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 > ロカホリ さんの口コミ一覧。17ページ目
ロカホリさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1504
性別
自己紹介 先日(2023/6/10)PCが逝ってしまいました。
長年のデータが全てパーです。登録前のレビュー数十本も全部消えました。
バックアップは大事ですねえ。

皆さんも気を付けてください。

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321.  翔んで埼玉 《ネタバレ》 
原作既読。的確かつ辛辣でありながら緻密で耽美な画とセンスの良い台詞回しで嫌みを感じない原作でしたが、深夜番組の紹介から火がついたとはいえまさか映画にまでなるとは思いませんでした。BLという言葉すらない時代からアッチ方面を書き続けてきた魔夜峰央でしたが、SF、オカルト、ミステリー、時代劇、そしてギャグとオールラウンダーでセンス抜群でしたので時代が追いついたのかな、と思いますね。 主演の二人である二階堂ふみは百美そのものだったしGACKTは浮世離れした雰囲気なので独特な魔夜峰央ワールドにハマってて違和感がなかったです。原作のその先を描いていて埼玉の長年の宿敵(?)である千葉を絡め東京を中心に関東近辺をネタにしたのは正解で魔夜一家勢揃いの冒頭からしてなかなか良かったです。埼玉の人は海が欲しくて茨城の大洗から海水を引こうとトンネルを掘ったら淡水が出たとか、それを掘っている埼玉の人々が千葉の人に捕まると体中の穴という穴に落花生を詰められて九十九里浜で地引き網を引かされるというくだりは場内大ウケで私も大笑いしました。関東近県じゃない方が観るとどうなのか分かりませんが、関東第3位争いしている同士が争いつつも結託して首都東京への怒りを爆発させるなんてバカバカしくて面白かったです。ディスるという言葉がありますが、愛があるイジりだしこういうノリの映画が許される時代になったんだなと思いました。埼玉と千葉の方は寛大な心で観てやってください。
[映画館(邦画)] 7点(2019-02-27 23:01:49)
322.  アリータ:バトル・エンジェル
原作既読。空中都市ザレムから排出されるスクラップの山から少女の頭部を発見した医師イドは新しい機械の体を与え再生させゴミの再利用で生活している人が溢れるクズ鉄町へ、と言う序盤の流れは駆け足すぎてどうなるのかなと不安になりましたが、原作のフリークス感や破壊描写を控え目にしてたりマッドなノヴァのキャラを変えてるもののキャメロンとロドリゲスの銃夢愛に溢れてましたね。長年待たされた甲斐があったと思えるほど濃密な映像と王道的展開でした。ただ、コレ系はだいぶ作られているので既視感を感じる人もいそうな気がします。 映画化に当たり何かと言われていた目の大きさは違和感も感じなくなりましたし、健気で訴えかけるようなを表情をするアリータを見ていると可愛らしく思えてきました。それがキャメロンの狙いだったようですが、さすがのご慧眼ですわな。そのアリータ役のサラザールはもうちょっと似てるのかと思ってましたが、ほぼCGでパフォーマンス・キャプチャーだったんですねえ。俳優がいらなくなる日も近そうです。インタビューを読むとキャメロンは残りの人生を『アバター』に捧げるようなので、キャメロンの意を汲み取っているロドリゲスが続きを作ってくれると良いのですがどうなるか。
[映画館(字幕)] 7点(2019-02-24 00:07:02)
323.  アクアマン 《ネタバレ》 
