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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

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61.  天使と悪魔 《ネタバレ》 
早朝に起きて本作を観てたら、途中で4歳の娘が起きてきたので、軽く内容を説明しながら一緒に観ておりました。途中、「コワイコワイ」と言っていたウチの娘が、あの、ユアン・マクレガー扮する神父が爆発寸前の反物質(?)を持ってヘリで運びさり、身を呈して人々を救うシーンには、いたく感激したようでして。少し涙ぐみながら(!)娘がしきりに言うには、「このヒト、みんなを助けてん」「だからこのヒトはいちばんエラいヒトやねん」、しまいにゃ目頭を押さえながら「ちょっと涙でてきちゃった」、ですと。うーむ、娘よ、申し訳ないが、すっかりスレてしまっているおとっつぁんの目には、どー見てもこのユアン・マクレガーこそ真犯人にしか見えないのだよ。これはもう、マチガイ無いのだよ。と言う訳で、「そうだよね、よかったね」とそこで再生を止めるべきか、それとも最後まで見るべきか。親としては迷うところ。いやホントは全然迷ってないけどね。勿論最後まで見ちゃったよ。そう、娘よ、これがイマドキの娯楽映画における現実なのさ、わっはっは。・・・それから半日ほど経って、突然ポツリと娘が言うには、「きょうの朝みてたやつ、最後に火がついてたヒト、ホントはみんなをダマシててん」だってさ。おー、ようわかっとるやんけ。強く育てよ。そこでダメなおとっつぁんは、「でもあのヒト、体中燃えてたけど、死なないで、その後、ダースベイダーになるねん」と言おうとしたが、まだ娘には通じない話である上に、多少の事実誤認があるので(笑)言いませんでした、はい。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-07-31 00:15:51)(笑:2票)
62.  デス・レース(2008)
デス・レース2000年のリメイクかと思ったら、続編みたいな、はたまた無関係みたいな、そんなオハナシでしたけれども、いやはや。おそらくは相当な制作費をかけて、どう考えてもデス・レース2000年よりスケールアップしているはずなんだけど、どう見てもスケールダウンしているように見えてしまうのは、これいかに。まあ、これはちょうど、いくら今のプロレスラーが頑張っても往年のファンは「やっぱり猪木が最高だったよなー」と言ってしまう、あの根拠の無いノスタルジーと同じなのかも知れませんけれども。とは言えこの映画、やっぱりこれじゃアカンで、と思う部分は確かにあります。劇中に登場する「デス・レース」番組の、いかにもイマ風な感じのノリが、はっきり言って寒い。ダサい。しょーもない。「イマドキの流行り」とはすなわち「過去」だと思いたまえ。あと、登場するクルマの造形も、いささかフツーで、エキセントリックさに欠けますね。残念ながらこの映画は、デス・レース2000年のような伝説の作品となることは、絶対にありません。でも、まあ、面白かったよ。実はワタシ、子供の頃から、こういう「スーパーカーみたいなのにマシンガンとかミサイルとか積んで戦いながら競走する映画」ってのずっと夢みておりまして、観たくて観たくてしょうがなかったのです。やっと夢がかないました。でもちょっと遅かったかな。
[DVD(字幕)] 7点(2009-10-05 23:06:57)(良:2票)
63.  デス・プルーフ in グラインドハウス
