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ミスター・グレイさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 565
性別 男性
自己紹介 三度の飯より映画好きです。どうぞよろしく。
※匿名性ゆえの傲慢さに気を付けながらも、思った事、感じた事を率直に書いていますので、レビューによって矛盾が生じていたり、無知による残念な勘違いや独善的で訳分らん事を書いているかもしれませんが、大きな心でお許し下され。
※管理人様、お世話になっております。
※レビュワーの皆様、楽しく読ませて頂いております。

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521.  巨人ゴーレム(1920)
屋上から人を落とすところとか女の髪を掴んで引きずりまわすところなど遠巻きにゴーレムを捕えているシーンはとても怖いです…が、時代が時代とはいえ悲しいかなやはりゴーレムがお粗末です。確かに関節を曲げない動作で一生懸命ゴーレムを演じているのですが(ドアのノックは素早くしないで欲しかった;)、現在見れば欽ちゃんの仮装大賞レベルの着ぐるみにしか見えません。それにゴーレムの風化は別にしてもゴーレムが力を発揮する場面や門をブチ開けてしまうところなどはもっと迫力あるものに出来たのではないかなと思います。古い作品なので撮影技術や予算の問題があったのかもしれませんが。  この監督さんはゴーレム伝説が好きでこれを題材に三作も撮ったらしいです。私もゴーレムの悲劇的ヒーロー像は好きなのですがね。
[DVD(字幕)] 5点(2007-11-22 18:19:27)
522.  自虐の詩 《ネタバレ》 
笑みは浮かばず、目頭の温度も一度たりとも上昇しなかったと言えば閻魔様に舌を抜かれますが、かなり気になる部分があったのも事実で忌憚のない意見を述べさせてもらいます・・・。  醤油だの何だの散々ぶちまけといて染みのない畳は生活臭に欠けるなんてことはコメディなんだから別にどうでも良くて、問題は笑わせたいのか涙腺をグチョグチョにしたいのか良く分からない一貫性の無さにあると思います。例えば、しつこいぐらい見せるスローモーションのちゃぶ台返しは、赤ちゃん談義で見せる通常速度のちゃぶ台返しへの伏線となっていますが、他については巧く繋がっているとは思えません。そもそも展開が読めるだけでなく反復が多く、出てくる画までだいたい分かってしまうのは安心感はあるもののつまらなさも感じてしまいます。さらに夫が病院に駆け込んで行く最高潮の場面で長い回想に突入してしまう歯切れの悪さ。キャラクターについても同じでユキエとイサオの馴れ初めはくどいくらい描かれているのに何故に人格が入れ替わったのかは省略されていますし、ラーメン屋の親父や熊本さんなどは面白いキャラクターなのに物語に絡めきれていません。特に熊本さんは夫の弁当を横取りしてしまうくらいの大切な人であるにもかかわらず、私には全く重要人物には見えませんでした。 それと中谷美紀さんはこの映画をかなり支えていますが、同時にこの役には奇麗過ぎるとも思います。もっと普通な感じの女優さんが良かったかなと。だって中谷さんに「…っ行かないで」なんて言われたら諸手を挙げて降参でしょ。
[映画館(邦画)] 5点(2007-11-09 18:17:41)(良:2票)
523.  インベージョン
ニコール・キッドマンが見たかっただけで事前情報ゼロ、ドン・シーゲルのオリジナル版も未見の状態で鑑賞。・・・で率直に言いまして〝キッドマン見たい〟という欲望はそこそこ満たされたのですが、それ以外は作品としてかなり酷い出来かなと。確かに観客を退屈させない方法は心得ているようですが見るべき所は皆無に近かった印象です。レビューしようと思って本サイトで気付いたのですが、本作の監督さんは「es[エス]」や「ヒトラー 最期の12日間」などのドイツ映画を撮っている方ですね。どうやら環境により変化し得る人間の本質を描き出そうとしているみたいですが、今回などはラストでロシア外交官?の言葉をリフレインさせるなど取って付けた様な感じで少々滑稽な気がします。ということで奇麗なキッドマンがこれでもかとたくさん映っていたことを加点して5点で。