2013年『マン・オブ・スティール』から始まったDCエクステンデッド・ユニバース6作目。DCヒーロー大集合だった前作『ジャスティス・リーグ』から一年以上の間隔とDCはあまりにも展開が遅いのが難点ですね。役者は年を取っていくのだからもっと計画的に事を運んでもらいたいです。アメリカでは年末に公開で日本は三ヶ月遅れですが、海が主戦場の半海底人アクアマンだけに夏に公開した方が浮遊層に訴えかけるのに適していた気がする。海外では大ヒットらしいですが日本ではどうだろうな。 その海底での大バトルは歴代アメコミ映画でもトップクラスの映像で凄かったですね。スーパーパワーを持つモノ同士の戦いはもちろん、七つに分かれてしまっている海底王国とその科学力、多種多様な水生生物と最後には大怪獣と大迫力でした。それに加えシチリアやサハラ砂漠など各地を回るアドベンチャー的な面白さがあり、環境汚染などいまの社会問題を取り入れつつ兄弟との王位継承問題や部族間の争いに次作以降の展開を考えたライバルなど王道的展開。主役のジェイソン・モモアのワイルドな見た目と真逆の陽気で茶目っ気のある性格はDCにいなかったタイプで新鮮だった。マーベルでいうと立ち位置含めてまんまソーなんですけどね。そのアクアマンに対抗する義弟がいかにも王族なキリッとした金髪イケメンでジェームズ・ワンの死霊館シリーズでおなじみのパトリック・ウィルソン。とても対照的な見た目でしたがさすがの存在感でした。 しかしまあジェームズ・ワンはなにをやらせてもセンスが良いなとつくづく思いましたね。
[映画館(字幕)] 7点(2019-02-10 21:44:32)(良:1票)
324.  サスペリア(2018) 《ネタバレ》 
アルジェント魔女三部作での三人の母の設定も変わってるし原案を拝借しただけの別物なのでリメイクというより再構築版というところかな。宣伝の赤い紐の衣装を装着しワケのわからないポーズをとっていたお姉ちゃん達の写真を見たときはヤバい気配しか感じませんでしたがなかなか面白かったです。お姉ちゃん達は暗黒舞踏集団にしか見えなかったらまんまサバトのような儀式を行っていて、それを指導している先生達は古から活動していた魔女だった、と。その儀式に使う若い女性を生け贄に自らの延命をしていた老害ボス魔女マザー・マルコスと新たな道を模索している(見た目)中年魔女マダム・ブランとそれ与する連中が蔓延っている巣窟。そこにダンスのオーディションを受ける体でやってきていたのが実は強力な魔女であり三人の母の一人嘆きの母サスピリオルムの器になっていたスージー。彼女が悪さをしていた魔女たちを粛正するために単身乗り込んできて文字通り血祭りに上げるお話。 精神科に逃げ込む生け贄にされそうな生徒と学校の不審ぶりに気がつく精神科医からはじまり順序立ててしっかりと構成してあるし、終盤の見せ場ではスージーを生け贄とし器にするつもりだった老害魔女たちの慌てぶりや、その血祭りの後を掃除している絵面が面白かったけど、いかんせん152分は長すぎるかな。毎日豪快に笑い飲み食いしタバコを吹かし男を弄ぶなどパワフルに生きている魔女オババたちは悪く無いけど、情緒的なシーンやダンスがクドいのでそこらへんカットすればスピード感も出て見やすくなる気がする。 1977年のベルリンが舞台で日常的にテロが起こり目の前にはベルリンの壁とまだナチスやホロコーストの残り香を感じさせる作り。それに妻を追い求める心理学者のおじいちゃんや迫害された人々と消えていった魔女と重ね合わせていて興味深かったです。罪悪感にさいなまれたお爺ちゃんの記憶を消し慰め励ましたサスピリオルムは女神様のようだったな。彼女や粛正を免れた魔女たちはあの後どうなったんだろう。 しかし、一番驚いたのが精神科医のおじいちゃんを演じたルッツ・エバースドルフ。観るまでネタバレや宣伝記事なんかは見ないようにしていたので鑑賞後にニュースを読んでいてビックリしましたわ。上手いなと思っていたら特殊メイクを施したティルダ・スウィントンだったとね。まさに魔女。
