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Nujabestさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 112
性別 男性
自己紹介 10点---- 個人的ツボ。欠点なんて知ったこっちゃない映画。
9点---- 完成度高し。人にすすめたくなるような映画。
8点---- 良作。ちょっと気になる点も。

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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41.  ボルベール/帰郷 《ネタバレ》 
単純に面白かった。つっこむ所、ありえないだろって所が山ほどあるのですが(警察なんて鼻から存在してないに等しいとか、科学捜査なんてものが出てこない所とか)そんなことを忘れさせるだけの何ともパワフルで情熱的な脚本でした。伏線を大量に仕掛けており(まさに物量作戦)、どんどん繋がっていくので終始飽きさせない。スリル、嘘の配置で、他の余計なことをあまり考えさせないように、展開していく。休憩にペネロペの熟した美しさや、極彩色豊かな芸術的な映像を配置。脚本の巧みさを充分に感じさせられました。 大味で激情的な事件ばかりなので下手をすると火サスや韓ドラみたいになる筈なのに、そんなことありません。不思議と上品な仕上がりになってます。最後の母の独白シーンだけはかなり不満でしたが、佳作でしょう。終わってしばらくして考えてみると、この家族って揃いも揃って、犯罪者なんだよねえ。しかも重罪。テーマが錯乱している印象もありますが、女性の弱さや困難をしたたかさで乗り切ってゆく姿を、サスペンスフルな娯楽として描いた監督の手腕は素直に評価できると思います。
[DVD(字幕)] 8点(2009-06-24 15:06:35)
42.  キサラギ
ストーリーも、台詞も、俳優陣も良い。ただ、圧倒的に足りないものがある。三谷幸喜に感じるものと同じもの。まぁ、好みの問題ですね。傑作に成りうる脚本なだけに、それだけが残念だーー。
[DVD(邦画)] 7点(2009-06-16 14:22:40)
43.  ハッシュ! 《ネタバレ》 
この監督、繊細な感情を表現するのが上手だと思います。良いシーンが沢山あります。例えば、一夜明けた朝に寝呆けたまま「ぬくもり」を探すシーン。コーヒーの湯気を顔で感じるシーン。居酒屋前で打ち明けようか悩んでいた所を「気持ち悪い(本人は飲みすぎで)」と言われて断罪されてしまうシーン。ボウリング場での「母子家庭とかで苛められちゃうかも」「ちゃんと育ってんじゃん青年」。兄ちゃんが実はゲイだと知っていたシーン。河原の土手のシーン。書ききれませんが、良いシーンが沢山詰まっている良い映画だと思います。ただ一点、この家族の形は「ありorなし」で言えば個人的には無いなーと思いました。その辺りを考え出すと評価は下がってしまいますな。
[DVD(邦画)] 9点(2009-06-16 14:22:13)
44.  猟奇的な彼女 《ネタバレ》 
惜しい映画。最後の40分はすごく良くできてるのだが、それまでの一時間ちょっとが非常にもったいない。もっと面白い(陳腐じゃない)エピソードを積み重ねるべきだろう。遊園地と時代劇は本当にいらなかった。手を抜いてるようにしか見えません。意味を持たせることに執着して、そのエピソード自体が面白くなければこういうラブコメの場合、脚本の敗北だといえる。本末転倒で、眠いだけの脚本家の只のオナニー。そして致命的なのは、ラブコメという前提にたっておきながら、ヒロインのゲ口は!ヒロインのゲ口はありえません…。
[DVD(字幕)] 5点(2009-06-16 14:21:10)
45.  リトル・ダンサー 《ネタバレ》 
好きなものを好きと言うのはとても勇気のいることだ。その信念を貫くことも。なぜなら、そう表現することで、大事な人が傷ついたり、時代や場所によっては、法律で罰せられたりもするからだ。好きなものを好きと胸を張って言う事は、個人的に素晴らしいことだと思う。誰にも「嫌いになれ」と強制はできない。だが、その行為は代償と犠牲が付き纏うことを理解しなければならない。ビリーはバレエに対する燻る情熱を時々垣間見せることで、周囲を変えていく。そこはすごく好感がもてる。途中までは、父の理解が得られなかったり、オカマと間違えられたりと、ちゃんと負の側面も描かれている。しかしビリーは、オーディションが上手くいかなかったことで、こともあろうか衝動的に暴力に走る。このシーンは盛り上げの為の枷として、安易に挿入されているのだと思うが、これは全く納得がいかない。そもそも、あんな場所で暴力沙汰を起こしても合格してしまうならば(謝罪や和解や反省のシーンすらない)、「好きなことへの情熱さえあれば、何をやっても許される」ということになってしまうのではないだろうか。それならば、最後まで成長のない只の自己中心的子供なだけである。それまで許せてきた、万引きも、バレエ教師に弾みで吐いた暴言も、全く許せなくなる。結末に向かっては、結果ありきで人物を動かしただけの代物。
