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黒猫クックさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 791
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自己紹介 猫と一緒に映画を見ていると、ヤツらは私より先にコイツはクソ映画だというのを察知します。ストーリー展開や伏線回収が怪しくなってくると席を立ってしまうのです。だけどそんなおっちょこちょいな映画にだって良いところはいっぱいあるんですよ。
猫のヤツらは冷酷です。

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61.  いま、会いにゆきます 《ネタバレ》 
良かった。凄く良かった。小説で読んだこの話は、児童文学の翻訳のような変な味わいに最後まで慣れることができなかったが、綺麗でやりきれない優しい話だった。  この映画を観たのはやはり最後の「マジか?マジですか?いま、マジですか?」っていうあの急展開が良くできていたため、それならばと読後すぐそうしたくなったから。小説で読む「いま、会いにゆきます」はゆったりと時が流れるが、映画ではどうなるのだろうか。凄く楽しみに感じた。  実際に観てみると、これが非常に泣ける。結末が分かってしまっていると、そのせいで中村獅童演じるたっくんが、余計泣ける。純朴な顔立ちと、その、らしい振る舞いがとにかく涙を誘う。映画自体の演出やカメラワークに大げさな実写的じゃない様に感じるような古くささが無いわけでもないが、それが余計にお涙ちょうだいに繋がったので、じゃまにならなくて良かった良かった。  映画にするための設定変更は、いろいろ上手くいっていた様に感じた。児童文学的な、静かな時間の中に埋没することを選んだキャラたちは、動的な表現の中にはやはり馴染まないのだろう。そこで日本映画的なキャラクターが替わりに登場するが、その個性を増やしたり大きくしなかったことで主人公たちの立ち位置がしっかりと描かれることになった。  とってつけたようでもあるが、ケーキ屋さんやお医者さんはそういうところで上手くいっていた。この二人に比べると、役割を大きくしようとしたり、事件の伏線にすらなりそうな同僚は異質で、少し世界観とはズレを生じてしまったように感じた。  画面の中で普通の女の人に見えるという、女優として極めて強力な武器を持つ竹内結子だが、中村獅童とのマッチングはただ事ではなかった。この手の話で二人そろうと画になるし、悲しい話で自然に泣ける。獅童の女癖の悪さが残念でならない。
[DVD(邦画)] 8点(2009-11-23 14:13:33)
62.  秒速5センチメートル 《ネタバレ》 
何この胸キュン。ヤバくね? 見終わった後も胸がバクバクするんですけど何これ?  絵としての綺麗さがヤバい。綺麗に収まっております。ここまで直球で綺麗にされるとそれだけでも買ってしまいたくなるような勢い。一方アニメとしてはどうなのか?っていうと、平面としての動きはあるけど動的立体感は無い。この手の作品にカメラワークと連動してリアルタイムにパースがかかるような表現が必要なのか?っていうと、全く無意味というか邪魔だろうけど。  しかし絵だけでなく、よくある演出や、非説明的(に見える見せ方)ながら、勝手に受け手が思い出すだろう状況を作中に補完させることで、巧妙に物語ができあがるところには何とも言えない技巧を感じた。意図的にそうしてるんだろうか、そうだとしたらアニメの胸キュンものも侮れない。  2話目までは、普通の恋愛ものとしてありがちな物語ではあるけれど、こうあったらグッとくるであろうというポインツをきちんと押さえてあり、記号的な絵的表現と含みを持たせる間(実は受け手が何かを思い出しつつ、我に返るまでの時間かもしれない)を入れてあり、表現としては薄いのに、なぜか一杯詰まっているかのような話になっている。よく見るとそういう計算の跡もたしかにある。それがあざとい。  3話目に至っては、主人公が積み重ねをご破算にしてしまう。それがこの後の展開に大きな布石になるはずだが何も語られない。しかも山崎まさよしのプロモーションビデオになってしまっている。にもかかわらず、アリだわ。と思わせる。山崎まさよしに関しては曲が好きじゃないので邪魔でしょうがなかったが、最後はまぁアリ。  凄いなぁ、あれ。いろんな人にフラッシュバックしてもらうためにいろんな状況を素早く、かつ脈絡が破綻しない範囲でボンボン並べていく。これ、実写じゃ活字媒体じゃ無理だと思う。記号化が容易なアニメだからこそ可能なんじゃないだろうか。  とはいえ、これだけ本体の情報量が少ないのにいろんな状況を作り出せるというのは立派。逆に全然恋愛や異性から(物理的なだけでなく精神的にも)縁遠い人間が見たらどういう感想を持つのか。ちょっとそういうところが気になったりもした。
