61. ギャング・オブ・ニューヨーク
《ネタバレ》 冒頭、ディカプリオが父のかたきデイ・ルイスと出会うまでの30分は、スコセッシらしいスピード感溢れるけれんみたっぷりの演出で大いに期待をもたせてくれますが、その後はいけません、ディカプリオがデイ・ルイスに喰われっぱなしです。「これじゃあいかん」とスコセッシもラスト30分では怒涛の急展開を図るけど、如何せんあまりに詰め込み過ぎで二人の宿命の決闘まで尻すぼみに終わってしまいました。あの暴動は「ニューヨーク徴兵暴動」として知られる史実ですが、徴兵される側も黒人をリンチして処刑するなど、とてもじゃないけど我々には感情移入できない連中なので困ります。スコセッシはこの映画の構想に30年かけたそうですが、こねくり過ぎて結局なにが言いたいのか良く判らん映画になってしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-11-07 20:51:54) |
62. キック・アス
《ネタバレ》 出ました!ひさびさの痛快作に出会ったという感じです。クロエ・グレース・モレッツが『シベールの日曜日』のパトリシア・ゴッジにそっくりで、21世紀の新しいロリコンのイコンが誕生しました。ビッグ・ダディもヒット・ガールも高度な殺人テクニックを持っているだけで別に身体的な超能力があるわけではなく、アメコミ・ヒーローの中でも明らかにバットマンとバット・ガールのパロディですよね(ニコラス・ケイジのコスはモロにバットマンですし、レッド・ミストはロビンを彷彿させてくれます)。自分の中で銃社会のアメコミ・ヒーローが銃器を使わないことに今まで不自然さを感じていましたが、本作でそこを見事に払拭してくれました。ニコジーも近年まれに観るのびのびとした演技で、楽しんで演じているのが良く判ります。そしてジェイソン・フレミングとデクスター・フレッチャーの『ロック・ストック』コンビの贅沢というかもったいない使い方、思わず笑ってしまいました。いかにも続編を撮るぞという終わり方でしたが、このセンスなら十分に期待できるので早く観たいものです。 [DVD(字幕)] 8点(2011-09-25 14:33:35)(良:1票) |
63. 恐怖の足跡
《ネタバレ》 ご存知「あなたはすでに死んでいる」ネタの元祖となった映画。こんなカルト映画に10点をつけるのもどうかと思われるかもしれませんが、私にはどうしても外せない一本です。幼稚園児ぐらいのころ、街かどでこの映画のポスターを見て強烈なトラウマになった経験があるからです。昔の映画の看板やポスターは子供が見たらマジでビビる様なのが多かったですよね(同時期に公開されてた『フランケンシュタインと地底怪獣』の巨大な看板もとても怖かった記憶があります)。しかし無名俳優と低予算で製作されて、これほどその後の映画に影響を与えた映画も珍しいのでは。顔を白塗りしただけの亡霊たちなのですが、これが実に不気味で、ロメロのゾンビにインスパイアを与えたことは今や有名な話しです。全篇で使われるパイプ・オルガンをフューチャーした音楽もまた不気味で、その音楽に乗って死霊たちが舞踏会を繰り広げるラスト10分はホラー映画の歴史に残る強烈なシーンです。 [インターネット(字幕)] 10点(2011-09-02 23:31:48) |
64. 北国の帝王
《ネタバレ》 「列車のただ乗りに命を賭ける男」がテーマの映画なんてちょっと前代未聞ですね(笑)。鉄道列車とは普通はどこかに移動するために必要とされるものですが、この映画のホーボーたちは移動地に行く目的があるわけではなく、ホームレスの様に列車で生活している風でもなく、なんかその存在自体が究極の不条理みたいです。そいつらを目の敵にして追い回す車掌との争いは、それだけで現実の世界とはまったく違う別の不思議な空間が広がっている様な感覚すら受けてしまいます。だからこの映画を観るといつも文明滅亡後の闘争を描くSF映画を見せられている様な気になります。 それにしてもリー・マーヴィンとアーネスト・ボーグナインがどアップされるショットは、なんと言うか映画史に残る凄い映像でした(彼らの様な迫力あるご面相の映画俳優は、もう出てこないでしょうね)。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-05-07 17:35:33) |
65. キング・コング(2005)