いままで以上に「単なる思い付き」っぽい映画ではあり、「勢いとノリで作っちゃいました」という弱点はあるのだけど、その勢いとノリが半端じゃ無いもんだから、やっぱり惚れ惚れしてしまいます。映画のかなりを占めるオネーチャン達のクダラナイ会話、ここではもちろん、中身よりも、そのヒップホップ的な音感と、まるでカメラ同士が会話するかのようなショットの生み出す、リズムにこそ意義が(中には、こういう会話の中身自体が好きな人もいるだろうけど)。狭い車中での会話を、このリズムが支えております。さらにはクライマックスのカーアクション&超絶スタントから、ラストの“オチ”にいたるまで、リズムがいいですね。ただし、“リズム過剰・中身なし”という点では、いささかミニマル・ミュージックに近い感覚があり、物足りなさがあるのも事実。「単なる思い付き」と言わせないような、一本筋の通った作品でもって、この勢いとノリが表現できれば、なあ。 ※私がDVDを観ているとカーチェイスの部分で子供がやってきて「コワいから止めよう」と言ってたのですが、ラストは2人で大喜びしました。大人から子供まで楽しめる作品です。ウソ。
[DVD(字幕)] 8点(2009-08-11 15:38:00)
64.  出口のない海
回想が回想につながる階層構造、というと大げさかもしれないけど、緊張感を失うことなく過去と現在(潜水艇の中)をうまく描いています。そこはさすが。しかしなあ。主演エビゾーが、ひとりでオーラ出しまくり。まあこれは仕方ないか。でも、主人公の言動がイマイチ心に響かないのがイタイ。そもそも「昔、人間魚雷(テリー・ゴディのことじゃないヨ)があったということを伝えるために死ぬ」みたいなセリフ、なんやそれって、「この映画を作った理由」そのものやんか。映画の中で映画自身の肩をもつような、口実がましいことを言っては、いけません。でもやっぱりしつこいようだけど、構成はラストに至るまで、なかなか面白かったなあ。
[DVD(邦画)] 6点(2009-07-26 16:34:20)
65.  D.O.A.
デニス・クエイド演じる主人公は、何者かに毒薬を飲まされてしまい、残された命もわずか。しかも、殺人容疑をかけられ警察に追われる身。果して彼は限られた時間の中で、犯人を突き止めることができるのか!? ってなオナハシ。面白そうじゃないですか。共演は、インナースペースに続いてメグ・ライアン。その後デニス・クエイドが口説き落としたメグ・ライアン。面白そうな映画じゃないですか。なのに、何で、こんなにつまんないんですかねえ(笑)。やっぱり、設定とはウラハラに、さっぱり緊張感が無いことが問題、ですかね。途中、釘打ち機を持った謎の人物に襲われるなど(『ダークマン』みたいだね)、スリリングなシーンもあるのですが・・・この後、主人公は何をのんびりしているのか。犯人と思しき人物と接触したのだから、いてもたってもいられないハズ、なのですが、実にチンタラノンビリしております。毒のせいで疲労がたまっていたのでしょうか。そもそも、犯人は何故、即効性の毒を用いず、こんな遅延性の毒を用いたのか(塩化ラジウム、だそうな。足もつきやすそう)。そりゃま、主人公が即死してしまっては映画にならないから、ってのがコタエなんでしょうけど、無理やりでも何でもいいから理由づけが欲しい。ただでもスケールが小さいこの映画の印象を、ますます小粒な印象にしてしまってます。あと、この映画、映像にはコダワリを持っている模様。冒頭のモノクロ映像からして、何やらコダワリを感じられます。室内シーンの多くにおいて、窓から横に光を入れる。これもコダワリか。でもさあ。冒頭、主人公が授業している教室のシーン、壁の時計は10時15分だぜ。こういう、いかにも西日っぽい光を入れられると、てっきり夕方かと思っちゃうよ。時刻などの“映画の背景”は、もすこしうまく表現してほしいなあ。“窓からの光”にコダワられても、観ている私の方では、全然別のことが気になってしまい、これではせっかくのコダワリも空振りですね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-06-20 16:50:16)
66.  ティム・バートンのコープスブライド
