401. おばあちゃんの家
《ネタバレ》 都会育ちでわがままで生意気なガキをぶん殴りたくなる。でも、口のきけない田舎のおばあちゃんは優しくガキの言うことを聞いてやる。貧乏なおばあちゃんがあくまで孫を優先する思いには泣ける。さすがのクソガキも、そんなおばあちゃんの優しさに最後はほだされて。 二人の心のふれあいに感動。サンウが渡した絵葉書のラストも良い。 [DVD(吹替)] 8点(2016-08-01 19:17:06) |
402. マスク(1994)
ジム・キャリー主演のコメディは、どうも相性がよくない。苦手。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2016-07-31 23:19:30) |
403. WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~
《ネタバレ》 軽い気持ちで林業研修プログラムに参加した主人公が、徐々に変わっていく様がいい。 スローライフを見学に来たチャラい学生たちこそ、かつての自分の姿。 その姿に苛立ちを感じるということは、自分が成長した証拠。 王道の青春ものという感じ。ただ、ちょっとタッチが軽いので、もっと深く切り込んでくれたらとは思う。 [DVD(邦画)] 5点(2016-07-31 23:17:21) |
404. マイ・ドッグ・スキップ
犬と少年のエピソードに惹かれるものがあまりない。 何もかもがパターン通りって感じで、感動できなかった。 [DVD(字幕)] 4点(2016-07-31 04:03:44) |
405. キング・オブ・コメディ(1982)
《ネタバレ》 妄想男を演じるデニーロがうますぎて主人公への嫌悪感でいっぱいになる。コミュニケーション障害が顕著で、その話の通じなさが本当にリアル。 ストーカーの思考回路ってのはこんなんだろうなと思わせる。ブラックコメディを通り越してもはやサイコホラーの域で、痛くて恐ろしくまったく笑えなかった。 獄中での手記の大ヒットや出所後の冠番組も後日譚としては出来過ぎているので、スコセッティ監督はここも妄想として描いたのだろう。ただわかりにくいので、もっと妄想だとはっきりわかるようにしてほしかった気もする。このラストでは犯罪者が現実であろうと妄想であろうと幸福を掴んだように見えるので、スッキリはしない。 オンエアされたパプキンのトーク部分が、日本人の感覚では恐ろしくつまらない典型的なアメリカンジョーク。ひとつ気になったのは、スコセッティはこれをわざと面白くないようにしたのか、それとも外国人の感覚ではこれが面白いと思っているのか。面白くないと思って主人公のトークを演出したのであれば、ラストは妄想として描いたということでので間違いないのだが。 [DVD(字幕)] 6点(2016-07-31 01:50:15) |
406. 泣く男
ちょっとした戦争並みに派手にドンパチやっているけど、肝心のストーリーに引き込まれず、後半飽きてアクビが出てしまった。 どこかで見たようなあざといアイテムばかりで話が薄っぺらく、演出も少しうざったらしいので、普段なら人物関係を完璧に把握しようとするが、整理する気にもなれない。 チャン・ドンゴンのファンなら。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2016-07-31 01:47:40) |
407. ミツバチのささやき
スペイン内戦を時代背景に、少女の視点を描いた文学の香りのする映画。フランケンシュタイン、毒キノコ、脱走兵、焚き火、血の口紅――幾つもの寓意を含んで深みがあり、婉曲的な表現で感性に訴える。 高尚な感じはするが、シュールで苦手なタイプの作品なので好きにはなれない。小説なら心理描写があればわかりやすくなるが、映像だけではなかなか難しい。 [DVD(字幕)] 4点(2016-07-31 01:46:17) |
408. アウトブレイク
