41. 万引き家族
「海街Dairy」以外、この監督とは相性が悪いものと思っていたが、さすがに海外で評価されただけのことはある。 演出は素晴らしい出来だし、何より見ている最中にいろいろと考えさせられた。 変にねじ曲がってるNHK連続テレビ小説なんかより、この映画のほうが今の世相を反映していてよっぽど観る価値があるよ。 「まんぷく」では違和感ありまくりだった安藤サクラも、こっちのほうがよっぽど生き生きしているんじゃないか。 犯罪当事者と、世間一般の目線のズレなんかも鋭く風刺されていて、よく出来た映画だ。 忘れたころにまた観たい。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-04-01 18:36:52) |
42. ザ・ウォーク
《ネタバレ》 綱渡りを始めるまでがともかくも長い。テンポの良し悪しじゃなくて、もっと短くできんかったのか。 肝心の綱渡りは、CGとは思えないほどリアルで素晴らしい。すこし高所恐怖症なので、400mの高さにはかなりビビった。 クラシックが流れるなど、「静」の表現をうまく使っており、魅せ方には感心させられる。 主人公はすぐ興奮しちゃようなイマドキの若王子風。もうちょっと大人のテイストが良かったな。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-01-20 22:01:22) |
43. スター・ウォーズ/最後のジェダイ
《ネタバレ》 監督との相性が良かったのか、前作の2点からはやや浮上しました(笑) とくに前半はなかなかの見応え、しかし後半になるとやはりご都合主義のオンパレードですな。 いちばん違和感があったのは、宇宙遊泳と分身の術。念力で岩を大量に持ち上げるとか、超サイヤ人じゃないんだからさ。DBが大好きなのは分かるけど。 前作で女性と黒人というカードを出してきたわけですが、そこへベトナム系やらプエルトリコ人やらマイノリティーが次々に登場。昨今の多民族社会をどこまで反映させているのか知らないけど、大統領選じゃないんだからそこまでごきげん取ることもなかろうに。 もう二度と観ることはないだろう、ラストの次作が奇跡的に良い作品じゃなければ。 [地上波(吹替)] 4点(2019-12-23 20:45:34) |
44. スター・ウォーズ/フォースの覚醒
ご都合主義もいい加減にしろと言いたい。 過去のシリーズで培ってきた「フォース」の意義を台無しにするストーリー。 どこかで見たようなエピソードに、結末まで見えているから面白くもなんともない。 シリーズのファンとしては過去の人物が出てきて良いのかもしれないが、 個人的にはしわくちゃで老けた元ヒーローと元ヒロインを見たかったわけではない。 少なくとも前シリーズまでで完結としておくべきだった。新たな作品ができあがるたびに、失望は大きくなる。 そして歳を重ねるごとにスターウォーズの世界が陳腐になってきているように思えてきてならない。 [地上波(吹替)] 2点(2019-12-21 23:10:42) |
45. ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE
《ネタバレ》 冒頭と終盤に盛り上げたが 、ごちゃごちゃしていてよく分からない。 ルパン三世はよく観るが 、コナンは馴染みがないので、出てくるキャラが多すぎて消化できない。 それに対決(VS)じゃなくて、共闘(&)でしょ? アクションシーンが面白かったのはさすがだった。 [地上波(邦画)] 4点(2019-12-02 08:09:57) |
46. アナと雪の女王
《ネタバレ》 そりゃ映画館の大画面で観れば、迫力があってなめらかすぎる新時代のCGに圧倒されるんだろうけど、こちとらしょせん家の小画面。 だからこそのストーリー重視になるわけだけど、良い年した男が見て満足できる内容じゃない。 「ありのままの姿を見せるのよ、変わるのよ〜」とか歌っておいて、結局引きこもるのかよ。 もうディズニー映画のキャラクターに辟易しているせいかもしれない。 出てくる雪だるまみたいなサブキャラクターたちにもぜんぜん惹かれず、最後まで消化不良だった。 [地上波(吹替)] 3点(2019-11-19 18:17:36) |
47. ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密
