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41.  アジョシ
ウォンビンの鹿みたいな無表情が良いですね!肉体も素晴らしいですし、ほんとうに良い俳優だと思います。アクションもとても見応えがあります。他のアクション映画と違う所はナイフの使い方でしょう。一発刺してギャー!じゃなく、何度も何度も腹を刺して戦意喪失させるあたりがプロっぽい。殺人術のプロがアクションの指導を担当したおかげで背筋も凍るアクションの数々が生み出されたのですねぇ。話の決着の付け方に納得行かないのでこの点数ですが、アクション映画としては近年最高峰でしょう。韓国のアクション映画にはあまりいい印象がなかったのですが、一本取られました。日本でもこういうアクション映画を作れないのかな?
[映画館(字幕)] 7点(2013-10-08 17:40:39)(良:1票)
42.  家族ゲーム 《ネタバレ》 
怪作ですね。伊丹十三と松田優作の距離感のキワドさに笑い、家庭教師吉本と茂之の会話の間に笑い…。ここ笑いどころですよ!というこれみよがしなギャグはほとんどなくて、むしろギャグでもなんでもないシーンでずーっとニヤけさせられるような、不思議なコメディです。家族が向き合うことのない食卓の歪な存在感が象徴するように、本作はとにかく歪んでいます。弟が勉強を頑張るように慣れば兄が怠けだし、子供部屋に行くのにエレベーターを使ったり、その場所では音楽が流れているシーンでも映画上では音楽を流さなかったり、ニヤけた息子が母親に生理のことを質問しだしたり、伊丹十三の玉子焼きチューチュー…気持ち悪い!すべてをぶち壊すラストの7分間長回しは圧巻の一言。いつ松田優作が壊れ始めるのか、兄弟が便乗し始めるのかは繰り返し見なおさないとわからない。両親が3人の壊れた行動を無視しているからそういう「テイ」なのかと思ったら「さっきからなにしてるんだお前!」って、そりゃないよ!この家族壊れすぎ!母親は茂之の将来を案じる一方で若いうちに子供を産んでしまったことを後悔しているし、父親は「金属バット殺人が起こるから」という理由で子どもの教育に介入しないし、吉本は金を貰うためだけに茂之に勉強を教えていて、茂之はいじめてくる幼馴染への嫌がらせ目的で勉強している。まさに偽りの家族。家族ゲームに興じているだけだったんですねえ。これを見破って歪な食卓返しをした吉本は流石。…そういえば、レーザーディスクに付属されていた解説文では松田優作の無表情とバスター・キートンの無表情を重ねあわせる一文があったけど、それはいくらなんでも考え過ぎでは?
[レーザーディスク(邦画)] 10点(2015-06-10 19:56:23)(良:1票)
43.  グリーン・ホーネット 《ネタバレ》 
主人公がガキ臭い?エレベーターあり得ない?バカ野郎!この物語はリアリティを重視していないんだからそんなことはどうでもいい!ジョーカーみたいな悪役が本当にいるわけ無いだろ!! この物語はいつまでもガキのままの大人がバカをやりながら友情を深めるブロマンスなんだよ!セス・ローゲンの出演作を調べたことは?彼はブロマンス俳優だから最適なキャスティングなの!だいたい、冒頭で爆死したチンピラはジェームズ・フランコだよ?どっからどう見てもブロマンス映画の始まりじゃねーか!これが本当のガキ帝国なの!一度は想像したことがないのか?「俺もジェームズ・ボンドみたいにいいオンナを抱いたりよくわからんけど凄い車に乗ってみたいもんだ」と。技術は進歩していく。理屈はさっぱりわからんけど凄いらしい車は開発されるだろうけど、女の気持ちはよくわからんよね、あーやっぱ男同士でつるむのはいいわ。女?頭がいい女はカッコいいから俺ら側なのでOK!そういう映画だから!どっかで見たことある話だなぁとか言うな!これまでのヒーローものの物語と決別したシーンを覚えていないのか?スカしていいカッコしたヒーローなんかいらねえ、俺達は等身大でヒーローだ!でも既視感ありありなのは、そりゃ俺達はバカだし?これまでに見てきた「カッコいいもの」を体験したいからヒーローやりたいんだし。っていうことなので!まさかこの手のヒーロー映画にリアリティを求める人はいないだろうなぁ!クリストフ・ヴァルツのバカバカしい演技を見たかよ。そういう映画なの!それとして十分にかっこ良くて面白いからいいの!登場人物にウリがない?うるせえよ!どっかで見たことあってカッコいいだろ!  …というわけで、この映画好きです。ミシェル・ゴンドリーじゃなくてもこんなかんじの映画作れるんじゃねーの?とか言うな!
