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墨石亜乱さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 160
性別 男性
年齢 60歳
自己紹介 メインストリームでは無いが映像プランナー/ディレクターを生業としています。
映画を観たのは小・中学時代がテレビの吹替えで。高校・大学時代は映画館で年間300本ほど…好きな作品はリピート鑑賞。ニューシネマより王道の娯楽作品を好みます。
吹替えの演技で好きになった映画も多数。広川太一郎、羽佐間道夫、大塚周夫、中村正、若山弦蔵、石丸博也は個人的に人間国宝に認定したい。

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61.  ヘレディタリー 継承 《ネタバレ》 
『オーメン (1976)』黙示録ホラー 『スリー・ビルボード (2017)』アカデミー賞を獲った暴走する母性 『ロード・オブ・セイラム (2012)』静かなる精神汚染  『へレディタリー 継承』は文字通り、過去作品の要素を上手く“継承”している現代的ホラーだと感じた。 『ロード・オブ・セイラム』でロブ・ゾンビが試み、だが成功しなかった “静かに侵食する見えざる恐怖” 演出。 その恐怖を、俺ならこう撮ると言わんばかりに、アリ・アスター監督は見事なフィルムに仕上げている。
[映画館(字幕)] 7点(2018-12-15 23:28:50)
62.  ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 《ネタバレ》 
意外にレビューが少ないですね。 【勝手な解釈&ネタバレ御免】の感想です。  今回はハリーポッターとは根本的に違う「大人向けの物語」でした。 ジョニー・デップ演じる闇の魔法使い、グリンデルバルドが語る「絶対的能力主義による世界の改変」は、当然ヒトラーが国民に語った理想論と同じで、 史実である英国と極東の悲劇(※)を、来るべき未来の惨劇として予言するシーンは悪魔的でゾッとします。(※一応ネタバレ回避です)  以下は私見で、的外れな解釈かも知れません。 ハリーポッター・シリーズは、著者J.K.ローリングのプライベートを反映した、家族・師・友・成長の物語だと思いますが そのプリクエル(前史)であるファンタスティックビーストの本質は、過去を舞台としつつ《現在の社会》を投影した物語だと思います。  今の世界は、一度は雪解けした東西が時を経て、お互いの同盟を再拡大し、新たな二極化が進んでいます。 強烈なリーダーの影響下で、アジアでは昨日の敵同士が友となり、中東ではその逆が起きている。 それぞれが「秩序ある安定」と「自由への変革」の2つの正義を掲げて対立し、皆が選択を迫られ その結果、「絆(きずな)の再編)が行われる。  このプロットには既視感が。これは『X-MEN』シリーズとまったく同じテーマを魔法世界に置き換えた話じゃないのか。 魔法使い(能力を持つ者)と持たざる者(ノー・マジ)のパワーバランスをめぐる、魔法使い同士の対立。 ダンブルドアとグリンデルバルドの関係は、チャールズ(プロフェッサーX)とエリック(マグニートー)そのもの。 二人が奪い合うクリーデンスは、強大な力を秘めた諸刃の剣 ジーン・グレイと重なる。 さらに、魔法使い以外の半人半獣キャラが登場するのも、ミュータントの多様性を思わせる。  今後、物語がどう展開し世界がどう変わるのか?(または、変わらないのか?) それはローリング女史の作家性が左右するところですが、 気持ちとしては X-MENとは違う道、 “壊れた愛が修復” され “希望にあふれる” 結末が来て欲しい。
[映画館(吹替)] 7点(2018-12-03 06:08:06)
63.  恐怖の報酬(1977)
旧世代の怪物 現代に現る・・・ 1977年。映画界の節目にあって、SWというハイスピード娯楽作品の嵐に呑まれ、ズタズタにされ葬り去られた、正に “旧世代の怪物” 的作品。 表現手法的に古い部分もあり手放しに絶賛は出来ないが、蘇ったその姿は『地獄の往て帰りし物語』とでも言うべき凄みのある映画だった。‬
[映画館(字幕)] 7点(2018-11-29 05:53:37)
64.  遊星からの物体X ファーストコンタクト 《ネタバレ》 
個人的には好き。 80〜90年代に無数の “劣化続編映画” を観て来たからかも。  『ファーストコンタクト』は、カーペンター版の前日譚。 可能な限り前作との地続き感をだそうと努力し、概ね成功している。 もちろん、物体=ザ・シングの表現にはVFX=CGIを使用しているが 設定を覆すほどの斬新な表現や、変更は加えていない。 映画のテンポさえ30年前のそのままである。  それを「古臭い」と言わば言え、それが目標なのだから。 何も加えず、何も引かない。 ゴール地点も決まっているが楽しかった。  1982年の伝説の名作に《つながる》物語という意味において あの、低いBGMが聞こえた瞬間・・・ 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』に先んじて 世界が《見事につながった》とゾクッとした。  スター・ウォーズと言えば 本作で最後まで活躍するサム・カーターを演じた ジョエル・エドガートン。 彼は「クローンの攻撃」と「シスの復讐」の2作で オーウェン・ラーズを演じていましたね!
