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アラジン2014さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 678
性別 男性
自己紹介 ソフト化されたタイミングでのレビューが中心です。2008年、子供の頃から夢だった自宅シアタールームがついに実現しました。(100~110インチ程度、音響2.1ch)できるだけネタバレせずに書いていますので文章がおかしい場合もあると思いますが、暖かい目で見守ってやってください。(2014初登録)

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281.  M:i:III 《ネタバレ》 
ミッションインポッシブルシリーズは大好きなのでその都度しっかり見ているハズですが、どうしてもパート3の内容が思い出せません。再鑑賞するもほとんど思い出せず、まるで新作を見ているかのような気持ちでした。人間の記憶がいかに曖昧なのか痛感しますね(笑)   最初からよく作りこまれていてなかなか面白いのですが、しかし同時にかなりツッコミどころも多いストーリーです。後半かなり重要だと思われる香港の潜入部分が完全に端折られていたのは笑えました。いいセンスですJJ(笑)そのあたりから様々な矛盾点が出てきます。。 まず盗聴&TOP関与に関してはベンジーが知らない、もしくは噂でもルーサーの耳に入らないのは少々違和感。またあれほどの軍事力を持っている敵(フィリップ・シーモア・ホフマン)が、ラスト自分一人で現れて殴り合うのはかなり中学生的。挙句車に・・ 奥さんも初めて銃の扱いを教わった割には手際が良すぎて一流エージェントを・・  ちなみに奥さんはラスト付近で初めて夫の仕事を目撃した訳ですが、小太りの人からボッコボコにされてる旦那を見てさぞビックりしたことでしょうね。(うちの旦那、弱っわ・・) フォールアウトを鑑賞した後なので奥さんネタも感動一際。まあなんだかんだいっても結構楽しめましたので少し甘めの点数です。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-04-22 13:47:25)
282.  運び屋 《ネタバレ》 
皆さんの評価が高いのが驚きでした。。確かに出演陣も超豪華、各シーンも非常に素晴らしい出来でラストまで目が離せないのは事実ですが、でもこのおじいちゃんは何かが間違っているし、結局何が言いたかったのかよく理解できなかったというのが正直な感想です。  家族が大切だということはよく伝わりましたが、それは至極当たり前のことであって取り立てて加点につながるほど説得力があったとは思えませんでした。また、裁判で本人が反省し真摯に罪と向き合うことも素晴らしいことですが、これもまた正常な人間であればある意味当たり前のことです。むしろ89歳になって大罪を犯してから改心とかって完全に遅すぎ(手遅れ)でしょう。その彼が幸せそうに刑務所で花壇をいじっていても何も響きませんでした。 あと気になったのは家族の在り方です。おじいちゃんは犯罪で得た金で孫の結婚式を挙げ農園を買い戻した訳ですが、これは絶対に許されない行為、家族に対する最大の裏切り行為であるはずです。本来なら家族一同おじいちゃんに対してガッカリすべきところですが、この映画では終盤家族が一致団結しておじいちゃんを擁護してしまいます。まあ心境は判らなくもないですが、とても違和感がありました。  過去を振り返るとイーストウッドが作った映画で素晴らしいと感じたのは「許されざる者」「パーフェクトワールド」の時期までで、その後の映画はひどく退屈で小難しい理屈を並び立てるだけの映画しかなかったような印象です。本作もアメリカンスナイパーなどと同様、一見すると完成度が高いように見えて、実は価値観の押し付けが酷くまるで深みがない作品だったように感じます。(各シーンや全体の雰囲気は非常に素晴らしいのですが)
[インターネット(字幕)] 5点(2022-04-22 13:42:00)(良:1票)
283.  ロミオ&ジュリエット
世間的にはすこぶる評判が悪い本作ですが、実は結構好きだったりします。あの古典ロミ&ジュリをあえて超下品な現代版に作り替えた監督には拍手を贈りたい。バズ・ラーマンがメガホンをとってくれたおかげで音楽が最高にクールでスタイリッシュになっています。  主演二人の美しさは誰もが認めるところですが、助演のジョン・レグイザモとハロルド・ペリノーが下品で最高、さらに助々演のジュリエットの乳母や神父さんなども素晴らしい雰囲気を醸し出しています。また、音楽もさることながらカメラワークや色の使い方、衣装もクールで素晴らしいです。  古典セリフそのままの演出が不評ですが、あえて”ダサカッコイイ”を狙ったものと思われます(まあハズしちゃっていますが)。この映画は名作には程遠いですし、皆に広く愛される映画でもありませんが、、でも実は結構好きっていう人も少なくないかと。1968年版と比較しなければコレはコレでクールだし一つの映画として成功していると思われます。悪くない映画ですが深みがあるとはいえないので、軽い気持ちで鑑賞するのが正解です。クールさに敬意を込めて少し甘めの点数です!