[映画館(字幕)] 5点(2007-10-29 18:37:37)
524.  スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ 《ネタバレ》 
最後の決闘の折は雪が降っていますが積雪量からしてこれは〝突然降ってきた〟のではなく〝ずっと降っていた〟ことになるでしょう。そんなところからも本作は理屈でどうのという作品ではなく〝とにかくやりたいことしました〟という感じです。最初は怪しい英語に眉をひそめましたが、慣れてくると無国籍や無時代、時代劇と西部劇の融合の奇妙な世界も違和感がなくなったので、しっかり構築されていると思います。ちゃぶ台返しや豆腐の角に頭ぶつけて~みたいなタラちゃんと桃井さんの回想劇は笑えますし、義経にせまる粘着質の弁慶や、清盛がシェイクスピア劇をしているシーンなども可笑しいです。それに棺桶の使い方も面白い。・・・ただしかし、いくつか気になる大きな問題があります。まず一つに・・主人公が全く魅力的に見えないこと。これはヒーローとして致命的なのですが他のキャラクターがあまりにも濃いためか存在感が皆無です。同じくキャラを掘り下げていない義経や弁天はクールですし、清盛は豪快な魅力に満ち、保安官は気になる存在なのですから別に人物造型が浅いせいではなく何かが大きく欠落している感じです。次に・・セクシーなシーンがあまり扇情的に感じられません。桃井さんの弁天の彫り物が背中に露になるシーンや立ちションするシーン、または木村さんが踊り挑発するシーン、屋根裏から情事を覗き見するシーンなどもっともっとエロチックでも良かったと思います。これも別に露出度が低いからではなく根本的な何かが欠けている気がします。最後に・・アクションシーンが魅力的でない。義経があさっての方向に発砲するのに清盛に命中するところなど良いのですが、あとは特に印象的な場面はありません。・・・このヒッチャカメッチャカの着想自体は面白いのですけどね。
[映画館(邦画)] 5点(2007-09-21 18:02:31)
525.  ジュラシック・パークIII 《ネタバレ》 
本シリーズも三作目となり荒唐無稽な話になるのは至極当然であり誰も期待していないと思うのに、わざわざ白湯も同然の薄味な人間ドラマを盛りこむのは労力の無駄だと思うのだが・・・しかし、そんなことよりもこの恐竜映画の最大の問題点は、恐竜界のスーパースターにして最強の暴君・ティラノサウルスを早々退場させたことだ。3になって初めて大型恐竜同士のバトルを見せてくれたのは嬉しいのだが、あっさり終わる上に知名度三流のスピノサウルスを主役に据えるとは…映画ファンはさておいて恐竜ファンの気持ちは心得ていない。確かに三作目も再びティラノに追いまわされるのではマンネリだし芸がないかもしれない。でもスピノサウルスでは水辺のシーン以外はティラノとほぼ同型であり新鮮味はない。それにマンネリを言うならもはや下手な人類よりも賢いラプトルとの絡みの方こそ飽きがくる。・・・それでも一つ見所をあげればプテラノドンのシーンはなかなか面白い。濃霧に浮かぶ翼を畳んだその影はまるで刃物を持った殺人鬼のようであり、鳥小屋は恐怖の館さながらである。 ・・・ところで文句を付けつつも本シリーズが続く事を切に願うわけだが、次回があれば何故か未だに見せてくれないティラノとトリケラトプスの王道対決をぜひとも実現させて欲しい。
[映画館(字幕)] 5点(2007-09-13 18:18:09)
526.  オーシャンズ13 《ネタバレ》 
テンポが良いので飽きることなく最後まで見せてくれますが…では、良かったのか?と問われると疑問符がつきます。面白いと思えるシーンも良いと感じるシーンもあまりなく、ただただ計画のカラクリを羅列されるだけで記憶に残るようなものではないです。画面分割も効果的とは思えませんし。 そして1人でまとめて13人を握り潰せそうなパチーノ御大を敵役に配しておいて、バンクのキャラはあまりにも無抵抗過ぎます。それはマット・デイモンに一方的にたぶらかされるエレン・バーキンにも言えることで、二人を起用したのは作品に箔を付けたかっただけでは?と物足りなさを覚えます。もちろんこれは安心して主人公の活躍を楽しめる娯楽映画なのですが、これではいくらなんでも刺激不足なのでは? ・・・そう言えばキャストに曙とありますが出てなかったような、カットされちゃったのかな?