[DVD(吹替)] 7点(2018-11-08 16:10:37)(良:1票)
65.  ブリグズビー・ベア
『カメラを止めるな!』とは全然違うが これもまた “ make a movie, make a life.” の物語・・・  新鮮さを損なわないよう、予備知識は最小限で ・[非常に特殊な環境]で育った青年が主人公 ・ブリグズビー・ベアは [彼のヒーロー] ・[スターウォーズ]のルーク役マーク・ハミルも出演 ・サンダンス映画祭で注目された[インディーズ作品] それで十分。  派手なメジャー作品とは、ひと味違う・・ 心をくすぐられ、最後じわっと癒される映画です。
[ブルーレイ(吹替)] 7点(2018-10-10 16:19:55)
66.  MEG ザ・モンスター 《ネタバレ》 
人食ザメパニックは粗製乱造されて、トンデモ化し、そこがウケるというのが現状かと。 本作は、真向勝負の王道をいくパニック映画。  確かにサイズでは『ジョーズ』を遥かに超える大作(笑 中華資本を導入したVFX映像はスケール感があり、映画館で見るべき巨大感がある。  ただ、『ジョーズ』をはじめ、手本にした映画そのまんまのシーンは・・・ 王道な展開も、意外性に欠ける点で少々もの足りない。 それは過激なシーンが無いことにも言えていて、全年齢対象の映倫G指定が足カセになったか。  正直、人食いザメ映画と言うより「古代生物が現代に蘇ったら?」という 某シリーズと同じ大衆受けを狙ったアドベンチャー映画と呼ぶべきではないかな。 それならば・・・ 未開の深海探査や、一人乗り小型水中高速メカ対古代の巨大モンスターとして お気楽に楽しめる映画でイイんじゃないかな。  個人的に、メカが活躍したので6点+1点サービス(笑  【追記】 海洋ステーションのスポンサー役のレイン・ウィルソンって どこかで見た顔だと思ったら、 MCUを追放された、ジェームズ・ガン監督『スーパー!』主役のオッサンじゃないか!
