41. アウトロー(1976)
アメリカ建国200周年を記念した映画ですよね。公開当時の「一人の軍隊」というキャッチフレーズは印象的です。それから、あのテーマ曲も耳から離れません。主人公の農夫が殺された家族の敵討ちをするというところからして、結論はもうわかりきっているので、あとはそこまでをどう見せるかと言うことだと思います。あの頃のクリント・イーストウッドは好かったですね。原点に帰って欲しいなあ。 7点(2003-08-05 17:57:21) |
42. 愛は霧のかなたに
自然の中に入って動物保護をしようとする女性のイメージというのはどうしてもこの映画のような描き方になってしまうのでしょうね。実話をもとにしているというのは、ある人にとっては結果を知っているだけに、どういう描写を重点にするかというのは作品の評価に大きく影響しますね。「交流」、「愛情」、「密猟」、「悲劇」というのは、やはりポイントになるのでしょうか。佳作だと思います。 7点(2003-08-05 17:52:37) |
43. 荒鷲の要塞
アリステア・マクリーン原作の映画化にしては、「ナバロンの要塞」、とともに良くできた方だと思います。イーストウッドの軍服姿を見ると、どうしても「戦略大作戦」を思い出してしまうけど、こちらの方はあんなおちゃらけは控えめですね(といっても、マカロニ・ウェスタンばりの飄々としたシーンはあるのですが(微笑))。ラストにちょっとしたどんでん返しがあって楽しめます。イーストウッドはアメリカ軍の制服よりドイツ軍の方が似合うね。 8点(2003-07-27 07:35:00) |
44. アポロ11を追いかけて
ダメおやじの主人公と、外に出られない病気の奥さん、キャッチボールができない少年が自分の人生を飛躍させる話ですね。父親と息子が途中で知り合ったヒッチハイクのネイティブアメリカンの青年を連れて行く件がいいですね。引っ込み思案の少年にアドバイスするシーンが大好きです。「些細なことは気にするな。世の中の大半は些細なことだ」というような内容です。好いことばですね。 8点(2003-07-08 07:26:41) |
45. アンドリューNDR114
ダメです。ロビン・ウィリアムズが人間に近づくに連れてやたらにイヤな奴になっていくし、妙にセックスを強調する辺りも好きになれませんでした。設定そのものは面白いし、訴えるテーマも興味深いのですが、ストーリーに一貫性を感じられません。たとえば根本に当たる「ロボット三原則」を最初に掲げておきながら、どうもその後のアンドリューにそれを裏切る行動が多くなるのが気になりました。もちろん窓から落ちた影響でおかしくなったということも考えられるでしょうが、あれだけ目立つ形で最初に出したものをすぐ直後に簡単に裏切っていく演出は納得できませんでした。また、ああいう形で略奪愛を正当化することは個人的にイヤですし、嫌悪感すら感じるものです。それを美化しすぎる演出も腹立たしく感じました。特撮技術は見事なものだと思いますが、それだけの印象です。犬が迷い込んでくるという象徴的事件も、その後活かされないままですし、アンドリューを改造する技術者も個性が生かされないまま消えてしまうし、そもそもサム・ニールこそもっといろいろとやって欲しかったです。そういう意味で、あらゆる事件・役者が消化不足のまま終わった映画という印象です。 5点(2003-04-10 23:35:39)(良:2票) |
46. アザーズ
なるほどねとは思うけれど、ニヤリの度合いは、やはり「シックス・センス」の方が上でした。前半の話が間延びしてしまったのが原因だと感じました。3人組が家を出る辺りから話は急展開するけれど、それまでの眠さを如何にクリアーするかが課題ですねえ。インテリアやセットの素晴らしさはあるし、映像的な綺麗さはわかりますが、「う~ん」という感じです。ニコール・キッドマンの背の高さがよくわかりましたね。彼女の観客をイライラさせる演技はよかったと思いますが、結局それがすべての伏線として引っ張るのは無理があった気もします。 6点(2003-03-29 23:02:01) |
47. アトランティスのこころ
綺麗にまとまった小品ですね。2回観直して細部の把握ができました。ちょっと色っぽい訳有りのお母さん。言葉遣いをきちっと躾られたやや引っ込み思案の息子。そこにやってくる正体不明の老紳士。近所に住む幼なじみの可愛い女の子。一夏のできごとを経て、少年は大人になっていく。そういったストーリーでしょうか。超能力者を軍事的政治的に利用したことは、冷戦時代の米ソ両国で行われていたことで、それがこういう形でモチーフにされるとは思いませんでした。また、ウチも裕福ではありませんでしたから、主人公の少年が自転車を欲しがる気持ち、よくわかります。感涙の嵐というのではなく、観終わった後にじわじわと「しみじみとした気持ち」になる作品だと思います。別れ際に少女が「サラダを作る」と言って引っ込むシーン、つらそうな表情をするのが印象的でした。あの時の少年の心中を想像すると、とても切ない気持ちになります。 7点(2003-03-10 10:53:20) |
48. I am Sam アイ・アム・サム
