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えすえふさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 549
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/sf0O7
自己紹介 筋肉アクションやSFなどに目が無いです。

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21.  フリー・ガイ 《ネタバレ》 
グランドセフトオートにウォッチドッグス、ファークライにサイバーパンク2077。 オープンワールドゲームは日々グラフィックが進化すると共に画面の向こうの人々もだいぶ人間らしい顔つきになってきた。 そうするとやっぱりどんなことをしていい世界でも、一般人を巻き込むのはなにかとても悪いことをした気分になる。 最近はやたらゲームの中でも車を運転するときは車線は守るし、歩道は走らないし、信号もなるべく守りたいと思っている(おい)。 まぁそんな事を思う人間がクリエイターの中にもいて、ついにオープンワールドゲームを題材とするゲームが出来てしまった。 オンラインゲームが舞台の作品は数あれどグランドセフトオートをはじめとしたあのゲーム世界を舞台にしたゲームは見た事ない。 しかも主人公はプレイヤーではなくモブキャラ。我々プレイヤーにとっては背景にすぎないただの一般人。 そんな彼が恋に落ちた。プレイヤーに。 彼らモブキャラにも人生があるなんてシェンムーみたいだが、違うのは彼らの中で「変化」が起こってきた事。 思いのほか本作は近い将来起こり得るAIを題材にしたSF映画だったのね。  当初はプレイヤーたちの傍若無人で派手な爆発とリアリティを無視したアクションに笑い、そのシュールな世界観にワクワクしたけれど、途中からはガイのあまりにも一途すぎる恋がだんだん切なく感じてきて涙を誘う。ライアン・レイノルズにやらせると上手いねホント!そしてそれを阻止しようとする悪徳社長は我らがタイカ・ワイティティ!あんたは出るだけで面白すぎるから卑怯!リアクションがいちいちデカいのがムカつくぞ! そしてラストバトルもポータルガンにグラビティガン、キャプテンの盾にハルクの腕、ライトセーバーとパロディ祭りで面白かったです(クリス・エヴァンス登場にも笑った) 最後の別れは想像以上に切なく、そして泣けるセリフ「僕は君へのラブレター…。」まさかここで泣かせにくるとはフリーガイ!!そんな映画だと思ってなかったからびっくりだよ! そんなこんなで楽しく、最後には涙をボロボロ流しながら見てしまいました。すげー映画だぜ!
[インターネット(吹替)] 8点(2023-04-09 13:20:17)
22.  恋はデジャ・ブ 《ネタバレ》 
神の試練か、ウッドチャックの呪いか。フィルに突然訪れた無限の1日はまさに地獄。 そんなこんなが面白おかしく描かれる映画だけれどやっぱり怖い。 ループもの映画でも「俺がループしてるならこんなことしちゃうね」ということを本作は全部するし ギャルゲーのごとくリタを攻略するために何度もループするのも笑えます、しかし終盤は雰囲気が一変 今までの自分を見つめ直し、善行を積み、リタのために努力し自分を磨く姿にちょっと泣けてきます。 そんなわけで最後の展開は実は知っていましたが、まぁこの親父がここまでくるまで何十年、いや何百年かかったか知りませんが。それでも最後はこの町を愛し、人々を愛する主人公の姿に泣けました。素晴らしい映画です。
[DVD(吹替)] 8点(2022-10-04 00:14:47)
23.  コン・エアー 《ネタバレ》 
やっと会える!愛しの娘に!愛しの妻に! だけども釈放されたその日に乗った護送飛行機に乗り合わせたのは超凶悪犯罪者御一行!ダニー・トレホもいるよ! 手際良くハイジャックされた飛行機の中で清き心を持った肉体凶器ニコラス・ケイジが立ち向かう! 設定もメチャクチャなら出てくるキャラクターも浮世離れしすぎています。一人一人犯罪者の極悪経歴が高らかに語られるんだからワクワクしちゃいますね。しかも途中で追加キャラまで用意してくれるんだから嬉しいですよね。スティーブ・ブシェミと特に何もしてないけど雰囲気だけでヤバさを出してくれる所もたまりません。  