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民朗さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1317
性別 男性
ホームページ http://minrou.seesaa.net/
年齢 36歳
メールアドレス baker221b@live.jp
自己紹介 全体的に甘めの評価になりがちです。
当然映画のジャンルによって評価にバラつきがあります。以下参考までに……。

評価が高くなりやすいジャンル:ミュージカル、B級アクション、ロマコメ、バカコメディ
評価が低くなりやすいジャンル:ミステリー、サスペンス、ラブロマンス

基本的に過激な映画が好きです。暴力的な意味でも、性描写的にも、人間性の描き方でも
どれだけ感動的な映画であっても尖った所が無い映画より、過激な表現がある映画の方を評価しています。

13.4.27(追記)……TOHOシネマズが6月1日から高校生料金を1,000円にするとのこと。
今は若い方が映画館に少ない状態なので大変素晴らしいと思います。
(日本の料金はそもそも海外に比べて高すぎる。価格も一律で決められているから劇場間の競合も生まれにくい)
でももうちょっとシネコン自体が上映する映画のラインナップを改めた方が良いのでは。
客が集まる邦画をバンバンかけるのは経営としては正しいけれど、いつか必ずしっぺ返しが来るのは判り切っていることなのに。

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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241.  キャタピラー 《ネタバレ》 
題名がキャタピラーである通り、原案は江戸川乱歩の「芋虫」だそうです。乱歩作品と言えば、彼が残した言葉「夜の夢こそまこと」の様な、現世と幽世の境ともいえる妖艶な作品が思い出されます。そして若松孝二監督はこの乱歩の世界をどう料理したのかと言うと……、大して原作に思い入れは無い様な作りでしたね。個人的には原作にあった、シゲ子が久蔵を性的に苛め抜く展開が観たかったのですが、映画全体を支配していたのは手足を無くしてしまう現状を生み出す戦争への怒りです。しかしこれはこれで良いのかも。本来なら5点位の作品と思いますが、寺島しのぶさんの体当たりを最早超えた演技に+1点。
[映画館(邦画)] 6点(2010-09-23 20:21:54)
242.  グリーン・ゾーン
主人公だけが何故か独断専行を繰り返しても除隊されないとか、突っ込み所は多くありましたね。しかし「ハート・ロッカー」や「リダクテッド」など非常に重い気分で観なければいけないイラク戦争映画が多い中で、エンターテイメントを前面に出した本作のノリは嫌いではありませんでした。 問題は余りにも手振れカメラの場面が多いことでしょうか。ポール・グリーングラス監督の作風と言えばそうなんですが、普通の日常のシーンくらいは普通に撮って欲しいです。映画が終わった後、目が相当疲れていました。
[映画館(字幕)] 6点(2010-05-28 07:35:30)
243.  アリス・イン・ワンダーランド
まず初めに言っておくと、私はティム・バートンの「こいつは良い奴、こいつは悪い奴」という紋切り型のキャラ設定が嫌いです。しかし今回はその点がある意味で逆に良い効果を作品に与えていたと思います。その理由はこの映画の原作が子ども向け、また映画もそれに準じた作品なので勧善懲悪なお話でも問題ないからです。 そしていつものティム・バートン通りのダークで気味が悪い映像は相変わらず魅力的でした。
[映画館(字幕)] 6点(2010-04-18 22:05:43)
244.  ヒックとドラゴン2 《ネタバレ》 