[映画館(字幕)] 5点(2007-08-24 18:18:27)(良:1票)
527.  女帝〔エンペラー〕
『ハムレット』と言えば優柔不断な王子を思い浮かべますが、これは不透明なハムレットの母、王妃ガートルードを主役に大胆なアレンジを加えた〝中国版〟であり、なかなかド派手で面白い視点だと思います。・・・が、騒々しい音楽をはじめ大部分が過剰に思えます。そして良くも悪くもチャン・ツィイーの起用が作品に多大な影響を及ぼしています。まず良い点として、やはり彼女が登場すると妙な化粧をしていようがしていまいが画面が華やぎます。さすが今アジアで最も勢いのある女優さんです。一方の悪い点としては、ツィイーは傾城傾国の美女としては満点なのですが、権謀術数の悪女にはまだ無理があります。もちろん熱演なのですが、どうしたって威圧感のようなものは欠けますし、サービスカットのつもりなのか必要性が感じられない吹替えヌード(おそらく)な入浴シーンもいただけないですし、官能的であろうシーンも扇情的ではなく、こんな悪女な役でもまだアイドル映画の香り漂います。例えばこれをコン・リーあたりが演じていればもっと違った趣になったのではないでしょうか。それにせっかくの豪華絢爛の美術もしっかり見せてくれません。ただ、ワンとウールアンの憎しみあいながらも心の通じ合いを思わせるような、戦いながらシンクロするアクションシーンはとても美しく一つの見せ場となっています。  ところで「女帝〔エンペラー〕」って跪きたくなるような妙な邦題はどうなんでしょう?そりゃ確かに女帝なんだけどさぁ。
[映画館(字幕)] 5点(2007-06-22 18:38:28)(良:2票)
528.  300 <スリーハンドレッド>
〝ジッシィズッスパッルタッ!〟と咆哮し立てつけの悪いドアでも蹴破りたい気分にさせられるほど高揚感があり、とにかくスタイリッシュでスピーディでパワフル・・・ですが、これは映画(実写)なのでしょうか?ともすればハワイ出身の巨漢力士の突き押しでも食らうかの如く、その勢いに一気に土俵下へすっ飛ばされてしまいそうなのですが、土俵際でふんばってしっかり観てみると…これが案外パッとしていません。全く知らないのですが本作の原作はコミックらしいですね。そのためなのか色彩や質感、戦場での圧倒的な戦闘シーンなどのCG全開の映像は美しく見えるものの、これは〝カリカチュア的な〟というよりも漫画そのものであり、画面を切り取ってコマにおさめて吹き出しにセリフを入れても十分に成立するように見えます。例えば、ペルシアの大軍を象徴する〝日の光をも覆い隠してしまう大量の矢〟のシーン。雨あられどころか空に幕がかかるのかっ?!と聞いただけでもゾクゾクしてしまうこの場面はもっと壮絶なシーンにできたと思うのですが、意外なまでにあっさり処理されています。レオニダスの流れるような戦闘シーンはともかくとして、その他のほとんどの面、ほとんどのシーンにおいて私には非映画的に思えます。 ただ、大ヒットしたようですからおそらく後続作品も生み出されるでしょう。もちろん漫画を読むだけでは味わえない興奮を体感させてくれますし熱気ムンムンですので、こういうのも〝あり〟なのですが、映画というより新形態の映像作品という感じがします。
[映画館(字幕)] 5点(2007-06-15 18:29:08)(良:2票)
529.  ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習 《ネタバレ》 
お下品なネタを連発しながら異文化を揶揄する形式で逆にアメリカ人こそが不徳であると皮肉っていく。裸、セックス、排泄物、乱闘、差別、侮辱などなどの簡単で低俗な笑いがもっとも大勢に共通してウケるということを作り手は熟知しているようだ。保守的と言われる米国南部でのボラットの奇行の数々、ユダヤ人協会を始めあちこちの機関から訴えられているらしいのでもっと過激な内容を想像していたのだが、ボラットのキャラクターが濃過ぎるため核心に迫るものではなく表面的な過激さという印象が強い。そして最後はあらゆる映画で幾度となく出されてきた〝ありふれた結論〟へと落ち着く。やりたい放題のボラットなのに守りに入り安全地帯へ着陸したのは正直ガッカリだ。しかし、可笑しいのはこれがアメリカでは大ヒットしたということ。アメリカ文化やアメリカ人精神をボラットと共に学んだ結果、思うにこんなのが大ウケするアメリカに世界の主導権を握らせているなんて大問題だ・・・・・・・・・・・・・・ナ~ンテネッ!