スタートした最悪の空の旅はダイハード並のタンクトップでテンポ良くグイグイ、途中途中でギャグと爆発を絡めて上手に進行して行くので飽きずに進行してくれるので面白いのなんの。普通の映画なら予算がかかりすぎてやりたくない絵を率先してやってくれます。 もちろん空飛ぶコルベットとかマジで意味ないけれどやってくれます。楽しー。 しかも普通の映画なら砂漠の飛行場がラストになりそうな所ですが、だめ押しの如くラスベガスを用意する所に本作の気前の良さが際立ちます。嗚呼ニコラス・ケイジとラスベガス。因縁を感じずにはいられない!そんな訳でその縁に爆笑しちゃいました。わざわざやるかよ!  もちろん「こんな事になるなら砂漠で撃ち落としといた方が良かったな」と僕でも思う、怪獣映画並の大惨事に爆笑&唖然。 べガスのチェイスも楽しく、絵になるシーンばかりで最後まで楽しかったです。 にしてもこの映画、刑務所の廊下のシーンやら、バーのシーン、コルベットの疾走やら、やたらシーンが絵になるようにカッコつけて撮っているおかげで90年代な雰囲気がたまらなく面白いんですよね。ここも見所です。  そんなこんなで最後の最後まで十分楽しむ事が出来た贅沢すぎる映画でした。ありがとう。
[インターネット(吹替)] 8点(2022-05-01 18:07:16)
24.  ズートピア 《ネタバレ》 
ここはズートピア!動物の理想郷!!! そんな評判の良い本作をもちろん今更見てしまい、今更「コレ作ったやつ天才じゃん…」とか思いながら楽しんだのですが、本作の事を考えれば考えるほどその歪な世界が凄まじい。もちろんわざと歪に作ってるであろうから面白い。 というか冒頭の学芸会から「この映画はこーゆーブラックなスタンスで行きますよ」と提示していて非常に潔い。  この霊長類も爬虫類も鳥類もいない世界!「進化した!」という一言で済むライオンキングもビックリの毛むくじゃら達に服を着せた平等世界!あまりにも人造的で神々の作為によって作られた理想世界がたまらなくオタク心をくすぐります。 そしてその作り上げた理想郷に「でもお前ら所詮アニマルじゃん!生肉好きじゃん!」というメタ的な悪意の介入があるのが本当に最高です。  基本的にはアナタもキミもオレも大好きな警察バディモノなので楽しいし、作り込まれた美しいズートピア巡りも楽しい。(ネズミの街のチェイスも最高) しかしギャグは人間社会に対する皮肉を可愛い動物たちにやらせまくってるし、動物だから出来る描写をやらせたりとやりたい放題。キツネを従わせる方法も「脱税してるじゃん?言質取ったよ?」というのも子供を全く無視している所も最高。(子供には数年後後もう一度見た時また楽しめるから二度美味しい) 個人的には我が身可愛さに事件を隠蔽するし、開き直るライオンハート市長が大好きです。  そんな訳で根っからのオタク的な本作を今更楽しませてもらいました。
[インターネット(吹替)] 8点(2022-04-29 20:25:55)
25.  工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男 《ネタバレ》 
ようこそ北朝鮮! 南北の諜報戦にそこそこ期待しましたが、予想以上の展開の連続と緊張感で驚きの一本でした。 重々しくヒリヒリした緊張感の中続くスパイ劇はとにかく怖い。一挙手一投足のお互いの腹の探り合いがとにかく怖い。 主人公の巧みな交渉術とスパイテクニックがとにかく面白いけれど、進めば進むほど後戻りの出来ない闇に引き込まれて行く過程が面白くも恐ろしい。北朝鮮という異空間のヤバい雰囲気は「ボーダーライン」に似たヤバい所に来ちゃった感がハンパじゃない。もう一目散に帰りたい!!! そして堂々とお目見えする将軍様の存在感は茶の間のワイドショーで見てきたモノとは違うヤバさに溢れておりあの空間にいるだけで、気を失いそうです。そして北朝鮮の現実に直面するあのシーンはあまりにも突然現れてショッキングすぎました。  更に後半はまさかの展開に。そんな事で南北が結託するの!? 意外すぎる展開に主人公の正義感が揺れて、己の信じる正義の為にスパイが金正日に直談判するシーンは見てるだけで緊張で吐きそうでした。そして察しながらも、自らの国の未来の為にリ所長との奇妙な友情がまた良いんですよね。 ただ終盤はいつのまにか国家を揺るがす大事件を題材にした、二人の友情を越えた謎のロマンスのような気がしなくもない展開には感動しながらもドラマチックすぎて笑っちゃいました。 そんな訳で終始ドキドキして驚いて、最後には感動しちゃうなんとも凄まじい映画でした。傑作です。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-02-05 00:58:19)
