161. ドニー・ダーコ
『マルホランド・ドライブ』と似たイメージ。 シュールで初見では理解不能。 制作者も確信犯的に何度か見させようとしてシュールに作っているような…。 解説サイトをあさって見直して初めてわかったような気になる。 そんな映画は見たくない。 [DVD(吹替)] 2点(2014-09-16 00:52:38) |
162. エスター
《ネタバレ》 てっきりオカルトものかと思っていたら、バリバリのホラーサスペンスだった。 夫のあまりの鈍さとマヌケっぷりに、主人公と一緒にイライラがマックスに。この時点で制作者の術中に完全にハマっている感じ。無能な善人ほど頼りにならないものはない。いざという時に父親が子供を守れないで何をやってるのかと、もう一度観ても同じようにイライラしてしまう。 二人子供がいるのに養子をもらう設定に無理はあるものの、エスターの不気味さがそんなことも忘れさせてくれる。口のきけない天使のように可愛い妹との対比で余計に引き立つ。 言動があまりに子供らしくなかったことにもちゃんと理由があって腑に落ちる。前半のシーンにも真相に繋がる前フリが散りばめられていて感心する。「時間はいっぱいあったから」というような何気ないセリフや、永久歯を隠そうとしたことなど、うっかりすると見逃してしまう。 本編のラストも悪くなかったけどよくある展開なので、特典映像の別エンディングの方がイっちゃってる感が増して良かったかも。 [DVD(吹替)] 8点(2014-09-09 20:27:57) |
163. 蛇イチゴ
《ネタバレ》 西川美和は女性監督では一番気になる存在。 この監督、宙ぶらりんに放り投げてきっちりと収拾しないところがある。 本作も詐欺師の長男の真意と両親がどうなったかは最後まで描かれておらず、ご想像におまかせします状態でモヤモヤが残る。 そういうところに不満はあるのだが、人物描写は抜群に上手い。 こんなヤツいるよなぁ、こんな状況ってあるよなぁとリアルな臭いまで伴ってきそうなイメージ。 一番常識的でまともに見える主人公の弱い部分をシニカルに描き出す目がクールで鋭い。 [DVD(邦画)] 6点(2014-09-03 19:17:45)(良:2票) |
164. ナポレオン・ダイナマイト
《ネタバレ》 キモダサのモテない君の脱力系学園青春コメディ。 ゆる~い空気と笑いがツボに合わず退屈だった。 ダンスシーンだけは人が変わったように見えたけど、立候補者はショーに参加しなくてもいいのだろうか…。 ジョン・ヘダーは素では普通にモテそうな男なので、イケてない男になりきった演技力には感心。 邦題の評判が極めて悪いようだが、流行りものに安易に乗っかると後で振り返って恥ずかしい思いをするのはよくあることで、この邦題を付けた人も今頃赤面してるかも。 [DVD(邦画)] 3点(2014-08-23 23:30:03) |
165. モル
主演女優の演技の素人臭さは横に置いても、妙なイントネ-ションの関西弁が気持ち悪い。 関西弁を使うならちゃんと話せる役者にしないと気になって仕方ない。 アマチュアの自主制作なのでまともな役者に依頼できず、監督自ら主演するしかない事情があったのだろうけど。 主演以外も棒読みが多くて、高校の演劇部のほうがまだ上手い。 タナダユキ監督は「月とチェリー」で注目するようになったが、本作は初監督作品だけに未熟さの方が目につく。 チープで素人臭がプンプンする出来栄えだが、以降の作品を見るとちゃんとした役者さえ使えば全然違ってくるようだ。 脚本には女性ならではの視点もあり、発想のユニークさやセリフのセンスの片鱗はうかがえる。 それでも映画としては大学の映研の自主映画レベルで、役者の役割の大きさを再認識させられる。 プロの俳優は伊達にそれで飯を食ってるわけではないのだと実感。 [DVD(邦画)] 3点(2014-08-22 00:30:02) |
166. スクール・オブ・ロック
文字通り子供騙しの映画。 サッカーの授業でやたら生徒の中に入って自分でゴールを決めたがる体育教師がいたが、その時の皆の冷めた目を思い出した。 あまりにも素直に付いていく健気な子供たちが不憫に思えてくる。 それに、バンドってメンバーの数人以外は物足りなくて、クラス皆が盛り上がるには一番向いてないと思うけど。 [DVD(吹替)] 3点(2014-08-20 19:03:32) |
