1. ゴッドファーザー PART Ⅱ
評判がよかったもののマイケルが暗黒世界に足を踏み入れたことでもう完結していると感じていて、どうも観る気がおきなかった。しかし、このような手法でくるとは! デニーロの物真似では収まらない深みのある演技に寒気を感じた。この作品によって、『ゴッドファーザー』は歴史となった! 10点(2003-11-26 17:39:52) |
2. ゴッドファーザー
設定に説得力を持たせたブランドの圧倒的な存在感。運命に翻弄され父の後を継ぐことになるパチーノの苦悩漂う演技。カザール、カーンなどのキャラクターも出色。暗黒社会を舞台にしているにも関わらずゴージャスでありながら、感情移入をせざるをえない普遍的な物語。コッポラに感謝。 10点(2003-11-26 17:33:37)(良:1票) |
3. ゴーストバスターズ(1984)
ゴーストバスターズの面々にリック・モラリスの怪演。子供向けと思わせておきながら、大人こそ楽しめる要素満載の傑作コメディ。それにしても、本当に豪華な出演陣に笑いが止まらない。中でもくどめのマーレー、エイクロイドに挟まれながら、地味ながらも知的な風貌を活かしとぼけた味わいでバランスを取るH・ライミスが素晴らしい! 9点(2003-11-26 11:48:14) |
4. 殺し屋1
《ネタバレ》 三池の手にかかると下手な役者もはまってくるから不思議。いつも通りの一辺倒の芝居を繰り返す浅野の壊れっぷりもすごければ、大森の泣き虫っぷりも堂に入っている。芝居っ気のないSABUすら(元々役者志望だったらしいけど)本作ではいい味を出している。そして、圧巻はラストの落とし前のつけかた。観客の予想を裏切り裏切り、あそこに着地するとは! 恐れ入りました。 9点(2003-11-23 17:49:59)(良:1票) |
5. 殺しのドレス
《ネタバレ》 う~ん・・・個人的にはこれはパクリではないと考える。そもそもパクリというのは盗作であり、盗む以上は誰にもばれないようにするもの。ここまであからさまに、しかもかなりの有名作品を引用しているのは、盗作とは言えない。『サイコ』にインスピレーションを得たデ・パルマが綴った、偉大なるヒッチコッチへのラブレターと考えたい。エッジの効いた編集は本家をもしのぐ迫力でいい。 8点(2003-11-26 18:46:55) |
6. 殺したい女
《ネタバレ》 妻が誘拐されほくそ笑む夫。実に面白いシチュエーション。主演二人の怪演は破壊力充分。ヘレン・スレーター(だっけ?)演じる犯人もかわいらしく、相当なブラックコメディなのに何の迷いもなくばか笑いできる。やっぱりザッカーは上手いね、本当。 8点(2003-11-26 18:38:23) |
7. ゴッドファーザー PART Ⅲ
貫禄不足のA・ガルシア、演技力以前のS・コッポラ・・・前2作と比べれば不満は多い。しかし、マイケルの最期は切なく、美しい。壮大な大河ドラマの完結篇としてしっかりと役割は果たしている。それにしても・・・スタローンの監督・主演で3の制作が準備されていたが、スライ好きの俺でもやらなくてよかったと思っている(笑)。 8点(2003-11-26 17:44:37) |
8. ゴースト/ニューヨークの幻
《ネタバレ》 スウェイジの死を知っている観客をじらすようになかなか死なせない展開といい、ウーピーのコメディリリーフぶりといい、ラストのゴールドウィンが悪霊(?)に連れ去られる間抜けさといい、終始笑いに徹したコメディ。人の不幸をも笑いに昇華させ、泣かせどころをわざと大仰に演出し笑いに転化させる辺り、笑いの巨匠ザッカーの面目躍如! 大泣きしている女性客をよそにずっと爆笑していて顰蹙を買ったことを思い出す。 8点(2003-11-26 11:31:13) |
9. 恋はデジャ・ブ
グリムウッドの傑作小説『リプレイ』の設定をコメディに移行させた本作。さすがはH・ライミス監督、盟友B・マーレーの活かし方を心得ている。毒気全開ながらも男のばからしさ、そしてかわいらしさを体現できるマーレーが軸として存在することで、ともするとくどくもたつきがちな時間の逆行という設定をも最大限に活かせている。人生に疲れた時は、本作で癒されましょう! 8点(2003-11-26 11:02:20) |
10. 恋しくて(1987)
《ネタバレ》 青白い純情少年のE・ストルツが出色の出来。彼のかもしだす思春期特有の迷いに感情移入しつつも、マスターソンのいじらしさにも切なくなり、早く二人くっつけよとモニターの前で落ち着かなくなってしまった。このように観客の心理をコントロールしたヒューズの腕前も見事。それにしても・・・再共演するはずだったエリックとリーの幻の2ショットを観ると胸がずきずきとうずいてしまう・・・。 8点(2003-11-26 10:11:14) |
11. 恋人たちの予感
《ネタバレ》 「SEX抜きでの男女の友情は成立するのか?」といった刺激的なコピーが印象的な本作。で、フタを開けてみると彼らはちゃっかり恋人になってしまう。しかも、きっかけは落ち込んでいる時のなぐさめのSEX。なぁんだ、じゃあ今いる女友達とはみんなとSEXできる可能性がかなりあるわけね^^v・・・などと言いつつも、結構ほろりときたので高得点。 8点(2003-11-21 19:20:14) |
12. コンタクト
哲学と宗教を交えただけでSF映画がこんなにも変わるということに驚いた。ラストはやや陳腐なものであったが、それでも深みのあるテーマはしっかりと心に焼き付いた。また不評の北海道のシーンについては、全く気にならず。きちんとした日本を描いてほしいのはやまやまだが、我々日本人自体がいまだに外国の描写をいい加減にしている。これではハリウッドに対して文句は言えない。 7点(2003-11-26 19:52:19) |
13. コミック雑誌なんかいらない!
