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ゴシックヘッドさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 811
性別 男性
自己紹介 今年は映画見れてないです。

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281.  S.W.A.T. 《ネタバレ》 
S.W.A.Tとは名ばかりのアクション映画だったな~、という印象。  まぁ、実際に取材して作ってると思うので、実際のSWATもこんな感じなのかなぁ。  でも映画はSWATよりもキャラクターを優先してしまった感じも。  けっきょくS.W.A.Tの名は借りただけ、アクション映画を作る口実? 
[地上波(吹替)] 4点(2012-08-02 00:37:41)
282.  フル・モンティ 《ネタバレ》 
なかなか素晴らしい作品でした。 不況に負けない明るさがなんとも魅力です。 そして完璧な肉体よりも素人には素人の良さがあるのだなと。 様々な愛が描かれる中でコメディーもあり、非常に面白かったです。 デブ男の奥さんが素晴らしいです。 なんとも冴えない肉体の集まりですが、そこに良さを見つけていくところが良いです。 それこそ人間の良さを発見していくかのようです。 素っ裸になるっていう行為にはなんともいえない素晴らしさがあります。 素っ裸になったらもう元気しかありません。 最初は嘲笑でしかなかったものが最後に素晴らしいものになるのは素晴らしいです。 (・・・なんでポリ公の格好だとゲイっぽく見えるんだ?) 
[DVD(吹替)] 7点(2012-07-26 00:49:14)
283.  ヘルハウス 《ネタバレ》 
怪奇映画が好きな人ならノックアウトしてしまう程の濃厚な怪奇幻想の雰囲気。 序盤の退廃的な風景は素晴らしい。 タナー嬢のゴスロリな美しさ、フィッシャーの精神的に憔悴した感じが見事。 演技を超えたキャラクターは本気度があり迫力が漲る。 この映画の霊現象もまた迫力が凄い。 そして重苦しい恐怖が暗い。 本物のオカルト映画という感じがする作品だ。 洋館の雰囲気はどのホラー映画よりも素晴らしい。 ベラスコの狂気の人間像がこの作品の中で生きている。 タナー嬢が中盤から終盤にかけて色気を増してくのがヤバい。 若くて美しいタナー嬢の霊媒体質が性的に利用されてゆく様が生々しく描かれている。 これはオカルトホラーとして非常にレベルが高い。 この作品は呪いのようなものが感じられて気が重くなる。 この作品の古臭さはカルトさと幻想的なムードを高くしているので本格ホラーの魅力だと感じる。 目新しいホラー演出が好みの人には全く向かない。 淡々としていて物語の運びが少々悪いのかもしれない。 ただそれは飾ることよりも描くことに専念しているからだと僕は感じた。 そのリアリティー重視なところが良い。 あまり納得がいかないのは、霊的な力を科学の力で打ち消してしまうということだ。 これだけ邪悪な霊力を見事に描いた作品が何故そんなガッカリな事をしてしまうのか。 最後は邪悪な霊力よりも人間の狂気にゾッとしてしまった。 
[DVD(字幕)] 8点(2012-07-26 00:41:15)
284.  Mr.インクレディブル 《ネタバレ》 
思ったよりも面白かったです。 ヒーローの現実の苦悩が描かれる中で家族愛が徐々に素晴らしいものになっていきます。 日本のアニメから影響を受けてますね。 様々な能力が個性的で面白いですが、やっぱりゴムゴムの実の能力が一番活躍してました (あ、やっぱそれいっちゃマズかったですか)。 CGのレベルはすでに高いです。髪の一本一本まで表現してます。 デフォルメされたキャラクターのアニメーションは面白いです。 アクションはスピード感があるので最高です。 ハイスピードで繰り出される様々な能力のコンビネーションが美しいです。 バイオレットが可愛過ぎました。母親も美人秘書も色っぽいです。 シンドロームは憎ったらしさが半端ない。 家族愛や個性的な能力など描かれるべきものはしっかりとしてます。
