141. インデペンデンス・デイ
自由を勝ち取るための戦いとか独立とかのメッセージを、難しいこと言わずに、カラリと楽しく映画に出来ちゃうアメリカってすごい。地球を守るのもアメリカ!!ときっと本気で思ってるんだろうな。 6点(2003-07-08 19:12:23) |
142. チャーリーズ・エンジェル フルスロットル
昔のエンジェルをはじめ、テレビシリーズネタがたくさんあったらしく、ネタがよく分からない部分もあったが、ひたすら勢いよくノリでつくったお馬鹿な映画で笑えた。前回よりアクションシーンの出来も向上していた。でもやっぱり、全体的にはネタを詰め込みすぎ。冒頭付近の彼は、やっぱりブルース・ウィルスなんですね。デミ・ムーアはいろいろねらってキャラがつくられているが、ちょっと苦しい。いや、かなり苦しい。素晴らしく鍛えた美しいボディなんだけどね。アップにならないで欲しい。同性として泣きたくなる。 6点(2003-07-07 21:12:23) |
143. フェアリーテイル(1997)
《ネタバレ》 私が子供の頃(20年程前)までは、この映画の題材になっている妖精写真は、大真面目に「あのドイルが研究していた」「専門家もトリックの形跡はないと認めた」写真なのだと説明されていた。ところが20世紀最後になって、写真のトリックを撮影者本人が明かしたことで(映画の中で、トリックについて説明が足りず、観客は???という感じだと思うが)、突如として、荒唐無稽なトリック写真になってしまった。その時私の胸をよぎったのは「信じてはいなかったんだけど、信じたかったんだよなぁ」という思いだった。繰り返し観ていていつも思うのは、エルシーは妖精なんて本当は信じていなかったのではないかということ。ただ、息子を失った母親の嘆きにさらされ、妖精を信じた兄の形見が目の前にあって、さらに妖精を信じる従妹も現れた。だから彼女は妖精を見せてあげただけで、本当は信じていなかったのではないか。12歳の時に引き起こした事件のことを、長く口を閉ざした彼女の人生を思うと目眩がする。そして、この映画では妖精事件のもう1人の主人公であるサー・アーサー・コナン=ドイルを、ピーター・オトゥールが演じているが、素晴らしく良い。超常現象に惹かれずにはいられない人々の、悲しみをすべて表現している。地位も名誉も知能もあって、決して狂気とか愚鈍とか純粋とかではないけれども、強い絶望感と悲しみに支配されている。そういう男を上手く存在させていた。大きな悲しみにさらされたときに、超常現象に強烈に魅せられて、すがってしまう人々。それを利用し、それを金儲けや詐欺に使う人々。ただ、言いたいことは分かるが、ちょっと、感情に走りすぎでごちゃごちゃしているのが、この映画の難。本当に妖精を映像に登場させる必要はないんじゃないの?とか、死んだ男の子を最後にネタに持って来てるのってどうなんだろうとか? 最初はそういう部分が気になって仕方なかった。でも、エルシーのお父さんの冷静さとか、ほんのちょっとのところで清々しくピュアな印象が強い作品だと思う。そして私が一番好きなのは、カイテル演じる魔術師フーディニーの、芯の通った強さだ。彼の存在が、この物語をおとぎ話から現実の世界へと導く。ラストにフーディニーが語る言葉は、あたたかくて強い。 6点(2003-07-03 21:20:40) |
144. M:I-2
期待以上に、楽しい作品だった。でも、なんだか007シリーズみたいだった。トム・クルーズはなんだかんだ言っても自分をカッコ良くみせるのがうまいし、がんばってる。 6点(2003-07-01 20:47:37) |
145. 吉原炎上
迫力あるし、吉原という特殊な世界をそれなりによく描いている。でも、花魁道中を描きたいからこういう話を作ったんじゃないかと思ってしまうような、陳腐なストーリーだった。明治時代の吉原のちょっと西洋化した不思議な感じがちゃんとつくってあるセットがスゴイ。かたせ梨乃が好演。衣装が豪華。日本の映画を観たなーって感じ。 6点(2003-07-01 20:43:43) |
146. ムーラン・ルージュ(2001)
映像がスゴイ。ファンタジーイラストみたいな雰囲気。色づかいが、とにかく素敵。話の内容はつまらなかった。これって「椿姫」なの? 演技派であるはずのキッドマンもマクレガーも、美男美女だなぁ以上のものはなかった。歌もあんまり上手いとは・・・・・・。もうちょっと短くまとまってると良かったかな。 6点(2003-07-01 20:29:38) |
147. シックス・センス
オスメント君、うますぎ・・・・・・と、そればっかり観ていたら、ラストにオチがあることを忘れていて、最後に「ええっ!?」と驚かされました。 6点(2003-06-30 12:20:35) |
148. 007/ゴールデンアイ
《ネタバレ》 上司といい、敵の設定といい、時代が変わったなぁという印象がある。今までの悪役に比べると非常に考えることのスケールが小さく、おバカで、しかも何でボンド一人にそこまで執着するのか分からないがアレックがとっても面白い存在だったので、最後にボンドに倒されてしまって残念だった。少年ジャンプの敵キャラのように、ボンドを憎みながら助けてくれちゃったりする存在になってたら、また楽しかったのにな~。 6点(2003-06-30 12:12:08) |
149. フロム・ヘル
