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放浪紳士チャーリーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1446
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  ビッグ・フィッシュ
子供の頃って童話とか聞いてる時、途中「ねえ、それから?それからどうなったの?」って親にねだったりするじゃないですか。自分はこの映画を観てる間、久しく忘れていたそんなわくわくするような気持ちを存分に味わう事が出来ました。虚実入り交じった奇想天外なストーリー展開に魅了され、且つ父親とのコミニュケーション不全症候群の自分にとっては、ツボはまりまくり、いい大人が泣く泣く・・・。やられました!この映画はティム・バートン特製、大人のための飛びきり上等な絵本に仕上ってると思います。看板に珍しく偽りなし、これはまぎれもなく彼の最高傑作です。映画が好きで良かったと思える瞬間が確かにこの映画にはある!<補足>tommymarandaさん、自分も女性の方がこの映画、評価が辛いかもなって思いましたよ。ジェシカ・ラングはもちろん好演ですが、妻の心理が多少描き足りないって気もしたんで。でもいいじゃないですか、たまにゃ男性側に迎合する映画があったって。
10点(2004-03-13 14:05:21)(良:3票)
2.  歩いても 歩いても 《ネタバレ》 
とにかく脚本が秀逸。一見ダラダラした日常会話のようにも聞こえるけど、それぞれが今置かれている環境、立ち位置、キャラクターまでちゃんと計算されているので、ついつい台詞に聞き入ってしまう強い力がありますね。男ってホント居場所がなくなってしまうんですよ、こういう時って。あちこち家の中ウロチョロするか、じっと部屋に閉じこもるか。YOUが演じた阿部ちゃんの姉ちゃんが、すごくリアルというか自然体でした。並み居る実力派役者の中、まるで自分の姉貴を見ているかのような彼女が僕は一番良かったと思います。(追記)後からジワジワ効いてくる映画ですよね~これ。フツー凡百の映画の内容なら、最近健忘症ゆえすぐ忘れてしまうタチなんですが、この映画はいぶし銀のように静かに光を放ちつつ記憶の中に残ります。めっきり減った日本映画の『良心』がこの映画からは強く感じられます。ゆえに1点追加。
[DVD(邦画)] 9点(2009-12-18 12:03:26)
3.  チェンジリング(2008) 《ネタバレ》 
予告編よりも本編の方がずっと出来が優れている映画っていうのは珍しい。たいていは期待を裏切られてしまう事が多いのに、これは逆でした。何回か予告を観た限りでは、「行方不明になった子供の入れ替え(チェンジリング)のハナシ?だったら、近所や学校の先生と面通しさせれば一発で解決じゃん?」程度のサスペンスタッチ「だけの」内容なのかと思っていた私が浅はかでした。喜怒哀楽あらゆる感情、観ている人間の五感を揺さぶらずにはいられない手法は相変らず健在。歳を経る毎に枯れていく訳でもなく、更にパワーアップした底無しの馬力搭載、御大イーストウッド監督の正統派演出に全編圧倒されまくりです。まるで何層にも綿密に重ね合わせたパイ生地を、サクサクと食べ進めていくようなずっしりと腹にくる満足感、しかも胃にもたれない後味。とにかく「自分はたった今、非常に質の高い映画を観たんだ」という感想しか直ぐには言葉が出て来なかった。見ごたえという点では、私が観た最近公開作の中では群を抜く出来栄え。ラスト近く親子鏡越しでの再会対面シーン、アンジーの頬を伝う一筋の涙に、自分は北朝鮮日本人拉致被害者横田夫妻他、ご家族の皆さんの姿をついオーバーラップさせてしまい思わず目が潤みました。イーストウッド自身が、まさかあの事件を意識していたとは思えませんが。「言わなくてはいけない事は、声を上げて言うべき時に言うべき。自分からは喧嘩を吹っ掛けない」というイーストウッドのメッセージを僕は強く受けとめたいと思う。最後にこの長尺を「スター演技」ではなく、「女優演技」で支えきったアンジー、ブラボー!!
