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アラジン2014さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 678
性別 男性
自己紹介 ソフト化されたタイミングでのレビューが中心です。2008年、子供の頃から夢だった自宅シアタールームがついに実現しました。(100~110インチ程度、音響2.1ch)できるだけネタバレせずに書いていますので文章がおかしい場合もあると思いますが、暖かい目で見守ってやってください。(2014初登録)

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1.  新・座頭市物語 《ネタバレ》 
20年以上前に10作品以上見た記憶だけは残っていて、私のイメージでは「関所破り」が最高傑作だと思っていましたが、初カラー作品である本作3作目はやたらと素敵でした。続けて見た4作目(座頭市兇状旅)もなかなか良かったのですが、本作「新・座頭市物語」のほうが頭一つ抜き出ていたと思いました。  深い感銘を受けたのはきっと私自身が年齢を重ねて感受性が変わったためだと思われますが、しかし大人になって冷静に見返してみると、本作や次作(座頭市兇状旅)ではやたらと市の心情を表現したシーンが多いことに気づきます。勝新が監督した89年版のメイキングでも女の子にしきりに感情指導していましたので、おそらく勝自身が”哀しき孤高の盲目ヤクザ”の内面を演じたかったのでしょうか。とにかくこの心情表現が素晴らしい。  ベタな展開ながら師弟関係(河津清三郎)と天狗党の一件も非常に面白いし、師の妹(坪内ミキ子)に惚れられる展開もシンプルで良いです。なんだかんだと市はよくモテます。因果応報で安彦の島吉(須賀不二男)に執拗に追われる展開も綺麗な結末を見せるし、その後の市の心情を揺さぶる流れもよく出来た展開でした。兄の本当の姿を目撃して見せる弥生の表情も素晴らしかったのですが、極悪人である兄が死に、その兄を斬った市も去って行く流れは少し可哀そうではありましたね。  さりげないシーンですが、幼馴染みに「イチタさん」と呼び止められます。おそらく座頭市の本名が判明する唯一の回ではないでしょうか。
[地上波(邦画)] 8点(2024-04-21 23:34:23)
2.  七人の侍 《ネタバレ》 
一生に一度は見るべき名作ですが、人生の後半に差し掛かってようやく鑑賞できました。かなりの長時間作品でしたので見る前は腰が重たかったのですが、一度見始めるてみるとあっという間、噂通りの素敵な作品でした。(4KTV録画にて)  字幕必須ではありますが、導入部も非常にスマートで分かりやすい。もちろん中盤の人集めも楽しくてワクワクさせられますが、「7人」は少々多すぎてキャラ渋滞が発生していたように感じました。勘兵衛(志村喬)、菊千代(三船敏郎)、久蔵(宮口精二)、勝四郎(木村功)、七郎次(加東大介)の5人で十分で、五郎兵衛が平八を見つけてくるという、無駄な人物が無駄な人物をつれてきた感はぬぐえませんでした。  菊千代の演技が少々鼻につきますが、でも彼のおかげで緩急のバランスが良くなっていたのもまた事実。また彼が実質的な主人公で、最後の最後で壮絶な見せ場が待っています。「絶対何か問題が起きるだろうなぁ」という、志乃(津島恵子)と勝四郎のパートも面白くて目が離せませんが、何となく最後は適当に終わってしまいました。(まあ男と女ってこういうものなのかもしれない) 終盤の戦いパートも非常に丁寧に描かれていて、順に墨で×をつける流れや大雨の流れは心底胸アツでした。  オチのつけ方が賛否ありそうな流れでしたが、まあ・・「侍ってカッコいいよね」で終わらせてもいい映画じゃないでしょうか。定年したらもう一度ゆっくり見たい名作でした。
[地上波(邦画)] 8点(2024-03-21 17:22:45)
3.  新・極道の妻たち 《ネタバレ》 