とても頭の良い映画という感じでした。でもこれは褒めるつもりで言っているのではなく、換言するならばお行儀の良い映画とでも言いましょうか。非常に練られている作品であることは間違いないでしょう。一作目を引き継ぎながらも成長した証しがちゃんと分かるキャラクターデザイン、飛行シーンの素晴らしさも一作目通り、更に広がりを見せる世界観の美しさといい、一流のアニメーターが関わった作品であるということに疑いの余地はありません。 但し、お話の部分が全編に渡ってとても飲み込み難いものになっていました。ヒックと生き別れた母親がなぜヒックの元に帰ってやらなかったのか、ヒックは他部族に対して余りにも薄慮に過ぎるのではないか、父親を殺してしまったトゥースをそんなに簡単に許せるのだろうか、等々色んなツッコミポイントが多々あります。それに対してこの映画は一応のアンサーを提示してくれます。それは筋が通ったものではあるのですが、どうにも個人的に飲み込みづらいというか、良い訳に良い訳を重ねられている気がしながら最後まで映画を観ていました。 なんとなくですが、前作に比べ物語の構図を複雑化しすぎてしまったことが原因じゃないかと思いました。本作の主軸は、主人公が集団の長としての自覚を持つ話ではありますが、それに母親の葛藤、父親の葛藤、ドラゴンとの絆、ドラゴンと人間との関わり方の良し悪し、野生動物としての性を持つドラゴン、バイキングという侵略者の悪性、等の要素を描くには余りに窮屈な上映時間です。もう少しすっきりとした話にしていれば良かったんじゃないかなと思いました。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-08-27 20:27:47)
245.  進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 《ネタバレ》 
特撮の部分は凄かったです。冒頭の巨人の人間踊り喰いの連続から、終盤のエレンが変身した巨人の大暴れまで、あの阿鼻叫喚の場面を映画館で観れた満足感は大きかったです。特に後者に関しては、今まで人間たちが成す術もなく食い散らかさせる場面を繰り返し見せられたせいもあり、その巨人たちを圧倒的な質量で殴り殺すシーンにはカタルシスを覚えました。 しかし残念ながら、個人的に良かったなと思えたのもその部分だけで、後はかなり歪な部分が目立つ作品になってしまっていたと言わざるを得ません。先ず、脚本については不味い点が散見されます。あれだけ壁外に行く前に、「巨人は音に反応するから、大声を出すな」と言われているのに、やれ戦場で喧嘩をするわ、やれピアノを弾くわ、普通にエンジン音がでかい車に乗るわ、etc……。好意的に「まあ周りの索敵を終わらせた上での行動なのだろうなぁ」と勝手に解釈していたら、後半で「実は巨人を確り呼び寄せちゃってました」ってされてもなぁ。人類の未来を背負っているにしては余りにも無能と呆れるしかないです。中でも赤ちゃんの声が聞こえたと言って、巨人をむざむざ呼び寄せてしまったという中盤の展開は、ひどすぎる。謂わば、巨人に隊が襲われるという結果のために、無理矢理に原因を作りましたと言う感じ。あと原作の序盤の胆が「自由を求めなければ人間は家畜と同様である」「世界は言うまでもなく残酷である。強者が弱者を食い殺す実に単純明快な世界である」というメッセージは分かりますし、それぞれ私が原作で最も好きな部分ではありますが、実写化したときにキャラクターにそれをそのまま喋らすのは余りにも下策です。漫画で成り立つセリフを映画にそのまま持ち込んでも説明臭くって堪らないんですよね。色々と脚本が残念な映画でした。
[映画館(邦画)] 5点(2015-08-04 07:20:43)
246.  リアル鬼ごっこ(2015) 《ネタバレ》 
正直言うと映画を観ていて「面白いな!」と思えたのは人がバサバサと殺されていくシーンのみで、他の園子温の人生哲学を女子高生に延々と語らせるシーンなんかは逆に凄くつまらない。その人が次々と死んでいくシーンもやっぱり手を変え品を変え見せてくれるものの段々とマンネリ化してしまっているなと強く思いました。私が劇場で観た回は結構女子高生が多かったのですが、上映終了後に口々と「わけわからない」「つまらん」と声が上がっていたのが全てかなと思います。
[映画館(邦画)] 5点(2015-07-28 23:13:24)
247.  フューリー(2014) 《ネタバレ》 