[DVD(字幕)] 6点(2022-04-22 13:34:31)
284.  アド・アストラ 《ネタバレ》 
酷評なので覚悟して観ましたが確かに一般受けが難しそうな映画でした。良くいえば重厚、悪くいえば退屈、「惑星ソラリス」「地獄の黙示録」「2001年宇宙の旅」などのエッセンスを含んだ正当派の作品ですが、重厚な割に散漫で雑な描写も多く、トータルとしてはやはり微妙な仕上がりだったように思います。  映像は綺麗でオープニングの大アンテナは息をのむ美しさ、月や地球、海王星の神秘的な様も非常に素晴らしいものです。しかし月面でのチェイス、猿の一件、火星ロケットへのあり得ない突撃等々、明らかに不自然と思えるパートも多く、意味があるのかないのかよく判らないシーンにばかり力を入れていてテンポが悪くなっています。 笑顔の裏で異なる主人公の心情も非常に興味深く、火星でメッセージを送るまでの前半パートはなかなか印象的で面白かったです。しかし火星以後がどうにも面白くありません。本来監督が描きたかったのは後半部分だと思われますが、主人公親子の内面に深く切り込んでゆくハズの後半パートがどうにも薄っぺらく、サクサク進んだ挙句に出てくるラスボス(パパ氏)のどうでもイイ感ときたら。。  この映画は老いた父(常軌を逸した天才)に引導を渡しに行く息子の物語で、明らかに哲学の映画です。宇宙サーフィンや爆破を動力にして帰還する件など、不要なことは思い切って削除し、父が息子を突き放すような会話など主人公の葛藤や苦悩をもっと描いて欲しかったです。なんとも惜しい作品。(好きなジャンルなので甘めの点数で)
[インターネット(字幕)] 6点(2022-04-22 12:29:32)
285.  アナイアレイション -全滅領域- 《ネタバレ》 
映像=キレイ、設定=面白い、キャスト=素晴らしい、雰囲気=素敵、流れ=良い、脚本=微妙。  エクス・マキナ監督の新作ということで期待しましたが、予想以上の難しさ。原作を知っている方には意外と評判が良かったみたいですが、映画だけ見た人には「???」が多い脚本でした。ぶっちゃけ、脚本以外の部分はかなり良い感じなので、脚本(特に謎解きの部分)もう少し何とかならなかったの?と少々残念でした。(謎が残ること自体はOKですが、本当に何一つ解決しないままシマーが消滅しちゃうんですよねぇ) 旦那の別人感も最後まで生かされず(ラストのサプライズとして残したのでしょうが)、そもそも主人公が最初から最後まで「わからない」を連発していて、これでは観客には伝わらないよねっ、と。。まあしかし仮に主人公にストーリーテリングさせていたとしても結局は内容が難しすぎてついていけない感じが溢れていますので、どちらにせよこの本の映画化を選んだ時点で微妙になるのは想定内でしょうか。  映像も綺麗だしシマ―内の事件の数々、登場人物のバックボーンも面白く、あれもこれもいちいち意味深で興味深いです。個人的には人型になる植物の件はもう少し掘り下げて欲しかったです。。また、目的意識のシッカリした人間が多数シマ―内に入った場合どうなるかも興味が湧きました。JJリーの最期がイミフでしたが、ラストの得体の知れない恐怖のドッペルゲンガーは秀逸でした。  個人的にはドゥニ・ヴィルヌーヴなんかより断然アレックス・ガーランド派なので今後も頑張っていただきたいです。(好きなジャンルなので若干甘めの点数で)
[インターネット(字幕)] 7点(2022-04-22 12:28:12)
286.  ジョーカー 《ネタバレ》 
