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ゆうろうさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 972
性別 男性
ホームページ http://yuromovie.blog.shinobi.jp
年齢 39歳
自己紹介 名前をdonkeyから「ゆうろう」に改名しました。
好きな監督は北野武、クリント・イーストウッド、宮崎駿、石井聡互、黒澤明など。


よろしくお願いします。

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141.  L.A. ギャング ストーリー 《ネタバレ》 
ショーンペンが出ているし、久々のフィルムノアールものだと期待して見に行ったけれど、正直ダメだった。男たちの渋いドラマかと思いきや、かなり「分かりやすすぎる」退屈な内容で、深みがない。 映画の、わりと序盤のほうから説明セリフばかりなので嫌な予感はしたけれど、全編そんな感じ。 思ったことをそのまま口に出す男たちの、一体どこがカッコイイてんだ! そういう意味ではライアン・ゴスリングのキャラ及び登場シーンは(比較的)見応えはあったけれど、やっぱり女が絡むシーンなどは不満あり。バレれば確実に殺されるであろう女に手を出す背徳観なんか微塵もなく、まるで普通のサラリーマンの嫁さんに手を出してるのと、あまり違いが無い描き方だ。 演出的な不満に加え、物語もあまり共感しずらい。「ダーティーハリー」などとは似て非なる物で、どちらかというと主人公たちのやってることは「ダーティーハリー2」の白バイ警官たちと同じ。バッチを投げ捨てたりしてるけど、「お前らハリーにはなれてないから!」と言ってやりたい。「その後、妻と幸せに暮らしましたとさ」では済まないだろ。 LAコンフィデンシャルの前哨戦として、長いオマケ作品だと思うことにします。  
[映画館(字幕)] 2点(2013-05-11 11:49:35)(良:1票)
142.  牙狼-GARO- ~蒼哭ノ魔竜~
この「牙狼」シリーズは、TVシリーズ1作目からすべて見ています。派手なアクションやデザインのかっこよさ、CGなど、見所は沢山ある作品だと思います。 個人的に、リーズ全体から感じる魅力は、これが「芸術賛美」になっている作品だというところです。「主人公のピンチを、ヒロインの描いた絵が救う」などなど、「芸術や、それを作り出した人々の思いが大きな力になる」という魅力的なメッセージが込められています。 シリーズ全体を通して「芸術賛美」を訴えている特撮ヒーローものって他にあるんでしょうか?  ・・・・・・・・・・しかし!良いと思う点はここまで。 この作品に込められた「思い」は大変素晴らしいものだと思いますが、「思い」だけが強すぎて、作品としてそれがまったく「形」になっていません。この「蒼哭ノ魔竜」は良い点と悪い点が両方とも露骨に現れてしまった作品だと思います。 まず世界観。ポスターを見たときは「このファンタジーな世界観で戦うのかぁ」とちょっと期待しましたが、実際は大違い。あくまで書き割りの「背景」でしかない。世界観が物語に全く影響を与えていないんです。違うデザインの背景に差し替えても、この物語は成立してしまいます。ファンタジー映画なのに、「代替え可能な世界観」に一体何の価値があるのか? アクションも、広い空間を縦横無尽に動き回っているハズの内容ですが、狭い合成用スタジオで撮影しているのが素人でも分かる窮屈なアクションになっています。「とりあえず撮影して、あとはCGでなんとかしよう」という姿勢にしか感じられませんでした。行き当たりばったりの場面変化でなんとかしようとしてる感じ。 総じてストーリーテリングがヘタクソ過ぎました。 主人公・冴島鋼牙の物語はこれで完結とのこと。どうせまたすぐ復活するのは目に見えているので、その時にまた今回のような出来の作品を作っていたら、それこそ「終わり」だと思います。 ファンだからこそちょっとキツメの評価でした。
