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1.  メランコリック 《ネタバレ》 
アマプラで評価が高いので見てみたら、本当に面白かったです。 お金かけなくても有名な俳優じゃなくても、邦画もやればできるじゃないですか。 主人公を演じた皆川さん、絶妙です。 東大出のプライドはあるけどコミュ障気味なヘタレた感じが上手いです。 自分がかなりヤバイ状況に置かれてるという危機感がないので死亡フラグ立ちまくりなのに、 結構大丈夫だし、最後はまさかの大活躍。  投げやりで適当に生きてた和彦が「人生には、一生これが続けばいいのにと思う瞬間がある。 そのためだけに生きてきたと思える瞬間が。それだけで十分」と思える経験が出来たのは喜ばしい。 その後どうなるかは、また別ですが。 和彦のご両親も良い人たちだし、殺し屋なのに礼儀正しくていい奴の松本も良いキャラでした。 こんなに人が死んで血みどろなのに、鑑賞後の後味が悪くないのも珍しいです。
[インターネット(邦画)] 9点(2021-07-02 01:15:50)(良:2票)
2.  アジョシ 《ネタバレ》 
設定はまんま「レオン」なんだけど見所は違います 。  アクション映画として良くできてると思います。 ウォンビンのアクションに痺れて何回も観てます。  私はウォンビンの名前は知ってたけどドラマ見たことなくて、俳優として知ったのは退役復帰作の「母なる証明」でした。  今作は、その面影のまったくない役を見事な身体と役作りで演じてて感嘆しました。  とにかく、「隣のおじさん」が何故こんなに最強なのか、過去の「職業」が明らかになって納得するだけの説得力がウォンビンの身体造りや身のこなし、ほぼスタント無しでやったアクション等にあるわけです。   気持ちいいくらい無敵。残酷。非道。急所しか狙わないし徹底的にやる。  そういうのを、スピーディで躊躇なく遂行していくときの冷徹な顔と、愛しい思いを溢れさせるときの顔のギャップが、また何とも言えず美しかったです。 そこはやはり、美男だからこそというわけでの彼の起用でしょうが。  ぶちのめす相手が、同情の余地のない鬼畜どもなので、無敵になぎ倒していくラストにカタルシスを感じられます。  韓国映画に珍しくハッピーエンドなので鑑賞後の気分も良いです。 私の中では、時々リピする作品の中でもランキング上位の作品です。
[DVD(字幕)] 9点(2015-08-31 23:02:35)
3.  トイ・ストーリー3 《ネタバレ》 
名作と誉れ高い作品をやっと観ました。評判どおり本当に良かったです。 何と言ってもCGが綺麗。おもちゃたちの動きやそれぞれの質感を活かした絵の綺麗なこと。 そして、友情と愛情の素晴らしさが十分に描かれたストーリー。 ウッディの仲間を思う友情も、アンディへのおもちゃへ対する愛情。どれも素晴らしかったです。 もう絶体絶命と思った焼却炉のシーン。無言で手をつなぎ合うところ。 アンディが最後おもちゃたちの紹介をして、女の子と一緒に遊ぶところ。 仲間たちといることを選択したウッディが去っていくアンディへ「あばよ、相棒」と言うところ。 どのシーンも思い出すだけで泣けます。 おもちゃたちのキャラづけもしっかりはっきりしてて、本当に面白いです。 苺の匂いの熊野郎・ロッツィの最後まで改心しない卑劣なところ、ムカつくけどいっそ清々しいですね。 一生そのままトラックに貼り付けられてろと思えます。 子供向け映画だと思って観てない友人たちにも薦めまくろうと思います。
[DVD(吹替)] 9点(2015-08-16 22:11:47)
4.  悪のクロニクル 《ネタバレ》 
