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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2001
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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41.  エデンの東(1955) 《ネタバレ》 
「愛を乞う人」カザンバージョン。キャルはさあ、ジミーが演ったから観られるんだよ。あの危なっかしげな佇まいと、物憂げな瞳。彼でなければ、あの年齢で親の愛情をああもストレートに渇望するとは気恥ずかしくて観てられないと思う。適正年齢は10~12才の子の心理だろう。他の人物の造形もちょっと極端だなあ。親父のスーパー謹厳実直ぶりもさることながら、兄貴もさあ、母親が水商売やってるからって泥酔して軍隊へ、ってそこまで捨て鉢になるかー。ホステスはバイキンか。登場人物の中では、自らの複雑な暗さを自覚している兄嫁が意外と一番好感が持てた。
[映画館(字幕)] 6点(2013-06-01 00:10:54)
42.  雨に唄えば
すごく平均点が高くてびびる。みんなこれ好きなんだね。私が鑑賞後にぼんやり抱いた感想といえば「アメリカって豊かだったんだなあ」。“パーティにはキツネ(のコート)に色をつけて”だって。52年当時私の育った地域はまだ下水道水洗化もなってなかったな。それはさておき、この「古き良きアメリカ」そのものな映画、あまりに善良すぎて私にはちょっと無理だ。楽しげにタップを踏み、歌い踊り、へんな顔をして笑わせてみせる、こういうのを受け入れて一緒に笑えるってなんかすごい。心が清らかだ。そもそも私がミュージカルが苦手なのも一因かな。でも無邪気で善良だというのは必ずしも人を救わないと思うんだ。それに「雨に唄えば」この曲、私にとってはすでに「時計じかけのオレンジ」のものなんです。そっちの方が心に響くんです。すみません。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-03-13 00:31:41)
43.  死刑台のエレベーター(1958) 《ネタバレ》 
ヌーベル・ヴァーグの草分け的存在であるという大看板や、なんか気だるいアンニュイな雰囲気(J・モローがぶすっとしてるからだと思うんだけど)とジャズミュージック。これらで目くらまし効果大なんだと思うな。普通に観てもサスペンスとして完成度高いとは言えないもの。白昼堂々、目撃者100人はいそうなビル正面での窓移動。まさかのロープ忘れ。ジャンヌも恋人が車で去ったのを見たのになんでまた夜中に徒歩で探そうと思うの?いるかいその辺に。バカな若者二人に煽られたドイツ人夫婦が友好的なのもよくわかんないし。粗はいっぱいだけどラストはフランス映画っぽい皮肉なオチで驚きがある。私的には今作で初めて目にするジャンヌの笑顔に、別人かと思ってそこんとこに一番驚いた。
[地上波(字幕)] 6点(2013-03-12 00:27:53)
44.  イヴの総て 《ネタバレ》 
タイトルからは想像もつかないえげつないお話でした。対人関係を苦手とする人が観たら一発で人間不信になりそうな。アン・バクスター健闘してますけど、やっぱりここはベティ・デイビスの老練(は言い過ぎか)な演技に見惚れましょう。“老い”に恐怖する大女優の哀しさ、ほぼ演技ではないのかもしれない。夜中にかかってきた恋人からの電話、段取りをイヴがしていたと知った、その時の微妙な表情。心がざわざわと波立っているのが手にとるようだった。イヴの性根への疑念と、若い子が恋人の前に現れる焦燥感と。みっともないほどに乱れる往年の大女優の様を堂々演じたB・デイビス、言葉もないほどにあっぱれ。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-02-14 00:08:16)
45.  灰とダイヤモンド 《ネタバレ》 