《ネタバレ》 リメイクとしては近年もっとも成功した作品ではないでしょうか。ギラーミン版とは違い時代設定をオリジナルと同年代に設定しているのがまず嬉しいところです。オリジナルはコングをあくまで凶暴な魔獣として描いていましたが、コングとアン・ダロウの関係はギラーミン版を踏襲して一大悲劇とし、ナオミ・ワッツの好演もあり素晴らしい効果をあげましています。 またコングのアクションや仕草が実に見事で、決して安易に擬人化されたわけではなく、ジャック・ブラックよりよっぽど良い演技してました。島でのエピソードは実に長いのですが、画面を追っていると酔ってしまいそうなまるで絶叫マシーンに乗せられた様な気分で、『ジュラシック・パーク』を凌駕するコングとTレックスの怪獣プロレスには満足しました。プテラノドンが出てこなかったのは残念ですが、オリジナルではカットされた伝説の蟹蜘蛛が登場したことは大満足です。 そして何よりうれしいのはピージャクのオリジナルへのリスペクトが満ち溢れているところで、タイトル・バックだけでなく細かいカット割りやコングの動作でオリジナル版を再現しています。ひとつ残念だったのは原住民の描写で、オリジナル版以上にひどくてまるでゾンビが襲ってきたような描き方はちょっとやりすぎかと思います。 最近は邦画でも名作のリメイクがブームですけど、どれを観てもオリジナルに対するリスペクトが全然感じられない。ピージャクの爪の垢でも煎じて飲め、と関係者に言いたいところですが、彼らには「映画愛」が欠けているので無駄でしょう。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-01-12 22:47:21) |
66. キャンディ(1968)
《ネタバレ》 テリー・サザーンが原作者ですからどうせ訳の判らん映画だろうなと思ってましたが、やはり予想通りでした。そうなると出てくるビッグネーム俳優のエピソードでどれが一番面白いかと考えるしかなく、やはりジェームズ・コバーンの大手術ショーが順当でしょう。ここにはジョン・ヒューストンも絡みますが、この当時のヒューストンが出演した映画は『カジノロワイヤル』『マイラ』とヘンテコでカルトになった作品ばっかしですな。ほんとこの人役者としての選択眼が優れているのか、それとも単に趣味が悪いのか、どっちなんでしょうね。ジョン・アスティンがひとり二役をしてますが、ピーター・セラーズだったらもっと面白かっただろうなと思いました。 [DVD(字幕)] 5点(2010-12-02 01:01:51) |
67. 恐怖省
戦時中に製作された反ナチプロパンダ映画にしてはサスペンスの盛り上げ方が秀逸で、さすがラングと唸らされました。冒頭レイ・ミランドが迷い込むいかにも怪しげな雰囲気が漂うバザー会場の描写は、ラングのドイツ時代を思わせる映像です。ただグレアム・グリーンが原作者ですがちょっと脚色が雑なところが目だち、私立探偵や交霊術士の女性などいつのまにかストーリーから消えてしまうキャラがいるのは不満です。それにしても『恐怖省(Mnistry of Fear)』とは凄い題名ですな。 [DVD(字幕)] 6点(2010-10-29 21:36:46)(良:1票) |
68. キッスで殺せ!
《ネタバレ》 もうこの映画は狂ってますね。ほとんどトンデモ映画と言って良いほど。探偵マイク・ハマーものという形式にはなっていますが、そんなこと全然関係なしで突っ走る暴走振りです。ハリウッド産のハードボイルド探偵ものにはやたら登場人物が複雑な関係でセリフでストーリー進行させる傾向がありますが、アルドリッチはそこを逆手にとって極端な省略と暴力描写に驚かされます。そして時代を感じさせないB級ならではの扇情的な描写のエグさで、拷問される女のもがく膝から下だけを映したり、バレエを練習するハマーの女助手の汗にまみれた肢体を強調したり(そもそもバレエをする必然性がないのですが)、ある意味シュールなショットが満載されています。そしてグチャグチャでさっぱりわけの判らないストーリーを吹っ飛ばす、あの驚愕のラスト! はっきり言って公開時に酷評されたのも当然かもしれませんが、ゴダールやリンチに多大な影響を与えたパワーは本作の非凡さを証明しているでしょう。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2010-10-24 09:57:09) |
69. 禁断の惑星
《ネタバレ》 製作されたのが昭和31年だと思うと、そのセンス・オブ・ワンダーのレベルの高さにはただ驚くばかりです。確かに映像はそれなりで今の視点で観ればショボいのですが、科学的な設定やディティールは当時ハリウッドで量産されていた他のSF映画とのレベルの違いは、ほとんどオーパーツ並みです。ただ宇宙船がモロ円盤なのはさすがに「?」ですが…。 まあそれ以上にびっくりしたのは、紅一点アン・フランシスの着ている衣装のスカート丈の短いこと! 生まれてから父親の博士しか人間を知らない彼女を乗組員のスケベ男たちがキスから始めて“女の歓び”を教えようとするのには笑ってしまいます(お父さん、ちゃんと性教育してください!)なるほど、これぞ“禁断の惑星”というわけですね(笑)。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-15 23:44:29)(良:3票) |
70. 巨大なる戦場
