221. そして父になる
《ネタバレ》 倍速ですっ飛ばしたくなるようなトロトロの展開に、途中で嫌気がさした。 ところどころでいいシーンはあるけれど、感動しないし笑えない。 福山パパの暗い翳がさす家庭じゃ、家出したくもなるだろう。 もっと前向きになれる映画が観たい。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2018-12-31 19:02:19) |
222. 息子(1991)
《ネタバレ》 もう30年も前の、まだ元気な日本に人びとが浮かれて躍らされていたころ、こんな丁寧でゆったりとみられる映画があったんだね。山田洋次監督はじつに人間が分かっている人だ。 三國連太郎と永瀬正敏がじつに平凡な日常を好演していて、いかにも誇張された最近の映画とは違って感情移入できる。まぁ田中邦衛演じる文句タレのダメ人間系もたくさん出てくるのでポジティブな気分にもなれないが、そこがまた違和感がない。 ただし、聾唖である和久井映見演じる女性(こんな可愛い子があんな無邪気な笑顔でいたら悪い男にさらわれかねない)との結婚生活は、思っているほどヤワなことではない。そこを差し引いてハッピーエンドで良かったメデタイ!などと浮かれてはいけない。雪が降る極寒のなか三國連太郎がひとり孤独に耐えなければならないように、現実は晴れの日ばかりではないのだから。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-11-30 21:01:00) |
223. アンカーウーマン
ミシェルファイファーに注目していて観てみたけど、どうにも合わなかった。 会話の内容も違和感があったし、ヒロインの性格がいきなりキレたりどうにも面白くなかった。 途中のラブシーンは音楽が素敵で良いんだけれど、ラストがあれじゃあ納得できないよ。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2018-11-05 21:46:14) |
224. 花とアリス〈劇場版〉
《ネタバレ》 (2018.10再見)ここでの評価が高く、岩井監督「ラブレター」も良かったので観てきたが、正直がっかり。 雰囲気だけで肝心の恋愛の部分が中途半端。あのラストでは・・・。結局、どっちの女の子がいいのか、宮本よ? 蒼井優がいちばんかわいい頃でもあり、ところどころ笑わせてくれるシーンもあるが、鼻血が出るくだりなどはくどいと感じた。全体的に、だらだらと冗長で早送りしたい気分になる。カメラ映像で顔の超アップがやたらと多いのもマイナスポイント。 とはいえ、記憶喪失を逆手に取ったストーリーや風景や音楽などはよく作られている。また出演者が豪華なこと。端役ではもったいないよ [映画館(邦画)] 5点(2018-10-30 08:39:18) |
225. 謝罪の王様
《ネタバレ》 エンドロールはもちろん本編もかなりカットされての地上波放送。 クドカンのコメディーはある程度面白いんだけど、品がないのよね。 せっかく豪華な俳優陣を使っているんだから本格的な作りにすることもできたろうに。阿部サダヲとか天才的な人がいるのにもったいない。 最後の土下座を超える謝罪のシーンがなかったら、もっと点数は上げた。それじゃつまらんし笑えんよ。 [地上波(邦画)] 3点(2018-10-20 22:39:31) |
226. 男と女(1966)
《ネタバレ》 点数高いなあ。 日本人が逆立ちしてもかなわないお洒落な映画だと思うけど、時間軸がずれて行ったり来たりでちょっと分かりにくかった。 レースシーンやベッドシーンも必要以上に長い。 女優も美人だとは思うけど、なにか腹黒いものを抱えてそうで、いまいち男性の主人公に感情移入できなかった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-09-21 17:56:39) |
227. アントマン
《ネタバレ》 分かりやすいアメコミ。アリを操りながら、つぎつぎと試練を乗り越えていく主人公に共感できる。 こういうノリのいい映画が最近の流行なのね。 ラスト近くの機関車トーマスビックサイズ化にはちょっと笑えた。 [地上波(吹替)] 6点(2018-09-09 20:39:47)(良:1票) |
228. 男はつらいよ 寅次郎相合い傘