《ネタバレ》 面白くないわけではないが、リアリティがない。ウイルスに対して空気感染しないからとあまりに簡単に判断して完全防備を怠っている。飛沫感染するのに無防備すぎる。感染防止も街を封鎖しておけばあえて急いで爆破する必要もない。血清もそんなに即席で作れるものなのか疑問。 ウイルスの怖さは感じるけれど、いろいろと設定に無理があるので話に乗り切れない。当時としてはインパクトが大きく影響力もあっただろうが、パンデミックを描いた映画やドラマ、漫画には完成度の高いものも出てきているから、それらに比べてアラが見えてしまう。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-07-29 21:40:41) |
409. 裏窓(1954)
《ネタバレ》 舞台を見るかのような映画。外から丸見えであることにあまりに無頓着な犯人。演劇的な見せ方に、どうしても違和感が。 何か意外な展開か捻りがあるのかと思ったが、それもなく肩透かし。 グレース・ケリーの美しさは見る価値あり。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2016-07-29 21:38:38)(良:1票) |
410. オープン・ユア・アイズ
《ネタバレ》 サスペンス性があるので引っ張られるが、結局安易な夢オチでがっかり。悪夢を望んで見たというのもよくわからない。ペネロペ・クルスだけが印象に残った。 [DVD(吹替)] 4点(2016-07-29 21:37:07) |
411. ゾンビ/ディレクターズカット完全版
《ネタバレ》 ゾンビ映画を軽く見ていて、その元祖となるロメロ作品を今までスルーしていたのだが、予想外に面白かった。 ゾンビの動きがとろくてザコキャラなのがいい。悪党どもも完全にゾンビを烏合の衆扱いにしていたが、とにかく次から次へと湧いてくるアリのような圧力がすごい。 単なるホラーだけではなく、ちょっと息抜きできるようなシーンやユーモラスなところもある。ショッピングモールを独占するのは、あの時代とすれば誰もがやってみたい夢のような話。それをブチ壊したのが、ゾンビではなく欲に駆られた強盗団。一番恐ろしいのが同じ人間だというアイロニーも効かせてある。 40年近く前の作品だけに特殊効果はしょぼいけれど、それを補って余りある。 [DVD(字幕)] 7点(2016-07-29 21:35:38) |
412. シルバラード
4人のガンマンが悪党どもに立ち向かう。王道の西部劇で、安心して見ていられる勧善懲悪もの。 ただ、ちょっとタッチが軽いので、緊迫感が足りずに若干インパクトに欠ける。 ケヴィン・コスナーが若い。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-07-25 01:41:59) |
413. AKIRA(1988)
ずいぶん前に観たときは、圧倒的な絵の迫力は感じたが、ストーリーがわかりにくかった。 改めて見直しても、世界観には何となく惹かれるが、ストーリーはシュールで消化しきれない。 原作未読だと、なかなかつかみづらいのか。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-07-25 01:40:20) |
414. 母なる証明
《ネタバレ》 ストレスと嫌悪感、不快感を覚える映画。母性の心温かくなるような慈愛に充ちた面ではなく、盲目的でエゴにまみれた凍りつくような負の面を突きつけられる。結局は自分の子供さえ良ければいいという、現在増殖中の社会的に問題を起こすモンスターの類。隠蔽のために殺された廃品回収業者や、無実の罪を着せられた障碍者が不憫でならないし、母に対して怒りと嫌悪を感じる。 どうにも引っかかるのが、トジュンが自分の重大な行為を忘れるほど知能が低いようには、その容姿や言動からは見えないこと。仮にトジュンの言動が全部計算された演技とすると、それだと辻褄の合わないところがでてくる。 ストーリーは伏線の回収等よく練られているのだけれど、幾つか不自然だったり反則気味に感じるところも。トジュンが女子高生に石を投げられた時に、明らかにそのまま立ち去っているように描いているのは、ミスリードの手段としてはずるいしスッキリしない。レベルの高い監督だというのはわかるが、作り込みすぎてご都合的だったり、技に溺れてやりすぎの感があった。ポン・ジュノ監督は「殺人の追憶」のほうが良い。 [DVD(吹替)] 4点(2016-03-27 01:47:30) |