26.  スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム 《ネタバレ》 
スパイダーマンである事はピーターを救い、どこまでも苦しめる。勝っても晴れやかな気分には慣れない苦い戦いに明け暮れる彼の戦いはいつだって変わらない。 ヴィランたちはいつだって気の毒だ。なりたくてなった訳じゃない人々が力を制御出来ずに人を傷つけていく。 そんなスパイダーマン映画の最新作はサム・ライミシリーズ、アメイジングシリーズを総括した凄い内容でビックリ。あのヴィラン達を一人ずつ救っていくのだ。にしてもマックスは随分イケメンになりましたね。 あのスパイダーマンの気の毒なアイツが、やっと救われると思うと涙腺が結構来る。  そして見せ場はやはりスパイダーバース 。 ついに集合してしまった三人のスパイダーマンは凄いテンションが上がる。そしてアンドリュー・ガーフィールドがMJを救うシーンがまたなんとも泣ける。  スパイダーマンに喪失はつきものであり、運命だ。彼が全てを乗り越えまた会える日を俺は待ってるぜ!
[映画館(吹替)] 8点(2022-01-20 14:43:40)
27.  モスラ(1961) 《ネタバレ》 
それは僕が最も興味から離れた怪獣!神秘的なんだろうけど表情に乏しいデカい蛾にはあまり惹かれない。セットの小美人も嬉しくない。しかし今回午前10時の映画祭で4Kリマスターされて劇場公開されるなら、家で見るより幾分か楽しめるだろうという非常に舐めた態度で見に行きましたが、ごめんなさい…めちゃくちゃ面白かったです。  特にドラマは私利私欲で動く興行師ネルソンのカタコト日本語で策謀する悪党っぷりはなかなか良い味を出しているし、マスコミでありながら小美人を良心から助けようとするフランキー堺の様は三枚目ながらもだんだんカッコ良くみえてくる。  そして後半からのモスラ上陸はとにかくスケールが多くて驚き。カット割のせいか、見せ方なのか、疾走する戦車に、逃げ惑う人々、地上を這うモスラの空撮ショットに、建物の隙間から覗かせるモスラなど、今はもう見ることの出来ない昭和な街がこれから戦場になる雰囲気がこれでもかと出ている。 更に成体に変化してからはラドンの如き風圧で車を薙ぎ倒し、ステージは東京からまさかの異国ロリシカへ。どう見てもマンハッタンな高層ビル街をコレでもかと蹂躙していくモスラは圧巻!まさか国外に飛び出すとは思わず驚きました。  そして最後は小美人をモスラに返してめでたしめでたし…なんだかあの蹂躙された光景を見た後に、小美人も人間もみんな笑顔なのは少々疑問は残るけど終わりよければすべてよしって事で! そんな訳で最後の最後までテンポが良く飽きることなく楽しく見ることが出来ました。 この完成度は東宝怪獣映画の中でも随一ですね。
[映画館(邦画)] 8点(2022-01-05 23:56:21)(良:1票)
28.  007/ロシアより愛をこめて 《ネタバレ》 
いや、罠でしょ。罠だろ。罠だよね。それでも飛び込むしか無いのが007。 第二弾の舞台はトルコ・イスタンブール。冷戦まっただ中の所に火に油を注ぐ不敬な輩スペクターの魔の手が迫る。 見所はやはりトルコの異国感で観光気分もさることながら、やはりQのスパイアイテムに尽きます。次々と飛び出すいろんなスパイ道具の数々はやっぱり楽しい。この組み立て式のライフルだってロマン溢れますよ。更に常に尾行に監視とお互いが見られている状況や、スパイ同士の煙草の火のやりとりなどスパイ映画らしくて大好きです。 更にソ連の領事館に堂々と押し入って暗号機を盗んだり、ソ連の刺客が登場したりと冷戦色が強いのも本作の良い所ですね。  そして今回の刺客であるロバート・ショウ演じるグラントも007シリーズ屈指の悪漢。ボンドを常に監視し任務達成前に死なれちゃ困ると手助けもするが、任務が達成されたと見るや巧みにボンドに接触する上手さ。これぞスパイ映画と言うべき、お互いの会話がなんとも緊張感をそそります。更にそこからの死闘も最終的にQのナイフが役に立つというのもやはり嬉しい。  もう一人の今回の悪役、スペクターおばちゃんのグレップもなかなか良い。特に後半の首領ブロフェルドを前にビビりあがっている表情がとにかく凄い。ブロフェルドの恐ろしさがこれでもかと伝わってきます。そして全ての作戦がボンドの前で泡となり、最終的に自ら掃除係に着替え解読機を奪い去ろうという所には若干の悲しさがにじみ出ます。まぁあの靴アタックはショボいけどあの執念は鬼気迫り、やられた時の断末魔もかなり響きます。  まぁボンドガール・タチアナの登場が結構突然だったり不思議な所はあるものの、全体的な旅情感と緊張感が掛け合わさった名作と言われるだけある非常に良い007映画でした。改めて今回面白さを痛感しましたね。