※評価変更しました。  先日酷評しましたが、世の評価と私の感覚にズレがあり過ぎるので三度見返してみました。私の場合は映画全体を真に受け過ぎていたようで、普通の心理ではない主人公を一生懸命理解しようとしても境遇が違い過ぎる自分には理解が及ばないことに気付きました。私の場合はもっと大きな視点、あくまで第三者の目線(例えるならカウンセラー的な目線)で鑑賞したほうが彼の状態がよく理解できるようです。 上記のように映画の見方を180度変えてみたら彼の苦しみ、心情などがよく理解できるようになりました。その上でのあのラスト、確かに素晴らしい映画でした。おかげ様で皆さまと同じ”アハ体験”が出来ました。+5点の7点です。  ・・・・・・・・・・ここからは以前の評価・・・・・・・・・・  やたら人気なので期待値マックスで挑んだのが悪かったかもしれませんが、この難解で気難しい作品を深く理解できるという方が多くてビックリです。年間100本ほど映画を見る私ですが、この「joker」という映画のほとんどの部分が理解できませんでした。  他のどなたかが「タクシードライバーに似てる」と書いてらっしゃいましたが確かにそう感じました。(私はタクシードライバーも内容が理解できず2点にしました) また、「恵まれている人には理解できない映画だろう」と書かれている方もいましたが、確かに私は恵まれているほうなのかもしれません。しかし裏を返せば、自分が恵まれていないと感じている人がなんと多いことか・・ マイナス思考&思い込んでいるだけでは?という気もしないでもないですが、自分の境遇に関しては主観の問題も大きいのでなかなか量ることができません。  確かに、、アーサーは同情的な境遇ではありましたが、世の中、悲惨な境遇の人でも立派に生きている人は沢山います。また、どんな理由があったにせよ人の命を奪うことは許されないと思われます。むしろ、大変な状況であってもプラス思考で明るく頑張れと言いたくなる映画でした。。  タクシードライバーの主演だったデニーロが批判する側に回っていたことに1点。後半、パトカーのボンネット上で踊るシーンに1点の計2点です。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2022-04-22 12:27:40)
287.  ターミネーター:ニュー・フェイト 《ネタバレ》 
序盤から焼き増し感・既視感アリアリですが、それを感じさせないスピード感で前半の40分はあっという間でした。しかしやはり「ああ、ターミネーターってパート1と2で見せたいものを全て出しきってるんだなぁ」と再確認させられるのも事実で、個人的にはドラマ版「サラ・コナー・クロニクルズ」までで物語は綺麗に完結しているんだと痛感します。(クロニクルズのパイロット版のほうがずっとワクワクさせられたし)  リンダ・ハミルトンにもっと意味を持たせてくれるものと思っていましたが、「未来を変えた。礼はイイ」で彼女の役割は終わってしまいます。30年の歴史を感じさせる風貌の割には彼女はただの補佐役に成り下がっており、これなら思い切ってオープニングの衝撃&出オチで息子共々T-800にやられてしまったほうがずっと良かったのでは?とすら感じてしまいました。  とにかく蛇足感・繰り返し感が強く、ジョンを死亡させてダニーを出す意味も分からないし、サイバーダインを終わらせてリージョンを出す意味もよく判りませんでした。(てか、意味ないじゃん) 更には中盤、リンダとT-800に妙な会話をさせて古参二人の存在に意味を持たせようとしてしまったがため、なんだかよくわからないイミフな映画に成り下がってしまっています。  マッケンジー・デイビスがサマー・グロー並に存在感を発揮していて非常に良かったです。ボーイッシュなのに女の子としてもとても魅力的で、プライベートでギャップがある描写でもあれば最強の萌キャラになったでしょう。彼女の魅力に若干甘めの点数です。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-04-22 12:25:35)
288.  アス