マラソン鑑賞中。今作はなかなか良かったです。テイストが少し現代風になっており、ベタな演出も含めて比較的ミーハーな仕上がりといえます。暴対法ができた時代&バブル絶頂期の映画で、あの当時の雰囲気がきちんとフィルムに収まっています。また、暴力団の近代化なども少し語られていて、高嶋兄と一般女子大生(海野けい子)の葛藤、髙嶋兄と母(岩下志麻)の葛藤など、人間ドラマとしても見どころが多くなっています。  バイオレンス部分では、高島兄襲撃シーンなどは雨でさっぱり見えず非常にあっさりした感じかと思えば、重田(本田博太郎)パートはゴッドファーザーでも参考にしたのか?というくらいコッテコテのバイオレンスシーンに仕上がっています。(でもこれって、この後田大戦争が勃発しませんかね?)  私の青春時代に作られた映画なので少し甘めの点数ですが、岩下志麻の安定した演技、高島兄の怪演など見所は多いです。また出演陣があまり暴力団に見えず、そういった意味でも現実的なリアルが感じられて良かったです。今作はなかなか盛りだくさんの仕上がりで、個人的には結構好きです。
[インターネット(邦画)] 7点(2024-01-20 18:07:44)
4.  極道の妻たち 最後の戦い
マラソン鑑賞中、一作目に引き続き人気の岩下志麻さんの極妻。本来なら同名タイトルのナンバリング作品であれば役者=人物を統一するものですが一作目とのつながりはなく、同じ人物が別の役をやっていたり、死亡した人物が普通に復活していたりと少々混乱するところがあります。(主役の岩下志麻も役名が異なります。しかしながら外見が同じなので岩下志麻=極妻という、凄まじい説得力を感じます)  一作目以上にバイオレンス&女の闘いが全面に出た激しい展開を見せますが、メインの女たちの住み分けがきちんとできていて分かりやすいです。また、小林稔侍演じる「瀬尾雅之」が一見男気があるようでグズでお間抜けなのもかなり笑えるところですが、しかしながら非常に素敵な昔気質の任侠道を体現していて、個人的には本作では一番好きなキャラでした。ドスを利かせる時の独特な雰囲気がカッコいいです。  エロ描写も一作目のようなネッチョリした濡れ濡れの雰囲気ではなくなり、もう少しスッキリした印象です。(ただし津川雅彦パートは必見) ラストも判り易く、男だから女だからということよりも、やはり暴力の世界に関わるとそれ相応の結果が待っているという風にとらえるのが妥当なように感じました。岩下志麻版全8本を完走する予定でしたが、、ちょっともういいかな感が出てきました(汗)しかしながら本作はよく出来ていて個人的には好きな回です。(本作と1991年の新・極道の妻たちの二作品がマイベスト)
[インターネット(邦画)] 7点(2024-01-20 18:04:47)
5.  極道の妻たち 三代目姐 《ネタバレ》 
三田佳子の極妻はなかなか趣きがあって良かったです。しかしこちらも一作目の岩下志麻の迫力には及ばず、天下の坂西組長(丹波哲郎)と二人で並んだ絵面はちょっと優しすぎる印象でした。ただ、リアルはこんなものなのかもしれないとは感じましたけど。。  本作の一番の問題児はショーケン(赤松)です。彼の何考えているか判らない雰囲気が良いといえば良いのですが、一歩間違えればただのチンピラにも見える落ち着きのなさはチョットいただけませんでした。ある意味このキャラ設定のまま犬死したラストは彼らしいといえば彼らしいのですが、その彼に振り回されっぱなしだった主要人物三名(三田佳子、成田三樹夫、かたせ梨乃)はいい迷惑。結局はいまいちドラマにしまりが感じられなくてグダグダになった印象を受けました。  寺田(成田三樹夫)の最後のセリフ、「あんた(坂西葉月=三田佳子)がワヤくちゃにしたんや、あんたのせいや」というセリフが結構深くて好きでした。三田佳子に岩下志麻の根性と理念があれば女大親分になれただけに、「当面は私が跡目を継ぎます、ニヤリ」としても寒々しい感じでした。色んな意味で哀しいラスト。(現:君島十和子(旧:吉川)がメチャカワっす)
[地上波(邦画)] 6点(2024-01-19 15:01:36)
6.  極道の妻たちⅡ 《ネタバレ》 
以前二作目だと思って見た作品は別の物で、正しくは本作が極妻の二作目でした。勘違いしていました。  十朱幸代の極妻は素敵なのですが、前作岩下志麻と比べると少々迫力不足の感は否めません。しかしそこは演技力でカバーしてくれていて見ごたえは十分なのですが、木本燎二(村上弘明)が妙な眼力で幅を利かせてくるもんだから天下の十朱幸代も霞んでしまっています。全体を見渡した場合、かたせ梨乃、藤岡琢也、神山繁、綿引勝彦、草笛光子ら出演者はなかなか豪華なので、基本的にはどの時間帯を切り取っても退屈はしません。  問題はストーリー展開。最後まで木本頼り&バレバレのいかさま賭博という、何だかよく判らない映画に成り下がってしまっていて、「極妻の続編でやる内容だったの?バカなの?死ぬの?」という違和感が最後まで付きまといましたが、日本アカデミー賞をいくつか取っているようです。 豪華出演陣に免じてこの点数ですが、ラストの船の流れとか雨の流れとかも要らないシーンだったような気がします。ちょっとにわかには信じられないくらいとっ散らかったストーリー展開の作品でした。(いい意味で80年代かな)