[映画館(邦画)] 3点(2013-05-07 04:18:10)
143.  図書館戦争
映画の初っ端から世界観が飲み込められず、終始「どうでもいい感」が漂う映画でした。「表現の自由」という重要なお話なのに、この映画を見てる分にはビミョー・・・。必要なディティールは疎かで、物語に影響を与えない中途半端なところだけディテール過多になってるなあ、と思います。長い尺使って山中訓練やってましたが、それが後半にあまり活かされてないし。現代の日本で派手なドンパチをやるためのダシにしてるだけのように感じてしまいました。良かったのは岡田准一のアクションが凄かったくらいかなあ。彼は自分の身体性をもっと有効に活かす作品に出会って欲しい・・・。
[映画館(邦画)] 4点(2013-05-04 04:13:11)
144.  藁の楯
予告を見た時は「どうせダークナイトの二番煎じでしょ」と思っていましたが、結講見応えがあって良かったです。どちらかというと、昔の西部劇(「決断の3時10分」など)を、現代日本でやるとこうなる、と感じました。それに「ダークナイト」よりも、大衆が襲ってくる動機やプロセスを丁寧に描いているので、一般市民を単なる衆愚として描いてない点はいいと思いました。結局、私刑するにしても止めるにしても、金次第なのかと思うと見終わってゲッソリします。同じところを何度もぐるぐる回る議論も見てて疲れたー。「十三人の刺客」や「悪の教典」でバッサバッサ殺しまくってたのがウソのようです。 最近の三池監督の作品は良い意味で「一般ウケ」する作品が多く、このクオリティの娯楽映画がもっと増えればいいなあ、と思います。主題歌の選曲で大人の事情が露骨に現れてますが、それで予算が下りて本編が充実するなら、少しくらい我慢しまっせ(笑)。むしろ監督、わざと露骨にやってる?
[映画館(邦画)] 8点(2013-05-04 03:56:57)
145.  96時間 リベンジ 《ネタバレ》 
主人公のプロフェッショナルっぷりが驚愕するほどに凄くて、そこは感動すらします。前作の見所ポイント(「これから誘拐される!」というセリフや、昔の仲間に助けを求める、など)・・・を続編でもしっかり描いていて、最近のシリーズ物映画ではあまりしていない「毎度おなじみのアレ」的な演出が多くて楽しかったです。けれど、どっかで見た映画の劣化コピー的な演出が目立ち、「お前らプライドないんか」と作り手に言いたくなるシーンも多かった。教習所通いの娘にカーチェィスさせるシーンも、すごくもったいない。「運転に不慣れなドライバー」であることをもっと活かせばいいのに。面白いシーンは正直言って数カ所だけで、全体的には物足りない映画だった。
[映画館(字幕)] 4点(2013-04-30 01:17:07)(良:1票)
146.  パラノーマン ブライス・ホローの謎
学校のいじめられっ子が大活躍・・・というのは昔からよくあるパターンではあるんだけど、つい最近「フランケン・ウィニー」を見てしまったし、いい加減飽きてきたのが正直なところ。手間暇かかったアニメーションに見応えはあるんだけれど、内容的には物足りなかったです。悪役含めたコマ撮り以外の手法で描かれたアニメーションも、面白い効果を挙げていた分、少しもったいない。
[映画館(字幕)] 5点(2013-04-30 01:07:29)
147.  ジャッキー・コーガン
70年代っぽいマフィアもののバイオレス映画。渋い。ほとんどBGMがなく、環境音のみで緊張感を盛り上げるシーンがおおくて嬉しい(←?)。ところどころニュース映像やラジオの音声が流れてきて、「これはマフィアの世界を通じて経済のハナシをしている」と感じられてからはより楽しめた。レイ・リオッタの立ち位置も、なんだか象徴的だなあと感じる。音声でも流れていた実際のリーマンショックに対してあまり知識が無かったから、それを知っていればより楽しめたかもしれない。それにしても宣伝がクソです。
[映画館(字幕)] 8点(2013-04-30 00:57:21)
148.  ラストスタンド 《ネタバレ》 