[映画館(字幕)] 7点(2018-09-08 23:01:51)
67.  ジュラシック・ワールド/炎の王国
グルメのように深い味わいを愉しむディナーというより、気軽に入って腹一杯食べて美味しかった〜!て満足する大衆食堂。そんな、大衆食堂の定番スペシャルランチみたいな映画だった。 毎回毎回もの凄い予算をかけて作ってくれるスタジオには「今回も面白かったっス!次も観ます!」としか言えません。  この20〜30年で、映画の娯楽性が急速にレベルアップした。観る側にとって、今は最高の時代だと思う。 だからこそ、美味いものを食べ過ぎて口が肥えてはいないか?単純に腹を満たされる喜びを忘れてはいないか? もしそうなら、それはチョットもったいない映画の見方だと思う。
[映画館(吹替)] 7点(2018-07-24 17:42:56)(良:1票)
68.  ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 
初日の午後、遥か彼方の銀河系へ.... いや映画館へ そこで観たのは、若きパイロットと宇宙のゴロツキども(裏稼業の者たち)の出会い。そしてヤバい仕事が思わぬ方へ展開し星から星への冒険が始まる! STAR WARSのスピン・オフ第2弾は、正史よりも遥かに第1作『新たなる希望』に近いクリフハンガーアクションだった。  ハンは、パイロットを夢みて故郷を旅立つが、若気の至りで順風満帆とはいかず、物語はスリリングなスラロームにように一転二転する。 画面にはSFガジェットや個性的なキャラクターがあふれていて、飽きることがない。 この異世界冒険譚にリアリティーを与えているのは、骨太の脚本。そして西部劇調のクラシックな演出スタイルに違いない!  思えば 40年前も同じように、実在しそうな異世界をスクリーンで目の当たりにし、SF世界に引き込まれたように思う。 残念ながらエピソード8は、ストーリーも、ユーモアも、映像も、押し付けがましく強引だった。 それは新時代のSTAR WARSを目指したチャレンジかも知れないが、この『ハン・ソロ』の心地よさを考えると、やはりSTAR WARSとは似て否なるものだったと言わざるを得ない。  脚本のカスダン親子は、ハンの出発点を【パイロットを夢見て故郷を旅立つ一人の青年】として、ルークと同じように描いている。 『新たなる希望』でハンは、何だかんだ文句を言いながらもルークを助けに戦場へ帰って来るが、その理由と今回のハンの過去がリンクしていて、さすが!だと思った。  STAR WARSの世界で正しい選択をする者は、必ず【他人の中に自分の別の姿を見る】。ハンは仲間と信じたベケットに裏切られて裏社会の人生を歩んで来た。もしベケットのように自分もルークを裏切ったならルークは死ぬ。俺はベケットのようにはならない! ルークもまた、ベイダーを見てダークサイドへの転落を踏みとどまる。父のようにはならないと・・・
[映画館(吹替)] 7点(2018-07-02 16:48:44)
69.  ランペイジ 巨獣大乱闘 《ネタバレ》 
ジョージ!ラルフ!リジー!そしてドゥエイン!三大怪獣+1の大暴れっぷりが楽しい。  東宝チャンピオンまつり名物、ゴジラの露払い的な暴竜怪獣Aも、人間が相手なら超強いんだろうなと〝両棲爬王リジー〟を見て思った。 両棲爬王とは、パンフレット掲載の各巨獣のイラスト図解(画:中村淳一、解説:木川明彦)によるワニの巨大進化獣リジーのニックネーム。ゴリラのジョージは豪腕猿獣。狼のラルフは滑空餓狼。 もちろん大伴昌司の『怪獣ウルトラ図鑑』イラスト図解のパロディ。  【余談】 左胸を貫かれたら普通は死ぬと思いますよね、心臓があるから。 でも、実際はほとんどの動物の心臓は胸の真ん中にある。 実は人間もほぼ中央にあるんです・・何のことかって?さぁ〜 笑
[映画館(字幕)] 7点(2018-05-26 18:36:59)(笑:2票)
70.  アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー 《ネタバレ》 