この作品をベストに推す気持ちも分かりますが、私は普段通りの点数を付けた。 いつもどおりの出来だなとしか思えない私が、あるいは心の卑しい人間なのかもしれない。 私には寅さんとリリーがお似合いのカップルだとは、どうしても思えてならないのだ。 しかし、メロン騒動は本当に楽しめた。皆さんが挙げるシーンもさることながら、お札を投げつけながらのおいちゃんの台詞、「そんなにメロンが食いたきゃ、一切とは言わない、これで買って頭から丸ごとガリガリ食いやがれ!」この台詞だけでも「男はつらいよ」の魅力を存分に現しているのでは。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-08-22 08:31:47) |
229. カプリコン・1
ツメが甘いとか、作りが雑だとかということを通り越して、本物のサスペンスとして魅せる映画。 アクションシーンはもちろん、登場人物のなにげない言動が抑制が効いていてつい引き込まれてしまう。 いまから40年も前に作られたなんて想像もできないほど、着想が素晴らしく面白い。 現代に多い、やたら大袈裟でドンパチCGをやっている薄っぺらい映画にくらべたら、なんて味わい深いことか。8点にちかい7点献上 [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-08-22 08:24:32)(良:1票) |
230. 大魔神逆襲
《ネタバレ》 大部分を子供の山登りに費やしているため、全2作とくらべて冗長に感じる。 鷹を神様の使いとしてうまく使っているし、逃避行もひねってあって面白いんだが、ちょっと長いか。 虐げられた者が祈ると、大魔神が現れて成敗するというお約束は健在だが、ここも前と比べると普通。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2018-08-16 13:04:40) |
231. 大魔神怒る
《ネタバレ》 大まかな見どころは【隣歌】さんが書いておられるので、かいつまんで。 大魔神が出てくるまでのストーリーは前作より劣るものの、大魔神の迫力はさすが。 ダイナマイト爆破にもビクともせず、執拗に敵を追い回す。 前作はまだ善悪の区別が曖昧だったのに、なんか今回は完全にヒーローになっちゃってる。 一言も発しないのがこれまた良いんだな。 最後は超能力かなんかで炎ミサイル攻撃?まで駆使して総大将をやっつける。 これぞ因果応報、観ている側をスッキリさせてくれる。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-08-12 18:16:21)(良:1票) |
232. 大魔神
《ネタバレ》 今から50年も前にこんなクオリティの高い邦画があったなんて驚いた。 懲悪勧善、因果応報を地でいくストーリーと重厚感あふれる大魔神の迫力といったらもう。 子供のときに観たらさぞかし友達とマネごっこをしたことだろう笑 時間が短めで、セリフも昔の映画にしては聞き取りやすく、いい仕事をしている。 悪代官が切れ者なのも面白く、あとで鏨を刺されて絶命するところにセンスを感じる。 そのシーンのあとに大魔神が見得を切るんですが、これがまたすごくいい。 全体的にカメラワークが素晴らしく、大人の鑑賞にも耐える名作。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2018-08-12 18:02:58)(良:1票) |
233. バケモノの子
《ネタバレ》 熊鉄や主人公の存在が魅力的で、世界観は良い。 こういう歯に絹を着せない、ぶっきらぼうだけど愛のある会話って好きだな。 声が広瀬すずのヒロインもいろいろ叩かれているけど、しっかりマッチしていて自分の目には魅力的に映った。 ただ、一郎彦が暴走するあたりから、意味不明なシーンが多くなるのは残念。 せっかく強くなった主人公が活躍するよう、もっとストレートに対決させて良かったと思う。 [地上波(邦画)] 6点(2018-07-28 21:35:41) |
234. クレイマー、クレイマー
《ネタバレ》 期待して観たのがいけなかったのか、最後「えっ?終わり?」という印象。 主人公は男前だけど頑固なところがあっていつまでも感情をコントロールできないし、母親も精神的な弱さを克服できていない。 リアルといえばそうだけど、すっきりしない。 結局子供にしわ寄せが行くわけだけど、両親が一緒になってハッピーエンドって訳でもない。 ドキュメンタリーじゃないんだから、ポジティブな気分にさせる作りにしてよと言いたくもなる。 法廷シーンは弁護人が有能すぎてど迫力!なのでこれだけでもみる価値はあるけど、とても名作とは思えなかった。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-07-24 21:13:43) |