[映画館(字幕)] 5点(2007-06-05 18:18:51)(良:1票)
530.  サンシャイン 2057 《ネタバレ》 
筋はあるものの観念的なストーリーはあってないようなもので感覚で味わうという印象が強いです。ですからセンスの一致如何で見る人を選ぶと思います。個人的にはアジア人がクルーの中心であったりする未来的さや、それとは反対に宇宙服などが非常にレトロなデザインなのにクスっとなりつつ、雰囲気の盛り上げに一役も二役も買っているサウンドにクルーらと共に宇宙空間に居るような気分にさせられましたし、冷めた演出、イカロスの神話をなぞった結末は好きです。・・・ただしかし、本作では太陽光に限らず〝光〟がかなり重要な要素を担っていると思うのですが、どうもそれがしっくりこないのです。光というのは、例えば船長やサールが望んだように気分を高揚させたり恍惚とさせるものとして捉えているのに、多用される暗闇に懐中電灯の光一つとってもあまり刺激的に感じられず心動かされません。そのせいか物語は極めて深刻な状況であるのにちょくちょく退屈なシーンがありました。さらにサブリミナルは効果的としても忙しなく切り替わる画面は観難いです。もちろんダニー・ボイルのことですから確信犯で心理的揺さぶりをかけてきているのでしょうが、それが過ぎているので疲れてしまいます。・・・・・ところで、この退屈さどこかで味わったことあるなぁと考えてみたら私の苦手な「2001年宇宙の旅」でした。そう言えば手緩いHALが登場しますし、ラストシーンに映る黒いあれってモノリスでしょ?
[映画館(字幕)] 5点(2007-04-23 18:15:38)(良:2票)
531.  パパにさよならできるまで 《ネタバレ》 
アポロの月面着陸という科学的、つまり現実的な事物で父の存在という幻想を打ち破るプロットや、手紙やチョコレート、髭剃り道具などの小物の使い方、ラストに一人で船を漕いでいくシーンはなかなか良いです。しかし、全体的に見ると腑に落ちない印象の方が強いのです。まずほとんどの登場人物たちがある種の腹立たしさを感じさせます。人間誰しも欠点はあると思いますが、その面を描いている割りには人物の掘り下げが妙に浅いのです。そしてその負の面のリアリティさとは対照的に部屋などの色彩は統一性がありファンタジックに描かれているのが違和感があるのです。言うなればコーヒーとミルクを混ぜてカフェオレを作ろうとしたら分離してしまって何じゃコリャという状態です。まさかそこに子供の視点からの矛盾性なんて潜んでないでしょうし;。しかし何より問題なのは主人公の子供に可愛げというものが欠如していることです。もちろん可愛かったら良いといものでもありませんが、この手の物語ではある程度の愛嬌が無いと付き合いきれませんよ。
[映画館(字幕)] 5点(2007-03-20 18:09:12)(良:1票)
532.  雨あがる
謙虚さや奥ゆかしさは消極的とされポジティブがもてはやされる現代競争社会において、人の席を取らずというのは忘れてはならぬ日本人最高の美徳だと思いますので物語自体は好みなのですが…、映像としてはかなり引っ掛かるところがあります。例えば、宿屋で宴会騒ぎするシーン。おばちゃんが唄を歌い始めると皆で音頭を取り始めますが、この風景はあまりに非現実的ではないでしょうか。弱者の肩の寄せ合いの象徴シーンであるというのは分りますが、これ見よがしに示し合わせたような大合唱では逆に鼻に付きます。それから斬り合いで血がドバっと噴き出すシーンもオマージュのつもりでしょうが本作の世界とは明かに異質で違和感があります。でも個人的に何より納得がいかないのは配役。主人公も含めてほとんどが一見キャラクターに相応しいようで全然合っていない気がします。むしろ演技のよろしくない殿様は本作の世界観にあっていたと思います。何だか偉そうに御託並べてしまいましたが、黒沢時代劇の大ファンとしては黒澤、黒沢と宣伝するものですから期待が大きく膨らんでいた分だけ落差も大きいのです。
[ビデオ(邦画)] 5点(2007-01-30 18:08:45)
533.  コングの復讐 《ネタバレ》 
何故か息子サイズになった敵を常に仕留め損ねるコングの息子はなかなか愛嬌がある。が、前作と比べると話は続編でもパイロット版のような出来で、まさにコング同様に大人と子供で雲泥の差がある。デナムが主役、秘宝、原住民の扱い(涙もん)、最後に何故か島の一番高い所にいるというご都合主義、もうプロットからしていい加減にも程がありホントに同じスタッフで作ったのか甚だ疑問に思う。だが製作年を見ると納得で前作のヒットに嬉々として大慌てで作り、よほど時間が足りなかったのだろう。ついでに内容と全く合致していない邦題もかなり適当である。・・・だけど、一つ新発見。息子が居るということは必然的に母親が居るということで、キングコングにはアンにうつつを抜かした罰が下ったということだったのか!?
