1041. Dr.パルナサスの鏡
《ネタバレ》 主演俳優が急逝してしまったため、彼の弔いとしてなのか豪華俳優陣が急遽共演を果たしたテリー・ギリアムの最新作。相変わらず独特のギリアムにしか描けないシュールな世界観は秀逸なのだけど、やっぱり主演俳優を失ったまま完成させたのはちょっと無理があったのではないか。なんだか散漫で締まりのない作品に仕上がってしまったなぁというのが率直な感想。でも、そんな困難にめげずちゃんと作品を完成させた監督の執念に拍手!イケメン俳優の贅沢な共演も見応え充分だ。 [DVD(字幕)] 6点(2013-04-21 20:50:47) |
1042. ブラザーズ・グリム
《ネタバレ》 鬼才テリー・ギリアムが恐らく初めて撮っただろう、ビックバジェットのハリウッド超大作。それもマッド・デイモンとヒース・レジャーという人気俳優を主演に迎えてのことだから、たぶん色々な制約がくわわって彼の持ち味が十全には活かされ切れなかったような印象の強い作品です。確かに随所にギリアムっぽさの片鱗のようなものは感じますが、良くも悪くも普通の映画に仕上がっていてちょっと残念。でも、そんな映画としてみれば充分によく出来ています。 [DVD(字幕)] 6点(2013-04-21 20:17:15) |
1043. ブロウ
《ネタバレ》 実在の麻薬王のその生い立ちから成り上がり、そして栄光の頂点へと上りつめたあと、栄華衰勢、転落して刑務所に入り全てを失っていく姿をジョニー・デップが好演。確かに新味はないけど、安定した演出で最後まで興味深く観れる。最後、ジョニー・デップがムッシュかまやつになってしまいましたね(笑)。 [DVD(字幕)] 6点(2013-04-21 19:18:45) |
1044. 28日後...
《ネタバレ》 それまでの「どだい、ゾンビという者は得てして死んだ者が甦った者なのだから、足腰は弱っているはずで、よろよろドタドタ動き回るしか能のない生き物(?)だ」という、それまでのゾンビムービーの常識を打ち破った、猛スピードで全力疾走してくるゾンビ像を打ち立てたエポック・メイキングなゾンビ映画。いやー、これは怖いよ、マジで!! [DVD(字幕)] 6点(2013-04-20 20:06:59) |
1045. マリー・アントワネット(2006)
《ネタバレ》 女の子が大好きそうな、お姫様やら沢山のドレスやら大量の靴やら美味しそうなスイーツやらをキュートに描いたオシャレな映画。スピーディーな展開やセンス溢れる映像やら音楽とかは確かに観てられるけど、まぁそれだけって感じかな。特に心に残るものもないよ。 [DVD(字幕)] 6点(2013-04-20 18:24:00) |
1046. 冷たい熱帯魚
《ネタバレ》 この監督の強烈に下品で猥雑でそれでも最高にエネルギッシュていう無尽蔵のパワーは認めるのだけど、個人的にどうも僕には合わない。ちょっとあまりにも下品すぎるんだよねー。主人公が最後に言い放つ「いいか、生きるってのはな、痛いんだよ!」というセリフが笑えるか笑えないか(あるいは拍手できるか)が、この監督の評価の分かれ目だと思う。残念ながら、僕には笑うことも拍手することも出来ず、ただ失笑するのみだった。それでも、でんでんの怪演とも言える存在感と疾走するスピーディーな小気味良い展開は見応え充分。 [DVD(字幕)] 6点(2013-04-20 18:13:34) |
1047. ハムナプトラ/失われた砂漠の都
《ネタバレ》 完全に『インディ・ジョーンズ』リスペクトな映画でしたね。『魔宮の伝説』をこよなく愛する自分としては、最高に楽しい映画でした。もっとハチャメチャしてくれても良かったような気もするけど、最後まで充分楽しめました。個人的には、あのCGの虫の大群よりも『魔宮の伝説』の本物の虫の大群のほうが迫力があったように思います。 [DVD(字幕)] 6点(2013-04-20 16:59:34) |
1048. ジュラシック・パーク