袖の下貰ったりもするけど人望も厚く出世街道まっしぐらの課長が、保身から転落していく様子がリアルに描かれる導入部分。 傷は浅いうちに対処すべきなんだけど、守るものがたくさんある人はそう簡単にはいかない。  でも、意外な展開で誰かが自分を追いつめていることを知り独自に捜査を始める。 このあたりからどんどん面白くなっていって、真犯人らしき人物と過去の事件にたどり着きます。 でも、またそこからも予想外の展開があり、ラストの数十分は目が離せません。 最初は罪がばれない様に罪を重ねていたけど、次第に本来の正義感が戻ってくるのを課長役の人は自然に演じていました。  決着シーンは、もうそれしかないと思わせられる終わり方でした。 真犯人は、殺人鬼だけど、ただただ哀れで悲しい。 元俳優は、大切な人が死ぬつもりなのを知っていたので先に逝ってしまったのですね。 こちらも悲しいです。  ラスト、1年後ではなく1年前で終わります。 この何気ない二人の会話が、結末を知ってからだと大きな意味を持って尚更切なくなりました。 巧い終わり方です。 とても見ごたえがある作品でした。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-07-02 01:03:20)
5.  ファイ 悪魔に育てられた少年 《ネタバレ》 
殺人も強盗も何でもする犯罪グループの5人の男を父親として育てられたファイ。 それぞれの得意分野の犯罪スキルを教えられて育った17歳。 ある日を境に、ファイは自分の過酷な運命と直面し、父親たちと戦うことになる。 まずこの設定に惹かれました。  ファイの運命は余りに残酷です。 自分が誘拐された子供だったことを知り、よりによって初めての殺人が実の父親だったなんて。 ソクテがそれを知りながら命じたことや、両親が立ち退かなかった理由が自分を待っていたから、なんて知ったら、そりゃもう大打撃だし復讐もしたくなります。 ファイにとっては、知ってるのに黙ってた他の父親たちも同罪です。  ただ、そうだとしても、15年間それなりに愛情かけて育ててくれた父親たちへの葛藤も描いて欲しかったです。 騙された!酷すぎる!殺す!って展開早いです。  冒頭で、ソクテをアボジ(お父さん)、他の4人はアッパ(バパ)と呼んでることから、ファイにとってソクテは逆らうことのできない絶対的な存在だとわかります。 この緊張した表情、無邪気な子供らしい部分と真実を知ってからの顔つき、アクションすべて、ファイ役のジング君の演技力が光ります。当時15歳。天才です。  ソクテが見ていた怪物とファイが見ていた怪物は、不安と恐怖というのは共通でも、その中身は別物だと思います。  ソクテが見てたのは、自分の中にある汚い部分を知っていて完全に悪に引き込もうとする怪物。 キリスト教の養護院で育っているので、罪を犯せば神様から罰を与えられるという恐怖でもあります。 引いては神への恐れかもしれません。 だから必死で祈ったのに怪物は消えない。神は救ってくれなかった。 もっと汚れて自分が怪物になることで怪物を消したと思っていますが、実際はソクテは怪物に飲み込まれてしまったのです。  ヒョンテクへの執拗な残酷な仕打ちも、彼が神の化身のような人だからです。 どんなに酷いことをしても彼は信仰により自分を赦しました。 ソクテは、いっそ罵倒されたほうが救われたような気がします。  ファイが見る怪物を自分と同じ類のものだと勘違いしているので、ファイは自分の側の人間だ、怪物になることがファイを救うのだと本気で思っていたのでしょう。 そして、そうなった時完全にファイは自分の物となると。 恐ろしいほどの執着です。 ヨンジュへの態度からも、ソクテは支配と暴力でしか愛情表現ができないのだと思います。 キム・ユンスクが圧巻の存在感です。 感情の読み取れない表情や冷酷そのものに見える目つきで、誰も逆らえないカリスマ性に説得力がありました。  ファイが見る怪物は、幼い頃は漠然とした不安や恐怖の象徴だったかもしれません。 長じては、悪や罪など、自分の中の善や良心を消し去ろうとする恐ろしい物。 それが具体化してソクテとなったとき、ファイは怪物と戦う決意を持ち怪物を消し去りました。 だから原題の「ファイ・怪物を飲み込んだ子」の通りなのですが、私は邦題を見てこの作品を見る気になったので、タイトルは変えて良かったと思います。  エンドロールのファイの絵は、父親たちとの穏やかな思い出や明るい願望に満ちていて切ないです。 ギテの絵を見たときは涙が出ました。 ファイを溺愛していたギテ。最後まで本当のパパみたいだったのに。  ファイは、この先どんな風に生きていくのか。 できれば、ジンソンが用意してくれたパスポートを使って大学へ行き、画家になってほしいと思いますが、そんな普通の暮らしが可能かどうか・・・。  エディプスコンプレックスと、人間の恐怖に対する神からの命題。 残酷だけど、とても意味深い作品でした。 見て良かったです。
