21. プライドと偏見
《ネタバレ》 誘われて行った試写会にて。男としての「プライドと偏見」に基づいた独断を少しばかり。 この映画はラブストーリーですが、デートムービーではないです。カップルではなく「『ブリジットジョーンズの日記』をおもろいと思う女性」にオススメしたいです。「ブリジット~」もこの作品も原作は同じですが(「ブリ~」は原作を現代風にアレンジ)、前者はコメディ・こっちはラブストーリーという決定的な違いがあります。しかし狙っているターゲット(独身F1層?)は同じかと。で、独身M1層に属する俺にとってはどうだったかというと、おもしろみもなにもないただ苦痛な映画でした。 一言で言い表すと、「色狂いの一家が目の色を変えて金持ちの独身男性を探す映画」です。登場人物はみんなどこかマイナス方向にズレているように描かれていて、魅力に乏しいです。ヒロインとヒーローも最初は例外ではなく、皮肉屋のヒロインが、金持ちだが愛想の悪いヒーローのことを一方的に誤解し毛嫌いします。 一方でヒーローはヒロインに惚れるのですが、残念なことにその理由は明らかにされません。で、最後はお約束どおり、誤解が解けて晴れて婚約!に至ります。しかしその動機は「金持ちのヒーローは実はいいやつだったということに気付いたから」でしかなく、ふたりが惹かれ合うに至る繊細な描写はほとんどなされていません。あくまで「金持ちであること」が婚約の前提にあるため、「金持ちでええやつやったら誰でもええんかえ」と、自分にとっては感慨深いものではなかったです。 「ラブアクチュアリー」の製作者が絡んでいるだけあって、複数の登場人物を集約させてストーリーを展開していく流れはなかなかでしたが、そのせいで世界が小さくなってしまい、前述のように設定もよくないので感情移入するには至りませんでした。こういった少女マンガのようなデキた話にどこまで首をつっこむことができるか、がこの作品の評価のボーダーラインではないでしょうか。 というわけで、4点です。上映後、ハンカチを持って目を腫らしている女性を見て「やっぱりここまで温度差が違うもんなんやなぁ」という実感を持てた、という意味ではいい映画でした。 【追記】キーラナイトレイのうなじには10点をあげたいです。 [映画館(字幕)] 4点(2005-12-15 01:35:11)(良:1票) |
22. ソウ
《ネタバレ》 この映画でいちばんおもろいのは最初のシーンです。そっからじりじりテンションが下っていく出オチみたいな映画。最初のシーンとオチを思いついたもんやから、これでいったらあとはどうとでもなるはず!とノリで肉付けしていった映画です。 怖いかと聞かれれば怖いです。ああ怖い。でもただそれだけです。オチへの伏線の張り方がすごく弱くて、一度分かってしまうと二度と観ることはないのでは?真ん中に死体が転がっていて、「犯人は現場を見ている」とヒントが与えられて、他にも似たような現場がありました、とくれば、そこそこ映画勘のいい方であれば観てる途中で何となくこうかな?とオチが分かってしまうのではないでしょうか。それはこのテの映画としては救いようのない致命傷です。 同じホラー・サスペンスなら、「CUBE」や、作風はぜんぜん違うけど「ミザリー」のほうが評価できますね。というわけで、前半8点・後半4点で6点です。何も考えずに映画を観られる方にはオススメです! [DVD(吹替)] 6点(2005-12-14 12:11:23) |
23. ベスト・キッド(1984)
「ワックス掛け」と「鶴の型」だけでも、この映画には存在価値があると思います。ミヤギさんなんか胡散臭さの権化みたいな存在じゃないですか。これはあくまでマンガなんですよね。 現実にはぜったいに有り得ない「かめはめ波」や「元気玉」と、「ワックス掛け」や「鶴の型」は同じ類です。「小学校のときかめはめ波の練習をしてた」っていうギャグと同じように、「小学校のとき鶴の型の練習をしてた」と言える。それだけでいいんです。実際のところ、俺も鶴の型のマネをして強くなった気になってましたから。漠然とした「強くなりたい」という男の子の夢を叶えてくれる、夢のある映画だと思います。なので、ドラマというよりはコメディ、コメディというよりはマンガとして観るのが正解だと思います。 というわけで、7点。個人的に思い入れの強い映画です。いま観る気にならないのが玉に瑕ですが・・・。 【追記】パットモリタさんのご冥福をお祈りします。 [地上波(吹替)] 7点(2005-12-12 15:08:22) |