[地上波(邦画)] 4点(2024-01-19 14:58:41)
7.  Dr.コトー診療所 《ネタバレ》 
これは酷かった。大好きなドラマシリーズなのでかなり甘めに評価してもこの点数が精一杯でした。失礼ですが、監督の中江功と脚本の吉田紀子は2004年のスペシャル版からの続投とのことですが、あれから20年、明らかにキャリアや肩書に胡坐をかいていたかのような悲惨な状況には、、つい目を背けてしまいました。キャスティングやキャストの演技力は最高でした。天皇家が見に行きたいと感じるドラマシリーズなのも事実です。でも心底、演出や脚本が悪すぎて本当に残念な出来映えでした。国民を代表して私が天皇家にお詫びしたいくらい。  皆さんご指摘の通り、明らかに話を詰め込み過ぎです。シンプルに「コト―の病気」「コト―の子供」「剛洋の落第」「みどりおばあちゃん(藤田弓子)の顛末」「中丸新将演じる心臓止まったじいさん(役名誰だっけ?)の顛末」を新キャストを絡めてじっくり見せるだけで十分ドラマチックでした。 時任三郎の足の件、剛洋の東京での事件、台風&土砂災害、僻地医療の現実、これらがドラマに花を添えず観客の集中力を削ぐ結果になってしまっています。ファンが見たかったのは島民やコト―先生の今(2022年)。見たいのは決してパニック映画ではない。ラストもあざとすぎて苦笑いしかでませんでした。(パニック映画だったとしても演出が稚拙すぎて見るのが嫌になるレベルだったし、ラストもコト―がどうなったのかよく判らない)  監督と脚本家はもう少し勉強したほうがいい。できればアメリカのERでも見返してみるべきかと。これ以上続編は作らないほうが良さそうです。そっとしておくべき。かなり辛口ですが好きな作品だっただけに落胆も大きいです。心底、色んな意味でかなり残念な作品でした。
[地上波(邦画)] 4点(2024-01-05 12:38:30)
8.  青天の霹靂 《ネタバレ》 
個人的には邦画は嫌いなので見ない主義ですが、昨晩つい見始めて最後まで見てしまいました。シンプルながら非常に良く出来た作品で、原作・脚本・監督・助演を(劇団ひとり)が演じている点はあっぱれに価しますが、それよりも何よりも素晴らしかったのが「轟晴夫」演じる(大泉洋)の佇まいです。大泉洋独特の雰囲気はシッカリ残っていますが、かなり抑えた演技が作品に合っていて非常に素晴らしかったです。もともと大泉洋のファンでしたが本作の彼は淡々している中に深みも感じられて非常に良かったです。  難点を挙げるとすれば、せっかく手の届くところに居ながら何もしなかったところ。まあどうすることもできなかったのかもしれませんが、バックトゥザフューチャーのように未来を何とか変えようと努力するのが人間の本性というものだろうにとは感じました。あと、タイムスリップ映画共通の疑問ですが、親の目線で見た時、子供が生まれる年に関わった友人を忘れる訳はなくて、パパはいつ息子があの時の彼だと気付くのかとても気になりますね。  シンプルイズベスト、これくらい無駄をそぎ落として綺麗に作ってくれていたら後世に語り継げると思います。甘めの点数で。
[地上波(邦画)] 7点(2024-01-04 14:49:21)(良:1票)
9.   《ネタバレ》 