凄い映画だと思うけれど、同時に凄い不快な気分も味わい、この感情をどうしたらいいか迷ってしまっています。実際のティーガーⅠを動かす等、本物の戦争風景に近づけようとする気概は強く感じます。戦車の中をノーマンが掃除しようとしたら、床に肉片が落ちているシーンなど嫌にリアルです。だから従来の戦争映画では何となく仲良くやっている「仲間同士の絆」も、この映画の中では、敵兵士の死によって成り立っているとされる。そしてその仲間同士で何をするかというと、解放した他国の女を輪姦したりする。こりゃウォー・ダディ率いる部隊を応援し辛い。だって戦争が起きてない現在の価値観からするとやっぱり彼らの振る舞いはクソと思えてしまいますから。 クライマックスは武装SS300人との戦車での籠城戦となる訳ですが、前述した理由により一人一人散っていく仲間たちの死も余り憐れむことが如何しても出来ませんでした。 一夜を共に過ごした女がドイツ軍の爆撃を喰らい死んだのを切欠にナチを心底憎んでしまったノーマンを、ドイツ軍の兵士(少年兵?)が見逃すのが唯一の救いでした。 ともあれ、通過儀礼と託けて無抵抗の敵兵をノーマンに無理矢理殺させるブラピ演じるウォー・ダディは死刑!まあ、その位のメンタリティじゃないと戦場ではやっていけないんでしょうね。凄い映画とは思いますが、好きな映画にはなれない作品でした。
[映画館(字幕)] 5点(2014-12-07 21:36:33)
248.  ドラキュラZERO 《ネタバレ》 
短い上映時間も相まって良くも悪くもサクッと観れる一本。それだけに鑑賞後には何も残らない感じでした。VFXはどこか既視感のあるもので特に独自性は感じられず、役者の演技も基本的に一本調子。唯一主人公のルーク・エヴァンスは、悩める君主と、怪物になってしまった自分への畏怖を演じる程度には頑張っていた。脚本には穴ボコが一杯あるのですが、前述した通り気負って観る様な映画じゃないと、分かってからはもうそういう物として観ました。それでも苦言を呈したくなるレベルですけども。 あとは吸血鬼という西洋の怪物の中でも非常に象徴的に奥深いモチーフを使っていながら、結末までヴラド公の英雄譚(?)に終始していたのは何とも残念。折角、民衆が吸血鬼と化した主人公に火を付けたりするシーンを入れるのなら、それは中世の魔女狩りを意識したものにしなくては勿体無い。そこで暗黒時代のキリスト教を批判するとか。最終的に命を落としかけていた民衆が吸血鬼に変わり復讐をなすシーンも同様で、それまで彼らはキリスト教の為に主人公を焼き殺そうとまでしたのだから何かしらのリアクションを入れるべきだと思います。
[映画館(字幕)] 5点(2014-11-04 14:22:20)
249.  マイネーム・イズ・ハーン 《ネタバレ》 
非常に丁寧に作られている作品だと思いました。しかしこれは皮肉も込めた意味としてです。とにかく判り易い演出で感動を誘う作りになっていると思います。劇的なシーンで繰り返されるスローモーション、深刻な場面(9.11テロの場面やサミールが暴行され命を落とすところ、ハリケーンがジョージア州を襲う場面など顕著)で鳴る深刻な雰囲気の劇伴。あたかも観客に泣けるシーンを教えているかの様です。そういう演出が全面的に悪いとは思わないですが、要は使いどころを絞ったほうが効果的だと思うのです。 脚本には無駄が無く上映時間が長いとはいえ、単に9.11後のイスラム教徒への差別を描く前にハーンとマンディラのロマンスをキチンと丁寧に描いていたのは好印象です。但し、穴が無いとはとても言えず、特にテレビクルーが何故かハーンの居場所を中々突き止められないのはおかしい等の突っ込み点もあります。当時でもSNSをはじめインターネット社会な訳で、あれだけ全米で話題になった人物なら目撃情報は山程転がっている筈でしょう。 とは言え、イスラム教への差別を描いた作品をヒンドゥー教徒が多数を占めるインドで作られていること、主人公がアスペルガー症候群(具体的な症状を描写している点も良い)であること、イスラム教への偏見とその解消をブッシュ政権からオバマ政権への交代に象徴させていることなど、意欲的な作品であることは事実ですし、そういう映画がヒットしたことは実に有意義なことでしょう。
[DVD(字幕)] 5点(2014-08-22 00:31:40)