[DVD(字幕)] 7点(2015-05-10 03:09:11)(笑:1票)
44.  幕末太陽傳
フランキー堺の魅力が詰まった傑作。駄作も多い川島雄三の最高傑作にして日本映画史に残るコメディ映画だ。なによりも脚本が優れている。群像劇のお手本にするべき。いくつかの落語から話を持ってきたからか、演出もどこか落語っぽい。名人の演じる落語を聞いている時の脳内映像を映画化したらきっとこんな感じなんだろう。初期の日本映画は落語からの影響が強かったが、もう落語から教わることはないと言わんばかりのクオリティの高さ。幻のラストシーンが実現していたら伝説の一本になったに違いない。
[DVD(字幕)] 8点(2016-02-25 14:32:39)(良:1票)
45.  木靴の樹
いくらなんでも長い。リアリズムを象徴する屠殺シーンの迫力はあったものの、ストーリーの展開に起伏がほとんどないため見ているのがしんどくなる。
[DVD(字幕)] 5点(2016-02-11 03:03:27)(良:1票)
46.  魔女の宅急便(1989) 《ネタバレ》 
田舎町の少女が都会に出て自立して、少女から大人への第一歩を踏み出したと。僕の好きな僕の好きなタイプのお話です。魔法の力が弱くなってしまうことはありませんが、思春期の中で突然自分が自分でないような感覚が訪れた経験はだれでもあることと思います。ジジはキキよりも先に恋をして、大人になっていきました。ラストでジジの鳴き声が聞こえてしまったのは、キキはまだまだ、これから大人になっていくということなのでしょう。トンボと恋をするのかはわかりませんが、これからのキキを応援したい気持ちになります。ジブリ映画の中で一番続編が見たい映画ですね。
[DVD(邦画)] 7点(2013-08-25 18:37:10)(良:1票)
47.  GODZILLA ゴジラ(2014) 《ネタバレ》 
この映画はプロレスです。プロレスなんです。人気レスラーは終盤までなかなか必殺技を繰り出さず、観客をじらします。焦らして焦らしてもう我慢の限界だ!というところでドーンと試合を決めると言った感じ。ゴジラは中盤まで出てきません。代わりに足の長いゴキブリみたいな怪獣(ギャオスじゃなくね?)が登場し、各地で暴れ回ります。おいゴジラはまだかよ!いい加減にしろ!と観客の誰もが感じ始めたところでゴジラ登場!お馴染みの声で吠えます。でも、ゴジラが登場しても格闘シーンが変則です。ゴジラが戦っている映像をテレビや映像で見せられ、再びゴジラはいなくなってしまいます。また別の話が始まるので、ストレスが溜まってきます。ストレスが爆発寸前のところで再びゴジラ登場。今度は大迫力の格闘シーンを見せてくれます。でも、放射熱線はなかなか撃たない。まだかよいい加減にしろ!と思っていると、画面に青い光が…!これ、どっからどう見てもプロレスの盛り上げ方だろ!でもそれが素敵!怪獣映画は大体プロレスになるけど、ここまで迫力のある映像でプロレスされたら敵わん!というわけで高得点です。下手くそなストーリーテリングだとは思わなかったなぁ。怪獣たちの恐怖感はゴジラが画面に映っていない間も伝わってきたし。片言の日本語や、どう考えてもアフレコしてるとしか思えない日本語が頻発する前半はそれだけで楽しかった。心のなかで楽しみながらツッコミを入れまくってました。怖くて笑っちゃうレベルの映像もありましたし、満足ですよ。ミサイルでぶっ倒れるゴジラじゃなくてよかった。 ■格闘シーンが暗いのは、ハリウッドの流行りなんですかね。パシフィック・リムもそうだったし…。
[映画館(字幕)] 8点(2014-07-25 15:55:16)(良:1票)
48.  ファンタジア 《ネタバレ》 