24. あずみ
上戸の彩ちゃんを142分も観られるなんて幸せです。怒った顔もかわいいし、あのフトモモ、たまらんよね。というわけで、上戸彩に1点、上戸彩の顔に1点、上戸彩のフトモモに1点。合計3点です。俺のような上戸彩にぞっこんな方にオススメします。そんなあなたが「ジイ」とか「キサマ」とかいう名前だと、彩ちゃんとケンカした気になれるのでもっとオススメできます。 [地上波(吹替)] 3点(2005-12-12 14:57:11)(笑:1票) |
25. アメリカン・パイ
高校生がセックスすることにありえないくらい情熱を燃やすのはどの国でも同じなんですね。下ネタ大好きなのでこういうのはおもしろく観れる自信はあったんですが・・・。 描き方が陽気なアメリカーンでおもしろくなかったです。日本の高校生はセックスのことを考えていますが、女の子と合コン同然のパーティーをする文化なんかないですし、そもそも「セックスしたいわー」というのは男だけの共通認識の世界なんですよね。その狭い世界だけをもっと大きく描いてほしかった。女の子との間には常に溝があるべきです。あ、そう思うのは俺だけですか? これはもう、笑いのツボが全然違うんでしょうね。セックスするために見当はずれなことを必死になっていろいろ努力するってのはおもしろいんですけど、最後にセックスできてしまったらもうおもしろくないんですよねぇ。「おまえなんでそんなことやってんの!?しかもセックスできてないやーん!」というちょっと哀愁漂うバカバカしさのほうが好みです。 というわけで、5点です。高校時代にセックスのことばかり考えてた俺みたいな方は、これを観て異文化交流をしてみてください。【追記】レビューサイトに必死になってセックスセックスと書くのはどうかと思います。 [DVD(字幕)] 5点(2005-12-12 14:53:47)(笑:1票) |
26. チアーズ!
アメリカ青春学園モノのツボをうまく押さえている作品です。設定もありきたりなものではないので目新しさがあり、観ていて飽きることはないでしょう。ですので安心して見られるのではないでしょうか。 ただし当方日本で育った日本人ですのでアメリカンな学園モノに感情移入できないこと、あとキルスティン・ダンストは「スパイダーマン」での怪演(?)がトラウマになってどうみてもぶさいくにしか見えないこと、以上が多大な影響を及ぼしてこの点数です。日本の高校を舞台にして、上戸彩か相武紗季あたりが主演でリメイクしてくれたら、まちがいなく観に行きますよ。ま、ちまちましたチアになっておもしろくないでしょうが。その点「ウォーターボーイズ」はうまいですね。完成されたものがないので比較のしようがないですから。 というわけで、6点です。アメリカ学園モノとキルスティン・ダンストに抵抗がない方にはオススメできる娯楽映画です。 [DVD(字幕)] 6点(2005-12-12 14:27:45) |
27. 真夜中の弥次さん喜多さん
おもろくなかったです。うーん、破綻してますね。シーンごとにアイデアを詰め込みたかったのは分かるけど、一点豪華主義に終わっていて統一感がないです。「それはほんまに必要あるんか?」というシーンに、「自分、それやらせたいだけやん」っていう登場人物もたくさんいましたし。 「リアルとは何か」というテーマには共感できます。が、どんなに崇高で伝えにくいことをテーマにしようが、自分のありあまる才能を表現しながら、たいていの人が理解できるようにおもしろく作ることができる人間、というのが「天才」と呼べると思うのです。いかに気持ちよくなりながら、気持ちよくさせるか。その点で、この作品をつくった人は天才でもなんでもなく「ただのオナニー上手」ではないでしょうか。