250.  MONSTERZ モンスターズ(2014) 《ネタバレ》 
はい、クソ映画です。少なくとも私はクソ映画だと思いました。……でもこの映画、面白かったんです。恐らく監督が力量のある方なので各場面が間延びしていないのと、主演二人がどちらも良い役者さんなのでそれなりに見応えのある場面に見えるのが影響していると思います。但し、脚本はどうしようもないクソです。口汚くて申し訳ないですが、クソです。こんな脚本の内容を真面目に演じている役者さんには心底同情してしまいます(そこが面白い部分だけど)。 ストーリーは一般的な日常で異能の力を持ったキャラクターが戦う、というありがちな内容ですね。私は真っ先に大ヒット漫画『デスノート』を連想しました。この映画もその路線でいけばもっと面白くなったと思うんです。 まずキチンと能力のルールを観客に示すこと。見るだけで操れるというのなら、「ビデオ映像の人間ではどうなのか?」「目線を外してから何秒後に元に戻るのか?」「具体的に身体のどの部分を見られるとダメなのか?」「操れる人数・時間に制限はあるのか?」等々、ルールが判らないと戦いは楽しくありません。導入が難しいのなら、終一が最初に警察に打ち明けるときに、「そういえば近年似たような強盗や殺人が発生している。被害者の証言から犯行の規則性をある程度推定した」とか何とか言わせて警察にルールを説明させてもいい。 あとは警察をあんな無能集団として設定するんじゃなくて事態をかき回す第三者として設定したほうがいいと思います。体が常人より遥かに丈夫な終一にとっては、銃撃は致命傷にはならない。だから敵もろとも警察に強制排除してもらえるように仕組むとかね。色々アイデアはあるのに、大変勿体ない。 本来なら脚本家さんには次回作は頑張ってくださいとか言うべきなんでしょうけど、この酷さは自己反省や自己分析なんかではどうにもならなそうなので、とりあえずシナリオ学校か何かに行き直すのが良いかと思います。近年稀に見る珍作ですから。監督と役者が比較的まともだったのが唯一の救いでした。
[映画館(邦画)] 5点(2014-06-08 23:24:51)(良:1票)
251.  7番房の奇跡 《ネタバレ》 
ジャンルは"ハートフル・コメディ"とでも言いましょうか、とにかく甘ったるいコメディ映画です。知的障がい者の父と無垢な娘との愛情に冤罪事件が絡んでいく。舞台は基本的に刑務所なのですが、その刑務所の描き方が甘い甘い。序盤ではある程度規範を保っているらしく見える刑務所のシステムが、娘が刑務所に居るのが露見してからは、規律もクソもない状態になってくる。つまり現実感が一切なくなっているように思えました。またディテール甘さが随所で目立ちます。刑務所に消火器すら無かったり、刑務所でヘリウムガス(少なくとも気球を浮かべる程に軽い気体、何リットル必要なのか)を手に入れたり、これ等も現実感の排除に一役買っている。 お涙頂戴と言わんばかりに感傷的な音楽が随所で鳴るのにもやや辟易。私がこういう甘ーい物語に人一倍拒否反応を示しているからなのかも知れませんが、とても上質な映画とは思えませんでした。 刑務所の7番房のキャラクターはみんな立っていたのが唯一の救いでしょうか。
[映画館(字幕)] 5点(2014-06-01 22:04:11)
252.  インシディアス 《ネタバレ》 
大ヒットした傑作スリラー『ソウ』のジェームズ・ワンとリー・ワネルのコンビと聞くと誰もが「あのソウを作った監督の映画!?」と期待値が高くなってしまうのも分かりますが、この二人、どちらかと言うと『ソウ』が出世作にして異色作であり、その後のホラー映画では本作と同じ様な簡単に言ってしまうとアホらしい作風が地の持ち味です。 『デッド・サイレンス』でもジャパニーズ・ホラーらしい展開を期待させておいて、終盤では死人を登場させて「オバケだぞー!」ってやってました。本作はそれに『シャイニング』らしいホラー表現を足したってところでしょうか。"彼方の世界"でアックマンみたいな悪魔が出てくるから更にアホ度は高くなっていると言って良いかも知れません。加えて突っ込ませて貰うならば、この悪魔、劇中では「世の中で最も邪悪な存在」とまで言われながらやる事といえばチンケな嫌がらせ行為のみ。やっすい悪魔ですなぁ。 本気で怖がる気で観ると間違いなく肩透かしを喰らうと思いますが、監督のアホな驚かせ方が素直に楽しめるなら満足度は高いでしょう。