[ビデオ(字幕)] 5点(2007-01-09 18:10:40)
534.  エラゴン/遺志を継ぐ者 《ネタバレ》 
ありとあらゆる男の子の夢を完全網羅した素敵なファンタジーですが・・・如何せん少年の心を失ってしまった私には少々キツかったです。場面場面を切り繋げたような張りぼてチックな展開は薄っぺらで奥行というものがありません。マルコヴィッチは僅かの出演で印象に残らず、カーライルとアイアンズが二人で何とか映画を支えていますが脇役の彼らだけでは限界があります。で、こうなると心配なのは二人が退場してしまった続編でして、マルコヴィッチがよほどの奮闘を見せるか映画のクオリティ自体を改善しない限り、レンタル屋にわんさと並ぶ大作便乗作品に毛が生えた程度のレベルになりかねない危険性すら含んでいます。
[映画館(字幕)] 5点(2006-12-18 18:27:00)
535.  デイ・アフター・トゥモロー 《ネタバレ》 
もとよりそんなバカなという内容。リアルさより面白さを求めた超娯楽大作ですからナンセンスな部分にツッコむのは控えます。それに誰もが疑問に思うだろう荒唐無稽な展開を問答無用で突き進むその潔さは天晴れとすら思えます。そしてお決まりの人物設定にお決まりの展開は新鮮さこそ欠けますが安心して観られます。…しかし、やはり面白くない。いくら自然が強大で恐ろしく人間なんてちっぽけな存在であっても、自然には人間をどうこうしようという意志がないのです。そんなことは作り手も百も承知なわけで高校生が図書館に逃げこむ際、魔の手が迫るように凍結が進む様は自然に人間を殺すという意志を持たせ恐怖心を煽ろうとします。でもそれをやり過ぎるとホラーの類になりかねないので代わりに完全に敵意むき出しの狼を登場させてしまうのは安易もいいところです。父子の感動的な再会も正直しらけます。むしろ混乱の最中で尚、通常業務を平然とこなす度胸満点の図書館司書の女性に感心します。あっイカン、けっきょく揚げ足を取ってしまった;。ごめんなさい。もちろん絵的には魅力があります。凍れる自由の女神に、船の上陸シーンは『スピード2』よりも印象深いです。夏にウチの小さなショボイ画面で観ず映画館で観ていたらもっと興奮していた可能性はあります…あくまで可能性ですが。
[ビデオ(字幕)] 5点(2006-12-06 17:52:05)(良:1票)
536.  トンマッコルへようこそ 《ネタバレ》 
シーンだけなら素敵な部分もありましたが・・・何よりトンマッコルが格別魅力的な場所に思えないのが致命的です。ほぼ村人の人物描写がなく幸せな暮らしや楽しい風景などの外見を見せられただけで村の本質を描いていません。個人レベルで敵味方問わず友好関係を築くだけの物語なら特別なコミュニティは必要ないはず、そこを敢えてトンマッコルに集合させたのですからただの平和な村ではなく得がたい理想郷の存在を期待してしまいます。それなのにこれでは隔離されたイイ人が集まった集落にしか思えません。しかも争い皆無の平和なトンマッコルを賛美する一方で最後の戦闘への流れは戦争は避けて通れないのだと訴えているように感じ矛盾を覚えます。そしてその答えは序盤で村人たちによって提示されそうになりつつも放棄されます。彼らはイノシシ騒動の時、殴ったら復讐されるからイカンと話し合っていましたが、結局は兵士たちが殺す事で解決してしまいました。ポップコーンの雪が降る幻想的な村なればイノシシ問題も退治するのではなく突拍子もなくもトンマッコル流の方法で和平的に解決してこそ皆が夢見るユートピアとなったと思います。その方法を見せることこそがトンマッコルの秘密、魅力でありひいては映画の魅力となったのではないでしょうか。
[映画館(字幕)] 5点(2006-11-02 18:28:37)(良:2票)
537.  ルパン 《ネタバレ》 