ああ、「地下水道」を生き延びた者たちの運命がこんなだなんて。終戦したというのに,今やかつての同胞に銃を向けているなんて。かつてはワルシャワ蜂起の使命感で燃えていたのが、これではただの殺人者。誤って殺した工員の、遺族の悲嘆の声に追われてもなお新しい人生に歩みだすのには勇気が必要で、その勇気にたりなくて結果ゴミが舞う中で絶命するマチェク。ダイヤモンドになれずに、無数の同胞たちと同じに灰となって散った彼。シーツが翻る、白い幕の中を縫うように逃げるシーンは、ダイヤの輝きはなくとも閃光のような一撃でもって強烈に脳に焼きついた。大国に引きずり回され、傷だらけになったポーランドと、かの国で人生を散らした苦い無数の青春。「地下水道」のような、重低音で迫り来るような迫力は無いけれど、ノルヴィトの美しい詩の印象もあって静かで哀しい、この映画はワイダ監督によるたくさんの同胞へのレクイエム。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-02-05 00:25:49)
46.  リオ・ブラボー
娯楽の王道、とも呼ぶべきファミリーでも安心西部劇。悪漢共との対決のスリルに、アル中から立ち直る男の人生に、ほどほどのロマンスとのびのび繰り広げられる銃撃戦。アメリカ人のメンタリティの根幹のよう。美女が理由なく情熱的に迫ってくるっていうのも、殿方にはこたえられないんでしょうな。アンジーが惚れるにはJ・ウェインちょっと年いきすぎでは・・と思うけど。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-12-19 18:00:21)
47.  マーティ 《ネタバレ》 
素朴でほのぼの。良いですなあ。この映画の一体どこにケチをつけようか。あー、そうだ。一人息子をとられてなんか不機嫌になる母親の気持ちはわからんでもないけど、「ぬけがけじゃん」的につんつんしてる男友達って。心の狭い奴らだなー。
[ビデオ(字幕)] 7点(2012-12-10 00:25:35)
48.  決断の3時10分
先にリメイク版を観てしまったからではないけれど、やはりR・クロウ版のほうに軍配を上げます。人間ドラマの見せ方がリメイク版のほうが映画としてずっと魅力的にできている。キーだった息子がオリジナルにいないのにはちょっとがっかり。奥さんも古き良きアメリカの母をなぞってるだけのこの時代の西部劇にありがちなパターンでつまらない。どうしても後発と比べてしまうのでフェアな評価とはいかないですね難しい。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-12-06 11:46:27)
49.  情婦
なんだ情婦て誰だ誰のこと?この邦題のせいで目にしてもスルーし続け、クリスティー原作ということも、B・ワイルダー監督ということも数年気付かなかった。どうしてくれる。ワイルダーらしいさくさくした展開と、洒脱な台詞が聞いてて楽しい。特にウィルフリッド卿と裁判官の言葉のセンスが大好き。トリックの、時代を感じさせる古さは置いておくとして、役者陣の魂こもった演技に惚れ惚れします。こそこそ策を弄して看護婦を出し抜こうとする卿と彼女の終わりなき攻防には笑ってしまうし、ディートリッヒの隙を見せない、見せなさすぎがかえって妖しい佇まいといい。ああ、ドイツでの出会いはなかなか素敵だったなあ。こ、こうなるのかあ・・。
[DVD(字幕)] 8点(2012-11-08 00:38:02)
50.  道(1954) 《ネタバレ》 
ザンパノとジェルソミーナ。この辛く労しい二人。雑で横暴なザンパノ、お前なんか、お前なんか。こういう男は厄介だ。こんなダメ男を捨てられないジェルソミーナの造形を軽い知恵遅れにしたフェリーニの鋭いこと。泥棒で人殺しで自分勝手でああこんな奴を肯定してたまるか。ジェルソミーナが警察の前で待ってたからってほっとするんじゃない。彼女が錯乱から一時的に回復したそのときに安堵した表情を浮かべるなあっ ヒキョーだぞっ。海辺で号泣だ?お前なんかのために泣かないぞ。泣くもんか。ぐすっ。
[ビデオ(字幕)] 9点(2012-10-22 00:02:43)(良:1票)
51.  七年目の浮気
男の妄想っぷりに笑うとこなんだろうけど、今観ちゃうとちょっとくどいかな。笑う前にああコメディーのセオリーをきちんと踏襲してるなあーと感慨が先に来てしまうんだ。封切当時に観たかった。生まれてないし。でもマリリンの輝きはまったく不変で、露悪的にならない清潔なお色気と、形の良い脚に、輝くブロンド。まさに女神。可愛くて可愛くて大好きで、でも実生活の彼女の悲劇的な幕切れをあわせて思うとしみじみ胸がいっぱいに切なくなるのでした。