《ネタバレ》 映像も内容も、ひたすらダーク。切り裂きジャック事件の王室犯人説を、本で読んだときは鼻で笑ってしまったが、こうして映画に取り上げられてみると、なんだか有り得るような気がしてきた。ラリっているところとか、ジョニー・デップがうまいなぁ。シャーロック・ホームズにも出てくるように、当時の警察にまともな捜査権など無いので、ああいうキャラも当然有りだと思う。ラストが救いようがなく、だからこそ、タイトルが生きる。 6点(2003-06-23 12:10:11) |
150. レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い
公開当時、壮大なラブロマンスに感涙して、「この映画オススメだよ」と人に勧めまくった。あとで(3年後くらい)ブラット・ピットは結構注目されていた人だと知った。トリスタンは、押しが弱いくせに思い切りが悪くて女を不幸にするのが嫌いという人がいるが、それはたぶん「トリスタン」だから。欧米ではトリスタンの悲恋伝説ってどのくらいメジャーなのかなぁ。日本ではあんまり知っている人がいないと思うなぁ。 6点(2003-06-17 19:49:47)(良:1票) |
151. 刑事ジョン・ブック/目撃者
ストーリー的には2時間ドラマサスペンスに近い。セオリー通りに話が進む。変に恋愛要素を入れたのが、余計だったが、それもお約束。アーミッシュの人々の生活が実際はどうなのかは知らないけれども、叙情的な映像が美しい。古いしきたりの中で、質素に暮らす人々の良いところばかり強調するのではなく、優しく描いていて秀逸。この映像を撮るには、やはり映画でなければ不可能だったと思う。ハリソン・フォードは昔からあまり持ち味が変わってないらしいが、この直前の売れない役者時代に兼業で大工をやっていたと聞くと、何だかこの映画もほのぼのして見える。ちなみに今回改めてビデオで鑑賞したのは、これが映画デビュー作のヴィゴ・モーテンセンを見るため。 6点(2003-06-16 23:05:27) |
152. ノッティングヒルの恋人
うわぁ、お約束~!!と思いながらも最後まで楽しめてしまった。台詞とか、話のテンポが良くて、ラブストーリーの王道だと思う。ジュリアの表情も一つ一つ素敵だったが、ヒュー・グラントの「またか」と思うようなシャイで情けない男がハマりすぎ。字幕の訳で、ヒュー・グラントを友人が評して言う「崩れかけた美貌」には笑った。ジュリアの「不安を抱えたアメリカのオスカー女優」というのも、なんだか皮肉っぽくて良い。あと、サイドの人々の恋愛や家庭なども、うまく話に絡んでいるので、笑ったりほのぼのしたりして、期待以上に良かった。 6点(2003-06-16 22:30:31) |
153. アンナと王様
チョウ・ユンファがそれなりにタイの王様に見えてしまったが、たぶんタイの人から見ればブーイングものだろう。しかし、押し寄せる欧米文化に立ち向かう、という意味でかつての日本とも重なったし、全体として今までの「王様と私」から比べれば格段に良い作品。明らかに今までの作品は、タイを低い文化と見なし、バカにしている傾向が強かったが、この作品はタイの王室とタイの文化歴史に敬意を払っている。「アンクル・トムの小屋」のエピソードにもそれを感じた。また、アンナがインドをイギリスだと思っていて、インド人の使用人を当然のように使っているところとか、アンナが決して一般の女性より開明的で賢いわけではなかったことを教えていて、興味深かった。後半は安易だと思う。とくに、ラストの二人のダンスは、ちょっとやりすぎ。原作を読んでいないので、詳細は分からないけれども、なんだかアンナのうぬぼれっぽい。ただ、ラストのラストを王太子の視点にきりかえてタイの近代化が始まることを示したのは良かった。後半にたくさん文句があったのに、これだけで感動させられてしまった。そして、セット・衣装がこれだけゴージャスだと映画を観ていて嬉しい。 6点(2003-06-08 13:58:08) |
154. 乱
映像は素晴らしい。様式美の極致である。まあ、設定だとか合戦シーンだとか細部にはツッコミたいところも多いが、その辺は良しとしたい。人によって、好き嫌いは出そうだなぁと思うが、リア王を下敷きにして、こういうモノを創ってしまうのは、日本らしい。仲代は表情に迫力があり、所作が訓練されているので美しく、私は人と調和しない老王をよく演じていると思う。なので、このキャストでオッケーである。個人的には根津氏と隆氏のキャスティングも良かったと思っている。ただ・・・・・・ピーターの演技(と台詞)が過剰気味で、だんだんうざったくなってくる。彼の出演シーンをもう少し減らして、ぴりりと効かせる程度にとどめるべきではなかったか。映像美と相まって、最初は謡曲(能)の舞台を観ているような気分だったのだが、途中から狂言に変わってしまったような、そんな感じがしたからである。謡曲っぽいということは「観るつもりで観ないと、飽きる」ということでもある。 6点(2003-06-05 19:51:11)(良:1票) |
155. すべてをあなたに
高校生の頃、部活動として「軽音楽部」というものがあったなぁ、と頭が青春時代にタイムスリップしました。楽しくてにぎやかで甘酸っぱくていいですね。リブ・タイラーがとても可愛いですね。アルマゲドンのヒロインよりも良いかも。 6点(2003-06-03 22:38:25) |