わざわざ元日にこんな重たくて暗い映画をTV放送する意味がどれくらいあったのか大いに疑問ですが、なんだか落ち着いてシッカリ鑑賞することができました。黒澤明だからという特別な気持ちは一切持っていませんが、なぜか黒澤映画は心に残るシーンが多い。本作に関してもやたらと印象に残る独特なシーンがあって妙に引き込まれました。 内容的にはよくあるシェークスピアをなぞっただけというありきたりな流れですが、元々リア王が手を加える部分が無いド定番の流れなので、やはりどこの世界でもいつの時代でも長男次男は愚かなものだと痛感させられます。  皆様同様、楓の方(原田美枝子)が素晴らしい。これと双璧をなすハズだった末の方(宮崎美子)の顔がアップにならないのは解せませんでした。しかも秀虎(仲代達矢)とのシーンでは表情に言及するのでなおさら見たくなりました。また、狂阿彌(ピーター)がかなり役不足で残念でした。いえいえもちろん頑張ってはいますが、明らかにスペックが足りておらず準主役といえなくもない大役を任されるにしてはかなり物足りない演技力だったと感じます。  良かった点は太郎次郎三郎で旗の色が異なる点は判り易くて良かったです。また血の色が妙に鮮やかな点も素晴らしかったです。まるでこの世の地獄がきちんと描けていました。これらはカラーならではの利点でした。随所に間延びする部分もちらほらありましたので少し厳しめの点数にしてありますが、個人的には傑作とは言い難いもののかなりの良作でした。
[地上波(邦画)] 7点(2024-01-04 14:43:21)
10.  翔んで埼玉
ネタとしては結構面白いですが、あくまで関東限定といった感じです。茨城、千葉、埼玉、神奈川が中心になっていて、群馬栃木、長野山梨は割とスルーです。凄いのはリアル各県が結構ガッツリ協力してガチで撮影されている点です。東京なんてあれだけの酷い言われようなのにシッカリ都庁まで貸してあげるってのは流石の貫禄。(というかあざといだけ?)  個人的には神奈川の竹中直人の歌がツボでした。次作もTVでやっていたら多分見ると思いますがロードショーには行きませんね。多くを語るような作品ではありませんので、感想としてはこんなところです。
[地上波(邦画)] 5点(2023-12-16 22:31:23)
11.  ブレット・トレイン
”ネタ映画”としてはかなり面白いほうだと思います。個人的には往年の「ワイルド・スピードX3/TOKYO DRIFT」に匹敵する面白さでした。主役ブラピ、準主役のタンジェリンに(アーロン・テイラー=ジョンソン)、サンドラ・ブロック(友情出演)など大物も多く、大真面目に遊んでみました的な作品です。(アーロン・テイラー=ジョンソンといえばキックアスのデイヴ役の彼ですが、彼がビックリするほどカッコよくなっていて驚きました!!) 2022年作品なのに今だに”コレジャナイ感”満載の日本描写がお寒い訳ですが、多分お寒いと思っているのは日本人だけで、日本を知らないエセ日本ファンの外国人には、日本=”コレだよ!感”満載だと思われます。新幹線、仕込み刀、真田広之、京都、東京、マシ・オカ・・(まあたぶんブラピとかは日本をよく知っているハズなので確信犯的にやってますよねコレ)  高速走行中の新幹線に掴まったり、車内で乱闘・殺人・破壊行為が行われていても普通に走っている新幹線に激しく違和感を感じましたが、まあそこは映画として割り切りが必要でしょうか。駅で待ち構えているヤクザも失笑もんですが、クローズとかの邦画をありがたがる国民性なのでこんな風に描かれていてもまあ文句は言えないでしょうね。 脚本はかなり複雑ですがしっかり作りこんであるのか、目立った破綻もなく結構分かりやすいのは流石です。途中途中でかなりゴリ押し部分もありますが、それでもラストの種明かしはむしろ良くできてるなといった印象を受けました。あといつも感じますが、日本を舞台にした邦画でも洋画でも銃が沢山出過ぎです。日本の一般社会に銃はそんなに蔓延してないはずですが?え?してるの?  見て損したということは全然なくて、普通に楽しめました。でも意味がある作品なの?と問われると全然違うと思います。一生見なくても困らない作品です。アーロン・テイラー=ジョンソンに免じて点数はオマケしておきます。※余談ですが弾丸を意味する「bullet」はブリットとかブレットと読みますね。Bullet Trainという歌もありますが、歌を聞く限りブゥリィットと聞こえます。(ちなみに歌繋がりで、本作の主題歌は女王蜂のアヴちゃんが日本語でサタデー・ナイト・フィーバーを熱唱していて、これが日本語に聞こえなくてとてもクールです)
[インターネット(吹替)] 7点(2023-11-03 13:01:01)
12.  ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌 《ネタバレ》 