手間暇かけての人形アニメ、ホントに御苦労サマです、頭が下がります。その点だけで十分に満足感があるのですけれども。しかし『ナイトメアー~』という素晴らしい作品がりながら、「明らかに同じ路線、同じ色合いの」この映画をわざわざ作っちゃう意味が、(商業的な意味を除くと)よくわからない、という気持ちもあります。『ナイトメアー~』で何かやり残したことがあってどうしても作りたかった、というような作品には思えなかったんですけどね。ま、時々はこういう作品が出てくるのは歓迎ですけれども、ティム・バートン以外の大物の登場を期待したいものです。ところでこの映画、要するに「結婚とはすなわち自己犠牲である」という、当たり前と言えば当たり前な(笑)身もフタも無い内容、そこに魑魅魍魎のゾクゾク感を加えることで、一応楽しめる映画になってはおります。しかし、この映画の「生者vs死者」の対立軸は、普通、実生活では「美人vsブ○イク」に相当するわけで、まあ、そういう映画なわけです。
[DVD(吹替)] 7点(2009-01-24 17:12:52)
67.  デジャヴ(2006)
いやマジで面白かった! 予想外のオモシロさで、正直びっくりしました。題材的には、講談社ブルーバックスの「タイムマシンの作り方」ってな本をワクワクしながら読んだのを思い出したりして、再びワクワクしちゃったりするのですけど(こういう設定を「ありえない、絶対ムリ」と頭から馬鹿にしてはいけないのだ! まあ、ムリですけど)、それを抜きにしても、大興奮してしまいました。冒頭の平和なフェリー出港の場面と、続く突然の大惨事。正直、例によって例の如くやたらカメラを動かしまくる点が気になったのだけど、この「やたら動くカメラ」が、映画中盤の「過去を映像で見る」というシーンにおける映像描写へと、視覚効果としてもちゃんとつながっており、違和感が一気に解消。ミステリとしても魅力的、謎が“虚”の映像で示され、“実”映像で解き明かされていくのが、まさに映画ならではの面白さ。そして(無くてもストーリー上は問題ないけど、あったら嬉しい)大サービスのカーチェイス。そしてそして、白眉は何といってもクライマックス。「同じシーンが、まったく違う心理効果をもたらす」という、その効果たるや、まさに絶大。大興奮。うーん。シビれたね~。
[DVD(字幕)] 9点(2008-11-09 08:17:58)(良:1票)
68.  ディープ・ブルー(2003)
子供の頃からのユメ。潜水具つけて海底をテクテク歩いて、太平洋横断とかしたら、スゴイだろうなあ、と。こんなヘンテコな生き物や美味しそうな魚に囲まれて、ウヒョウヒョ。基本的にこういう映像を観るのは大好きなので、無条件に嬉しくなってしまう作品。スローモーションやら早回しやら、後付けの効果音やら大袈裟な音楽やら、いかにも「狙ってる」みたいな感じが多少ヤな感じ、「自然」を「不自然な」見せ方で喜んでる、という面は確かにありますが。しかしまあ、これは、「自然のあるがままの姿」、というよりは、それを人間が「観る」ことを前提にした、「驚異」とか「脅威」とかを表現した映画ですね。「コワイ」「キモチワルイ」「キレイダナア」「コレハビックリ」とかいう素直な感覚、そして、それを「観る立場」という体験。さらにはご丁寧にも説教くさいナレーション。うーむ、アレコレ書いてると、だんだんダメな映画のような気がしてきましたぞ(笑)。まあ、ひとつの貴重な非日常体験としての映画、ということで。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-04-15 19:11:02)
69.  デンジャーゾーン タービュランス3<TVM> 《ネタバレ》 
要するに、無神論者が最後に改心するというオハナシであって、この基本コンセプトは筒井康隆の『お助け』の影響を大きく受けたものだと思われます。何でやねん。シャウト一発、気合(だけ)でジャンボを着陸させちゃうハードロッカー。顔は鉄拳みたいな白塗りのまま。これがあの、いわゆるロックンロール魂というヤツなのか。もし私がこんな役を演じるハメになったら、親にあわせる顔が無い。