《ネタバレ》 ハリウッドはユダヤ系の俳優・スタッフが多いためか時たま露骨にイスラエル寄りの映画が製作されますが、本作もその一本(もっとも、同種の映画の中では一番知名度が低いですが)。主人公のデビッド・“ミッキー”・マーカスという人はアメリカのユダヤ系退役軍人で、建国当時のイスラエルで軍事顧問を務め、「2000年ぶりに誕生したイスラエルの将軍」「ユダヤのアラビアのロレンス」などとイスラエルでは賞されているそうですが、世間一般では知名度が低いですね。アラブとの第一次中東戦争時の戦いがメインプロットですが、雰囲気は『栄光への脱出』とかぶるところが大です。 カーク・ダグラスはこういう戦意が旺盛な軍人ははまり役ですが、この人本当に役作りをしないのでどの映画でも一緒に見えてしまうのは困ったものです。ユダヤ系では無いジョン・ウェイン御大とフランク・シナトラが友情出演しています。シナトラなんか義勇パイロットとして登場しますが、実にあっさり戦死しちゃうのがちょっともったいないかな。戦争映画ながらアクション演出は冗長で、かと言って政治の動きが描かれるわけでもなく、あまり見るところがない凡作です。史実通りなんでしょうが、ダグラスが味方の歩哨に誤射されて戦死するラストも全然盛り上がりませんでした。 「ハリウッド製イスラエル万歳映画は駄作だらけ」という私のジンクス通りでした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2010-08-06 19:53:39) |
71. 恐怖のメロディ
《ネタバレ》 監督第一作目から自分の趣味を盛り込めるところは、さすがイーストウッド。プロットは、きっと実体験を盛り込んでいるのだろうなと思わせてくれるほど、イーストウッドにはまり役の能天気なプレイボーイですよ。でもねえ、パンチ一発であの世までぶっ飛ばすラストはなんか気分が良くないですね。『ミザリー』のJ・カーンみたいに肉体的に痛めつけられたわけではないのに、と多少イブリンに同情しちゃいます。ここはイーストウッドらしく銃で決着をつけた方が良かったかと思います。確か『ガントレット』でもやってますけど、女を拳固で殴るヒーローは彼ぐらいのものでしょう。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-05-12 00:31:58) |
72. 禁じられた情事の森
《ネタバレ》 南部ゴシック・ロマンのドロドロした雰囲気がいいですね。南部の陸軍基地が舞台です。主要登場人物は、異様なキャラばかりです。将軍の娘(E・テーラー)が妻の将校(M・ブランド)は実はホモで、妻は女に興味がない夫に愛想を尽かして同僚将校と不倫に励む。 不倫相手の妻は、異常児を死産したショックで精神的におかしくなっているが、夫の不倫にも気づいていて余計に精神状態は悪化する。唯一の話し相手は、これまたかなり変人のフィリピン人の召使男だけ。ホモのブランドは基地の一等兵(R・フォスター、これがデビュー作)に一目ぼれだが、この兵士も素っ裸で馬に乗るのが趣味の薄気味悪い変態男。変態兵士はテーラーの裸体を見てから彼女の虜になり、夜な夜な彼女の部屋に忍び込み寝姿を眺めながら・・・。 と、まあこの作品のストーリー展開のヘンテコぶりがおわかりいただけるかと思います。部隊が騎兵部隊という設定なので馬が重要なモチーフになっていますが、同時に馬が登場人物の性欲のメタファーにもなっているのが見落とせません。ですが、この時期のJ・ヒューストン作品に共通で、せっかく面白い素材なのにダメな脚本のせいでイマイチ印象が薄い出来になってしまったのが残念です。起承転結の“転”に当たる部分がこの映画ではボロボロの出来で、せっかく“起承”が好調だったのになあ、という感じです。それにしても、E・テーラーのフェロモンは強烈に画面に漂っていましたね(後姿のヌードは、スタンド・インなのが見え見えで興ざめですが)。 [ビデオ(字幕)] 5点(2010-04-25 01:32:12) |
73. キャリー(1976)
《ネタバレ》 スティーブン・キングの原作小説がこんなに情感あふれるホラーになったのはひとえにブライアン・デ・パルマの才能の賜物でしょう。登場人物の描写がぎこちないのはデ・パルマらしいところですが、自分としてはキャリー・ホワイトは最も感情移入出来るホラーキャラクターです。いきなりヌード・シーンの冒頭から、プロム・クイーンに選ばれるまでにキャリーがどんどん美しくなってゆくのがとても切なくて悲しい。そしてキャリーの持つ超能力よりも、母親の狂信的な宗教心の方が観ていて恐ろしかったですよ。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-10-29 23:22:19) |
74. キャット・バルー
このころのジェーン・フォンダは輝いています。本作では、セクシーで可愛らしい女ガンマン(ガンウーマン?) を嬉々として演じています。映画自体はミュージカル風おバカウェスタンなのですが、リー・マーヴィンとナット・キング・コールの芸達者ぶりが堪能できます。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-09-18 00:08:02) |