[映画館(字幕)] 7点(2019-01-26 19:17:55)(良:2票)
325.  デッドプール2 《ネタバレ》 
相変わらず無責任で自由奔放なデッドプール。冒頭のウルヴァリンへの嘆き節から始まり多くの作品やアメコミキャラクターを弄り倒しつつ、中の人の自虐的なネタも忘れないのは期待を裏切らなかったし、挫折や苦悩を乗り越えて子供も救うヒーローしていたし楽しめました。ただまあ、そういうイジリは適度なラインとセンスが大事だし、楽しむためには満遍なく他作品を観ていないといけないしいうのもあるので難しいトコもありますね。 今回はチームも組んでファミリー映画ってことでしたが速攻で全滅するわ、カメオでブラピがいるわ、採用からダイブまでは面白かったけどちょっとモヤッとしたピーターもちゃんと最後には救いがあって良かったです。忽那汐里もまあまあな役をもらってたけど、絶対的な強運の持ち主ドミノも未来から来たサイボーグ戦士ケーブルもキャラが立ってたし、だんだんと悪い方向へ染まっていくドーピンダーも欠かせない人になってたし、ウェイドが惚れ込んでいるヴァネッサも男前な良い女っぷりだったし、悪くない2でしたね。今後のあの装置の使い方が気になりましたがどう使うんでしょ。
[映画館(字幕)] 7点(2018-06-03 01:27:33)
326.  スリー・ビルボード 《ネタバレ》 
娘を殺された母親が捜査の進展がない警察に対し抗議の広告看板を出し八つ当たりすることから様々なコトが生じていく物語。クライム・サスペンスと宣伝してますがブラック・コメディに近いですね。主役ミルドレッドのフランシス・マクドーマンドは女イーストウッドといった雰囲気を醸し出しなかなか強烈なキャラを演じてたな。その怒りの矛先である警察の署長ウィロビーを演じたウディ・ハレルソン、その部下で問題児のディクソンのサム・ロックウェルも単純ではない複雑なキャラクターを演じ切ったと思います。「怒りは怒りを帰す」と元旦那の頭の弱そうな若い恋人の言葉で冷水ぶっかけられたかのように冷静になったミルドレッドでしたが、観ていて「短気は損気」という諺が頭に浮かびましたね。怒りが怒りを呼び大きな諍いを起こしてしまう。その連鎖を止めるにはどうすべきなんだろうなあ、と。恩は倍返し恨みは三倍返しとしている私には到底及ばない境地ですわ。観客に問いかけるような最後にもなっていたので色々な解釈も出来そうですね。スッキリはしませんが見応えありました。
[映画館(字幕)] 7点(2018-02-09 22:26:27)(良:2票)
327.  マイティ・ソー/バトルロイヤル 《ネタバレ》 
陽気で華があって余裕綽々なソーのおかげでストーリーが明るく展開するのが良いですね。ソー、ロキ、ハルクは順番にボケ役をやっている芸人トリオのようで笑えるシーンが多かったです。MCUを観てきているファンならより深く分かるネタを散りばめてあるので楽しめるのではないでしょうか。その割に今回はアスガルド崩壊とか重い話なんですけどね。 予告編でツェッペリンの移民の歌を使ってましたが本編を観ると「あー、なるほどね」と思わせる選曲でした。ただまあ予告で使っていることをバラさず本編で初めて知った方がインパクトがあったと思います。プオタには超獣と呼ばれたプロレスラーのブルーザー・ブロディを思い起こさせる曲ですが雷神モードのソーの暴れっぷりにもあの曲はハマっててカッコ良かった。あの電気ビリビリ装置が雷神モードでも通用したのは萎えましたけど。ヘドリアン女王の元ネタになった死を司るヘラも迫力があって良かったです。 父親であるオーディンのように隻眼になってしまいムジョルニアまでも破壊されてしまったんですが、アレはストレンジに治してもらえるのかな?宝物庫でキューブを発見したロキも和解を装いながらまだ何か企んでそうだしサノスの船も現れたしますます先が気になる終わりでしたね。 そういえば原題「ラグナロク(北欧神話の世界における終末の日)」を「バトルロイヤル」に変更して批判殺到してましたけど、コレを観てどこがバトルロイヤルなんだろうと思いました。担当者はプロレス好きなんですかね。