[地上波(吹替)] 7点(2012-07-26 00:25:56)
285.  マグノリア 《ネタバレ》 
なんともいえない不思議な感じのする、非常に面白い映画だった。 様々な境遇と人物像が交錯する中でのドラマは圧倒的。 本編にもある”強すぎる愛”が故の悲劇とでもいうのか、 人一人が抱えるものの重さと ありふれているようでいて壮絶な人間ドラマに感情が揺さぶられて、観客である自分もその中で共感し、自分もまた人間であるということを発見したような気分だ。 人生は数奇な不思議なことにあふれているとこの映画はいってた。 生きたり愛したり許したり憎んだりするってことは不思議なことだ。 カエルがかわいそうだけど。 あまりにも圧倒的なものを目の前にすると、心の蟠りなんか忘れて相手に素の自分が出せるような気がする。 トムクルーズのセミナーは何とも滑稽でイタい面白さだが、 インタビュー後半のトムクルーズの表情は精悍な眼差しが美しい。 正直、トムの演技の才能を初めて感じた。  この映画が凄いのは3時間という上映時間を全く長いとは感じさせないドラマの密度の濃さだと思った。 
[DVD(吹替)] 8点(2012-07-25 01:36:36)
286.  ガタカ 《ネタバレ》 
(2010年映画メモをもとに) なんともいえない感動を味わえる映画でした。 ささやかに魂に伝わるものがあります。 時に能力の欠点は残酷に突きつけられるものですが、しかしそこではないところに素晴らしいものがありました。 スピリチュアルでヒューマンな映画だと思います。 音楽は非常に美しく漂い繰り返し、映画の中に不思議な空間が生まれてます。 こういう大切なものを伝える映画はそう多くないです。 (追加)無機質な空間の中で、体液がキーアイテムとなるのが面白い。 
[DVD(吹替)] 8点(2012-07-22 23:57:41)
287.  ヘル・レイザー 《ネタバレ》 
素晴らしすぎる恐怖演出。素晴らしすぎるグロ表現。 手作り感あふれる生々しいスプラッタ場面。 このヘルレイザーがホラー映画の名作であることは見てすぐ分かった。 正直ドラマは面白くないので途中で期待は落ち込んでましたが。 パズルボックスが生み出すSF的な表現が素晴らしい。 そこから発せられる光の表現にも味がある。 異次元をこれほど見事に描いたホラーはあまり無いです。 地獄の光景をここまで感じさせる映画もまず無いです。 不安を掻き立てる不条理なアイディアも神がかりに芸術的。 これはアートと呼べるホラー。 全く新たな新境地で恐怖演出を成功させた名作。 それは全く恐怖を他のホラー映画に依存していない独自の恐怖表現で完成され、 ホラー映画の中でも自立度が高く、そのオリジナリティーあふれる恐怖世界観には強みがある。 あの名作漫画ベルセルクの世界観にも多大な影響を与えた。 ファンタズムと並ぶ異次元の恐怖の傑作。 (※注意:蛆とゴキ虫が苦手な人は気をつけましょう) (DVD化されるのが遅過ぎたため一点マイナス) (追加:昨日レンタル店にヘルレイザーの続編「ワールドオブペイン」と「ヘルワールド」のレンタルアップDVDが500円で売ってたので買ってきてしまった。見るのがとても楽しみです) 
[DVD(字幕)] 8点(2012-07-21 00:14:58)(良:1票)
288.  トイ・ストーリー2 《ネタバレ》 
2回目の鑑賞だと思う。 内容をほとんど忘れてたけど、観たらやっぱり面白かったです。 大切な仲間のためなら絶対にあきらめない!というのがこの作品。 友情映画の良作であり、アニメだからこそ描けるこの友情の描写が魅力だと思います。 3作目を見た後に2作目を見るとさすがにCGの密度が低いのかなぁ、と思いますがそれが減点の対象にはなりません。 SF的な色合いが強くて何とも面白いです。 冒険とアクション性が高いのでワクワクします。 道路横断とかヤバいです。 うるさいカントリー娘も好きになってしまいました。 ブルズアイはディズニーのキャラクターらしさがあって良いです。 ただ、数々のウッディー・グッズには命が宿らないんですね。 1作目が好きな自分は初めてこの2作目を見たときに、バズライトイヤーが2人もいたのでなんだか複雑な感じでしたけど。 しかし1作目から良い感じに世界観が広がってます。 おもちゃにはおもちゃの世界がある、それを見事に描いたシリーズの2作目も面白かったです。   
