41. ダウンサイズ
《ネタバレ》 「ウルトラQ」の「1/8計画」が元になったコメディ映画かと思っていたのですが、一足先に試写を見ていた知り合いから「コメディじゃないよ」と言われての鑑賞。 「1/8計画」を入り口に「渚にて」になっちゃうの?と思わせながら、そこそこジーンとくるラストにたどり着きます。 ローラ・ダーンの存在感を消した出演と、海賊のようなヒロインの義足、そして頭髪を剃ったマット・ディモンが正に「1/8計画」なのが見どころの怪作ですが、芸達者な俳優たちの共演で見ごたえのあるSF映画でした。 [映画館(字幕)] 7点(2018-03-08 01:59:24) |
42. 15時17分、パリ行き
《ネタバレ》 「誰かのために何かしたい」という思いが人生を突き動かす。 『アメリカン・スナイパー』のハッピーエンド版ともいえる、人間ドラマ。 [映画館(字幕)] 8点(2018-03-04 23:06:00) |
43. ブレードランナー 2049
《ネタバレ》 続編というより、スゴクお金のかかった二次創作みたいな作品。 主人公が自分がレイチェル子供では?って悩むけど、アカンベして製造番号があるかどうか調べれば一発で分かるんじゃないの。 まさか製造番号は遺伝しないでしょ。 [映画館(字幕)] 3点(2017-10-28 19:10:01) |
44. 銀魂
《ネタバレ》 原作未読ですが、TVアニメは何度か観ています。 それほどのファンでもないのですが、ヒットしていると聞いて見ちゃいました実写版。 役者がみんな弾けてて楽しい時間が過ごせました。 立ち回りも、動き、見せ方、共に良かったです。 [映画館(邦画)] 8点(2017-08-06 01:33:33) |
45. ザ・マミー/呪われた砂漠の王女
《ネタバレ》 これはトム・クルーズのデビルマン誕生編でしょうか?ラッセル・クロウが飛鳥了ということになるのだろうか? 復活したお姉ちゃんが、警官の精気を吸い取ってしわしわゾンビに変えちゃうのは『スペースバンパイア』のイタダキでしょうか。死んだ友人がぼろぼろの姿の幽霊になって主人公に、会いに来るのは『狼男アメリカン』? あ、今挙げた2作もこれも、舞台がロンドンだ。 肩の凝らないホラーアクションとしては楽しめましたが、いちばん気になるのは続編の有無ですな。 劇場で上映された最初の予告はローリングストーンズのPaint It Blackをアレンジした曲が使われてけど、本編には使われてなかったです。カッコよかったのに、残念。 [映画館(字幕)] 7点(2017-08-06 01:26:24) |
46. 君の膵臓をたべたい(2017)
《ネタバレ》 原作未読です。中学高校と、主人公のように図書館派だった自分にはグッとくる作品でした。 ヒロインの咲良が、クラスで三番目に可愛いという程好い感じなのが、重ねてグッときました。ホラ、クラスで一番の娘って誰が見てもかわいい娘だけど、三番目って主観が入るから意見が割れるじゃない? [映画館(邦画)] 8点(2017-08-05 01:26:41) |
47. ライフ(2017)
《ネタバレ》 真面目に作られたB級ホラーSF。『ゼログラビティ』+『エイリアン』といった趣。 それぞれのキャラクターもそこそこ作りこんであり、ノストロモ号より全然狭いISSが舞台になっているのも緊迫感を高める。 [映画館(字幕)] 7点(2017-07-18 01:51:27) |
48. 追憶(2017)
《ネタバレ》 どっしりドロドロした2時間20分!みたいなものかと思っていたら、松本清張の短編小説のような99分。でも、ずっしりと身が詰まっていて無駄のない作品でした。 「黒い画集シリーズ」の平成版の新作のような印象と言いましょうか。 『あなたへ』で保険金殺人を見逃した降旗監督が、今回はしっかりと保険金殺人を告発します。 [映画館(邦画)] 8点(2017-05-14 14:05:35) |
49. ゴースト・イン・ザ・シェル