[DVD(字幕)] 5点(2014-01-15 22:47:28)
253.  ラストスタンド 《ネタバレ》 
不満点は山ほどあります。B級映画のお約束通りプロの殺し屋にしては余りに杜撰な行動、ラスボスのインパクトの弱さ、生きようが死のうがどうでもよくなってしまう程の魅力的でないキャラクター達、時速300km超を叩き出す化け物自動車に田舎市長の車で追いついてしまう、……等々例を挙げるとキリがありません。 但しシュワちゃんのアイドル映画としてはかなり高水準な映画なのではないでしょうか。昔から出来不出来関わらず彼のアクション映画をテレビで観ていた身としては、オープニングタイトルの後に彼が主役として姿を見せた画だけで、つい嬉しくなってしまう。なんだかんだでラストバトルは殴り合いという展開にも「それそれ!待ってました!」と言いたくなる。しかも絶妙にアクションのキレが無くなってしまっている様が可愛かったです(とても見れないレベルではない)。 ただやっぱり映画としては凡庸、もしくはそれ以下の代物であることは間違いないと思いますし、韓国映画界でも数々のヒットメーカーであるキム・ジウンもハリウッドに行くとこういう出来の映画に成り下がってしまうのかと、ハリウッドの怖さを感じました。因みにキム・ジウンは『グッド・バッド・ウィアード』『悪魔を見た』等の監督で、本来はアクション、残酷シーンの演出が大変素晴らしい方です。
[DVD(吹替)] 5点(2013-12-22 06:15:40)
254.  恋の罪 《ネタバレ》 
「男性は女性の感情が分からず、女性は男性の感情が分からない」と断ずる人々はいますが、私は誰でも異性的な感情を持っていると思うし、園子温監督が今回の映画を作るに当たり、「自分をどんどん女性に投影していき女性に完全に同化していき映画を撮った」というアプローチは別にいいと思います。 ただ私はこの映画に関してどれだけ女性に感情移入しようとも余りにも理解不能な箇所が多かったと言わざるを得ません。その意味で女性にこの映画を観てどう感じたか凄く興味があります。女になりきって園監督が撮った映画が、本当の女性に理解できないのであれば、それは全くの監督の自慰行為でしかないでしょう。 そして意図的にでしょうがわかり易すぎるキャラクター設定がちょっと引っかかりました。社会的に世間的に性的な満足が得られず欲求不満に陥った女性が売春・浮気に溺れていく。その女性等は婦人警官・大学の助教授・小説家の妻と来たもんだ。いくらなんでも浅薄すぎる設定ではないでしょうか?小説家の妻が「ウインナーいかがですか~?美味しいですよ~」って最早ギャグに見えてしまいました。 現代美術家の大竹伸朗の様な色彩の死体発見現場やラブホテルの内装の美術は一見の価値有り。三人の女優さんの惜しげもなく裸体を曝け出した演技も一見の価値有り。
[DVD(邦画)] 5点(2013-11-11 10:55:28)
255.  トランス(2013) 《ネタバレ》 
催眠にかかった人間の脳内を映像化するというアイデアでまずターセム・シン監督の『ザ・セル』を思い出しましたが、あちらの様なブッ飛んだ映像では無く、割と普通の絵画を巡るミステリーになってしまいます。スタイリッシュな映像に定評のあるダニー・ボイルなので映像も楽しめなくはないのですが、『ザ・セル』の方は連続殺人鬼の脳内したが、本作はセコイ男のジェームズ・マカヴォイの頭の中だからそんなに面白くないのが残念。 そうなるとミステリーの部分で楽しませてくれないと困っちゃうわけですが、これが基本的に後出しジャンケンのようなもので、真相を伏線から看破するのがほぼ不可能に近いので見終わった後は何とも言えない気持ちに……。 それから最後にエリザベスがフランクに催眠にして記憶を(完全にではないが)消すか、そのまま覚えておくか選択をさせて映画は終わりますが、それでいいんかい?クライマックスで彼女は自分の計画によって罪なき女性リズが殺され車内に放置されていたことを知り悔恨の涙を流した。それなのにまた催眠をしようという。あの涙はなんだったんだよ~。