[映画館(字幕)] 7点(2017-11-04 19:07:11)(良:1票)
328.  ブレードランナー 2049 《ネタバレ》 
新型レプリカントでありながらブレードランナーとして活動しているK。農場の旧型レプリカント解任の命を受け実行すると枯れ木の根元に謎のケースが埋まっているのを発見。それは旧型女性レプリカントと判明しさらに妊娠と出産の痕跡もあった。その奇跡の子供は?という導入から始まりますがとても興味深かったですね。「人間と人造人間(レプリカント)の境界線が崩れ去ろうとしてる」とは良いコピーだなと。ロングショット乱発効果で上映時間が長めですが、心情含め演出上必要だった気もする場面もあれば無意味なシーンも多かったかな。その思わせ振りな間の長さで行間を読ませる手法は上手かった。自分は特別な存在なのかもしれないと思わせておいて実は子供時代の記憶はより人間らしくなるように植え付けられたモノであり、愛したAI彼女であるジョイも自分も所詮は人間のために作られたプログラムと看板広告の巨大ホログラムを見つめながら悟り絶望したKの姿が悲哀を感じさせて凄く良かった。その後、デッカードを守り子供と引き合わせるのは自我というかよほど人間らしい行動だったな。前作のロイと同じだ。概ね前作をなぞった作りだし世界観もさらに荒廃が進んでいて地続きした感もあるので観やすかったですね。上映時間のわりに短く感じました。
[映画館(字幕)] 7点(2017-11-04 19:05:47)
329.  アナベル 死霊人形の誕生 《ネタバレ》 
心霊研究家ウォーレン夫婦の博物館に保管されている1アイテムだったアナベル人形。すっかりシリーズの顔とも言える扱いで今回は前日譚まで作られるとは恐れ入りました。今回はその人形の生い立ちの物語でしたが、いつも通りに丁寧な伏線の貼り方と上手いカメラワークと恐怖演出で構成されているし子役の子たちはいつもどおり巧い子を探して起用しているので安心(?)して観ることが出来ました。狙いを定め、自分の存在を知らせ、相手を精神的に弱らせ憑依を狙うというお決まりの三段攻撃は理に適ってますね。終盤に本物として存在している可愛らしいアナベル人形が出てきた時は「おおっ」と思いましたが、シリーズを観てきている人にもお約束ネタありで楽しめるし、コレが初見の人でも分かりやすく納得できる出来ではないでしょうかね。「死霊館」「アナベル 死霊館の人形」「死霊館 エンフィールド事件」そして今作とユニバース化も進んでますがどこまで広がるんでしょうね。次回は「エンフィールド事件」に出てきた修道女の話だそうで楽しみです。
[映画館(字幕)] 7点(2017-10-14 23:39:40)
330.  スパイダーマン:ホームカミング 《ネタバレ》 
MCUと提携してリブート1発目の単独映画ですがそつなくまとめてきたなという印象。すでにスパイダーマンになっているため十分に尺があり、甘酸っぱい青春時代をおくっている高校生活やアベンジャーズに入りたくてウズウズしている描写など丁寧に作られています。主演のトム・ホランドは歴代でも一番若いですがとても初々しく青春スーパーヒーロー映画といった作りで悪くないですね。 今回はスターク社長によるスーツを着こんでのお話。途中でおデブで気の良い親友ネッドにスーツを解析してもらいロックを解除して完全ハイテク化が進みますが、最初は面白かったもののあまりにもスーツとAI頼みでアイアンマン化してしまい生身の能力が希薄だったのはどうかと思いましたが、それも没収されお手製スーツに身を包みバァルチャーに向かっていく展開はとても燃えますね。