235. 摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に
元気の良さとか、雰囲気が思いっきり80年代でしたね。悪くないんですが、突き抜ける面白さでは無かったです。もうこんな映画は二度と作れないんだろうなとヘンな感慨に耽ってしまいました。(VIDEO、字幕スーパー) 12年ぶりに再会。アイデアと勢いはあるけど、現実味がない。中盤あたりからビッチ化でグダグダと失速していくのが惜しい。 David Fosterの音楽もバラードはいいけど他はイマイチ。大きくなった組織の問題とか、ブルーワーカーとホワイトカラーの対比とか、社会で働いていると身につまされることも多いけど、80年代のアメリカも現実はバラ色じゃなかったのねとしばし考えさせられた。 かの有名な三部作のように、マイケルの口八丁手八丁に魅せられる人にはオススメ。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-06-22 21:11:17) |
236. 雲のむこう、約束の場所
《ネタバレ》 ほとんど内容が分からずちんぷんかんぷんでした。 「君の名は」や「言の葉の庭」の雰囲気が好きで、でもさすがにここまで消化不良なアニメも珍しい。 「ほしのこえ」のように、最後にカタルシスがあるわけでもなく。 吉岡秀隆のすぐムキになる声もマイナスに作用しているように感じました。 新海誠作品が気に入ってこの映画をみることは、期待せずに見ることをおすすめします。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2018-06-18 19:07:32) |
237. ズートピア
他のディズニーアニメもそうですが、ジェットコースターのように展開が目まぐるしくて頭が疲れちゃうんです。 だからいかに完成度が高くても、社会派メッセージが優れていても、この点数になっちゃうかな。 でもさまざまなアイデアを盛り込んで、よくぞ作り込んだものだ〜と感心するシーンが多く、名作と呼んでもいいと思います。 [地上波(吹替)] 6点(2018-06-17 17:27:27) |
238. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
期待せずに見ると意外と面白いレベル。 ディカプリオの声やルックスはインパクトがあり、こうした詐欺師役が似合う。 どこまでが本当なのかは疑問だが、映画の作りとしてはさすがによくできている。 でも父親や母親の影が大きすぎて、長すぎるきらいがある。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-06-12 21:07:14) |
239. かぐや姫の物語
《ネタバレ》 日本の代表的な古典をそのままうまく取り入れた感じ。目新しさはないけれど、話の面白さは生きている。 でも、大きい感動はない。そんな映画。 《後補》見直してみて評価が上がった。田舎の素晴らしさと古典の面白いところがうまくミックスしていて、完成度が高い。 原作に忠実ではなく、現代風にアレンジされていて、たとえば捨丸とのふれあいは完全に創作であるが悪くない。 翁に反発するでもなく完全に従うこともない嫗の存在がある意味不気味なのだが、成金でどんどん欲深くなる翁に至っては、かなりの風刺と見ることもできる。 また感心したのは仏の御石の鉢のエピソード。原作とまるで違うアタックの方法なのだが、とても誠意が感じられる皇子に対してかぐや姫がかわす方法にとても心を動かされた。立派なことをおっしゃるけれど、やっぱりあなたも見た目で選んでるだけでしょって鋭い。 [地上波(邦画)] 7点(2018-05-20 22:30:24) |
240. 遥かなる山の呼び声
《ネタバレ》 倍賞千恵子と高倉健との取り合わせだけで、もう素晴らしい作品になるとは思っていたけれど。 北海道の雄大な自然を生かした日本映画史に残る名作、と言いたいところだけど、ちょっと冗長で古めかしい。 武田鉄矢が出てくるところとかもう少し削ってもいいと思う。 主役二人の演技とセリフにリアリティがあって良かったけど、善意に満ちた人物が多いので、現代日本に生きる我々からすると古めかしく違和感があるように感じちゃうんだろな。 でもラストの芝居シーンといい、よくできた映画であることは間違いない。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-04-09 20:40:21) |