156. A.I.
海の底で話を終えるべきだった。救いようがない。ラストをハッピーエンドにしたつもりかもしれないが、勝手にクローンを創られて勝手に生かされたら、嬉しくない。ここまででよいとあきらめを持たずにひたすら「愛されたい」と願うことは残酷な行為だ。お母さんの恐怖のほうに感情移入してしまう。ちょっとだけ、親になりたくなくなった。 6点(2003-06-03 21:45:53) |
157. リプリー
かなり良かった。映像も音楽も、役者の演技も。原作だけを読んでいたのなら、感動すら覚えたかもしれない。しかし、アラン・ドロンで確立されてしまったリプリーのイメージは、もはやひっくり返しようが無い。マット・デイモン、すごくいいのになぁ。なよなよとアメーバーのような実体の無い人間であるリプリー像が素晴らしいです。野心的で不遜な感じがあり、上流の人間になれそうでなれないよな、と思わせてしまう感じが、良い。そして、ジュード・ロウが美貌を前面に出して頑張っているので、本当に「月は太陽になれるのか」という命題がわかりやすい。実は「太陽がいっぱい」は、アラン・ドロンが魅力的すぎたのと、金持ち度がわかりにくくて、何でそんなにリプリーが友人になりすましたいのかわからなかったんです、私・・・・・・。この映画の問題点は、他の人も言っているように、女優陣。途中で、意図的にやってるのだな、と気づかされるが、ハッキリ言ってパルトロウとブランシェットは区別が付かない。どうせかぶっているなら、ケイト・ブランシェットのほうを婚約者にするべきだったと思う。「太陽がいっぱい」のようなバカ娘ではなく、事実に気が付いていく賢さと上流階級特有の残酷な冷たさを持つキャラクターにしたのだから、パルトロウでは威厳不足。 6点(2003-06-03 20:23:55) |
158. ジョー・ブラックをよろしく
映像の美しさにこれだけの点をあげたいと思いました。ストーリーとしては、可もなく不可もなく。 6点(2003-05-26 14:12:51) |
159. フライトプラン
《ネタバレ》 最後まで観た後は、あー、変な映画だった、なのだが、観ている間はいろいろ考えて、楽しんでいたと思う。秀逸なのは役者の人選なのかもしれない。ジョディ・フォスター演じる母親の妄想なのか?と途中までは疑ってしまうし、ショーン・ビーン演じる機長が犯人なのか?と一瞬でも思ってしまう。というか、この二人が犯人じゃなかったら、後はコイツだろう、と思うわけで・・・・・・ミステリとしては弱いし、犯行理由がまたショボすぎて、泣けてくる。アラブ人、かわいそう。主人公に対しては「何はともあれ、謝れよっ!」と言いたくなる。それにしても、ツッコミどころ満載なストーリだったのに、私が一番気になったのは、機長自ら腕まくりして捜索に参加しているけど、コックピットにいなくて良いのだろうか?ということだ!(いや、だから怪しかったのか) [DVD(字幕)] 5点(2007-10-24 17:17:00) |
160. コラテラル
《ネタバレ》 確かに、いつもと違うトム・クルーズではあった。あの、ニカッとした笑顔を見られずに残念なような良かったような。もっとどんどんアクションが続くのかと思ったら、案外、タクシーの中での会話が多く、それがまた妙に古くさい人生論議で(訳が悪い可能性もあるけど)、緊張感のないサスペンスだった。アニーと主人公のめぐりあわせ方があまりにもありがちで、どこにも予想を裏切る部分がなかった。ラストの地下鉄でもう少し荒唐無稽なアクションがあっても良かったような気がするんだけど、最後まで「非現実的なことに巻き込まれた現実的なお話」にまとまっていた。 [地上波(吹替)] 5点(2007-10-24 15:17:13) |