そのバァルチャー役がバットマンとバードマンを演じたマイケル・キートンだったのも色々とフリが効いてて良かったし犯罪者でありながら人格者で家族思いの父親にはピッタリだった。まあヴィランとしては悪の塊でもなく小物でしたけどね。その娘リズはパッとしないヒロインだなと思ってたら案の定当て馬で、コッチの方が全然魅力的だなと思ってた不思議系の子が最後にMJと判明したトコと終盤にペッパーが出てきたトコは「おおっ!」とテンションが上がりました。バランス良くネタを散りばめてあって上手く出来てたと思いますね。 まあ相手にもよりますがスパイダーマンにAIは必要ないと思うので軽口を叩いて目まぐるしく動き回り相手を翻弄するいつものスパイダーマンでいて欲しい気がする。そこら辺はスパイダーセンスがまだ発揮できずにいるヒーローの道を歩みはじめた発展途上の未熟な少年ヒーローってことなんだろうな。その道を辿ってきてピーターを諭す先輩ヒーローのトニーは父ちゃんにしか見えなかった。導いてやって欲しい。
[映画館(字幕)] 7点(2017-08-15 21:28:18)(良:1票)
331.  ライフ(2017) 《ネタバレ》 
国際宇宙ステーションを舞台に人類と地球外生命体の遭遇の物語。火星の土壌サンプルからアメーバ状の微生物を発見しブドウ糖の摂取などで細胞分裂を繰り返し徐々に成長したそれをカルビンと名づける。しかしミスから動かなくなった(冬眠?仮死状態?)カルビンを電気ショックで蘇生させようとすると、それを攻撃と受け取ったのかカルビンは凶暴性を発揮し牙を剥く。 プロットはベタなモノのこの主役級のメンバーでオチ含めよくこの路線で作ったなと。微生物の単細胞から成長していく過程もあり得そうな話だし造形も無駄にゴテゴテしてなくて悪くなかったです。無重力の中を優雅に舞うカルビンは海を泳いでいる生物みたいでもあり面白い存在だった。「ゼロ・グラビティ」+「パラサイト」って感じ。宇宙空間でも活動でき熱にも強いカルビンは地球に到達してどうなるんだろうな。意外と重力に弱かったりするのかもしれないけど、一緒に落ちて来たデビッドを媒介者にしてまた別の何かに進化しようとしてたから人類死滅一直線かな。環境に適応できる能力を兼ね備えた生命体か。怖いねえ。 タイトルの「ライフ(命)」ってのも色々かかっててるし、最後の脱出ポッドの激突からの入れ替わりも演出含めて良い流れでなかなか楽しめました。
[映画館(字幕)] 7点(2017-07-22 20:26:24)
332.  ジョン・ウィック:チャプター2 《ネタバレ》 
「あの男についての話はどれも控えめに語られている」と恐れられているけど前作も今回も隙だらけだよなあと思いながら観てましたが、キアヌ自身もスタント無しでこなしているシーンが多く格闘術とガンアクションが大幅にパワーアップしてて迫力がありますね。至近距離すぎる銃撃戦やご都合すぎる展開も多々ありますが「ジョン・ウィックだから」で流すべきかな。早くもチャック・ノリス級か。 キレまくって荒ぶるキアヌはカッコ良かったです。前作と同じ裏社会の人御用達で殺傷沙汰はご法度のコンチネンタルホテル、誓印をはじめとした裏社会の構成や厳格なルール、被弾対策万全なオーダーメイドの仕立て屋などを出してきて世界観が大きく広がったのでなかなか面白かった。最後は1時間後に解除される追放猶予カウントダウンの中をダッシュで逃げていくけど、周囲に睨みを利かせ畏怖して気圧される殺し屋の中を余裕ぶって歩いて欲しかった気がするな。まあ次もヤル気満々のようなので楽しみにしてます。
[映画館(字幕)] 7点(2017-07-09 20:20:05)
333.  皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ 《ネタバレ》 
