61. レ・ミゼラブル(1998)
ロベール・オッセン監督版(1982)を見てからの鑑賞です。 オッセン版で不足と判断されたシーンを強化したという印象が強かったですね。 オッセン監督の方はジャン・バルジャンを終始中心に据えてるのに対し、この映画ではコゼットやマリウスの個性が正面に出てきています。それは悪いことではないのですが、その分ジャン・バルジャンの描写が薄まった感がありました。 これは個人の好みだと思いますが・・・。 オッセン版の淡々として多くを語らない映像の方が想像力をかき立ててくれるような気がします。 ジャヴェール警視が自ら死を選ぶシーンは難しいですね。 オッセン版ではあっさりでしたが、この映画ではその経緯を丁寧に描こうとしていますが、成功してるとは思えません。 根本的に不可解だからなのでしょう。 でもそれにチャレンジしたという点は評価していいと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2008-11-30 18:57:46) |
62. 遥かなる山の呼び声
高倉健といえば『北海道』・『後ろ暗い男』というイメージですが、この映画でもそのまんまでした。 山田洋次流の別の高倉健を見せて欲しかったです。 ラストで民子が田島に渡したハンカチが黄色かったのは、やはりアレなんでしょうか (笑) [DVD(邦画)] 6点(2008-11-11 15:43:44) |
63. AKIRA(1988)
この作品を映画と思ってはいけないと思います。 『ビジュアルアーツ』の世界でしょう。 ストーリーは重要ではなく、あるのは世界観と卓越した映像美。 それを楽しむための「映画」ですね。 [DVD(邦画)] 6点(2008-10-03 18:22:01) |
64. サクリファイス
《ネタバレ》 前半のオットーの趣味に関する長いセリフ、夫婦間・親子間が上手くいっていない様子、アレクサンデルが母の庭を手入れして却って美を壊してしまった話、オットーがアレクサンデルにマリアと「愛し合う」ことで”救われる”と告げるシーン・・・・それぞれの話に何の繋がりがあるのか今ひとつ読み取れなかった。 子供に名前が無いのは何故か? そもそも家に放火する意図は? 無理矢理解釈を試みると ◆家とギクシャクした家族関係 →破壊すべき、あるいは破壊せざるを得ない「今の世界」。 ◆名の無い”子供”→ 希望を託すべき「未来世界」の象徴。 でしょうか? アレクサンデルが自分の家に放火して、救急車で運ばれていくシーンには唖然。 犠牲になったのはアレクサンデルじゃなく、残された家族じゃ・・・・。 あまりに抽象的すぎて理解を超えてますが、映像美というのは確かにあったと思います。 ミルク瓶が床に落ちてパッと飛び散るシーンに、それを強く感じました。 [DVD(字幕)] 6点(2008-10-02 08:52:37) |
65. マーズ・アタック!
《ネタバレ》 インデペンデンス・デイのパロディなんでしょうか?そうじゃないとしてもそう思いながら見たほうが楽しい。片や大統領自ら大活躍してまたもや地球はアメリカが救う!!なるプロパガンダ映画。片やあんた誰?なガキとバアサンが活躍し、大統領をはじめ取り巻きのお偉いサンはみな絶滅。片やコンピュータウイルスで宇宙船を混乱させ、片やハワイアン?で宇宙人悶絶。 まあインデペンデンス・デイも充分おバカ映画と思っていますので、対比効果はちょっと薄いかな・・・。マーズ・アタック!は確信犯でバカを狙ったんでしょうけどちょっと中途半端。次回はバカの限界に挑戦していただきたい。 [DVD(字幕)] 6点(2005-06-20 22:52:39) |
66. Ray/レイ
期待してたんですが・・・。 決して悪くはないんですが延々レイのオンナがらみのドタバタが続くのでダレました。 真実なのかもしれませんが映画としての面白さとは別なんですかね、こういう伝記ものの場合。 好きなアーティストであっても個人の部分には立ち入らないし興味ないという僕のスタンスとは相容れなかったのでしょう。 [DVD(字幕)] 6点(2005-06-06 09:55:53) |