[地上波(吹替)] 8点(2012-07-18 23:45:34)
289.  ヴィレッジ(2004) 《ネタバレ》 
大好きなシャマラン監督の作品。 気になってたけどやっと観れた。 村の雰囲気は少し奇妙ですが、美しく穏やかな感じです。 ただその村には秘密があります。 その秘密というのはこの監督の作品らしくあまりにも不思議で霊的な、神秘的な色合いを持ちます。 黄色いローブなどをまとってかなり神秘主義です。 閉鎖的な村の雰囲気は好きです。 閉鎖的な小さな村が舞台であるのにドッ××ィルのように村人達が牙を向かなかったのは少し意外でした。 村人を村から出さない閉鎖的な感じはありますが、それが他の作品にあるような血生臭さや暴力や束縛とは少しだけ感じが違います。 結束した集落ではだいたい村の中で怪物が現れるのですが、この作品ではその怪物の現れ方がまた面白いかもしれません。 村の外に怪物がいる限りは村の中には怪物がいない、と途中までは思ってました。 閉鎖的な小さな村だと、外から新しい来訪者が来てそれで怪物が生まれるという話も多いですが、この作品はそれとも違いました。 閉鎖的に守られた中での平和な環境がどうであるのかと考えさせられます。 盲目の美女と静かな森と隠された秘密があまりにもミステリーで美しい絵になります。 ただもっと血生臭い緊迫感を求めてたかもしれません。 あいつはどうしようもねーなってのが一人いました。
[DVD(字幕)] 7点(2012-07-13 23:55:32)
290.  となりのトトロ 《ネタバレ》 
非常に面白い作品です。 童心に帰れるというか、素直な自分に戻れる気がします。 これは夏休みにぴったり。 子供の視点で見事にファンタジーを描いた傑作です。 いやもう傑作すぎます。 僕がこの作品で気に入っているのは自然豊かな情景です。 それが昼と夜とでは全く違った表情を見せるところが素晴らしいと思います。 たとえば病院に行く道にしても昼と夕方から夜とでは全く違うものです。 この作品の夜には孤独と寂しさがあって良いです。 そして幻想があります。 バス停でお父さんを待つ場面は夜の孤独と幻想が見事だと思います。 メイが病院に向かう時の孤独がまた見事です。夕方の病院は遠すぎます。 夕方の描写が心なしか不安になります。 キャラクターはどれも素晴らしいです。 メイとサツキは勿論ですが、お父さんもおばあちゃんもカンタも素晴らしいです。 川を流れる水が透き通って綺麗だったり、そういった自然の描写が生き生きとしてます。 お地蔵さんやお稲荷さん、大木、鳥居など、そういったところに精霊が宿るかのような神秘的な描かれ方がされてます。 そこで流れる音楽がまた神秘的です。 もう何回も見た作品ですが、最近この作品を見ると今になって失ったものの多さに驚きます。 最近ハウル見たんですが、全然違う表現なので驚きました。 見終わった後にトトロや猫バスと別れるのが寂しいと素で思ってしまいます。 宮崎駿の中ではもっとも夢のある作品だと思います。
[地上波(邦画)] 10点(2012-07-13 23:29:50)
291.  トイ・ストーリー3 《ネタバレ》 
新しい愉快なおもちゃが増えて楽しい。 CGのレベルは相変わらず高くてビックリした。 (おもちゃにとっての)恐怖の牢獄アルカトラズ幼稚園の モンスターパニックのような地獄絵図描写が恐ろしい。  人を操作するピンクベアの存在が怖すぎる。 このピンクベアの存在を見たとき、 このおもちゃの世界は人間の世界の縮図だと感じた。 権力と偽善の怪物はあまりにも邪悪だった。しかしピンクベアの過去を知った時、 どれだけ邪悪でも悲しみに共感してしまう。  おもちゃの世界にも洗脳や尋問のような場面があってこれが何とも恐ろしい。 1作目の人体実験のサイコホラーな演出の時に感じた恐怖に似てるのかも。 牢屋の鉄格子の金属音はあまりにも暗く重い。 大きい赤ちゃんはフランケンシュタインの怪物だ。 赤ちゃんフェイスは相変わらずホラー色だ。  ま個人的な話、バービーはもっとビッチだと思ってたけどさ。 全体的にカラフルで楽しくハートフルな感動作。泣ける。 トイストーリーを子供のころから見てた自分としては少し寂しい余韻に包まれる。 この映画はCGだからだろうか?マジックの文字が日本語で書かれていたりする配慮がうれしい。 これは日本版トイストーリー3? するとトトロ人形は日本版トイストーリー3限定の配慮か?と思った。 