富める人は好きなことができるからいいなあ…。とんでもないアニメーションですよ。1940年にこのクオリティなんて信じられない。だって、12年前にミッキーマウスのデビュー作『蒸気船ウィリー』が公開されたんですよ?1930年代のスラップスティックアニメの巨匠『トムとジェリー』師匠だって短編アニメだった。いくらなんでも飛躍しすぎでしょー!大股で階段を上り詰めて、結局今日のアニメーションが到達できないような地点にまで達してしまっている。罪な映画です。さて、映画の前半部はヨダレ垂れそうなくらい楽しめました。音楽の雰囲気にマッチした楽しいアニメ。楽曲も良いし、文句なしです。ただ、『春の祭典』以降はちょっとダレてしまったように思います。特に『田園』はキツかった。下手に物語性を持たせたからか、主観的にも客観的にも楽しめなくなってしまいました。曲の雰囲気とも合っていないような気がするし、これならカットされてしまったという『月の光』のほうが観たかった。■カットされた『月の光』見ました。音楽の世界観も映像的にも、他の曲とかけ離れてしまっているので、カットされてもしょうがないかな。入れるとしたら『魔法使いの弟子』の前あたりがいいんでしょうが、他のアニメは動きが多くて、動きと映像美で魅せるものばかりの中に日本画の世界観が入り込んでしまうと、ノイズですね。
[レーザーディスク(字幕)] 7点(2015-04-21 20:05:19)(良:1票)
49.  キートンの化物屋敷
銀行のギャグ、好きだけどなあ…。前編に渡って笑えるシーンはあるものの、ちょっと退屈でした。途中で登場人物が何をしたいのかわからなくなってしまったのがノイズになってしまったのかもしれません。
[DVD(字幕)] 5点(2014-05-24 13:37:06)(良:1票)
50.  緋色の街/スカーレット・ストリート 《ネタバレ》 
リメイク元の「牝犬」はなんだかんだ言ってダメ人間に寄り添うようなラストが用意されていたのと対照的に、ラングは重すぎる罪を負ってしまった男をこれでもかというほど冷淡に突き放しています。偶然の折り重なりがラング映画の運命を形成するのですが、本作の運命はあまりにもむごい。地味な非モテが身の丈に合わない恋に燃えただけでこの仕打ちとは!クライマックスの発狂シーンはラングのすべてが詰まっています。照明、音響、装飾が男を奈落の底に突き落とし、ついに心の中に自分しか存在しない地獄のような世界に閉じ込められてしまった。彼が完全に心を閉ざしたのはこれまた偶然です。ラングはなんて嫌な奴なんでしょう!上流階級に対する風刺も込められたアメリカ期ラングの最高傑作だと思います。
[DVD(字幕)] 10点(2017-01-17 04:29:30)(良:1票)
51.  探偵はBARにいる 《ネタバレ》 
お話は悪く無いと思うし、アクションも泥臭くてステキです。主人公のキャラクターもきらいじゃないですし、可も無く不可も無くといった感じです。ちなみにですが、この映画の主人公は大泉洋です。そして舞台は北海道。まさに彼のための映画と言っても過言ではないわけです。しかし、真の主役は小雪さんです。あるシーンの彼女は般若にしか見えません。それが深刻なシーンで画面にドーンと出てきてしまうので、困りました。
[映画館(邦画)] 4点(2013-08-17 19:38:42)(良:1票)
52.  ザ・ハリケーン(1999) 《ネタバレ》 
演出がうまいですねー。関心しました。序盤でルービンの話とレズラの話を交互に見せて、中盤で線と線を自然な形でつなげ、終盤の展開に持っていく。どっちにも感情移入できるし、しかも客観視まで容易にできるようにしてて、すげー。物語はノンフィクションですけど、人種差別と冤罪をごっちゃにしたらこうなるよね、って感じ。でも、獄中のルービンの姿には感情を揺さぶられまくりましたね。ずっと見ていたいと思うくらい。デンゼル・ワシントンすげー。一番すごいと思ったのは、終盤へ差し掛かる、ルービンが希望を取り戻すシーン。ガウン一枚であそこまで盛り上げるとは、すげー。すげー3つで星3つ。
[DVD(吹替)] 7点(2014-07-18 00:16:54)(良:1票)
53.  狼の死刑宣告 《ネタバレ》 
