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プロフィール
コメント数 127
性別 男性
ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/23806/
年齢 41歳
自己紹介 多少の恥は承知の上で素直に書きます。

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21.  吼えろペン
マンガ家そのものを題材にした異常に濃いいギャグマンガ。吼えまくるマンガ家といい、熱さといい、身も蓋もない発言といい、なんだか『ゴーマニズム宣言』を思い出させる。リアルなエピソードも興味深いが、なんといっても素晴らしいのはギャグが普通に面白いことだ。十巻以降ややトーンダウンしたように感じられるが、新シリーズはさらに面白くなっている。古谷実やあずまきよひこのような冷静なタッチの日常系ギャグが人気の今、こうした迸るような熱さに満ちたギャグは、貴重だ。
8点(2008-05-05 02:46:29)
22.  謎の彼女X
今のところ女の子が何者でなにが起きているのかさっぱりわからない。でも面白いし、きっちり説明されてしまったらかえって興醒めしてしまうんだろう。よだれのネタは冷静に考えると気持ち悪いような気もするが、絵柄のおかげで毒気が抜かれている。日常を舞台にしていても、この人の作風だとなんとなく異世界の空気が漂っているのが面白い。妖気というほど怖くはないが、この世にはありえないおもちゃ箱をひっくり返したような変てこな雰囲気。著者の以前の作品はいたずらに題材や世界観に意匠を凝らして人物がはりぼてのように感じられることもあったけれど、これに関しては安心して読める。
7点(2008-04-29 19:18:04)
23.  3月のライオン
登場人物たちの仲良しこよしぶりは前作と同じだけど、今回はより悲惨で過酷な要素が前面に出てる感じ。棋士や数学者という仕事は論理的思考を極めようとする孤独な戦いでもあるから、ある意味アーティストに似たところがある。はぐちゃんの背負っていた苦痛をより鮮明な形で体現しているのが本作の零だと思う。一人で歩くことをどうしようもなくさだめられてしまった人間、というか。  まだまだ序盤の序盤、これからの展開を楽しみにしています。
8点(2008-04-24 21:20:27)
24.  僕の小規模な生活 《ネタバレ》 
なぜ語彙の少ない妻から出てくる罵倒が「バカ」でも「アホ」でもなく「クソブタ」なのかが非常に気になるところ。これを読んで以来、気に入らないやつがいると「あのクソブタが」と影で毒づく癖がついた。  しかしキャラクター的には、妻も面白いけど作者もかなりのつわものだと思われる。バイトが長続きせず普通にばっくれるわ、意味もなくバンド活動を始めるわ、人としてやばい雰囲気がぷんぷん匂う。たぶん作者にほとんどの責任があるのであろう、編集部との生々しい軋轢の記録は相当面白い。土壇場で責任放棄しようとするところとか、ひどすぎる。半分フィクションであってほしいと願うぐらい、ひどい。  作者の鬱陶しさが、妻の可愛さと怖さと足の太さによって、ちょうどいい具合に中和されている。個人的には吾妻ひでおのアル中ノンフィクションよりもこっちのだめノンフィクションの方が好きだ。
8点(2008-04-23 01:38:54)
25.  ハチワンダイバー
エキセントリックなキャラクター、異常に字の大きい台詞や線の太い独特の絵柄に、暴力的なまでのエネルギーが漲っていて、圧倒させられる。  将棋を題材にしたものは他にもあるけれど、普通の棋界とは別物のアンダーグラウンドを舞台に選んだのが大正解。ギャンブルの要素を含むのもあってか非常にあくが強く、純粋に頭脳戦のはずなのに超異色の格闘マンガといった趣きがある。ホームレスのところで勉強する下りなんか、昔ながらのマンガにある修行シーンの頭脳バージョンともいえる。  某ランキングで1位を獲得していたのをきっかけに読んでみた……が。面白いけど、ダントツ1位というのはよくわからない、かも。
7点(2008-04-23 01:32:31)
26.  I"s
絵は文句なしに上手い。とくに女性の体の一部に関しては業界一、むしろ作者はどこかしら心を病んでるんじゃないの? と心配してしまうくらいに上手い。そこはまったく否定できない。  ただ、こういった主役の男がこれといった必然性もないのに美少女にモテる感じのマンガは昔から苦手。そうした系統の作品にしてはまだ現実味があって話もしっかりしている方だとは思うけれども、やはり受け付けない。
4点(2008-04-23 01:31:18)
27.  To LOVEる -とらぶる-