[地上波(吹替)] 8点(2012-07-08 23:51:30)
292.  ザ・セル2<OV> 《ネタバレ》 
(2010年の映画メモをもとに)こんなショボ映画に「ザ・セル2」なんて堂々のタイトルをつけないでください。 こんなの「ザ・セル」を真似して作られたB級サスペンス、SFアクションじゃん! そして作品がつまらないからって、オッパイで誤魔化すんですか。 カーチェイスや逃亡劇なんて本来の「ザ・セル」にはいらねえだろが。 製作者は内面世界を描くことに限界を感じてしまったのか、全く違うところに面白みを持っていこうとしたのは反則です。 1作目は内面世界を見事な映像美と色彩美で表現していましたが、この2作目ではまだ表層世界のSF表現です。 1作目は近未来的な感じだったと思いますが、本作はごく現代的な感じでした。 1作目のカルト映画+サイコサスペンスの巧妙な面白さは本作には皆無でした。 そしてザセル1は僕の中では「映像が最も美しい映画ベスト10」に確実に入る映画なんですが、ザセル2は映像の芸術は皆無といえます。 1と2では美術のレベルが圧倒的に違います。 続編なら同じ監督を起用すればいいのに。。。 ザセル好きで騙されてDVD買った人の多さを考えると絶対評価できません! (追加) ただ、オープニングかエンディングの風景がやたら美しかった記憶があります。 もう2年前なので記憶は確かではないですが山だったと思います。 オープニングとエンディング場面だけはザセル1っぽかった記憶があります。 間違ってたらすみません。
[DVD(字幕)] 3点(2012-07-06 22:37:24)
293.  スコーピオン・キング 《ネタバレ》 
ハムナプトラのモンスターが英雄として登場するのは伝説としては面白い。 オーソドックスなアクションエンターテイメントだと思う。 ムキムキマッチョなアクションとスペクタクルファンタジーな世界が魅力(でも長髪マッチョだと何故かセガールを思い出すのは僕だけ?)。 メムノーンの髪型が今の時代風で嫌だ。 預言者ヒロインの露出度がエロ過ぎる。 大きな金属の塊が落ちてきて直撃した人が気の毒すぎる。 余談ですがハムナプトラから何年経つか知りませんが、ハムナプトラから成長が止まってしまってる映画がけっこう沢山あるかもと、 この前ある映画を見ててふと思ったのを思い出した。
[地上波(吹替)] 5点(2012-07-06 22:05:06)
294.  大脳分裂 《ネタバレ》 
偉大なる中二病のオナニズム映画。 まだ性が暗黒の中にある10代の時期に見るような映画です(と、中二病の僕が言うのもなんですが・・・)。 まるで美術専門学校出風な勢いと若い感覚を評価したいです。 ただただ内向的で自閉的、全く外の世界に向かっていないインドアな暗さが魅力です。 この映画の中の近親姦をはじめとするタブーはあくまでも(思春期の暗い性の葛藤の中で起こる)自己性愛でしかないように思えます。 その自分の殻にこもってる感じがまた良いですね。 タブーをさまざま持ち出していますが、それが露骨過ぎるのに的外れな感が少しあります。 グロテスクなエロスの合い間に様々な映像を入れて多面的な哲学風な崇高な雰囲気を出そうとしているらしいのですが、その意図があまり繋がらず意味不明であり、退屈な失敗アートな感じになってしまった感じを受けました。 ただ酒場の映像は少しだけ良いです。 汚い体液を見せ付けられるのは不快です。 高校生のころは地元のレンタル店のドラマコーナーにこれが置いてあり、 強烈なタイトルとパッケージのためか、同級生男子の間でもこの作品の注目度は高かった。 10代の頃、怖いもの観たさでこの作品をレンタルしてきた友人たちと深夜鑑賞しましたが、 盛り上がるどころかドン引きの空気の中で沈黙する僕の隣で友人二人は「ひでぇ、こりゃひでぇ」とか言ってた記憶がある。 キリストと女3人による血と尿まみれのプレイは軽いトラウマになって今でも記憶に残ってます。 今、DVDを買いなおして観てみると、血まみれのキリストの場面はかなりカオスしてます。 キリストの膝の軟骨舐め舐めシーンは卑猥すぎます。 音楽がなかなか良いです。 ある意味で多くの男子の通過点かもしれない世界観を大々的に作品にしたことは評価。 自分はまだこの映画の暗さに魅力を感じているようです。 