元々、ゲット・アウトも世の評価ほど良いとは思えず、今作もさほど期待せずに鑑賞しました。やはり根本的に地下道やドッペルゲンガー、政府の方策への言及が弱く、だから何なの?的な流れになってしまっています。(ドッペルたちが13日の金曜日のジェイソン並に強くてイミフですが、そもそも彼らに言及したらダメな映画なのかもしれません)  ただ、オープニング1986年のアデレードのパートは非常に素晴らしく、ラストの伏線としてはとてもよく効いています。子役の演技も素晴らしく、オープニングの音楽も良かったです。しかし反面、終盤に出てくる「ハンズ・アクロス・アメリカ」のパロディは大して面白いとも思えず、結局何も解決していない点がモヤモヤします。  オープニング&オチのつけ方は最高、ドッペルゲンガーに初めて遭遇した時の家族全員の顔芸も最高。これらに免じてこの点数で。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-04-22 12:24:09)
289.  わたしを離さないで 《ネタバレ》 
話としてはSFの側面が強いはずですが雰囲気重視のせいか、どうも”暗い青春恋愛映画”の様相を呈してしまっています。そもそもプロローグでクローン技術の普及発達まできちんと言及されていないがため、ヘイルシャムのパートもあまり可哀そうに見えず、ルーシー先生の告白の衝撃も微妙、コテージで自分のオリジナルにまで話が及んでもあまり衝撃的に感じられないのは残念でした。  詩的な文学作品は大好きですが、雰囲気を重視しすぎたせいで「クローンにも人間の尊厳があるのか」というとてつもなく重大な問題がスルーされてしまっているように感じました。(そこを描きたかったんじゃないのか?って話ですよ) 他の方も書かれていますが主人公達が自分の運命を受け入れてしまっていること自体にも無理があり、「悲しい」を共有できないばかりか、厳しく書くなら「バカなの?死ぬの?」という状態にまで陥ってしまっています。ヘイルシャムの描写からクローンにも”心”があるのは一目瞭然ですが、そこもサラッとスルーされており、あくまで彼らはクローン羊と同じ、物と同じなんだという扱いになっている点にも激しく違和感を感じました。(実際問題、あれだけ素直で素晴らしい若者達と接している看護士の描写もあるが、なんとも思わずにサクッとメスを入れられるものかね?)  映像の美しさは当然ですが「提供」「三回目」「終了」などの言葉の雰囲気も非常に素晴らしく、彼らの絶望感や未来がやってこない感じがよく表現されています。好きなジャンルなので期待していただけに残念な作品でした。余韻があるので点数は少しオマケで。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-04-22 12:23:27)
290.  ロスト・マネー 偽りの報酬
やたら豪華な出演陣の割にいまいちパッとしない脚本、ただし無関係だった嫁たちが結託して強盗を行うという発想自体は悪くありません、むしろ発想が良かっただけに超豪華な俳優陣がほとんど生かせていないのは残念過ぎました。ミッシェル・ロドリゲス、ルーカス・ハース、ジョン・バーンサルなんかほとんど死んでる状態、コリン・ファレル&ロバート・デュバルもいい演技をしていますがイマイチ勿体無い扱いです。結局最終的にはデビッキの裸体とヴィオラ・デイヴィスの唇ばかりが印象に残る残念な映画でした。(個人的には後の運転手として入ってきたシンシア・エリヴォが印象的で良かったです)  音楽はオシャレでジャジー、映像も綺麗なだけに勿体無い作品です。日本語のタイトルも悪いですね、この内容でしたら普通に「WIDOWS」にすべきだったと思います。リーアム・ニーソンを前面に押し出した割りにラストもいまいち描き切れていないように感じました。色んな意味で残念過ぎる映画。