ギャングの下働きをしているAV鑑賞が趣味のエンツォが偶然身に着けた超人的なパワー。アメコミならその力の責任について諭す人がいるけれど彼には家族も恋人も仲間もおらず、思いついたことはATMを丸ごと強奪など私利私欲に走り、大好きなヨーグルトとAVを買い込み意気揚々としている。元が犯罪者なだけに至極まっとうな行動ですけど普通の人でも何かしらやるでしょうな。 ヒロインは唯一つながりがあり仕事を回してくれるギャングのセルジョの娘アレッシア。彼女は親父に性的虐待を受けてきたため精神を病んでしまい大好きな「鋼鉄ジーグ」と実世界との区別がつかない。窮地を助けてくれたエンツォのパワーを見て鋼鉄ジーグの主人公ヒロシと思った彼女は「世界を救って!」と訴える。そんな訴えを聞いても犯罪者まっしぐらな彼は現金輸送車を襲ったり、彼女に一方通行な愛を押し付けたり。その彼がギャングの抗争に巻き込まれて死んだアレッシアの願いとその抗争の元になったジンガロのテロ予告を見て自分の生き方について決意する。 ちょっと中だるみするしベタといえばベタで王道的展開ではあるけれど、うだつが上がらず自分を諦めていて悲壮感を漂わせているエンツォは応援したくなりましたね。アレッシアが編んでくれた鋼鉄ジーグのマスクをかぶりテロと暴力で混沌としたイタリアの街に舞い降りる正義に目覚めたエンツォの最後の姿にはシビれましたわ。鋼鉄ジーグと呼ばれる人生を選んだエンツォはカッコ良かった。控えめなピアノの旋律の音楽も映画に合っていたな。 欧州での永井豪の名声は知ってましたが、ここまで浸透してるのかと思うほどジーグネタが入ってて笑いました。監督が永井豪の大ファンらしいですが「バンバンバンバン」ばっかの歌詞はさすがに変わってるモノのOPの歌もあるしキャラ名も日本の名前のままだし、異国の人たちにここまで愛されてるのは同じ日本人としては誇りに思います。
[映画館(字幕)] 7点(2017-05-30 21:43:56)
334.  少女(2016) 《ネタバレ》 
原作未読。転入生の「死体って見たことある?」という言葉をきっかけに死の瞬間を見たいと思うようになる二人の女子高生の物語。「見たい。人が死ぬとこ。」と、いう宣伝文句と学園サスペンス風な予告編だったので同じ湊かなえ原作の「告白」のような話かと思いましたが印象とはだいぶ違いました。心に闇を抱えている二人の少女なものの、人が死ぬ瞬間を見たいだけで殺してまでたいわけじゃないんですね。本田翼が演じていた由紀は感情の起伏が少なく人を殺しそうな面構えをしている割に土壇場になると狼狽えてしまったり、おっとりしててイジメられていて不安症で頼りなさげな山本美月演じる敦子が逆に芯が強い子だったってのはベタだったけど表裏一体でハマっていた感じ。怖く闇を感じる部分もありつつ爽やかで綺麗な場面も見せながら、関係なさそうな登場人物たちが絡みつつ因果応報を受け収束していく様は面白かったかな。危うい年代二人の青春映画でしたね。
[映画館(邦画)] 7点(2016-10-19 22:27:58)
335.  ジェイソン・ボーン 《ネタバレ》 
アクション映画史に革命を起こしたといって過言ではないボーン三部作。あまりにも綺麗に終わったのでボーンはもう終わりでも良かった気がしますが、復活のボーンはグリーングラス監督お得意のカット割りの速さと編集の巧みさ、ジョン・パウエルの聴き慣れた音楽、主演マット・デイモンなのでボーン三部作のファンならスッと入っていけると思います。今回は国家の安全保障問題や簡単に情報が手に入るネット社会となった今の時代を反映させていて見応えありますね。エシュロンだのプリズムだの色々とありますが、世界中の人間のPCの内容や通信情報を知ろうとするシステムってのは怖いです。ただ、その世界の情報を牛耳ろうとしているCIA長官は色々と雑だったし、新進気鋭の若手局員にしても長官射殺は行き過ぎだと思った。まぁそれよりも裏方仕事をこなしてきてくれたニッキーの最後はボーン・ファンとしては非常に残念。シリーズ定番の「エクストリーム・ウェイズ」はタイミングもいまいちでカッコ悪いリミックスだった。まぁ「ボーン・アルティメイタム」のその後のボーンとしてはそこそこだったかな。