[映画館(字幕)] 9点(2009-03-02 11:44:15)
4.  マンマ・ミーア! 《ネタバレ》 
完成披露試写会にて先日鑑賞。オリジナル舞台の演出家による映画化ですが、はっきり言って『ミュージカル映画』ジャンルとしての完成度自体は、秀作「シカゴ」は言うに及ばず、「プロデューサーズ」や「ヘア・スプレー」にも劣る出来栄え。高得点にしたのは何の主義主張も見当たらない(←だがそこがいい!)ノーテンキなストーリーに加え、いささか強引とも思える押しの強さとノリの良さに一種の感動?すら覚えてしまった為。アバが流行っていた全盛期は自分の世代とは微妙にズレているんですが、アメリカ人のみならず私のDNAの内部にも、彼女たちの楽曲は既に体内深く染み込んでいたらしい。この作品に関しては、監督の果たした役割とか完成度云々より、ギリシャの風光明媚な風景、芸達者な出演者のパフォーマンスプラス数々のアバの名曲をひたすら愉しむという鑑賞方が一番正しいような気がします。メリルの歌唱力が玄人はだしな事は「今宵、フィッツジェラルド劇場で」等で証明済みだけどここまで弾けてくれるとは・・・。渋めの演技派コリン・ファースまでもがここまで・・・と、もうワハハと笑い飛ばすしかね~べ。中年6人の男女に重点が置かれているせいか、若手カップルの存在感がイマイチ薄い。ハナシは全く違いますが、ノリの傾向としては懐かしのジョン・トラ&オリヴィアの「グリース」と似ているかも。♪ギミギミギミ~♪♪マニマニマニ~♪はどっちも捨て難い名曲。(追記)サントラ購入し、曲の順序まで覚えた状態で二度目の鑑賞にトライしたところ更に楽しめたので1点追加。映画としては決して出来が良い訳ではない事は、重々承知してはいるんですが(笑)有無を言わさぬ強引さに、惹かれてしまったというべきか。比較的若い世代の方々の辛口なレビュー意見も良く理解出来る。「ディア・ハンター」(8点)の頃から、メリル・ストリープという演技派女優の変遷を見てきた年代の人間からすると、感無量といった気持ちなんですが。いや、そんな事なんざ知ったこっちゃないっていう方には関係のない話なんですがね(笑)
[映画館(字幕)] 9点(2008-11-07 11:54:02)(良:2票)
5.  ロッキー・ザ・ファイナル 《ネタバレ》 
ごめんな、スライ。長い事、俺あんたの事みくびっとった。若い頃も年喰ってからも、頭よりガタイと筋肉にモノ言わせてずっとハリウッドをサバイバルしてきたのかと思ってたら、いつの間にやら演出や脚本、演技でもこんなにきめ細かく、しみじみとした情感が出せるような映画人に成熟しとったんやね・・・。ロッキーと同じ団塊の世代の方への応援歌っていうだけでは決してなく、キモチ的にもカラダ的にもちょっとばかり弱くなって、人生守りに入ってきたかもって日々の生活で感じてる三十代以上の方に観てもらいたいアツイ映画。いや、そんな狭量な事は言わず、「やがてはジジイババアになる」あらゆる年代の方に観て欲しい。何よりこの映画には作り手の真っ直ぐな「心」がこめられてました。ちょっと恥ずかしくなるくらいの、ストレートな台詞の数々も相変わらずちょっと抜けてる、ジャマイカがどこにあるのかなんてまるで興味がないロッキーのキャラクターだからこそ許せてしまうんです。エンドクレジットが終了するまで涙が乾かない映画を観たのはホント久しぶり。オイラやっぱこういう単純だけど深い映画が一番好きなんだよおぉぉ!うおおおおおおっ!←これは意味ない雄叫び
[試写会(字幕)] 9点(2007-03-05 14:17:54)(良:2票)
6.  イルマーレ(2000)
変形遠距離恋愛ジャンルものの秀作。主役二人のみずみずしく清潔な個性のおかげでこの 物語にどっぷり浸からせて頂きました。相変わらずの甘チャンやなぁ・・・俺も。
[DVD(字幕)] 9点(2006-03-18 10:20:42)
7.  ブロークバック・マウンテン 《ネタバレ》 