167. ディア・ドクター
《ネタバレ》 伊野を偽者と知っていながら告発しなかった、あるいは疑問を持ちながらも無意識に真相から目をそらせた者がいた。 それはなぜか? 偽医者が村を支えていたという事実。 本物だと信じたかった、思い込みたかったのだろう。 看護師、製薬会社の営業マン、研修医。 そして、村人も自分たちの望む医師像を伊野に重ねていた。 伊野もそれに応えて御輿に乗って神様を演じていたといえる。 伊野は患者や家族の本心に寄り添うことができる。 死にかけた老人の救命処置をしようとした研修医に、このまま逝かせてあげたいと望んでいる家族は困惑する。 伊野はそうした本音を察しながら、老人の死を悲しむ小芝居に付き合ってあげる。 嘘の世界をうまく演じることで、誰も損をせずに幸せになることもある。 ただ、偽者では治療にも限界がある。 伊野もそれを実感して重圧を感じ、途中で抜け出したくなることが何度もあったのではないか。 緊急性気胸の施術では経験豊富な看護師の協力で何とかしのいだものの、一歩間違えば患者を死なせていた。 僻地の診療所なので今まで問題が表面化しなかったが、専門家としての知識や技術が足りないために患者を死なせるリスクは常につきまとう。 それでも、伊野は危ういながらも成立している擬似世界を壊すことができず、土壇場まで居残るはめになったのだろう。 かづ子の娘りつ子は、すぐに訴えることはしなかった。 それよりも、助からないであろう母とどう向き合えばいいかを悩み、伊野なら母にどうしてあげただろうかと医師としても知りたいと思っている。 そこには伊野をある意味認めるような心情が汲み取れる。 ラスト、素っ気ない病院のベッドで横たわるかづ子の前に、偽給仕として現われる伊野。 二人の交わす笑顔に妙に感動してしまい、不覚にも涙が出そうになった。 伊野は本気でかづ子と向き合っていた。 医師免許を持つ医者でもなかなか成しえないことをしたのだ。 鶴瓶と八千草薫がたまらなく良い。 その二人を含め絶妙のキャスティングが作品の完成度を高めた。 [DVD(邦画)] 8点(2014-08-10 12:19:37)(良:2票) |
168. 宮廷画家ゴヤは見た
《ネタバレ》 ゴヤが主人公かと思っていたら、狂言回しの役だった。 人の真の姿を浮き彫りにした絵を描くゴヤの目を通して、中世スペインでの人間模様が映し出される。 魔女狩りの拷問が神の名のもとに正義として行われていたことを思うとゾッとする。 見とれるほどに美しいナタリー・ポートマンが、15年間の牢獄から解放されたときのやつれ果てた変貌ぶりは驚き。 ポートマンは、裕福な商人の令嬢イネス、監禁後の廃人のようになったイネス、蓮っ葉な売春婦アリシアと、三つのキャラを見事に演じ分けていた。 イネスを救うために父がロレンソ神父に娘がされたのと同じような拷問をして自分が猿だとする告白書を書かせるなど、前半は面白い。 ナポレオンの進撃や、イギリス軍の反撃など、情勢が変わるたびに価値基準が一変する。 異端者を排斥していた者たちが、今度は弾劾される側に立たされる。 「正義」や「権力」がいかに危ういものであるか、人間社会への風刺がうかがえる。 唯一首をかしげたのが、ロレンスの終盤での人格の変化。 偽善者たるロレンソがなぜ改宗しなかったのか、どうしても腑に落ちない。 ロレンソは何の咎もない天使のようなイネスを異端審問所にぶちこんだ上、絶望の中で助けを求めてすがるイネスに協力する姿勢を見せながら性欲にまかせて孕ませた。 イネスとの子であるアリシアも、売春婦になっていたのを知ってアメリカに追いやろうとした。 死刑を免れるためなら平気で改宗しそうな、殉教者とは最も縁遠い俗物なのに。 人間が変化、成長することを描くのがドラマだけれど、何を経験して何を克服してそうなったのかが説得力をもって描かれていないと違和感を感じてしまう。 残念ながらロレンソの変化には、その裏づけがしっかり描かれてはいなかった。 だから、突然聖人にキャラが豹変したようで、ありえない無理筋に思えた。 この変化に説得力があれば傑作になったはずだ。 ゴヤの作品の数々が映し出されるエンドロールは、絵心のある人にはたまらないだろう。 自分にはそれがないのでピンとは来ないが、ゴヤという人間とその作風はぼんやりと伝わってくる。 [DVD(吹替)] 5点(2014-08-09 22:48:15) |