完全に観る人の存在を忘れて、やりたいことだけやってあっちのほうにいっちゃったバランスの悪い映画だと思います。 この作品をつくった人、すなわちクドカンの「こういう映画を作りたかったんやー!」という気持ちは分かります。才能のある人なのかもしれませんが、しかしものには順序というものがあります。もう少し段階を踏んでからこういったものを作ったほうが、観客のためであり、彼のためでもあると思いました。というわけで、4点です。人にはあまりオススメしたくない映画です。 【追記】関西人にもかかわらず、「こわい」「つめたい」「工夫がない」という江戸っ子のツッコミをこのレビューでしてしまったことをお許しください。 [映画館(吹替)] 4点(2005-12-12 01:48:47) |
28. ビッグ・フィッシュ
《ネタバレ》 禁断とされている「夢オチ」の逆バージョンみたいな映画。妄想だと思っていたことが実は妄想ではなく事実でしたーみたいな。でもはっきりと「事実」と断言できるほど事実ではなく、中途半端に事実だったため、観てるほうは「なんやオチでスケールダウンしとるがな、おもんないやん」とがっかりしてしまいます。 もしそういう映画を作りたいのなら、ラストで「えっあの夢は、実はこんなことやったんや!そっちできたかー!」というサプライズを与えないとだめだと思います。その点この映画は、ただ単に劇中で親父がネタバレをしていってるに過ぎず、ネタバレしているオハナシに感動なんてしようがありません。 ティムバートン監督の作品はこれまでに6作観ていますがが、彼がファンタジーで描く家族愛はいつもどちつかずになっている印象があります。色彩のセンスはわりと好きなのでいつも観てしまいますが、やっぱり好きになれない不思議な監督です。 というわけで、5点。皮肉ではなく、この作品に素直に感動できる方がうらやましいです。 [DVD(字幕)] 5点(2005-12-11 17:46:59) |
29. ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
《ネタバレ》 いよいよレビュー3部作も最終レビューをむかえました。2作目で上がりまくったテンションをこの作品にぶつけるべく、いざ映画館へ!よっしゃー!と、いちばん楽しかったのは上映直前まででした。 物語は淡々と、しかしハデに進んでいきますが、いまいち「オチを知ってる人が作った映画を見せつけられてる感」が強くて感情移入ができません。終始冷静な俺。ヤク中みたいな顔になってる主人公はいつ元気になってバリバリ働いてくれるのだろう、と思ったら、最後までぐだぐだっぷりを発揮して、あげくの果てにケンカ中に指輪をぽろっと落としてだらだらとハッピーエンドというエンディング。うわーこれはどうなんやろう。友情や信頼を描くなら、指輪を捨てたという結果をもって訴えかけるのではなく、フロドを立ち直らせることによって訴えかけてほしかった。原作がどうなってるのかは分かりませんが、もし原作通りなんだとしてもここはベタに感動させてほしかったです。 おもしろくなかったとは言いません。少なからずともわくわくしたの事実です。が、上映前のテンションが高かっただけに、その期待に良い意味で応えてくれなかったのはもちろん、悪い意味でも裏切ってくれなかった超優等生的な作品です。まぁでも、映画館で観ないことには始まらない映画ですよね。リアルタイムでこういった作品が観れたことには感謝しています。というわけで、7点。誰かのように2作目であまりテンションをあげすぎないようにしてください。 では、6点→8点→7点と続けてきたレビュー3部作をここに終わります。 [映画館(字幕)] 7点(2005-12-11 17:29:43) |
30. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