[ブルーレイ(邦画)] 8点(2009-11-02 17:05:30)
63.  トランスフォーマー/リベンジ 《ネタバレ》 
大変面白かった。  今作のCGのレベルはびっくりするほどの高さ。音響と相まって実在感がものすごい。前作に少し残っていたモーションの軽さが主要なシーンではほとんど無く、重量感やモーションの不自然さが解消されて本物っぽさが段違いにあがっている。特別なシーンを特別な技術と特別な人材で丹念に作り上げた一品であろうことが想像できるから何となくグッとくる。  それとストーリーの良さもあるんじゃないかと思う。なんだめちゃくちゃじゃんかという面も確かにあるけど、あきらめないとかそういう台詞とキャラの行動がきちんと表現されているあたりが良いし、破壊可能な存在を破壊可能な立場で破壊者から守るという道徳観もやはりアメリカ的で良い。この辺はアメリカ像を勝手な解釈せずに見習った方が良い部分だと思う。 人間の武装と機械の生身がちゃんと勝負になっているっていう戦闘シーンもあれはアレで非常に良い。  それからIMAX版を観た。予想に反してちゃんと凄い。 スクリーンの大きさは普通の大型だったし(しかもビスタじゃないだろうか)、シートの傾斜もイマイチで頭が画面にかぶるなどの大問題もあったけど、IMAX撮影シーンの解像度と残像感のなさは特筆ものでソース自体の良さが十分に伝わる。通常のホールでは動きが追えないんじゃないかと思うような高速格闘で、前作のようなどんな映画館でも放映できるようにするためのスローモーションなどという甘さがない。  2009年6月現在、通常公開されているIMAXはどちらかというとその簡易版という印象が強いがBDのようなもので、同じような値段で同一タイトルが出ていればわざわざDVDを買う意味が消滅する様なもの。同じタイトルがIMAX上映されていれば通常放映は選ばない。  今回のIMAX劇場スタートがきっかけで、他館がさらにちゃんとしたIMAXを導入を検討してくれたらなぁ・・・などと思う。ただ、既存劇場の改修で導入するハードルの高さというのを感じた。そういう意味では109シネマズはがんばっているのかなとも思う(誇大広告ではある)。他館もいきなりフルスペックではなくとも徐々に高度な設備をしていってどこのIMAXがどこより凄いというような話題が普通になっていけばいいと思う。切に思う。今不備があるからといって、その批難で未来のIMAXの灯が消えるというのが最悪の展開だ。
[映画館(字幕)] 8点(2009-06-26 13:50:59)
64.  ノーカントリー 《ネタバレ》 
そこそこ面白かったけど、なんだか最後までよくわからなかった。 恐ろしさ、という味わいはものすごかったんだけど、それがおもしろさではないような気がして結局この映画のツボがどこなのかわからないまま終わってしまった。  見終わった後も、結局何が主題なのか全くわからず調べまくってしまった。こういうことは滅多にしないんだけど、アメリカでの評価の異常な高さを考えると単純に私がわかっていないだけなのではないかという風に感じたからだ。  よく見かけるのは現代の象徴であるとか、アメリカの風刺であるとか言う文章だが、当のアメリカ人がそういう風に全く感じていないようでやっぱりなぁ・・・という感じ。多くの人に行き過ぎたフィクションであることには変わりないようだ。 どうも日本人はヒット映画が極端な話だと現代アメリカの象徴にしたがるような気がする。  それからNo country for old menというのは、イェイツの「ビザンチウムへの船出」という詩の冒頭からの引用だそう。もしかしてアメリカ人は義務教育で深いところまで解っているのかも。 私は知ってなおさっぱりわからない。けっしてたどり着くことができない理想郷やあの世というのは、若さと永遠にあふれ老人の居場所ではなく、生きておいていく人間はそれに近づきながら遠ざかることへの永遠のジレンマ、という詩なのか、よくわからない。  