久しぶりに見ました。これの面白さは昭和45~50年生まれくらいの人で、ビーバップが爆発的ヒットした当時を知っているかどうかにかかっています。連載当時隔週発売だったヤンマガは中学生にはちょっとオマセで、美少女の登竜門だった巻頭グラビアもシャバい中坊にはエロかった。とにかく実写版に登場しているほとんどの人が原作マンガにソックリ過ぎて笑えるレベル。順子役の宮崎ますみがやたらと綺麗ですが、実際、当時のヤンキー内にはああいった極上の美女が混ざっていて羨望の眼差しを一心に受けていました。  個人的にぜひここに書き残したいのが、浅野ゆう子扮するスナックのママ加奈江が色んな意味で凄かったということ。まずエロいことは当然ですが薬でもやってんじゃないの?というくらい意味不明な歌や行動にも注目してください。 第一作目の前作も割と凄かったのですが、本作もなかなか豪華。【亜流派 十五郎】さんも書かれていますが、成田三樹夫(テルのオヤジ役)、草薙幸二郎(お願いだから死んでくれの先生)、地井武男(鬼島刑事)、浅野ゆう子(加奈江)、木之元 亮(新田=太陽にほえろのロッキーの人)、宮崎ますみ、中山美穂などそうそうたる出演陣です。パチンコ屋で地井武男がテルをシバくシーンも渋いし、個人的には如月翔子(五中の鬼姫)中野みゆきも可愛かったです。  敏光(土岐光明)とテル(白井光浩)も非常に印象深く、原作マンガに迫るクリソツな雰囲気は素敵でした。また、すでに原作マンガ時代からありましたが、この映画辺りからリアルにボンタン狩りや三段警棒、鼻エンピツ、口エンピツなどが横行し、非常に恐ろしい昭和末期の時代でもありました(平成元年なんですけどね)。また、実際に新田のような元ヤンや元族上がりのハングレ(というかもっと硬派)な人も沢山いて、トオルやヒロシ、敏光やテルのような後輩を可愛がっていたりしました。まあ、あの当時を知っている人には文句なしの映画でしょう!(エンディングのJINGI・愛してもらいますも80年を象徴するようで素敵ですが、随所に映っている街の風景も80年代をしっかり記録していて素敵でした)
[ビデオ(邦画)] 8点(2023-08-25 15:18:13)
13.  クリフハンガー 《ネタバレ》 
ほとんど30年ぶりに再見しました。イメージ的にはスタローンのPV的な印象を抱いて30年経ちましたが、いま改めて見返してみると結構凝った映画だったんだなという印象です。凝った映画=高評価ではなく、単純に苦労して作ったんだろうなという意味ですが、この時代あたりから急激にCG技術や合成技術が進歩してリアルな映像が見られるようになりましたね。本作もやたらとリアル。  序盤からご都合主義でツッコミどころは満載ですが、80年代スターを筆頭に80年代を引きずった映画なので致し方ないかなといったところ。特にオープニング、この可愛いらしい美女がまさかの転落死なんて、掴みが大事とはいえ結構残酷です。また、この美女の恋人で主人公の親友(ハル=マイケル・ルーカー)もご都合主義であまりにもワガママで笑っちゃいます。素人美女を連れてきた自分のプロ意識の低さを棚に上げ、親友を責めるなんてどんだけ・・ 現金強奪はやたら凝ってる割りに準備はバッサリ割愛。で、まさかの不手際から墜落、ついにこの映画のメインステージに上がる流れは一見自然なようで実はかなりご都合主義。また、金を一人で取りに行かせておいて銃乱射→雪崩の流れも雪崩を見せたかっただけの演出にしかなっていないのが稚拙すぎて半笑いです。(Tシャツでクライミングするスタローンも)  無駄に人数が多くてモブキャラらしきも数名混ざっていますが、ジェシー(ジャニン・ターナー)はあの時代特有のボーイッシュな可愛さを演出してくれているし、クエイルン(ジョン・リスゴー)&クリステル(キャロライン・グッドオール)も下品な悪の親玉としてなかなかの存在感を放っています。しかし、超絶強いカイネット(レオン)は最後まで見せ場は無いし、ヘリの操縦士フランク(ラルフ・ウェイト)もあまりにも勿体無さすぎる存在感のまま、意味の分からない最期を迎えます。  サラリーマン風情で鍛えもしていない悪人たちが普通に極寒の雪山を征服していたりと、ツッコミ所は多いものの最後までバランス良く中だるみが無い流れは救いでした。スマートにそつなく悪役を倒して、恋人を亡くした傷心の親友の前で自分たちだけイチャついて映画は綺麗に終わります。(その傷心の親友は無線で「悪役?あいつは谷底だぜ!」は悪ノリしすぎ)色んな意味で悪くはないものの、お手軽映画の典型でした。序盤に転落した美女に免じてこの点数です。
