1. アジョシ
《ネタバレ》 もうウォンビンが半端ない。男も惚れ惚れする格好良さなのである。 全身黒尽くめのタイトなスーツを着ているだけでもオーラがビンビンなのに、ナイフ捌きや格闘シーンをみてると凄すぎて終始緊張しっぱなし。絵に書いたようなエモーショナルな展開なのも引き込まれる要因だけど、それ以上にスクリーンに釘付けになってしまうのは、兎も角ウォンビンの存在感が抜きでているからだろう。悪党を容赦なく倒す勧善懲悪のカタルシスがこの作品には存分に備わっているわけです。 また、敵側もインパクト充分だった。マンシク兄弟の似つかないセンスもよかったけど、用心棒的な存在の殺し屋は特に凄みがあった。仲間も容赦なく殺す冷徹ぶりと少女ソミや子供達には優しい一面をみせるギャップに悪役ならではにオーラが滲み出てたと思う。 そういう伏線があったからこそ、最後の一騎打ちは胸焼けするほど熱いシーンであった。 ラスト、愛する妻と宿したばかりの幼き命を失った辛い過去を持つテシクが、ソミと抱き合うのは、自分にやさしい笑顔を取り戻させてくれた少女ソミが、かけがえのない存在であったことに気づいた瞬間であり、その表情は生きる希望に満ち溢れていた。 想像以上にハードな作品ですが、「レオン」が好きな人は絶対外せない映画だと思います。 やっぱり自分ってこういうのに弱いなぁ。。 [映画館(字幕)] 10点(2011-11-01 01:54:38) |
2. アバター(2009)
予告編を観ただけでなのに「この映画はくる」。「世界歴代興行記録」を塗り替える、思ったら予感的中!いや、本当に今まで予告編だけでスクリーンの隅々まで釘付けになった事も鳥肌が立つくらいた充分過ぎる高揚感と期待感をもらったことなど無かったものだから間違いないと思った。 そして待ちわびた公開初日。『最高!!!』この一言につきる。 3Dに対して色物的な先入観や不安がありましたが、 そんな懸念は吹っ飛びました。 アバターとなって自由にパンドラの世界を駆け巡るジェイクと 劇場でこの映画の世界にどっぷりはまっていく自分がシンクロ。 本当にその場にいるかのような疑似体験、折りしも自分がアバターとなって 映画の世界へはいったような気分になれます。この世界のパノラマ表現は凄いの一言。 そして個々の生物たちの躍動感は素晴らしい! ほろっと涙できるシーンもあり、とにかく感動がいっぱい詰まった映画。 まだの人は是非劇場で、そして可能な限り3Dで体験して欲しい。 この作品を基点に、今後映画の見方が変わること間違いない。 [映画館(字幕)] 10点(2009-12-26 19:34:13) |
3. アンジェラ(2005)
《ネタバレ》 翼が生えて天に帰ろうとするアンジェラに 別れたくない、愛してると必死にしがみ付く ラストは名シーン。 今度は誰かのためでなく自分の気持ちに正直に なり、アンドレと人生をつくっていくことに 決心したアンジェラ。 こういうファンタジー・ロマンスは好き。 一歩間違えばコントだけど、その微妙なラインの 上に成り立っている。 白雪姫?ではないけど古典的な題材を 現代風にしたあたりが上手い。 小ネタ的だけど「OK,OK」「そのOKはやめろ」「OK」ていう 会話劇はレオンとマチルダの関係でもありましたね。 ベッソン監督好きなやりとりなんですかね(笑) [DVD(字幕)] 9点(2011-01-09 23:02:34)(良:1票) |
4. RRR
ここ数年、インド製の超大作映画は目を見張るものがあります! 理屈抜きで観客を楽しませよとする心意気。 勿論、インド映画にありがちで長尺なわけですが、 一切余分と感じることなく十二分に楽しめました! めちゃくちゃ暑苦しい作品ですが、最後はスカッと爽快な気分で 余韻に浸れます! [映画館(字幕)] 8点(2022-12-21 01:48:24) |
5. アポカリプト
