101. セルラー
《ネタバレ》 素晴らしくテンポが良い。 「ハラハラドキドキ」する状況を久しぶりに体験した。 一見頼り無さげなオジサン刑事が、実は凄腕だったりして惚れ惚れします。 弁護士もキャラが良く、主人公との掛け合いは笑えます。 何故・・といった、展開への疑問も見受けられるがコレぐらいがちょうど良い。 あまり辻褄合わせをし、整合性を保とうとすると失敗していたかも。 瞬間瞬間に畳み掛ける緊張感が心地よく、軟派者が奮起する展開に久々に燃えました。 フォーンブースみたいな雰囲気と思ったら原作者が同じ、電話好きなんですね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-07-17 13:05:58) |
102. スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
《ネタバレ》 展開にややアレな部分があるものの、後の3部作の事を思えば何とやらと言ったところ。 「ルークの父親はアナキンであり、ダースベイダー」 という最大のネタバレは変えようが無いですものね。 で、今作で暗黒面に堕ちた経緯が描かれてるわけだが別段驚きも無く予想の範疇。 狭間で苦悩する、そんな心の葛藤などを表現して欲しかったものだが 前作から既にこのアナキン、邪悪な表情を押し出していて暗黒面まっしぐら。 そりゃオビ=ワンも嘆き悲しみ、ヨーダも「やっぱりね」と肩を落としますよ。 戦闘面が充実していて割と満足ではあった、ジェダイ達の最後にはガッカリしたけど。 やはりヨーダ、オビ=ワン、アナキンが突出していたんだなぁと痛感。 パドメの存在感も空気で、ラストの出産→名づける→息絶えるシーンは大雑把過ぎる。 ただ旧3部作を無性に見返したくなるので、 それを思えば感慨深い新3部作完結編ではあったかな、と思います。 [DVD(字幕)] 6点(2006-07-16 00:05:38)(良:1票) |
103. サイレントヒル
《ネタバレ》 導入部と終盤のゴタゴタは、もう少しどうにかならなかったのか。 そこを除けば、カメラワークやクリーチャー、異界の雰囲気etc.. ゲーム準拠で面白かった、監督がコアなファンというのも頷ける。 演出的にオーバー気味だったのがハリウッドって感じだったりもするけど。 ショーンビーンがイメージ的に近いのもあるが ストーリーを弄くるなら主人公は父親でよかったのでは? 日本から輸出されたホラー原作がどれも女主人公なので合わせたのかな? 食傷気味な設定(ホラーと母性愛)に足並みを揃える必要は無かったのに・・・残念。 [映画館(字幕)] 6点(2006-07-15 10:45:10) |
104. 感染
《ネタバレ》 久々に邦画を見たせいか、ゾクリと背筋に寒気を憶えつつそれなりに楽しめました。 やはりオチが安直というか、それが不満でならない。 展開が緩いので、途中退屈した。 もう少しゴチャゴチャせずにスッキリとまとめてくれればなぁ・・。 キャストは手堅く、そして雰囲気たっぷりに、と頑張ってたのに残念。 仮眠した外科医が新人に「お前は人を縫ってみたいだけだ」と言う。 コレでは先が読める、縫って下さいと言っているようなものだ。 この二人は感染の外に居たのか内に居たのかはイマイチわからないが、 もう少し上手く使えたのでは?と思う。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-07-03 12:08:36) |
105. 裏切り者(2000)
《ネタバレ》 とりあえずガックリします。 暗くドンヨリとしたムードのまま終わります。 主役がまるで報われてない、行動理念もすこぶる不明瞭。 オチもある意味、裏切り行為による懲らしめなワケでスカッとしない。 シャーリーズ・セロンと主役の関係も練り不足、他も道連れといった様相です。 セロンが死ななければまた違った感想も持てたが、 壊滅的と言っていいほどに展開に面白みが無いのでどうしようもないかも。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-06-30 20:30:44) |
106. ザ・インタープリター
《ネタバレ》 ニコールは綺麗だ、ショーン・ペンも渋い。 ただ、しっとり見せるわけでもなければハラハラしたりする緊迫した場面も無い。 バス爆破のシーン辺りが一番面白かったかもしれませぬ。 全体的に派手さに欠け、安易なラブストーリーとして落とす媚びも無い。 導入もオチも腑に落ちない、訴えようとするテーマも深いようで浅いような。 そもそもテーマ性があったのか?この作品の見せ方では掴めない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-06-29 04:05:53) |
107. アナコンダ2
《ネタバレ》 ジンスーン(ジョンソン)船長カッコよし、漢気に溢れてます。 欲に目が眩んだベンすら助けようとする姿に惚れ。 しかし、まぁなかなかどうして被害(死亡)者数が少ないような気がします。 やたらめったら騒ぐコールが鮮やかに死亡フラグを回避してしまった。 心停止して人工呼吸で息を吹き返すだなんて・・・。 お話やキャラは可もなく不可もなく、B級にありがちってところです。 ただお色気路線が無かったのが悔やまれ(以下略 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-06-29 02:01:57) |