《ネタバレ》 これまでのシリーズを踏襲した内容なので、あまり目新しさはなく、相変わらずのノリ。 場所を大英博物館に写してもやっていることは同じなので、男前のランスロットの鼻をみっともなく垂れ下げたりと、大人にとって面白くもなんともないシーンがたくさんある。 でも骨だけのサイクロプスみたいなのが、オモチャと遊んでほしいそぶりを見せたり、ライオンが光るサーチライトに反応してぐるぐる回ったりする相変わらずのシーンはやっぱり面白くてゲラゲラ笑ってしまった。 イギリス版渡辺美里も、はっちゃけすぎてて見る人を選ぶだろう。 三部作を意識しているのか、やや強引にまとめた印象がある。 [地上波(吹替)] 5点(2019-11-02 17:18:19) |
48. 億男
《ネタバレ》 下の【デミトリ】さんと同じく、内容に関して不自然なシーンが多すぎる。後半だらだら長いしね。 でも藤原竜也の教祖よろしくブッチきギル場面など見どころは抑えていて面白い。 お金というものに対してすこしは考えるきっかけにもなる。 個人的には黒木華のファンなので、可愛いシーンが出てくるためにプラス一点献上で4点。 [地上波(邦画)] 4点(2019-10-26 18:50:11) |
49. バットマン vs スーパーマン/ジャスティスの誕生
《ネタバレ》 久々に観てはいけない映画を見たというのが正直な感想です。 両シリーズをほとんど知らないためか、ストーリーについていけない。 良いところで別のシーンに行ったり来たりと目まぐるしくてストレスフル。 両ヒーローの対決は後半を過ぎてから、しかも中途半端。 最後に力を合わせて戦うのは良いとしても、女戦士が入るのはマイナスポイント。 ラストに至っては、スーパーマンがあんなことに。こういうときだけ長回しで、さぁいかにも感動しなさい泣きなさいと言わんばかりの演出に呆れるばかり。で最後の最後に復活をほのめかすシーンで未練を残す。ああイヤだイヤだ。 こういう見てくれだけのドンパチ映画はもう充分。あでも、両ヒーローのバトルはさすがに迫力があったよ。そこだけは評価。 [地上波(吹替)] 2点(2019-10-07 09:19:16) |
50. 僕のワンダフル・ライフ
《ネタバレ》 この映画を見る人は犬好きが多いだろうから、甘めの点数になることは仕方がない。 ここに出てくる犬(とくに最初と最後の大型犬)は理想的で、飼いたいなあと思わせるには充分の可愛さ。 人間のほうは現代的というか、アルコール依存症とかアメリカで問題になっているテーマを盛り込んでおとぎ話で終わっていない。 転生させても記憶を残すとか、後半のご都合主義とか、不自然なことだらけなんだが、臨終シーンなどはうまく作られています。 [地上波(吹替)] 7点(2019-10-02 07:27:32) |
51. 未来のミライ
《ネタバレ》 どんどん魅力がなくなってきている細田守監督らしい展開。 タイトルがみらいなら、くんちゃん目線でなくてもう少しみらいを前に押し出すべきではないか。 キャラクターも現実的に作っているようで違和感あり。こんな四歳児いるか。声も不自然だし、行動パターンも大人目線かと思いきや、嫉妬に狂った駄々っ子のシーンが不快。 ひいじいじとかカッコいいキャラがいるので点数をつけたが、映画館で観なくて良かった。 [地上波(邦画)] 4点(2019-07-17 11:08:52) |
52. 風立ちぬ(2013)
《ネタバレ》 面白さでいったらぜんぜん面白くない。白昼夢のごとく冷めた口調で語る主人公が、天才的な飛行機設計者なのは分かるけど魅力がないったらありゃしない。ジブリなのに、観ててもぜんぜんワクワクしないのだ。子供のときにこれを観てたらどう思っただろう。 作中おっと思えたのは、祝言をあげるシーン。忍ぶ川よろしく、美しい花嫁の登場シーンと仲人とのやり取り自体は素晴らしいのだが、でもこれってヒロインの独りよがりかなとかいちいち引っかかるのだ。理想の女性像を入れるのはいいけど、結核なのに一度も咳のシーンがないのも違和感があった。やたら頻繁にタバコを吸うシーンも入ってて、これもどうかしてるんじゃないか。街中いたるところで禁煙になってるのに。夢オチも多すぎる。若いころに名声を得て飛び抜けたものの、時代についていけなかった老監督の最後のやりたい放題、という感じ。 点数を4点にしたのは、それでも飛行機の描写とか迫力があったし、ヒロインの生き方にも共感できたから。 ではさようなら、宮崎駿監督。 [地上波(邦画)] 4点(2019-04-16 21:38:41)(良:1票) |