[インターネット(字幕)] 8点(2020-08-08 17:40:24)
6.  砂上の法廷 《ネタバレ》 
とても面白かったです。 この作品の面白さは誰が犯人かではなく、皆がついてる嘘が後にどう影響してくるのかを考えることだと思います。 証人は皆嘘をつく。証人だけでなく、マイクはじめ取り巻く者も皆嘘をついている。 たくさんの伏線が散りばめられていたことを、真犯人がわかった後も反芻して楽しめました。  ほぼ法廷内でのシーンだし、弁護士と検察側が派手に論争するわけでもないので、前半は淡々と地味に物語は進んでいきます。 実際はどうか知りませんが、陪審員を味方につける為のノウハウや法廷あるあるが興味深く見れました。  マイクはまだ高3なのに、天才ですね。 真犯人に気づいてからも、母を守る為に作戦を練っていたのでしょう。 証人たちの少しずつの嘘が自分に有利に働くと判断し、ラムゼイの戦略では絶対に勝てないと思い、母の証言により自分で証言することを決意したと思います。 思い返すと、何も喋らないけど、裁判中のマイクの視線や口元、表情が、後々の証言につながっているのが上手いと思いました。  そしてラスト。一番の嘘つきは誰だったのか。 深読みすると怖いです。 気が抜けたように法廷に一人座り続けるラムゼイの姿で終わるのも良かったです。
[インターネット(字幕)] 8点(2020-08-04 20:43:01)
7.  彼らが本気で編むときは、 《ネタバレ》 
まず、冒頭の部屋の中に下がった洗濯物で、だらしない雰囲気が出ています。 ブラジャーの干し方、下着とストッキングを一緒に洗ってるみたいなところ。 そして、それを取り込んでたたみ、コンビニおにぎりを食べる少女。 保護者としての「母」の不在を感じさせる巧い導入だと思います。  母性とは?普通とは?子どもの幸せとは? ここには、いろいろなタイプの母親が出てきて見ている人に投げかけます。 産んだだけで母親になれるのか。 心が母性に溢れてるのに、トランスジェンダーだからといって母親になれないのか。  子どもをありのまま受け入れ守るリンコの母親と、反対に自分の価値観以外認めず子供を追いつめる同級生の母親。 成長したリンコを見れば、揺るぎない拠り所さえあれば強く生きていけると思われます。 同級生の人生は、この先多難だろうけど、きっとトモやリンコが力になってくれると信じたいです。  生田斗真のリンコは、本当に絶妙な人物像を演じてました。 綺麗だけど、パっと見て女性ではないなとわかる人。 お化粧してワンピース着たら女性にしか見えないような人では、この物語は成立しません。 服装センスも微妙にダサくて上手いと思いました。 優しい心根が伝わってくるような話し方や佇まいが素敵なので、ちょっと作り過ぎで鼻につくところもありますが、余り気にならずに見れました。  編み物が重要なアイテムになってるのも良かったです。 リンコにとっては母からの愛情の象徴であり、トモの母ヒロミにとっては忌まわしい母の呪い。 登場人物一人一人の、環境や背景が想像できるようなセリフや人物造形が見事だなと思いながら見ていました。  演技が上手な役者ばかりで安定感がありましたが、一番良かったのはトモ役の柿原りんかちゃんです。 大人びて見えるけど、諦めてたくさん我慢しているから。 ボキャブラリーが少ないから行動でしか感情を表せないところ。 感情がついていかなくて、ただ相手をじっと見つめるだけの表情等々。 すべてがリアルで演技と思えないほどでした。 とても良かったです。
[インターネット(邦画)] 8点(2020-08-01 12:43:19)