[インターネット(吹替)] 8点(2021-11-08 10:09:36)(良:1票)
29.  ゴジラvsコング 《ネタバレ》 
そりゃコングさんが勝つに決まってんだろ! 根拠はないけどあのコングさんだぞ! ついに来てしまったモンスターバースの四部作目。 この頂上決戦の前では今までの映画は全て本作のためのお膳立てな気がしてくるくらいだ。 でもそんな本作は相変わらず人間サイドのお話がやっぱり退屈…。  そんな長〜い伴奏からのゴジラ対コングの初戦はまさかのTVエヴァの「アスカ、来日」(絵コンテ:樋口真嗣)チックな船上での豪快バトル!かっけー!船から船に飛び乗っての熱いバトルは熱く熱いです!(あー勿体ない〜) しかし怪獣バトルがないと前作もそうだけど退屈なのが本シリーズのアレなところ。  地下空洞のへ向かうあたりはコングさんのはしゃぎっぷりに癒され、斧を持ち勇者コングとなる下りには興奮しますがやっぱり人間サイドの話が面白くないっ!ピンチもなければドラマもない! 見所の小栗旬の出番もコックピットに居たのに、次のシーンでは突然会長の側にいたりと不自然にカットされちゃってますね。  まぁそんなどこまでも不甲斐なき人間達の分までコングさんはこの映画をゴジラと共に盛り上げてくれます。 ラストは二人の神聖なるバトルに水を差すヒールかの如く登場するメカゴジラ乱入!これがまた強い!ゴジラをボコボコにしまくって強いのなんの!そして悪い!技の一つ一つが全て悪役に徹した喧嘩殺法的闘い方が最高!!!絶対中に人入ってるよ!  残念ながらゴジラ氏に負けちゃったコングさんも東宝キンゴジよろしく電気の力で蘇るのもそのリスペクトに涙ですし、最後は協力して姫路城…ではなくメカゴジラをやっつけるラストもナイスです。 若干決着のついてしまった終わり方でコング派としては若干残念ではありますが、コングさん的には故郷(髑髏島ではないね。)に帰れて、出番もゴジラの倍はあったし、めでたしめでたしという事で僕的に本映画は大満足です。  映画が終わった後ちびっこもコング!コング!と胸を叩きながらはしゃいでいたので主役はやっぱり勇者コングさんですね!!!
[映画館(吹替)] 8点(2021-07-13 18:25:43)(良:1票)
30.  ようこそ映画音響の世界へ 《ネタバレ》 
録音、効果音、音楽。知ってるようでまるで知らない映画音響の世界。 本作はそんな映画と音響の歴史、そして役割を教えてくれるドキュメンタリーだ。  音響の重要性を語るルーカス、コッポラ、リンチ、ノーランと名のある名監督達と陰に隠れていた音響技師達の努力が見えてくる。 ジャズシンガーから市民ケーン、アラビアのロレンスからスターウォーズ、地獄の黙示録、ジュラシックパークにトイストーリーやインセプショなど名画たちを見ながら追っていく音響の歴史はとにかく楽しい。 いやいや、出てくる映画がどれも良いシーンばかりで卑怯ですよ!それだけでテンションが上がっちゃいます。  それに本作は映画音響というだけあって、音楽の扱いは完全に映画館向け。 歴史を通してモノラル、ステレオ、5.1chサラウンドと進化を、映画館の音響を通して自分の耳で感じることが出来る。実は今と昔じゃこんなに違って、今はこんなに凄いことになっていたのかと驚いてしまった。今、凄え!!!  更に録音に効果音、そしてBGMとスタッフロールでどんな役割かボンヤリていた人たちの本来の仕事をこれでもかと紹介してくれている。まさかこんな録り方をしていたのかと驚くばかりだ。 映画は映像ばかりに目がいってしまうけれど、本作のおかげで映像と同じくらい大切で大事で重要な音響を更に味わっておかねばと思っちゃいますね。更に映画に対して見識が広がる一本です。映画好きなら見なきゃ損だ!そしてこの体験は是非映画館で!