[地上波(吹替)] 6点(2023-08-17 12:30:20)
14.  コクリコ坂から 《ネタバレ》 
本作「コクリコ坂から」は「風立ちぬ」以上に意地悪な作品でした。一見さんお断り、判らない人は理解しなくてよいと明確に突き放した作風になっていて、それが悪い意味でちょっと鼻につくほどです。時代背景や地域特有の物や風景に精通していないと楽しめない作りになっていて、おそらく現在70-80代の人でしたら最大限に楽しめると思われますが彼らが率先してアニメを見るかどうか。(私の両親が空と同年代ですが、うちの両親がこのアニメを見たがるとは思えません)  とにかく説明が少なすぎるせいで世代以外の人では半分も楽しめないかもしれません。タランティーノ監督もそういった作風ですが、あちらの場合は判らない人でもそれなりに分かった風に感じられてニンマリさせられますが、こちらの場合は判らない人は完全スルー、不勉強な方だとセリフの意味すら理解できない箇所もあったりして非常に不親切。 しかし裏を返せばこの作品の裏に描かれている事実や事情、心情までも深く知り得ることができれば非常に楽しめる作品です。これほど描写やセリフにこだわった作品も少なく、唯一無二、評価が二分しているのもまあそれなりに納得できます。  私個人としては宮崎駿にはない優しい作風には心底感心しました。宮崎駿の強引な押し付けより、本作のようなやんわり曖昧な表現のほうが好きです。ただし繰り返しになりますが、作品を完全に理解するには鑑賞後の掘り下げ&再鑑賞が必須で、正直、娯楽作品としてはちょっと敷居が高くて難しい作品だといわざるを得ません。(雰囲気は決して嫌いじゃない) 最後に、恋愛状況がキモイという意見もみられますが、メルが好きな先輩と障害なく付き合えそうなラストで私としてはとても嬉しかったです。二人には好感が持てるしお似合いのカップルです。
[地上波(邦画)] 7点(2023-07-20 16:54:32)
15.  トゥームレイダー2
4Kテレビ放送されていましたので久しぶりに鑑賞しました。パート1に引き続き、ゲームのララ・クラフトにクリソツなアンジェリーナ嬢が好演していて素敵です。しかし素晴らしいのはそのクリソツ具合だけで、映画本編・物語の骨格に関しては非常に薄っぺらくてご都合主義満載でした。いわゆる中高生向け、良くも悪くもゲーム的で安易な内容です。煩雑な下町にヘリで乗り付けるライス博士(ジェラルド・バトラー)も少々過剰演出で失笑もんですが、ゲーム的な観点から見れば許容範囲でしょうか。  監督ヤン・デ・ポンは「スピード」を初監督して大成功させただけあって、映画の撮り方、見せ方、表現方法は非常に洗練されていて良いです。全体的に失笑する箇所は多いものの、映画としては静と動のバランス良く最後まで飽きさせません。明らかに無駄であろうバイクでチチくり合うシーンも素敵だし、その前の飛行機をぶっ壊して中国入りするシーンもやたらと派手で豪華。全体的にリアル路線だった流れが急展開、終盤に魔物系になる点も非常に楽しく、こういう各演出の上手さは監督の手腕でしょう。  総じてゲームファン、厨二病満開の世代、アンジェリーナが大好きという方は結構楽しめる作品ですが、大人志向(思考)の方には失笑な作品。個人的にはレッドドワーフ号のリマ―が出ているだけニンマリしますが、クリス・バリーはリマ―の印象が強過ぎてもう他の役では成功しないということが痛感できる作品でもありました。
[地上波(吹替)] 6点(2023-07-18 13:46:06)
16.  竜とそばかすの姫
グローバル化して久しいSNSをスタイリッシュに映像化したような映画でしたが率直にあまり面白くなかった。もしかしたらZ世代とか今の中高生なら楽しめるのかもしれませんが、少なくともこのサイトを徘徊しているような映画マニアにはかなり物足りない作品だったのではないでしょうか。  この物語を通して「鈴」が母親の気持ちを理解したことは大いに良かったと思いますが、終盤のリアル対決はうすら寒すぎて見ていられませんでした。物語の発想自体は面白いのですが、人物の掘り下げと脚本が浅すぎるのが問題です。「U」という場もひろゆき氏が立ち上げた某掲示板程度にしか機能しておらず、凝ったシーンが多い割りに何を伝えたいのかイマイチ理解できません。