108. サスペクト・ゼロ
《ネタバレ》 サスペンスの要素は薄いです。 透視能力を持つベン・キングスレーと主人公のやりとりで連続誘拐(殺人)犯に迫る。 ・・・も、コレが何ともあっけない。 それにサスペクト0なる存在を強調していたが、十分パターン化していたと思う。 なら能力者、異端ゆえの苦悩・・・そういったものにスポットを当ててるのか。 それもまた弱い、ラストに心情を吐露し殺してくれと懇願するシーンもまた安い。 シリアルキラーを殺したのも思えばなんだかなーと言った感じです。 主人公が同じ能力を持つのと絡めて、もう少し深く掘り下げても良かったのでは? [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-06-28 01:04:22) |
109. リクルート
《ネタバレ》 いまいちコリンが凄いのか、凄くないのかワカラナイ。 パチーノは才能を云々おっしゃっていたが、それが伝わらない。 CIA(スパイ)の「らしさ」や「凄み」といったものを 詳細に描いているように思えなかったからだ。 これはキャラクターの設定にも言えることで、 主人公が父親にこだわる理由が見えない、ましてやレイラの役付けも弱い。 そんな中でどんでん返しの連続を見せられると、 色々語り過ぎ、出張り過ぎのアルパチーノが浮く。 だから安易なオチにして欲しく無かったかな・・・。 コリンの父親との接点を嘘にせず、ラスト撃たれた事もテストであったのなら また評価は変わっていた。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-06-27 23:44:09) |
110. スパイ・バウンド
《ネタバレ》 流れは把握できても、細やかな背景描写があるわけでないので 雰囲気で察するしかないのが難。 フランス映画というと雰囲気映画が多いような気がしないでもない。 そういう意味では良いのか・・・な? モニカベルッチのこざっぱりとしたお顔は美しく、とても好みなのです。 スパイらしからぬ、やや派手なカーチェイスがありましたが特に波乱も無く終了。 もう一押し欲しかったところ、あのラストでは余韻も何も無い。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-06-25 20:28:04) |
111. ウィンブルドン
《ネタバレ》 爽やかな青春スポーツ物、友情もあり好感が持てる。 キルスティンとベタニーは魅力的な俳優だが、ベストなマッチングとは思えなかった。 彼女のテニスシーンが諸事情で少ないのはいいとして、 それなら父親とのエピソードなり何なり増やして欲しかったかな。 二人ともテニスに全てを懸けてきたようには見えないのが難。 テンポが良く、濃厚な恋愛を描いてるわけでもないので気楽に見れる。 つまりはベタニーの復活劇という一本木の話、だがその脇を固めるものが弱かった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-06-19 06:23:10) |
112. ガーゴイル(2001)
《ネタバレ》 お洒落?言い直します、オサレ?美しい旋律、血みどろの殺人劇。 性行為に耽り、そして絶頂と共に相手を貪る。 一昔の自分なら騙されているところだ。 ただ、ストーリーに何かしら説明が付いていたらの話。 わかりづらい、個々の解釈により話を補完しても実の無さを感じずにはいられない。 台詞を省くにしても、もう一つ表現や展開に刺激が欲しかった。 ギャロはコレを解放したかったのか、自身をどうにかしたかったのか。 結局、自らの欲望、衝動は止められていない。 しかし奥さんには「君だけは傷つけない」と言い、遵守していたりする。 彼女を重要なファクターとしてしっかりと機能させていれば、 少しは突っ込んだ話が描けていたと思う。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-06-17 09:39:49) |
113. ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ
《ネタバレ》 隣家のおじさんもねぇ・・・なんと言ってよいのやら。 「あんなことまで・・・。いや、言えない。」って結局最後まで何も無し。 肝心のオチも使い古されたネタです、シックスセンスとは比べるべくもありません。 大体、親子しか描いてないのでラストにポーンと第三者の犯人を出しようが無い。 もう少し伏線や展開に気を使って欲しかったかな。 DVDのもう一つのエンディング、あれも表現をストレートにしただけで面白みに欠ける。 ダコタファニングの眼力、デニーロの演技の安定具合は素晴らしい。 それだけが救い。 [DVD(字幕)] 4点(2006-06-16 09:50:37) |
114. モンスター(2003)
《ネタバレ》 殺人によって成り立つ信頼関係は存在しない。 どう頑張ろうと悲しい結末が待っております。 アイリーンとセルビーもまた然り。 シャーリーズセロンのメイクが話題を呼ぶ今作。 実際の犯人をイメージしたものだろうか? 相手役のセルビーもまた負けず劣らずの醜い姿だったらしいが・・。 そこで何故に、クリスティーナリッチなのだろうか? 華が無いから、対極に位置づけるための演出か。 狙いは当たり、セロンの醜女顔は観客を強く引きつけた。 しかし私は、クリスティーナリッチのデコの方に興味が湧いたわけで・・。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-06-14 21:52:12) |
