381. 暗殺の詩/知りすぎた男どもは、抹殺せよ
デビットは国家の秘密を知ってしまった危険人物なのか、それともただの精神異常者なのか、最後まで目の離せぬ展開が良い。願わくは最後まで謎のままにしてほしかった。 「冒険者たち」のロベール・アンリコ監督映画、期待を裏切られたようでもあり、そうでないような・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2014-04-12 08:44:48) |
382. ロミオとジュリエット(1936)
オリビア・ハッセーの「ロミオとジュリエット」が若々しくロマンティックな映画だったのに対し、こちらはノーマ・シアラーやレスリー・ハワードら当時の名優をそろえ本格的な映画になっている。それもそのはず、監督は「風と共に去りぬ」や「マイ・フェア・レディ」のジョージ・キューカー、もう少し製作年代が新しかったら、さぞ豪華絢爛の「ロミオとジュリエット」になったのではないかと思うほど。脇役もジョン・バリモアやエドナ・メイ・オリヴァーら充実していてコケティッシュなおもしろさも感じる。しかし前半の堂々たる展開に較べ終盤は急ぎすぎで物足りない。そしてまた最大の難は、名優たちがすべて中年で、若き青年と乙女に見えないこと、お芝居だからとがまんするしかない。 [DVD(字幕)] 7点(2014-04-11 06:20:41) |
383. オーソン・ウェルズのオセロ
オセロの物語自体が好きでないので評価しづらいが、映画には鬼気迫るものを感じる。主人公オセロはもちろんのこと対するイアーゴもなかなかのもので、舞台劇らしい迫力はすばらしい。光と影を強調したいかにもウェルズらしい映画だと思う。 [DVD(字幕)] 6点(2014-04-10 20:51:41) |
384. 重力ピエロ
レイプ犯と放火犯か、ミステリーとしてはずいぶんこじつけたようなところもあったけど、ドラマとしては結構おもしろかった。遺伝子のA・T・C・Gがどうこうのはちとむずかしかったけど、落書きのアートは芸術的、消すのがもったいない。 [DVD(邦画)] 6点(2014-04-09 11:36:33) |
385. ボルサリーノ
アラン・ドロンの映画は何本も見たけど、この映画は好きでない。やっぱりヤクザ映画だからだろうか。テーマ音楽は好きなんだけど。 [映画館(字幕)] 4点(2014-04-07 21:38:48) |
386. エアポート’80
もう途中から無茶苦茶、あきれてものも言えないような映画だった。 [映画館(字幕)] 2点(2014-04-07 21:28:53) |
387. ピーター・パン(1953)
途中までファンタジックでとても良いのだけど、家を飛び立ってからの冒険がいかにもお子様向き。子どもの頃見たらこれで良かったのかもしれないけど・・・、大人になっても子どもの頃の夢や心は忘れてはいけないってことかな。そうそうあの子守をする犬はとってもおもしろかった。 [DVD(吹替)] 6点(2014-04-06 07:55:12) |
388. さらば恋の日
17歳の少年と年上の女性、それに少年に思いを寄せる少女とくれば、ストーリーはほぼ予想できる。これに金持ちのプレイボーイが一枚絡んで・・・となるのだが、親戚一同が集まるので登場人物が多く少々雑多な感じを受ける。もちろん目を引くのは、妖艶なジーナ・ロロブリジーダ、もう少しエロティックに迫るのかと思ったら少しものたりなかった。 [DVD(字幕)] 5点(2014-04-06 07:32:02) |
389. マイノリティ・リポート
ユニークな発想といかにもSFらしい展開は好きだけど、中盤が中だるみ。アクションシーンはそれほど必要ないと思うのだけど・・・。犯罪予知が是か非かにもっと的を絞った方がおもしろかったかも。 [DVD(字幕)] 6点(2014-03-29 22:29:26) |
390. アスファルト・ジャングル
犯罪映画でありながら、これほどまで人物描写に徹している映画は初めて。計画犯や金庫破り、用心棒そして悪徳刑事など、いろんな悪人が出てきて駆け引きや顛末を見せる。悪人も悪人でない面を描いて実に巧みなところを見せたり、台詞の端々にも意味深長さを感じさせる。人間は白とか黒とか決められない隠された面もあるということなのか。 [DVD(字幕)] 8点(2014-03-27 21:24:31) |
391. 神さまがくれた娘
