-05-24 09:58:39) |
253. 宇宙戦争(2005)
《ネタバレ》 前半の宇宙人が飛来し、フェリーが転覆するまでは画面に迫力があり、逃げ惑う人々や暴徒と化す人々など描き方が上手いなぁと感心しました。こういう宇宙からの侵略モノで主人公が只の一般市民という設定は結構斬新だとおもいました(最近だとクローバー・フィールド辺りでしょうか?)。しかし後半からの内容が個人的に受け付けませんでした。兄が大した経験も無しに軍人ばりに敵に立ち向かう心理はイマイチ分かりにくかったです。トライポッドの触手が家の中を這い摺る所は、ジュラシックパークのラプトルのシーンみたく緊張感たっぷりで良かったのですが、この触手が一体何に反応しているのか(音なのか、動きなのか、触覚なのか)良く分からないなど穴が多いなぁといった印象を受けました。 最後のオチに関しては尻切れトンボもいいとこでホントにスピルバーグはどうしたんだ!と思ってしまいました。キャラの描き方が凄く雑ではないかと。最後のミランダ・オットーも何だったんだ。最初と最後だけ出てきて、娘と抱き合われても、こっちは全然感動しません。 [地上波(吹替)] 5点(2009-05-24 00:13:02) |
254. バーン・アフター・リーディング
《ネタバレ》 コーエン兄弟のブラックコメディということで期待して観ましたが、面白かったです。ブラピが「俺はミスター・ブラックだ」とか「例のブツを…」とか言うシーンは最高でした。やっぱりスパイ映画みたいなことって現実でやると酷く滑稽にみえますよねー。 しかしスパイ映画のお約束というか、構成を知っていないと訳分からない映画ではあります。その点鑑賞には注意!です。 CIAを笑い飛ばす映画でもあります。さすがに無能すぎだろ! [映画館(字幕)] 6点(2009-05-23 20:36:31) |
255. ブラック・スネーク・モーン
《ネタバレ》 凄く上手いハッピーエンドだと思いました。こういうのがいいですねぇ、ただ安直なだけじゃなくて。いい年したオッサンが道端でクリスティーナ・リッチを拾って、鎖で縛り付けるって、どう見ても変態映画の世界なんだが、これを激シブ映画にしたてる辺りがすごいなと思いました。 鎖の持つ意味とか、サミュエルが敬虔なキリスト教徒だとか、細かい所まで手が行き届いているのが更にいいですね! [DVD(字幕)] 8点(2009-05-23 20:30:51) |
256. 少林少女
全てが酷すぎる。映画の進行に頭がついていけません。ここまで酷い脚本の映画は久々に観たような気がします。こんな脚本に巨額をつぎ込むフジテレビは絶対どうかしてます。 あと酷かったのが、アクションシーンの表現です。「マンガ的表現はマンガの中で行うから優れているのであって、実写では必ずともそうではない」という事です。一昔前に日本のマンガ的な演出を取り込んだハリウッド映画(例:マトリックス)が大ヒットしました。それは全然かまいません。でも実写でオーラが体から染み出たり、水中から回転しながら飛び出したり、なんかよく分からんけど登場人物が空を飛んだりすると、誰がどう見ても不自然でしょ!こんな演出を本気で考えた十川誠志は猛省しろ! [地上波(邦画)] 1点(2009-04-30 09:22:18) |
257. スラムドッグ$ミリオネア
《ネタバレ》 只のベタな恋愛映画なのに面白い。こういうとても単純な恋愛話も一級のエンターテイメント性のある映画に仕上げて仕舞うのは本当に凄いと思います。 話のテンポ、親しみやすく肉付けされたキャラクター、躍動感溢れる音楽、ラストの怒涛の演出、ロケ地の美しさ(と同等の汚さ)、全てが完璧。ジャマールがクイズを勝ち抜いていく答えが「D:運命」である事に苦言を呈されている人が多いみたいですが、そんなにいけないことですか?ジャマールはインドのどん底から這い上がる運命を持っていたのです。これはカースト制度が南部の方ではまだまだ残っているインドであるからこそ、スラム育ちのジャマールがそのどん底から這い上がった時、観客は真に感動できる。日本に住んでいる私も「自分はこれ以上這い上がれないのだろうか」とフト思う事があります。そんな時、この映画を観ると運命もあるかもしれないって気持ちと元気が湧いてきます。人をそういう気持ちにさせてくれる映画が良い映画だと私は思います。 一つ不満があるとすれば、ラティカと再会する時、わざわざ彼女がまだ処女な事を言ったことでしょうか。「別に体を売っていても俺の運命の女だったら関係ねえ!」位言ってほしかったですね。 [映画館(字幕)] 9点(2009-04-30 00:10:08) |
258. リトル・ミス・サンシャイン
《ネタバレ》 良い映画でした。ただのサクセス・ストーリーでは無い、寧ろエンディングは表面だけで考えると事態は悪化している面も沢山ある。でもこの家族は旅を通じて真の"成功"を勝ち取ったんですねー。 成功する事とは、ただお金を稼ぐ事でも無く、表面だけチャラチャラ着飾っていることでも無いと云う事をこの映画は教えてくれました。 ポール・ダノのお兄ちゃんのエピソードが一番グッと来ました。挫けても立ちあがり続ける限りは失敗じゃ無いんだ! [ビデオ(吹替)] 7点(2009-04-04 17:02:07) |
259. M:i:III
《ネタバレ》 一言で言うと面白かったです。超娯楽アクション大作といったところでしょうか。このシリーズはホントに監督の好みによって大きく方向性が違う映画なのですが、個人的には今回のJ.J.エイブラムスが一番しっくりきました。パニック映画独特の臨場感が上手くアクションシーンとマッチしてます。序盤のヘリでの脱出シーンなんかは特にそう感じました。 ストーリーのテンポがダレ無いのもいいですね。 あと悪役のフィリップ・シーモア・ホフマンが良い味だしてました。カッコいいデブ最高! [地上波(字幕)] 7点(2009-03-14 13:14:56) |
260. アマデウス ディレクターズカット
《ネタバレ》 午前十時の映画祭で鑑賞。サリエリの長年に及ぶモーツァルトへの壮大な復讐劇。モーツァルトを神もろとも恨み、憎み、復讐したサリエリですが、稀代の変人天才音楽家であるモーツァルトを最も理解していたのは、他ならぬ彼だったという結末に度肝を抜かれました。モーツァルトの楽曲は言うまでも素晴らしく、機会があれば映画館の大音量で体験するべき映画だと思います。大音量でのオープニング、ドン・ジョヴァンニ、魔笛の素晴らしさは文章では表せません。 [映画館(字幕)] 8点(2009-03-14 13:09:44) |