161. ドニー・ダーコ
視聴者に?マークを植え付ける作風は最近のサスペンスの流れか。目新しい点と言えば、青春ドラマを織り交ぜ、ユーモアたっぷりに描いたところぐらい。残念なのは他の類似作品の差別化といった点が感じられないところ。謎だらけの展開故に、見ていて飽きはしないがラストを見ると、この手の映画の限界を感じてしまう。作品の質自体は、悪くないので純粋に楽しめる。 5点(2003-03-12 17:07:48) |
162. ロスト・ハイウェイ
ここまでくると、デビッド・リンチの世界観はサスペンス(難解=サスペンスではない)というカテゴリーでは収まらない。どんなに頭をひねっても、筋の通った答えは見いだせない。またそれが、D.リンチの狙いとも思える。理屈がどうのではなく、感覚で楽しむ映画。最後に謎が解決して、すっきり見終わるのがサスペンス映画の醍醐味と考える者としては、映画単体で多くの謎を残す作りは好みではない。 5点(2003-02-15 17:57:11)(良:1票) |
163. スケアクロウ
ロードムービーの場合、旅をしている者に感情移入できないと面白くもない。自由気ままに生きるわけだから、そこに理想像がないと入り込めない。そういった点で男ふたりには共感出来る部分、理想とする部分がなく、置いてけぼりくらった感じで鑑賞。個人的にはヴィム・ヴェンダースの作品群のほうが好み。 5点(2003-02-09 17:39:35) |
164. マイ・レフトフット
障害者演じるダニエル・デイ・ルイスのディテールにこだわった演技は真に迫っており素晴らしい。実話ではあるが、展開はこの手の話としてはありきたりなため、どうも迫真の演技だけが浮いている感が多少ある。 5点(2003-02-09 17:01:40) |
165. シッピング・ニュース
ラッセ・ハルストレム だけに物足りなさを感じる。伝えたいことも明瞭ではないし、後半も無理矢理イベントを作った感がある。それでも、監督特有の丁寧な演出は、健在で救われる。 5点(2003-02-08 11:27:02) |
166. 裏窓(1954)
映像に関しては、リアルタイムで見たら驚くシーンも今では滑稽に映ってしまうところが残念。主人公が部屋から出ず、事件を解決するあたりは今でも新鮮。アイデアはヒッチコックの才能を感じるが、ストーリなどは至って普通な映画。 5点(2003-02-08 10:40:12) |
167. マトリックス リローデッド
いろいろ矛盾している点が見受けられるが、それはあえて言わない。そもそも仮想現実の世界な訳だし、つじつま合わせでさらに複雑な設定になっても頭が混乱するだけ。それと絶えず、ゲームをしているような、アニメを見ているような印象を持つ、トレーラー上での決闘なんて3Dアニメのようで入り込めない、CG技術の高さを公に見せつけるだけの作品のように感じる。頭を空っぽにアクションシーンを食い入るように見る、これが最良の鑑賞法かな。 4点(2003-11-11 09:20:47) |
168. セントラル・ステーション
あまりにもドーラに感情移入出来る要素が少ないため、作りとしてはお涙頂戴でも感動するに至らない。万引きした少年をあっさり銃殺したりと文化の違いも感じるし、殺伐とした雰囲気はどうもなじめない。どうも、ブラジル映画は肌に合わないみたい。 4点(2003-04-25 23:49:27) |
169. 愛が微笑む時
ロバート・ダウニーJr. の演技は素晴らしい。霊が乗り移った瞬間、コロッと女性ぽくなったり、乱暴な男になったり、不自然さを感じさせない見事な演技だ。肝心の内容だが、実にありきたりで感動させることをベースに書かれた脚本といった印象。たしかに、泣き所は沢山あるが、個人的にはひとつに絞ったほうがより大きな感動を得られると思うがどうか。 4点(2003-03-25 17:25:25) |
170. ステラ