復讐劇に欠かせない要素がこれでもかというくらいに詰まっている大傑作だと思います。特筆すべきは決戦前の身支度シーン。髪を剃って、武器のメンテナンス、装備を確認して、いざ出発!鳥肌モノのクライマックスに向けての素晴らしすぎる助走です。ジェームズ・ワンをソウシリーズの一発屋だと舐めてる人はこの映画をぜひ見てくださいよ。
[インターネット(字幕)] 7点(2013-08-14 16:02:44)(良:1票)
54.  グラン・トリノ
映画を見るようになった頃に見ました。イーストウッド初体験でした。下調べでイーストウッドの集大成的映画だと知っていて見たのですが、過去作を見ていない自分でも映画はあまりにも面白く、こう思いました。このジジイ、只者じゃない。沢山のイーストウッド主演作・監督作を見てからもう一度グラン・トリノを見ると、数々の名シーンが脳裏に浮かんできて、イーストウッドのキャリアをダイジェストで見ているような感覚になりました。いい映画体験をさせていただきました。イーストウッドの身になにかあったとき、もう一度見ます。
[DVD(字幕)] 9点(2013-08-17 01:00:42)(良:1票)
55.  007/スカイフォール 《ネタバレ》 
大人気シリーズにおいてとても重要な作品。過去2作で若きジェームズ・ボンドを描いていながら、今作ではボンドはロートル扱いされています。それは老朽化したシリーズを象徴させたボンドの姿。そして悪役はあり得たかもしれないボンドの影を表しています。 監督にサム・メンデスを起用したことで過去作と比べて芸術性が飛躍的に上昇しているのは、これからの007は娯楽映画以上のものを見せていくという姿勢の表れではないかと思いました。初期作へのオマージュを捧げたシーンが何度も登場し、ついにボンドの実家まで登場しますが、それらは木っ端微塵になっているんですよね。さらにMとの決別を経て、若返ったおなじみのキャラクターたちと共に新たな時代を築きあげるのだと宣言したラスト。過去への決別をストレートに表現している今作の持つ意味はとても大きいと思います。 また、オープニングも見事でした。これまでのオープニングで表現されていた「女性と死」から女性がフェードアウトし、死の匂いしかしない鳥肌モノの映像と、アデルの主題歌。最高です。今後これ以上のボンド映画が生まれるかどうか…。
[映画館(字幕)] 8点(2013-10-11 21:41:28)(良:1票)
56.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 《ネタバレ》 
『ALLWAYS 三丁目の夕日』の大ヒットを受け、昭和がブームになった。誰もが古き良き時代を懐かしみ、昭和を扱ったテレビ番組は好視聴率を記録し、展覧会などもさかんに開催された。私は思春期まっただ中にこの空気を体感し、昭和はそんなにいい時代だったのか、と思ったものだった。しかし、昭和には負の側面もたくさんあったのだ。戦後に絞っても、公害、冷戦、イデオロギーの暴走など、忘れてはならない事象がたくさんあった。しかし、昭和ブームはこれらを忘れさせ、架空の「昭和」に人々を誘った。オトナ帝国は2000年代中盤に実在したのだ。年々少年犯罪が増えているとコメンテーターは語った。しかし、戦前の少年犯罪は常軌を逸したものが多数あり、今よりもはるかに治安は悪かったのだ。郷愁は負の側面を忘れさせる。まさか子供向けアニメがこのことを題材にしていたとは知らなかった。どことなく「架空の懐かしさの雰囲気」をまとうスタジオジブリ作品への抵抗も込められていたのかもしれない。クレヨンしんちゃんらしいギャグの数々に笑い、ひろしが見た回想に泣いた。子供たちが抱く不安、無邪気な時代に帰りたいという大人の抑圧された願望の両方がわかる20代前半を生きる私だからこそ湧き上がる感情というものにすっかりやられてしまった。音楽もいいし、明言も多いし、素晴らしい映画だと思う。無性に「翳りゆく部屋」が聞きたくなった。
[インターネット(字幕)] 9点(2016-05-03 02:06:18)(良:1票)

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