8.  予告犯 《ネタバレ》 
かなり面白かったです。 シンブンシは現代の必殺仕置き人かと思いきや、対象が小物でやることがしょぼい。 では、その真の目的は?というと、途中でわかるので、それで引っ張るミステリーでもない。 結局、泣かせるドラマでした。でも、それが悪いのではなく、とても良いドラマだと思います。 ヒョロが無邪気で純真だから、ゲイツたちに凄く共感できます。 ゲイツに「父親に会ったらどうしたい?」と聞かれてのヒョロの答え「お父ちゃんて言いたい」 「そんだけ?何で捨てたんだってぶん殴ってやればいいだろう」 「うーん、会って、お父ちゃんて言いたい」と飛び切りの笑顔。 ここ思い出すだけで涙が出ます。 配役は皆適役で良かったです。 ずっとニートで多分両親が亡くなって働かざるを得なくなったノビタ役の岳君、毎度芸達者。 関西弁で気のいい兄貴風のカンサイ、三浦良平。ピッタリです。 なんとクレジット、大トリだった荒川良々。メタボ役なのでお腹に綿巻いて小太りにしてたんですね。 ゲイツ役の生田斗真は、カッコ悪い格好しててもカッコ良かったです。 最後については、ゲイツには私も吉野の口調で「カッコつけてんじゃないわよ」と言いたい。 生きていればいいこともある、と言いたいです。 最後のメタボの涙にやられたので本編は7点だけど、この最後のシーンで1点追加です。
[映画館(邦画)] 8点(2015-08-16 22:44:12)
9.  ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション 《ネタバレ》 
ただただ、トム・クルーズという俳優に感嘆。 53歳で、あのアクション。凄い身体能力。 今回のヒロインのイルサ役の人も見事なアクションを披露してて、あちらの俳優の役作りは凄いです。 MIは1しか観てなかったです。スパイ大作戦は、チームワークやメンバーのキャラが好きだったのに、MIになったらトムの独り舞台になってたので興味が薄れました。 でも、今回とても評判がいいので観たら確かに良かったです。 アクションシーンはもちろん、ちゃんとチームワークで乗り切る話になってたし、悪役もキャラが立ってました。 顔がマジで怖い冷酷無比な感じが良く出てる人でした。 これから、前作も見てみようと思います。
[映画館(字幕)] 8点(2015-08-16 22:07:13)
10.  イコライザー 《ネタバレ》 
年を取ってもやっぱりデンゼル・ワシントンはかっこいいです。 こういう王道の、優しくて穏やかで知的だけど、実はめちゃ強くて悪は容赦なく叩きのめす、という役がはまってます。 そして、喜怒哀楽を雄弁に物語ることができる瞳。 目の動きによって、敵をやっつける時一瞬で状況把握する場面も良いのですが、 テリーに「途方に暮れた目をしている」と言われたときの、深い憂いをたたえた黒い瞳。 こんなに豊かに目だけで表現できるのがデンゼルの素晴らしさだと思います。 ストーリーは単純ですが、前半、ホームセンターの同僚に警備員になるための特訓をしてあげたことが、 後半助けになることなどの小ネタなども入ってるところも良かったです。 ロバートは、穏やかな余生を送るはずだったけど、今後は必殺仕置人になるんでしょうか。 ともかく面白かったです。
[DVD(字幕)] 8点(2015-05-04 11:40:21)
11.  ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 
ハン・ソロの若き日の物語。SWのスピンオフ。 フォースもジェダイも出てこないし、主役は全然ハリソン・フォードの若い頃には見えないけど(まるで似てない)こういう単純な冒険活劇はいいですね。 そもそもSWだって当初はそんな感じでした。  チューバッカとの出会い方は、ちょっと意外。 殺し合いから協力して脱出、その後早々と絆できたりして、もう少し二人の関係が熟していく過程が見たかったです。  後のランド将軍との出会い、ミレミアムファルコンを手に入れる経緯、最後シスが出てきたり、革命軍誕生の気配とか、SW見てる人にはなるほどねぇという始まりの物語が満載で面白かったです。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2021-07-02 00:46:16)