[インターネット(字幕)] 3点(2022-04-22 12:20:40)
291.  ムーンライト 《ネタバレ》 
当時はそれなりに話題になりましたが触手が反応せず、今になってやっと鑑賞しました。やはり自分の勘って意外と当てになるものですね。  まず事実として、イイ映画だったとは思います。でもちょっと地味で退屈な脚本で、流れ自体もスローで安易に読める展開が待っています。この映画が作品賞・脚色賞を取ったなんてにわかにには信じられませんし、マハーシャラ・アリも魅力的な男を演じていますが、だからといってこれで助演男優賞はちょっと疑問でした。(ディカプリオ氏とかどんだけ苦労してるんだよって思いますし、明らかに忖度が働いていませんかねコレ)  100歩譲っても親がヤク中だった人の気持ちは理解できないし、知り合いに売人も居ない、自分にゲイの気も無い、有色人種として差別を受けたこともない、恋愛も人並みだった私にはなかなか理解が難しい映画でした。ただただ「可哀そうな子、耐えろ、ガンガレ!」という感情は芽生えました。シャロンの成長物語として見ても、何となくズレちゃってるような気がしたのは私だけでしょうか?個人的には椅子でぶっ叩く判断をする前に告訴する判断をして欲しかったです。(ケヴィンのほうは割と正しく成長してるように見えます)  エンタメ的には椅子で殴り倒してから金歯を装着するまでを詳しく描いて頂きたかったところですが、まあそういう映画ではないですね(汗) あそうそう、今回と同じ感想を20年くらい前の「トラフィック」という映画でも味わったような気がします。(アメリカ限定で評価される映画でしょうね)
[インターネット(字幕)] 4点(2022-04-22 12:16:56)
292.  イエスタデイ(2019) 《ネタバレ》 
まず皆さん同様、やはりビートルズは偉大なのです。とにかくこの映画はビートルズの楽曲の素晴らしさ+発想の面白さに尽きます!私も昔バンドマンでギターを弾いていましたので主人公同様、夢のシチュエーションと自己嫌悪の狭間で悩むのがよく理解できました。きっと私なら彼のように振る舞う度胸はないでしょうけど、途中で出てくるイエローサブマリンの二人と78歳のあのお方が強い説得力をもって後押ししてくれたのも興味深く感動的でした。  ただ、マンセーできない点も結構目立ちました。一見すると人の好さそうな主人公ですが、14歳からマネージャーをしてくれていた同級生の気持ちに気付かないのは不自然過ぎますし、その彼女から貰ったギターを平然と使い続けてスターダムにのし上がるのもなんか嫌。彼は友達に恵まれていましたが、その友達とエルがくっついたとたんに、エド・シーランの大ステージを利用して友達から奪い返す性悪具合も酷いです。挙句はバックアップしてくれた多数の人たちを踏みにじって彼女としけ込むド根性具合もなかなかです。この辺の粗が気になる方はなかなかマンセーできない映画ですが、何となく軽くスルーしちゃえば非常に明るくてスッキリした青春・音楽・恋愛映画になっちゃいます。  ダニーボイルの影響なのか、リチャードカーティスの他の恋愛映画よりも脚本がアッサリしていて非常に見やすい点は高評価です。監督が変にこねくり回すことなく素直に映画を終わらせている点も良く、前述の粗を差し引いても非常に清々しい余韻を残す大変素晴らしい作品だったと思います。どうやら私はダニー・ボイル監督が大好き!らしいです(笑)。ビートルズの楽曲と”あのお方”に対してこの点数です。(ビートルズの楽曲とあのお方で出ていなかったら映画自体は4-5点かな)
[インターネット(字幕)] 7点(2022-04-22 10:52:19)
293.  ミッドサマー 《ネタバレ》 