サノス自らが語る行動理論について。  一理あるようにも思える理屈で、このヴィラン(悪役)に共感する人も多いと思います。ですが、よく考えると・・・惑星単位の話ならともかく、物語の舞台は広大な宇宙。  そもそも生命は、惑星に生まれ、淘汰し合い、より強い種が繁栄する。やがて数が増え、限られた糧(かて)を争って同種間で生存をかけた争いになる。それは「生き残る努力」=「先へ進むための選抜戦」です。 「常に進化し続ける世代交代」の結果、生命は残り一歩先に進む。やがて、限られた世界(惑星という縛り)から自らを解放し、生存領域を広げる可能性を得るのです。  サノスの理論は、「生命の総数を定期的に半減させ、常に資源との調和を保つ」→「無益な争いを無くす」というもの。 一見、平和主義のようなこの理論は、生命がその強さを維持する仕組み=「強いものから多様な子孫が生まれ、そこから環境の変化に対応した強い次世代が残ることで種の衰退を防ぐ」機能を奪ってしまう。  まさに『絶滅理論』に他ならない。まったく間違っていますね。 そもそも、MCUでは既に多元宇宙が描かれていて、宇宙を有限視していること自体、サノスは狭い視野で世界を見ていますね。  気になるのは次回作。 個人の予想では、「アベンジャーズにとっての【戦い】とは、何なのか?」がテーマだと思います。それは「アメリカの精神:自由の守護」という大儀を失った《キャプテン・アメリカ》が、ずっと抱えてきた自己矛盾的テーマでもある訳です。 その問いに何らかの結論が得られ、キャプテンの物語とともに、第一世代アベンジャーズの物語も完結する・・・そう予想します。楽しみです。
[映画館(吹替)] 7点(2018-05-06 22:50:38)
71.  トランスフォーマー/最後の騎士王 《ネタバレ》 
まともに批評するのが馬鹿馬鹿しいほどの、唯我独尊!玩具系ロボットSFシリーズ!(誉め)  いや、実は「ダークサイドムーン」あたりで正直疲れてしまった。 同じ場所で延々と目が追いつかないアクションを展開されて、ゴメンナサイ!もう観ませ~ん。以来ずっと敬遠していたトランスフォーマーでした・・・が、気まぐれで観た新作は、あれれ?面白い。  個人的に好きなネタが次から次へ。『エクスカリバー』『インディー・ジョーンズ』『タイタニック』『インディペンデンス・デイ』まるで、80~90年代 映画のオモチャ箱の様相。 単調になりがちな金属ロボットアクションも戦車にサブマリンにマットジャ・・・いやオスプレイ。新旧ガジェットで変化をつけて、更に C-●P●のごときオシャベリ執事ロボまで(●2-●2似もいたし)・・・よし!わかった!コレはつまりこう言うことだ!金田一くん  〝なにも考えるな・・・感じろ!ただ楽しめ!〟  一方、ハリウッドでは・・・(マイケル)ベイ卿よ、逃れられぬぞ。これは貴公の運命!破壊の限りを尽せ!どこまでも! by ダース・ピルバーグ
[ブルーレイ(吹替)] 7点(2018-03-30 20:56:14)
72.  レゴバットマン ザ・ムービー
LEGO映画の1本ではあるけど、スタンスに迷いがなくDC映画の中でエンターテイメントとしての完成度は今のところ一番なんじゃないかな。 ファンじゃなくても楽しめるし、ファンなら無数の小ネタに愛を感じるはず。
[ブルーレイ(吹替)] 7点(2018-03-20 18:16:06)
73.  エメラルド・フォレスト 《ネタバレ》 