まさに現代版西部劇。面白くなりそうで結局ダメだった「フラッド」と同じ轍は踏まず(笑)、しっかりとした痛快娯楽アクションになっています。 「留まりそこで暮らす者」と「通り過ぎる者」が激突し、「安定」と「刺激」が壮絶なバトルを繰り広げる対比の効いた作品です。 冒頭から前半は、ハリウッド映画にしては珍しいほど説明セリフのオンパレードで、既視感溢れる展開にちょっと不安が。せっかくのフォレスト・ウィティカーもオーバーアクト気味。 敵の一味は、ボスが「刺激」を求めるが故に、「トラック野郎シリーズ」で桃さんを手助けする仲間たちみたいに警察を事前に妨害します。なんだそりゃ。 けれど、本格的に物語が動き始めたら、「細けえことはいいんだよ!」と思える怒濤のアクションでした。主人公たちが異常事態を察知するのも、「いつもの牛乳が配達されない!事件だ!」と、平和な田舎町のちょっとした変化が切っ掛けなのもいいですね。 負傷した仲間を搬送する場面では、恐らく今まで同じ経験を幾度もしてきたであろう主人公の悟りの表情が、グッときます。 臨時保安官に任命された、銃器マニアのパッパラパー男もいい味出してる。思いっきり菊千代みたいで楽しかったです。 最近韓国系アーティストのハリウッド進出が目覚ましいですね。日本勢にも頑張って欲しいなあ。
[映画館(字幕)] 7点(2013-04-29 04:22:14)(良:1票)
149.  ジャックと天空の巨人
上映時間の割に見せ場がてんこ盛りの映画でした。体感時間は「ダークナイトライジング」並みだったけれど、実際は2時間切ってるんですね。自分だけですかね、この感覚は。はじめて巨人と遭遇する場面は、子供向けと侮ることなかれ、凄いドキドキしました。「進撃の巨人」を映画化する際は日本ではなくハリウッドでやってもらったほうがいいでしょうね。
[映画館(字幕)] 7点(2013-04-27 12:34:21)
150.  アウトレイジ ビヨンド 《ネタバレ》 
前作のほうがインパクトがあるし、キャラクターも分かりやすかったけれど、完成度で言えばビヨンドのほうがよく出来てると思う。前作はいい意味でも悪い意味でも単純明快だったけれど、今作はキャラクターたちがみんな一枚も二枚も皮をかぶっていて、そこはかとなく不気味だ。とくに関西・花菱会の面々が凄い。会長の狸オヤジっぷりや、西田・塩見の腹黒さも見所。武が塩見に向かって「チンピラ!」と怒鳴るシーンなど、自分も中野英雄の気分になってハラハラした。まさに野獣同士の取っ組み合い。けれど、「殺られる前に殺っちまえ」というノリだった前作とは違い、「先に手を出したほうが負け」というスリリングな抗争になっているのが良かったと思う。小日向演じる刑事もより極悪になった。武の個人的な知り合いだという「韓国のフィクサー」なんて、あれホンモノじゃないの?と思える迫力で普通に怖い。 この年の邦画は、「ヒエラルキー」や「競争社会」をモチーフにした作品が多かったような気がする。殺し合いのスパイラルから降りる松重豊(正門から)と、雲隠れしていた武が裏門から入ってくる対比が印象的。散々「俺、もう嫌だよ」と言ってスパイラルから抜け出そうとしていた男が、それでもなおヤクザのヒエラルキーや殺し合いの世界に舞い戻る結末に、ゾクリとする。 
[映画館(邦画)] 8点(2013-04-27 12:25:00)(良:2票)
151.  アイアンマン3 《ネタバレ》 
遊び心溢れるアイデア満載の死ぬほど面白い映画。「新しいアイデア」というのは、どんなにバカバカしいと思えることでも、人から「ふざけてる」と思われるようなネタをガンガン出して行くけば結講湧き出て来やすいと思う。「マジメ」にやってるだけじゃどうしても閉塞していく。そういう意味で、トニー・スタークというキャラクターはとても「悪ふざけ」させやすいキャラ。シリーズ化してもう随分作品数を増やしてきたけれど、未だに予想もしなかったアイデアでワクワクさせてくれる希有なシリーズだと思う。前作までの監督ジョン・ファブローに一旦退場してもらうのも、大胆で意味深な展開だ。