《ネタバレ》 「映画秘宝」で掲載されてからというもの長い間待ち侘びていた作品です。端っからこの作品に対して、史実に基づいたマヤ文明の宗教くさいリアリティーなどは求めていなかったで、純粋に娯楽映画として楽しめました。メル・ギブソン監督自身も「ブレイブハート」や「パッション」で養った演出手腕を如何なく発揮し、彼独自のエッセンスが詰め込まれた見事な血みどろ映画へと仕上がったのではないでしょうか。最初のカットから最後まで一瞬たりとも気の抜けない、ある意味爽快なアクション映画です。 [映画館(字幕)] 8点(2007-07-24 11:15:03)(良:1票) |
6. IAM A HERO アイアムアヒーロー
《ネタバレ》 原作既読。漫画やアニメの実写映画化は数あれど、クオリティ伴うものは極僅か。 その要因のひとつ、昨今の邦画をダメにしてる製作委員会たるものが絡んでるせいもあるが、 いやはや、本作はその柵を破るかのごとく、商業映画にしては突き抜けた作品に仕上がっている。 過剰なゴア描写は控えめなのかと思いきや、レーティング制限ありきで本場ハリウッドのゾンビ映画にも引けをとらない クオリティだと太鼓判を押せる出来栄え。良い意味で製作委員会がリスクヘッジになったのかと。 勿論、予算は本場ハリウッド並にとはいかないまでも、ロケーションに韓国を選んだり、演出手法やカメラ割りで大規模なパニック映画にみせる工夫はよく出来ている。 前述ゾンビ映画と申し上げたが、「28日後」の感染者に近い感じ。ゾキュンも色々なタイプがいて飽きさせないし、 あんなのいたら本当ゾッとする。日常が徐々に異様な世界に変わるというよりは、原因不明でいきなり起きたって感じなのは、 本家ゾンビに通ずる部分だけど、、社会が崩壊していく様をもっと描けていたら、登場人物の背景も活かせて良かったんじゃないかと思う。 とはいえ、この手のジャンルで上映時間127分は少々冗長に感じたのも事実で、そういう細い設定を省いた上でのエンターテイメント作品なんでしょう。 [映画館(邦画)] 7点(2016-04-25 23:01:20) |
7. 悪人
《ネタバレ》 タイトルは「犯罪者」ではなく「悪人」なのだ。 妻夫木演じる男は、コミュニケーション能力が欠如している、いや心を閉ざしている。仕事と父親の介護に疲れはて唯一の楽しみが出会い系サイトなのだから。どうみても根暗な人間にしかみえない。 法治国家である以上、いかなる理由であれ殺人は許されざる行為であり、世間体にも犯罪者としてのレッテルを貼られて当然の報いなのである。 それが何故、観ている側が、悪人の定義を考えてしまうのか? その理由のひとつに、被害者家族、加害者家族の登場人物の描き方。キャスティングでも脚本でもロケーションでもない、リアルな人物描写が秀逸だからである。とどのつまり感情移入し易いわけである。これには妻夫木の熱演ぶりが助長させている気もしている。これまでさわやかな好青年役が多かった印象の彼に対して「気の毒」と思ってしまう感情が少なからずあり、「悪人」一辺倒に思えないのはそのためである。もし仮に名もない冴えない役者が演じたとしよう。果たして同様な眼差しでみることができようか? 美談で終わらない物語であるからこそ、妻夫木と深津の演技に助けられた部分はとても大きいと思う。切なさや悲しみを乗り越えて前進しようとする人間のたくましさにもふれ、流した涙以上に勇気付られたいい映画でした。 [DVD(邦画)] 7点(2011-09-22 23:32:43) |
8. アウトレイジ(2010)
まずタイトルロールにシビれた。カッコよ過ぎ。 暴力と笑いは紙一重という、これまでの北野武監督のバイオレンス作品全てに共通しているテーマのひとつでもある。演出するにあたり、アドリブを尊重しているのは、根本からl暴力的支配よりもエンタテイメントを常に意識した北野監督の観客への配慮でもあると思う。 敵対ヤクザへの仕打ちの方法やその見せ方、怒号や罵声飛び交う言葉の応酬 頭のキレる者だけが伸し上り、正直者は馬鹿を見る 一歩間違えれば立派なコメディだ。 ただ、「ソナチネ」で完成形を作ってしまっているが故に、超えられない壁があるのも然り。それは非凡な才能の持ち主として贅沢な悩みでもあるが、望まれている以上ハードルは常に高い。期待値を込めての点数評価となる。 [映画館(邦画)] 7点(2010-06-20 11:50:17) |