主人公に至ってはただの情緒不安定な少女に成り下がっていてイタイだけだし、更に致命的なのが歌。素人の雰囲気はよく出ているものの、これが50億人を感動させられるレベルなのか?というと大いに疑問でした。アメリカズゴットタレントのアンジェリーナ・ジョーダンあたりのレベルを求めるのも酷な話ですが、製作サイドは歌で感動させるということをもう少し勉強していただきたかったところです。  絵は非常に美しいものの、これも正直どこかで見たような雰囲気が多かったです。グローバルSNS時代に辺境の地というのも意味をなさないのかもしれませんが、せっかくの土佐の高知の素朴な田舎でロケをした意義はあまり感じられませんでした。終盤の脚本がかなり問題で、、描かれているのは児童虐待以外の何物でもないわけですが、それをこのような雑な形で決着させてしまった点はかなり良くないと感じました。何も解決していませんよねこれ?  個人的には日本製のアニメは凝っている割りに内容が散漫といった印象しかありません。日本製なら宮崎駿、やはりピクサーやディズニーのほうがずっとシンプルで楽しめます。
[地上波(邦画)] 4点(2023-03-05 15:13:31)
17.  ボーン・レガシー
駄作。これ以外に表現のしようがありませんでした。意外と高評価している方もいますが、かなり好意的に点数をつけたとしてもせいぜい3点でしょうコレは。 まず、謎の薬漬け設定と謎のおじ様達を大量投入したことで、いい加減意味不明なストーリーが完全に破綻してしまっています。主人公の行動理由といえば綺麗なお姉さんにチョット優しくされて勘違いストーカー化したという安易なもので、結局女の前でオレツエーしたいのかと。ボーンスプレマシーのロシアの殺し屋カール・アーバンは激シブだったのに、ルーイ・オザワ・チャンチェン(LARX-03)は驚くほどにコント。 そしてエンディングに「Extreme Ways」を使っている点も許せません。ジェレミー・レナーとレイチェル・ワイズがキャッキャウフフしてる中でこの曲が流れるのは解せない。この曲は恋人を殺されて一人特急で恋人の家族の元へ詫びに向かったボーンの為の曲です。この曲は一人で水に飛び込んで生死も判らないまま消えていくボーンの心情を歌ったものです。頼むからボーンに謝ってくれw  せめてもの救いはボーンシリーズの関係者が多数出演している点で、パメラ・ランディ、アルバート・ハーシュ博士、ノア・ヴォーゼンらは非常に良い仕事をしています。実際この作品に出ているほとんどの演者は一流だしかなり良い仕事をしていますが、制作サイドが悪いと全て死んでしまうという典型的な映画でした。特に監督・原案・脚本のトニー・ギルロイの罪は大きいです。ボーン3部作の出来から考えると、脚本家としての才能はあるようですから、頼むから雇われ脚本だけに専念してもらいたいものです。今作はボーン3部作を貶める最低最悪の作品に成り下がっていると言わざる得ません。(せっかく綺麗に終わっていたボーン3部作なのに・・ 本当に腹が立つほど収まりが悪いのですよ)
[CS・衛星(字幕)] 2点(2022-10-10 17:16:13)
18.  座頭市(1989)
89年の本作が本家版「座頭市」としてはラストになります。今見ても豪華キャストに驚きますが、他の方もおっしゃっているようにこの作品では群を抜いて勝新の貫禄が凄いことになっています。  ただし、勝新太郎ご本人が監督と主演をやっているせいでかなり荒削りな作品に仕上がっています。制作裏話なども広くTV放送されており、全く行き当たりばったりだった勝新の無能ぶりが広く知られています。突然樋口加奈子と風呂に入ったり、実の息子(雄大)が親分だったり、まあ、やりたい放題といった感じですが(笑)、このやりたい放題感が功を奏したのか、いかさま賭博、夜道のちょうちん、三木のり平との一件、僧侶との切り合い、用心棒(緒形拳)との一騎打ち、、とまあ、挙げればキリがないくらいメジャーなシーンのてんこ盛りとなっています。おそらく観客が観たいであろう有名なシーンのオンパレードで、まさに集大成とはコレのことです。実際私もこれが見たかった!といった印象を持ちましたし、不思議とラストには綺麗に収まっているのです。 あと、何気に勝新監督の映画ということで八州取締役(陣内孝則)、赤兵衛一家の親分(内田裕也)、浪人(緒形拳)などもかなり気合が入った演技を見せており、見どころの一つになっています。(鶴:片岡鶴太郎とのほのぼのしたやり取りもきちんと入っています)  エンディングで英語の歌が流れ始めた時には正直腰が抜けましたが、、リマスターDVDは大切に保存しております。作品としては6点程度ですが勝新の心意気に+1点です。余談ですが海外ではブルーレイ化されていますが日本国内ではブルーレイ化されておらず、利権の闇に飲み込まれている不運な作品。