《ネタバレ》 この映画から、それまでの映画の概念を変えるCGという革新的な技術が始まったんだよね。確かに最初観たときの、あのあまりにもリアルな恐竜たちの姿には圧倒されました。ただ、ストーリーがあまりにも陳腐では。いま観ると「あれ、地味にサミュエル・L・ジャクソン出てたんだ」ってことのほうに驚かされました。 [DVD(字幕)] 6点(2013-04-12 12:59:14) |
1049. 宇宙戦争(2005)
《ネタバレ》 もう最初の30分の映像はさすがスピルバーグって感じで久々にワクワクしてしまった。血も涙もない凶悪な宇宙人にひたすら消されていく一般市民たち、そんななかを家族のためにひたすら頑張るお父さん。もうただ全力疾走するだけで絵になるトム・クルーズもグット。そして圧倒的な力で世界を支配し次々と人間を狩り出していく宇宙人たちの姿は、まさに『シンドラーのリスト』のナチスドイツのようでこれは何かの隠喩なのかと期待しながら観ていたら、後半はものの見事に失速……。いろいろあったけど、結局、最後はみんな幸せになりました。っていういつものスピルバーグ印。うーん、前半は良かっただけに残念! [DVD(字幕)] 6点(2013-04-12 12:22:55) |
1050. マーガレット・サッチャー/鉄の女の涙
《ネタバレ》 いまだ賛否の分かれているイギリス初の女性首相の伝記映画。なのだけど彼女がまだご存命ということで制作陣が萎縮してしまったのか、テーマの搾りきれていないなんとも散漫な映画となってしまった。男性中心社会でのし上がっていくまさに〝鉄の女〟のパワフルな女性の姿を描きたかったのか、それとも年老いて認知症を患った孤独な女性の〝もののあはれ〟的哀愁を描きたかったのか、それともそんなパワフルな女性を影で支え続けた夫との〝ラブストーリー〟を描きたかったのか。どれもこれもが中途半端で残念な作品。それでもストレスなく観れたということと、やはりメリル・ストリープの演技が素晴らしかったので6点。 [DVD(字幕)] 6点(2013-04-10 12:09:12) |
1051. アイアンマン
《ネタバレ》 もうこういうCG満載のスーパーヒーローものは食傷気味だなぁとほとんど期待しないで観たんだけど、これがなかなか奇跡でも起きたのか意外にも面白く仕上がっててびっくり。まあ、確かにストーリーなんてあってなきが如しなんだけど、やっぱりなんといってもアイアンマン=ロバート・ダウニー・Jrのはまり役に尽きる。いままでになかったチョイ悪親父のヒーローって設定が斬新で、彼が思いっ切り人間味溢れているから思わず応援したくなってしまうんだよね。 [DVD(字幕)] 6点(2013-04-04 12:06:31) |
1052. カールじいさんの空飛ぶ家
《ネタバレ》 この映画、完全に出オチ。冒頭10分の平凡だけどささやかな幸せのなかに生きた、ある老夫婦の歴史と、その後、誰にも心を開けず偏屈になったじいさんが沢山の風船を家に付けてファンタジックに空に飛び上がるところで、もう全精力を使い果たしたといった感じ。さすがにその後はアイデアが続かなかったのか、以降はかなり退屈な作品になってしまった。冒頭10分が素晴らしい出来だけに、残念! [DVD(字幕)] 6点(2013-04-03 12:52:36) |
1053. ペイチェック 消された記憶
《ネタバレ》 フィリップ・k・ディックの近未来SFの、あの自分の記憶やアイデンティティーがストーリーが進むに連れてどんどんあやふやになっていくような不安感が大好きなので、けっこう好きです、この映画。もっと知性的でスタイリッシュな作品を撮る監督だったら傑作になっていたかもだけど、そこはやっぱりジョン・ウー、最後は「お金かけましたー!」な平凡なアクションになってしまったのがちょっと残念かな。それでも僕は充分に楽しめました。 [DVD(字幕)] 6点(2013-03-30 10:31:11) |
1054. タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密