予告編を観て期待が高まりすぎていたので、観終わった第一印象は、ちょっと物足りないなあという感じです。ショーン・ペンの演技力は見ものだし、安達祐実によく似た子役のダコタ・ファニングがとにかく可愛かったですし、ミシェル・ファイファーは適度にカリカリした弁護士を好演していたし、脇を固める人達も皆いい人ばかりですし、ビートルズナンバーは好きな曲ばかりだし、歌詞と場面が効果的に使われていたし、これといった大きな欠陥はないのですが、やっぱり「8点」はつけられませんでした。「きっと将来あの女の子はかなりのビートルズおたくになるんだろうな」とか、「父親思いのいいこだな」とか思うのですが、何かが物足りないんですよね。ふだんなら、「この映画は後半をあと20分くらいカットした方がいい」とか思うのですが、この映画の場合は、逆にあと10分くらい時間を増やして、もっと裁判から後の経過を描写して欲しいなと感じてしまいました。とくに、裁判後のローラ・ダーンとの関係をもう少し描いて欲しかったですね。 7点(2003-02-15 22:07:58) |
49. 雨に唄えば
急に想い出してビデオを観返しました。やっぱりあの雨の中の有名なシーン、楽しそうでいいですね。子供の頃、長靴はいて水たまりでバシャバシャしたことを想い出しました。シェークスピアのパロディが出てきていたのは忘れていましたね。ストーリーのテンポもあるし、映画業界の裏側も描いているし、割りとしっかりした脚本もあるし、きちんと作られた映画だと思います。 7点(2003-02-08 12:33:29) |
50. アイス・エイジ
スクラットが、狂言回しを好演(?)してましたね(笑)。予告を観たときから期待していたんですが、その通りの作品でよかったです。CGで描くと、動物はいいけど、人間は(ネアンデルタールっぽい?)でもやっぱりダメですね。その動物が主人公だったのがよかったと思います。愛すべきナマケモノといい、過去にいろいろな悲しみを背負っていそうなマンモスといい、葛藤しつつ彼らと仲間になっていくサーベルタイガーといい、それぞれの個性が活きていると思いました。ところでドードーの集団には笑いました。あれじゃ絶滅しても仕方ないのかなと(笑)。それと、ラストね。あいつが出てくるとは!(笑) 観てのお楽しみです。 8点(2003-01-03 11:26:53) |
51. アクシデンタル・スパイ
期待はずれでした。コメディというジャンルわけがあったけど、シリアスでした。アクションもストーリーも今ひとつという印象です。ジャッキーの父親という設定の人間が、そういう歳に見えなかったし(苦笑)。 6点(2002-10-29 21:26:48) |
52. アンタッチャブル
デ・ニーロとコネリー、この2人が出ているだけで観る価値があるなと思っていました。ケビン・コスナーはあいかわらずケビンの役しかできないけど、それがいいんですよね(笑)。乳母車のシーンはちょっと有名になりすぎましたね。皆さんエンディングは印象に残ってますか? 7点(2002-04-28 16:29:56) |
53. 雨あがる
いい映画です。ストイックな生き方をする寺尾さんと、それに従う宮崎さん。ああいう夫婦関係も私の理想です。殿様に対する悪評が多いようですが、私はアレはアレで良かったと思ってます(笑)。ただ、前半の宿屋のシーンで酒盛りして大騒ぎするまでの時間がもう少し短くてもよかったかなと思ってます。ラストの宮崎さんの台詞は嬉しいですね。 7点(2002-04-28 16:26:01) |
54. アラビアのロレンス
ビデオで10回は観ていますが、やっぱり砂漠のシーンは映画館の大画面で観ないとダメですね。オマー・シャリフの登場シーンはそれじゃないと感動が伝わりません。冒頭のオートバイのシーンは、個人的にはカットして欲しいですね。できれば最後に付けて、はかなさを強調して欲しい。 8点(2002-04-28 16:22:25) |
55. アポロ13
以前に、どこかのテレビで、この映画のラストシーンを特撮で撮ったのを紹介していました。アポロの海面着陸はよく見ていたけど、ホントによくできていましたね。本物そっくりの感じがよく出ていました。トム・ハンクスもエド・ハリスも好きですが、どうしても「ライトスタッフ」と比べてしまいます。あと10年位したら、トムが管制官の役をするのだろうか?(笑) 7点(2002-04-28 16:19:46) |
56. アビス(1989)
アレは結局宇宙人なんですか?それとも海底人?(笑)どうにもこうにも、ラストがよくわかりません。途中の盛り上がりはよかったのにね。 6点(2002-04-28 16:16:12) |
57. 明日に向って撃て!
音楽が耳に残りますね。レッドフォードが格好いい。なんか、知らないうちに大悪党になってしまった人間の悲劇というか喜劇というか、そういうものを感じますね。演出のせいか、暗い印象を与えないのも不思議です。個人的には自転車に2人で乗るシーンが素敵です。 8点(2002-04-28 16:13:47) |
58. アギーレ/神の怒り
日本で観られる珍しいドイツ映画ですよね。"オヤジ"キンスキーがギョロ目を剥いて迫真の演技をしてます。でもなんで舞台が南米なんだろう? 7点(2002-04-28 16:10:45) |
59. 暁の7人
ナチスドイツ占領下のレジスタンスの悲劇ですね。同様のテーマを扱っているものとしては、ワイダの「地下水道」なんかがありますけど、こちらはカラー画面の分、かえって損をしている気がします。実話に基づいているけど、ストーリー中に恋愛の要素はいらないなあ。でも、自由のためにとはいえ、暗殺で物事を解決するのは私は賛成できません。 7点(2002-04-28 16:08:38) |
60. アウトブレイク
とっても単純におもしろかったです。普段何気なくやっている行為で、細菌に感染するのは簡単なんだなってことや、そういう問題が起こるのは、たいてい違法行為によって人間が悪さをしているんだってことが実感できます。でもあのお猿、可愛かったね。 8点(2002-04-28 16:05:33) |