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カワウソの聞耳さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 416
性別 男性
年齢 41歳
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1.  この世界の片隅に(2016) 《ネタバレ》 
エンドロールになっても一人も席を立たない、出ていかなかった。世代、出身、性別によって感じ方は人それぞれだと思う。戦時を生きる庶民の気持ち、すずさんの生き方、家族や夫婦とはなにか。暗くなりすぎず、ほのぼのと、辛辣に、そしてどこか空想的な描き方。好き嫌いを超えて、忘れることのできない美しい映画です。
[映画館(邦画)] 10点(2016-12-24 22:39:58)(良:2票)
2.  ダラス・バイヤーズクラブ 《ネタバレ》 
マシュー・マコノヒー演じる主人公は、決して世のエイズ患者のために未承認の薬を国内に持ち込み、販売したのではない。自分が生きるため、そして金儲けするためだ。しかし、エイズ患者に触れ、彼らからの感謝を知らず知らずに受けることで、主人公自身も施しの気持ちが芽生えてくる。マコノヒーの激ヤセ演技は衝撃だが、心境の変化をも、繊細かつ激しく体現していて心打たれる。レトー演じるレイヨンは、主人公よりも好感をもてる愛らしき人物として描かれている。普段は女装している“彼”が、男物のスーツを着て父親に会いに行くシーンは涙なしには見れません。2人とも痩せすぎで、心配になりました。
[映画館(字幕)] 10点(2014-03-13 07:40:41)(良:2票)
3.  50/50 フィフティ・フィフティ(2011) 《ネタバレ》 
とてもいい映画。ラジオ局に勤める普通の青年がガンを宣告されることから始まる映画だが、物語は決して感情的な一方通行には走らない。本人はもちろん、親友、母親、恋人、カウンセラーなど近しい人たちも主人公と接する中で悩み、変わっていく。ガンと分かった青年に対するこうした周囲の変化や、青年自身が大切だと思うものが変わっていく過程を、決して暗くならずに笑いを交えて描いた構成は見事だ。
[映画館(字幕)] 10点(2011-12-17 14:09:22)
4.  ジョジョ・ラビット 《ネタバレ》 
戦争の残酷さを描きながら、子供の視点を軸としたファンタジーにもっていくのがおもしろい。空想やロマンスを取り入れて、明るさと暗さをうまく織り交ぜながら、過酷な時代の中で少年が成長していく様を温かくみつめる。絶対的だと信じていた世界が少しずつ崩れていく中で、少年の心がどう変化していくのか。ラストの落とし方をどうするのがが気になったが、最高でした。
[インターネット(字幕)] 9点(2021-11-06 22:08:37)
5.  1917 命をかけた伝令 《ネタバレ》 
サム・メンデスが、画作りをベースに物語を構築したのは確かだろう。そのワンカット風が映画の特徴ではあるものの、一つ一つの場面は、緑や炎、泥や砂、闇といった、視覚的にわかりやすい色調を意識させることで、場面の切り替わりがはっきりしている。そのため、ワンカットを感じさせないメリハリがある。この美しく巧みな構成は、メンデスが舞台監督出身であるゆえの技だろう。塹壕をはじめとするセットの出来も感嘆という言葉に然るべき。しかし、この映画最大の成功は、そのような映像技術に負けない人間ドラマを作りこんだ点にある。主人公の感情の移り変わりが、画面を通して伝わってくる。戦争映画という以上に、一人の人間の勇気と愛に溢れた姿に胸を打つ、映像と人間ドラマがうまく融合した良作だ。
[映画館(字幕)] 9点(2020-02-20 19:25:25)
6.  マンチェスター・バイ・ザ・シー 《ネタバレ》 
抑えた演技のC・アフレックが感情を露わにするのは、取り調べ後に自殺を図る場面と、元奥さんから赦しを受ける場面だろうか。心を鷲掴みにされる。現在と過去を交えた物語の構成の巧さに、映画だということを忘れる自然な演技と的確な演出の妙が加わった良作。ボートで海に出る場面を始めとラストに対比させるのは、王道かもしれないが秀逸。
[インターネット(字幕)] 9点(2018-04-01 20:49:51)
7.  インターステラー