169. インフォーマーズ セックスと偽りの日々
《ネタバレ》 ドラッグとセックスに溺れた退廃的なセレブの世界。 欲望のおもむくままに体を重ねる男と女。 副題からB級エロ映画と思われそうだが、意外や豪華キャスト。 さすがにキム・ベイシンガーも若くはないのでヌードはなし。 代わりにアンバー・ハードが誰とでも寝るような女を演じて脱ぎまくっている。 私生活でジョニー・デップをメロメロにするだけのことはある。 でも、見どころはそれくらい。 人間関係が複雑で、頭の中で整理するのが追いつかない。 あの男とあの女が不倫で、あの男の妻はこっちの男と関係があって、それが息子の友人で… もう肉体関係、血縁関係、交友関係が入り乱れて、何が何だかわからない。 もっと核となる人物を絞らないと、深いところまで描ききれないだろうに。 ラストも「え?これで終わり?」と口がポカン。 広げた風呂敷を広げっぱなしで置いていった感じ。 冒頭の交通事故死から始まって、ドラッグ、不倫、夫婦の崩壊、子供の誘拐、親子の断絶、最後はエイズと負の要素が連なって、退廃と閉塞感で後味も良くない。 出演者はそうそうたる顔ぶれなのに、無駄遣いでもったいない。 この顔ぶれなら日本でもある程度集客を見込めそうなものだが、ようやく製作6年後にテレビでオンエアされたものの、劇場未公開に終わったのも無理もない。 豪華キャストといえば、レンフロとミッキー・ロークにエンドロールまで気が付かなかった。 本作はレンフロの遺作になったけど「マイ・フレンド・フォーエバー」「17」の頃のシャープな美少年ぶりが跡形もない。 ロークの若い頃からの変貌ぶりにもビックリ。 花の色は移りにけりないたずらに――女だけでなく男にも言えることなのか、特に美形で売っていた人には残酷だ。 [DVD(字幕)] 3点(2014-08-07 18:56:17) |
170. 寵愛
《ネタバレ》 体は小説家(主人公)と交わりながら、心は別の男を追いかけ続ける女。 その男から暴力を受けて小説家の元に帰ってきても、女はそこに安住することはない。 体をむさぼりあっても、携帯が鳴れば女は何も言わずに出ていき、小説家は女が戻るのを待つだけ。 大半が二人だけのシーンで、二人の屈折した愛の形に焦点を当てている。 イ・ジヒョンの裸体がパーフェクトなほどに美しい。 性描写が多いが、きれいな撮り方で文学的な雰囲気もある。 ただ、ストーリーは盛り上がりに欠け、二人にも共感できない。 [DVD(吹替)] 4点(2014-08-05 21:22:59) |
171. 砂の上の恋人たち
《ネタバレ》 画家志望の男二人女一人が三人で愛し合う。 男の一人は不能、女は不感症。 冒頭マリアとマルコスのベッドシーンがマルコスが不能ということで親友のハイメが加わり、いきなり3Pに移行する展開はAVのよう。 不能の男を親友が体でカバーして三人で付き合おうというのもぶっ飛んだ発想だが、それをすんなり受け入れる女も芸術家だからか知らないが普通じゃない。 単なるセックスフレンドなら何の問題もないのだろうけど、本気の愛が絡んでいるのでややこしくなってくる。 三人のルールは二人だけでセックスしないことで、一人が見ているだけでも三人揃っていればいい。 ところが、そんなルールは予想通り守られるはずもなく。 マルコスがグループ展で絵の才能を高く評価される一方で、ハイメは野心家だが絵の才能はない。 女や絵の才能をめぐって、マルコスとハイメの間に独占欲や嫉妬など微妙な感情が見え隠れする。 ハイメが愛しているのはマリアだが、マルコスはハイメを友人という枠を越えた目で見ているようで複雑。 ベッドシーンはたくさん出てくるけど、三人の関係を心理描写を含めて細やかに描いているので、裸だけの映画にはなっていない。 濡れ場も濃厚でいやらしいものではなく、キレイにあっさりした感じで撮られている。 三人の関係がどうなっていくか気になったが、ハイメが三人で住まないかというマルコスの提案を拒否するのも無理もない。 ただ、突き放した終わり方が尻切れトンボのようでスッキリしない。 [DVD(字幕)] 5点(2014-08-04 22:53:56) |
172. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
《ネタバレ》 「あの時違う選択をしていたらどうなっただろう?」「もう一度あの時をやり直せたら…」 そんな誰にでも覚えのある思いが、この映画への共感にもなっている。 親しい人たちの不幸を回避しようと何度も過去のやり直しをするがうまくいかず、その要領の悪さに呆れてイライラ。 ちょっと考えれば回避できる方法はあるように見えるが、話がテンポ良く進むので入り込んでしまう。タイムトリップのやり方が独特でおもしろく、ストーリーもサスペンス性があってよく練られていた。 ラスト前でタイムトリップが主人公の妄想と診断する医師に、ミスリードされる。結局、父と同じ特殊な能力は主人公に本当に存在した。 なんとか彼女を救おうと選んだことが、彼女と最初から関わらない人生。ラストですれ違う二人が、なかなか切ない。 ケイリー役のキャスティングには魅力の面で物足りなさが残る。 その後、数年ですっかり内容を忘れての再鑑賞。 父と主人公がマスターした過去に戻る方法は、日記だけでなくビデオでも当時に戻れるものだった。 ちょっと都合の良い気もするけれど、やっぱり引き込まれてしまった。 ちょっとした分岐点で人生も大きく変わってしまうことが面白い。 [DVD(吹替)] 7点(2014-08-03 20:15:12)(良:1票) |
173. ガール・ネクスト・ドア
《ネタバレ》 冴えない童貞高校生の夢を具現化したかのような、とびきりイカしたエロい美女がお隣に引っ越してきてというお話。 卒業を控えてこれといった思い出も作れなかったマジメな高校生が、その美女をきっかけに無茶もしながらかけがえのない思い出を作っていく。 「24」のエリシャが魅力的だけど、AV女優役なのに脱いでいないというヌルさ。 そのヌルさは作品全般にも感じられ、ストーリーも何か物足りない。 軽いタッチのコメディなのでそれでいいのかもしれないが。 ラストも性教育ビデオのオチではスッキリしない。 [DVD(吹替)] 5点(2014-08-03 20:11:05) |
174. ブロークバック・マウンテン
《ネタバレ》 同性愛ものはどうしても共感しにくいので、ストーリーに入り込めない。 特に男と男の性愛となるとそれだけで距離ができてしまう。 山のテントの中でいきなり男同士が絡み合ったシーンは唖然。 久々の再会で奥さんに見られているのも気付かず貪るようにキスするシーンにもドン引き。 完全に置いていかれた。 ただ、この作品は人物の心理が丁寧に描けていて、とてもリアルに感じられた。 主人公の二人よりも、イニスの妻アルマのやりきれない思いに同調する。 妻の立場からすれば、夫が他の人を愛していて、しかもそれが男だと知ればどんな心境だろう。 夫が男とキスしているのを目撃してもストレートに問いただすことができず、釣り道具を忘れた夫に注意するだけ。 その裏にある感情の乱れがビンビンと伝わってくる。 ラリーンも関係に気付いているようだったが、アルマよりは割り切っているように見えた。 イニスが幼い頃に見たゲイの悲惨な末路が、ジャックの死の真相を暗示していたよう。 ジャックの両親とイニスの会話はいろんな感情が交錯してみえる。 ジャックがイニスの替わりにテキサスの男と牧場を持とうとしていたことがわかるが、それを聞いたイニスの表情が印象的。 父が息子の遺骨をジャックに渡さないのも、二人の関係に気付いて複雑な思いがあるからか。 この作品では、隠された事実や本音、それに気付いたときの心の動きが見事に描き出されている。 アン・リー監督の手腕と、役者も良かったのだろう。 とはいえ、やっぱり主人公に共感や感情移入できないというのはネックで、感動的に見せるシーンでも感動はできなかった。 [DVD(吹替)] 5点(2014-08-01 20:42:04) |