[映画館(字幕)] 7点(2016-10-10 22:45:05)
336.  レヴェナント 蘇えりし者 《ネタバレ》 
アメリカ開拓時代の探検家の実話を基にした復讐劇と聞いていましたが生き抜くためのサバイバルっぷりが壮絶ですね。ディカプリオの鬼気迫る演技と広大で荘厳な大自然が圧巻な映像美で撮られていて迫力があった。美しくも恐ろしい自然の驚異に阻まれ半殺し以上の絶望的な状態から生き抜く主人公のバイタリティは尊敬しますね。ゴルゴ13のレベルです。 先住民と開拓民の歴史のようでもある主人公の物語はアメリカの差別と迫害の歴史を見るようでもあった。好戦的だったり友好的だったりさまざまな先住民と白人の蛮行を見た主人公は達観したかのような境地になって最後の最後で復讐は神に委ねる。まぁ、あそこまで追い込んでから川下にいる先住民を見て「神に委ねる」と言われても、とか、そもそも山狩りに半死状態の人間と二人きりで行くのか?とか思っちゃいましたが全体的に悪くはなかったかな。妻の幻覚シーンを挟むのはいいけど寝てるトコで平行に宙に浮いてたのなんかはやり過ぎだった気がする。しかし、ディカプリオは貫禄つきましたねえ。
[映画館(字幕)] 7点(2016-04-23 21:21:56)
337.  残穢 -住んではいけない部屋- 《ネタバレ》 
原作未読。【穢れ】不浄、汚れ。死・出産・疫病・失火・悪行などによって生じ、災いや罪をもたらすとされる。 怪談雑誌に読者からの体験談をリライトしている怪奇現象には懐疑的な作家『私』。その私へ届いた大学生久保さんの手紙から始まる陰惨な歴史探求物語といった趣き。私と久保さんのコンビネーションは悪くなく、ホラー風のミステリーといった感じで進むのが心地良かった。昭和の角川映画を観ている気になった。演出も控えめで淡々としており他作品と違って直線的な描写はほぼ無いものの、凄惨な事件から発生しジワジワと広がり迫ってくる穢れの不穏な雰囲気は良くていた。陰湿で日本のホラーにハマってるし恐ろしいモンだなと思いました。まぁ穢れがあったら逃げ場は無い気もしますけど呪いや祟りと違って標的や発動条件が無いってのがまた性質が悪く怖いですね。観終って考えてみると『残穢』とは上手いタイトルですわ。原作を読んでみたくなりました。
[映画館(邦画)] 7点(2016-02-04 23:26:36)
338.  白鯨との闘い 《ネタバレ》 
名作『白鯨』のモチーフになった隠された真実を明らかにしたノンフィクションで捕鯨船エセックス号に起きた事件の映画化。その悲劇の事件の数十年後、のちに白鯨を書いた作家ハーマン・メルヴィルが生還した乗組員を訪ね、誰にも明かさなかった当時の話を訊きながら物語が展開するという構成で捕鯨が盛んだった時代や登場人物の背景もわかりやすくなっていますね。木造船で何千キロも離れた生息域まで出向き小舟に乗り移って銛を打ち込み鯨を仕留めていた当時の人の勇気は敬服しますわ。しかし、ただでさえ巨大な相手なだけに敵意を持ってこられたらこうなりますわな。大海原のど真ん中で迫りくる強大な鯨は迫力ありました。まあその後のサバイバルの方がずっと大変でもありましたが、獲物と思っていたら逆襲されたり飢えや人道的なモラルとも戦わなければならない。海は怖いですね。行く時は深さは腰の位置までにしときます。 しかしまあ、この邦題からすると肩透かしを食った気になる人もいるんじゃないのかな。白鯨との真っ向勝負みたいなタイトルですもんね。成金ボンボン船長と歴戦の一等航海士の確執や船旅の生活、船員それぞれの生還後の描写が薄く、この手のモノとしては尺も122分と短めなのがのがもったいない気がした。