作り手が自ら課した「設定」や「お約束」のがんじがらめになることなく、のびのびと飛び回るスターク。それでいて「アイアンマン」でしか見ることのできないアクションになっている。スターク、お前はどんだけ人を燃えさせんねん!!日本の一部のヒーロー物は「お約束」や、言い訳がましい作り手側が言う「ファンの期待」に囚われて腐臭を放っているので、是非見習ってもらいたい(とくに牙狼、お前のことだよ!)。「たった一人で大勢の敵に立ち向かう」のはよくあるけど、「大勢で敵を袋叩きにする」というのも、穏やかじゃないけど結講快感だ(笑)。「遠隔操作」など、現実の戦争での使われ方を思うと胸がモヤモヤする要素もあるけれど、超ド級の娯楽大作であることは確かだと思う。
[映画館(字幕)] 10点(2013-04-27 02:36:51)(良:1票)
152.  アリス・イン・ワンダーランド 《ネタバレ》 
文字通りの飛び出す絵本。おとぎ話の世界を最新の映像で映画化。みんなが知っているおとぎ話をこういった形で映画にするのが最近流行ってますが、この作品がハシリだったのかな?「観たこともない斬新ななにか」を期待するとダメかもしれないけど、新旧入り交じったテイストは面白いです。アリスの原作は詳しくは知らないんだけれど、アリスが剣を持って戦ったり、中国に新天地を求めたりするのが「時代だナァ」などと思ったりしました。アリスが大人になっているところからすると、子供向けというより「子供のときアリスを観て育った大人」向けの映画かもしれません。なんだかんだ言って3D効果に驚いたりドキドキしたりできたのも良かったです。映画館で、子供達が画面に向かって手を伸ばしたりしてるのを横目で観てると、やはり3D感度は大人より子供のほうが敏感なのかなあと思いました。うーむ羨ましい。ストーリー的に「面白い!」とは言いづらいけど、ちょっと甘めの採点で、6点。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-04-23 11:15:56)
153.  ダークナイト ライジング
中盤は死ぬほどつまらないです。町中の警官全員が地下に閉じ込められるってシチュエーションもムチャクチャっすね(笑)。「学校の屋上でサボって昼寝していたら、テロリストが校舎を占拠してしまった!難を逃れたのは自分だけ。さあどうする!?」ってな中学生の妄想と大差ありません。シリーズ通してほとんど「流血」シーンが無かったのも印象的です。マシンガンで蜂の巣にされても、血はもちろん服さえ乱れない(笑)。。単にレイティング対策かもしれませんが。 クライマックスの怒濤のアクションと、アン・ハサウェイ扮するキャットウーマンがこの映画の見所であり魅力。とくにキャットウーマンの活躍はもっと見たいですね。
[映画館(字幕)] 6点(2013-04-12 03:02:25)
154.  シュガー・ラッシュ 《ネタバレ》 
話の展開は「トイストーリー」とかなり近いものの、魅力的なキャラクターや世界観、小ネタの数々によって、既視感もなくなるほど華麗にデコレーションされた豪華な映画です。新旧様々なジャンルのゲームが登場するので、全く世界観の違うキャラがぶつかりあう、カルチャーギャップコメディとしても楽しめます。シチュエーション設定が素晴らしいので、作り手も、キャラクターが一人歩きする感覚を味わったんじゃないかな、と思いました。それくらいキャラが活き活きしてます。世界観としては、SFシューティングゲームの関わり方が好きです。「いつからゲームってこんなに暴力的になったの!」と主人公ラルフは半べそをかきますが、そんなゲームも肯定的に描いているのに好感が持てます。下手な作り手なら「レトロゲームは素晴らしいけど、最近のチカチカしたゲームはダメだ!」なんて風に描きそうなもんですから。むしろ、新しいゲームを排除しようとする側が悪役だったのは意外でした(けど主人公と合わせ鏡のような存在です)。破壊を尽くすサイバグたちもお菓子の世界と融合することで、ちょっとおめでたい感じになってるが憎めないです。もちろん女性指揮官も、かっこカワイイ!