[映画館(字幕)] 8点(2020-10-17 15:34:40)(良:2票)
31.  インセプション 《ネタバレ》 
俺たち素敵な夢泥棒っ! クリストファー・ノーラン監督最新作「テネット」公開を控え、ダンケルクやインターステラーなどが公開され2010年の作品「インセプション」もIMAXで再上映された。 当時も劇場で見たけれど、改めて見ると自分がほとんど内容を覚えていなくてビックリ。おかげで新鮮な気分で観ることができました。  でも主軸となるミッションの「多重構造になった夢」という構造は覚えていたので前回は「凄いけどよくわからなかった」という印象があったけれど、今回はスルスルと理解出来て10年前より確実に楽しめている。一回目は設定を理解する間にドンドン話が進んでいくのでついて行けなかったんだよね。  そんな訳で一度見た映画なのに、渡辺謙が撃たれるのも知っているのに終始ドキドキ。三枚目なトム・ハーディも素敵だし、改めて見るとディカプリオは情けなさ漂う良い演技をしている。 あとジョセフ・ゴードン=レヴィットはセクシーすぎるよ。 それにCG嫌いのノーランの映像は今もなお10年前の作品とは思えない輝きを放っており、不思議な気分を味わえる。わかっていてもあのホテル廊下での格闘シーンは不思議に見える。  最後にノーラン映画はどれも見終わった後の後味が独特ながらも気持ちよく、爽やかな気分で「良い映画観たな…」と思いながら劇場を出ることができるのでやっぱ最高ですね。
[映画館(字幕)] 8点(2020-08-29 22:40:38)
32.  ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 《ネタバレ》 
第一線の俳優陣で送る恋と青春の物語は、どこまでも高クオリティ。 とにかく誰もが演技が素晴らしい。 ジョーの奔放すぎるも現実と向き合う姿勢、ローリーの恋の風向き、エイミーの感情が複雑に絡み合う思い、そしてメリル・ストリープ叔母さんの威厳が凄かったです。というかみんな凄い。  そしてグレタ・ガーウィック監督の編集の凄まじさも素晴らしい。近代アメリカが舞台ながら雰囲気を壊さずに現代的なテンポとスピード感で描いていったり、最初から覚える人物が多いながらも、一人一人の人間を丁寧に構築して自然とこちらに覚えさせる技はまさに職人。更に、過去と現在を色調でわかりやすく表現してるのも嬉しい。手紙のシーンも好きです。 それに衣装に、音楽、どれもが素晴らしく若草物語というモチーフに見る前は全然興味は惹かれなかった僕でさえ、最後には前のめりにウルッときてしまいました。素晴らしい映画です。
[映画館(字幕)] 8点(2020-07-03 16:37:35)(良:1票)
33.  ロケットマン 《ネタバレ》 
エルトン・ジョンは正直全然知らない。ビリー・ジョエルと間違えるくらいだ。そして本作についても僕はそこまでピンとこなかった。日本ではCMソングにもならないし、あまりラジオでも聞いた覚えがない。やっぱりクイーンの方が馴染みは強い。本作がボへミアンラプソディに便乗した映画に見えてしまったくらいだ…まぁ監督一緒なんですけどね。 しかもロケットマンと聞いたら「ふかわりょう」が頭に浮かんでしまう。 そんな彼の自伝的映画に僕は行く気はなかったのだが、誘いを受けて行く事に…もうそうなったらコチラも予習が大事だ。 そしたら見えてくる彼の面白さ。見た目は派手な事以外は知らない事だらけだ。「彼が世界で5番目に売れたミュージシャン」という事や「50年間同じ作詞家と一緒に曲を作っている」事など曲だけでは見えない彼のストーリーが見えてきた。特に作詞家との部分は非常に気になる部分だ。  本作「ロケットマン」は彼の成長、成功と孤独そして再生の半生が彼の歌に載せて描かれている。両親に愛されないでいながらも空想入り交じるミュージカル調の少年時代、作詞家バーニー・トーピンとの出会い、初のアメリカライブ大成功などハイテンションで描かれるシーンはこちらも胸が熱くなる。 特にバーニーと一緒に曲を作って行くシーンは誰かと一緒にモノを作った事がある人なら痛くわかる最高の多幸感が味わえるシーンだ。 あとジョンってそのジョンだったのね。  