[DVD(字幕)] 4点(2009-05-27 21:44:22)
46.  藍色夏恋 《ネタバレ》 
予想外に素晴らしかった。耳すま、時をかける少女(アニメ)みたいなノリですね。素直なキラキラとした描写が随所に溢れていた。特に素晴らしいシーンは、砂浜でペットボトルを飲み干す彼を見つめる所だ。彼女にとって初めて、自分とは違う異性を肌で感じたような瞬間だったのだと思う。熱い砂浜の海岸で、ペットボトルの水を一気に飲み干す彼。冷たそうな水が、どんどん喉仏を通って吸い込まれていく。そして、ゴミ拾いをするおばさんの元へ走っていき、気さくに声をかける。思わず笑みがこぼれる。人間に好意を抱く瞬間って、こういう一瞬だよなぁ(異性としてかどうかは分からないが)主人公の性格描写で、対抗して自転車をジリジリ前にやる所なども好き。個人的には、この映画は一過性の同性愛というよりも、クィア映画だと思いますが、着地点をあそこにしたことによって、どちらにも解釈できる、より深みのある作品になっていると思います。渚のシンドバットの方が完成度が高いと思うが、こちらは鑑賞後の後味のよさが堪らない。カルピスみたいな爽やかさがある。もっかい夏頃、見てみようと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2009-05-17 20:55:59)(良:1票)
47.  “アイデンティティー” 《ネタバレ》 
物語の途中まで、このまま収斂してったら凄い作品になるなあと思っていましたが、一番やっちゃいけないことを平然とやってきたという印象……。通常、こういう作品の場合、伏線を巧みに処理していく過程と努力に賞賛を贈りたくなるものです。これには高得点はあげられません。
[DVD(字幕)] 3点(2009-02-17 03:36:00)(良:1票)
48.  エレファント
コロンバインの事件を題材にした映画は3つ見ましたが、頭ひとつ出ている。
[映画館(字幕)] 7点(2009-02-17 02:31:33)
49.  BULLY ブリー 《ネタバレ》 
ヤクでぶっ飛んでる男がサクサク切っていくシーンが、何ともおぞましい。しかし何より怖いのは、被害者の男性を、殺されても仕方のない人間だと思ってしまったことだった。
[DVD(字幕)] 5点(2009-02-17 02:15:07)
50.  時をかける少女(2006) 《ネタバレ》 
雰囲気、映像、音楽は素晴らしい。
[DVD(邦画)] 5点(2009-02-17 00:27:43)
51.  エターナル・サンシャイン 《ネタバレ》 
この映画は恋愛に対して、受動的である方が感情移入しやすいのかもしれない。自分はジョエルの受動的な態度に多少なりとも感情移入できる所があり、似たような別れ方を経験したことがあるので、激しく心を揺さぶられた。好きな映画であり語り尽くせないので、その辺りを中心に。クレムは最初は変人としか思えなかったが、段々と魅力的な女性に変わっていった。出会うまでを逆算する脚本の構成が巧い。ジョエルは性格の優しさゆえに、自分の感情を抑えて、相手の嫌な部分を咎めない。それは愛しているが故だけど、自分が傷つきたくないからでもある。それが抑圧されて不満が蓄積し、妄想が暴走して、いつしか別れに繋がる言葉を言ってしまう。この映画では最初に喧嘩を見せ、二人の思い出のシーンを交えつつ、ジョエルの子供の頃の記憶の根源的な所まで遡っていく。その過程でクレムは輝きを増していく。そして、虐められている幼少のジョエルを少女が救うシーンにまで辿り着く。少女はいつしかクレムに変わる。結局恋愛の根源とは、こういう所にあるのだろう。どんなに記憶をいじっても無駄なのはそのせいだ。幼少時の辛い体験が人間の性格を形作り、無意識の裡に恋愛相手にその満たされない物を求める。ジョエルが内向的なのは過去のせいであり、ずっと誰かに救われるのを待っていたのだと思う。だが、それだけではいけないことに記憶の消去を終える直前で気づく。彼女は完璧じゃないし女神じゃない。性格により愛情表現は違えど、彼女も恋人に救って欲しいのは一緒なのだから…。それを言葉で表現して乗り越えていかないと関係が深まることは永遠にないし、内面を見ないと関係は破綻に向かう。この映画は、人間が恋人と付き合う際に体験する心の内の葛藤を、斬新なアイデアで切り取って、SF的に表現して見せた。本当に、よくここまで映像化に成功したなと感心するくらいだ。離婚大国のアメリカだからこそ産み出されたものなのかもしれない。傑作だと思う。好きなシーンは、記憶が消去される寸前のSTAR GUITARのPVを彷彿とさせるシーンと、チャールズ川のシーン。いつか、誰かとモントークに行きたい。