[ビデオ(字幕)] 6点(2012-09-23 01:02:13)
52.  プラン9・フロム・アウター・スペース
うーん凄いなこれは。何が凄いって、コレが商業ベースで公開されて、さらにフィルムがきちんと残されてネットで動画扱いとはいえ、数多の人の目に触れられる場を確保しているということが。スゲー。これ、エド・ウッドが自信満々で世に送り出したんだそうで、ベン・ハーと同時代にこれで金を取るって・・正気ですか?もちろん正気の沙汰ではなく、半世紀以上経って人は“エド・ウッドの狂気度”を知りたいがために、こぞってこれを観るんである。とにかく、映研やサークルだってもっと気を使うだろうという驚異の出来栄え。脚本は思いつき、役者は学芸会、勝手に資料映像拝借、セットはどこまでもチープで出演者もよく笑わなかったなあ。ああーエドぉー・・たくさんいたらしい友人達はどこか完全に純粋なこのズレた男に魅かれたんだろうな。これまで1点以上の評価をしてきた作品は少なくとも商業映画の体をなしていたので、愛を込めて0点を献上いたします。
[インターネット(字幕)] 0点(2012-09-04 21:06:15)(良:3票)
53.  ライムライト 《ネタバレ》 
胸に沁み入る珠玉の言葉の数々。名優チャップリンが人生をなぞったような、渾身の、でもふわりと柔らかい美しい映画です。女の子がどんどん輝きを増していって、ああこれは若いピアニストと一緒になるだろうな、鉄板だよなと思っていたらなんと彼女最期までチャップリンに寄り添うのだった。このへん、チャップリンたら自分の願望でしょそれ、とちょっと可笑しかったな。
[ビデオ(字幕)] 8点(2012-09-04 19:02:48)
54.  翼よ!あれが巴里の灯だ 《ネタバレ》 
さあ、単独飛行スタートだ、の時点でまだ半分も時間残ってる・・えー、33時間ものフライトをどうもたすんだよう、と思ったら過去話を挿めてリンドバーグの人となりを紹介する手に出た。この昔話が、ひとつひとつ面白い。初めてのmy飛行機でぐだぐだの離陸ぶりを見せられて慌てる売主、営業での口上。操縦のへったくそな、でも神に近づいた!と喜んでる生徒の牧師さん。「汚れた飛行機は認めん!」と怒鳴っている教官の真横にぼろぼろの飛行機で着陸しちまうリンドバーグ。どれもが温かく、心がほっこりする。こんな笑いを提供できるのは、ああさすがにB・ワイルダー。
[ビデオ(字幕)] 7点(2012-07-26 00:39:31)
55.  お熱いのがお好き 《ネタバレ》 
私は女ですが、このマリリンに一発で恋しました。こんなにスクリーンで輝いている女優さんを、後にも先にも観た事がない。歴史に名を残すスターって一等星どころではなく、超新星爆発クラスの輝きなんだなあ。作られた偶像ではあっても、作り上げられ方が完璧。セックス・シンボルというフレーズが貼りついちゃってるのがとても残念。彼女の魅力は、キャンディボックスのような心ときめく愛らしさ。お話も面白いです。どたばた劇がするすると収束して、みんなハッピーエンド(J・レモンのみビミョー)に収まる手腕、さすがB・ワイルダー。男二人の女装はキモチ悪すぎてそれだけで笑っちゃうし、終盤の追いかけっこはトムとジェリーの実写版を観てるよう。ああ楽しかったー。
[ビデオ(字幕)] 8点(2012-07-15 13:26:54)
56.  恐怖の報酬(1953) 《ネタバレ》 
なんかもう心が一時も休まらない映画。前半は食い詰めた男たちの希望の無さに気が滅入り、ニトロ運搬のくだりからはうああーとかぎゃーとか言いっぱなし。自宅で良かった。崖にせり出した木製の足場、横滑りするぶっといタイヤ、ひいぃー。作業に集中せねばって時にへたれてくれるジョー、あああーこのオヤジ、マリオじゃなくてもキレるわ。モノクロだというのがまたなんだか恐怖1.5倍増しだ。油まみれになった二人なんてもうまっ黒坊主で視覚的に怖いのなんの。これが微妙な黒と茶の感じが出ては凄味がダウンしてしまうんだきっと。ああ、体力使ったなあとへなへなしてるところへラストもう一撃。マリオの阿呆~普通に走れよ・・ああー・・。
[ビデオ(字幕)] 8点(2012-06-17 23:43:49)