高得点が多くて意外でした。個人的には全くハマりませんでした。プロットは素晴らしいものの、最初っから見せ方が気に入りません。おそらく対比のつもりでしょうが、導入部からやたら暗くて鬱屈した表現の数々。つまらなくて気が滅入りました。  中盤以降、白夜で美しい北欧の天気を見せられても最初のつかみで失敗しているものだからどうにも退屈します。そして飛び降り以降、異様な人たちの異様な行動と異様な性的描写の数々やトリップした映像表現等は素敵でしたが、なんだか現実離れしすぎていて見ている側(私)の心には迫ってきませんでした。(あの状態でエッチなことして「イって」と言われたら俺なら萎えるわww)  終始ホラーの基本を無視した表現で、これにハマれば恐ろしい感覚が味わえるのかもしれませんが、私の場合は見終わった後「やっと終わったか」という感じでした。美しいロケーションに免じてこの点数ですがかなり長く感じた映画です。
[インターネット(字幕)] 3点(2022-04-21 17:11:35)
294.  ボーダー 二つの世界 《ネタバレ》 
原作がヨン・アイビデ・リンドクビストということで、ぼくのエリ的なものを期待しましたが遠く及びませんでした。(原作本は読んでいないので、あくまで映画としての比較)  いっちゃ悪いがやはり見た目に美しくないと見ていて耐え難い。ぼくのエリは二人の子供が素敵だったから哀愁を感じた訳で、心の清いトロルが森を裸で走っていてもイマイチ響きませんでした。そういう意味では原作小説を読んだ方がより本質を理解することができるのかもしれません。 まあ、深読みすればマイノリティーとしての生き方など色々考えさせれらることもあるのかもしれませんが、ちょっと現実離れしすぎていて感情移入しにくい作品でした。虫を食べたり泥んこになったり特殊な性的描写なども含めて、、あまり美しい映画ではないので複数回の視聴はないかな。。原作者のファンなので少し甘めの点数ですが、正直少々ガッカリした作品です。
[インターネット(字幕)] 4点(2022-04-21 17:07:35)
295.  DUNE デューン/砂の惑星(2021) 《ネタバレ》 
原作未読・リンチ版未見・特にこの映画やスターウォーズなどに思い入れがある訳でもなく、あくまでSF映画好きという立場でレビューいたします。2時間半の長枠でしたが何だか早送りでダイジェスト版を見ているような印象を受けました。映像は素敵なのですが、このスケール感と重厚感を推したいのであれば20話程度のTVドラマのほうが向いていたかもしれません。悪人が戦いを仕掛けてくるまでの動機付けが1時間少々ではあまりにも短すぎました。  全体的にダイジェスト感が出てしまっているので、話のスケール感の割にはとても小さくまとまってしまったように見えます。あまりにも話がとんとん拍子に進みすぎて、主人公(黒髪ですが赤い彗星シャアのようなジャニーズ系)などはまるで取って付けたようにしか見えません。動画で見た砂漠の歩き方を実践するシーンも滑稽すぎるし、毒針を手で取るのも失笑。終盤のスティルガー(ハビエル・バルデム)率いるフレメンの戦士との決闘も明らかにご都合主義的でイビツでした。父アトレイデス(オスカー・アイザック)もかなり勿体無い最期だったし、ダンカン(ジェイソン・モモア)も同様にほとんど無駄死にのようにしか見えませんでした。  最初からパート1と出すくらいなら思い切ってパート1とパート2の二本立てで上映したほうが良かったと思います。こんなところで終わられたんじゃ観客は到底納得できないし、むしろ2部作に分離して徹底的に静の流れのパート1、徹底的にやられるパート2の二部構成のほうが面白かったと思います。 SF映画大好き人間ですので密かに期待して鑑賞しましたが、まあ、やはり、まだスターウォーズのほうがマシかなといった感想でした。(つくづくヴィルヌーヴ監督とは相性が悪いと痛感します)