そうであるとすれば、この詩の国と作中の「常識的な片田舎であるはずが突発的に暴力にあふれた辺境」となった自分の郷、きちんと生きてこなかった人間にはどちらにもいられないのではないか、と言う主題だったのか。 ちょっとまともに見えない登場人物たちすべてが見事に皆(生死は別としていろんな意味で)いなくなるのは、いかにも学術的に作り込んでます感がビンビン伝わってきてものすごい置いてけぼり感だった。  でもよくよく考えればアカデミー賞の本旨からすると、これ以上ないくらいアカデミックだし受賞もごく自然なことだったのかなとも思う。 映画本編ではよくわからなかったことも、いろいろと調べると次々といろいろ解って、それでも解らないことだらけで調べたことを元にいつまでもアメリカ人のレビューを読みふけるとまだまだ発見がありそうな予感がする。  なるほど、大変に良い映画だ。
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2009-06-01 23:10:11)
65.  スーパーサイズ・ミー 《ネタバレ》 
実験というより、一つの方法による実証っていう感じがするけどがかなり引き込まれた。 そもそも有名ファーストフード店の栄養成分て公表されているので、結末に向かっていくに従い誰もが言いたかったことを代弁していくことになっている感じ。  栄養成分を見れば、肥満の原因が内容ではなく量にあるということがわかるのだが、そういうことをすっ飛ばして食べ物を買ってしまうことはよくあり、意外と批難的でもないように感じてくる。カロリーの想定が大きすぎる、とにかく3食食べ続ける、運動しないなど、なにを証明したいのかよくわからないところが、これが逆に一方的にマックを否定しようとしていないという態度表明にも思える。  この映画を観て、アメリカ人が皆大げさで極端で頭がよくないというイメージ通りであったという感想を持つ人も多いかと思うが、実際はこんなに極端で大げさな人間を演じるアメリカ人はアカデミー賞のドキュメンタリー部門にノミネートしてしまうほどまれであり、事実ではない。  裁判を起こした肥満の姉妹であっても、一方的にマクドナルドに責任をかぶせて裁判まで起こしたあげく国際的に知られ、ドキュメンタリー映画まで作られてしまう例はごくまれであることは考えなくてもすぐわかる。  この映画の終盤でも何となく表現されているように、ファーストフードが毒物を売っているわけではなく「便利なものの食い過ぎがいけないんだろ」ということと、それがわからない一部の人間にも「簡単に過剰供給してしまう態度」が問題である。このことは現地人に日本人以上に繊細にレビューされている。  イメージや敵意が先行した結果としてこの映画の結論的な部分を誤って受け止めてしまわないように気をつけたい。そういえば日本的健康愛好者的視点も気分の良いものではないように思うが、アメリカに茶化されないのは日本の存在感の低さだろうか。キャッチーなくらい気持ち悪いのに。
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2009-05-10 16:19:19)(良:1票)
66.  アイアンマン
面白かった。 正直今更新しいヒーローとか言われてもな、って思ってたんですがこのキャラ造形が絶妙なところを狙っていて大変良い。 映画化のスタンスも、純粋に映画として完全に分離した商品としてではなく、原作との連携を前提としている作りが潔いし楽しめると言う点で良くできてると思う。  演出面でロボコップのような画作りがちらほら出てきたように思うけど、偶然なんだろうか。オマージュっぽくてなんか楽しめた。 パワーバランスの作り込みが非常に秀逸で、常に不足感を感じるように見てる側にプレッシャーを掛け続ける展開には舌を巻く。 アクションに頼らないアクションシーンや、CGを大事に扱う画作りなど本当に良くできてる。 悪人をいじめの道具に置き換えて、ひたすら暴力を楽しむ昔気質のアクション映画だったらどうしようかと思ったけど、すべてではないにしろ物を作るプロセスや勝つプロセスに重点が置かれていて安心。  悲壮感が無い、と言う点でストーリーに意外性や主張の深さは全然無いようにも思えるけれど、トレンドとして悪の概念をもう少しリアルなテロリストのありようと合体させたところはアメコミ物として新しかったと思う。 