[地上波(吹替)] 3点(2006-07-02 10:58:18)
70.  デイ・アフター・トゥモロー
ちょっと寒かったり暑かったり大雨ふったりするとすぐ、「異常気象や」「ぜったい地球温暖化の影響やで」と騒ぐ、小市民的な発想、そんな発想が生み出した一大勘違い叙事詩。ストーリーは簡単で、‘寒くなったから暖をとって過ごしました’コレだけ。何とか盛り上げようと、オオカミに襲われてみたりするのが、これまたエメリッヒらしくもない思い切りの悪さ。どうせなら、氷河期が訪れたついでに突然マンモスなんかもよみがえったりして大騒ぎ、という展開だったなら、もっと彼らしい映画になったかもしれない(でもこの場合さらに1点減点だけど)。大体、映画を作る側、演じる側、観る側、みなそろって「んなアホな」と思ってるワケですから、まあ、何となくそこに連帯感を感じちゃったりしなくもないのですが、内容的には盛り上がりも何もなく、氷河期なみに「お寒い」映画でした。
[DVD(字幕)] 4点(2005-12-06 22:42:31)
71.  デモンズ5 《ネタバレ》 
マリオ・バーヴァ『血ぬられた墓標』のリメイク?or続編?or姉妹編?or無関係?な本作。勿論『デモンズ』とは無関係(しいて言えば「仮面」繋がり)。監督は息子ランベルト(マリオ・バーヴァ=通称、バーヴァ・パパ。なんちゃって)。どうにも訳のわかんない作品ではありますが、がんばってストーリーを追ってみましょう。 ヘリから雪山に降り立った若者たち、颯爽とスキーを開始するが、突如雪にクレバスが生じ、全員転落!(ザマ~ミロ) →スキーを雪面に突き立て、脱出を試みる(意外と頭いいぞ)が、そこにどこからともなく、安っぽい効果音が! →クレバスの底に氷漬けになった、仮面をかぶる死体を発見。仮面を手にしてナゼかはしゃぎまわる若者たち(アホか) →地震発生!若者のひとりが氷の串刺しに! →崩れたクレバスの氷壁の向こうにはナゼか教会が、そして死に絶えたような村が! →盲目の司祭登場、彼らを家に招く!(怪しすぎ!) →司祭の回想シーン、ウン百年前の魔女裁判!(ここがポイント!) →主人公ダビデ以外の若者、ナゼか司祭へ嫌がらせを!(仮面をとったせいで魔女アニバスが蘇り、彼らを操っているらしい!) →さっき串刺しになった若者まで、生き返って嫌がらせに加わってるぞ! →なんと、若者たちの名前の頭文字をとると「ANIBAS」になる!(だから?) →司祭はアニバス退治の儀式を!(若者たちの口に氷を押し込むだけ!) →しかし逆に司祭は若者たちに食い殺される!(ここの描写が雑でイマイチわかりにくい) →主人公ダビデは彼女サビーナと逃走、しかしサビーナに異変が! →何と、「サビーナ」を逆から読むと「ANIBAS」だったのだ!(しつこいぞ!) →襲いかかる若者たち、ダビデはナゾの結界を張り防戦!(そんな特技があったとは!) →サビーナはアニバスへ変貌、髪の毛が蛇(?)に!(この髪、予算の関係で、少ししか動きません) →はたしてダビデの運命やいかに! ・・・まあ、こんな感じです。いやあ、こうやって整理すると実に面白くなさそうな映画ですね。ワケワカランし。本作のテーマは、「バカ騒ぎする若者はハタ迷惑」、これ以外には特に言いたいことはなさそうに思います、ハイ。
[ビデオ(字幕)] 4点(2005-09-23 14:18:04)
72.  テキサスの五人の仲間 《ネタバレ》 