まあ、こういうマンガは男子小学生のリビドーに火を点けることができた時点である意味満点なんじゃないかと思う。ジャンプをめくってここを開き、(うわー……)と引いてしまうぐらいえげつないこともしばしば。本誌ではぼかしてコミックでは描き込むって……それ別に自主規制になってないんじゃ……?? 少年ジャンプにおける別に広げなくてもいい裾野を広げている、ある意味開拓者的存在です。ある意味。
3点(2008-04-23 01:24:47)
28.  おやすみプンプン
今さらながら漫画という表現の奥深さを思い知らされた。一見して超シュールな世界観でありながら、突き刺さるようなリアリティがある。とくに2巻、もはや切ないという言葉で語り尽くせる次元じゃない……。  まだまだ序盤のようですが、完全にノックアウトされました。
10点(2008-04-20 13:08:46)
29.  ソラニン
しっかりした絵と圧倒的な表現力が鮮烈だった。二人の主人公が共感できそうでできなくてイライラしたけれど、このリアリティと胸が苦しいほどの切迫感は青春ものとして稀に見る出来だと思う。
8点(2008-04-20 13:00:09)
30.  カズン cousin 《ネタバレ》 
いくえみさんの他の作品に比べると切実さに欠ける分、いくぶん読み応えが弱い気もする。  ただ、さえない女の子が発奮して変身するというところまではありふれているものの、そのあとも容易く幸せになれるわけではない、というリアルさが珍しい。頑張って自分を変えてからが実は最大の試練である、という。主人公のたるんだ裸をさらっと絵にしてしまう筆が、シビアだなあと思う。  そんな作品中、体重がリバウンドして戻ってしまったときの「経験があるんだからまるっきり元通りにはならない」、という励ましの言葉がいちばん力のある台詞じゃないだろうか。  等身大の主人公の成長を通して読者にエールを送る一方で、単純に読者の願望を満たして、甘やかすだけの作品には終わっていない。少女漫画の世界にはこうした描き手がもっともっと必要だろうと思う。
7点(2008-04-15 16:04:13)
31.  百鬼夜行抄 《ネタバレ》 
ほぼ一話完結で、毎回毎回入り組んだプロットを組み上げているのがすごい。マンガなのに叙述トリックまで取り入れているという巧みさ。幻想ホラー風味ではあるけれど、個人的には恐怖のツボが合わない感じなので純粋にミステリとして楽しんでます。凛とした風情の画もなかなか。作者の浮世離れを反映してか、現代を舞台にしているのになぜか全然そんな気がしないという独特の空気感が面白い。
8点(2008-04-14 13:44:53)
32.  ブラックブレイン
知る人ぞ知る怪作。どこからこういった変態アイディアが浮かんでくるのか? なんでまたそれを作品として形にしようなんて血迷った決断をしたのか?? 異様に素人くさい絵柄のため、グロ描写の衝撃はかえっていい意味で半減しているが、エロい場面の効果は悪い意味で半減している。毎回毎回敵キャラの設定が秀逸(というか、なんというか)で、個人的には過激フェミニズム団体の敵が大好きだった。意外にもストーリーの骨子は普通の娯楽作なので、ある程度感覚のチャンネルを切り替えることができれば普通に面白いかもしれない。十年位前に一度読んだきりだけど忘れ難い、というか忘れたくても忘れようがない強烈なインパクトがあった。
7点(2008-04-14 13:12:03)
33.  おひっこし
普通に面白かった。大学生活のぬるま湯的な空気が上手く表現されている。遠藤浩輝の青春ものの短篇なんかとは違って、肩の力がいい具合に抜けているのが◎
8点(2008-04-13 09:42:12)
34.  あずまんが大王
古本屋で久しぶりに立ち読みしたら新鮮味がなくなっていてちょっと驚いた。作品自体が古びたのもあるかもしれないが、後続作品に与えた影響があまりにも大きかったせいだと思う。今みると絵柄にもちょい抵抗を感じる。  今評価すると6点だけど、当時楽しんだ分を考えると8点付けてもいいような気もするので間を取っておきます。昔はすごく斬新だったんだけどなあ。
7点(2008-04-12 23:19:58)
35.  彼岸島 《ネタバレ》 
絵、下手。人体がリアルじゃない画でグロ描写されても、なんかなー、微妙なんだよなー。しかも途中からバトルものになってきて、真面目に読めなくなった。嫌いではないけれど、なんとも言い難い。とりあえず続きを読む気は失せた。
4点(2008-04-12 23:08:08)
36.  HUNTER×HUNTER