[映画館(字幕)] 7点(2016-01-20 20:40:03)
339.  スター・ウォーズ/フォースの覚醒 《ネタバレ》 
20世紀フォックスのファンファーレが無くて寂しいものの、「遠い昔。遥か彼方の銀河系で…」からのタイトルロゴとあのテーマ曲で完全にテンションだだ上がりで出来上がっちゃったかな。旧シリーズのキャストの登場やお約束も盛りだくさんで絶妙に配置されているので中盤辺りまではニヤニヤしっぱなしでしたね。女性主人公で不安に思えたレイは芯の強さも華もありそれだけの大役を務める器のデカさを感じたし、フィンは狂言回し的で存在感を発揮していて悪くない。まあ村人を殺せなかったのにちょっと前まで仲間だった連中を躊躇なく殺してるのは気になりましたが、バックボーンを含めた今後の展開が大いに気になる二人でした。BB-8はR2-D2並に愛嬌があって可愛いかったな。 ただ、予告で微妙感丸出しだったカイロ・レンはダース・ベイダーを崇拝する中二病の子供にしか見えず微妙だった。ことあるごとに癇癪を起し周囲に当たり散らすなど小物臭が酷かったうえ、最後にはフォースでも剣術でも体術でも腕力でも素人に完敗。マスクも中身もカッコ悪くて華がないし新シリーズの敵としては力量不足。ソロの息子という重要な立ち位置ながらキャラが立ってなくて残念。もう一人の新キャラのキャプテン・ファズマもショッパイし初日公開のメモリアルパンフの表紙を飾ったのは何故なんだろうと考えてしまいました。印象に残る敵がいなかったですね。また、シリーズの印象的なフレーズは流れるものの、今回は盛り上がりに欠ける曲ばかりでジョン・ウィリアムズどうした?と思ったな。毎回グッとくる曲があったんだけどどうしちゃったんだろう。 中盤まではかなり楽しかったんですが、終盤はそういった面も多く目立ってしまった上に色々と盛り込み過ぎてて駆け足で場面転換もかなり乱暴に見えた。レイがルークに会うところもカメラワークが変な上に長いしSWらしくなかったな。ソロの退場はかなりショックでしたが、いたらいたで周囲を食いまくる強烈な存在感なので仕方ないのかも?とも思いますが、インディ・ジョーンズとソロは死なないと思ってるのでひょっこり復活することを願います。チューイも願ってることでしょう。まあ謎も多いシリーズ開幕戦でしたが次が早く観たいですね。
[映画館(字幕)] 7点(2015-12-19 19:24:23)(良:2票)
340.  ラスト・ナイツ 《ネタバレ》 
独特なCGを入れてきた前二作とは違い、城や雪の白と鎧の漆黒のコントラストが幻想的で美しい今作。忠臣蔵がベースになってはいるものの、国際的なキャストを入れているので無国籍中世時代の架空の国っぷりがよく出ている。まあここまで話を聞くと『47RONIN』の悪夢が蘇りましたが、君主の名誉を晴らすために腐敗政治に立ち向かう騎士たちの全てをかけて挑む姿は重厚な美術と音楽も相まって見応えありましたね。PV出身の紀里谷和明監督だけあってビジュアルは凝っていて荘厳さがありました。気位の高い騎士っぷりをみせたライデン隊長のクライヴ・オーウェン、悪徳大臣の懐刀的な側近ながらこれまた武士道の精神を持っているイトー役の伊原剛志はカッコ良かったです。この種の滅びを美しく感じるのは日本人だけなのかな。
[映画館(字幕)] 7点(2015-11-22 23:46:18)
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2614.06%
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415810.51%
525016.62%
626617.69%
729419.55%
819913.23%
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