861. サイレント・ランニング
≪多少のネタバレあり≫これだけ環境問題が叫ばれている現在、人間のエゴと「自然環境保護」の問題を考えさせられる作品です。個人的にはヒューイ、ルーイ、デューイと名付けられた3体のロボットが愛おしくてたまりませんでした。ラスト近くに、切り離されたコロニーの中で、植物に水をやる姿がなんとも哀愁を誘います。 8点(2003-11-16 16:13:25)(良:1票) |
862. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
クリストファー・ウォーケンが出ているとは知りませんでしたから、いきなり出てきてビックリでした。やっぱり好い味出してますね。ストーリーはそこそこ面白いと思いましたが、デカプリオが17歳というのも無理があるかも。 7点(2003-11-16 00:36:14) |
863. 戦場のピアニスト
《ネタバレ》 予告を見たときの期待度は8から9点は行くのかなと思ったのですが、観終わった正直な感想は、期待が大きかっただけに物足りないなという印象です。「ホロコースト」や「シンドラーのリスト」のように強制収容所の中を描いたのではないが、ゲットーでの迫害の様子は描かれていたのは、新たな実状を示す意味はあったと思いますが、時間の経過に対する描き方が、歴史を知らない人には今ひとつ伝わりにくかったと思います。1939年、1943年、1944年、1945年のそれぞれの段階での戦況やを知らない場合、年号だけではその背景を理解するのが難しいと思われます。実際のところ、1939年から1945年の初春までは、ポーランドはナチスドイツの支配下にあり、その中でのユダヤ人迫害だけでなく、ポーランド人への迫害もあったわけです。また、ソ連軍はポーランドの解放者というには語弊があると個人的には感じています。たしかに、強制収容所やゲットーの開放に関与したとは思いますが、1939年にポーランドをナチスの手に渡した背景には、ソ連との密約があったわけだし、1945年にワルシャワを目の前にしたソ連軍が、ナチスドイツに対するポーランドの市民蜂起を見殺しにしたのも事実ですから。主人公のピアニストは、そういうことはほとんど知らずに、迫害を避けて隠れていた設定ですから、ああいう描き方になるのも仕方ないのかもしれませんね。もちろん、市民蜂起の場面を目撃するシーンも描写されていますが、あれは、1945年の大規模なものではないのです。ただ、ポランスキーはああいう市民蜂起がありそれがナチスによって押さえ込まれたという事実を描きたかったのでしょう。主人公は外に出ることはできないから、1945年の大蜂起は描けないかわりに、あのシーンを入れることでそれを代弁させたかったのかもしれません。射殺されて路上に前のめりに倒れた女性の死体の脇を、主人公が逃げていくシーンは印象的でした。その後の彼を助けたドイツ軍将校が収容所で死んだというのは残念でしたね。ところで、主人公の隠れていた、病院の前の建物を砲撃する戦車なんですが、あの時期(1944年でしたっけ?)に4号D型らしきものが現役だったんですかね?せめてFIIかH型だったのではないでしょうか? 7点(2003-11-16 00:33:39) |
864. ゴーストシップ
《ネタバレ》 「船を爆破して沈めたら・・・」と言っていたのに、そして、開放された魂が上昇していくように見えたのに、最後にあいつらが金塊を運んでいるの?そこがわからなかったです。 6点(2003-11-16 00:11:32) |
865. アンダー・ファイア
《ネタバレ》 同じ戦争報道ものとしては、「キリング・フィールド」や「サルバドル/遥かなる日々」の方が緊張感もドラマ性もあったあったような感じです。ジーン・ハックマン、ニック・ノルティ、エド・ハリスといった役者を揃えながら、なんとも中途半端な作品です。ハックマンが射殺される場面もなんだかなあという印象です。強いて言えば、M3スチュアートのような戦車が登場するのが見所かなあ。 5点(2003-08-30 05:51:02) |
866. プロフェシー
《ネタバレ》 化学工場は爆発しなかったし、不思議現象の張本人たる「蛾男」の正体や目的など何も解決せずに終わったので、欲求不満が残りました。なぜ、リチャード・ギアの恋人が死んだのかの理由もわからず、必然性もなく、女警官の37番の意味も、何が37なのか今ひとつ納得できませんでした。もちろん橋での事故の犠牲者が36人というのはわかりますが、彼女の37番という位置づけがよくわかりません。 5点(2003-08-27 09:00:24) |
867. 容疑者(2002)
《ネタバレ》 「泣くな、デニーロ!」 終盤の、警官隊に包囲され息子を説得するシーンを見て、思わずそう感じました。暴力的な家系がいるとかいう思い込みは、19世紀以前のヨーロッパ的刑法観だなと苦笑しました。アメリカ人って、今もそういう考え方をするんだねえ。私の最初の予想では、息子はまったく無実で、スパイダーやスネークが罠にはめたという解決を想像していたけど、結局過剰防衛の罪は犯していたんですね。デニーロの恋人問題とか、親子関係、ロードアイランドの風景など、なんか全体に焦点のぼけてしまった感じです。 6点(2003-08-25 06:26:11) |
868. 抹殺者