67. ボーン・スプレマシー
映画館で座った位置が前過ぎたせいか、カメラのぶれやテンポの早い切り替えに目がついて行けませんでした。 ストーリイは前作よりアクション一辺倒で途中ダレました。ハードな作品にはなっていると思うけど、メリハリが無いのは昔のカンフー映画なみ。 早々にマリーを殺したのはハードさを強調するためかもしれないが、僕にはちょっと物足りなかった。前作のちょっと切ない感じの男女の感情の交錯がなくなってしまったのはちょっと寂しい。あまりベタベタしないちょうどいい感じだったんだけどね。 DVD借りてもう一度見れば印象が変わるかもしれない。 [映画館(字幕)] 6点(2005-05-17 00:31:26) |
68. エアフォース・ワン
アタマのなかを真っ白にし、ポカーンと口をあけて、ヘラヘラしながら見るのに最適。 ちょっとお疲れモードの時の癒しの一本です。 アメリカ人のアメリカ人によるアメリカ人のための映画。 [DVD(字幕)] 6点(2005-05-13 23:10:13) |
69. クイーン・コング
当時のウーマンリブへの諧謔を込めた批判をキングコングのパロディでもって表現してるってことかな。 パロディだから恐竜との戦いのシーンは言うに及ばずあらゆる場面でチープ感全開。 コングもゴリラだかサルだか熊だかワケわかんないし、オッパイも色っぽくないし。 完全に確信犯でしょう。 馬鹿馬鹿しさに呆れたり怒ったりした時点で術中にはまってる。 ウーマンリブはともかく、馬鹿さ加減は折り紙付き。 ジャケットにあるようなピンクのブラじゃ無かったのは残念(何が?) [DVD(字幕)] 6点(2005-05-13 19:57:16)(良:1票) |
70. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
数学の天才という話はどこへいった? 自分の殻に閉じこもっているといっても見る限り普通の人だし、自分の周りにも一杯います。 ってことでヒューマンドラマ的な部分ばかり目に付きましたが、爽やか感のあるラストは秀逸でした。 [DVD(字幕)] 6点(2005-05-13 16:18:39) |
71. エイリアンVS. プレデター
フツーのいい人になっちゃってますね、プレデター。 エイリアンいっぱい出すぎ。 出そうで出ない・・・と思ったら出たア、というのがエイリアンの真骨頂なのにウジャウジャ。 宇宙トカゲとか言われちゃってます。 [DVD(字幕)] 6点(2005-05-09 02:33:12) |
72. ザ・ワイルド
大富豪で勉強家でアタマが良くてガッツもあるし熊をも倒すアンソニー君。 金持ちでなくアタマ良くなくてガッツもイマイチのアレックス君。 泣き言ばかり言ってアタマ悪くてあっという間に熊に喰われる黒人君。 意地悪な見方をすれば要は『いかなる状況でも金持ちが勝つ』ということね。 もちろんそんな狙いは無いんだろうけど、ではなぜ大富豪という設定なのか? 見てる間ずっと考えてたけど結局わかりませんでした。 じゃあ設定逆転して、ヒーヒー泣き喚く大富豪を励ましながら熊も退治して帰り着き、多額の謝礼金とついでに大富豪の奥さんも手に入れるアレックス君っていうのはどうか・・・・・うーん見たくないそんなの。 [DVD(字幕)] 6点(2005-05-05 13:12:03)(笑:1票) |
73. 駅 STATION
日本海の荒波と降りしきる雪。似合いすぎです、健さん。 駅を舞台としてさまざまな人間模様が交錯する・・・・のかと思いきや、あんまり駅関係ないみたい。だいたい交錯するほど人いないし。 それでもいくつかのエピソードを描いて最後に駅に戻ってくるっていう狙いはわかりますが。 やや冗長な印象はありましたが、八代亜紀の舟歌に円谷選手、岸壁で手を振るおっかさん・・・ある年齢層の肩には郷愁というか琴線に触れるものがあるかもしれません。 [DVD(字幕)] 6点(2005-04-28 02:13:58) |
74. グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版
