441. ハウルの動く城
『もののけ』『千尋』を観た時とは別の意味で「何これ?」って思ってしまった。中盤以降はどちらというより恋愛映画というよりは家族愛映画という雰囲気になっていきますが、クライマックス手前で再び唐突にハウルとソフィーのラブストーリーに逆戻り。方向性をどちらかに絞っていたら面白かったのかもしれないけど、終始話があっちへこっちへ迷走してしまって最後まで納得がいかないままストンと終わってしまいました。『カリオストロ』『ラピュタ』に続く「城」映画ということで期待してたんだけどなぁ。 [映画館(吹替)] 5点(2005-10-30 11:27:56) |
442. ギブリーズ episode 2
ストーリーではなく実験的な映像を楽しむだけの短編映画。でもそれにしてはちと長い。6パートから構成と言いつつ、正味「カレーなる勝負」+「初恋」+おまけ映像だったし。 [映画館(吹替)] 3点(2005-10-30 11:19:47) |
443. 猫の恩返し
絵のタッチが従来のジブリとは違うといっても『となりの山田くん』ほどではないし、その辺はあまり気にならない。でも全然キャラクターに魅力がない。二本足で直立した時の猫の絵もなんかヘンで、プロのアニメーターが描いたとは思えない違和感を感じる(パンフの止め絵を見るとそれが如実に分かる)。ストーリーもほとんど『千と千尋』の二番煎じで、意外性も何もありませんでした。 [映画館(吹替)] 4点(2005-10-30 11:17:10) |
444. 千と千尋の神隠し
よくも悪くも映像の印象しか残らない作品。ストーリーは特に後半がバタバタしててあまりまとまってなかった気がする。尺を短くするためにカオナシを準主役クラスにしたらしいですが、明らかにそのあたりから話が二転三転してワケが分からなくなったような気がします。ハンコの話もなんかもとってつけたような印象で、千尋を電車に乗せるためのただのきっかけに過ぎなかったような…。ただ海上列車のシーンと、千尋とハクの別れのシーンはけっこう好きなのでこの点数に。 [映画館(吹替)] 8点(2005-10-30 11:11:15) |
445. ホーホケキョ となりの山田くん
4コマ独特のテンポとかがあまり感じられませんでした。特に先に原作で読んだエピソードが出てくると余計にそう感じてしまう。でもたまにはこういうのもアリなんではないでしょうか。2時間はちと長い気もするけど。 [地上波(吹替)] 5点(2005-10-30 11:01:49) |
446. もののけ姫
宮崎作品のターニングポイントとも言える作品。見応え十分の内容でしたが、個人的には少し最後が甘かった気もします。人間側は勝ったわけではないけど、少なくとももののけ側は完全敗北だし。もののけ姫と言いつつもサンがやけに人間臭いキャラだったのもちょっと残念。もっとアシタカとは別の世界に生きてるんだということ強調した方が、より事態の深刻さが浮き彫りになったんじゃないでしょうか。そういう意味では、やはりサンは人語を話せない方がよかったと思います。 [映画館(吹替)] 8点(2005-10-30 01:29:16) |
447. 耳をすませば(1995)
これが公開されたとき、僕も劇中の登場人物と同じ中学三年生でした。だから観ていてものすごく惹かれるものがあった(ストーリーがどうとかというのではなく、あの作品の雰囲気に)。おそらく、中学二年とか高校一年とかだったらこんな印象は受けなかったでしょう。ラストの爆弾発言(?)があまりにも有名な本作ですが、僕がいちばん印象的だったのは雫の父の言葉(「人と違う人生は~」ってやつ)。仕事でつまづいて「なんで俺こんなことやってんだろう」ってへこんだ時にはこの言葉を思い出すようにしてます。 [映画館(吹替)] 9点(2005-10-30 01:09:39) |
448. 平成狸合戦ぽんぽこ
実は大好きです、これ。毎年秋になるとつい観てしまいます。ただし、声優陣にはかなり不満あり。なんでタレントをこんなに大勢起用したんだろう(福澤アナなんて悪ふざけもいいところ)。でも話自体はとても面白かったし、文太が泣き崩れるところなんてちょっとグッときました。 [ビデオ(吹替)] 8点(2005-10-30 01:01:49) |
449. おもひでぽろぽろ
都会なんか捨てて百姓の嫁にでもなれ、ってこと? う~ん、ちょっと納得いかん。同じような田舎礼賛映画『阿弥陀堂だより』ほどには田舎万歳って感じじゃなかったけど、なんか違和感を感じる。それに拍車をかけているのが10歳のエピソード。あまり面白くもない妙な話が延々と続くうえに、タエ子一家がみんなイヤな感じで困った。 [地上波(吹替)] 5点(2005-10-30 00:52:29) |
450. 魔女の宅急便(1989)
昔は何も考えないで「ああ面白かった!」で終わっていたけど、年を取ってだんだん性悪になってきたのか、展開が甘過ぎるようにも感じる。あまりにもあっさり下宿先が決まったりするし、最初の仕事の失敗だってあんなに都合のいい話があるかって突っ込みたくもなる。かといって、いきなり路頭の迷うようなことになっても困りますけど。ノスタルジーも相まってやや甘めの評価です。 [地上波(吹替)] 8点(2005-10-30 00:40:56) |
451. 火垂るの墓(1988)