密室劇、ってのはありますが、こりゃほとんど卓上劇、ですね。正直、オチは見え見えで、結局、意外だったのは、「実は本当の親子じゃなかった」という点、くらいですかね。そのくせやたら話をひっぱる。ポーカー親父ども、はっきり言って、オマイらうるさいねん。しかしそれでもついつい見てしまうのは、予想した通りのオチかどうか気になるから?いやそれだけではなく、見せ方のうまさ、ユーモア感覚が絶妙だから。何と言っても、ポーカーの勝負を前に禁断症状を起こすヘンリー・フォンダの表情!(この表情はジャック・レモンあたりでないと到底出せないと思っていたが、そうではなかった) ヘンリー・フォンダというと、どうもあの偽善的な顔立ちが、いかにも信用できなさそうなのだが(笑)、その彼がこんな表情を見せるのは、「演技」とは言え、実にいい気味だ・・・。じゃなくて、実にいい役者だ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-09-16 23:41:01)(良:1票)
73.  ディープ・インパクト(1998) 《ネタバレ》 
いや懐かしいですな。昔、出向してた先の職場で、プロジェクター使って皆で観た映画です(仕事しろ、仕事を!)。観終わって、仲間内では最大の理論派で通っていたT博士の目がキラリと輝き「この映画はおかしいんよ、彗星が2つに分裂した時点でゼッタイ軌道が変わるから、もはや地球に衝突するハズないんよ」との事。そこで無い知恵絞った挙句、出た結論が、「おそらく、最初の軌道計算が誤っていたのであろう」。要するに、彗星を爆破しなけりゃ実は地球に衝突しなかったのだが、勘違いから爆破してしまい、軌道を変えたせいで大惨事を招いたのであろう・・・。でも後でよくよく観直すと、爆破前後で軌道は変わってなかったみたいですね。まさに奇跡ですね。でも爆破はヤブ蛇じゃなかったんですね。ああよかった、はっはっは。で、ラストは彗星に特攻ですか。うーん。まるで宇宙戦艦ヤマトだね。ブラボ~! と言う訳でですね、なかなかいい映画だったと、皆で語り合った事を懐かしく思い出します。好きな映画ですね。スペクタクルに至るまでのドラマもうまく組み立てており飽きさせないし(大統領が無力なのがいい。宇宙人と戦うのも悪くないケドね)、避難の車の列が果てしなく続くシーンの素晴らしいスケール感も見逃せません。あと関係ないけど、金丸義信(プロレスリング・ノア)の必殺技「ディープインパクト」も素晴らしいので必見。
8点(2004-11-14 00:18:46)
74.  デモンズ’95
主演は何とルパート・エヴェレット! ルパ様、アンタこんなところで何やってるの!? え~と、例によって例のごとく『デモンズ』とは直接は関係ない映画ですが、それでも間接的には、デモンズと無関係とは言えないでしょう(超拡大解釈)。『デモンズ』は兎にも角にも、驚嘆すべき見事な作品でした。悪魔のイメージを重ねられたゾンビが映画館を所狭しと跳梁する、独特のスピード感。しかもその背景には、都市生活における人間存在の不安という、哲学的命題が描きこまれている・・・(と僕は思っている)。それにしてもゾンビというモンスターも罪な存在だ。死者が生者を侵食し増殖していくという無目的かつ無制限の、不気味極まるその存在。ホラー映画の題材としては魅力が尽きない。しかし『デモンズ』ほどの作品の後、どんなゾンビものを撮ればいい? といって、ゾンビの魅力に抗えない以上、ゾンビものは撮り続けられる。本作では最早、死者が蘇る理由なんてもうどうでもよい、ソアヴィ監督も、死者が蘇る「事実」をアプリオリに受け入れ、ルパ様も慌てず騒がず、「面倒臭そうに」ゾンビを退治し続ける。最早、そこから映画を始めるしかないのだ。そして生者と死者が戯れ続けた挙句、とうとう、生者側において存在感のなくなったルパ様は死者側へと足を踏み入れる。だからと言って何が起こるわけでもない(せいぜい、退治すべき対象が「死者」から「生者」へと代わった程度(!)に過ぎない)。うん、確かにこの点では本作にインパクトがやや欠けている事は否めない。だがしかし。「デモンズ映画(←邦題)」もまたこうして、ゾンビのごとく無目的に増殖していくのだ。
6点(2004-10-24 02:00:24)
75.  ティファニーで朝食を