ホームドラマ調な雰囲気が個人的に合わない。それとレビューがこれだけ「泣ける」のオンパレードなのも驚き。視聴者の涙腺を試す映画なのか。たしかに最後の場面はうるっときたけど、内容がどうのというより、シチュエーションにだから。泣けなかった者としてはこの点数が精一杯。 4点(2003-03-23 22:29:52) |
171. マトリックス
例のCGフル活用のアクションシーン。劇場公開時はそれなりの衝撃があったが、今では多くの映画で乱用され、ありがたみもなくなってしまった。こうなると、この映画の見所は何?年々評価が下がる、右肩下がりな映画。 4点(2003-03-16 22:48:35) |
172. ファイト・クラブ
道徳性を否定した暴力描写、どうもテーマ性が見えてこない。狂気を描いたのか、それとも人間の本質を描いたのか。どちらにしても、胸に訴えてくるものはなかった。ブラッド・ピットに魅力を感じない者としては、見所なき作品に感じてしまう。 4点(2003-03-16 20:37:00) |
173. プラトーン
現地人の虐殺は何のために描かれたのだろう。戦争におけるリアリズムを追求した結果なら納得もするが、アメリカ軍兵士の内輪もめが主題であり戦争の悲惨さを訴えた映画ではない。終始アメリカ兵中心に描かれ、自国向けの映画の香りがぷんぷんする。もし、ただの材料として虐殺が描かれたのだとしたらオリバー・ストーンは戦争映画を軽く見過ぎている。嫌悪感を抱きやすい場面を軽々しく使うべきではない。この映画の場合、エンターテイメントと割り切ってみる分にはいいが、戦争に対して明確なテーマを持った映画とは言いがたい。 4点(2003-03-15 20:21:56) |
174. ミリオンダラー・ホテル
ヴィム・ヴェンダースがとるべき映画ではない気がする。大好きな監督で2作も10点付けているが、これは認めたくない。青を基調にした映像は雰囲気が出ていて良いが、個性的な俳優が浮いたまま終わってしまった感じ。ヴェンダースにはこういった映画は向いてないのでは??と思っちゃうよなぁ。 4点(2003-03-12 10:08:23) |
175. エイミー(1997)
たしかにエイミー役のアラーナ・デ・ローマは歌唱力は子供にしては奇跡的なほど上手い。ただ、それをベースに作りすぎたため、展開が都合良すぎて気持ち悪い。全編通してミュージカル仕立てだから、それでもいいんだろうけど。 4点(2003-03-12 09:50:09) |
176. ジャッカルの日
殺し屋ジャッカルをつい応援してしまう作りはお見事。感情の起伏のない主人公のため、外見的な格好良さ、多くを語らないクールな面など視聴者をくすぐる人物設定が生命線。個人的には無表情なジャッカルに魅力を感じられないため、緊迫するだろう場面も一歩引いて鑑賞していました。 4点(2003-03-04 23:32:06) |
177. ストーリー・オブ・ラブ
一部の夫婦間がうまくいってない人のための映画?ラストのミシェル・ファイファーの涙ながら訴えるシーンに4点。 4点(2003-02-23 18:08:47) |
178. イングリッシュ・ペイシェント
誰にも感情移入出来ない作品。みんな自分勝手に恋愛し、勝手に破綻したとしか思えない。まぁ映像はそれなりに美しかったし、最低限の水準はクリアしていると思います。 4点(2003-02-19 19:27:46) |
179. キング・オブ・コメディ(1982)
肝心の漫談シーンなどが日米の文化の違いか、ちっとも笑えない。唯一笑えたのはパプキンの名前を間違えるところぐらい。そのためコメディアンとして一旗揚げたい故、狂気に走るパプキンの心情が理解できず、映画に入り込めなかった。 4点(2003-02-15 23:34:10) |
180. 次に私が殺される
簡単言うとB級サスペンス映画だが、効果音の使い方、二転三転するストーリとそれなりに楽しませてくれる。ただ、主演のアナ・トレント(「ミツバチのささやき」で子役で出演)が子役は大成しないを実証したような大根ぶりに悲しくなった。 4点(2003-02-09 22:47:26) |