12.  マッドマックス 怒りのデス・ロード 《ネタバレ》 
シリーズの中で唯一、公開当時映画館で見ました。 そして今回久しぶりに見て、やっぱり面白かったです。 トム・ハーデイのマックスも悪くないし、今作の主役はフュリオサの方だと思うので、ちょうどいい絡み具合だと思います。  巻き込まれて結局手を貸して、多くの人に未来への道を与えた後去っていく、というマックスの物語がパワーアップしてます。 未来を担っていく女たち。 子どもだったり植物の種だったり、すべて女たちに託され、そこへ至る道を切り開く手伝いをするマックス。 カッコイイです。 そして、今作では、女たちもただ守られる側ではなく、戦う強い女たちなので痛快です。 シャーリーズ・セロンは、坊主頭で顔を汚してても綺麗。 でも美貌に甘んじないで、徹底して役作りをするところが凄いと思います。  印象深いのは、ニュークスです。 短い一生だけど、イモータン・ジョーの為に戦って死ぬことが幸せと信じ切ってる。 でも束の間だけど愛を知り、本当に守るべき者の為に死ぬ。 クレイジーのようで陽気だし頭も良く健気なニュークスをニコラス・ホルトが魅力的に演じてました。
[地上波(吹替)] 7点(2021-02-14 02:43:35)
13.  2ガンズ 《ネタバレ》 
こういうちょい悪で茶目っ気のあるデンゼル・ワシントンも良いです。 お互いを信用してないバディ物というのも面白かった。 でも、その信用してない関係が、最後は兄弟とも言える間柄になるのも良かったです。 最後の、麻薬捜査局、海軍情報部、CIA、マフィア勢揃いの銃撃戦は迫力あったけど、ボビーとマイケルだけ無傷というのは出来すぎのような。  二人の掛け合いも面白かったです。やられたらやり返すで、ボビーがマイケルを本当に撃ったのは笑いました。 かすり傷なのは同じですが、その後肩を貸してるところがバディになる前とは違いますね。  何も考えず気楽に見れる作品でした。
[地上波(吹替)] 7点(2021-02-14 02:07:04)
14.  借りぐらしのアリエッティ 《ネタバレ》 
小人の少女アリエッティと心臓の手術を控えて療養中の少年翔との出会いと別れ。 ただそれだけの物語だけど、二人がピュアだから心が洗われるような気持ちで見ていました。 神木君の声は優し気で誠実そうで、一見ひ弱だけど賢くて行動力もある翔にピッタリでした。 志田未来ちゃんの声も、意志が強くて真っ直ぐなアリエッティにハマってました。  借りぐらしの生活の描写が面白かったです。何でも自作出来そうだけど、砂糖やティッシュやビスケットは借りてくる。 まぁ、お手伝いのハルさんが言ったように、借りると言うか盗んではいるんですが、人間にとってはほんの微量なもので盗まれたうちに入らないので、それくらいいいかなという程度。 それにしても、本当に「借り」や外出は小人にとって命がけの大冒険。 人間だけでなく、小動物や鳥など外敵もいっぱい。 「君たちは絶滅危惧種だ」という翔に対して「私たちは滅んだりしない」と毅然と声を張るアリエッティ。  アリエッティは、危険ではない人間もいると知ったし、翔もアリエッティと出会ったことで生きる希望を持つ。 小人と人間だけど、心が通い合うことは出来る。 これは、例えば人種や性別や何か他の違いがあったとしても、絆は結べるということでもあるのでしょうか。 個人的には、二人が恋人同士になってもおかしくないと思うけど、この作品はそういうことも無く、人間に見られた一家は引越を余儀なくされるのみ。  ハルさんの行動も、何故そうしたのか、一家を捕まえたらどうしたかったのか分からないので、登場人物の中でただ一人の悪役としか思えないまま。 あの素晴らしドールハウスも、使ったのがキッチンだけじゃもったいない。 引越前に、あのドールハウスで皆でお別れパーティーとか、そういうの見たかったなと思いました。  淡々とし過ぎてて物足りないのは確かですが、奇麗な画とアリエッティが可愛いのと、神木君と志田ちゃんの声が良かったので見て良かったです。