[映画館(吹替)] 9点(2013-04-06 22:44:14)
155.  ヒッチコック 《ネタバレ》 
いやー、映画って楽しいですねえ(笑)。軽妙なコメディタッチの作品ですが、実在の事件を題材にした映画を題材にした映画という、なんとも変わった映画です。カポーティは、実際に起きた事件を取材・執筆して以降スランプに陥ってしまいますが、それに比べてヒッチコックは子どものように踊り狂う(笑)。なんとも好対照な作品であり、人物です。夢や妄想の中でエド・ゲインと対話しますが、「たかが映画じゃないか」という有名な言葉のとおり、人一倍、恐ろしいまでに現実と妄想の区別がついているからこそ、闇に落ちることなくエンターテイメントに落とし込むことが出来るんでしょう。映画の最初と最後にヒッチコックが観客に語りかけてくるのも、「これは映画だったんですよ。どうです?驚いたでしょう」と、気持ちよく映画館をあとにできるようにしてくれていると思います。一つ残念なのは、夜中の映画館で観たせいか、客席がガラガラだったこと。満員御礼の映画館で観たら、もっと楽しめる映画だったと思います。
[映画館(字幕)] 8点(2013-04-06 13:33:27)(良:1票)
156.  ザ・マスター 《ネタバレ》 
映画を見てその世界観に夢中になるのって、カルト宗教に入り込むのと似ているような気がします。「カルト映画」と呼ばれる作品も沢山ありますしね。  イベントや講演などで、映画監督の話を聞いたり直接話したりした時に、ある種の映画監督には良く言えばカリスマ性、悪く言えば詐欺師のような雰囲気が漂っていたのが印象に残っています。自分のマインドをヴィジュアルに落とし込むために沢山のスタッフを「その気」にさせなければいけないわけだから、自然とそうなるんでしょう。そういう監督にはごく一部に熱狂的な信者が沢山いるのも、カルト的ですね。特に学生のような、自力で築き上げた生活基盤を持っていないようなヤツはイチコロです。  おそらくこの映画の主人公も、地に足が着いていない、海の上でユラユラ漂っている状態でマスターと出会ったんでしょうね。外界から遮断され、ある程度の長い時間そこで過ごす軍艦やフェリーは、なんだか象徴的な舞台になっています。  後半からは主人公以外の信者も出てくるんですが、それらが「熱狂的な映画ファン」とそっくりそのままなのも、ちょっと面白かったです。 新参のファンを「にわか」と言ってみたり。心酔するあまり、「前の作品とちょっと違うんですけど・・・」と落胆したり。「作品よりも作家そのもののほうが面白いんだよね」なんて言うヤツが出てきた時は笑ってしまいました。  最初は「カルト宗教」なんて自分には馴染みが無いし、面白いのかなと思いながら観ましたが、んなことぁない!自分のすぐ目の前にある世界そのものじゃないか!と思えて面白かったです。
[映画館(字幕)] 8点(2013-03-31 23:06:43)
157.  愛、アムール
なんとも、面白いとか面白くないとか、良いとか悪いとかで話づらい映画だなあと思いました。個人的に印象的だったのは冒頭の劇場のシーン、客席に座る人々を長回しで見せるところです。状況的にはお客さんがコンサートを聞いてる状態です。しかし映画を見ている自分は、なんだか舞台に立ち、主役として観客に観られているような気分になりました。「この映画は、遅かれ早かれ、あなたが主役として経験することですよ」と言われているような気分になりました。
[映画館(字幕)] 6点(2013-03-23 12:28:38)
158.  脳男 《ネタバレ》 