最初「ラッキーストライク」や「マールボロ」か何かのコマーシャルみたいなオープニングシーンだなあって思いました。カウボーイハットを目深に被った、昔ながらのいでたちをした西部男二人の味も素っ気もない出会い。自分は自然にこの長いスパンの物語の中に引き込まれていきました。日本でも武士の時代「衆道」が公然と認められていたように、アメリカ西部開拓史時代にあっても、男同士の関係はこれまで描かれてなかっただけで確実に存在していた事実だと思います。それをごくごく真っ当に、二人のズルズルした腐れ縁をありきたりの男女の関係のごとく描いたのがこの作品の優れた点ですね。60年代初頭から80年代に至る時代描写や寂れつつある西部の風物を捉えたカメラも良し!ただ気になったを二点。ブロークバック・マウンテンで意外に早く二人が結ばれてしまった事、衝動的だったとはいえもう少しある種の葛藤があった方が、後々まで続く二人の離れられない愛憎関係が生かされたんじゃないかって思います。あと男同士の性愛描写にどうしても拒絶反応を示す方の偏見を払拭するまでには、残念ながら至っていないのかなっていうのが自分の所見です。最後にヒース、ジェイク(←でも後半のチョビ髭は似合わないぞ)ミシェル、アン・リー監督、オスカー最多部門ノミネーションおめでとうございます!字幕スーパーなしでアメリカ本国で観たんで再度じっくり鑑賞したいと思ってます。日本では当たらない種類の映画だと思うので、公開時、ただ「彼らの奥さんがカワイソー」っていうだけの意見が大勢を占めるようにならない事を祈りつつ・・・。
[映画館(字幕)] 9点(2006-02-11 11:30:28)
8.  ムーンライト・マイル
ヤバい・・・、これ俺大好きな映画なんだけど・・・。途中からずっと大泣きだったんだけど。ここでの評価が意外に低くて正直びっくりです。しかも8点から上が一人もいないなんて!な~ぜなんだろ?どしてなんだろ?(←古い)ジェイク・ギレンホール君はいわゆる典型的な二枚目じゃないけど、観客を演じる人物に感情移入させる不思議な術を身につけてる役者だと思います。彼のマスクが気持ち悪いっていう人の意見もよく解るW。「遠い空の向こうに」から順調にキャリアを伸ばしてるんで、これからも期待度大ですね。自分には一連の彼の行動、優柔不断だとは思いませんでしたけどねえ。おそらく僕自身が、彼に輪をかけた救いがたい優柔不断人間だからかもしれません(汗)。愛する家族・親友を突然失った喪失感、そこからの回復への過程は「息子の部屋」より数段巧く描けています。脇のホフマンとサランドンがこれまた何とも言えないいい味わいを出して見事なサポート。人が信じられなくなった時、愛情に飢えてる時に観るとたまらなく心に沁みてくる秀作。
[DVD(字幕)] 9点(2005-12-02 11:21:44)
9.  インファナル・アフェア
スタイリッシュ!その一言に尽きる。
9点(2004-05-16 16:30:57)
10.  藍色夏恋
まあ・・・、惚れた者の弱みっつう事で。冷静に判断すればもっと低い 点数になるのは皆さんのおっしゃる通り。東京国際映画祭で観て、封切り時にも二度シャンテに足を運んでしまった自分としては、「だって好きなモンはしょーがねーじゃん!」とやさぐれてみるしかない。どうでもいいけどぐるぐるさん、あなたのレビュー面白すぎ。ちなみに原題は「藍色大門」ってタイトルです。
9点(2004-04-29 10:54:35)
11.  ラブ・アクチュアリー
ワイルダーの「昼下りの情事」を連想させるオープニングから ラストまで、洗練された台詞と魅力的なキャラクターのオンパレード。才能を集結させれば、21世紀でもこんな洒落たラブコメディが出来上がるって見本のような作品。まだついこの前だと思ってた「タイタニック」も既に古典化してるんだね。少年は最後でも例のケイトのポーズ取ってるし。 とにかくシナリオが抜群の出来。これを観たら老若男女誰でも 「恋がしたいX10」くらいは夜空に向かって叫びたくなる。
[映画館(字幕)] 9点(2004-02-04 19:27:48)(良:2票)
12.  ジョゼと虎と魚たち(2003)
演出、脚本、役者とそれぞれが持てる力を最大限に引き出された 2003年の日本映画屈指の秀作。ジョゼという少女の野太い生命力を表現した池脇千鶴、自分の欲望に極めて正直な男を演じる 妻夫木聡、どちらも生々しいほどの存在感。「忘れたい いとおしい 忘れられない」映画のキャッチコピーの通り、俺は懸命に 恋を、そして人生を生きてるこの二人がたまらなくいとおしく、 しばらくは忘れられないだろう・・・。祝!キネマ旬報主演男優賞。