[DVD(字幕)] 5点(2012-07-03 23:33:15)
295.  エクソシズム(2010) 《ネタバレ》 
まさにエクソシズムというタイトルがそのままという感じのオカルトホラー。 重みはないけど、家族の苦悩は描かれる。 望まないホームスクールを強いられる少女のメンタル的なものが描かれるドラマはあまり面白くないです。 母親がいけないんだと思います。 あと、この神父は好きじゃないです。 エクソシスト系は神父が大事だと思います。 ま、現代の神父はこんな感じなんですか。 悪魔に取りつかれた少女は白目をむき、絶叫はすんごい迫力ありますが、CGの助けを大いに借りた恐怖演出はあまり心に来ません。 椅子にはトーチャー系のサディズムしかありません。 ビデオの収集も盗撮映像の収集みたいに変態さが滲み出ちゃってるんで、なんか変だなぁって思ったんです。 エクソシストのスパイダーウォークや首の回転のアンチクライストぶりを考えると、 この映画のアンチクライストさなんて可愛いもんです。 こんなの思春期の闇ですよ。鏡の場面を見ると結局この映画の悪魔って彼女自身の心の闇でしかなかった。 可愛くないのはゴキ虫の演出だけです。 恐怖表現は比較的にライトなんですが、それよりも実際に起こっていることがダウナーで、 悪魔から救われても全然救われない話でした。 オカルト映画ですがソウなど最近のサスペンスからの影響も仄かに感じさせます。
[DVD(字幕)] 4点(2012-06-30 00:32:27)
296.  ミツバチのささやき 《ネタバレ》 
素晴らしい映画。 この子供時代に味わうような深い感覚を何度も味わいたい。 そして大切にしたい。 非常に神秘的な美しさと温かな温もりがあり、また死を連想させる暗い雰囲気がある。 それらが非常に生き生きとして描かれる。 アナという少女の視点を通して見た世界は非常に繊細で不思議な世界だった。 映画フランケンシュタインを連想させる場面がいくつかあって興味深い。 学校に子供たちが入ってゆく場面は、まるでミツバチが巣に帰るかのようで面白い。 ここから子供たちはミツバチに置き換えられてるのだと思った。 ドンホセの人体人形は人体実験をされているかのようで、フランケンシュタインの怪物のようでもある。 夜の森を村人が捜索する場面は映画フランケンシュタインにも登場する。 夜の森でアナがキノコを触ったときに炎が燃え上がる場面は性的なものを強く連想させる。 そのときのキノコは非常にグロテスクだった。 少女の火渡り遊びはあまりに危なっかしく、これは大人になる儀式のようで怖い雰囲気が漂う。 その光景を見つめるアナの孤独そうな瞳が印象深い。 映画中に流れる音楽が非常に温もりのある音で、幼い遠い過去を思い出すかのよう。 少女アナというアバターにより、不思議な世界を疑似体験するかのよう。 アナの大きな瞳には何が映るのであろう。 アナという少女の美しさは伝説化し、あまりに霊的な美しさは生きる妖精のよう。 他の映画の深さがまるで色褪せてしまいそうなほどの深さを持ったこの映画は 言葉には出来ない本物の価値がある。 
[DVD(字幕)] 10点(2012-06-27 22:48:00)
297.  ストレイト・ストーリー 《ネタバレ》 