やはり気になるのは原作との違い、いやあ、何だかオシャレになっちゃったねえ。やはり映画にするには原作のテーマ「自由」にある程度形を与えねばならなかったのか。わかり易いが、原作の幻想味は消えて無くなり、やや張り合いがない。勿論原作を忠実に映画にしなければならない訳ではないが・・・。この映画の魅力は何と言っても音楽! オードリーが(某映画とは異なりちゃんと自分で)歌う「ムーン・リヴァー」、これはこれで確かに印象に残る曲なのだけれど、ここはやはり映画音楽全体に耳を傾けたい。まさにヘンリー・マンシーニの面目躍如、時に美しく、時にモダンなその響きは映画に絶妙にマッチし、確かに存在感はあるが決して邪魔にはならない。音楽だけで本作を数ランク上の映画にしていると言っても過言ではない!とまで言えばさすがに過言か。いやまあ、そのくらい、素敵な音楽だと思います。それにしてもユニオシさんって・・・男前だなあ(笑)。
7点(2004-07-03 23:53:15)
76.  デッドゾーン
まず気になってしょうがないのが音楽。テーマ曲のメロディはシベリウスの交響曲第2番第2楽章の主題そのまんま。よもや音楽でメシ食っているヒトが、こんな有名曲も知らずに似たメロディを使っちゃった、なんて事は絶対あり得ない(と信じたい)ので、これは「引用」と呼ぶべきなんでしょうけど、映画全編にわたってこれだけ繰り返し聞かされると気になっちゃう! あと、映画の設定ですが、これはイイ! いや、エピソードを積み重ねる毎にまるで作ったように(!)ストーリーが段取り良く進んでいくお手軽さはちょいとお粗末なんです。ラストに至ってはあまりにも都合よすぎ、そんなアホな、そんな事だからマーティン・シーンはB級役者になっちゃうんだよ~と言いたくなる。ここで私がイイと言ってるのはその点ではなく、主人公の孤独ですね。昏睡から覚めたら彼女はすでに人妻、しかもストーリー的にもさっぱりフォローしてもらえず、主人公は孤独へ孤独へとまっしぐら。寂しいね~、ウン、わかるよ~。まあ、ハタから見れば、妄想狂の男が思い込みからテロ行為に走っただけのお話なんでしょうが・・・(一応、主人公には本当に予知能力がある事が示唆されてるのは親切安心設計ですな)。そうそう、ところでトンネル内のシーン、アレ何となく好きなんですよ。トンネルの入り口が向こうにあって、壁面が手前に広がって来て、その中に立つウォーケンという構図、なんか凄みがあるんだナ。
7点(2004-04-25 00:48:39)
77.  テロリスト・ウォー 《ネタバレ》 
典型的B級映画です。セットのショボさ、小道具の少なさが、作品の薄味感を強めています。ですがコレがいかに魅力に満ち溢れた作品であるかを述べてみましょう。イスラエルに向かう飛行機に乗った8人の博士。しかしここに一人のテロリストが。全員を射殺してしまうが---6発しか撃ってないゾ。数が合わん。ま、B級ではよくある事です。で、実はもう一機、テロリスト集団を乗せた飛行機が飛んでおり、まんまと摩り替ってしまう。リーダーを演ずるはロン・シルヴァー、『ブルースチール』での変質者よりも、こういう冷血漢が似合いますな。で、彼らは博士に成りすまし、そのまま化学研究所へ。そうとも知らず彼らを案内してしまう「ハット何とか軍曹」が本作の主人公。研究所がテロ集団に制圧され、軍曹は一人これに立ち向かう---のではなくて、テロ集団お目当ての化学兵器を持って逃げ出した美人学者レビン博士(この人、幾ら殴られても痣ひとつできない。さすが美人)と、運良く逃げてきた警備員アイラ、彼らと共に敵に立ち向かう(まさか、2人合わせてアイラ・レビン?)。と思いきや、アイラはあっと言う間に敵にやられちゃう。早すぎ!(この後もやたら簡単に人が死ぬ映画です)。しかし見どころは、軍曹のマーシャル・アーツ(らしきもの)。アメプロ風の大味な殴り合いではなく、本格的(というより胡散臭い)格闘シーンを見せてくれます。一方研究所周囲はイスラエル軍に包囲され---ているハズなのですが---この辺の描写が驚く程オロソカ。突入するチャンスは幾らでもあるだろうに。