[映画館(字幕)] 10点(2009-02-09 15:00:42)(良:1票)
52.  ロスト・イン・トランスレーション 《ネタバレ》 
旅先で自分が感じる距離感や接し方とすごく似ていて好感が持てた。観光地や名所など色んな所をまわって触れてみるのとは、一線を画している他文化への接し方だ。「ここは素敵なとこ」だと自己暗示をかけて巡るのが、この映画で出てきた軽薄な感じで描かれている白人女優のような接し方だと思う。体当たりで接してみるのも楽しいが、この映画のように、ちょっと距離感を保って段々と近づいて行くのもまた楽しいと思う。で、映画に関して印象に残ったのは、孤独の描写が上手だったということだ。深夜二人で寝ているのだけど、眠れなくて、ひとり取り残される。堪らずちょっかいを出して起こそうとするのだけど、すぐに鼾をかかれて、またひとりになる。こういう描写はアメリカ映画らしからぬ表現だと思う。また、他のシーンでは、寂しさを紛らわす為に、明るい紅を引いたり、部屋を飾る。つま先をぶつけ、誰にも痛みを訴えることができず痛みに耐える。終盤にかけて、つま先の傷を話せる相手と心を通わせていくのだが、こういう孤独の表現がすごく良かった。そして、それを演じるのがスカーレット・ヨハンソンだから尚更良い。透明感があり美しい彼女に良く似合う役だったと思う。ビル・マーレーも良かった。風呂で奥さんに電話するシーンがすごく切ない。ラストもいいね。しかし、全体的に脚本としての構成の上手さや台詞の良さを感じることもあまりなく退屈だった。無駄なシーンが多かったように思う。嫌いではないが、心を揺さぶれるようなものもない中途半端な映画。幸せな時に見ちゃうと、色んなとこ見落としてしまうような映画だと思う。ネイティブで見ないと、Lost in translationしてしまうんだろう。この点ではすごく考えさせられた。最後に一言、しゃぶしゃぶを美味しく楽しめる日本人で良かったなあ。
[DVD(字幕)] 7点(2009-02-04 21:38:03)
53.  バタフライ・エフェクト/劇場公開版 《ネタバレ》 
脚本の構成が良く練られていて、ラストに向かって突っ走る感じが良い。繰りかえしの回想のSFは何個か見てきたが、どれも段々と退屈になっていくものが多かったと思う。しかし、この作品は飽きることなく段々と速さを持って、切なさをましていく。そしてラストシーンがすごく良い。実生活において、恋人や好きな人と別れる時にも、後ろ髪を引かれるように振り返ることはある。しかし、その体験よりも切なさが重く圧し掛かってくるのは、主人公の必死な思いを丹念に描いているからだろう。不満を述べるならば、名台詞と良いエピソードが少なかったのが、個人的には物足りなかった。複雑な話なので余計な部分を削ぎ落とし、わざとスッキリさせたのかもしれないが、幼少時代のエピソードとして良いものが欲しかった。キスシーンの所を、もっと捻っても良かったと思う。
[DVD(字幕)] 8点(2009-02-03 15:01:54)
54.  メゾン・ド・ヒミコ 《ネタバレ》 
雰囲気も、アイデアも、台詞も、音楽も、役者も、キャラクターも良い。だけど、感動しない不思議。もうすこし描くものを絞っても良かったのでは?そして、アニメも、ダンスも、スローの尻も、映画から浮いていた。これがなかったら、しみじみと浸らせることもできたとも思うので残念。
[DVD(邦画)] 5点(2009-02-03 09:43:05)
55.  インファナル・アフェア 《ネタバレ》 
傑作。まず設定の段階から良い。善と悪のどちらにも大きな秘密が隠されているので、緊張感が生まれる。そして随所に渡って緊張感を保つように脚本が良く練られている。台詞も◎。問題は、やはりラストにウォン警部の死付近以上の盛り上がりが欲しかったのと、もっとどちらかのキャラクターに感情移入させても良かった所か。時間が短いので、人物の掘り下げをプラスしても良かったと思う。しかし、傑作であることに変わりはない。
[DVD(字幕)] 9点(2009-02-02 12:56:44)(良:1票)
56.  ゴーストワールド 《ネタバレ》 
好きな作品。オタク少女のモラトリアムを描いた作品のサブテクストとして、オタク男の妄想の話が隠れているという解釈でいいのだろうか。前者だけでとると、何度見ても最後の10分程度の意味が分からない。シーモアは何の病気で入院した(てる)のか。エンドクレジットの後に挿入されてるシーンも、意味が分からない。やはり、シーモアの妄想の話なのだろうか…。そしてGhostWorldというタイトルが何を意味するかも未だに消化し切れていないが、オタク少女の話としてもすごく良くできてるので評価は変わらない。随所で流れるピアノの旋律がすごく切なくて良い。話としても切なさで押し潰れそうになる。イーニドとレベッカもシーモアも、3人とも素敵だ。