そしてゲイであるエルトンの恋の行方が上手く行くよう望むが、フレディと同じく彼もまた誤った方向に進んでしまう。悪いゲイのマネージャーはどこにでもいるもんなのか。 ドラッグと酒が彼を蝕み、成功を収めて行く一方彼の孤独はどこまでも深くなり、彼の煌びやかな舞台衣装が哀れなピエロに見える演出がなんとも悲しい。  そんな彼の哀しみの部分も良いのだが、とにかく長い。 しかも次々と彼の前に悲しい事件が出てくるのでこちらも顔面パンチを連打される気持ちだ。「一体エルトンはいつになったら立ち直るんだ…今か?今なのか?…まだか〜」の繰り返しなのだ。 音楽部分も非常に良いのだがどこか哀しみが深すぎるせいで前半ほどノれないのも悲しい。しかしこの曲部分がとても話とリンクして、幻想的な映像が幻覚か夢かわからない曖昧な彼の精神世界を表していて非常に良かった。  作詞家で親友でありエルトンの一番の理解者であるバーニーが出てくるたびに「たのむバーニー!救えるのはお前だけなんだ!」と叫びたくなってしまう。最終的に彼を救うのも彼なんだけど、このバーニーがとにかくイイ奴に描かれているのがまた良いんだ。フレディにはメアリーがいるように!エルトンにはバーニーが必要なのだ! そしてラストの彼の復活の時なぜか僕は涙をこぼしまくっていたのでした。  主演のタロン・エガ-トンもこんな複雑な役を歌って踊ってやりきっているの凄いです。ってキングスマンのエグジーだったの?!マジか!  本作はエルトン・ジョンという人間の良い所も汚い所も容赦なく描き、それでいて幻想的な映像がとても面白かったです。 しかし彼の人生はまだ途中。彼の物語は今も続いているのだ。 なんだかんだで気になるアーティストがまた増えてしまった。
[映画館(字幕)] 8点(2019-09-10 11:58:19)(良:1票)
34.  グリーンブック 《ネタバレ》 
狭い価値観が蔓延る世界で彼らの友情はなんと輝いている事だろう トニーであるヴィゴ・モーテンセンの演技も秀逸。やさぐれてはいるが人情と自分の価値観を持った生き方を演じきっており、ドグとの打ち解け方も非常に嘘が無いように見えます。それに彼が経験して行く上で偏見が取れて行く様も非常に丁寧に描かれておりそこも素晴らしいです。 ドクも特殊なマイノリティで悔しがりながらも差別に立ち向かう姿が非常に良かったですね。彼も彼で堅物だった所の角が取れて行く過程もとても良かった。 そして最後のバーでの演奏シーンは本当にこちらも気分が最高になりますね。まるでこちらまで救われた気分になります。 途中途中にあるギャグも非常に効いていてツラいシーンとのバランスも良かったですね。骨のあとにゴミを投げてドクが真顔になるシーンが最高です。それにオチの手紙が奥さんにバレていたのも良い締め方でした。 事件がありながらもテンポが良く最後まで楽しく見れました。名画ですね。 にしてもフライドチキンが凄い美味しそうで見てる間腹が減ってしょうがなかったです…
[映画館(字幕)] 8点(2019-04-10 23:46:12)
35.  若おかみは小学生! 《ネタバレ》 
楽しくも忙しい現実とファンタジーな世界で小学生なのに旅館の若女将というあり得ない生活を送るおっこ。 旅館の女将として成長して行きながらも、その下地には両親の死という受け入れられない現実が根付いている。忘れられるわけがない両親との思い出、若女将として立派になるため受け入れようと努力しつつももまだ甘えていたかった子供ながらの思いが混ざり合う。時にはトラックを見てパニックを起こす。おっこの毅然とした態度と成長、賑やかなファンタジーのような側とは裏腹に本作はとにかく容赦が無い。最後には、おっこの両親を事故に巻き込んだ一家まで出てきてしまう。 その容赦の無い現実をいろんな人に支えられながら受け入れ、立ち向かうおっこに胸を打たれないわけがない。 本作はもう完全ノーマークでしたが、ネットの評判が良いため急いで映画館へ。 結果、いい大人が終始ボロボロ涙を流す羽目になりました。素晴らしい。 
[映画館(邦画)] 8点(2018-10-11 21:09:43)(良:2票)
36.  JAWS/ジョーズ 《ネタバレ》 