親子の絆と自然の尊さを、美しいジャングルを舞台に描いた冒険譚!  冒頭、《事実を元にした物語である》とのテロップが出る。 その事件とは 1962年。ブラジルのヤバリ川でキャンプしていたペルー人親子が原住民に襲われ10歳の息子が行方不明になった。その10年後 同じ川の上流で伐採作業中の父親が偶然インディオの若い酋長と出くわす。それがずっと探していた自分の息子だと気づき、一緒に帰ろうと説得する父に息子は、仲間を置いては行けない。と言ってジャングルに消えたという。  映画も前半は、消息不明の息子を探す父親の執念の探索と再会が描かれている。 実際のジャングルで撮影された部族の描写は、美しく神秘的で癒される。 そして後半は、現代文明の理不尽な自然破壊や暴力に、絆を取り戻した親子が立ち向かうオリジナルストーリーとなっている・・・  同様の物語には『ジャングル・ブック』や『ターザン』、日本でも『少年ケニア』などがあるが、それらはCGやアニメーションを使用した派手なエンターテイメントとして作られがちだ。それも楽しいが、この映画はアクションや冒険、原始の神秘を描きながらもCGではないリアルな現実感を持ったアドベンチャーストーリーとなっていて、貴重な作品だと思う。  製作に際しては、インディオの武器・道具、踊りや儀式の研究とリサーチが長期間行われている。衣装やボティペイントなど誇張はあると思うが、それもアマゾンの神話・神秘・魔力を観念的に描きたいというジョン・ブアマンの努力の結果だろう。実際のインディオも出演していてブアマンの息子と友人になったそうだ。
[DVD(字幕)] 7点(2018-01-31 11:36:05)
74.  GODZILLA ゴジラ(2014) 《ネタバレ》 
久々に鑑賞。やはりこの映画は『平成ガメラ』と『未知との遭遇』Remixに見える。  原発事故の裏にある謎を追うあまり孤立し疎外されるジョー・ブロディのキャラは、もろUFOの謎にとり憑かれて孤立する『未知との遭遇』のロイ・ニアリーで、そう思って見ると同じ描写だらけだと気付く。立入り禁止区域に侵入し汚染がないとマスクを脱ぐ。政府機関に尋問され自説を否定されるが一人の学者(渡辺謙=フランソワ・トリフォー)だけが理解者となる。 主人公フォードの息子撮り方もバリー少年のそれと同じでクライマックスの後に母と再会するシーンもまんま。砂漠に船=ジャングルに潜水艦。等々きりがない。  怪獣関連は、ほとんど『平成ガメラ』。コジラの設定からして地球の守護者のようで、ラストでゴジラを見る人類のまなざしは完全にレギオン襲来やイリス覚醒と同じ。ムートーの設定も空飛ぶ脅威ギャオス、電波系レギオン、光る魔物イリスの特徴をミックスしたもの。 ゴールデンゲートブリッジのスクールバスはドナー版『スーパーマン』のオマージュだろうが、子供達を(偶然だが)守ったようにも見えるという絶妙な演出は樋口真嗣監督が『イリス覚醒』の渋谷シーンで少年を守ったように見える演出のトレースだろう。他にも船上から海中の巨大怪獣を見るカットなど ビジュアルの引用はまだまだ沢山。  だからと言ってギャレス・エドワーズ監督を批判する訳ではない。 よく日本の優れた怪獣映画に学び、それを実践して全体を手堅くまとめ上げ、レジェンダリー版ゴジラを怪獣映画の王道として確立させたと評価している。次作、次々作が楽しみで仕方がない!
[ブルーレイ(吹替)] 7点(2018-01-24 03:29:05)(良:1票)
75.  ワンダーウーマン 《ネタバレ》 
あるキャストに、ニヤリ  物語の重要人物イギリス軍の戦略会議にも出席する貴族 パトリック・モーガン卿。演じているのは、デヴィッド・シューリス。 シューリスと言えば、誰もが知っているキャラクターが『ハリー・ポッター/アズカバンの囚人』に登場するハリーの父の親友で人狼のリーマス・ジョン・ルーピンだろう。 人狼:狼男は【普段は紳士だが月夜に野獣に変化しその本性を現す】。英国貴族モーガン卿もまた本作の後半、光に照らされた夜に… 思わずニヤリとする、シャレたキャスティングだ。
[映画館(吹替)] 7点(2017-12-27 23:34:16)
76.  ラ・ラ・ランド 《ネタバレ》 
やっと観ました、ラ・ラ・ランド(笑)  予想できたが、すべてはラストのミュージカルシーンの為に逆算で出来ている。 来るな〜とわかっているから、やっぱり来たー!!!と喜んでしまう。
[ブルーレイ(吹替)] 7点(2017-12-22 08:58:47)
77.  スター・ウォーズ/最後のジェダイ 《ネタバレ》 