9点(2004-01-15 11:27:11)
13.  ラブストーリー
決して不満というわけじゃないけれど、ラストの蛍が飛び交う川べりのシーン、現代パートの二人に、過去のジュナがジュヒに蛍を手渡しした映像を淡くオーバーラップさせればこのピュアなラブストーリーが更に美しく完結するんじゃないかなって思ってしまった。勝手に自分で創作したありもしないシーンを思い浮かべ、また滂沱と涙を流してしまった俺、アホやな・・・。  (追記)本当は印象に残る名台詞の項に書くべきなんだけど、長いんでこっちに追加します。この歌詞の内容を読んで映画を観るとまた更に泣けてきて困るW    『夕暮れの丘の向こうから  君は僕を見つめていたね  言葉にできない僕の気持ちを  君 は知っていたのだろうか  僕たちの出会いは偶然のように思えるけど  虹の門をくぐって 天国に行っても  君を愛する気持ちは変わらない   愛すれば愛するほど  君への想いで胸が痛む  でも信じて欲しい  これが別れではない事を・・・  ようやく気づいたんだ  愛は隠せないものだということを  偶然のように突然現れた君   今、君は僕の運命になったんだ  愛すれば愛するほど  君が遠ざかる気がして怖かった   でも信じてほしい  これが別れではない事を  これが別れではない事を・・・』 ~流れているシーン ジュヒとジュナがお化け屋敷に行って夕立に遭う川沿いの道/二人が雨の中別れをめぐって悩む映画館の裏/ラストシーンジヘとサンミンがくちづけをする蛍の橋~「愛すれば愛するほど」日本語訳詞 根本理恵氏
[映画館(字幕)] 9点(2004-01-14 22:08:21)
14.  ニューオーリンズ・トライアル
邦題はイマイチだけど、これは傑作です! 陪審員制度、銃社会アメリカが抱える問題点とエンターテイメント性をうまく両立させていて見ごたえ十分。 こういう厄介な問題も、肩ひじ張らずにきちんと娯楽作にしてしまうアメリカ映画の底力を感じさせられるはず。 ホフマンとハックマンの1シーンだけの対決シーン、両名優(盟友?)が楽しんで演技してんなーって感じが画面から伝わってきて、嬉しくなってしまいます。 若手二人も健闘してるし。ジョン・キューザックは最近すごいっすね。
9点(2004-01-14 20:23:27)
15.  マイ・ブラザー(2009) 《ネタバレ》 
「ディアハンター」でのロシアンルーレットシーンに比するような、小心者の自分には正直シンドイ場面もあったんですが「戦争後遺症」ものとしてはなかなか良く出来ていると思います。若手実力派3人がいづれも適役適演。両親や子供たちも含めた各々の感情の揺れ動きが実に巧みに描かれていました。僕くらいのトウの立った年代だと、ジェイクとトビーなんて、ほぼ同年代くらいじゃないかと思ってたんですが、実年齢もトビーの方がずっと上だったんですね・・・。トビーがいつまでも童顔だから、その辺がなんだかもやもやとしてる(笑)
[地上波(吹替)] 8点(2013-12-14 23:27:57)
16.  3時10分、決断のとき 《ネタバレ》 
オリジナル「決断の3時10分」(9点)はモノクロで地味な作品ながら、これまで観たウエスタンの中でも五指に数えるほど大好きな映画。それがリメイクされたと聞くや否や、封切日が待ち遠しくてたまらず、公開日初日仕事の後、都内唯一の封切館「新宿ピカデリー」最終回に足を運んだ次第。興奮さめやらぬまま、映画館近くのネットカフェに駆け込んでこのレビューを書いてます。うん!!これはオリジナルと殆ど謙遜のない優れた出来栄えのウエスタンっす!!歩んできた道は違えど、確固たる自分の論理に従って生きる男二人の、丁々発止の心理戦のやり取りが全編にわたって繰り広げられています。ストーリー展開はオリジナルをほぼ踏襲。大きく異なる点、居たか居ないか覚えてない位の薄い存在だった牧場主ダン(ベール)の息子が、活躍の場を大いに与えられている事。