エリック・セラの音楽と映像の美しさがすばらしい。ストーリイはやや感傷的過ぎるのが難ありと言える。別に恋愛かまさなくとも成立すると思うんだが。 描かれる海はひたすら青く透明。そこにはイルカしかおらず他の生物のかけらも出てこないのはちょっと不思議。ベッソンの美意識というか海に対する思い入れの中で余計なものを排除した結果なのでしょうか。本当にそうだったりして。行ったことがないのでわかりませんが。 潜水競技に日本人チームが出てくるシーンがあるが、まあひどい描き方。有色人種蔑視の権化。 本当は9点上げたいとこだが、このシーンでマイナス3点。 [DVD(字幕)] 6点(2005-04-10 13:40:12) |
75. 雨あがる
こういう単純な構成の場合、核となるべき主人公がピリッとしてないと締まらないものだが、ちょっとさらっとしすぎかな。寺尾さんは。悪い役者ではないがアクが少ないのでグイグイと見るものを引っ張り込む力は不足している。今ひとつ締まらないまま終板でやや間延びしてしまうのが残念。 後味は良いのだが次の日には忘れてるっていうお刺身のような味わい。 三船史郎はちょっとひどすぎか。黒澤監督へのオマージュとしての本作では登用する必要があったのかもしれないが大根役者というかまるで素人。 [DVD(字幕)] 6点(2005-02-24 03:07:47) |
76. 半落ち
梶被告がなぜ頑なに2日間の空白を隠そうとしてたのか、どうにも理解できないまま終わってしまった。そりゃもちろん映画の中で説明らしきものはありましたよ。骨髄移植で助けられた少年をマスコミから守るって。確かにベラベラしゃべるこっちゃないけど「あなたには守りたい人がいますか」っていう台詞に見合うハナシじゃないしテーマとしちゃあ希薄すぎるんではないか。 現職警察官による嘱託殺人と警察内部の苦悩、報道のあり方、介護問題、人が人を裁くことの限界などなど盛りだくさんでしたが消化不良のまま垂れ流した感が強い。 [DVD(字幕)] 6点(2005-02-21 01:32:19) |
77. 夕陽のガンマン
リーさんクリントさん皆かっこよくて良いんですが、バキュン・バキュ~ンというのがウザイ。 [DVD(字幕)] 6点(2005-02-07 00:12:24) |
78. 鉄道員(ぽっぽや)(1999)
作品としては好きなんだが、広末使う意味はない。 わけわかんないアイドル使うなって。 志村けんも同様。 高倉、奈良岡、小林ら大御所の熱演と、足をひっぱる素人というちぐはぐさが理解できない。 もちろん広末、志村健に罪はない。だって素人なんだから。 どこからも批判がでなかったのだろうか? それにしても健さんどうしちゃったの。健さんが泣くシーンなんて見たくないよオレ。 健さんは涙見せずとも哀愁を演じることが出来る俳優。それを一番判ってるはずの降旗監督がなぜ?僕にはその涙には老醜を感じるだけだった。言葉悪くて申し訳ないが。 でもやっぱり好きな映画。小林稔侍の存在感が抜群。年輪を重ねてますますいい役者になってます。 ぜんぜん話題変わるが、しかし駅長さん暇そう。あんな仕事で食っていけるなんてある意味うらやましいような・・・。決まったことだけ頑固にやってればそれでいいっていうのもいかがなものかと。無論クリエイティブな駅長さんって何よっていうハナシもあるが。 [DVD(字幕)] 6点(2005-01-15 23:04:19) |
79. スティング
製作当時は斬新だったのかな? チャラい音楽がかなりマイナスイメージに貢献してます。 それでも見た後の爽快感はあったので良しとします。 [DVD(字幕)] 6点(2005-01-15 22:07:39) |
80. グリーンマイル
決して悪くはないが残酷シーンのリアルさは必要以上。ストーリイ的にあの処刑シーンのリアルさが必要だったとは思えない。ネズミを踏み潰すシーンも同じく。 こういった残酷シーンのおかげでストーリイの流れに乗りたいが乗りにくいといったジレンマがある。 6点(2004-12-11 02:45:23)(良:1票) |