9. アウトレイジ ビヨンド
「あとは任せます、親分」と木村に放った言葉の真意、そしてラストの締め方といい、 北野武演じる大友には、北野監督が作品で伝えたかったテーマや趣旨が見え隠れしてた気がします。前作以上の迫力はなかったけれど、その分哀愁が漂う人間臭さがあったと思います。今作の続きがあるとするならば、ラストシーンからのこの先を見てみたくなるのも必然かもしれない。 [映画館(邦画)] 6点(2012-10-12 23:31:16)(良:1票) |
10. アベンジャーズ(2012)
《ネタバレ》 最後、アイアンマンが身を呈して地球を救うシーンには泣けた。。かっこ良すぎる!! 「単純明快」「自己満足」「現実逃避」エンタメ3拍子揃った、まさに頭空っぽで楽しめる、これぞ娯楽映画の真骨頂!!さすがメイド・イン・USAやね。 [映画館(字幕)] 6点(2012-09-25 01:31:33) |
11. アリス・クリードの失踪
《ネタバレ》 良くできた密室サスペンス。 3人の登場人物それぞれの容姿も堅実だし、個性付けも良い。 但し、「レザボア」のように尖がった演出、アクの強さは感じられず、良くいえば優等生的な作品、悪くいえば記憶には残らないかな。 とは言いつつもしっかり騙されましたけどね。 [DVD(字幕)] 6点(2012-04-20 00:27:53) |
12. 悪魔を見た
《ネタバレ》 シンプルといえば聞こえは良いが、実はかなりベタでチープな脚本といえる。 復讐モノのの王道をいっているが、特に暴力描写一点に特化した稀に見るバイオレンス作品に仕上がっている。誰を悪魔と捉えるかは鑑賞者の感性に委ねられると思いますが、自分的にはギョンチョルかなぁ。言い換えれば、もし仮に自分は妻を殺された立場であれば同じような行為に走ったかもしれないと、ふと思ったからです。でもそれはあくまで自分に力や情報力があっての話ですが・・・。ビョンホン演じる主人公は国家諜報員のエリートであり、格闘も情報力も長けているわけで、そもそも比べること自体可笑しいかもしれませんが、誰もが大切な家族や友人がそういう悲惨な目にあえば、心の奥底では犯人を殺してやりたいと思うはず。法治国家たる先進国において、そういう気持ちそ抑え、紙一重で理性を保っているのが現実。この主人公は、その理性のタガが外れてしまった、いわば怪物なのだと思う。同情という気持ちは湧かないが一方的に犯人を痛めつける姿には胸のすく想いがしたし、もっとやっちまえ!とさえ思ってしまった。ギョンチョルのしでかした犯行はまさに鬼畜そのものでありそれこそ同情の余地など一切ありえない。 とにかく暴力描写は過激だし陰鬱なラストではあるが、ある意味ストレス発散にはもってこい?の作品かもしれません(~_~;) [DVD(字幕)] 6点(2011-10-13 23:39:35) |
13. アンストッパブル
どの程度「事実」に基づく作品なのかは分かりませんが、当事者に配慮してか余分な人物描写を削ぎ落としたストイックな娯楽映画。 過剰な演出を抑えつつも、巧みな構成と編集でぐいぐいと観客を画面に釘付けにすあたりはトニー・スコット監督の手腕でしょう。 「事件は現場で起きているんだ」じゃないけども、今の日本の震災による企業と政府の対応、それに振り回される市民という図式が妙に交錯しました。 [DVD(字幕)] 6点(2011-06-04 13:40:57) |
14. アヒルと鴨のコインロッカー
《ネタバレ》 いやぁいい意味で騙された!うまい見せ方でした。タイトルからは全く想像もつかない内容で、最初のうちは、ゆる~い感じでほのぼのとしたスロームービーかなぁと思ってたんですけど、意外な急展開がしっかりはまっていて面白かったです。 [DVD(字幕)] 6点(2009-04-16 12:03:44) |