しかししかし、研究所内部では激しいアクションの連続、細かい事はさっぱり気にならん。白眉は研究所通路内でのカーチェイス!(車がコンクリ壁をぶち抜いてしまう!)。必見。で、上述のように周囲の描写が大甘なので、ドサクサに紛れ、主人公もテログループも研究所を脱出。この後の展開は---『スピード』のもろパクリだね。ハハハ。しかしさらに意外な展開!何と軍曹の息子が人質に! オイ、軍曹は明らかに偶然巻き込まれたのに何でもう息子の居所突き止めて拉致までしてるんだよ~。あと、気になったのは、ロン・シルヴァーが部下の名前をラモスと呼んでますが---「それは彼が成りすましていた博士の名前じゃなかったのかよ~」。 というわけで、意外に見ごたえのある映画でありました。満足。 (そういや米国にも仕掛けられた爆弾はどうなったんだ?)
7点(2003-12-30 01:42:57)
78.  鉄男II BODY HAMMER
あのカルト・ムービー『鉄男』がバージョンアップして帰ってきた! 何がバージョンアップって、一応35mmカラーになりましたからね。前作では廃品回収によって作り上げた超低予算特殊メイクでしたが、今回はさすがによく出来ています。それでいて、あのエネルギッシュさ、あのスピード感は健在です。前作とは連続しておらず別のストーリーですが(実は大差ないという説もあるが)、めくるめくパワフルな映像に圧倒されているうちに、驚くべき真相が浮かび上がってくる構成も相変わらずで、さすが。前作を観て膨らみまくった期待を裏切らず、またもシビレさせてくれました。しかし街のまん中で結構トンデモないシーンを撮影してますが、どうせ無許可撮影でしょ?ほんとよくやるねえ。
9点(2003-12-19 20:14:31)(良:1票)
79.  D.N.A.II
ほほー、『D.N.A.』の続編かー、と思って期待しないで観ると、無いハズの期待をさらに裏切るショボ映画。『D.N.A.』とは何も関係なく、『プレデター』を安物にしたような感じ(つまり激安)、うーむ冒頭で見まちがえるべくもなくハッキリと"DNA"というタイトルが出てたのに、何でこんなに『D.N.A.』と無関係な内容なのか…と悩んでいると、ふと気づく。あっヤラレたっ『D.N.A.』はあくまで邦題だったんだ、関係ある筈ないではないか!と。またひとつ人生の勉強をしてしまった。ところで監督は、ウィリアム・メサという特撮マンです。特撮マンならもう少し特撮を大事にして欲しいもんです(おそらく製作費の割には頑張っているのではないか、とは思われます。が、同情されるようになってはイケマセン)。
3点(2003-12-12 22:20:37)(笑:1票)
80.  ディープ・ブルー(1999)
CGとアニマトロニクスを駆使して描く一連の映画では、CGは滑らかに動くのに動物ロボットがぎこちない、ってパターンが多いですが、この映画は逆で、ロボットサメが本当によくできてます、感心しました(CGがひどすぎます、のけぞりました)。高い知能を持ったサメが襲ってくると言われると、ジョーズ’87の嫌な予感が兆しますが、実は結構バカザメなので一安心。色んな映画を彷彿とさせるシーンがてんこ盛り(最後の方はウォーターワールドすら思い出してしまった)で、パニックものとしても割りと正統な方、なかなか楽しめました。ところでコックは邪魔だ。消えろ。コックの出てくるシーンを極力削除した特別篇を作ってくれたら、完成度上がると思います。
7点(2003-11-16 10:45:26)
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1190.49%
2411.06%
3731.89%
41614.16%
53619.33%
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7122131.55%
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