53. テルマエ・ロマエ
《ネタバレ》 うん、面白かった。 原作の魅力がつまった前半が実写にしては良くできてて笑える。 上戸彩が活躍する後半がちょっとだれるが、上演時間も長くないので一気に見られる。 もちろん阿部寛は文句なく適役なんだが、田舎っぽいけど憎めない日本人の描かれ方もなかなかどうして良い味を出していると思うのだ。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-04-05 20:49:17)(良:2票) |
54. あなたへ
こういう上品で大人の映画がもっとふえてほしい。 個人的には健さんと田中裕子という大好きな組み合わせだけで、もう大満足なんですが。 ビートたけしのとぼけた役も悪くなかった(なぜに種田山頭火?) 脚本に魅力がなかったり、草彅剛が出てくると安っぽくなったりするところが難点。 全体的に見て6.5点というところで、繰り上げて7点献上。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-04-04 08:32:20) |
55. ちはやふる 結び
《ネタバレ》 相変わらずぴったりの配役や抑えの効いた演出などは素晴らしかったが、肝心のストーリーが詰め込みすぎてダレた。 部長の退部などのエピソードが訳が分からないし、後輩の二人にも魅力を感じなかった。 この三部作では8点→7点→6点とどんどん魅力が薄れていく感じ。 最後なので名人戦やクイーン戦でのカタルシスを期待していたのも大きかったのだろう。 [地上波(邦画)] 6点(2019-04-01 09:12:01) |
56. カメラを止めるな!
《ネタバレ》 いや面白いし、よく出来ているけど、そんなに笑えるかな?と思っていたら、監督の「だから本物をくれよ〜嘘まみれのそのツラ〜」うんぬんのくだりは確かに声に出して笑ったかも。 2館だけの上映が、口コミを中心に話題を呼んで30億を超えるヒットになったのも頷ける話。よく練られてるな〜。視点を変えてみるとか、映画の舞台裏を見るとか、いろいろ教えてくれる作品でもあります。 あとディレクター役で出てくるのって、中尾明慶君じゃなかったの!? [地上波(邦画)] 7点(2019-03-09 21:48:28) |
57. そして父になる
《ネタバレ》 倍速ですっ飛ばしたくなるようなトロトロの展開に、途中で嫌気がさした。 ところどころでいいシーンはあるけれど、感動しないし笑えない。 福山パパの暗い翳がさす家庭じゃ、家出したくもなるだろう。 もっと前向きになれる映画が観たい。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2018-12-31 19:02:19) |
58. 謝罪の王様
《ネタバレ》 エンドロールはもちろん本編もかなりカットされての地上波放送。 クドカンのコメディーはある程度面白いんだけど、品がないのよね。 せっかく豪華な俳優陣を使っているんだから本格的な作りにすることもできたろうに。阿部サダヲとか天才的な人がいるのにもったいない。 最後の土下座を超える謝罪のシーンがなかったら、もっと点数は上げた。それじゃつまらんし笑えんよ。 [地上波(邦画)] 3点(2018-10-20 22:39:31) |
59. アントマン
《ネタバレ》 分かりやすいアメコミ。アリを操りながら、つぎつぎと試練を乗り越えていく主人公に共感できる。 こういうノリのいい映画が最近の流行なのね。 ラスト近くの機関車トーマスビックサイズ化にはちょっと笑えた。 [地上波(吹替)] 6点(2018-09-09 20:39:47)(良:1票) |
60. バケモノの子
《ネタバレ》 熊鉄や主人公の存在が魅力的で、世界観は良い。 こういう歯に絹を着せない、ぶっきらぼうだけど愛のある会話って好きだな。 声が広瀬すずのヒロインもいろいろ叩かれているけど、しっかりマッチしていて自分の目には魅力的に映った。 ただ、一郎彦が暴走するあたりから、意味不明なシーンが多くなるのは残念。 せっかく強くなった主人公が活躍するよう、もっとストレートに対決させて良かったと思う。 [地上波(邦画)] 6点(2018-07-28 21:35:41) |