初めて観たのはもう10年以上前ですが、当時はとにかく怖そうでとても観られなかった。理由は簡単、小学校1年の時に授業で「はだしのゲン」のアニメを見せられたから。あれは本当に怖かった。戦争モノということで、またあんな映像やこんな映像を見せられるのかと思うとゾッとしたもんだ。案の定実際に観た時はゾッとしてしまいましたが。まぁそれはともかく、これって年を重ねるごとに印象が変わりますね。最初は「二人とも可哀相~」で、次第に「でもやっぱ清太が悪いよなぁ」、今は「でもやっぱり二人とも可哀相!」。来年の夏もまた観るんだろうなぁ。 [地上波(吹替)] 8点(2005-10-30 00:37:13) |
452. 天空の城ラピュタ
《ネタバレ》 宮崎アニメ永遠の第一位(超個人的意見)。初めて観たのは小学校の低学年ぐらいだったと思いますが、とにかく感動しました。その頃のTVアニメとは明らかに別次元の作品だということは子供なりにも理解できた。全編見所満載だけど、特に空高く昇っていくラピュタを見送るシーンになると未だに切なくなります。ああ、こんなん書いてるとまた観たくなってきた。よし、後で観よう! ところでレビューを読んでると、主題歌「君をのせて」を音楽会で歌ったって人が多いですね。ちなみに僕もその一人です。 [ビデオ(吹替)] 10点(2005-10-30 00:24:14) |
453. 風の谷のナウシカ
昔から何度も何度も繰り返し観た忘れられない名作。当然今観ても面白い。環境問題を取り上げてる分ちょっと説教臭い気もしないではないが、それでも最近の作品ほどには気にならないし、何よりエンターテインメントとしてきちんと楽しめる作りになっているのが◎。個人的にはこの『ナウシカ』と『ラピュタ』『トトロ』あたりが宮崎作品の原風景です。お話も絵のタッチもこの頃のがいちばんバランスがとれてていい気がするなぁ(『もののけ姫』以降のCG乱発はどうも僕には合わない)。 [地上波(吹替)] 9点(2005-10-30 00:12:33) |
454. HERO(2002)
戦闘シーンは確かに凄いけど、ここまでワイヤーやCGを使うとかえって安っぽく感じてしまう。最初の槍対決はあの雨の雰囲気とうまくマッチしててなかなかよかったけど、弓矢の雨のシーンはさすがにやり過ぎでしょう。つうかあの動きでどうしてあれだけ大量の矢を防げるんだ? とはいえ、公開当時はまだ『マッハ!!!!!!!!』がなかったので、これはこれでそこそこには楽しめた。中盤で狂ったように笑い続けるチャン・ツィイーがやけに印象的。 [映画館(字幕)] 6点(2005-10-29 00:57:59) |
455. 戦場のピアニスト
実話だと言われたらハイそうですかと答えるしかないんだけど、それにしてもうまくいき過ぎてる気がする。後半の逃亡劇はもう奇跡につぐ奇跡。思わず「そんなにうまいこといくか!」って突っ込みたくなる。嘘のような現実をいかに嘘っぽく見せないかも、映画としては重要なんじゃないのかなぁ。でも『シンドラーのリスト』ほどワザとらしくはなかったし、色々と考えることの多い名作だったと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2005-10-29 00:50:26) |
456. スパイ・ゾルゲ
終わってみたら主役のゾルゲより尾崎のほうが印象に残ってしまった。そのせいか、非常に長くて退屈な映画に思えてしまう(実際3時間と長尺ですが)。戦時中の東京を再現したCGはきれいだったんだけど、立体感が全然なくてかなりイタイです。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2005-10-29 00:40:28) |
457. マッチスティック・メン
もし僕がこんなふうに騙されたら、確実に人間不信に陥って家に引きこもるでしょう。最後はちょっと強引だったけど、こういうタッチの映画だったらあれぐらいの軽いエンディングのほうがかえっていいのかも。それにしても、ロイの潔癖性って自宅限定なんでしょうか? 車のほうはかなり汚かったぞ。 [DVD(字幕)] 6点(2005-10-29 00:34:02) |
458. 東京原発
原発について楽しく学べる教材ビデオ…じゃなくてブラックコメディ映画でした。ただ、大学の先生が延々と原発について説明するシーンは文字通りただの説明に過ぎず、あそこで少しドラマが停滞してしまった気もする(ちなみにここの解説される内容についてはかなり間違いがあるそうです。どっかのHPでチラッと見た)。で、結局あのあと東京は、いや日本はどうなったんでしょう? [DVD(吹替)] 7点(2005-10-29 00:27:51) |
459. 茶の味
夕暮れ時にお茶でもすすりながらのんびり観たくなる映画。断片的な小ネタの連続で特にストーリーらしいストーリーはないんだけど、たまにはこういうほのぼのした作品もいいです。クセ者ぞろいの春野家ですが、異彩を放っていたのはやはりジイさん。彼の「作品」を家族みんなで観るシーンが特に好きです。しかし、とてもあの変態ジジイがあれを描いたとは思えない…(爆)。 [DVD(吹替)] 6点(2005-10-28 23:54:05) |
460. いま、会いにゆきます
《ネタバレ》 『セカチュー』の洗礼を受ける前に観たのが功を奏したのか、それほどつまらないとは思わなかった。ただ僕としては、戻ってきた澪がなぜ自分のおかれた状況に対してあまり疑問を抱くことなく、割と普通に巧や佑司との生活に溶け込んでいけるのかが最後まで理解できなかった(ふつう真っ先に家族や友人に連絡を取るだろうに)。あと最後の種明かしがちょっとくどかったのが残念。とはいえ、あの雨の雰囲気とかは結構よかったので中立の5点。 [映画館(吹替)] 5点(2005-10-28 23:49:46) |