681. スリーデイズ
試行錯誤の末決行した脱獄の成否、妻が罪を犯したか否か。相乗効果で見応えのある作品でした。 [DVD(字幕)] 7点(2012-12-19 22:03:30) |
682. ハロルドとモード 少年は虹を渡る
《ネタバレ》 我が子をペット扱いする母の言動。絶望と寂しさを感じまいとロボットと化したハロルド。破天荒なモードによって生気が蘇ってゆく過程を半ば呆れながら観ていましたが、彼女の腕に彫られた数字にハッとさせられました。単なる変人ではなかったのです。彼女の幕引きの仕方に考えさせられました。 [DVD(字幕)] 7点(2012-09-30 18:57:21) |
683. コンテイジョン
医化学対ウイルス、文明対ウイルス、人の心対ウイルス。豪華俳優陣でありながら抑えた演出で色々な恐ろしさに現実味を感じました。我が身並びに我が一族可愛さに猿に先祖返りする暴徒どもを目にし、活躍は出来ずともせめて猿にはならず人間の誇りを放り出さない自身でありたいと思いました。ずっと喉にひっかかっていた魚の小骨が取れたかのようなラストが秀逸です。 [DVD(字幕)] 7点(2012-06-14 23:12:48)(良:2票) |
684. アフリカの女王
全編殆ど二人芝居の冒険物語。向こう見ずで頑固ながらもふと気弱な一面を見せるロージー、彼女に呆れつつも知識と知恵と腕力でもって彼女を守るチャーリー。共に垢抜けないものの、その心模様が実に見応えがあり、男らしさ、女らしさを示してくれる姿に最後まで釘付け状態でした。敵方が貧弱なのが玉に瑕ですが、ラストは爽快感がありました。 [DVD(字幕)] 7点(2012-05-06 23:55:53) |
685. わが谷は緑なりき
《ネタバレ》 「一家の頭である父と心臓である母」言葉通りの二人に敬服します。主人公のラストの台詞「我が谷は緑だった」に凝縮される成長記にいろいろな事を考えさせられました。 [DVD(字幕)] 7点(2012-03-12 22:51:09) |
686. 依頼人(1994)
《ネタバレ》 共に世間の仕組みに勝てない依頼人と弁護士。勝ち目のない戦いに挑む姿は見応えがありました。酷薄な検事は敵に相応しかったものの、その部下たちやマフィアの面々が間が抜けていて緊迫感が削がれたのがいけません。万事めでたく終わり、後味が良いと言えば良いのですが、あまりにもサクサクと事が進んだのに物足りなさを覚えました。 [DVD(字幕)] 7点(2012-03-11 03:07:49) |
687. バッド・ルーテナント
《ネタバレ》 腰痛持ちになったり、証拠保管室に左遷になったり、不条理を味わうも姑息に立ち回り続ける素行不良の警部補。それなのに都合良く窮地を脱し警部に昇進する不条理を見る者は味わわされます。ただ、悪徳でも同僚刑事の持つ陰湿さがないので嫌悪感がそれほど募りませんでした。度々登場する爬虫類のシュールな画は監督の面目躍如でしょうか。 [DVD(字幕)] 7点(2012-01-14 01:07:47) |
688. ロング・グッドバイ
原作未読。思いを振りかざさず、思いは左右されず、思いはぶれず。エリオット・グールド演ずるマーロウが探偵としての矜持を魅せてくれます。一癖も二癖もある登場人物達が物語の味わいを深めております。 [DVD(字幕)] 7点(2012-01-05 02:28:50) |
689. スラムドッグ$ミリオネア
正視に耐えない環境の中の子供達。知恵を頼りに生き抜いて行く躍動感溢れる姿に目を見張ります。後半に進むにしたがって彼等の輝きが薄れていったのが残念です。 [DVD(字幕)] 7点(2011-08-11 23:21:25) |
690. ライアー ライアー
頑張りすぎるジム・キャリーは見ていてしんどいものがありました。もっとも、それは1%のキラリと光るヒューマンさを引き立たせるためのものかもしれません。愛らしい子役も作品を引き立たせておりました。 [DVD(字幕)] 7点(2011-07-29 23:55:10) |
691. ハリーとトント
大切な者との別れを重ねながら寿命が尽きるまで生きるハリーの佇まい。その静かさと遠くまで歩む距離が比例しているように思えます。子供達との関係に羨望を覚えました。 [DVD(字幕)] 7点(2010-08-20 00:29:57) |
692. 白熱(1949)