12/15【最初の感想】 新時代のニーズに適合する為の「大胆なSWルールブックの更新」それは 新鮮に見えた。  ライアン・ジョンソン監督は、大胆にもシリーズの核であるフォースの概念をはじめ=スター・ウォーズのルールブックを大きく更新している。映像的には非常にダイナミックで美しいシーンが多い。(一方で、無駄に思えるシーンや不合理に感じる描写もある) ライド感覚のスリルや興奮、カワイイキャラや美しい場面、次々と予想を裏切る展開で瞬間的な刺激が連続し、観終わったらお腹いっぱいになる。観客満足度の高いD社の映画マーケティングの成せる業だろうか?  ただ、ルーカスによる「伝説的6作品からの脱却」を美化して描いており、これまでの古典的魅力にあふれた宇宙冒険ロマンだったスター・ウォーズとの決別宣言にも思える。これからのシリーズは一体どこへ向うのか・・・古い《しきたり》からの脱却は吉か?凶か? 私のような古参のファンは伝説を胸に成り行きを見守るしかない。と、緑色のジェダイマスターに教えられた。  12/21【再鑑賞して】 再鑑賞のついでに Episode VII ブルーレイのメイキングを再鑑賞。いま、新シリーズが観られるだけでも奇跡だと改めて思った。 色んなサイトの鑑賞レビューを読むと、賛否両論 様々なスター・ウォーズへの個人の強い思い感じられる。 最低!と評価しながらも、もう一度観ると書いてる人が多い・・・これは 愛だね。  12/26【吹替版を観て】ネタバレ注意 吹替を含めて3回観て、世代間ギャップが作品のテーマだと強く感じた。 ルークは「俺にとってのフォース」感が強すぎて「今」を見損なってしまう。ルークの影であるスノークも「ダークサイドのパワーを過信し」言動に反して近くが見えていない。 ポーやフィン達は目の前だけを見て「思い込みで突っ走る」自己満足でカラ回りした結果、自軍に大損害を出してしまう。  本作は、「年寄りは頑固」「若者は厄介」という固定観念から、お互いに相手が間違いだと主張する「正直な共有=報告・連絡・相談(笑)がでない問題児たちの物語」だと思った。 ヨーダが「誰もが迷い失敗する。それが最も伝えるべき教訓だ」と言う通り、この三部作の中間はメインキャラ達の失敗を描いている。次回作では当然、失敗から学んだキャラ達の逆転劇が描かれるだろう。 それを牽引するのは、合わせ鏡で「心のトラウマを見せられても恐怖や怒りに囚われない」キャラ。既存の主人公とは違う「弱さを受け入れる強さ」を持っている主人公レイという訳だ。  『最後のジェダイ』は「過去との決別の話」だとも論じられている。過去の象徴であるジェダイの聖典は焼き捨てられた・・・本当に? いいや、レイは聖典を携(たずさ)えて仲間の元へ帰っている。  フォースが万能すぎる?テレパシー的な会話や予知能力は旧三部作にもあったが・・・では、レイアが船に帰還するシーンは? 人間は5分程度なら宇宙空間でも生きていられる。念動力はフォースの基本なので船と引き合って戻るなどは造作も無い。 生きているルークの霊体アクションは微妙な能力だが、ルーカスが原案を担当したゲームでは既にジェダイが霊体を現出させ戦うシーンがあるそうだ。  SF設定に「穴」が多い・・・と言う件も「振りとフォローが足りない」だけのように思う。 無重力中での爆撃は、設定に準じてマグネティックボムとでも呼べば誤解されないし、光速で〇〇する大破壊も「この様に相手に被害が出る確率は1/12500、ほぼ奇跡的です」とでも3POにフォローさせれば、矛盾を回避できた。 一事が万事で・・・驚かそうとして盛り込んだネタを、ことごとく突っ込まれて評価を落としているのが勿体ない。  現場は、ルーカスのSWに相当リスペクトしている事が伝わってくる。その上で世界を拡張しようとした。 ただ、ライアン・ジョンソン監督の多くを詰め込み、且つトリッキーで説明を廃した脚本スタイルが あまりにも従来と違った為、「どうしちゃったんだ!スター・ウォーズ!?」と皆んな頭がパニックに陥ってしまった…  EP9は再びJ.Jなので、ストーリーは単純化され解りやすくなると予想できる。最初に感じた過去のSWからの脱却は、決してそうでは無かった。違いはレイとカイロ・レンのニューエイジ・フォース使いの関係性で、そこはダークサイドに落ちたレンが滅んで終わり…という従来パターンとは違う別のバランス=均衡が描かれると確信する。