[DVD(邦画)] 7点(2022-09-17 13:47:45)
19.  ファンシイダンス
当時「シコふんじゃった」がロードショーされ、ブレイクしまくっていた周防監督の他作品も見たいということで、レンタルショップで本作ファンシイダンスをレンタルしてきました。当時、友達と小さなブラウン管で鑑賞しましたが、腹がよじれるほど大笑いした楽しい記憶が残っています。  とにかく塩野陽平(本木雅弘)と、その弟である郁生(大沢健)を軸にした人間模様が抜群に面白いのです。修行僧の同期に珍来(田口浩正)、英峻(彦摩呂)、古参に光輝(竹中直人)というダイアモンド布陣で、画面の見栄え、セリフの妙、棒読みのギャグなど、何から何まで面白いのです。 皆さんも同意見だと思いますが、お寺に着いた時の身体検査、ウォークマンのカセット入れ替え事件、キャバクラに乙凸したら・・、ケンタッキーとマドンナ、トイレの取材などなど、最高に大爆笑できるシーンが多かったです。特に竹中絡みのパートが全体的に非常に面白いです。  子供っぽい部分もありますがマンガを読んで楽しめるようなタイプの方でしたら十分に楽しめるライトな感じのお寺モノといった感じです。周防監督の初期作品ですが、彼のハウツー物の中ではダントツの面白さだと思います。
[ビデオ(邦画)] 7点(2022-09-17 11:52:25)
20.  マリー・アントワネット(2006)
公開当時、若いパートナーに押し切られて不覚にも劇場で鑑賞しました。主人公マリー・アントワネットはとてもかわいいのですが、顔つきが今風でゴシック調には全く合っていないと感じ、更には音楽もガレージバンド風のものが多く、当時は違和感ばかり感じた作品でした(キルスティン・ダンストは大好きですが)。15年ぶりに落ち着いて再鑑賞してみるとこれが意外にも結構素敵に仕上がっていて、当時、低評価を下した私自身の思慮が浅いことが露呈する結果となりました。  大前提としてソフィア監督自身はフランス革命など一切描くつもりなどなく、あくまで若いマリー・アントワネットを若い感性でガールズムービーに仕立て上げ、そしてそれを若い観客に見せたかったというのがこの映画の正しい解釈だと思われます。要するにこの映画に歴史的な黒い部分、またそれに向かう深いドラマ性などを期待する方が間違っていて、ソフィア監督はそんなことは百も承知(というか意図的に)、きらびやかな少女の部分だけを切り取った新しい切り口のマリー・アントワネットを作ったのです。(コンバースを紛れ込ませてあるという逸話からもそれは明らか) ただし、ソフィア監督も真の映画人コッポラ一族の直系なので、ガレージバンド風の楽曲や今風の眉毛と口を半開きにしたマリー(ダンスト)のガールズ描写を意図的に見せつつも、カメラワーク・美術・衣装はかなりしっかりしています。これらのスタッフは一流だったことも同時に理解することができます。  ある意味、ソフィア・コッポラとマリー・アントワネットは境遇が似ていないとは言えず、親が偉大過ぎるがゆえに周りの物事が自動的に働き、少女として自分の感情を挟む余地がないという「どうにもならなかった子供時代」をこの作品に落とし込みたかったのかもしれません。そんな中途半端な事をしてしまったが故に、何となく全体的に散漫な作品に仕上がってしまったものと思われます。 総じてよく判らない映画なのは事実ですが、監督の意図する切り口さえ見誤らなければ、これはこれで評価できる映画だったと思います。出来れば国境を越えた後は全編フランス語を徹底していただければより面白かったような気がします。今更ではありますが評価し直してこの点数と致しました。
[映画館(字幕)] 7点(2022-08-25 15:00:43)
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