415. ギリシャに消えた嘘
ギリシャ観光をした気分になるサスペンス。思わせぶりなところが幾つもあるけど、特に凝ったしがらみはなく、ストーリーは平凡。 メインの三人の行動に不自然なところが目につくし、そのキャラクターの誰にも思い入れができない。二人の男が魅了されるキルスティン・ダンストにも、それほどの魅力を感じなかった。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2016-02-28 20:22:43) |
416. プライベート・ライアン
《ネタバレ》 スピルバーグの戦争ものといえば、連続ドラマの「バンド・オブ・ブラザーズ」が面白かった。戦闘シーンがリアルで群像劇としても優れていたが、こちらの映画も同じような印象。 ライアン家での兄弟4人のうち3人が死亡して、最後の1人を死なせると母親を絶望のどん底に落とすことになる。その1人の救出のために大勢が犠牲になるリスクを冒すのは、いかにもヒロイズムが好きなアメリカらしい。上層部の思惑とは別に、戦争の中での極限状態で次々に人間の本性が現れる。恐怖で硬直して味方を見殺しにしてしまったアパムが、自分が安全な立場となったときにドイツ捕虜を射殺したのは、戦争のなせる業なのか。アパムの存在は異質で脇役ではあるけれど、戦争映画にリアリティと重厚さを出している。 [CS・衛星(吹替)] 8点(2016-02-28 20:20:42) |
417. センチメンタル・アドベンチャー
《ネタバレ》 イーストウッドが実の息子と共演したロードムービー。死の病に侵されながらも最後まで夢を追った中年ミュージシャンの話だが、地味で淡々としてこれといった引っかかりがない。だらしなくて女を泣かせてアル中でもいいのだけど、根は良いヤツといったところで真面目に働いている農家から鶏泥棒するような男を好きになれない。派手な銀行強盗やマフィアの犯罪などはフィクションとして何とも思わないのだが、こういうリアルな万引き、窃盗の類は被害にあった経験もあって大嫌いなので。もうこの一点で共感できなくなってしまう。 [DVD(字幕)] 4点(2016-02-14 22:34:46) |
418. ユー・ガット・メール
《ネタバレ》 児童書を扱う小さな個人書店と、品揃えと安売りが人気の大型チェーン書店。大嫌いな商売敵が好意を寄せるメールの相手と知らずに反発し、やがて惹かれ合って――といういかにもメグライアン的王道ラブストーリー。メールの相手と待ち合わせをしたときに、男のほうだけ相手の正体を確認するけれど、女は知らないままで。 もう序盤から結末が見えるストーリーだし、ものすごい偶然でメール相手と出会い、タイミングよくお互い交際相手と別れる。都合の良すぎる話だけれど、安心して楽しめる映画ではある。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2016-02-14 22:33:03) |
419. 映画 暗殺教室
殺せんせーのキャラにハマらず。尺の関係で省略されていることも多いだろうし、原作未読なこともあって、ピンと来ない箇所もある。謎を残したまま続編へつなげる形で終わっているが、映画は1本完結スタイルのほうが良い。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2016-02-14 22:31:23) |
420. おさな妻
《ネタバレ》 当時15歳の関根恵子がすでに男を知っているような大人の色気で、ずいぶんと早熟かつ聡明なイメージ。この年頃でこういう存在感の女優は、今ではちょっと見当たらない。昭和の匂いがぷんぷん。 男の都合の良い願望をそのまま映画にしたようで、妻を亡くした子持ち男が両親を亡くした清純な女子高生と結ばれる。ストーリー的には凡庸だし、芝居も臭くて少し気恥ずかしくなる。売りだった濡れ場もおとなしい。 ただ、関根恵子の弾けるような瑞々しい魅力は拝めるので、ファンなら見て損はないかも。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2016-02-14 22:29:10) |