161. 地球が静止する日
《ネタバレ》 おなじみハリウッドの「地球防衛軍アメリカ」自虐映画。ただ、人間は一度滅びた方が地球のためだ、ということが子供にもよく分かるという点では、それなりに教育的価値のある一作である。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-02-16 14:20:35) |
162. 愛を読むひと
《ネタバレ》 朗読プレイが結びつけた奇跡の恋が描かれるのかと思いきや、その一見激しい愛は結局最後までそれぞれが利己的に追い求めた自己愛でしかないように見えた。マイケルは無論若さ故の肉欲優先、対するハンナは彼女のアイデンティティとも言える最大のコンプレックスをあえて刺激しつつ癒すような、痛気持ちいい時間を捨てがたかったのではないだろうか。どっちもどっちで相手より自分の立場と欲望を優先させる二人。度々それを思い知るようなエピソードが挿入され、いつまでたっても主演二人のどちらにも感情移入できない寒々しさが残った。さらにラストが最悪。父親の自己満足の為に今更どうにもならん重い話を聞かされる娘が不憫すぎる。私にとっては愛の話というより人間の身勝手さと業とを描いたなんともいたたまれない話だった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-08-30 23:01:39) |
163. スクール・オブ・ロック
音楽的には決して嫌いなジャンルではないのだが、ハッチポッチステーションのグッチ裕三と同じく、主演キャストのキャラがくどすぎて苦手。彼が生理的にOKかどうかでこの映画の評価はがっつり別れてしまう気がする。それと他にも言及している人がいたが、それぞれのパートを妙に小器用に演奏してみせる子役達を見ていると、友人宅で親バカホームビデオを延々と見せられるような居心地の悪さをどうしても感じてしまう私はよほど心が狭いのだろうか…。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-08-29 00:21:42)(笑:1票) |
164. プルーフ・オブ・マイ・ライフ
ようやくここまで辿り着いていきなり終了かよ!ってな置いてきぼり映画。キャサリンが父親を看取るまでの5年間の重みが断片しか伝わって来ないのが残念だった。この役者二人の演技が素晴らしかっただけにもったいない。姉は自分のことしか考えていないし、ハルもどこか信頼しきれない軽さがあって、どこへ希望を持ったらいいのやら最後まで曖昧で、スッキリしないし疲労感の残る作品だった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-07-13 13:55:04) |
165. ディボース・ショウ
コーエン作品だということを忘れて観ていた。つまらない、まで言わないがコーエンだと思うと激しく物足りない。そんな予定調和アリなの~?!と叫びたくなる。主演キャスト二人ははまり役。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-02-15 23:40:20) |
166. イージー・ライダー
監督や出演者と同世代の人間にとっては過大評価もやむなしのエポックメイキングな作品だったのかも知れないが、基本的にどこを切り取ってもどこから見始めても一緒だし、一番良いのは音楽であり、バイクを含めた景色であり、ということでハードロックカフェみたいな店で延々と流すのに最適な映画と思われる。真面目にアタマから気合い入れて見ると自分にはむしろ退屈だった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-10-07 11:40:03) |
167. 宇宙戦争(2005)
《ネタバレ》 ダコタ・ファニングうるさすぎ。大気圏から出もしないのに宇宙戦争たあご大層な邦題だ。パニックによる人間同士の争いの恐ろしさを描くドラマとしては、同じくオチが悪評高い「ミスト」の方がよほど深みのあるストーリーだった。そもそもこの侵略者達は頭が良いのか馬鹿なのかよく分からん。得体の知れないものをやたらと口にしたらお腹壊すよってのは地球人のガキでも知ってるんだが。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-10-05 00:12:11) |
168. 恋愛小説家
ここでの評価の高さに期待して見たけれど、最後まで惹きつけられるものがなかった。どちらかと言えば偏屈人間を偏愛する傾向のある私だが、メルヴィンのキャラは全然好きになれない。いい歳して余裕なさすぎ、視野狭すぎ。キャロルもいくら生活に疲れて欲求不満になってるとは言え、とりあえず誰でもいいんか?と突っ込みたくなるようながっついた様子が痛々しくて見ていられない。あと、純粋な恋愛映画の場合、いくらストーリーが良くても肝心の主演二人のルックスが自分自身のストライクゾーンからあまりにもかけ離れていると感情移入がかなり難しいことをしみじみ思い知った夜であった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-07-29 00:59:35)(良:1票) |
169. インベージョン
《ネタバレ》 エイリアン的な冷たい美貌のニコール・キッドマンがヒロインだと、無表情を装うのは朝飯前という気がしてあんまりハラハラしないのだった。敵の感染拡大の方法が下品すぎてオエー!!生理的不快感をかき立てるシーンが多いので食事の前後の鑑賞は避けるべし。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-07-26 00:08:55) |
170. クレイマー、クレイマー
自分自身、母親としてはかなり好き勝手にやってる方だと思うが、あんな可愛い盛りの(しかもあんなに聞き分けの良い)子供を置いて出て行くのはやっぱり考えられなくて、かなり一方的に男目線の脚本だなぁと思ってしまう。しかも家庭を顧みない仕事人間のハズがいきなり模範的なパパになるかと思えば、母親にはわざわざ裁判の場で恋人がいるとか言わせるし。そもそも子供が朝起きたら知らない女の人が全裸で家の中にいるってのはアリなの?これが男女逆なら非難囂々じゃなかろーか?なんかいちいちフェアじゃないなーと感じる映画です。出演者それぞれの演技は良かったし、エンディングでちょっと溜飲が下がったかな。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-07-23 11:12:41) |