[映画館(字幕)] 7点(2017-12-18 18:40:48)
78.  アトミック・ブロンド
シルバーブロンド(ウイッグ)の女版ジョン・ウィックだと思ったら監督もかぶってた。笑
[映画館(字幕)] 7点(2017-10-31 16:45:17)
79.  ブレードランナー 2049 《ネタバレ》 
似て非なる真逆をいく続編。  映画を観ればわかる事だが、今回の主人公 K はデッカードよりも感情移入が難しい非人間(新型レプリカント)の設定。前作のロイ・バッディたちタイレル社製のネスサス8は(原作のアンドロイドと異なり)時間が経つと自我が芽生え、故に4年の寿命を持たされていた。 しかし、映画の序盤から感情のない筈の K に感情移入してしまう。理由はいろいろだが、決定的なのはアナ・デ・アルマス演じるジョイに尽きるのではないか。美しく献身的で非の打ち所がない理想の(バーチャル)彼女。二人の疑似恋愛が純粋に見え K に心を感じ、彼の自己探求の旅に自然と引き込まれてしまう。 これは「人間性とは何か?」というテーマが明確に伝わる優れたSF映画だと言える。  ただ、印象としては『惑星ソラリス』並にクラシックで…驚きは乏しい。 前作『ブレードランナー』はそれまで無かった近未来のリアルなガジェットが満載で、テーマさえもビジュアルの添え物に感じる程だった。逆にそれが革新的で、だからこそクリエターやアーティストに強烈な影響を与え特別なカルト作品となった。『2049』は一級のSF作品ではあるが優等生ゆえに『ブレードランナー』の続編としては食い足りなかった。 よく似てるけど、ちょっと眉尻が下がったなんか違うレイチェルみたいな…そんな映画でした。笑
[映画館(字幕)] 7点(2017-10-29 09:25:59)(良:1票)
80.  ベイビー・ドライバー
SNSの盛り上がりで慌てて映画館へ。  御多分にもれず、エドガー・ライト作品はどれもBlu-rayを買って何度も観るほど気に入っている。  いつもの劇場のベストポジションに着席。H-10。SONYのロゴの前だったか〝耳鳴り〟がした。何で今ごろ? ここ数十年はなかったのに…  私は中学生の一時期、耳鳴りに悩まされた経験がある。  主人公のベイビーも〝耳鳴り持ち〟という設定。音があると耳鳴りはしないので常に音楽を聴いている、これはリアル。  耳鳴りは無音状態になると砂の嵐(テレビ放送が終わった後のザーッという音)のようなノイズが聴こえ始め、次第にそれが大きくなって心理的に耐えられなくなる病気。私も寝る時はいつも音楽を聴きながら寝ていた。   エドガー・ライトはこれまで、ゾンビやド田舎のカルト集団、宇宙人やゲーム世界といった〝非現実VS現実〟の戦いを描いて来たが、この映画は70〜80年代のカーアクション風で、ファンタジーの要素は皆無のように見える。 しかし音楽で外界と遮断された主人公は、妙に浮世離れしていて(実際、彼の人生には常にBGMが流れ、他人はパントマイムの様に見え、)周囲の世界は彼にとって非現実 つまりファンタジーの世界として描写されている。そして後半、ベイビーは彼を取り囲むすべてと対立し決別する。 故に、本作もやはりエドガー・ライト的〝ファンタジーと現実の対決〟であり、もちろん 私の愛すべき1本に加わったのでありました。   SONYロゴで聴こえた耳鳴りは、映画の仕掛けとして音を出していたそうです…本物の耳鳴りでなくてホント良かった。  【追記】 ケビン・スペイシーの過去のセクハラ問題が発生してしまい、アカデミー賞を始め今後のショーレースからは完全に除外される可能性もある。残念で仕方がない。
[映画館(字幕)] 7点(2017-09-12 01:51:33)(良:1票)
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