最初はインド版の「アイ・アム・サム」くらいかと軽い気持ちで見ていたのだが、なかなかの力作。特にラストはこっちの方がずっと良いと思うし泣かせる。子役のベイビー・サーラーが可愛すぎだけど演技もなかなか良い。それと何よりも知的障害者になりきったヴィクラムの凄さだろう。こういう演技があればこそ、大感動を呼ぶのだろう。この映画は「ボリウッド」と称されるヒンドゥー語映画とは違い、「コリウッド」と呼ばれる南インド、タリム語映画だそうである。したがって今までの歌とダンスのインド映画とはイメージが大きく違う。 [映画館(字幕)] 8点(2014-03-27 17:54:46) |
392. どら平太
役所広司のお奉行ぶりは飄々としていておもしろい。これならもっとコメディに徹してほしかった。だけど巨匠が勢揃いした脚本のためか、勧善懲悪の筋書きに目新しさがなくどこにもあるストーリーになってしまったのは残念。それにあれだけの悪人を追放とは、自分の藩内さえ良ければということになってしまう。悪事はよそでやってくれということか。 [DVD(邦画)] 4点(2014-03-26 06:57:57) |
393. 60歳のラブレター
黄色いハンカチならぬシーツに描いたラヴェンダーはさすがにやり過ぎだと思うが、優しさと心の温かさが込められた良い映画だと思う。思いを伝えるには見栄も外聞もない、体裁を気にする必要もない。へそくりで夫にそっとプレゼントしたギター、そのギターで妻の枕元で歌うビートルズの「ミシェル」夜の病室で歌うのはもってのほかという常識を越え感動が伝わってくる。 [DVD(邦画)] 8点(2014-03-25 16:56:27)(良:1票) |
394. 死闘の伝説
終戦直前の疎開者と地元の人間との対立なのだが、地元有力者の息子との縁談を断ったことから騒ぎが広がってくる。その展開はわからぬでもないが、描き方がどうも好きでない。好きな岩下志麻が出ているのに残念。木下監督向きの映画ではないのかもしれない。 [DVD(邦画)] 4点(2014-03-24 20:32:19) |
395. グッモーエビアン!
大泉洋によるコメディとばかり思っていたら、「家族って何?」の問いに始まるなかなかのドラマだった。冒頭のやかましい音楽に少々うんざりしたが、ラストのライブ音楽はこっちもうきうきした気分になった。同じ音楽でも映画を見る前と後では随分変わるもの、ロックも捨てたもんじゃないと改めて思った。アキって呼ぶから能年さんかと思ったらお母さんの方だった。(あまちゃんの見過ぎのせい) [DVD(邦画)] 7点(2014-03-23 06:38:30)(良:1票) |
396. パラダイス・ナウ
パレスティナ問題を日本の感覚で捉えるのは困難ことだけど、自爆テロも辞さない強い信念の一端をかいま見ることができた。何とか平和になってほしいと願望するが・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2014-03-22 19:40:32) |
397. 塔の上のラプンツェル
元々はグリム童話だったらしい。それを明るく元気なお姫様とハンサムな泥棒というディズニーらしい映画に変えユーモラスに描く。そのユーモラスさの極めつけは何と言っても馬のマキシマス、表情たっぷりの滑稽さは最高。その他の登場人物もすべて良く、ミュージカルというよりコメディの要素が勝っているように思える。これなら万人受けするのでは・・・。 [DVD(字幕)] 8点(2014-03-20 21:27:10) |
398. 鉄くず拾いの物語
第63回ベルリン国際映画祭で審査員グランプリに輝いた映画。「ノー・マンズ・ランド」の監督ダニス・タノヴィッチがわずかな自己資金でたった9日間の撮影で作りあげた。当事者の夫婦を出演させ、実際に起きた物語をドキュメント風に綴ったもの。ロマ族一家の現実のきびしさを感じさせられる。 [映画館(字幕)] 7点(2014-03-20 14:15:16) |
399. 現金に手を出すな
評価が高くて見てみたけど、こういう犯罪映画は私好みではない。ジャン・ギャバンの渋さを主題曲を繰り返し流すことで強調しているようだけど、所詮機関銃をぶっ放す映画にしかなっていない。 [DVD(字幕)] 3点(2014-03-18 18:06:53) |
400. 危険な関係(1988)
貴族の色恋沙汰は苦手だし、この映画でも途中から何がどうなってるのかわからなくなる始末、キャストや美術、衣装などの良さは何となくわかるけど・・・。私が好きだったのは、バッハやヘンデルなどの音楽ぐらいか。後に中国映画の「危険な関係」を見て、この映画の良さを感じるようになった。 [DVD(字幕)] 5点(2014-03-18 07:46:52) |