[地上波(邦画)] 7点(2020-09-20 21:59:28)(良:2票)
15.  泥棒役者 《ネタバレ》 
前知識無く見たので、元は舞台というのも後で知りました。 確かに舞台なら、もっと面白かったかもしれないと思いました。  ワンシチュエーションの会話劇では、映画にしても「キサラギ」や「12人の優しい日本人」はとても面白かったです。 この作品も、決して面白くなかったわけではなく、鑑賞後もほのぼの暖かい気持ちになれます。  ただ、2時間がとても長く感じてしまいました。 勘違いすれ違いの会話のやり取りは、まぁまぁ楽しめたのですが、間の取り方やテンポがいまいちで。 舞台ならいいけど、映画なら観客の許容力に甘えないで、もう少し見ごたえのある演出にできなかったのかなと思いました。  丸山君の演技は初めて見ましたが、達者な脇役ぞろいの中で受けの演技としては良かったと思います。 でも、タイトルにもあるように「役者」として演技してるほどの演技ではありませんでした。 巻き込まれて相手の勘違いによって、その場しのぎをしているだけ。 もっと、途中からヤケクソで積極的に相手の勘違いに乗っかる感じを出せれば面白かったと思います。  やっぱり一番良かったのは市村正親。 どんな役でも、というか濃い役なら濃いほどキャラづくりが上手いです。 コミカルで可愛い部分と、はじめを叱る時や亡き妻との思い出を語る時のシリアスな部分の使い分けが見事。 はじめと前園の掛け合いが一番安心して見ていられました。  いろいろ残念な感じが残りましたが、見て損したとは思わなかったです。 「まだ終わってないニャー」も気に入りました。
[インターネット(邦画)] 7点(2020-08-04 20:51:22)(良:1票)
16.  羊の木 《ネタバレ》 
まず、過疎化対策と犯罪者更生プログラムの国家事業により、6人の元受刑者を町に受け入れるという設定が面白かったです。 受け入れ担当になった市役所職員を、錦戸亮が上手に演じてました。 優しくて押しに弱い真面目な公務員。でも杉山の「煙草買って来い」は断れるくらいの気概もあります。 ただ、ラストのシーンで、月末が本気で宮越を友達だと思ってるみたいな言動は、ちょっと違和感がありました。 彼は、甘くても人を信じる側の人間なので役柄は良いのですが、そう思えるほどの関係性が薄かったので、やや唐突に感じました。  他の役者陣にも不足はありません。皆、少しの出番でもきっちり自分の仕事をしていました。 のろろ様の言い伝えも面白いので、最後のオチもさほど荒唐無稽とは思いませんでした。 ただ、6人も必要だったのかというと、2時間ちょっとで描くには尺が足りずに各人のエピソードが不十分なので多すぎたと思います。6人が共謀して何かするわけでもないし。  あと、ギターとドラムの演奏がなってないです。 振りにしても、もう少しちゃんと練習して欲しかったです。  凄く面白いとか人に薦めたいとかではないけど、役者の演技もあり退屈せずに最後までじっくり見れました。
[インターネット(邦画)] 7点(2020-07-28 12:31:08)
17.  セブン・シスターズ 《ネタバレ》 
ノオミ・ラパスが7人を演じ分けてるのが見ごたえありました。 7人のキャラ付けが定型的なのがいまいちですが、これ、一人で演じてるんだなぁと思うと、やっぱり凄いなと思います。  あんな雑な情報共有で30年も同一人物として過ごせるわけがない、と白けて見てると面白くないので、姉妹の役割分担しての戦いぶり、次々にやられて減っていくところ、誰が裏切り者かなどに焦点を当てて見ると結構楽しめました。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-07-24 14:17:53)
18.  パラサイト 半地下の家族 《ネタバレ》 