171. 麗しのサブリナ
ボガートが藤田まことに見えて仕方がない。ストーリーは悪くないと思うのだが、キャスティングのせいでどっちを選ぶにしろヒロインの男の趣味が悪すぎに思えてしまい、同じ女として感情移入が全く出来ず困った。見所はヘプバーンの脅威の細腰(!)とファッションぐらいか。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-07-09 14:55:16)(良:1票) |
172. マイ・ドッグ・スキップ
まあ、平凡と言えば平凡な話。感動が前提の話の作りなので、先が読めるし優等生過ぎてつまらない。それ以前に、自分はもはやこの手のアメリカの良心的世界を信用できなくなっているのかも。犬はすごく可愛い。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2009-06-06 13:23:05) |
173. マッドマックス サンダードーム
ティナ・ターナーにおいしいところ持っていかれすぎ。作り込んだ世界観はけっこう楽しい。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2009-05-04 16:20:08) |
174. セレンディピティ
主演二人が異性として好みのタイプかどうかで評価が分かれそう。しかし運命の人がどうとか言って頭の中に花が咲いてるのが可愛くて魅力的な女だったから物語になるものの、これが今ひとつパッとしない男の方のこだわりだったら痛すぎで、「変なのに会っちまった」と速攻立ち去られて終了だと思う。ブルーミングデールの売り場のおじさんがツボだった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-04-25 16:46:53) |
175. ラスト、コーション
「ケツまくって逃げる」とは?という問いに対し、好例を供するシーンがある映画。最終的にはベッドシーンよりもそっちが印象に残った。不純な動機で観る映画の場合、主演の役者が自分の好みに合致するかどうか事前に良く確認するべきだと悟った。私にとっては残念。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-04-16 14:43:42) |
176. ハッピー フィート
《ネタバレ》 もともとCG向きのペンギンだから、ダンスをさせてもあまり違和感が無く、ダンスシーンは純粋に楽しめた。選曲もなかなか良かったし、いっそダンスにテーマを絞った青春映画(?)で良かったのに、余計なメッセージ性を持たせようとする強引さが鼻についた。後半のあからさまなハリウッド的ご都合主義の展開には苦笑い。これで子供にエコを説こうだなんて、マトモな大人なら恥ずかしくて出来ません。ちなみに雛ペンギンは可愛いが、大人ペンギンは造作がリアルすぎてやや不気味。鳥やウサギ等、一見可愛いけれど実物は視線が合わず何考えているか分からん動物の不気味さがリアルに再現されてます(笑)。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-08-14 15:22:23) |
177. リディック
主人公の手負いの野獣チックなキャラクターは好き。ムキムキマッチョメンにしては頭良さげで、それが「考える」よりも「感じる」能力として身に付いているところがますますケモノっぽくてよい。袋の中でただ人がもがいているような記憶解読装置(?)は、中高文化祭のSF劇でぜひ使ってほしいアイデアだ。なによりもこれだけ身体を張って主演したのにこんな安直なオチかよ、とディーゼル自身が納得いかねー!!って思っていそうなマヌケなラストに爆笑。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-10-02 03:13:26) |
178. サウンド・オブ・サイレンス(2001)
《ネタバレ》 私もタイトルと予告編でかなり期待してしまったクチ。「羊たちの沈黙」のような緊迫したカウンセリングシーンがあるのかと思いきや、意外とあっさり心を開く少女にあらら?しかしエリザベス悲惨だな。馬鹿なチンピラ男を父親に持ったばかりにこんな目にあって、それでも娘には優しかった父の思い出に捕らわれてつらい状態から抜け出せないなんて。母親の存在を全く感じさせないのがさらに痛々しかった。悪役は手の込んだことをする割にかなりマヌケで今ひとつ緊迫感に欠ける。ブリタニー・マーフィは先が楽しみな美人で演技も良し!でも幼児時代のイモっぽいそばかす顔はどうみても思いっきり別人に見えた。もっと「らしい」子役いなかったのー? 5点(2004-11-06 06:44:19)(良:1票) |
179. サイドウォーク・オブ・ニューヨーク
見事にいい男が出てこない映画だ。唯一マシなのが一人いるが、監督・脚本も手がけたバーンズが演じているのに中途半端な印象しか残らない。情けない男ワーストワンはグリフィンに決定!彼を中心に観るととかなり笑えるコメディとして楽しめる。占いのメッセージが出来すぎで興ざめ。でも哀しいかな、既婚女性陣の姿にはかなり共感してしまったので5点献上。 5点(2004-10-12 02:43:42) |
180. チェンジング・レーン
《ネタバレ》 主人公二人が二人とも、その不運にすんなり同情できないダメ男キャラなので中途半端な気分のまま見続けたが、最後の10分で救われた。ギャビンがドイルに語った「浜辺の少女」の比喩はなかなか感慨深い。窮地に立たされたときに泣きつく相手が不倫相手の秘書ってのが情けないが、そんな甘ちゃん弁護士にアフレックがはまり役。同じキレ演技でも、さすがに若い頃の出演作とは異なり背負うものを持つ男の哀愁が漂っていたジャクソンの演技はなかなか良かった。でもあんな喧嘩っ早い性格で家庭生活のやり直しなんてできるのか? 5点(2004-10-08 11:14:06) |