映画館で2回、ブルーレイで2回鑑賞したが、この映画におけるハンス・ジマーの仕事はかなり貢献度が高い。オルガンのもつ複雑かつ重厚な旋律を活かしたサウンドは、不安と緊張感の絶妙なバランスを映画全体に一貫して保っている。ライオン・キングでオスカーを受賞しながら、バック・ドラフト、クリムゾン・タイドなどアクション大作でエンタテイメント要素を活かしつつ、シン・レッド・ラインではテレンス・マリックの難解な哲学的戦争映画に安心感を加えた。グラディエーター、ハンニバル、ブラックホークダウンにおけるリドリー・スコットとの大作コラボを経て、現在、C・ノーランと新たな映画サウンドを作り上げている。J・ゴールドスミス、J・ホーナー亡きハリウッドにおいて、J・ウィリアムズを継ぐコンポーザーは彼しかいないのではと思わせる。そういう1作です。
[映画館(字幕)] 9点(2015-07-06 22:14:29)(良:2票)
8.  マッドマックス 怒りのデス・ロード 《ネタバレ》 
物語の背景説明はそこそこに、冒頭からマッドな世界観に入ってしまうとあとは一直線。映画のほとんどはカーアクションだが、狂気と化した改造車とキャラクターの応酬に飽きることなく楽しめました。J・ミラーが作り上げた世界観をとことん貫き通していただけただけで満足です。逃げた女性たちはこれでもかと美しく、男たちはみんな野生的、というか野獣です。そんな中、本来はヒロインとして美しさを前面に出してもいいはずのC・セロンが丸刈りで戦う。そう、この映画の主役は間違いなくC・セロン。マックスは引き立て役となってしまいましたが、ヒーローとして輝く彼女を是非映画館で。
[映画館(字幕)] 9点(2015-06-20 22:31:22)
9.  誰よりも狙われた男 《ネタバレ》 
フィリップ・シーモア・ホフマンが亡くなったことが残念でなりません。改めてそう感じさせてくれる映画です。「裏切りのサーカス」同様、落ち着いたスパイ映画です。ホフマンはより大物に近づくために小物を操る立場。派手さはないが、タバコとお酒を飲み続け、切羽詰まった息遣いに張りつめている様子が伺えます。それでも、敵対する味方や情報提供者に対峙する際は、眼光鋭く、静けさの裏に威圧感を込めます。怒鳴らなくても、強面でなくても、相手を制する術を知っているのです。徐々に見えてくる彼の過去の失敗と、それを糧に利用した者は守りたいという意思。その苦労が結実した瞬間、味方に裏切られます。この時のホフマンの悪態は一見の価値あり。身震いします。それでも、同じく消沈した一般女性のR・マクアダムスと対照的に、すぐに冷静さを取り戻してどこかにいくホフマン。スパイの宿命を見事に体現したラストです。
[映画館(字幕)] 9点(2014-10-25 21:49:40)(良:1票)
10.  ジャージー・ボーイズ 《ネタバレ》 
日本ではあまり前情報がなく不安でしたが、とても楽しめました。登場人物が観客に向かって語る構成に始めは違和感があったのですが、この構成がラストに活きてます。それもそのはず、調べてみたら原作はミュージカル舞台だったのですね。イチバンの盛り上がりは「君の瞳に恋してる」の場面でしょうか。俳優陣はC・ウォーケンが存在感を発揮しているくらいで、ほかの俳優は映画ではあまり見かけないですね。「音楽」が主役の映画です。
[映画館(字幕)] 9点(2014-09-30 19:58:04)
11.  インポッシブル 《ネタバレ》 
生きること、家族、助け合い。津波という題材は我々には重いですが、天災に遭ったとき、家族のためにどう行動するのか。ナオミ・ワッツの熱演もあり、とてもよい映画でした。
[DVD(字幕)] 9点(2014-06-15 22:12:01)
12.  SOMEWHERE
映画スターではあるけど、ひとりの人間。空虚さ、孤独は誰もが感じるもの。でも、 それは説明できない。そんな閉塞感が、日常として描かれている。静かな映画だが飽きない。細部まで計算されて作られたいい映画だと思います。
[DVD(字幕)] 9点(2013-08-19 22:35:58)
13.  ゼロ・ダーク・サーティ 《ネタバレ》 
9.11のテロからビン・ラディン殺害までが、CIAの活動を中心に語られる。事実のところもあるだろうが、CIAが詳細を明らかにすることはないだろうから、大部分は映画制作の過程で創られたストーリーといえる。そういう点でも、この映画は、事実を土台にスパイ活動を描いた一級の娯楽作品になっている。女性捜査官マヤの視点によりドラマ部分に厚みがある一方、全編に逃げ出したくなるような緊迫感が張り巡らされている。不必要に長く感じられた冒頭の拷問シーンも、後半、拷問が行えなくなり情報の入手が難しくなるというジレンマにつながる。それにしても、主人公のマヤを演じるジェシカ・チャスティンは、自分を消してどんな役柄でもこなせる女優さんですね。関心しました。
[映画館(字幕)] 9点(2013-02-17 13:22:06)(良:1票)
14.  レ・ミゼラブル(2012)