175. イルマーレ(2000)
画はきれいだけど、ストーリーが引っかかる。 どうしてもパラドックスが気になって、ラストがすんなり胸に落ちてこない。 タイムスリップものにパラドックスが生じるのは仕方ないが、矛盾を飲み込めるような工夫が少しでもあればそれに乗っかれるのに。 この映画にはそれがなかったので、理屈で納得したい向きには消化不良になりそう。 主演二人はどこかで見た顔だなと思ったら、本作の翌年にチョン・ジヒョンは「猟奇的な彼女」、イ・ジョンジェは「ラストプレゼント」にそれぞれ主演していた。 二つとも大好きな作品。 二人も本作よりそれらの作品中のほうがキャラが立っていて魅力的だった。 [DVD(吹替)] 4点(2014-07-30 03:19:18) |
176. セックス イズ ゼロ
ちょっとお下品なエロティック学園青春コメディ。 ハ・ジウォンは脱いでないが、チン・ジェヨンら他のメインキャストはヌードシーン有り。 エッチでお馬鹿なのはいいけど、ゲロや唾吐きなど嫌悪感を覚えるような汚らしい描写が多いのがマイナス。 [DVD(吹替)] 5点(2014-07-28 00:35:08) |
177. マイ・サマー・オブ・ラブ
《ネタバレ》 タムジンとモナの微笑ましいような同性愛が描かれるが、ひと夏の友情物語として爽やかに終わらない。 かわいそうな自分を演じる残酷な遊びが印象的。 ところどころに毒気が感じられる映画で、神を語るフィルがタムジンの誘惑に嵌って偽善を暴き出されるシーンもおもしろい。 ただ、ストーリーを締めくくるラストが物足りないないような。 もっと気の効いた仕返しをしてくれればスッキリ終われたかも。 主演の女優二人は魅力的。 イギリスにもコックリさんのようなものがあるんだなと思って見てたら、もともと西洋のテーブルターニングが起源とか。 思春期の少女のひと夏の体験が、ほろ苦くリアルに感じられた。 [地上波(字幕)] 6点(2014-07-27 20:21:37) |
178. イースタン・プロミス
クローネンバーグ監督の作品は「クラシュ」「ヴィデオドローム」のようなどこか歪んだ変態的、カルト的な印象があったが、これはそうではなかった。 素っ裸での格闘や一部残虐シーンもあるのでR指定にはなっているが、普通の人でも嫌悪感を覚えずに見れるまともな映画。 ロンドンを舞台にしたロシアンマフィアというのも独特の雰囲気があっていい。 ただ、せっかく盛り上がってきたのに、終わり方が尻切れトンボのようで消化不良。 主人公がどうなったかをきっちり描いてほしかった。 [DVD(吹替)] 5点(2014-07-26 22:15:27) |
179. 世にも奇妙な物語 SMAPの特別編<TVM>
《ネタバレ》 「エキストラ」全部台本だったというオチはシンプルでわかりやすい。 「13番目の客」内容が深くてジワジワくる渋い短編。安部公房の「砂の女」を彷彿させる。 「BLACK ROOM」一番おもしろい。シュールなボケとツッコミのよくできたコントのようで、間も良くて笑える。ツッコミ役のキムタクもハマってる。 「僕は旅をする」猟奇的な話だが印象に薄い。 「オトナ受験」資格主義、マニュアル社会を皮肉るストーリー。盛り上がりはないが、広末がかわいい。 [DVD(邦画)] 5点(2014-07-08 00:17:39) |
180. 世にも奇妙な物語 映画の特別編
《ネタバレ》 「雪山」ホラーテイストだが、ラストがわかりにくい。 「チェス」盤上ゲームと人生をリンクした物語。発想はいいのだけど、あまりストーリーに引き込まれない。 「携帯忠臣蔵」歴史上の人物と携帯でつながっての取材から、思わぬ側面が見られることに。実際にもバイアスのかかった解釈による歴史上の人物像は多いのかも。 「結婚シュミレーター」わかりやすくまとまったラブストーリー。 人気ドラマシリーズの映画化だが、これらをあえて映画にする必要を感じないし、映画館で観たいとは全然思わない。 [DVD(邦画)] 5点(2014-07-07 18:20:08) |