これによって、息子の成長がサブストーリーとして大きなウエイトを占める事に。次に、対立しながらも奇妙な連帯感で結ばれていく主役二人の人間性が、より深い次元まで掘り下げられている事。演じる俺様ラッセル&クリスチャン・ベールは、どちらも大人の男の色気満点で惚れ惚れしてしまいました。そしてそして、最後に問題になるのが・・・ラスト結末の処理・・・。これがオリジナルとリメイク版最大の差異なのかなと。全体としては甲乙付け難いけれど、う~ん・・・、ここの部分についてだけは・・・、残念ながら俺はオリジナル支持ですね。悩みつつも8点に留めたのはそれが理由。進学、就職、転職、帰郷、結婚、離婚etc、人生「決断のとき」を眼前に突きつけられ選択を迫られつつある(←自分もその一人)ある程度、人生経験を重ねた男性諸氏に観てもらいたい映画。女性観客なんてハナっから当てにしてないぜっていう、クールなタッチの演出に痺れました。いい素材と役者さえ揃えば、優れたウエスタンをまだ作る事が出来るって自分は確信しました。ウエスタンっていうジャンルをこのまま死なせる事がないように・・・。
[映画館(字幕)] 8点(2009-08-09 00:14:11)(良:3票)
17.  おくりびと 《ネタバレ》 
僕みたいなすれっからしの人間になってしまうと、洋画ならともかく、こういう地に足が着いた良心的に作られた邦画の場合、序盤で大体のその後の展開を読んでしまうという悪癖があるんです。自分でもつくづく嫌なヤツだと思ってるんですが。失業→帰郷→納棺師としての再就職→悪戦苦闘の日々→職業意識へ目覚め→妻を含めた周囲の偏見無理解に対する反発・・・。ここまでで殆どブレがない予定調和な展開に、正直びっくりしてしまいました。銭湯のおかみさん吉行和子の死により、一気に全ての軋轢が実に都合良く氷解。ずっと引っ張ってきた父親との和解も含め、なんら驚くべき展開はなにひとつなかったんですが・・・。でも、なぜか泣かされましたね自分は、この映画に。分かっていながらも泣かされてしまう、この作品にはそんな予定調和を凌駕する力強さが備わってると思います。邦画の最良の部分が巧く出せています。本木&広末の夫婦コンビも悪くないけれど、この映画に厚みと風格を与えた最大功労者は、ベテラン納棺師役の山崎努!
[DVD(邦画)] 8点(2009-07-26 10:41:42)(良:1票)
18.  グラン・トリノ 《ネタバレ》 
【映画のラストシーンを汚すのは一体誰なんだ!?】昨日映画館を出た後、どうしても「ある事」が引っ掛って怒りを覚え一晩中殆ど眠れなかった。怒りをぶつけようにもやり場がないので、ここにレビューする事に。多分普段の自分ならば気にも止めない事だったかもしれないが、あいにく昨日の俺は病み上がりで神経がかなり過敏になっていたと思われる。映画そのものは世評通りの秀作でした。イーストウッドは老いても漢の中の漢だと改めて再確認。嬉しかった。ラスト、海岸沿いをグラン・トリノが駆け抜け、そのシーンにメロウな雰囲気の主題歌が被る。相変わらずイーストウッドは曲の選択のセンスも素晴らしい。が、何故か字幕に歌詞が出てこない。ま、いいか、あとで調べればどんな内容の歌詞かわかるし、ここはゆったりと映画の余韻にしばらく浸っていよう・・・。ん・・・?何故か画面の横、おかしな箇所に「字幕担当○田奈津子」っていう字が。え~、おい!!ラストシーンに流れる主題歌は訳さない代わりに、観客が映画の余韻に浸っている時に、ご自分の名前だけは堂々と出すワケ?どんだけアンタ自己顕示欲が強いの?俺結構映画観てるけど、こんな中途半端にご自分の名前出した作品なんか観た事ないっすよ。重要だけれどあくまで裏方のお仕事なんだから、たいてい一番最初かクレジットが全部流れ終わった後、極力目立たない形で慎ましく出すよね。これがベテラン○田女史のご自身の指示によるものなのか、配給会社の判断か良くわからんけど、大切なラストシーンに主題歌のスーパーも流さず、字幕担当者のネームを出すっていうのは絶対間違ってると思うぞ!こんなチマチマした事を言ってたら、映画のイーストウッドに「だからケツの穴の小さいイエロージャップは・・・」って嘲られそうだけどさ。イーストウッドだって、ラストシーンをこんな形で汚される事は容認しないような気がする。最近観た「PS・アイラブユー」でもオリジナルの主題歌が、何故か徳永英明にアレンジされていて、その時もえ?って思ったが、あれはまあたいした出来の作品でもなかったので許せた。でもこれは巷で役者引退かもと囁かれるイーストウッド最後の映画になるかもと言われている。しかも出来も良い。まだ昨日公開されたばかり。汚したラストシーン部分のプリント修正はまだ可能なはず。誰がやったのかわからないが、とにかく配給会社の猛省を求めたい。