映画としては駆け足だし、クローズアップが多くて映画的奥行きがないのも物足りない。それでも、十分に感動させられました。ユゴーの描いた物語はいつの時代になっても心に訴えかけるものがあり、役者たちもアップに負けない力強さで歌い上げているからですね。ジャベール役は、ラッセル・クロウも悪くないが、ジェフリー・ラッシュの印象が自分には強いです。
[映画館(字幕)] 9点(2013-01-03 14:35:10)(良:1票)
15.  ドライヴ(2011) 《ネタバレ》 
映画全体に漂う雰囲気に惹き込まれる。登場人物を客観的に狙うカメラワークやロスの街並みを粗く捉えた映像。そしてなんといっても使われる曲やスコアがいい。暴力シーンは多いが、いつもは静的ながら瞬間的に躊躇なく暴力的になる難しい役柄を演じたライアン・ゴズリングにも圧倒された。
[映画館(字幕)] 9点(2012-04-05 09:49:47)(良:1票)
16.  ヒューゴの不思議な発明
愛に満ち溢れた映画。街の造形や舞い散る雪、階段と歯車が複雑に絡み合う時計台など一つ一つのシーンが美しく、こういうCGの使い方なら大歓迎だ。
[映画館(字幕)] 9点(2012-03-03 21:48:30)(良:1票)
17.  コンテイジョン 《ネタバレ》 
無駄のないよくできた映画。描き方は「トラフィック」に似て、群像劇。映画は初期の感染者の遺族であるマット・デイモン父子、ローレンス・フィッシュバーンを中心としたCDC、香港に派遣されたWHO職員のマリオン・コティヤールの3つの話を軸にして進む。正確さが追求されているのか、CDCの設備やウイルスの分子構造の説明などに違和感がない。何気ない人と人との接触を中心に捉えた撮影が効果的で、様々な人との接触の上に成り立つ人間社会の姿がウイルスの蔓延を通して伝えられる。題材がウイルスだけに麻薬問題を扱った「トラフィック」に比べると地味な印象だが、より身近な恐怖がリアルに描かれている。 
[映画館(字幕)] 9点(2011-11-12 13:28:54)
18.  スリーデイズ 《ネタバレ》 
ポール・ハギスの作品なので法制度の問題点を突く社会派映画かと思いきや、ストレートな娯楽作品でした。殺人で有罪となった妻を刑務所から脱獄させようとする大学講師が主人公。脱獄のプロから「脱獄に必要なのは観察と、綿密な計画と、金だ」とアドバイスされ、時間をかけてこれらを準備していく過程が丁寧に描かれていておもしろいです。そして映画のカギは、妻が無罪か有罪かを曖昧にしてある点。法を犯してまでも妻の無実を信じる姿に胸を打たれます。
[映画館(字幕)] 9点(2011-09-23 15:51:08)
19.  ロビン・フッド(2010) 《ネタバレ》 
個人的にですが、ここ最近は消化不良気味の映画が続いていてスッキリできませんでした。しかし、この「ロビン・フッド」は期待通りの仕上がりです。R・スコットとR・クロウだとこういう映画になるだろうというそのもの。“強くて人からも好かれる主人公”が“苦境”を跳ね除け、そして“ヒーロー”になります。R・スコットのアクション演出は安心して見てられます。CGも使っているのでしょうが、不自然な感じが全くありません。脚本B・ヘルゲラルドのストーリーも、分かりやすいヒーローものに、お得意のバイオレンスを加えて愉しめるものになっています。ただ、「グラディエーター」と異なるのは“苦境”が弱いこと。「グラディエーター」でP・フェニックスが演じた陰湿で狡猾な悪役に比べて、今回は悪役に魅力がありません。M・ストロング演じるフランス側に寝返ったイングランド人と、新しいイングランド国王。どちらも、P・フェニックス演じる悪役に比べて、主人公を貶める憎たらしさに欠けています。そこを補っているのがC・ブランシェット。自分の領地を守り、村人を大事にし、いざというときには戦う。エリザベスそのままの魅力を発揮したC・ブランシェットがこの映画を満足のいくものにしています。
[映画館(字幕)] 9点(2010-12-11 20:10:22)(良:1票)
20.  2人のローマ教皇 《ネタバレ》 
引退を決意するローマ教皇と、それを継ぐ新たなローマ教皇が交流する物語。考え方のまったく異なる2人が、次第に理解し合えるようになる過程が丁寧に描かれる。テーマはとても地味で、会話劇が中心の物語なのに、全く飽きることなく楽しめた。主人公を演じる2人の名演はもちろんのこと、教会や園庭の色彩を捉えた画作りに、実映像を交えた場面展開の鋭さなど、フェルナンド・メイレレスの巧さが光る。良作。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-02-23 20:50:23)
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