57.  勝手にしやがれ 《ネタバレ》 
突き放したような乾いたタッチと小じゃれた男女間の会話。やたら紫煙を上げる煙草。セシルカットが世界一似合う首筋も美しいジーン・セバーグと縞模様のワンピース。おしゃれです。でも上辺だけです。人物も話も美しくない。男の反応を見るために妊娠をちらつかせる女と、“お前のせい”と冷淡な男。チャラ男とヒキョーな女がいちゃついているのを見せられてもなにも響いてこないのです。こういう斜に構えた雰囲気が当時はウケた、ということなのでしょうか。私はどうも。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2012-04-11 00:53:15)
58.  十二人の怒れる男(1957) 《ネタバレ》 
あぁ、これは凄かった。脚本書いた人は天才かもしれない。これはほぼ完璧でしょ。舞台でもない映画で、わざわざ情報発信の制約のある密室劇を選び、役者の力量のみで事件を構築してみせる。下手な再現ドラマの数倍、事件が鮮やかに立ち上がる。過ぎる列車の音が聞こえる。最終車両の窓越しに現場のその瞬間が見える。 一人の男の提示する疑問をきっかけに意外な展開を見せる事件の様相もサスペンスフルだけども、事件追求が深まるにつれて十二人各人の人間性があぶり出されてゆくのに息を呑む。どきどきしたなあ。“人を裁く”プロセスでむき出しになる傲慢さ、偏見、日和見、飛び交う感情論。自らの偏見と個人的葛藤をまぜこぜにしてついに崩れ落ちた3番陪審員の心理が全くの他人事とも思えない。人間だなあ。結果彼をそこまで追い詰めることになったH・フォンダが上着をそっと持っていってやる。けっこう過激に討論していたけれどもやはりアメリカの良心なのだった。彼もまた尊いなあ。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2012-02-23 23:41:50)
59.  大人は判ってくれない 《ネタバレ》 
アントワーヌ・ドワネル。13歳の彼が、どーん、と胸に飛び込んできた。彼の弁護に是非立たせてもらいたい。さらさら流れる音楽と、瑞々しい映像に紛れそうになるけど、この話はなんて残酷なんだ。ドワネル、私に言わせればこの子はひとつも悪くない。サボリに家出、他愛のない嘘。生活のためにお金が必要、てんで安易な窃盗。こんなの単なる少年のおイタじゃないか。あんな母親がいる家、私だって帰りたくない。望まなかった子供、遊びたい自分。気まぐれにごほうびをあげれば良い成績をとってくると思ってる。こ、こいつ・・。母親の化粧台を触るドワネル、家の手伝いをするドワネル、家族で映画に行って幸せそうなドワネル。思い出すと泣けてくる。ラストシーンの、生命力の強そうな瞳が救い。親、大人、教師たち。解り合えない者たち。10代の胸の疼きが、今になっても蘇る。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-02-17 18:27:52)
60.  羅生門(1950) 《ネタバレ》 
ん?と思ったのち ぞくぞくして、戦慄して、凄い!と唸った映画。役者と台詞だけでこんなに切り口が変わるんだ。圧巻なのは湿度の高いべったりした雨と黒々した不吉な門。志村喬の朴訥さにはほっとした。 2014/1 原作読了。わあ、この脚本凄いんだなあ。人間が嘘をつく行為はすなわち何を大事にしているかがつぶさに分かって面白さが倍増。多襄丸はその“悪名高き大悪党”のカッコ良いイメージを落としたくない。まさかあの多襄丸が女にどやされて、へっぴり腰でどたばた乱闘劇をやらかしただなんて絶対知られたくなかったのね。プライド高い侍の男は妻に裏切られ、自害をとげた悲劇の主人公像に死んでもこだわり、女は哀れな純被害者を言い通してか弱き高潔さを世間に示したい。いやはや。三者の言い分をすべてひっくり返す樵の目撃談を考えつくって、いや天才か、と驚いた次第であります。当時の時代考証の精密さといい、山中の木々の濃い影や土の匂い、玉の汗に見る蒸し暑さ。女どもの妖しさ。いろんな要素が心に刻み込まれるこの堂々たる日本映画、やっぱり10点にしますね。
[ビデオ(邦画)] 10点(2012-02-15 23:22:23)(良:1票)
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