[インターネット(字幕)] 5点(2022-04-15 00:38:05)
296.  バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
バットマンじゃなくてバードマンにしたのがオシャレ、ドラムをバックに長回しで舞台まで歩くのもオシャレ、役者の生き様を小難しい屁理屈や哲学風に挿げ替えて語るのもオシャレ・・ エドワード・ノートン(マイク)とエマ・ストーン(サム)の絡みもスマートだしその他出演陣も豪華ですが、これは明らかに映画通&業界人向け、そしてマイケル・キートン(主人公)のリアルな当時を知っている大人世代に向けた間口の狭い作品です。どう考えても確信犯的で「一見さんお断り」臭がプンプンしていますが、その反面、映画の内容(ストーリー)自体は割とシンプルで、誰もが陥る可能性がある家族との不和や、どん詰まりに陥った仕事(また、過去の栄光)など、割と当たり前のことが「愛について語る時に我々の語ること」の舞台劇とウマくリンクさせて語られています。  全体的にかなり細部まで考えられており、業界人が一般人に対して訴えたい作品への気持ちなどが、ギリ一般人の頭脳でも判るレベルで表現されています。惜しいのは導入部のマーベル系のヒット作を貶すネタは2022年では既に古くさくなっている点、そしてここで笑える若者には刺さらない映画の内容になっているという大きな矛盾があげられます。 ”大人として”映画を見た後には(無知がもたらす予期せぬ奇跡)が言い得て妙すぎて素晴らしいのですが、普通の一般人(や若者など)にはあまり刺さらず、さほど面白い映画だったとは言い難いのが非常に残念なところです。好きな作風なので甘めの点数ですが正直微妙な作品でした。(レイモンド・カーヴァーの小説は未読)
[インターネット(字幕)] 6点(2022-04-14 17:55:00)
297.  オープン・ユア・アイズ
オープン・ユア・アイズに感激してトム・クルーズがバニラ・スカイをやりたがったという話は有名ですね。リメイク版はまるでトムのPVのようなパッケージで少し引きます(笑)。当初バニラ・スカイを観るつもりでしたが、、調べてみるとオリジナルと比較論争があることを知り、ならばオリジナル版である本作のほうが先だろということで無理やりこちらを鑑賞しました。  この映画は脚本ありきなので、そういった意味ではオリジナルである本作を評価せざるを得ないところです。しかし映画はオリジナルだから価値が高いとも限りません。個人的にはリメイク版であるはずのバニラ・スカイのほうが圧倒的に洗練されていて観やすい映画になっていたと思います。一言でいってしまうとオリジナルのほうは全体的にチープで素人くさく、リメイク版のほうは一流たちが金にモノをいわせて丁寧に作ってあるといった印象でした。  内容に関してはほぼほぼ同じなのに鑑賞後の余韻が正反対だったのには驚きました。お化け屋敷から出てきたような印象の本作(オリジナル)と比べ、バニラ・スカイのほうは余韻が素晴らしいです。なんだか初恋に敗れたようなほろ苦さや甘酸っぱさがあってとっても素敵なのです。オリジナル脚本であるオープン・ユア・アイズには敬意を表しますが、個人的にはバニラ・スカイのほうが圧倒的に良かったです。
[DVD(字幕)] 4点(2022-03-29 14:57:04)
298.  ヒア アフター