まだ駆け出しの青っちょろいルパンと御歳不明の妖艶なカリオストロ伯爵夫人との対決に、愛憎うずめく親子対決。親子三代、流れる血には逆らえない宿命にあるルパン一族の叙事詩。ここで終わってしまうんかいっという幕引きですが、最後にはサラエボ事件を匂わせるような暗殺未遂事件。カリオストロ伯爵夫人は絵画にも登場していたし第一次世界大戦まで引き起こしてしまうような様々な歴史的大事件の黒幕だった!?・・・という壮大な大河ドラマにした着想は面白いのですが・・・尺が長い割りにクライマックスと呼べるような場面が無く薄味であり、お金はかけていそうですが、監督は観客を退屈させるのがよほど心配だったのかやたら画面が切り替わります。スピード感を狙ったものかもしれませんがその場面自体がそれほど興奮する場面ではないので何だか疲れます。それから私が男だからかもしれませんがルパンが魅力的に思えなかったのは残念です。ロマン・デュリスの風貌自体は似合っていると思うのですけどね。
[DVD(字幕)] 5点(2006-10-23 18:20:16)
538.  ルパン三世 セブンデイズ・ラプソディ<TVM> 《ネタバレ》 
出来具合のイマイチさは近年のルパンに総じて言える事ですが、今回は拍車を掛けて酷くなった印象です。既に出尽くしたストーリーを現代風にアレンジしながらレトロ調のルパン一味にそれ相応の活躍の場を用意するのは難儀であり、もう一年に一本というペースは無理とすら思えます。さらに最近はTV規制のためかルパンの毒気が萎びた風船のようにどんどん抜けています。マフィアの金を盗み組織を潰し、いくら胸が大きかろうがルパンの趣味とは思えない娘を助けるなんて慈善事業じゃないですか。何気なく歩いている時に次元が悪党を倒してみたり、どんだけイイヤツをアピールしたいんですか~。流行言葉風に言えばもはやメチャイイオヤジです。敵キャラも悲しいまでに弱々しく、セブンデイズ・ラプソディなどと洒落た題名がついてますが日割りも効果的とは思えません。文句のオンパレードになってしまいましたがルパンが好きだからこそついつい言ってしまうのです。お許しを!ルパンに免じて5点献上。
[地上波(邦画)] 5点(2006-09-17 22:54:46)
539.  LOFT ロフト(2005) 《ネタバレ》 
ホラーにサスペンス、恋愛と盛り沢山ですが結局のところ本作の焦点が何なのかよく分りません。煙草は吸いつつも肌を気にする美しい女性が泥を吐くという興味を引く異様な冒頭。泥=永遠の美、ミイラなどの説明がなされて飽くなき美への追求がテーマかと思いきや、進むにつれそんなことはお構い無しになってくる。冒頭以降の礼子は美に固執するどころか気にかける様子も無い。すると何故に彼女は泥を吐いたのか疑問が残る。また、戦前のミイラ観察記録映画は何なのか、吉岡の妄想によるミイラと殺された女子大生との関連性も掴み難い。そして礼子と吉岡の関係も掘り返す場面で突如として吉岡が「礼子」と下の名前で呼び出すが、いつの間に関係が深まったのか不明である。私の理解力の乏しさも手伝って様々意味不明でした。ホラーとしても怖さはなく、ラストの〝洒落〟も使い古された感があります。それでもワンピース姿の中谷美紀さんがおキレイなのでちょっぴり加点。
[映画館(邦画)] 5点(2006-09-12 17:40:05)(良:2票)
540.  北京原人 Who are you? 《ネタバレ》 
このサイトのワーストランキングで目にして以来、薄々気になっていた作品なのですが、とうとうレンタルビデオ店で鉢合わせし北京原人の〝いわゆる超能力〟とやらに引き付けられて?借りてしまいました。前評判による免疫により、何故にそうなる?という奇想天外な展開にも頑張ってついて行ってたんですが、引田天功さんのイリュージョンでついに私もスッ飛ばされてしまいました・・・。・・・でも・・・ヤバイ、参った・・・酷評されているほどつまらなくはなかったぞ;。テンポが良かったので飽きずに観てしまいましたし、役者さん熱演でしたし、笑うところじゃないのかもしれませんが笑えましたし。タランティーノあたりに見せたら喜びそうじゃありません?とは言えファンタジーにしても、そのナンセンスさは脳天直撃ものでしたので高得点という訳にはいきませんがね。ところでこうなると現時点ワーストワンに燦然と輝く『死霊の盆踊り』なる作品を観たいという余計な衝動がガンガン湧いてくるのです。でも私の行き付けのレンタル店には幸か不幸か何処も置いて無いんですよね。まぁ、楽しみにとっておくとしましょう。
[ビデオ(邦画)] 5点(2006-08-15 16:26:40)(笑:2票) (良:1票)
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