予告を見たときは期待したのですが、全体としては今ひとつでした。まず邦題の「抹殺者」が好くないよね。これじゃスパイアクションもののような印象を与えるけれど、原題の”The Body"の方が問題の焦点を示していて好いと思います。キリストの遺体と思われる人骨が発見され、それを利用しようとする様々な組織の暗躍と、その人骨の真偽を確認するために派遣されたアントニオ・バンデラス扮する神父の活躍を描くわけですが、設定からしたらもっと面白くできそうなのに、結局キリスト教徒の心理の問題になってしまって、消化不良の感じです。 6点(2003-08-15 20:20:50) |
869. 9デイズ
そこそこ面白かったです。「遠すぎた橋」の頃は活発なアクションもできたサー・アンソニーも、近年は身体が重そうですね(苦笑)。"Get in the car、 bitch!"という台詞が2回働きましたね。コメディとして見れば、CIAの職員としての無理な設定も問題ないのかな。 7点(2003-08-15 20:12:00) |
870. 13デイズ
最後のU2のパイロットの犠牲は大きかったですね。一人の犠牲者も無しに解決できなかったことは残念です。ケネディの決断もいろいろな人の意見を聞き、迷いに迷ったものだったというのがよくわかりました。できればフルシチョフの側も描写して交互に駆け引きをする様子を描いたらもっと緊張感があふれた気もします(あ、そうしたら、ケヴィン・コスナーの出番が減るか(笑))。 7点(2003-08-15 00:25:02) |
871. ボーン・アイデンティティー
《ネタバレ》 最初から謎が多すぎて、なかなかストーリー展開がつかめなかった感じですが、ラストの公聴会のシーンなど、典型的なトカゲの尻尾切りを演出してましたね。主人公の女性がもう少し魅力的だったら、ジミーちゃんがエンディングで会いに行くのも納得するけど、ちょっと不足だったなあ。全体に画面が暗くてアクションの様子が見にくかったのも残念です。 6点(2003-08-15 00:20:48) |
872. マンハッタン無宿
ダーティーハリーの原型ですねえ。今でもあんなにあくどいタクシーの運転手はいるのだろうか?テンガロンハットで登場したときは、ちょっとジョー・キッドを連想するのは私だけでしょうか? あの、ちょっと周りを見回す仕草はそれっぽいと思うんだけどなぁ。 7点(2003-08-13 19:58:52) |
873. ザ・リング
98%を2倍速で観てしまいました。ぜんぜん怖くなかったなあ。これだったら、「エイリアン」のお腹突き破るシーンの方がよほど怖かったです。馬がフェリーから脱走することもあり得ないし、ましてダイブするなんてね。結論:ナオミ・ワッツは松島菜々子よりもずっと美人だ♪ 6点(2003-08-08 22:13:44) |
874. 砂の器
どうしてこういう名作は、最近の日本映画には無いんでしょうね。芥川の音楽が傑作なんだろうなあ。方言の謎の解読過程といい、丹波のおじさんが核心に近づく演出といい、松本清張原作を、見事に橋本脚本が再現していると思います。ラストのオーケストラシーンと重ねての加藤嘉親子の道行きのシーンは何度観ても感動します。 8点(2003-08-07 08:54:07) |
875. タクシードライバー(1976)
《ネタバレ》 まず最初に、ジャック・トラビスのモヒカンはカツラです(笑)。不眠症のベトナム帰還兵が政治家暗殺に失敗し、ヤクザの手から少女を救ってヒーローになるという単純なストーリーですが、オープニングの倦怠感あふれるデニーロのナレーションといい、疲れた日常と、その後の、少女救出の時の”彼”の一瞬の輝きを際立たせる演出ですね。そしてまた倦怠の日常に帰っていくトラビス。やるせなさを感じさせるエンディングだと思います。 8点(2003-08-07 08:47:50) |
876. 十二人の怒れる男(1957)
リー・J・コッブがとてもいい味を出していますね。ヘンリー・フォンダの誠実な主張も見ものですが、ああいう強行主張派がいないと、この手の「オール・オア・ナッシング」ものは成立しません。雨の効果も見逃せません。 8点(2003-08-07 08:36:00) |
877. チャップリンの独裁者
権力者と市井の人間が入れ替わるシチュエーションコメディはよくあります。ただ、この作品は、その作られた時期を考えると、とても特別な意味を持っていると思います。皆さん書いていますが、やはり圧巻はラストの演説シーンでしょう。何度観ても、あの場面には感動します。戦争好きの世界中の指導者にかみしめて欲しいものです。 9点(2003-08-07 08:30:13) |
878. イヤー・オブ・ザ・ドラゴン
猫パンチ野郎のミッキー・ロークが大嫌いです。演技ではなく、人格のにじみ出たイヤらしさが嫌いです。わがままな男が嫌いです。この映画はジョン・ローンの映画です。格好良かったなあ。 6点(2003-08-07 08:22:04) |
879. 生きる
手放しで名作とは言えない気もします。ただ味わい深い作品であることは確かでしょう。志村喬演じる主人公と小田切みきとの、やや不倫っぽい関係も面白かったけど、やはりストーリーの展開として、いい人に祭り上げられる悲劇がラストにじんわりと効いてきますね。有名なブランコのシーンを、葬式の場面で想起します。ただ、肩すかしを食った気分になるのも事実です。 7点(2003-08-07 08:18:47) |
880. イウォーク・アドベンチャー<TVM>
ええ?けっこう可愛いよ(笑)。仕草とか気に入ってます。そこそこ楽しめたけどなぁ。私も充分ひねた大人だけど(笑)。 7点(2003-08-07 08:11:27) |