もう少し具体的でも良いように思うけど、現在の技術でそうするとコミックの良さがスポイルされるのかも知れないな、などと思った。  最終決戦のプロットも凄く良かった。 性能で劣る相手をわざわざ全力でボコボコにして蹂躙するようなヒーロー像をわざわざ作って、徹頭徹尾客の心の弱さにつけ込むような作りにしなかったのは安心。 それにしても汚いオッサンにしか見えない主人公が金と立場と、主人公特権の超天才というアイテムをつかって事件を巻き起こすという、神話から受け継がれるほど古くてかび臭くて、努力臭が全くしない化石のような話なのに、それでも面白く感じるというのはやっぱり人間てそういうのを望んでいるんだろうか。  そういうことを知り尽くしているからこそこういう物を作れるんだと思う。そういう意味でやっぱりハリウッドはヨーロッパの文芸作品群と比べるとプロとしての純度がなんか違う様に感じる。
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2009-04-12 18:37:45)(良:1票)
67.  グッバイ、レーニン! 《ネタバレ》 
展開の小説的な流れが凄く好みだった。 お母さんの病状の変遷とかスリルを引き出す小道具になっていて、良くできてるなぁ。 文章だと受け身でそう思えるところを、映像で作るのはなかなか大変だったんじゃないかと思う。 すぐ突っ込みどころがビジュアルで分かってしまうので。 良くできてる。  この映画の主張がどのあたりまで現地の人の考えと一致しているのか分からないんだけれど、少し真剣に世の中を眺めるきっかけにでもなればいいなと感じた。  この映画のキャラクター達の、どうでも良いような努力が生活の柱を作る。 その類の努力すらやってないな、最近。そう言うところを認識するとちょっと良い薬になる。 そう言う部分の活力が無ければただ仕事で人生がすぎてしまうと思う。人それぞれ違うものであろう生活の大切さを少しだけ感じられた。
[DVD(吹替)] 8点(2009-03-21 20:41:02)
68.  マッハ!!!!!!!! 《ネタバレ》 
重めのテーマにゴリッとアクションが乗っている。 タイがどういう国なのかわからないからどういうものなのか想像に任せて 見入ってしまったけど、こういう風にちゃんと映画になっているのが凄いなと。  なんで日本製の映画ってなんかできが悪いんだろう。 ドラゴンボールとかスラムダンクのテレビ版みたいに、止め画で(口だけ動いてる)さんざん台詞だけ 聞かされるような、そういう様式が映画にまで蔓延してるのが許せない。  心情や舞台背景を説明しすぎな台詞とか、自分が今やっている行動を、説明台詞付きで演技させたりする 演出に至ってはかなり後進国なんだと思わされることがある。 いらないから省かれているバックの設定を、日本のドラマ、アニメや漫画につかりすぎてついつい自分の理解力を棚に上げながら 「説明不足だ」などと感じてしまう自分にも腹が立つ。  そういうことを発見できた。凄く完成されていて、少なくとも日本映画はアニメも含めて外の映画をよく 見て良いところはちゃんと真似した方が良いと思う。 出来るようになってからオリジナリティを見つけた方が良いのではないか。  と、何故かこの映画を見て思った。
[DVD(吹替)] 8点(2009-01-04 21:42:29)
69.  ブラックホーク・ダウン 《ネタバレ》 
 ストーリーは存在しない。そこにあるのは、モガディシュの戦いをリドリー・スコットが画面に再現しようとした事実だけだ。この様な種類の映画もある、と言うことを認めない人間もいる。   米軍は虐殺されて当然   この映画の感想でこう言うテロリストのような意見をたまに見かけるが、一体誰にそう言った思想を習った上での意見なのだろうか。民兵という言葉に古代の義勇兵の様な正義の市民をイメージしているとしか思えない。  「巨大資本をバックグラウンドに、テロリストのスポンサーが貧民を集めて軍事訓練を施した『職業テロリスト達』」である。本当に哀れみの対象だろうか?   事実は決して届かない。自動小銃の取り扱いはおろか、躊躇無く人間に発砲する事すら訓練を受けていない人間には不可能なことだ。  市民に銃を向けた米兵が憎い。軍事キャンプで訓練を受けた民兵を射殺した、米軍が憎い。そう言う彼らにはこれがテロリストの末席の発言と等価である自覚は無い。   