奴は狡猾。奴は凶悪。容赦無し。 子供の頃ラストシーンを見て震え上がった。お馴染みの音楽に合わせて接近し、海を赤く染め上げ人々を恐怖のどん底に叩き落すジョーズに心底ビビった。 改めて見ると前半の姿を見せずとも女子供に容赦の無いジョーズの凶悪さにビビるし、市長達の怠慢にも腹が立つ。しかし中盤市長一家が海に入るシーンは死ぬより恐ろしい目にこれから遭うのではないかという表情と弱々しい背中をしているからかとても「ザマァみろ」とは思えない気の毒な気分になる。 後半の船での攻防はとにかく手に汗握る。姿は見せずとも浮上する樽がとにかく不気味だ。襲うジョーズの影は船から落ちたらそのまま死が待っているだけあって移動するだけのシーンもドキドキだ。 そしてこのテンポの良さは絶妙、船員が三人というのも余計なシーンが一切入り込まず三人の個性がとてもよく出ている。さすがにバットで無線機壊すのはやりすぎですが。 ラストもわかりやすいですが緊張感絶望感たっぷり。プライベートライアンもそうだけど赤い海水が噴き出すだけで何故あんなにも残酷に見えてしまうものか。 もう褒めるときりがないそれだけ素晴らしいし、恐ろしい。本作は言うまでもなく最高の鮫映画だ。 
[インターネット(吹替)] 8点(2018-10-10 23:31:33)
37.  カメラを止めるな! 《ネタバレ》 
長回しの迫力。だけどなんか変だぞ? そんな垢抜けないゾンビ映画から始まる本作。安さが溢れる作りなゾンビもの。超長回しは確かに凄いしそこそこにハラハラするけど不自然な点はチラホラ。なにか変だなと感じながら映画は終焉を迎える。 しかしその映画が出来るまでには怒涛のドラマが隠されていた。この映画の企画はどこか上手くいく気がしない所だらけ、役者の印象も最悪。そんな映画も一応は完成していた。しかし何故あんな作品になったのか、その理由が怒涛の如く紐解かれていく。様々な伏線が一気に収束して回収されていく様はある種の気持ちよさがあり、ドタバタの撮影は笑い所ばかり。次々と起きる不測の事態に臨機応変に素とアドリブで対応していく様には笑いが止まらないし、最初に見ていた映画の裏側を見る楽しさは堪りません。嫌な役者連中もこの波に押されっぱなしで笑えるし、お母さんが暴走するシーンも最高です。目がやばい!ポンっ!ポンっ! そして迎える大団円の人間ピラミッドは家族との絆、そして一つの映画が完成するという尊さ、そしてこんなアホな映画を一本やりきったというスッキリとした気持ちが混在し、なんとも言えない多福感を味わえました。 超低予算映画が異例のヒットという事で気になっていた本作は作品が作られる過程にもまた物語があると改めて知らしめられる、とても気持ちの良い映画でした。 最後に劇場では笑いが絶えずとても良い環境で見ることができました。素晴らしい作品です。 
[映画館(邦画)] 8点(2018-08-17 22:37:07)
38.  ランペイジ 巨獣大乱闘 《ネタバレ》 
ゴリラ最高!!! あの屈強な肉体、澄んだ瞳、清い心。やっぱりゴリラが出るだけでレビュー点数が上がる。そんな我らが愛すべきゴリラ君ジョージが、映画じゃよく壊れる宇宙ステーションから落ちて来た悪の企業の薬品によって巨大化!大親友ロック様は助けるべくして立ち上がる!狼やワニと次から次へと展開していく巨大化の波!狼も殺し屋本舗…傭兵部隊が気の毒になるくらい強い!そしてあらゆる困難にマッスル&友情パワーで解決していくロック様の勇姿には惚れ惚れします。俺も剃ろうかな。 中盤のシカゴ破壊シーンはまさしく怪獣映画そのもの!とにかく破壊されるビル!ヘリは投げられ戦闘機は噛み潰される!しかも三体が揉みくちゃになりながらやってくるんだから幸せしかないですよね!多福感を十分に味わえました! 終盤はなんと催眠が解け、ロック様とジョージの共闘!熱すぎる!!!怪獣二体に対して最強の人間と最強のゴリラが挑む姿は手に汗握ります。オオカミはともかくワニの凶悪な面構えが堪りませんし、トドメもゴリラだからこそ出来る凄技でした。ラストも泣けるじゃないですか。 キャラクターも邪魔する奴かと思いきや最後まで信頼できる男だったり、悪い奴がどこまでも悪かったり小物だったりとベタですが嬉しい連中ばかりでした。若本氏による吹き替えも作品のテンションにベストマッチしていて良かったです。 そんなこんなで映画館で見なきゃ損なランペイジ!子供に見せたいランペイジ!抜かり無し大満足の一本です! 