75. 恐怖の魔力/メドゥーサ・タッチ
《ネタバレ》 出だしは正統ミステリー調で始まります。冒頭リチャード・バートンが何者かにぼこぼこにされ瀕死の重傷を負います。そしてなぜかロンドンの警察に所属しているリノ・バンチュラ刑事(フランス警察が交換研修で送り込んだという説明ですが、リノ・バンチュラを起用するための苦肉の設定)が担当で捜査を始めます。バートンが精神科医にかかっていたことを知り医師リー・レミックから話を聞きますが、そこからバートンの妄想なのか現実に起こったことなのか判断つきかねる過去の事件が浮かび上がってきます。B級テイストの映画とは思えない豪華なこの配役、特に謎の男バートンの怖さを巧みに語る脚本の秀逸さ、なのにこの映画が日本で劇場未公開だったとは驚きです。大聖堂の破壊などスペクタル・シーンも、今の眼で見ればちゃちぃのですが、しっかり押さえています。バートンのサイコキネシスで旅客機が高層ビルに突っ込むシーンは、思わず9.11テロを連想してしまいました。掘り出し物です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-09-03 20:37:35) |
76. 恐竜100万年
《ネタバレ》 「子供たちは恐竜に、お父さんはラクエル・ウェルチに」、これは番組案内文ですが思わず爆笑です。この作品、あのハマープロの製作なのですね。確かにラクエル・ウェルチの肢体にはこの歳でも眼が釘づけでしたが、どうしてどうして、その他大勢のハマー・ガールズもなかなかでしたよ。黒い髪の山の部族が闘争的な気質で、海辺に住む部族は金髪で山の部族より文化が進んでいるという設定は、どこか北欧人種優位の人種感が感じられていやらしいところですが。そうそう恐竜でしたね、これはあまり活躍していませんでした。冒頭いきなり実物トカゲさんが登場でちょっと引きましたが、あいつは大写しで見せられると結構気持ちが悪いものですね。洞窟に住む猿人みたいなのが出てきて仲間を殺して食っちゃたりするところや、翼竜どうしが戦って勝った方が負けた方のヒナを捕食したり、結構ハードな自然の掟の描写もありました。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-08-25 19:35:58)(良:1票) |
77. キル・ビル Vol.2
《ネタバレ》 前作よりも、断然こっちの方が好きです。ブライドが子供と出会うシーンは、思わずほろりとしてしまいまいた。タランティーノの映画で泣かされるとは予想外です。キル・ビルシリーズは出てくる女性が皆やたら強くて凶暴ですが、デヴィッド・キャラダインとマイケル・マドセンのキャラが対照的に描かれているのが面白い。マイケル・マドセンの落ちぶれ方と、なんか惨めな死にざまは良かったです。 [DVD(字幕)] 8点(2009-08-23 10:26:45) |
78. キング・オブ・コメディ(1982)
《ネタバレ》 こ、怖かったよ~。本当にこんなに怖い映画とは夢にも思いませんでした。みなさんのコメント通り、デ・ニーロとサンドラ・バーンハードの基地外演技は必見ですが、特にサンドラ・バーンハードの顔つきはちょっと演技とは思えないほどのすごさ。ところで放送させたネタの中で、「おふくろは死んだ」とデ・ニーロは言っています。ということは、劇中聞こえてくるお母さんの声は(この声の主は、スコセッシの実の母親だそうです)彼の妄想の産物では…。なんかそれもあり得るのでは、と感じてしまいました。 [DVD(字幕)] 8点(2009-07-17 23:01:45)(良:1票) |
79. キル・ビル Vol.1(日本版)
この作品がタランティーノを許容できるかの境界線のような気がします。「さあ、つっこんでください」と言わんばかりのおかしな撮り方は確信犯ですが、相変わらずの音楽センスの良さには負けました。そしてあの三浦屋の死闘ですが、タランティーノが作り出した不思議な店内の雰囲気(本当にこんなお店があったらいいなあ)が私にとってはツボで、このシーンがあるのでタランティーノを許してしまいます。 [DVD(字幕)] 7点(2009-07-05 23:41:17) |
80. 吸血鬼(1967)
《ネタバレ》 たぶんこの映画は、ポランスキーのフィルモグラフィ中唯一のコメディ映画ではないでしょうか。ちょっとブラックな感じのギャグが基調になっていますが、ドタバタギャグが多く、それがあまり切れはなく笑えないのが残念です。でも、吸血鬼のお城やバンパイヤたちが墓から出てきて舞踏会をするシーンなど、ゴシック調の雰囲気がよく出ています。そう言えば、ティム・バートンの世界に通じるものが感じられました。なるほど、ティム・バートンがリメイクしたら面白いかも。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-06-16 22:54:39) |