存在もしない石油の陰謀と尾ひれがついたフリーメイソンによる世界征服にはらわたを煮えくりかえらせ、アメリカ人を殺したいと普段から願ってやまない人間たちには、2013年4月にソマリアがIMFにより国家として承認された事実さえもきっと許せないのだろう。  テロのフロンティアがまた一つ消えたと、米兵が死んだ土地を惜しんで酒の肴にでもするつもりだろうか。   彼らにとってはテロリズムによるアメリカの崩壊が正義で、正規兵や正規戦による紛争解決はその暴力の対象でしか無い。心の中の暴力性を代弁してくれるテロ国家やテロ組織が一つ消滅する度に彼らの目は信仰のはけ口を探して所々にさまよう。   ソマリア紛争の外資産業による復興という概念を経済テロに置き換える人間の頭の中にはどんな憎悪が隠されているのだろうか。それが誰に埋め込まれた物なのだろうか。  彼らの中では数千人の武装勢力は永遠に英雄で有り、アメリカ敗北のシンボルで有り続けるのだろう。   しかし、事実は作戦成功であり合衆国軍の勝利だった。テロを正当化したソマリアが国際社会から見捨てられるきっかけになる戦闘があっただけだ。   ただ、本作終盤、マラソン以外の何物でもないということには非常に当惑した。
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-10-26 19:06:42)
70.  セルラー 《ネタバレ》 
面白い! 電話を使った設定って言うのが良いですね。 固定電話、公衆電話、携帯電話、それぞれに役割があって凄く面白い。 公衆電話にかかってきても、昔の映画ならそこから始まるとおもいますが、この映画では変なやつが出てきてスルー。 B級映画の移り変わりも興味深いです。  それから、なんかリュックベッソン関連作品をちゃんと作り直したみたいな感じがするんですよね、演出とか出演者とか。でも関係ないみたいです。 そういうわけでスピーディで凄いプレッシャーで、凄い爽快感。  最後まで携帯電話という設定を捨てず、生かし切る技量も凄い。とにかく良い映画を見たなぁっていうかんじでした。 吹き替えで見ていたのですが、中断したため設定が変わっていることに気づかずに途中から元の音声で見ましたが、吹き替えも雰囲気を損なわず、よりテレ東な感じが良かったですよ、おすすめです。
[DVD(吹替)] 8点(2008-10-18 23:38:20)(良:2票)
71.  バンテージ・ポイント 《ネタバレ》 
いやぁおもしろかったですね。 これだけ激しいアクションはそう無いですよ。 できが良いので、ドイツ車が頑丈すぎるとかテロリストがボーンシリーズ並みに強いとかそういうのもあんまり気にならないです(笑)。  見ているときはまたかよ!って思いましたが、終わってみるともっと見たかったりして不思議です。時間を巻き戻していろいろな角度から見る、と言うのが良かったですね。もう1,2視点誰かの目線でほしかったかも。ホントにやっちゃうと蛇足ですが。  時間的な限界もありますが、もしかしたら映画というフォーマット内で並列に詰め込んで良いプロットってせいぜい3つくらいなんじゃないかって言う気がしました。 でも、DVDやBDで発売されることを前提としている節もありますし、こういう作りもありなのかな・・・とも・・・。いや、無しか。映画館に見に行った人に失礼ですね。 一つ減らして、ビデオで映像特典で入れれば良かったのに。  フォレストウィテカーのビデオが1080iで、BDだと妙にリアリティがありました。BDでの発売を明らかに考慮してますね。あと、この人が出てくるとなんか安心します。演技の空気が違いますね、なんだか。
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 8点(2008-10-13 00:09:42)
72.  ゲット スマート 《ネタバレ》 