《ネタバレ》 『ブレードランナー』のビジュアルが、映画のみならず、コミック、アニメに与えた影響は大きいものだとつくづく思わされました。 この作品はアクションシーンのレイアウトやカット割りにフェティッシュな手触りがあり、なかなか楽しめました。 予告編では気になった少佐の太めのプロポーションですが、逆に生っぽく見えてアリかなと。 原作を読んだことがなく、アニメも劇場版の1作目、2作目を当時見たくらいで、ファンというほどの者ではないせいかもしれませんが。 でも多脚戦車との死闘と、その決着は「燃え」ました! そして、記憶を取り戻し戦いを終えた後のひと言が『ロボコップ』(もちバーホーベンの方)を、想起させてくれて再び『燃え』! [映画館(字幕)] 8点(2017-04-08 19:13:14) |
50. キングコング: 髑髏島の巨神
《ネタバレ》 コングのあばっれぷりの良さが楽しい作品。登場人物が平板で、物足りないのがタマにキズですが。 大ダコとコングの戦いは往年の東宝映画『キングコング対ゴジラ』へのオマージュか? タコが川にいるのは『フランケンシュタイン対地底怪獣』の、富士の樹海にいる大ダコへのオマージュか? そんな東宝特撮っぽさ(え、クモンガも登場してるって?)は、最後の最後に明かされる、次回作への引っ張りの伏線なのか? [映画館(字幕)] 8点(2017-04-08 08:29:26) |
51. ラ・ラ・ランド
《ネタバレ》 鮮やかな色遣い。見事な夕景の撮影。こだわったダンスシーン。中盤までは、過多とも思える情報量を整理し楽しむために絶対に再び映画館に行こう、と思っていたのですが・・・。二人の思いがすれ違っていたのが分る辺りからのドラマ展開の雑さはどうしたことでしょう。 別れから5年後に再会した二人が、こうなっていたかもと空想する見事なシークエンスを描くために雑だったのでしょうか? 技巧を凝らしたカラフルで夢が溢れる映画だからこそ、ハッピーエンドであって欲しかったです。というわけで、再見はないな。 [映画館(字幕)] 6点(2017-03-06 01:09:59) |
52. ズーランダー NO.2
《ネタバレ》 大物スターのカメオ出演も楽しい、大スケールのおバカ映画。この手の作品は好き嫌いが分れるものですね。キーファー・サザーランドの抑えたバカ演技がポイント高かったです。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-02-05 18:34:04) |
53. 昭和最強高校伝 國士参上!!
《ネタバレ》 『あぶない刑事』などのアクション監督として活躍する高瀬将嗣の監督作品。自らの体験を元にした、昭和らしい愛すべき不良高校生の喧嘩に明け暮れる日々が描かれる。CGやワイヤーワークを使っていない、ガチの喧嘩アクションが見どころ。酒、たばこ、パーティ券販売と、今の大人しい高校生から見れば、トンでもないことが行われていた日常と、在日の師弟が通う高麗高校との因縁の抗争が描かれるが、カラッとしたタッチで笑える映画に仕上がっているのが見事。1話2話の同時公開ですが、3話、4話と続きが見たくなります。 [映画館(邦画)] 8点(2016-08-10 07:08:59) |
54. シン・ゴジラ
《ネタバレ》 ゴジラ映画でありながら、岡本喜八(写真で出演してる!)の『日本のいちばん長い日』にオマージュを捧げた作品といった印象。 ゴジラが出現したら、日本はどう対処するのかというシミュレーション映画にはなっているものの、ドラマ性が希薄。 パワーエリートがこの国を何とかしてくれたという筋書きはどうなんだろう? 体制、反体制という対立軸を知らない若い世代には抵抗がないのかもしれないけど、おじさん世代は白けるなぁ。 ゴジラはCGで描かれたらしいが、市街の破壊描写は緻密で、これまでにない映像を見せてくれるうえに、CGとは異なる実写感がある。 そういった意味では、もっと高い点をつけてもいいのかもしれないけど、ドラマがなぁ・・・ [映画館(邦画)] 6点(2016-07-30 01:19:53)(良:1票) |
55. オデッセイ(2015)