《ネタバレ》 いかにもなスピルバーグ印の冒険活劇。『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』をこよなく愛する自分としてはもっと好評価したいのだけど、いかんせん主人公のタンタンが優等生過ぎて魅力に乏しい。もっと人間味ある少年だったら良かったのに。それ全体的にほんわかとしたコメディタッチの雰囲気もいまいち乗り切れない。反対に、酒浸りの落ちぶれ船長のキャラクターはなかなか魅力的。若干、アル中気味の自分としては、この船長にけっこう共感しちゃったので、大甘に評価して、限りなく5に近い6点献上。 [DVD(字幕)] 6点(2013-03-30 10:19:18) |
1055. ナンバー23
《ネタバレ》 23という数字に取り憑かれた妄想男のダークなサスペンス作品。多くのエンタメ映画を撮ってきた監督の作品だけに、安心して楽しめる出来には仕上がっているけど、ちょっと物足りなかったかな。もっと壊れたジム・キャリーが見たかった。 [DVD(字幕)] 6点(2013-03-29 13:20:19) |
1056. ブレイクアウト(2011)
《ネタバレ》 ちょっと変わった視点で小気味のいいアクションの佳作を多く作ってきたシューマカー監督の最新作で、しかもニコラス・ケイジ(最近、駄作への主演が相次いでいるけど)とニコール・キッドマンの主演ということで期待して鑑賞。うーん、確かにちゃんと楽しんでみれるのだけど、さすがにこの家のなかだけでストーリーを展開させるにはちょっとしんどかったのではないか。さすがに中盤だれます。あの最初にでてきたパーティー会場とかをもっと同時進行でストーリーに絡ませたら、もっとメリハリの効いたアクション映画の佳作になったのに。残念。ともあれ、ベテラン勢の演出・演技はちゃんと安心して楽しめました。ニコールは年取ってもまだまだ綺麗。 [DVD(字幕)] 6点(2013-03-29 13:14:08) |
1057. 3時10分、決断のとき
《ネタバレ》 好きな監督に、好きな俳優陣で製作された映画なんだけど、個人的にやっぱり西部劇って苦手。面白いとは思し、ラッセル・クロウも格好いいけど、やっぱりそんな乗り切れなかった。 [DVD(字幕)] 6点(2013-03-27 13:00:36) |
1058. ダークナイト ライジング
《ネタバレ》 今作の監督であるクリストファー・ノーランも大好きだし(特に『インセプション』は傑作!)、ティム・バートンやジョエル・シューマッカーといった過去のバットマンシリーズを手掛けてきた監督も大好きなんだけど、どうしても僕はこのバットマンシリーズを好きになれない。確かに、映像もアクションも俳優陣も素晴らしいとは思うのだけど、やっぱり今作も最後まで乗り切れなかった。それを言っちゃあ……と言われても仕方ないと思うのだけど、それでもやはり僕はどうしてそんな格好するの?とバットマンに突っ込んでしまって、最後まで感情移入出来なかった。残念。 [DVD(字幕)] 6点(2013-03-27 12:42:51) |
1059. コクリコ坂から
《ネタバレ》 最近、ハズレばかり連発するジブリ作品のなかでは頑張ったほうではないでしょうか。ちょっと観客迎合的なところが気になるけど、ツボを押さえた作りで無難に楽しめます。ただ……、過去のジブリの傑作群と比べるとやはりどうにもぬるい。ジブリの魅力って、思春期の少女の誰もが通る、大人からみたらちっぽけな悩みかもしれないけれどそれでも真剣に悩んで頑張って成長する姿が共感を呼ぶんだけど、この作品にはそんな切実さに欠けていたように思います。それが、親の七光り監督の限界なのかな。 [DVD(字幕)] 6点(2013-03-25 12:32:45) |
1060. アベンジャーズ(2012)
《ネタバレ》 『アイアンマン』の1以外に何の思い入れもない自分としては、なんだかなーと思いながらスプーン一杯分すらも期待せずに観てみました。途中までは、こんなに世界観の違う映画をほとんど破綻寸前のぎりぎりで纏め上げて頑張ってますなぁと欠伸をしながら観ていたのだけど、後半の30分だけは不覚にもハラハラドキドキしてしまったので、6点献上。 [DVD(字幕)] 6点(2013-03-24 18:59:34) |