[映画館(字幕)] 5点(2013-10-28 22:51:49)(良:1票)
256.  ウォーム・ボディーズ 《ネタバレ》 
一応はゾンビ物かと思いきや、そんなことは無い只の奥手男子の恋愛奮闘記でした。だって序盤から喋ってるんだもん。意思もあるし。やりたい事はバルコニーのシーンでも分かる通り『ロミオとジュリエット』。最後にゾンビ側と人間側を隔てる壁を破壊することで両者の和解を表現している訳でしょう。 もう少しアクションシーン・サスペンスシーンにも力を入れてくれれば見れた作品になったかも知れないと思います。例えばヒロインはゾンビ居住区から逃げた先でガイコツに襲われる。いきなりガイコツが現れ襲ってくるのだが、それまでにゾンビの居住区とガイコツの居住区に境界線があるのか、どのラインを超えると彼らのテリトリーで危険なのかという情報が一切ないので、単なる脚本の都合で現れたとしか思えない。それじゃあハラハラしません。 しかもガイコツだけあからさまなCGなのでバトルシーンも違和感マックス。それにヒロインに襲いかかっても矢鱈と喰うまでにタメるし。もっと問答無用に襲いかからないと、怖くない。
[映画館(字幕)] 5点(2013-10-15 20:50:21)(良:1票)
257.  モネ・ゲーム 《ネタバレ》 
アラン・リックマン、コリン・ファースらイギリスの実力派俳優が馬鹿げた振る舞いをしている様は楽しくなくはないのですが、面白さがそこまでに留まっているのは残念な限り。 それから作り手の考える人間描写がとにかく適当。テキサスだから牛追いして、トレーラーハウスに住んで、酒場で暴れて……って呆れる位プロトタイプなイメージですねー。キャメロン・ディアスのテキサス訛りも頑張って演じているのは分かりますが、大変不自然。しかもロンドンに舞台が変わってからはいつの間にか訛りも殆ど消えているし。日本人の描き方も本来なら噴飯ものですが、あれはシャバンダーをだまくらかす為の演技と思えばまあ許せるかな。 かなり面白かったのが序盤の20分で計画が全て上手くいった場合の展開を全て描いてしまうこと。そこからどんどんと計画と違った方向に話が進んでしまい、主人公が泣きそうになりながら彼方此方を駆けずり回るってのは上手いなあ。
[映画館(字幕)] 5点(2013-09-28 08:32:09)
258.  マン・オブ・スティール 《ネタバレ》 
う~ん、思ったことをそのまま書いてしまうと"乗り切れない作品"でした。もうオープニングのクリプトン星の大空中戦から掴みはバッチリで、人間では無いにも関わらず地球のヒーローとしての自覚を得て同胞と戦う展開もとても良かった。クリストファー・リーヴ時代の正義が巨悪を勇ましいBGMと共に倒すのとは違い、プロデューサーのクリストファー・ノーランの意向に因るものでしょうが現代に似合う暗く悲壮なストーリーは個人的には凄く好みでした。 では、どこに乗れなかったかというとアクションシーンです。ザック・スナイダーは前に撮った『エンジェル・ウォーズ』でもそうだったのですが、キャラクターが飛び上がったり、飛び降りたりする時に物理を無視した動きで魅せます。これは意図的なものだとは思います。エンジェル・ウォーズは空想の世界での話だったからどんな動きでも構わないし、スーパーマンも人知を超越した存在なのですから超スピードで動いても良いのでしょう。しかしドラゴンボールの様に動き、飛び交う主人公と敵の物理法則を無視したバトルは正直見ていて白熱できなかったのが本音のところです。この私たちの世界で戦っている感じがどうもしなくって。これは私の単なる好き嫌いの問題なので恐縮ですが。
[映画館(字幕)] 5点(2013-09-03 22:50:45)
259.  華麗なるギャツビー(2013) 《ネタバレ》 