《ネタバレ》 ホメ言葉として『60年代の特撮映画』のテイスト、というか60年代のSFテイストを感じる作品でした。 というのは、この作品に良心的な意味での「科学万能主義」がしっかりと息づいていること。 火星探査、その事故からの生還の為に、全てのイデオロギーを超えて人々が力を合わせる姿が描かれていたからでしょう。 中国の協力が描かれていることを指してるんじゃないですよ。 NASAが情報公開を必須として活動していること、NASAに関わる人びとの人種、宗教の雑多さが描かれていること。 さらに理性を失わない科学者たちの姿を描いていることで、バラ色の未来を無邪気に夢見られていた頃のSF映画っぽさがしたのだと思います。 人種問題も宗教問題も解決し、国境がなくなり、戦争もなくなっている。そんな未来を夢見ていられた頃は幸せでした。 どうしてそんな未来をイメージできなくなってしまったんでしょうね。 火星に取り残された主人公のように、希望を失ってはいけないんでしょうね。 [映画館(字幕)] 8点(2016-02-11 19:12:07) |
56. 白鯨との闘い
《ネタバレ》 人間が踏み込めない領域が存在し、さらに人間が踏み込んではいけない領域がある。前者はクジラが暮らす大海原であり、後者は遭難した男たちが生きるために取らざるを得なかった行動。それらへ無自覚に踏み込んでゆき、奇跡的に生還した者たちの実話に基づいた物語です。 『白鯨』は映画でしか見ていなかったけれど、本作を見たおかげで原作を読みたくなりました。アメリカ人の文学的素養の元ともいえる小説で映画『ディープ・インパクト』の作中でロバート・デュバルが「最近の若い奴は、『白鯨』は知ってますよっていうけど、映画で見ただけでちゃんと小説を読んでない」ってグチるアノ「白鯨」を。 [映画館(字幕)] 8点(2016-01-19 01:25:21) |
57. スター・ウォーズ/フォースの覚醒
《ネタバレ》 最近の作りだから、シリーズのこれまでのイイトコどりみたいになるのは仕方ないとしても、親子ネタはもう飽きました。悪役がダースベーダ―おたくの中二病だったのにはがっかりです。 [映画館(字幕)] 3点(2015-12-23 00:44:54)(笑:2票) (良:3票) |
58. ゆずり葉の頃
《ネタバレ》 『独立愚連隊』『日本のいちばん長い日』など数々の映画を撮った岡本喜八監督の夫人で、映画プロデューサーでもあった岡本みね子が、自ら書き下ろした脚本で監督デビュー。子供時代に、自分の生き方に大きな影響を与えた人物の描いた絵画をひと目見たいと、軽井沢に滞在する上品な老婦人を中心にして、おだやかなドラマが展開します。「老い」という誰も避けることのできないことをテーマにしていますが、この作品はみね子さんから喜八監督へのラブレターであると感じました。素敵な映画です。 [映画館(邦画)] 7点(2015-11-15 13:11:41) |
59. サクラ花 -桜花最期の特攻-
《ネタバレ》 演出の手法や映画のタッチが似ているという意味ではないのですが、松林宗恵監督、岡本喜八監督など、戦争を実際に経験している監督が作った戦争映画に近いものを感じました。「戦争」というものの捉え方が近いのでしょう。使命感をしっかりと持った若者たちが、不条理な状況で次々と命を落としてゆきます。1,200kg爆弾を搭載したロケットエンジンの小型特攻機「桜花」をここまで詳細に描いた作品は珍しいのではないでしょうか。いい意味で「昭和の戦争映画」でした。90分に満たない上映時間ですが、見ごたえがありました。 [映画館(邦画)] 7点(2015-11-07 23:16:03) |
60. ベトナムの風に吹かれて
《ネタバレ》 大森一樹監督らしい、ほっこりと温かい人間ドラマ。認知症の介護がこんなに簡単なわけないでしょ。と突っ込みたくなる場面もあるけれど、後半に辛い場面がしっかり描かれて、映画としてはナカナカ良いバランスです。原案となった小説は実話が原作とのこと。80代の世話をする60代が、世代なりの青春(?)を謳歌するのが楽しい作品です。 [映画館(邦画)] 7点(2015-10-28 22:22:09) |