[映画館(吹替)] 8点(2018-05-24 02:13:47)(良:2票)
39.  ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス 《ネタバレ》 
​ギラギラとサイケに彩られた銀河の物語は楽しく泣ける。 第二弾の良いところは速攻キャラクターをより掘り下げられる所。そんな訳ですぐさま連中のアレやコレやな無駄話にコントのようなエピソードが嬉しい。そして本作は前作以上に映像の演出が更に極端になり、他のMCU作品とは一線を画す世界だ。黄金の星人船団に、ヨンドゥの矢の残像、序盤の敵のサイケな息、そしてラストの花火色とりどりのネオンライトが眩しい映像部分がとにかくカッコいい。そして相変わらずな音楽は相変わらずノリノリだ。 お話はというとスターロードと家族事情。スターロードの真の親父はまさかの星そのものであり、真のろくでなし!そんでもってアベンジャーズ以上の危機!規模デカすぎ!そんな中助けてくれる仲間達こそ本当の家族であり、ヨンドゥこそ本物のスターロードの父親だった。スターロード側とロケット側に分かれたストーリーはテンポ良く気持ち良く観れて行きます。だけどエゴは最初から怪しさしかないし、敵だとわかるのが残念かな。 見所はほとんど全部と言っていいくらい見所だらけで困る。序盤の戦闘も、ロケットが一人で戦うシーンやヨンドゥの無双シーン、ラストバトルも、それにスタローン!!!銀河の海賊王スタローン!ビビったよ!あとパックマン! そんなこんなで前作以上に楽しく、面白い本作は僕にはたまらない一本でした!満足!ヨンドゥ!お前はメリーポピンズだよ!
[映画館(吹替)] 8点(2017-05-24 11:58:48)(良:1票)
40.  エレクトリック・ドリーム 《ネタバレ》 
​コンピューターだって恋がしたい! チェスも将棋も人間に勝った!次はその美人の争奪戦だ! 恋をしてしまったコンピュータの三角関係はたまらなく微笑ましくそして楽しい。恋する気持ちは人間と変わらない。いや、それ以上かも。ならば恋敵はやっつけなければ!それ俺が作った歌だろ!俺の歌に彼女はホレたんだよ!ズルすんな人間!…そんな健気で好奇心おう盛なコンピュータがなんとも可愛い。たまに怖いけど。 全編MVのような映像と気持ちのよいPOPな80'SMUSIC、クラシカルなコンピュータ映像も今観ると逆にキッチュでオシャレだ。いや、大好きなんです、こういうの。 SFのようで飛躍しまくりな演出だがいずれ、こんな事だってあるんじゃないかと錯覚してしまう。アバウトなPCの描写もなかなか面白いけど、ラストシーンにエドガーがネットの海に飛び出すラストは時代的にも凄いなと感動してしまった。最後に主人公に互いの健闘と感謝の気持ちを伝える歌を流す粋なコンピューターは本当に可愛いし泣けてくる。 80年代の人々がコンピュータの無限の可能性に夢見たおとぎ話は現代の僕にも響く愛おしい作品だった。
[DVD(字幕)] 8点(2017-04-11 23:10:36)
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