日本ではパッケージに津波のシーンがありますと配慮されています。この映画では津波は一つの事例として取り上げられており、交通事故も同じ条件(死)で扱われています。かなり真面目な映画で「死をどのように考えるか」を真剣に扱っていると思います。死はどんな人にもやってくるし、どんな事情であれ納得できないし、そして誰にも結論は出せないことが「死」なのだと思います。  全体的に暗いトーンで描かれていますが、冷やかしが無いので当事者も鑑賞できると思います。当事者は簡単に気持ちの切り替えなど出来ませんが、切り替えの一つのきっかけにはなりうる映画だとは感じました。人間の本質を映画化するのは難しいですが、それにトライした映画だと思います。ただし、イーストウッド(監督として)と私はあまり合わないようで、この映画もちっとも面白くはありませんでした。むしろ退屈で退屈で仕方がなかったです。
[ブルーレイ(字幕)] 3点(2022-03-26 16:41:54)
299.  パルプ・フィクション
公開当時、若手天才監督現る!と話題になりました。しかしながらキャストを見てみるとブルース・ウィルスは有名でしたがその他はティム・ロス、ジョン・トラボルタ、ハーヴェイ・カイテルらパッとしない人ばかりで正直興味が沸きませんでした。サミュエル・L・ジャクソン?誰それ?過激なだけの今風映画だろきっと。そう思って結局レンタルビデオで済ませましたが、小さなブラウン管で観て激しく後悔しました(笑)凄すぎる、なんなんだこの面白さはっ!(当時はまだレザボア・ドッグスも知りませんでした)   全編捨てシーン無しでどこをどう切り取っても面白い映画ですが、個人的にはウォーケンの喋りのシーンが大好きです。あそこしか出番がないのに天下のウォーケンを持ってきたセンスも素晴らしいのですが、10分くらいオッサンのしゃべりを持ってくる際どい演出に脱帽です。話の内容が非常に面白くてハイセンス過ぎるシーンです。あと、ボス=マーセルス・ウォレス(ヴィング・レイムス)が八百長ボクサーを探させる時のセリフも大好きです。。(アジアに逃げても茶碗の中まで探せ・・的なシーン)  当時は若かったので素直に興奮しましたが、冷静に考えると内容なんかなくてペラっぺらな映画です。最初に出てくる「パルプ=」の説明通りの映画ですが、不思議なことにいつ見直してもニヤリとさせられます。ホンモノってこういう作品のことをいうのでしょうね。
[ブルーレイ(字幕)] 9点(2022-03-22 17:09:30)
300.  ボーン・スプレマシー 《ネタバレ》 
パート1は割と地味で低評価なところもありましたが、パート2は最初から毛色が変わっていてアクション路線バリバリで驚きます。しかしきちんとリアル&シリアル路線も引き継がれているので、徐々に謎が解明されてゆくサスペンス要素が良いアクセントになっています。結果的に一定の重厚感が維持されつつも適度にエンタメ要素がプラスされバランス型のサスペンス&アクション作品に仕上がっています。  いきなり恋人が居なくなるのには驚きましたが、諜報員って一人で行動するほうが合っていますのでかえって良かったような気もします。ハンドカメラが揺れすぎ問題はありますが、おかげで生々しい感じはよく表現されています。今作もリアルなアクションシーンは健在で、この映画を見ているともしかしてリアルな諜報員(&殺し屋さん)もこんな感じなのかなって思ってしまいます(汗) 難点はボーンの側の物語はそれなりに綺麗に流れているものの、CIA側の物語がやや煩雑で判り難いのが惜しいところです。CIA側は登場人物も多いし話も込み入っているので仕方ないのかもしれませんが、もう少しスッキリしてもらいたかったです。ただし敵側はパメラ、ニッキー、アボット、キリル等、魅力的な人物目白押しです。  全体的にアクション重視になっているのでエンタメとしては非常に観やすくなっています。今作(スプレマシー)と次作(アルティメイタム)は完全につながっていて、エンディング後に早く続きが見たくて仕方がありませんでした(笑)
[映画館(字幕)] 9点(2022-03-22 15:01:30)
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