さて、全3部作の2作目です。1作目のあまりにも凡庸な出来に辟易して、この作品は映画館に足を運ばずにDVDで観た。のだが、結論から言うとこの判断は間違っていました。なぜならこの作品が3つのなかで最もおもしろいからです。3作目のひどいオチを観てしまうと、さらにそう断言できます。 ちょっと長いしツッコミどころも多いので、作品の出来自体はこの点数には及びませんが、エントの力技による爽快感がストレスをほとんど発散させてくれます。とにかくエント。エントに尽きる。作品の出来云々はおいといて、「2がこんなんやったら、3はめちゃくちゃおもろいんちゃうーん!」と、ココロオドル期待感を持たせてくれるという意味で、奮発してこの点数をつけたいと思います。まぁこの期待感は、いい意味でも悪い意味でも裏切られることはないのだが・・・。それはつぎのレビューにて。 というわけで、8点です。そのほとんどをエントに捧げます。魔法使いのじいさんはそろそろ魔法を使いなさい。 【追記】決壊したダムの水で頭の火を消しているエントの姿に大注目。 [DVD(字幕)] 8点(2005-12-11 17:01:00) |
31. ロード・オブ・ザ・リング
ロードオブザリングは3作とも観ました。総合すると自分のなかではおおむね悪くはない評価なのですが、この1作目だけは2回目を観たいと思わないです。何人かのパーティが移動して戦う、移動して戦う、の繰り返しで、要するに各キャラクターと指輪の紹介をしているに過ぎません。続編ありきで作られていて、世界がとても狭い。おまけにラストも「じゃあつぎ見てねー」と投げやりで、単なる続編への前フリ作品かいな、とがっかりしてしまいました。 これだけを観るとエンディングのない凡庸なRPG的映画です。心踊ることはない。なんだかアホらしくなって、おかげで2作目は劇場に足を運ばずDVDで観るハメになってしまいました。いまから思えばその判断は間違いだったのですが。そういう意味では前フリにもなってないですよね。完全につかみでスベってしまった的な。ま、そのへんは、次作以降のレビューにて。 1作目がこれだとあとはどんどん尻つぼみになっていくんじゃないかなぁ、と人ごとながら心配したものです。とにかく映画館で観ないとどうにもこうにもならない内容なのではないでしょうか。というわけで、映画館で観た俺は6点。DVDだと5点です。ロードオブザリングをいまからぜんぶ観ようという方は、1作目の内容を知ってるお友達に話を聞いたほうがいろんな意味で経済的です。 [映画館(字幕)] 6点(2005-12-11 16:36:56) |
32. チーム★アメリカ ワールドポリス
サウスパーク大好きっ子の俺としては、これは見とかなあかんやろう。 ということで、念願叶って池袋で見てきました。 予告編が終わってさぁ本編!ってとこでしばらくスクリーンに何も写らなくなるハプニング。これも演出か!と思ってしまうくらい期待値は上がりまくりでした。いやー期待を裏切らないアホっぷりを発揮してくれてます。もうどうしようもないです。もうちょっと行ききってもよかったけど。 とにかくものすごいゲロ映画。あのゲロっぷりは、漫画太郎級です。映画館で久々に爆笑してしまった。ゲロで爆笑する23歳。どうなんかなぁ。でも、ゲロとかうんことか、いくつになってもおもろいです。あと、ラストのdickとpussyとass holeの関係が、うまいことオチつけよるわー、と感心してしまいました。感心するとこか?まぁええわ。あんまり分からんネタもありますが、パロディ精神も満開です。 ただ、この内容で1800円(学生は1500円)はどうも高いと思う。まったくもって無意味な内容に、上映時間が90分。でも。 下ネタ大好きで、頭ゆるゆるのくるくるパーな人は見てください。そうじゃない人は、頭のネジを3本くらい外して、DVDを見ましょう。 映画史上最強とも言えるあのゲロシーンを観るために借りるだけの価値はあります。あんのか?というわけで、テンション上がりきってるので、8点です。【追記】むぁっとでぇもんさん、ご結婚おめでとうございます。 [映画館(字幕)] 8点(2005-12-11 14:33:23) |
33. シルミド/SILMIDO