従来の手のつけられない凶暴さにマザコンと病気持ちの要素が加わりギャグニーのオーラが全開。彼をも凌ぐ性悪な母親と嫁の存在が作品を引き立たせています。対する司直も潜入捜査官を始めとする理詰めな面々で、追い詰めてゆくまでのテンポと切れの良い展開には惹き込まれました。なので、そこからクライマックスまでの攻防で、足掻くギャグニーと嫁、捜査官との絡みでもうひと捻りが足りない点が何とも惜しいところです。 [DVD(字幕)] 7点(2010-08-12 14:16:40) |
693. 恋愛小説家
傷つく事への臆病な自身を守るため、攻撃は最大の防御とばかりに毒舌を吐いてしまう。厚い人情を持ち合わせていながら悲しいまでの不器用な小説家。難しい役を演じるニコルソンが名優ぶりを見せ付けてくれます。ヤマアラシのジレンマのような恋愛模様は実に見応えがありました。 [DVD(字幕)] 7点(2010-08-12 01:44:45)(良:1票) |
694. 我が道を往く
物静かで飄々としたオマリー神父は一陣の涼風の様でした。道徳心、弱き者に対する思い遣り、年長者に対する敬意と優しさ。これらは世代を超えて普遍的なものであるべしと、しみじみとした気持ちにさせられます。フィッツギボン神父が実に味わい深く、オマリー神父の存在を引き立てておりました。 [DVD(字幕)] 7点(2010-08-02 18:50:46) |
695. ヘアスプレー(2007)
《ネタバレ》 タイトルから美容室を舞台にした作品だと想像していたのですが。嬉しい部類の予想外れの作品です。男のような顔だと思っていた母がトラボルタであった事を本サイトで知り仰天し、改めて夫婦のダンスシーンを思い浮かべている次第です。テーマ、ストーリー、歌と踊り、それぞれが程よく溶け合った、なかなかの出来栄えです。自分を嫌わないトレーシーの笑顔が魅力的で印象に残ります。【追記】クリストファー・ウォーケン目当てで再見しました。時折笑みを浮かべて歌って踊る姿、ミシェル・ファイファーをあしらう様子に酸いも甘いも噛み分けた好々爺ぶりが滲み出ておりました。 [DVD(字幕)] 7点(2010-08-02 00:49:57) |
696. ディアボロス/悪魔の扉
パチーノの一人舞台場面ありきの作品。何度観たか分からないこのシーンのはじけっぷり、イカレっぷりはパチーノ名場面集のひとつでサイコーです。マネキンに見えてしまうキアヌ・リーブスも忘れられません。その他はあらかた忘れてしまいましたが・・・ [ビデオ(字幕)] 7点(2010-04-10 23:08:12) |
697. ロッキー
ロッキーのように成功出来るかどうかはともかく、幾つになってもどんな境遇の中にあっても、自分の人生は自分で切り開いていこうとしなければ、と思わされる映画史に残るテーマ曲です。 [地上波(吹替)] 7点(2010-04-10 03:25:15) |
698. シンドラーのリスト
7,8年前の年明け早々の深夜に一人で観ました。子供がトイレに逃げ込んだら子供で満員状態、その中の一人が「出て行け」と言うシーンに泣きそうになりました。このシーンのために以降一度も本作は観ていません。所長を始めとするナチスの行為。平時ならごく普通の精神の持ち主が戦争という状況ではどんなことでも何とも思わずにやってのける事を、数ある戦争ものの中でもイヤというほど見せ付けます。そのような皆を狂わせる戦争の空間に於いて、聖人君子でないシンドラーが自らの立場で精一杯自らの意志を通した事に千金の重みを感じるのです。 [ビデオ(字幕)] 7点(2009-11-20 02:21:08) |
699. ガラスの動物園(1987)
登場人物4人が織り成す密室劇。舞台を覆い尽くす何とも言えぬ重苦しい雰囲気が本当に辛かった。元凶のアマンダ。子供の幸せを一心に願いつつ自身の価値観以外は一切受け付けない、その言動に省みさせられるものがありました。親元を巣立つ動物のような親子の在り方がローラにとっての幸せであった気がします。 [ビデオ(字幕)] 7点(2009-11-14 01:45:19) |
700. ザ・ヤクザ(1974)
健さんの相手役にロバート・ミッチャムをもってきたキャスティングが絶妙。全編に亘り二人が醸し出す「不器用さ」に何とも言えない味わいを感じるのです。唯一の不満は、賭場への殴り込み。片手にショットガン、片手に拳銃のミッチャムの姿にクラクラ~ッときたのに、長ドスの健さんの活躍ばかりが目だった点です。別れ際にタラップ上でお辞儀をするミッチャムに、これはアメリカ人には解るまいと中学生の私が思った作品です。 [地上波(吹替)] 7点(2009-11-12 00:22:54) |