[DVD(字幕)] 9点(2009-02-02 04:57:16)
57.  21グラム 《ネタバレ》 
感動に、うち震えた映画。見終わって数日、「あの感覚何だろう?」とずっと考えていた。そして気がついた。大学入試などに出てくる、英語の並び替え問題に似ている。意味や文法を漠然と思い描いて、並び替えて組み立てる。ただ、それらと違うことは、組み立てた後になって、急に文章の深さがストンと落ちてくるところだ。そして涙が流れる。うーん、監督のこの力量すごいですね。同じ監督のバベルやアモーレスペロスよりも遥かに良いです。そして、「メメント」や「マルホランドドライブ」より、この作品を僕は評価したい。
[DVD(字幕)] 10点(2009-01-31 21:46:44)
58.  きょうのできごと a day on the planet 《ネタバレ》 
大学生の生温い日常を描いた、36度5分くらいの映画。「今日ね、こんなことがあっってさー。そんでなー、こう思ったんだよー」「ふーん。で、オチは?」なんて言っちゃう人には、つまんないかもしれない。人に言いたくなることや、人に言っても仕方の無いこと。この境界はその人物によって変化する、とても曖昧なものだ。その辺りに漂う葛藤をうまく描いている。個人的には、自転車で買出しに出かけた柏原収次が、深夜に人気の無い街で轢き逃げされるシーンが好きだ。結局事故のことは誰にも話さないのだけど、「この怪我どうしたん」って気遣ってくれる友達が側にちゃんといる。何気ないことだけど、そういうのいいなあ。あとカワチ君のシロクマの絵の具の話も好き。 何度も見てるが、見終わった後友だちに、「きょうのできごとって映画見たんやけどなー」って話したくなる好きな映画。「ふーん、だから?」と言われたとしても。
[DVD(邦画)] 8点(2009-01-30 04:19:59)
59.  ブロークバック・マウンテン 《ネタバレ》 
ブロークバックマウンテンの大自然を見る行為と供に、二人の思いを感じ取る映画だと思います。台詞としての説明はかなり省略され、観る者の想像に委ねられています。感情の機微が鋭い時、弱ってる時、そんな時に見るとやられてしまいます。ラストのシャツの入れ替わりがガツンときましたね。ジャックの死因も、ジャックの親の行動がすべてを語ってるのでしょう。余談ですが、ジックがおっさんに仕事を貰いにいくシーンで、吹き替えで見ると市民ケーンのあれが出てきます。字幕じゃ語らないですが…。ああ、ネイティブになりたい。
[DVD(字幕)] 9点(2009-01-26 01:27:56)
60.  善き人のためのソナタ 《ネタバレ》 
'00代は個人的に、比較的良作が少ない感じだったが、この年代では五指に入る名作。作家も脚本家も音楽家も演出家も、その他、芸術表現を志す人全てに見て欲しい作品。 芸術家とは、偽りのない感情で表現し、人間の心を動かす人のことだと思う。媚びを売った芸術では、人の心は動かせない。僕はこの映画から、そのようなメッセージを受け取った。 主人公は中盤に、「東ドイツで本音を語れる唯一の場所」で、心を揺さぶる本当の芸術に触れてしまった。監視者は観客になっていく。感情を殺して生きてきた主人公は、その後のシーンで娼婦を抱くのだが、このシーンが切なくて実にいい。主人公は、愛というものをそれまで知らなかったのかもしれない。感情を押し殺してきて、そんな瞬間を知らなかったから、これまで非情に振舞えた。その後も、ベートヴェンやブレヒトが上手くきいている。エレべーターの子供のシーンもうまい。 バーで主人公が、女優に話しかけるシーンで、「あなたの舞台を見た」という。あなたのファンだと。彼が云う舞台とは、冒頭で見た舞台とは別のことだろう。 その後も、感情がすこしずつ顔を出すようになる過程が◎。よく練られた巧い脚本だと思った。ラストシーンも納得。芸術の為に身を投じた主人公に報いる為には、本当の芸術で恩返しするしかない。それ無しでは、あわせる顔もないだろう。 ただひとつ不満なのは、邦題。ソナタは象徴的に使われてはいるが、なぜ本国で題名にされなかったかを考えれば、これはないんじゃないかと。ソナタとは盗聴器で聞いたすべての出来事だと捉えても、誤解を招く表現だと思う。 最後に、芸術家を育て上げた芸術家、ヴィースラー役を演じたウルリッヒ・ミューエのご冥福をお祈り申し上げます。あなた無しでは、このような芸術は生まれなかった。
[DVD(字幕)] 10点(2009-01-15 13:09:58)(良:1票)
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