ありふれた少年コミックの多くが、戦闘の駆け引きがやや複雑なだけでストーリーそのものはひどく単調であるのに比べ、極めて入念にプロットが練りこまれている。その上戦闘描写も極めて複雑、かつスリリングだ。「念」という概念や、「GI」というゲームのルールの作り込みようにはほとんど偏執的な情熱が感じられる。主人公達の成長もさまざまな伏線が張られているだけに楽しみで、とくに純粋さゆえの危うさも感じさせるゴンがどう変わっていくのかが気になるところ。  ところで、休載について苦言を呈されることが多いようだけれども、個人的には別にかまわないと思う。冨樫信者ってわけじゃないけど、じっくり仕事をするだけ作品の質が上がるなら好きなだけ休んでほしい、というのが本当の気持ちだ。そもそも週刊連載自体が異常に過酷なわけで、編集部が冨樫を甘やかしているというよりは、これまでの漫画業界全体が厳しすぎたように感じる。才能を使い捨てるようなやり方を少しでも改めて、力のある作家を大切に見守るようになったのなら、むしろいいことだと思う。   〈追記〉それにこの作品の場合、たまにしか読めないことが逆に評価を吊り上げているような気がする。若くして夭折したアーティストが熱烈に支持されるのにも似て、連載が飛び飛びになることでじらされて、面白さが三割増しして感じられるんじゃないだろうか。「冨樫は天才」とよくいわれるけれども、他にもそう呼べる漫画家はいないわけではないと思う。
8点(2008-04-12 23:00:35)
37.  こちら葛飾区亀有公園前派出所
昔のほうが面白かったという意見に賛成です。ギャグに限った話ではなく、たまにやる回想編の人情ドラマも、昔のものに比べると格段に質が劣っているのはなんでだろう? めちゃくちゃうすっぺらい話で強引に感動を仕立てられてもなあ……。一話一話が大味で、粗くなってしまった。それでもときどき面白いのはすごいと思うけど、もうちょっとなんとかならないものかと思う。
7点(2008-02-01 02:00:17)
38.  め組の大吾
どこに行っても何かしらの災害に遭遇するご都合主義ぶりにちょっと笑ってしまうけど、題材の目新しさには目を見張った。でも同じ天才を主役にした作品でも『昴』とかに比べると主人公のキャラクターがいまいち、説得力を持っていなかった。レスキューの天才ゆえに抱えるジレンマも語られるんだけど、これまた微妙。わかり難く、感動しにくい。そこらのアクション映画でも敵わない救出シーンの迫力はすごかった。けれども人間ドラマとしては、正直たいして印象に残っていない。
6点(2008-02-01 01:26:55)
39.  るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-
これも自分としては幽白に並んで青春の一作という感じがする。  明治時代の日本を舞台にして史実を織り込んで展開する割には、「なわけねーだろ」と突っ込みたくなるめちゃくちゃ荒唐無稽なネタが多く、またどうでもいいところでいちいち足踏みする展開のまだるっこしさも手伝い、読み進めるにつれてだんだん白けてしまった。しかしキャラクター造型の上手さや、作品のクオリティが安定していたことは否定できない。  とくに面白いのは主役の緋村剣心のほとんど二重人格的なキャラクターで、普段はとぼけているのが戦いとなると別人のように酷薄な雰囲気になる。目立った変化は眼光ぐらいなのだが、まるで変身ヒーローのように印象ががらりと変わるのだ。個人的には『ドラゴンボール』のスーパーサイヤ人に負けないくらい印象深い演出である。
7点(2008-01-19 01:24:36)
40.  刑務所の中
映画版は刑務所生活をそのまま映しただけと批判されていたけど、これは花輪和一の偏執的な漫画で描かれるから面白いのであって、普通に実写映画にしたら退屈になって当然だ。この人の画は綿密で上手いんだけれど、なんてことのない無機物にまでどことなく生命感が通っていて、ちょっと気持ち悪くて、面白い。基本的にリアルな画風なのに、ところどころそのリアルな画風のまま比喩的な表現が入る。刑務所の現実をそのまま描いているんじゃなくて、花輪和一といういわば主観の変電機を通して組み替えられた、もう一つの世界を読んでいるからこそ楽しいのだ。  見沢知廉の『囚人狂時代』というやはり獄中生活を元にした面白い手記があるが、あちらの場合は刑務所内のとくに面白いエピソードがふんだんに盛り込まれているのに対して、こちらは丹念に刑務所の日常生活を拾い上げていく。衣食住に関しては案外快適そうだが、トイレに行くにも手を上げて番号を叫ばなければならない煩わしさや、大の大人が甘いものを渇望してあえぐ描写を見るにつけ、やっぱり絶対こんなとこには入りたくないなあと思わされる。画風に拒絶反応さえ起きなければ、なかなかに興味深い読み物だ。
7点(2008-01-12 03:20:19)(良:1票)
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