自分にとっては、古くさいセンスに汗くさい演出の、くさい映画にしか映らなかったです。特にラストは思わずチャンネルを変えてしまいそうになるくらい血と涙と汗くさくてたまらなかったです。これをテレビで観たのも、そうとしか思えなかったひとつの原因なのかもしれないですが。全体的にかなり濃い韓国ノリの韓国テイストで、日本人がこれを観ておもろいんかなーと思いましたが、それなりに好評なようで。 どうも韓国映画は、なかなか自分にパシッとくるものがないです。これもまた、そのなかのひとつ。というわけで、5点。こういうの好きな人はいると思うので、好きな人はどうぞ・・・って観てみんと分からんわな。 [地上波(吹替)] 5点(2005-12-11 04:55:04) |
34. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
「いまいちだった」という意味での6点はなく、「手堅くおもしろかった」という意味の6点です。きっと、この映画のことを「めちゃくちゃ好きっ!」という人も「めちゃくちゃ嫌いっ!」という人もあまりいないんじゃないでしょか。 「事実は小説よりも奇なり」といいますがまさにその通りで、こんな詐欺師がいたという事実はあまりにも「奇なり」です。だから「こういうすごい詐欺師がいたんだよ」という事実を前提としてオハナシが作られていきます。これがもし完全なるフィクションだとして、まったく同じように描いたとすると、「こんなやつおらへんやろー」というツッコミが殺到するのではないでしょうか。「でもだって、ほんまにこんな人いたんやからしょーがないやーん!」というスピルバーグさんの声が聞こえてきそうで、観てるほうからも「まぁこれノンフィクションやもんな」という声が聞こえてきそうで・・・。たぶん俺が斜に構えすぎなんでしょうね。 というわけで、6点です。もっと客観的にレビューすれば7点あげてもいい映画だと思うので、まぁ観てもええんちゃう、という感じにオススメいたします。何を言いたいのか分からなくなってきたのでそろそろやめときます。誰か俺のこと捕まえてー! [DVD(字幕)] 6点(2005-12-11 04:35:04) |
35. グラディエーター
それいけこうてい!がんばれこうてい!まけるなこうてい!ってそら負けるわなぁ。おもろくないなりに価値を見出そうとがんばったのですが、皇帝が奴隷と戦った時点でアウトでした。んなアホな。 自分のなかに、ラッセルクロウの粗野な雰囲気と、アカデミー賞に対する不信感を与えてくれた伝道師的な役割を果たした作品です。そういう意味では貴重ではありますが、155分かけてオチがこれじゃあどうしようもない。 というわけで、5点。とにかく、「G.I.ジェーン」や「キングダムヘブン」をつくったリドリー・スコット監督と、ケンカ大好きラッセル・クロウがお送りする、アカデミー作品賞を受賞した大スペクタル映画です。あ、悪意はないです。 [DVD(字幕)] 5点(2005-12-09 08:48:53) |
36. ドラえもん のび太と鉄人兵団
この作品の対象年齢を考慮すると、この点数は妥当もしくはやや低評価だと思います。それくらい心洗われる快作ですねーこれは。古さも感じさせないですし。このあたりのドラえもんは、えらくおもしろいです。幼いころに見せられて、未だに心に残ってる作品が多いですし。やっぱりドラえもんは、この声にあのオープニングじゃないとなぁ・・・としみじみ思った20代男性でした。というわけで、7点。お子様に是非見せてあげてください。 [DVD(吹替)] 7点(2005-12-09 08:44:45) |
37. シカゴ(2002)
レニーセルヴィガーのことが大嫌いになった映画です。終始、きもちわるいオバハンにしか見えませんでした。というか、なんですかね、これ。アメリカ人はミュージカルなら何でもいいのでしょうか。まったくおもしろくないです。なんですか、このまったく中身のないストーリーは。これでよく映画作ろうと思ったなぁ。これに感情移入しろというのはいくらなんでもムリがあります。 ミュージカル映画のなかでは、「サウンドオブミュージック」や「ウエストサイドストーリー」などの名作が好きな自分にとっては、この作品は低俗で中身のない軽薄なものにしか映りませんでした。嫌悪感でいっぱいです。もしかすると「ミュージカル」というジャンルをあまりにも買いかぶりすぎてるのかもしれませんが。でも少なくとも、こんな夢も希望もない作品を見せられるとがっかりします。 というわけで、3点。悪い意味で、誰にもオススメしたくない映画です。 [DVD(字幕)] 3点(2005-12-09 08:29:26)(良:1票) |
38. スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
この作品は「祭」です。それに参加するために、決して最高におもしろいとは言い難いいままでの作品を、未見のものやアニメ作品も含めて1週間でぜんぶ見返したかいがありました。いつものオープニングが始まったとたん、感極まって思わず泣きそうに。この祭の会場はまちがいなく映画館であり、自宅のDVDなんかじゃありません。そんなもんは、祭を撮影したVTRに過ぎない。魅力が半減するのは致し方ないことです。 とにかくオープニングに頭をやられてそのまま思考停止に陥った俺は、アホみたいに簡単にやられるジェダイ達や、納得しないままあっさり暗黒面に落ちてしまったアナキン、いちいちイライラさせられるその嫁はん、屁っぴり腰のヨーダなど、ツッコミどころ満載なうえにオチまで知ってる予定調和なこの祭を、自分でも引くくらい思う存分に楽しむことができました。 せっかくリアルタイムでスターウォーズを観ることができるのに、それを楽しむことができないなんて損してるとは思いませんか?俺は思います。感動のラストシーンを観ながら、そう確信しました。そこまでスターウォーズに思い入れのない方には、こういった盲信的な人間にある種の嫌悪感を持つかもしれませんが、んなこたー知ったことじゃない。とにかくもう、楽しんだもん勝ち、と言わせていただきます。吉本新喜劇みたいなもんや。パチパチパンチがでたら笑って拍手しときゃーいい。 というわけで、8点です。おいおい、こんだけ言うて8点かよ。という気もしますが、作品としての詰めの甘さは否めないので。でもこのテンションの高さは、まちがいなく10点満点でっせー! [映画館(字幕)] 8点(2005-12-09 08:07:31)(良:1票) |
39. ミリオンダラー・ベイビー
率直に、おもしろくなかったし、泣けもしなかったし、考えさせられることもなかった。とにかく観終わったあとの後味がよくなかったことだけが、印象に残っている。ここにレビューするためにその理由を考えようとするのだが、どうしても答えがでてこない。他の方のレビューを読んでみても、いまいちピンとこない。これは言語化する以前の問題だ。おそらく自分が過去に経験した「祖父の死」が大きな要因だと思うのだが・・・。 というわけで、とりあえず現状は5点。DVDでもう一度観返して、その答えを見つけようと思う。 [映画館(字幕)] 5点(2005-12-09 07:10:45) |
40. ラブ・アクチュアリー
《ネタバレ》 上映当時、学校帰りにひとりで観にいった記憶があります。たしか平日の夕方で、館内はガラガラでした。期待値はそこまで高くはなかったのですが、とてもよかった。観おわったあと、強烈にピースフルな気分になると同時に、猛烈に彼女が欲しくなりました。 とにかくこのピースな愛のバイブスでポジティブな感じを誰かに伝えようと、片っ端から女友達に電話をかけました。が、あいにく誰も出てくれず、いたたまれない気持ちになってとうとう母親にまで電話をかけてしまいました。それくらいピースで幸せな気分になれる映画です。 調子にのってDVDまで買っちゃったんですが、いまだにふたり以上で観ていません。でもひとりで何度か観て気付きました。これ、2回目以降は6点くらいの映画ですよね。そこまで深くはないですよ。結婚式のビデオを見られてしまうシーンと、某月9ドラマがパクっていた紙芝居のシーンは好きでたまにそこだけ観ちゃいますけど。 というわけで、8点。2回目以降は6点です。ブリティッシュなギネスでも飲みながら、肩の力を入れずにさらっと大切な人と観てください。 [映画館(字幕)] 8点(2005-12-09 06:33:36) |