とっても面白かったです。 50年くらい前のメルブルックス原案の同名作品のリメイクだそうです。 とにかくスマートの表情がウケる(笑)。 もの凄くまじめな顔して微妙に何もかもずれてるんですよね。知的にかつスマートに危機を乗り越えてるんですよ、でも微妙に(あるいは大胆に(笑))ずれてるんですよ。 こういう細かい笑いはさすがとしか言いようがないですね。 アメリカの人らしき人たちが大笑いしてたので我慢しなくてすんで良かった。みんなで大笑い。 映画館は良いですよね、気兼ねなくみんなで大笑い。この雰囲気がたまらん。  台詞回しが凄くステキで、上司と大統領なんて味が出すぎです。 他のキャラも全員スマートなんですが、微妙な(あるいは大胆な(笑))間抜けさが何重にも折り重なって良い味を出してます。 007シリーズが豪華な宣伝で見てみると意外とチープだったりするように感じるんですが、本作は中身がきちんとそう言ったチープなスパイ物を完璧に踏襲しているあたり、芸が細かい。もっとも、007より筋が通っているような気がしないでもないですが。  このところずっとリメイクブームとかネタ切れとか言われていますが、実際は作り込みが甘かった過去の作品に最新技術と大勢の頭脳を駆使して真摯に取り組んでいる物がほとんどで、実際に見てみるとうならされる物が多いんですよね。
[映画館(字幕)] 8点(2008-10-11 23:49:55)
73.  ミスティック・リバー 《ネタバレ》 
憂鬱な雰囲気に打ちのめされそうになりますね。 見てるこっちはどうすりゃ良いのさ?っていう置いてけぼり感がたまらないです。 生活に潜む大昔に遭遇した犯罪行為が今の人間の生活を壊していくのが恐ろしい。 いったい誰を憎めばいいのか分からない。 少年に対する性犯罪がこういう人たちを作るって言うのはあまりに現実的。 
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-10-09 21:23:48)(良:1票)
74.  ブレードランナー/ファイナル・カット 《ネタバレ》 
ソースもマスタリングも良いみたいです。 撮り直し?っていうくらい綺麗です。 ラストは納得のいくオチでした。  それにしてもここまで圧倒的にDVDより綺麗だと今家にあるDVDをすべて買い直さなくてはならないと思わせるほどHDコンテンツはすさまじいですね。 映画館並みの臨場感が家庭のテレビで再現できるようになりました。  もったいないのは、映画館で見なかった「普通のテレビで見てしまったDVD」 初見の感動は戻ってきませんからそれが惜しくてたまらないです。
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 8点(2008-10-05 08:46:45)
75.  ボーン・スプレマシー
とにかくすさまじいアクションに脱帽。 対人の格闘は前作よりさらに緻密になっていて、初期セガールを思わせる。 特に元同僚?を訪ねたシーンでは、技量の接近した相手との何でもありをかなりスリリングに表現。 刺殺、目つぶしをねらった攻防や小道具の使い方が上手すぎて手に汗握ります。  今作は前作のようなだんだんと明らかになる筋ではなく、目的に向かう筋なので、キャラ同士のやりとりが白熱化します。 スピーディな台詞回しが小気味良く、そういう部分の演出の巧さが光っています。  追い込まれてからのプロットも秀逸。ボーンと敵のパワーバランスの変化なども凄く上手く作られていて感心しきり。大満足でした。
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-10-04 17:46:51)(良:2票)
76.  ネコのミヌース
これはオモシロい! 猫度が相当高く、猫好きには超おすすめですよ。 他の方も書いていますが「こねこ」より面白かった。廃盤らしく見た後すぐにDVDを買ってしまわなかったことを後悔しています。  ストーリーもしっかりしているし、子供に向けてしっかり作り込まれている雰囲気もとても良い気分になれます。 それから吹き替えの完成度がものすごく高いんです。楽しい雰囲気にグッと引き込まれました。吹き替えで鑑賞するのもお薦めです。
[DVD(吹替)] 8点(2008-10-04 14:28:42)
77.  ドーン・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 