私は鼻がいいので「匂い」というキーワードが刺さりました。 上辺は繕えても匂いはごまかせない。特に身体に染みついた匂いは。  そんな「匂い」と「上流」「下流」の物理的&心理的な高低差。 上流に入り込んで飯のタネにしようとしただけの半地下の家族は、さらに下の地下の住人により、束の間の優越感も安息感も打ち砕かれます。 もっと別の機会に知り合ったら、貧しいもの同士が結束できたのか、パラサイト仲間になれたのか。 ここでは、ただただお互いに墜ちるところまで墜ちていくだけなのが残酷でした。  豪雨で水没している町、半地下の家の中での便器から噴き出す汚水の描写は耐え難く思わず鼻と口を手で覆いました。 そこで蓋の上に座り、天井裏から煙草を取り出して吸う妹。 諦観のような達観のような表情。印象的なシーンでした。 彼女は、半地下の人生から早々に脱出してしまいます。 それが自分で望んだかどうかは別として。  半地下家族の絆は強く、無職でも甲斐性無でも父親の尊厳は保たれています。 それ故に精神的に追い詰められていく父親は、地下住人の強烈な匂いに顔を背けたパク氏を衝動的に刺します。 それまで、下流の町が水没したことすら知らず呑気にパーティをしたり、既に表情を無くしてる父親にインディアンの格好をさせたりするあたりから、不穏な雰囲気を醸し出していました。 無表情に見えて感情を押し殺して爆発寸前なのがわかるソン・ガンホ。巧いです。  父はこの下はもう無い地下の住人になり、息子は多分達成不可能と思われる計画を立てる。前半のコミカルな展開から怒涛のようにシリアス展開、そして虚無感が漂うラスト。ただ、あの強い母はきっと逞しく生きていくと思います。  見ごたえはあったのですが、今後トラウマで立ち直れないかもしれない上流家庭の幼い息子を思うと胸が痛みます。 上流家族に実質的な罪は無いので気の毒です。鈍感・無神経・無意識の罪の代償が大きすぎます。 後味悪いのが悪いのではないけど、たくさん死人を出さずに済ませる描き方もあったのではないかと思いました。
[DVD(字幕)] 7点(2020-07-24 13:56:30)(良:3票)
19.  オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主 《ネタバレ》 
主演のアントン・イェルチンは「新スタートレック」でしか知らなかったけど、 お亡くなりにならなければ、この作品もシリーズ化されたのではないかと思うと残念です。 ちょと変わった奇妙な、一見ひ弱そうに見えるけど腕っぷしも強いオッド・トーマスはまり役だと思います。  霊能者である彼は、死者の願いを叶えてあげたり、その能力を知る警察署長に捜査協力もする良い奴です。 人間の不幸や惨劇が大好きな悪霊が大量発生していることで、街に何か大変なことが起こるのを察して、それを防ぐために奔走するオッド。 怖いのは霊ではなく人間だというのは、国を問わず共通認識でしょうか。  恋人のストーミとのラブラブぶりは誰も入り込む余地はなく、二人がどれほど心からお互いを愛してるかが分かりすぎるので、尚更ラストが切ないです。 オッドと同様、薄々は感じてたけど認めたくなかったのに・・・  期待せずに見たら思った以上に面白かったです。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-07-08 00:48:27)
20.  ペコロスの母に会いに行く 《ネタバレ》 
何故雄一の妻のことは一切触れられてないのか、 竹中直人のハゲネタはいらないんじゃないかとか、 多少不満はありますが、ともかく、赤木春江さんの演技が素晴らしかったです。 徐々に進行していく認知症のお婆さんを、もう本当にそうなってるんじゃないかとしか思えないような演技でした。  寿命が延びるとともに認知症の人も増えるといわれているので、 人事と思わずに見たほうが良いと思う映画でした。
[DVD(邦画)] 7点(2020-07-07 17:44:10)(良:1票)
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