[映画館(字幕)] 8点(2009-04-26 10:47:23)(笑:1票) (良:2票)
19.  ミルク(アメリカ映画) 《ネタバレ》 
レイトショーが終わった後、この映画のポスターの前でしばらく立っていた。主役のミルク=ショーン・ペンが真っ直ぐな笑顔でこっちを見ている顔を見てるだけで、なんだか涙が溢れてきて困った。「おい、どうした?元気出せ!」って言われてるみたいで。ああ・・・どうやら最近の俺はかなり精神的に参ってるみたいだ・・・。映画の内容そのものに刺激を受けたというよりも、未だに何も為していないこれからの自分の人生どうすべきか、この作品を観て彼から軽くでは有るがポンと背中を後押しされたような感じ。かつては(今もか?)40歳といえば「不惑」と言われていたが、勿論自分も含め足元さえ覚束無い状態でフラフラしている同年代の人間が、この日本に一体どれだけいる事だろう?この映画の主人公、ハーヴェイ・ミルク氏は1972年当時、齢40歳にして志を立てゲイムーブメントに身を投じ、第一線で8年間活躍して・・・そしてあえなく凶弾に斃れた。志を同じくする数多くの人間を遺して。ストレートとかゲイとかはこの際関係なく、自分がマイノリティだとある程度自覚してる人間の方がこの映画はより共感出来る映画のはず。このテの映画にありがちなきわどいシーンも意外に少なかったのも高ポイント。実際のドキュメンタリー映像を巧く絡めてくる展開も効果的。ただ、一側面であったはずの彼の家族との関係がどういった状況だったのか一切描かれていなかったのが、片手落ちじゃないかとちょっと思ったんですが・・・。他作品のレビューでも書いたけれど僕自身も、どっちかっていうとマイノリティ側の人間。自己をハーヴェイ・ミルクの生き方に投影させたと思われる脚本と、ショーン・ペンのアカデミー賞受賞は納得の出来栄え。彼を囲むジェームズ・フランコ、エミール・ハーシュも「ハイスクール・ミュージカル」のライアン君も含め揃って自然体の好演。同じ40歳前後世代の方に観て頂いて、いろんな感想を伺ってみたいなあ・・・。
[映画館(字幕)] 8点(2009-04-24 21:09:05)(良:1票)
20.  スラムドッグ$ミリオネア 《ネタバレ》 
本年度米アカデミー賞主要8部門を制覇した話題作。最近の欧米映画事情については全く詳しくないんですが、リメイクや続編流行りに続いて、今度は殆ど無名の役者を敢えて起用しイスラム・アジア地域で映画製作するケースが増えてきたんでしょうか?昨年日本でも公開された秀作「君のためなら千回でも」(マーク・フォースター監督作品)がその勢いに更に火をつけたのかな?50年代中期にハリウッドで流行した「ランナウェイ方式」ともまた違うブームのような気もするんですが。それにしても、ダニー・ボイルという人は本当に不思議な映画作家だなあ・・・。SF「サンシャイン2057」の次がインドを舞台にしたこの作品とは。どちらかと言えば本レビューの評価は低いですが、前々作「ミリオンズ」(6点)と感触は似ています。でもこちらの方が物語と世界観の広がりも含め完成度はずっと高い。『運命・奇跡・純愛・ハッピーエンド・ミュージカル(!)』、この内のどれか一つでも、映画を観る為の必要要素と考えている方なら、絶対楽しめる映画だと思います。本編中はずっと頼りなく見えた、主人公役の青年がクレジットタイトルが流れた途端、やたらイケメンに見えました。これも映画のマジック!!
[試写会(字幕)] 8点(2009-03-07 11:47:53)
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