面白かった!  ホラー映画は嫌いなんですが、コイツは凄かったです。ゾンビが走って追いかけてくるのはやはりこういう風にただ走っているだけではない、作り込みがしっかりしてる見せ方でないと全然怖くないですね。28日後とは完成度が違う。  ショッピングモールに籠城するあの絶望感。旧作のような美的感覚と引き替えの、心がギュッと掴まれるあぁもう駄目だっていう雰囲気がジワジワって来ながらも、スピーディーに、現代的に演出される見せ方。最高。  籠城冒頭の噴水での血の伏線はどこ行っちゃったの?忘れちゃったの?ってう部分のみつっこみどころ。ホラー映画ではまれに見るつっこみどころの少なさです。そういう隙があるところも偶然にしろ巧く作用していて、重すぎない雰囲気も良くとにかく凄く面白い。  エンドロールのdisturbedによる”dawn with the sickness”とともに流れるエンディング(一緒に流れたか失念してますが)も絵と合いすぎて最悪な気分にさせてくれてくれます。  とにかくなんか凄いホラー映画を見ちゃったなと。映画館で見たかった。ホラーがあまり好きでないという好き嫌いでこういう大損をする。
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-09-28 16:24:29)
78.  トランスフォーマー
映像に驚愕! ストーリーはつっこみどころでできあがっていると言うくらいザルなんですが、とにかくすさまじいアクションです。 金がかかっているとCGIは完全に実写を超えると言う良い見本になっています。 スピード感もありますし、雰囲気も良いです。 映画館で見た人は非常にラッキーだと思います。 家でみるなら大型液晶で出来ればブルーレイかアップコンバートされたDVDで観たい映画です。
[映画館(字幕)] 8点(2008-09-15 17:28:49)
79.  キングダム/見えざる敵 《ネタバレ》 
非常に考えさせられる内容。  日本人からは「それで復讐する訳ね、銃撃戦で」というイメージしかわかないんですがこの映画の内容はそういうものでもなかったようです。 欧米では、中東で働く多くの労働者を危険から守らなくてはならない訳で、何の理由もなく石油がほしくて基地を置いたり介入したりしているわけではない。 日本が基幹産業として国外に大きな組織を維持していないので、このあたりにどうしてもぴんときません。 ただ、居住区の男性が働きに来ているだけなのに、居住区内で家族が虐殺されたということを抗議しているのをみていると、急に恐ろしくなってくるわけです。 主人公としても、本来は働きに来ているだけな訳ですが、それ以上の感情があるためギャップが生じてしまうあたり、客に状況を理解させるプロット非常に秀逸でした。 最後の台詞も、秀逸です。主人公の「みんな殺ってやる」という台詞と少年の「奴らをすべて殺してやるんだ」と言う台詞。言葉は同じなんですが全く違う意味の対比が恐ろしさを生みます。 一方はモチベーションのためのアヤですが、他方は言葉通りの原理。 理由のない殺しの動機を引き継いでいる怖さがジワジワと残ります。 祖父が大量虐殺犯であり、射殺されたことを大義を引き継ぐことと解釈する感性に果たして理などあるだろうか。  どう考えても悪いことだけはわかります。 外国人労働者が嫌いという感情だけで、虐殺して良い訳がない。写真で見ただけの人間を虐殺して良いわけが無いのに、こういう行為にあるわけ無い一分の理があるような論調だけは絶対におかしい。ただむかつくから殺してしまえば良く、その際には隣人や同胞が死んだって、後で悲しくなればモチベーション高まってまた殺せるじゃん的な考えに絶対に理があってはならないということはわかりました。   ふと思うことは、アメリカ人に日本人がイメージするような非があるのか、ということ。 優秀なビジネスマンとして、中東経済で現地の人たちと一丸となって活躍する彼ら。 彼らと現地の経済を守るため、国が現地政府と協力して行使している力は本当に悪だろうか。 加害者はガス抜きの対象を欧米諸国に、その手段を虐殺にしているだけで、アメリカが無くなってもその本質は変わらない。 他者の力や幸せを目にすると入ってしまうスイッチを持つ人たちの心、そこにスポットが当たらなかったことが惜しい。
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-09-14 02:14:53)
80.  スクール・オブ・ロック
ジャックブラックのこういう映画って面白い。つっこみどころとかがすでに面白い。 このクラスの取り組みへの真摯さって凄く感動しました。 2時間って言う収まりの良い時間にビシッと作り上げられていて、本当に気持ちが良い映画でした。
[DVD(字幕)] 8点(2008-08-24 12:56:56)
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