「単なるサスペンスアクションにしたくない」という欲のせいで、邦画特有の説明臭さが目立つ作品。ドラマを充実させたいなら「行動」で描いてこそだと思います。厳重な監視や取り調べをしておきながら、都合の良いところでザルになるし。自分の患者の個人情報を、なんの迷いも無く正義の殺人マシーンに教えてしまう松雪泰子はバカすぎでしょう(結果的に助かる命もあるけれど・・・)。病院の地図がビヨンビヨンと頭に入ってくる描写なども絶妙にダサい。クライマックスも独白でブツ切りに。しかし、なんだかんだ言って「脳男」のキャラクター自体は好きになってしまいました。他の役者がみんなオーバーなので、彼のキャラが皮肉にも引き立っちゃってます。何度傷ついても起き上がる姿はゾクゾクしますね。生田斗真のハマり役ではないでしょうか。「脳男」という設定はまるでインターネットの「炎上」みたいですね。自分を正義だと疑わず、頭だけで考え、痛みの感覚は全くなく、「悪」を完膚なきまでに徹底的に叩き潰す。モニターの前のオマイラ、自分が「脳男」になってしまう自覚や覚悟はあるのか!と問われてるような気もしました。最後の表情はちょっとやりすぎではないかな、と思いましたが(瞬きするだけ、とかでも良かったと思う)、キャラ自体はやはり好きです。彼の動向はまだまだ気になります。期待を込めて続編を希望します。そのうち「脳男VSハスミン」とかもやってください。とんでもない戦いになりそう。
[映画館(邦画)] 7点(2013-03-20 02:03:48)
159.  横道世之介 《ネタバレ》 
 主人公たちと年代はまったく違いますが、自分にとっても懐かしいと思える青春映画です。そういう意味では青春映画というより思い出映画ですね。初めて上京してきて、なにも無いアパートの床に寝転ぶ場面など「ああ、自分もそうだったなあ」と感慨に耽りました。冒頭からこんな感じで、自分の「青春ボタン」をバシバシ押される作品です。「変な友達、オレにもいたな」「っていうか、オレ自身が変なヤツだったな」と、自分自身が経験した「何気ないドラマ」まで引っぱり出されます。  出てくる人間もみんな魅力的。とくに高良健吾と吉高由里子のカップルが可愛すぎます。現実世界ではイチャイチャするバカップルを見て「ケッ、クソどもが」と思っているんですが、映画を見ている最中はニヤニヤしてこっちまで一喜一憂する作品でした。  この映画で良いのは、基本的に蘇ってくるのが楽しい思い出ばかりだということ。実際にはもっと辛い出来事や、大変な思いをしたこともあったろうに、思わず笑顔になってしまうエピソードばかりです(おばあちゃんの死も、悲しいことではありますが、誰もが通る道です)。  個人的な思い出ですが、中学卒業以来疎遠になっていた友人が、数年前に大病で亡くなったことを思い出しました。恐らく彼の闘病生活は長く苦しいものだったと想像します。それでも、短い人生の中で楽しい瞬間、胸が躍るような体験が必ずあったはずです。  この映画は、横道世之介の人生の中での「楽しかった瞬間」をギューッと詰め込んでいます。彼の人生の結果だけをみて「かわいそう」だとか「不幸」だとか決めつけてはイカンわけです(というかそう思いたい)。  最近「桐島、部活やめるってよ」や「苦役列車」のような、「苦々しい青春」映画をよく見ていたせいか、すっかり忘れていました。自分にだって痛く苦いだけじゃない、楽しかった青春が一杯あったやないか、と。ああ、感傷的になり過ぎた。
[映画館(邦画)] 9点(2013-03-20 01:01:23)(良:2票)
160.  キャビン
期待しすぎたせいか、面白さ半分、ガッカリ半分な感じの映画でした。 ベタな映画かと思いきや、様々なツイストが加えられ、予想外の展開に。中盤の怒濤の展開はとても楽しめます。 しかししかし、結局は王道のストーリーでした。 設定が、今の時代に昔ながらのベタ展開を見せるための小道具にしかなってないような気がします。 黒幕である組織のボスが登場する場面は、正直醒めました。こういうネタこそもう飽きた! なーにも予備知識も仕入れず期待しないで見たら最後まで楽しめたかもしれませんが。 主人公の女の子はチャーミングでとても魅力的でした。 よく映画を観るとき、「あのシーンでは、このキャラがヤられるべきでしょ」とか、「最後主人公は死んだまま終わればもっとスッキリするのに」といった感想が出るときがありますが、そんなヒドイことを思ってしまう観客への皮肉にもなっている映画だなあと思いました。
[映画館(字幕)] 6点(2013-03-18 00:26:21)
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