115. アイ・アム・デビッド
《ネタバレ》 ラストの急展開には少々驚いた。 最後に知り合う老婦人と深い信頼関係を築き、サラッと終わるものと踏んでいたので。 全体的にご都合主義的な雰囲気は否めないが、それほど突飛ではない。 盛り上がりにも欠けるが、人間の醜さをこれでもかと見せつける映像は無く 安心して見られる、長閑な風景を楽しむ作品としてもなかなか。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-06-13 19:04:15) |
116. ツイステッド
《ネタバレ》 アシュレイの行動にイライラ。 毎日酒を飲み、起きたら以前寝た男が殺されてるパターンにイライラ。 気を失う頻度が多過ぎ、職柄上疑うべき(警戒すべき)ことじゃないの? そこから新たな発見や進展を見せれば良いのだが何もなし。 ガルシアの間抜けっぷりが目立つ、主人公の迂闊さと良い勝負。 唐突に黒手袋をはめワインを注ぎだすサミュエルに驚愕。 動機もイマイチ、この手の作品に必要不可欠な衝撃が無い。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-06-10 05:17:46) |
117. ヘルボーイ
《ネタバレ》 クロエネンが素敵過ぎる。 仮面を豊富に取り揃え、構える二刀でバッサバッサと切り刻む。 音楽を嗜むなどお洒落なヤツです。 対する、ヘルボーイ・・真紅の親父です。 角が折れてます、猫大好きです、恋する中学生のごとき精神の持ち主です。 こちらも負けず劣らずなかなかのキャラです。 しかし、戦闘能力に関しては少々パンチに欠けます。 巨躯から察するとおりパワーキャラ、超人的身体能力を有するが鈍ちん。 石の手には特別な力や必殺技が無く期待ハズレ。 リズの復活にも首を居傾げざるをえない、何を見せたかったんだろう? [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-06-09 19:46:39)(良:1票) |
118. 0:34 レイジ 34 フン
《ネタバレ》 自業自得ゆえに他人に迷惑をかけてるというのに、逆切れして喧嘩を売ったり。 すぐ傍の知人を、お金出してホームレスに助けさせたり。 泳げないと言ってるのに、自分を助けさせるためにそれを強いる。 フランカポテンテの高慢ちきな態度にイラッ。 最終を過ぎた後に来る電車、怪し過ぎる。 20年勤めの下水処理おじさんすら知らない側道も怪し過ぎる。 そこに住む殺人鬼の目的があるようでないような、半端な背景。 トドメは刺せる時に刺さないと、ということをコレほどまでに感じた映画は無い。 ソコソコにテンポが良く見れてたのに、ポテンテにイライラしてどうしようもなかった。 施しをケチった主人公が、最後ズタボロになってるところで逆にお恵みを施される。 このラストはちょっと良い。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-06-05 02:07:06) |
119. ソウ2
《ネタバレ》 3も製作される予定、ということで ジグソウの後継が出てきたりするんだろうなぁ・・とか鑑賞前に一人考える。 オチがその予想にピタリと嵌り笑ってしまった。 話的には前作の方がショッキングで完成度が高かったと思う。 単独犯と思わせて実は共犯が居る、それも被験者の中に。 衝撃的だが、もはや何でもありだなという思いも湧き複雑である。 最初から居る、というのは前作からのお約束である。 “ジグソウはいつも最前列にいる”だが、既に刑事の前に “ジグソウ”が居る。 では現場に居るのは・・?それが念頭に在るか無いか、それが鍵。 刑事の息子の行方と前作のバスルームが出てきたのは良かった。 今回は密室劇の舞台としては広く、冗長な感は否めなかった。 閉じ込められた人らに共感できず、行動に説得力が無いのも気になったところ。 前作で多大な信者を生み出した作品、貶すも褒めるも難しい。 [DVD(字幕)] 6点(2006-06-03 19:57:40) |
120. Vフォー・ヴェンデッタ
《ネタバレ》 Vにヤラレた。 冒頭・・まくし立てる彼の台詞に酔い、話に引き込まれた。 しかし、その勢いは何処へやらといった中盤の展開。 期待してないのにサスペンスを見せないで、といった具合だ。 動けばこその魅力溢れるキャラクターなのに、という思いで胸が一杯である。 予告編で痛快アクション劇だと思ってた人は、ここで軽く肩透かしを食う。 とりあえず、エプロン姿のVは最高に可愛いし画的にもシュールで宜しい。 Vとは誇りや尊厳であり、理念である。Vとは国民の思念の総意、本流である。 誰も彼等を・・この大きな渦を止められない。 ナタリーは文句無しに存在感、演技力を有すが相変わらず色気の無い体型。 各キャラクターがドミノの駒の如き存在だというのはわかるが、 もう少し深く掘り下げて欲しかったとも思う。 Vとイヴィーの繋がりにも、もう少し深みや説得力を持たせることが出来たはずだ。 [映画館(字幕)] 6点(2006-06-01 20:56:11)(良:1票) |