この期に折角なんで原作も読んで挑んだのですが、大変原作に忠実な作品だったと思います。名台詞や名場面に数えられる場面は大体押さえられていたので、原作ファンからは結構好評なのではないでしょうか。 原作者のフィッツジェラルドは所謂「失われた世代」の作家として知られていて、第一次世界大戦を経てキリスト教圏がモラルを喪失していった様を作品に込めた作家の一人です。『グレート・ギャツビー』も正にそこがテーマで、欲望の街ニューヨークでの貴族的階級への憧れを主人公のニックが、侮蔑と嫉妬をギャツビーが表しています。しかしニックは最終的に訪れるデイジーのギャツビーへの裏切り、特権階級の人々の醜悪さを嫌というほど味わい、そういう生活から離れていくという、一種のイニシエーションを主人公が経る話であるというのが、まあ一般的なこの物語の読み解き方です。 そう考えると『ムーラン・ルージュ!』でデカダンな社交界の人々を描いたバズ・ラーマンがこの原作を映画化したのも納得です。ギャツビー邸で開かれる乱痴気騒ぎや、キャサリンやマートルらとアパートの一室で踊り狂うシーンは、成程実に虚飾に塗れたシーンとして結構衝撃的です。 しかし個人的にはこういうパーティーのシーンで余りにもニューヨークの人々が白痴の様に描かれ過ぎている為か、デイジーがあれ程彼女に尽くしたギャツビーを身の保身の為に易易と裏切ることで、普段華やかに映る上流階級の裏に見える卑しさ・虚栄が浮かび上がるラストのインパクトがやや薄れてしまったように感じました。 それからコレは完全に私の問題ですが、とにかく1カットの間隔が短く、しかも色彩が強い為か目が疲れました。測ってみると1カットの長さは長短はあれ、大体0.5~1.5秒/カットくらいで、そんなにチャカチャカした映像にして意味はあるのかと少々辟易しました。まあ、そういう映像編集のスピード感がこの監督の売りだということは分かりますが。
[映画館(字幕)] 5点(2013-06-23 17:28:34)
260.  HK/変態仮面 《ネタバレ》 
嘗て少年ジャンプで連載されていたカルト漫画『究極!!変態仮面』の実写映画化。成程、アイデア自体は悪くない。早い話が日本版スパイダーマンをやろうとしているのだ。スパイダーマンも変態仮面(映画版)もひ弱な高校生がスーパーヒーローになり悪党をやっつける、そしてヒロインはそのヒーローの方に惚れてしまう展開であり、その類似性は明らかだろう。なんせオープニングとエンディングまで実に良く出来たサム・ライミ版スパイダーマンのパロディとなっている(アレックス・ロスに良く似た絵まで出てくるあたり拘りを感じます)。 私は映画を観ていて本気で日本版スパイダーマンをするなら面白い作品なるとずっと考えていた。なにせ主人公の色丞狂介はパンティ(しかも使用済み限定)を被って戦うのだから正体がバレたら大変なのはスパイダーマンの比じゃない。バレたら完全にその名の通り変態野郎扱いだ。そこをサスペンスとして引っ張る要素として演出して、あとはキチンと悪役を描いてそれを彼が倒し、ヒロインに正体を告白する。そうなっていれば万々歳と思っていた。 でもそうはならなかった。この映画は変態仮面という奇抜なビジュアルイメージを観客に見せることに固執しすぎてストーリー展開が余りにお座なりになり過ぎている。気持ちは分かる。あれだけ見た目にインパクトのあるキャラクターもそうそういないだろうし、ビジュアル面を見せることには間違いなく成功している。主演の男の子の体つくりは完璧で(インタビューによると毎日陰毛を処理したらしい。偉い!)、変態仮面自体の見た目は原作通りだ。でもそれって言っちゃうと出オチ芸でしかない。事実観客も最初の方は笑っていたのだが、1時間を過ぎた辺りから変態仮面の登場シーンによる笑い声は徐々に小さくなっていった。正直「ああ、またそれか」と思ってしまう。 出オチが悪いとは言わないが、その後はキチンと人間ドラマを育てて言って欲しかった様に思う。スパイダーマンのパロディ映画の傑作と言うと個人的には『キック・アス』なのだが、あの作品はスパイダーマンの設定を借りただけでなくそのテーマも真摯に理解してアレンジしていた。でも本作はスパイダーマンの設定をちょちょいと拝借して、後はヒーローの見た目だけで2時間を押し切ろうとした。どちらが優れた映画なのかは人によって違うだろうが、私は前者こそ良い映画だと思う。
[映画館(邦画)] 5点(2013-05-31 19:13:44)
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