子供のころなんとなくしかわかっていなかった事件ばかりなので、入り込めない部分も多いが、現実とフィクションの境界線を狙った高速変化球(どっちやねん?!)といった感じでなかなか面白い。しかし、監督が一色作品や『陰陽師』の滝田監督とは知らなかった。なかなか幅広い監督だなぁ。 7点(2003-11-26 18:30:25) |
14. GONIN
石井隆監督のつむぎだす映像美にほれまくっている俺。豪華キャストをそろえたメジャー作ということで当然期待値が高くなっていた。しかし、ちょっと欲張りすぎたかなというのが正直なところ。もう少しキャストの格を落として、みなに気をつかわなくてもいいような状況だったならば、本来の石井作品にある死と官能のせめぎあいがもっと伝わってきたかもしれない。 7点(2003-11-26 18:04:10) |
15. ゴッド・アンド・モンスター
作品を味わえば、タイトルの真意は良く伝わってくる。しかし、タイトルに惹かれて観た場合は肩すかしを喰らうのではないだろうか。そう考えると、このタイトルは失敗のような気がする。出来としては、マッケランの苦悩が痛いほど伝わり、ラストは切なくなる。プロットにも迷いがなく、運びが自然でよい。 7点(2003-11-26 17:26:47) |
16. こちらブルームーン探偵社<TVM>
おばちゃんさんのおっしゃる通り。シリーズものなので、評価方法もむずかしいし。このシリーズは当たりはずれが大きかった印象がある。とはいえ、しゃれた雰囲気に内輪ネタたっぷりで全体としては7点はあげられる出来。って・・・レビューしてしまった^^;。 7点(2003-11-26 17:18:08) |
17. コーンヘッズ
《ネタバレ》 宇宙人が「不法滞在移民」というやましんさんの指摘に賛同。後発の『MIB』に、ブラックコメディとしての出来では抜かれたが、こちらもなかなかのもの。アメリカのTVコントは馬鹿馬鹿しい中にも強烈な批判精神が宿っているものが多い。このあたり、日本のお笑い番組にも見習ってもらいたい。 7点(2003-11-26 12:13:39) |
18. 交渉人(1998)
《ネタバレ》 元々主演にスタローンを想定していただけあって、決して頭脳戦ではない。また、ラストも手垢にまみれたサプライズであり、それほどのものではない。しかし、緊張感にあふれた雰囲気には見所があり、飽きずに楽しめる。惜しむらくはジャクソンが演じるとドラマ感が強くなりすぎること。やはり、スタローン主演で大作感あふれるダイナミズムを感じたかった。 7点(2003-11-26 12:00:16) |
19. ゴーストバスターズ2
《ネタバレ》 念願の続編で少々浮き足だち、演技にやりすぎ感が漂う。特に1と2の間ですっかり大物となったR・モラリスがでしゃばりすぎてしまった。また、ラストも、1のマシュマロマンに対抗するのではなく、逆にとっても小さいものを出すなどひねりを加えたほうがよかったのかもしれない。とはいえ、やっぱり久しぶりに3が観たい作品。でも、みんな今太りすぎだからなぁ。 7点(2003-11-26 11:54:43) |
20. 恋人までの距離(ディスタンス)
一般的には商業的でないとの理由でばっさりと却下されそうな設定。にも関わらず、映像化が実現するあたりにハリウッドの懐の深さを感じる。小品ではあるが、二人の微妙な心理状態が丁寧に描かれていて、とても好感がもてた。 7点(2003-11-26 11:10:19) |