15. アイアンマン
アメコミ映画としては次第点、Xメンシリーズに並ぶ面白さ。トニー・スタークが飛行する前のポーズがちょっとオカマちっくで笑えます。既に続編の製作も決まっているらしいので楽しみです。 [DVD(字幕)] 6点(2009-03-31 11:43:52) |
16. アンダーワールド:ビギンズ
《ネタバレ》 物語は、1作目より遥か昔、ヴァンパイアとライカンの主従関係、そして何世紀にわたる争いの発端を描いています。今作「ビギンズ」を観ることによって、ルシアンとはどういう人物だったのか、また、ビクターがセイリーンを何故殺さず一族として迎え入れたのかなどなど、これまでの作品では説明でしかなかった点、謎がスッキリとしました。時系列的には跡付け的な作品ですが、3部作としてよくまとまった印象。「ビギンズ」を観たことにより「1」「2」の評価も上がりました。また、前作までは、脇役だったルシアンの仲間の生い立ちも描かれ、作品に深みを与えています。ケイト・ベッキンセールは出てこないのは残念(最後の1カット?「1」の冒頭かな?)でしたが、満足できました。 [映画館(字幕)] 6点(2009-03-17 13:43:01)(良:2票) |
17. アイ・アム・レジェンド
《ネタバレ》 まず一言。ロケーションは素晴らしかった。崩壊からまだ3年しか経っていないという文明の名残を感じさせつつも、とてもCGとは思えない出来栄えに驚きました。「28日後・・・」と設定はかなり被っているのですが、本編では、人間の孤独感、絶望感、そして希望を描いている。そして極力無駄を削ぎ落とした展開は、観客の想像力をかきたててくれる。ただのSFアクションに終わっていない点については賞賛できます。 [映画館(字幕)] 6点(2007-12-16 08:45:27) |
18. アイ・アム・ナンバー4
たまには頭空っぽにしてお気楽に観れる作品もいいかなって思えた時に期待せず観るのがこういうジャンル作品の正しい鑑賞方法です。 興行的にどうだったか知りませんが、続編ありきで製作されたあたり、「エラゴンや「ライラの冒険」の二の舞にならないと良いね。多分、続編でたら何となく観ちゃうと思う、そんな映画。こういう超能力バトルものって嫌いじゃないんですよね。 ナンバー4と6の中間をとって「5点」献上。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2012-03-04 17:56:28)(良:1票) |
19. 悪魔の追跡
《ネタバレ》 何十年ぶり、二度目の鑑賞。 ホラー映画を真っ当に怖いと感じていた中学生の頃に初めて観た事もあり、 執拗に迫り来る邪教集団の異常さにトラウマになったほどです。 特に最初の儀式で女性が殺される所を双眼鏡で覗いてるシーンが衝撃的で、そのドキドキ感は健在だった。昨今の同じジャンルと比べれば、チープで稚拙な演出が目立った気がしますが、70年代につくられた事を思えば上出来でしょう。あと主演2人の頑張りにプラス。 [DVD(字幕)] 5点(2011-10-17 09:34:44) |
20. アリス・イン・ワンダーランド
《ネタバレ》 期待値が大きかった分、観終わったあとは「こんなものかな」というのが本音。 これまでのティム・バートン作品と対比しても決して出色の出来とは言えない。カラフルで奇抜な雰囲気の世界観はしっかりでているけど概ね予定調和でサプライズが無い。 ディズニーだし子供向けってこともあるから肝心の物語の軸もあってないようなもの。 アリスの大人への旅立ちと決心みたいなエピソードは全く無くてもよかったんじゃないかなとさえ思う。純粋に不思議の国のその後だけに特化して楽しめればOKと思う。 アリス役の女優さんは良かったし、チャシュ猫はツボでした。 [映画館(吹替)] 5点(2010-04-29 09:47:18) |