恥かしいことに“ストレートに心に響く物語”で「ストレートストーリー」だと今まで思い込んでいましたが、 実は“ストレイト兄弟の物語”だったのですね。 これが実に素晴らしい映画です。 イレイザーヘッドをかました鬼才監督の作とは思えないです。 非常に優しく、画面は温かさに包まれます。 淡々と描かれるのは自然の温もりです。 派手なことをしないで面白みを出すのは熟練された表現だと思います。 広大な風景が映し出されるとまるで呑み込まれるような美しさと不思議な陽光の温かみをおぼえます。 旅の途中で様々な人とのふれ合いがあり、そこに人間の温もりがありました。 スローライフやマイペースを自分に取り戻し、自分の欠点までも許し愛せてしまうかのようなヒーリング度の高い癒し映画。 非常にヒューマンな映画ですが、リンチ監督のセンスによるユニークさも見られます。 リンチ監督の「闇」も今回ばかりは自然の中(夜の森の暗闇など)にひっそりと溶け込んでいるようです。 いや、普段から「闇」を見つめるリンチ監督だからこそ、この陽光みなぎる温かみの映画が作れたんだと僕は思います。 淡々としているところに「隙」があり過ぎてそうでいて、実は一切ないという、そして感動は本物という凄すぎる作品です。 (しかし僕は何故かウィンナーがとくに忘れられない) 
[DVD(字幕)] 9点(2012-06-27 18:48:51)(良:2票)
298.  マリー・アントワネット(2006) 《ネタバレ》 
 あまりにも優美な美術。 当時のフランス王家の暮らしぶりを見事なまでに再現してるんだと思う。 まるで自分もその王族の一員であるかのような疑似体験をするほどの 密度の濃い完璧な宮廷美術にたびたび圧倒された。 その雰囲気を助長する優雅な宮廷音楽。 甘い甘い宮廷生活はまるでケーキやお菓子のようだ。 パンクロックが使われるとまるで土屋アンナみたいな世界になってくる。 女性の生き方を描いているかのような、どちらかというと女性向な感じの映画だった。 マリーアントワネットの生きざまは女性として美しい。 民衆の暴動はほとんどが音とシルエットのみで不安に描かれています。 以前に何かのドュメンタリーで観た首飾り事件だの、処刑だのといったところは出てこなかった。 甘い宮廷生活の崩壊した風景はまるでマリーアントワネットたちが食い散らかしたケーキのようだった。   
[DVD(吹替)] 7点(2012-06-25 23:48:49)
299.  ヘルレイザー2 《ネタバレ》 
ヘルレイザー2は相変わらずグロ・アート全開だ。 このヘルレイザー2は前作よりもSF色が強くなっていると思う。 壮大な異次元地獄の迷宮が見所だ。 ゴキブリの演出が前作同様にショッキング。 この2作目は前作ほどホラーとして成功はしていない。 その理由の一つが地獄の魔道師たちのヒューマンな部分が見えてしまうからだ。 そこで彼等に軽い共感が生まれ、魔道師たちに威厳のようなものは失われてしまう。 人間離れした怖さを感じづらくなった。 これだけ続編が出る事は予期しなかったとはいえ、2作目にして人間的な部分を見せてしまう魔道師たちとはどんなものか。 スケールが大きくなった事で恐怖は感じづらくなった。 広大な迷宮などSFファンタジーとして見応えのある作品となったけど、前作ほど異次元を描いていないように思える。 映像のスケールばかり大きくはなったが、異次元の奥行きが前作ほどは感じられない。 とはいえ突拍子も無い奇抜な演出にセンスを感じる。 鎖で縛られた裸体の生贄女はエロ過ぎた。 ここは間違いなく抜きポイントだ。 残念なところもあったけど、見応えのあるSFホラーの名作部類にある。 なんと!監督はあの「北斗の拳」のトニー監督らしい。 どうりで、再現度とイカ臭さは共通するところがあるのかも・・・ 
[DVD(字幕)] 6点(2012-06-22 23:43:13)(良:1票)
300.  ホテル・ルワンダ 《ネタバレ》 
ルワンダ紛争の悲惨さをただただ伝えていました。 人間の怖さと残忍さがあり、 また逆に人間を救おうと必死になる人の姿があります。 そして怯えながらも必死に生き延びようする人々の姿があります。 家族愛と子供たちの笑顔がありますが、 外では無数の死体が転がります。  大虐殺の被害者の膨大過ぎる数の上で、 子供たちの歌う民族音楽には生命の力が漲ります。
[DVD(吹替)] 7点(2012-06-22 23:14:31)
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